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Oracle® Fusion Middleware Oracle Identity Managementインストレーション・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B55911-04
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13 Oracle Identity and Access Management(11.1.1.5.0)のインストール

この章の内容は、次のとおりです。


注意:

この章では、新規ユーザーに向けて、Oracle Identity and Access Management(11.1.1.5.0)のインストールについて説明します。すでにOracle Identity and Access Management 11.1.1.3.0をご使用の場合は、『Oracle Fusion Middlewareパッチ適用ガイド』のOracle Identity and Access Management 11.1.1.3.0から11.1.1.5.0へのパッチ適用に関する項を参照してください。

13.1 Oracle Identity and Access Management(11.1.1.5.0)のインストール

この項では、Oracle Identity and Access Management 11gソフトウェアとソフトウェア付属のOracle Identity Manager、Oracle Access Manager、Oracle Adaptive Access Manager、Oracle Identity Navigator、およびOracle Entitlements Serverのインストール方法を説明します。

内容は、次のとおりです。

13.1.1 インストールされる製品

この項のインストールを実行すると、次の製品がインストールされます。

  • Oracle Identity Manager

  • Oracle Access Manager


    注意:

    Oracle Access Managerをインストールすると、Oracle Secure Token Serviceもインストールされます。Oracle Secure Token Serviceの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Access Manager with Oracle Security Token Service管理者ガイド』を参照してください。

  • Oracle Adaptive Access Manager


    注意:

    Oracle Identity and Access Management 11.1.1.5.0では、Oracle Adaptive Access Managerに次の2つのコンポーネントが含まれます。
    • Oracle Adaptive Access Manager(オンライン)

    • Oracle Adaptive Access Manager (オフライン)


  • Oracle Identity Navigator

  • Oracle Entitlements Server


    注意:

    Oracle Identity and Access Managementをインストールする際にインストールされるのは、Oracle Entitlements Serverの管理サーバーのみです。

    Oracle Entitlements Server Clientをインストールおよび構成する方法は、「Oracle Entitlements Server Clientのインストール」を参照してください。


13.1.2 依存性

この項のインストールは、次のものに依存しています。

  • Oracle WebLogic Server 11gリリース1(10.3.5)

  • Oracle Databaseとそれに必要なパッチ

  • Oracle SOA Suite 11.1.1.5.0(Oracle Identity Managerのみで必須)

  • JDK(Oracle WebLogic JRockit JDKまたはSun JDK 1.6.0)

13.1.3 手順

Oracle Identity and Access Management Suiteと付属のOracle Identity Manager、Oracle Access Manager、Oracle Adaptive Access Manager、Oracle Identity Navigator、およびOracle Entitlements Serverをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Databaseをインストールします。詳細は、「Oracle Databaseのインストール」を参照してください。


    注意:

    OracleデータベースがAL32UTF8キャラクタ・セット・エンコーディングであることを確認してください。

  2. Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用してOracle Identity Manager、Oracle Access Manager、Oracle Adaptive Access Manager、Metadata ServicesおよびSOAインフラストラクチャ用に新しいスキーマを作成するか、または既存のスキーマを使用するかを選択します。

    • Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用して新しいスキーマを作成する場合、スキーマの作成方法の詳細は、「Oracle Fusion Middlewareリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用したデータベース・スキーマの作成」を参照してください。スキーマの作成後、ステップ3に移動してインストールを続けます。

    • 既存のスキーマを使用する場合は、アップグレード・アシスタント・ツールを使用してスキーマをアップグレードする必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managementアップグレード・ガイド』を参照してください。

  3. Oracle WebLogic Serverをインストールします。詳細は、「Oracle WebLogic ServerのインストールとOracleミドルウェア・ホームの作成」を参照してください。

  4. Oracle Identity Managerを使用する場合、Oracle SOA 11g Suiteをインストールしてください。Oracle SOA 11g Suiteのインストールの詳細は、「Oracle SOA Suiteの最新バージョンのインストール(Oracle Identity Managerユーザーのみ)」を参照してください。

  5. 「インストールの開始」のすべての手順を実行して、インストールを開始します。手順を完了すると、「ようこそ」画面が表示されます。

  6. 「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。ソフトウェア更新のインストール画面が表示されます。更新を検索するかどうかを選択します。「次へ」をクリックします。「前提条件のチェック」画面が表示されます。すべての前提条件の確認が完了したら、「次へ」をクリックします。「インストール場所の指定」画面が表示されます。

  7. 「インストール場所の指定」画面で、システムにインストールされたOracle Middlewareホームの場所へのパスを入力します。Oracle WebLogic Serverが、システム上の同じミドルウェア・ホームにすでにインストールされていることを確認します。このディレクトリは、Oracle WebLogic Serverインストールで作成されたOracleホームと同じです。


    注意:

