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Oracle® Application Expressアプリケーション・ビルダー・ユーザーズ・ガイド
リリース 4.1
B66450-01
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ページ属性の変更

ページ属性は、ページ名、ならびにページ・タイトルや関連するページ・テンプレート、ヘッダー・テキストおよび選択された認可スキームといった表示属性などのページの詳細な特性を制御します。ページ属性には、ページ定義からアクセスします。

内容は次のとおりです。

ページ属性へのアクセス

ページ属性を編集するには、次のステップを実行します。

  1. ページ定義にナビゲートします。「ページ定義へのアクセス」を参照してください。

  2. 編集ページにアクセスするには、次の操作を実行します。

    • ツリー・ビュー: 「ページ・レンダリング」で、ツリーの上部のページ・タイトルをダブルクリックします。

    • コンポーネント・ビュー: 「ページ」で、「すべて編集」アイコンをクリックします。

    ページ属性ページが表示されます。必須の値には赤いアスタリスク(*)が付いています。

ページ属性について

ページ属性ページは、「名前」、「表示属性」、「JavaScript」、「HTMLヘッダーおよびボディ属性」、「ヘッダーおよびフッター」、「セキュリティ」、「重複送信」、「サーバー・キャッシュ」、「構成」、「エラー処理」、「ヘルプ」および「コメント」の各セクションから構成されます。

図pg_att_nav.gifの説明が続きます
図pg_att_nav.gifの説明

これらのセクションにはページをスクロール・ダウンするか、ページ上部のナビゲーション・ボタンをクリックすることでアクセスできます。ページ上部のボタンを選択すると、選択されたセクションが表示され、その他のセクションはすべて一時的に非表示になります。ページのすべてのセクションを表示するには、「すべて表示」をクリックします。

この後のトピックで、ページ属性ページ固有のセクションについて説明します。

名前

次の属性を使用して、ページ名、英数字の別名(オプション)、関連付けられたページ・グループなど、カレント・ページの一般的な属性を定義します。詳細は、表8-1を参照してください。

表 8-1 ページ属性: 名前

属性 説明

名前

アプリケーション開発者のカレント・ページの名前を指定します。この名前は、ページ番号およびページ・タイトルとともに、多くのページおよびレポートで使用されます。

ページの別名

このページの英数字の別名を入力します。この別名は、カレント・アプリケーション内で一意である必要があります。

たとえば、アプリケーション100のページ1で作業している場合、別名「home」を作成できます。その後、次のf?p構文を使用して他のページからこのページにアクセスできます。

f?p=100:home

グループ

このページと関連付けるページ・グループを指定します。ページ・グループは、機能に影響しませんが、開発者がアプリケーション内のページを管理するのに役立ちます。

グループからページを削除するには、「- グループが割り当てられていない -」を選択し、「変更の適用」をクリックします。

参照: 「ページのグループ化」


表示属性

次の属性を使用して、選択されるページ、標準タブ・セット、タイトル、カーソル・フォーカスなど、カレント・ページの一般的な表示属性を定義します。詳細は、表8-2を参照してください。

表 8-2 ページ属性: 表示属性

属性 説明

ページ・テンプレート

このページの外観を制御するページ・テンプレートを選択します。ページ・テンプレートを選択すると、現行のテーマ内に定義されたデフォルト・ページ・テンプレートが上書きされます。

参照: 「テーマのデフォルトのテンプレートの変更」

標準タブ・セット

このページに使用する標準タブ・セットを選択します。標準タブ・セットは、特定のページおよびページ番号に関連付けられます。標準タブを使用すると、特定のページにユーザーをリンクできます。

参照: 「タブの作成」

タイトル

ブラウザ・ウィンドウのタイトル・バーに表示するタイトルを入力します。Application Expressエンジンは、ページ・テンプレートで使用される#TITLE#置換文字列のかわりに、ここで指定するタイトルを使用します。このタイトルは、HTMLタグ<TITLE></TITLE>の間に挿入されます。

メディア・タイプ

インターネット・メディア・タイプを入力します。インターネット・メディア・タイプは、2つの部分で構成される、インターネット上のファイル形式を表す識別子です。メディア・タイプは、少なくともタイプとサブタイプの2つの部分で構成され、オプションで1つ以上のパラメータを指定します。メディア・タイプは、ページ描画の際にHTTPヘッダーのContent-Typeで使用されます。ページ・レベルのメディア・タイプが、アプリケーション・レベルのメディア・タイプを上書きします。この属性のデフォルト値はNULLです。ページ・レベルとアプリケーション・レベルの両方でメディア・タイプの値がNULLの場合、メディア・タイプとしてtext/htmlが使用されます。

カーソル・フォーカス

カーソル・フォーカスを指定します。使用可能なオプションは次のとおりです。

  • 「ページの最初のアイテム」を選択すると、カーソル・フォーカスはページの最初のフィールドに置かれます。

  • JavaScriptを含める場合は、「フォーカスなし」を選択します。このオプションを選択すると、生成済JavaScriptとカスタムJavaScript間の競合を回避できます。


