Oracle® Business Intelligence Applications Informatica PowerCenterユーザーのためのインストレーション・ガイド リリース7.9.6.3 B66690-01 |
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この項では、DACクライアント、DACサーバーおよびInformatica PowerCenterクライアント・ツールに関係する追加タスクについて説明します。内容は次のとおりです。
DACにログインする前に、最初にDAC接続を作成する必要があります。それは、格納されるログイン詳細のセットです。DAC接続を作成する方法の詳細は、第4.8.1項「DACへのログインとDACリポジトリへの接続の作成」を参照してください。
DACにログインするには
次のいずれかを実行して、DACクライアントを起動します。
DACクライアントのアイコンをデスクトップでダブルクリックします。
\bifoundation\dacディレクトリに移動して、startclient.batファイルをダブルクリックします。
Windowsのタスクバーで、「スタート」→「プログラム」→「Data Warehouse Administration Console」→「Client」をクリックします。
「Login...」ダイアログが表示されます。
「Login...」ダイアログで、必要なDACリポジトリの接続を「Connection」ドロップダウン・リストから選択します。
DACリポジトリへの接続を作成する方法の詳細は、第4.8.1項「DACへのログインとDACリポジトリへの接続の作成」を参照してください。
「Table owner name」フィールドに、DACリポジトリ・データベースのデータベース・ユーザー名を入力します。
「Password」フィールドに、DACリポジトリ・データベースのデータベース・パスワードを入力します。
「Login」をクリックして、DACを起動します。
DACクライアントが起動し、DACリポジトリに接続します。
DACクライアントを使用する方法の詳細は、Oracle Business Intelligenceデータ・ウェアハウス管理コンソール・ユーザーズ・ガイドを参照してください。
ユーザー管理機能には、管理者、開発者、オペレータの3つのロールがあります。表A-1に示すように、各ロールには、そのロールでアクセスできるDAC機能を決定する権限が割り当てられています。
管理者ロールのユーザーは、「User Management」ダイアログ・ボックスでユーザー・アカウントを作成できます。ユーザー・アカウントは、一意のID、パスワードおよび1つ以上のロールで構成されます。管理者は、ユーザー・アカウントを非アクティブ化することもできます。ユーザー・アカウントを管理する手順の詳細は、第A.2.1項「ユーザー・アカウントの作成、削除、非アクティブ化」を参照してください。
新しいDACインストールに最初にログインすると、管理者ロールのユーザー・アカウントが自動的に作成されます。このデフォルトのユーザー・アカウント名はAdministratorで、デフォルトのパスワードはAdministratorです。最初にログインしたら、デフォルトのパスワードを変更することをお薦めします。
注意: 管理者ロールのユーザーは、DACリポジトリへのアクセスが必要なユーザー・アカウントにDACリポジトリ・データベース認証ファイルを配布する必要があります。認証ファイルの詳細は、「DACリポジトリ・データベース認証ファイル」を参照してください。 |
表A-1 ユーザー・アカウントのロールと権限
ロール | 権限 |
---|---|
管理者 |
DACのすべてのタブとダイアログ・ボックスに対する読取り権限と書込み権限があります。 |
開発者 |
次に対する読取り権限と書込み権限があります。
|
オペレータ |
「Setup」ビューのすべてのタブに対する読取り権限と書込み権限があります。 |
管理者ロールのユーザーは、ユーザー管理機能を使用してユーザー・アカウントの作成、削除および非アクティブ化ができます。
ユーザー・アカウントを作成するには:
ツールバーで、「File」→「User Management」を選択します。
「User Management」ダイアログ・ボックスで、「New」をクリックします。
新しいレコード・フィールドで、次を実行します。
一意の名前とパスワードを入力します。
「Roles」フィールドをクリックして、このユーザー・アカウントに関連付けるロールを選択します。
「Save」をクリックします。
「Close」をクリックして、「User Management」ダイアログ・ボックスを終了します。
DACリポジトリが存在するデータベースの認証ファイルをこのユーザー・アカウントに配布します。
認証ファイルの詳細は、「DACリポジトリ・データベース認証ファイル」を参照してください。
ユーザー・アカウントを削除するには:
ツールバーで、「File」→「User Management」を選択します。
「User Management」ダイアログ・ボックスで、削除対象ユーザー・アカウントを選択します。
「Delete」をクリックします。
「Close」をクリックして、「User Management」ダイアログ・ボックスを終了します。
ユーザー・アカウントを非アクティブ化するには:
ツールバーで、「File」→「User Management」を選択します。
「User Management」ダイアログ・ボックスで、非アクティブ化するユーザー・アカウントを選択します。