    「インストール場所の指定」画面で有効なミドルウェア・ホーム・ディレクトリを指定しなかった場合、インストーラにより、Oracle Identity Manager Design ConsoleおよびOracle Identity Manager Remote Managerのみのインストールを続行することを確認するメッセージおよびプロンプトが表示されます。Oracle Identity Managerのこれらの2つのコンポーネントには、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリは必要ありません。

    Oracle Identity Manager Design ConsoleまたはRemote Managerのみをインストールする場合、Oracle WebLogic Serverをインストールしたり、Design ConsoleまたはRemote Managerが構成されるマシンにミドルウェア・ホーム・ディレクトリを作成する必要はありません。

    Oracle Identity Manager Design ConsoleまたはRemote Managerを使用する前に、管理サーバーが実行されているマシン上でOracle Identity Managerサーバーを構成する必要があります。Design ConsoleまたはRemote Managerを別のマシンに構成する際に、Oracle Identity ManagerサーバーのホストおよびURL情報を指定できます。


  8. 「Oracleホーム・ディレクトリ」フィールドで、ミドルウェア・ホームの下に作成されるOracleホーム・フォルダの名前を入力します。このドキュメントでは、このディレクトリをIDM_HomeまたはIAM_Homeとも呼びます。


    注意:

    Oracle Identity and Access Management Suiteのインストールで入力するOracleホームの名前は、Oracle Identity Management Suiteで入力するOracleホームの名前とは異なっている必要があります。

    デフォルトでは、Oracle_IDM1というOracleホームがすでにあり、Oracle Identity Managementコンポーネントがインストールされていると、インストーラはかわりの名前Oracle_IDM2を選択します。この名前をOracle_IDM1に変更しないでください。


    「次へ」をクリックします。

  9. 「インストール・サマリー」画面が表示されます。

    「インストールの概要」画面には、選択内容の概要が表示されます。このサマリーを確認し、インストールを開始するかどうかを決定します。この段階でいずれかの構成設定を変更する場合は、左のナビゲーション・ページでトピックを選択し、選択内容を変更します。Oracle Identity and Access Managementのインストールを続行するには、「インストール」をクリックします。「インストールの進行状況」画面が表示されます。

    このインストール処理により、Identity Managementソフトウェアがシステムにコピーされ、ミドルウェア・ホームの下にIDM_Homeディレクトリが作成されます。Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを実行してWebLogicドメインの作成に進む必要があります。また、ドメインの作成時に管理サーバーの設定を構成する必要があります。

    ドメインを構成した後でOracle Identity Manager(OIM)を構成する場合、Oracle Identity Manager構成ウィザードを実行してOIMサーバー、Design ConsoleおよびRemote Managerを構成する必要があります。

    Oracle Identity and Access Management製品の構成に関する情報は、次を参照してください。

    詳細は、「OIMサーバーの構成」「OIM Design Consoleの構成」および「OIM Remote Managerの構成」を参照してください。


    注意:

    インストールの進行中にキャンセルまたは中断した場合、Oracle Identity and Access Managementソフトウェアを再インストールする前に、手動で<IAM_Home>ディレクトリを削除する必要があります。

    インストール処理のいずれかの段階でオンライン・ヘルプを起動するには、インストール・ウィザード画面の「ヘルプ」をクリックします。


13.2 インストール後のディレクトリ構造の概要

この項では、Oracle WebLogic ServerおよびOracle Identity and Access Managementのインストール後のディレクトリ構造を説明します。また、Oracle Identity and Access Managementソフトウェアのインストール後に作成されるディレクトリの構造も示します。

Oracle Identity and Access Management Suiteをインストールすると、Oracle_IDM2などのOracle Identity and Access ManagementのOracleホーム・ディレクトリがミドルウェア・ホームの下に作成されます。このドキュメントでは、このホーム・ディレクトリもIAM_Homeとも呼びます。

インストール先ディレクトリの識別の詳細は、「インストール先ディレクトリの識別」を参照してください。

13.3 Oracle Identity and Access Managementソフトウェアのインストール後の作業

Oracle Identity and Access Managementソフトウェアをインストールしたら、新規または既存のWebLogicドメイン内のOracle Identity and Access Management製品を構成する必要があります。さらに、ドメインの作成時に管理サーバーの設定を構成する必要があります。Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用してWebLogicドメインを作成するか、または既存のドメインを拡張できます。WebLogic管理ドメインのオプションの詳細は、「Oracle WebLogic Server管理ドメイン・オプション」を参照してください。


関連項目:

Oracle WebLogic Server管理ドメインの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Understanding Domain Configuration for Oracle WebLogic Server』の「Oracle WebLogic Serverドメインの概要」を参照してください。

Oracle Identity Managerサーバー、Oracle Identity Manager Design Console、およびOracle Identity Manager Remote Managerを構成するには、Oracle Identity Manager 11g構成ウィザードを起動する必要があります。「Oracle Identity Manager 11g構成ウィザードの開始」を参照してください。

13.4 Oracle Identity and Access Management製品の構成

Oracle Identity and Access Management製品の構成シナリオ(結合インストール・シナリオを含む)の詳細は、次の章を参照してください。