JavaScript

次の属性を使用して、JavaScriptをカレント・ページに含めます。詳細は、表8-3を参照してください。

表8-3 JavaScript属性

属性 説明

ファンクションおよびグローバル変数の宣言

このページで使用するコードのJavaScriptコード(ファンクション、グローバル変数の宣言など)を入力します。コードを複数のページで使用する場合は、そのコードを外部のJavaScriptファイルに追加して重複を避けることを検討してください。

注意: スクリプトの開始タグや閉じタグを含める必要はありません。JavaScriptコードのみ含めます。

ここに入力したコードによって、ページ・テンプレート内の#JAVASCRIPT_CODE#置換文字列が置き換えられます。

ショートカットを参照するには、次の方法を使用します。

"SHORTCUTNAME"

ページ・ロード時に実行

ページがロードされたときに実行されるJavaScriptコードを入力します。このコードはOracle Application Expressによって生成されたJavaScriptコードの後に実行されます。

注意: スクリプトの開始タグや閉じタグを追加する必要はなく、JavaScriptコードのみ追加します。

ショートカットを参照するには、次の方法を使用します。

"SHORTCUTNAME"

標準JavaScriptとCSSを含める

Oracle Application Expressでは通常、特定のJavaScriptファイルとCSSファイルが必要です。モバイル・アプリケーションなど一部のアプリケーションでは、これらのファイルをHTMLヘッダーに含めることを禁止する場合があります。

「標準JavaScriptとCSSを含める」で「はい」を選択すると、カスケード・スタイルシート(CSS)ファイルとJavaScriptファイルをHTMLヘッダーに含めることを禁止します。

これらのファイルの表示を禁止すると一般的なアプリケーションが中断するため、この属性の有効化は上級の開発者のみが行うようにしてください。


HTMLヘッダーおよびボディ属性

次の属性を使用して、ページ・ヘッダーとボディ・ヘッダー・テキストを定義します。詳細は、表8-4を参照してください。

表8-4 HTMLヘッダーおよびボディ属性

属性 説明

HTMLヘッダー

ページ・テンプレート・ヘッダー内の#HEAD#置換文字列を置換するテキストを入力します。ここで入力する値は、HTML <HEAD>タグの後に挿入されます。このページ属性の用途は次のとおりです。

  • ページ固有のインライン・カスケード・スタイルシート・クラスのコード化

  • 特定のページのスタイルシートの追加

  • ページ固有のメタ・タグのコード化

ページのHTMLボディ属性

ページ・テンプレート・フッターの前に表示するテキストまたはHTMLを入力します。


ヘッダーおよびフッター

次の属性を使用して、ヘッダーとフッターのテキストを定義します。詳細は、表8-5を参照してください。

表8-5 ヘッダー・テキストおよびフッター・テキスト

属性 説明

ヘッダー・テキスト

ページ・ヘッダーの直後かつボディ・コンテンツの前に配置するテキストまたはHTMLを入力します。

フッター・テキスト

ページ・テンプレート・フッターの前に表示するテキストまたはHTMLを入力します。


セキュリティ

次の属性を使用して、カレント・ページの認可スキームおよび認証要件を指定します。詳細は、表8-6を参照してください。

表 8-6 ページ属性: セキュリティ

属性 説明

認可スキーム

ページに適用する認可スキームを選択します。認可スキームはアプリケーション・レベルで定義され、アプリケーション内の多くの要素に適用できます。

認可スキームは、アプリケーション・セッション(セッションの作成時)ごとに1回評価されるか、ページ・ビューごとに1回評価されます。選択した認可スキームがtrueと評価された場合、ページが表示され、他の定義された条件に従います。falseと評価された場合、ページは表示されず、エラー・メッセージが表示されます。

参照: 「認可を介したセキュリティの提供」

認証

このページがパブリック・ページとして定義されているか、または認証が必要かを指定します。ページをパブリック・ページとして指定した場合、ページは認証の前に表示されます。この属性は、認証が必要なアプリケーションにのみ適用されます。アプリケーションのページ監視ファンクションは、このページ属性にアクセスして、表示前に事前認証が不要なページを識別できます。認証スキームのページ監視ファンクションの実装によって、この属性が影響するかどうかが判別されます。

参照: 認証によるユーザー・アイデンティティの証明

ページ・アクセス保護

注意: この属性は、アプリケーションについて「セッション・ステート保護」が有効化されている場合のみ表示されます。詳細は、「セッション・ステート保護の理解」を参照してください。

カレント・ページのページ・アクセス保護レベルを選択します。

  • 制限なし: セッション・ステート引数(Request、Clear Cache、Name/Values)の有無にかかわらず、URLを使用してページを要求できます。

  • 引数にチェックサムが必要: URLにRequest、Clear CacheまたはName/Value引数が表示されている場合は、チェックサムも提供する必要があります。チェックサム・タイプは、引数として渡されるすべてのアイテムの最も厳密なセッション・ステート保護属性と互換性がある必要があります。

  • 引数使用不可: URLを使用してページを要求できますが、Request、Clear CacheまたはName/Value引数は許可されません。

  • URLアクセスなし: URLを使用してページにアクセスできませんが、ページは、URLリダイレクトを行わない「ページにブランチ」ブランチ・タイプのターゲットにできます。