「Inactive」チェック・ボックスを選択します。
「Save」をクリックします。
「Close」をクリックして、「User Management」ダイアログ・ボックスを終了します。
この項では、DACシステム・プロパティを設定する手順について説明します。
DACシステム・プロパティを設定するには
DACにログインします。
DACにログインする方法の詳細は、第A.1項「DACにログインする方法」を参照してください。
「Views」メニューで、「Setup」→「DAC System Properties」タブを選択します。
次のシステム・プロパティに対して適切な値を設定します。
プロパティ | 必須の値 |
---|---|
Analyze Frequency (in days) | DACメタデータ・テーブルで、DACリポジトリのテーブルおよびインデックスの統計をDACクライアントが自動的に更新する頻度(日数)。この値は数値である必要があります。 |
Auto Restart ETL | 可能な値は「True」と「False」です。
「True」に設定されている場合: DACサーバーが異常終了したときに実行中のETLは、DACサーバーが再起動すると続行します。 「False」に設定されている場合: DACサーバーが異常終了したときに実行中のETLは、DACサーバーが再起動しても自動的に再実行されません。ETLのステータスは「Failed」に更新されます。ETLは、管理者が手動で再実行する必要があります。 |
DAC Alternate Server Hosts | 代替DACサーバーが常駐しているマシンのホスト名。代替DACサーバーは、フェイルオーバーのために使用されます。メインDACサーバーが実行されていない場合を除き、DACクライアントは代替サーバーと対話できません。 |
DAC Server Hosts | DACサーバーが常駐しているマシンのホスト名。このプロパティにはIPアドレスを使用できません。
DACサーバーと所定のDACリポジトリは、1対1でマッピングされます。つまり、いずれの所定のDACリポジトリに対しても、実行できるDACサーバーは1つのみです。そのため、リポジトリには、DACサーバーを実行するマシンのネットワーク・ホスト名を指定する必要があります。 このプロパティには、localhostという値が使用されます。ただし、この値は開発用およびテスト用であり、本番環境では使用しないでください。 |
DAC Server OS | DACサーバーが常駐しているマシンのオペレーティング・システム。可能な値は「Windows」、「Solaris」、「HP」または「AIX」です。
DACサーバーを別のオペレーティング・システムからAIXに移行する場合は、DACサーバーのホストを適切な値に変更してDACクライアントを再起動し、Informaticaサーバーおよびデータベース接続のパスワード・フィールドにすべて再入力し、serverSetupPrompt.shを実行してAIXマシンでDACサーバーを再構成する必要があります。 |
DAC Server Port | クライアントからのリクエストをリスニングするために、DACサーバーがバインド先とするネットワーク・ポート。デフォルト値は3141です。このポートが別のプロセスに割り当てられている場合は、1024より大きな数値をポートの値として再入力できます。 |
Drop and Create Change Capture Views | 可能な値は「True」と「False」です。
「True」(デフォルト値)に設定されている場合、DACサーバーは、完全ロードと増分ロードのどちらでも、チェンジ・キャプチャ・プロセスを実行するたびに、チェンジ・キャプチャ・ビューを削除して作成します。 このプロパティを「True」に設定すると、DB2-UDBデータベースおよびDB2-390データベースに対するシステム・カタログ参照を作成できます。そのため、このプロパティを「False」に設定すると、DACサーバーは次のルールを使用して、ビューを選択的に削除および作成します。
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Dryrun | 可能な値は「True」と「False」です。
Informaticaワークフローを起動しないでタスクが実行されるかどうかを示します。チェンジ・キャプチャ、テーブルの切捨て、インデックスの削除および作成、ステートメントの分析の各プロセスが実行されます。 このオプションはデバッグのみに使用し、本番環境では使用しないでください。 |
Generic Task Concurrency Limit | 実行タイプが「Informatica」以外のタスクを、同時にいくつ実行できるかを決定します。この値は数値である必要があります。
この値を設定するには、外部タスクの役割を検討する必要があります。たとえば、タスクによってデータベースへの接続が開かれる場合は、それによって、事前構成されたタスクにどのような影響が発生するかを検討する必要があります。 |
HeartBeatInterval | データベース接続の健全性をDACサーバーがチェックする頻度(秒数)。この値は数値である必要があります。たとえば、この値が300(デフォルト値)とすると、サブシステムの診断とリカバリ処理が300秒ごとに実行されます。 |
InformaticaFileParameterLocation | Informaticaパラメータ・ファイルが格納されているディレクトリ。 |
