Sun Ray Software は、フラッシュディスク、メモリーカードリーダー、Zip ドライブ、ディスクドライブなどさまざまな外部ストレージ USB デバイスを Sun Ray クライアント上で使用できます。データ CD および DVD の読み込みはできますが、書き込みはできません。USB ヘッドセット、プリンタ、シリアルデバイスなど、その他のエンドユーザー周辺機器も使用できます。
使用している Sun Ray セッションの種類に基づいて、Sun Ray クライアントに接続されている周辺機器にアクセスする方法が複数あります。
Oracle Linux または Oracle Solaris セッション - Sun Ray サーバーで自動的に作成されるデバイスリンクおよびノードを介してデバイスにアクセスできます。詳細は、「シリアルデバイスと USB プリンタへのアクセス」を参照してください。USB 外部ストレージデバイスは自動的にマウントされます (「USB 外部ストレージデバイスへのアクセス」を参照)。
生成されたデバイスノードを介して USB-シリアル変換アダプタにはアクセスできません。Windows セッションで USB リダイレクションを使用して、USB-シリアル変換アダプタで接続されたシリアルデバイスにアクセスする必要があります。
USB リダイレクションを使用した Windows セッション - USB リダイレクションは、Windows セッションの使用時に Sun Ray クライアントに接続されている USB デバイスにアクセスする際の推奨される方法です。USB デバイスリダイレクションでは、USB デバイスリダイレクションコンポーネントが Windows システムにインストールされている必要があります。詳細については、「USB デバイスリダイレクション」を参照してください。この章に記載されている情報のほとんどは USB リダイレクションの使用時には当てはまりませんが、デバイスサービスは引き続き有効にしておく必要があります。
論理デバイスマッピングを使用した Windows セッション - この章で説明しているように、USB リダイレクションを使わずに uttsc コマンドの -r
オプションを使用して、Sun Ray サーバー上で管理されているデバイスへの論理デバイスマッピングを作成できます。たとえば、-r disk:
を使用すると、USB 外部ストレージデバイスへの論理デバイスマッピングを作成できます。ここで、drive
=path
path
は Sun Ray サーバーの /tmp/SUNWut/mnt/
にあるマウント済みディスクです。シリアルデバイスなど、その他のデバイスも構成できます。Windows Connector を使用してシリアルデバイスにアクセスする方法の詳細は、「シリアルデバイスへのアクセス」を参照してください。user
Linux の外部ストレージサブシステムの設計が原因で、USB 外部ストレージデバイスとの論理デバイスマッピングを使用した場合のパフォーマンスは、Oracle Linux の方が Oracle Solaris よりも大幅に低下します。Windows セッションでは、外部ストレージデバイスで最適なパフォーマンスを得るために、USB リダイレクションを使用してください。
Sun Ray Software での使用をテスト済みである周辺機器の最新リストについては、Sun Ray クライアントと Oracle Virtual Desktop Client の周辺機器に関するドキュメントを参照してください。
Sun Ray クライアントに最新のファームウェアがインストールされていれば、USB ヘッドセットを機能させるために、特別なインストールは必要ありません。USB ヘッドセットを Sun Ray クライアントに接続するだけです。詳細については、「USB ヘッドセット」を参照してください。