フォームのオートコンプリート

この属性を「オン」に設定してもページには影響はありません。この値を「オフ」に設定すると、FORMタグに次のHTMLが生成されます。

autocomplete="off"

重複する送信

「複製ページの送信を許可」リストを使用して、ユーザーがページを1行で繰り返し処理できるかどうかを指定します。重複するページ送信が繰り返し処理されないようにするには、この属性を「いいえ」に設定します。

重複するページ送信の例を次に示します。

  • ユーザーが「送信」ボタンを繰り返しクリックした場合

  • ブランチ・タイプ「ページにブランチ」を作成して、ユーザーがブラウザの再ロード・ボタンをクリックした場合

「複製ページの送信時は、このURLに移動」で、URLを入力します。「複製ページの送信を許可」「いいえ」に設定している場合はこのフィールドを使用します。「いいえ」を選択していて同一ページを2回発行すると、Oracle Application Expressはエラー・メッセージとユーザーが指定したURLへのリンクを表示します。

キャッシュ

これらの属性を使用してカレント・ページのキャッシュを有効にします。ページ・キャッシュを有効にすることで、アプリケーションのパフォーマンスが改善され、静的ページの機能が改善されます。詳細は、表8-7を参照してください。

表8-7 キャッシュ属性

属性 説明

キャッシュ・ページ

「はい」または「いいえ」を選択して、ページ・キャッシュを有効にするかどうかを指定してください。ページ・キャッシュは、ページを動的に表示せずにキャッシュから表示するため、パフォーマンスが向上します。

キャッシュ・タイムアウト

キャッシュされたページが有効な時間を指定してください。

ユーザー別のキャッシュ

ページがユーザーによってキャッシュされる必要があるかどうかを指定します。「はい」の場合、ページは各ユーザー用にキャッシュされます。「いいえ」の場合、キャッシュされた同じページがすべてのユーザーに使用されます。

キャッシュ・ページ条件

条件を指定してください。条件がFalseを戻す場合、ページは動的にレンダリングされ、キャッシュされません。条件がTrueを戻す場合、ページはキャッシュから表示されます。

式1

選択した「キャッシュ・ページ条件」に従って条件付きで表示されます。

選択した特定の条件タイプに基づいて、この属性に値を入力してください。

式2

選択した「キャッシュ・ページ条件」に従って条件付きで表示されます。

選択した特定の条件タイプに基づいて、この属性に値を入力してください。



関連項目:

Oracle Application Express管理ガイドの「キャッシュされたリージョンおよびページの管理」、および「リージョン・キャッシュの使用」

構成

このページに対するビルド・オプションを選択します。ビルド・オプションを使用すると、機能を有効または無効にできます。ほとんどのアプリケーション属性は、ビルド・オプション属性を持ちます。特定の構成でページを除外する場合以外は、カレント・ページのビルド・オプションを指定しないでください。

ビルド・オプションは、INCLUDEおよびEXCLUDEという2つの値をとることができます。属性を含めるように指定すると、Application Expressエンジンは、実行時にその属性をアプリケーション定義の一部として認識します。逆に、属性を除外するように指定すると、Application Expressエンジンは、その属性を存在しないものとして処理します。

エラー処理

表8-8で説明する属性を使用して、アプリケーションがエラーのログを記録する方法を制御または変更します。

「インライン・エラー通知テキスト」で、ページでエラーが発生した場合に#NOTIFICATION_MESSAGE#テンプレート置換文字列に表示するエラー・テキストを入力します。

表8-8 「アプリケーション定義」の「エラー処理」

属性 説明

インライン・エラー通知テキスト

ページでエラーが発生した場合に#NOTIFICATION_MESSAGE#テンプレート置換文字列に表示するエラー・テキストを入力します。

エラー処理ファンクション

既存のエラー・メッセージと表示位置を変更するか、エラーが発生した場合にそれをログに記録するための、PL/SQLエラー・ファンクションの名前を入力します。このファンクションは、データベース内のパッケージ・ファンクションまたはスタンドアロンのファンクションを参照できます。次に例を示します。

log_apex_error

データベースのPL/SQLパッケージまたはスタンドアロンのファンクションを参照する場合、#OWNER#置換文字列を使用して、カレント・アプリケーションの解析対象スキーマを参照します。次に例を示します。

#OWNER#.log_apex_error

apex_errorパッケージで説明されている構文を使用してエラー処理ファンクションを実装する必要があります。

function <name of function> (
    p_error in apex_error.t_error )
    return apex_error.t_error_result

参照: 『Oracle Application Express APIリファレンス』apex_errorに関する説明

注意: アプリケーション・レベルで指定するエラー処理ファンクションは、ページ・レベルで指定されるエラー処理により上書きされます。「アプリケーション定義の編集」を参照してください。


ヘルプ

この属性を使用して、カレント・ページのヘルプ・テキストを入力します。

コメント

この属性を使用して、カレント・ページに関するコメントを記録します。これらのコメントは、アプリケーションの実行中に表示されません。