Output Redirect | (プロパティが「True」に設定されている場合は)ログ情報と標準的な出力およびエラーが、ログ・ディレクトリにリダイレクトされるかどうかを示します。標準的な出力が含まれているファイルは、先頭がout_で最後が.log拡張子です。標準的なエラー・メッセージは、先頭がerr_で最後が.log拡張子です。
このプロパティが「False」に設定されていると、ロギング情報がマシンの標準出力とエラー・ファイルにリダイレクトされます。これは一般的に、DACサーバーが表示コンソール・モードで起動された場合にその起動元コンソールにデフォルト設定されます。サーバーがWindowsサービスとして起動されていると、ロギング情報はサービス・ログに記録されます。サーバーがコマンド・シェルで非表示で起動されていると、すべてのロギング情報は削除されます。 |
Repository DB Pool Size | サーバーが保持するDACリポジトリへの最大接続数を示します。 |
Scheduler.Poll.Interval | DACサーバーが、スケジュール構成に変更が発生したかどうかをポーリングする頻度(秒数)。 |
Script After Every ETL | 各実行プランの実行後に実行するスクリプトまたは実行ファイルの名前。
詳細は、プロパティ「Script Before Every ETL」の説明を参照してください。 |
Script Before Every ETL | 各実行プランの実行前に実行するスクリプトまたは実行ファイルの名前。
たとえば、実行プランを実行する前に、プロセスを実行するか、一部のタスクを実行するようにします。これらは、スクリプトまたは実行ファイルに含めることができます。このファイルは、DACサーバーのスクリプト・サブディレクトリに配置できます。 実行プランは、外部プロセスが終了した後にのみ実行されます。そのため、スクリプトまたは実行ファイルが失敗しないことが重要です。 |
Server Log Level | 出力ログ・レベル。可能な値は「Finest」、「Finer」、「Fine」、「Config」、「Info」、「Warning」および「Severe」です。この値が「Severe」の場合は最小のログ詳細が作成され、「Finest」の場合は最も大量のレポートが作成されます。 |
SQL Trace | 可能な値は「True」と「False」です。
DACリポジトリおよびデータベース接続に対するSQL文がログ・ファイルに追加されるかどうかを示します。可能な値は「True」と「False」です。この値が「True」の場合は、DACサーバーのデータベース接続レイヤーにヒントが送信されてSQLトレースが有効となるため、DACサーバーによって実行されるあらゆるSQL文は、適切な出力ログ・ファイルにスプールされます。 |
この項では、DACサーバーの起動と停止を行う方法について説明します。
DACサーバーの起動や停止をWindowsで行うには
DACサーバーをDACインストーラでインストールした場合、Windowsの「スタート」メニュー→「プログラム」→「Oracle Business Intelligence」→「Oracle DAC」→「Start Server」または「Stop Server」を選択します。
または、\bifoundation\dacディレクトリに移動し、実行するアクションに応じて、startserver.batファイルまたはstopserver.batファイルをダブルクリックします。
\DAC\ディレクトリをマシンにコピーすることでDACサーバーをインストールした場合、\DAC\startserver.batスクリプトまたは\DAC\stopserver.batスクリプトを実行します。
DACサーバーの起動をUNIXやLinuxで行うには
bash関連シェルで、次のコマンドを発行します。
./startserver.sh
AIXでは、startserver_aix.shを使用します。
DACサーバーをバックグラウンドで実行するには
bash関連シェルで、次のコマンドを発行します。
nohup startserver.sh 2>&1 &
nohupコマンドによって、DACクライアントが切断されていても、UNIX上でバックグラウンドでDACサーバーを実行できます。注意: バックグラウンド・プロセスとして実行するDACサーバーを停止するには、stopserver.shまたはstopserver.cshを使用します。
DACサーバーの停止をUNIXやLinuxで行うには
bash関連シェルで、次のコマンドを発行します。
./stopserver.sh
注意: ./stopserver.cshまたは./stopserver.shを実行すると、サーバーによって停止リクエストの警告が発行されます。リクエストを受信すると、実行中のETLがある場合でもサーバーは停止します。ETL実行のステータスは、正しく設定されません。DACサーバーが次回起動する際に、未完了の実行のステータスは「Failed」に設定されます。
ヒント: DACサーバーを起動する際、DACコンソールのDACサーバー・ステータス・アイコンを使用して、DAC Serverが起動されていることを確認します。DACサーバー・ステータス・アイコンは、オレンジ色(アイドル)または緑色(アクティブ)のいずれかです。次のスクリーンショットでハイライトされているのがDACサーバー・ステータス・アイコンです。 |
DACクライアントは、Informatica PowerCenterとの通信時にInformaticaのpmrepとpmcmdというコマンドライン・プログラムを使用します。DACクライアントではpmrepを使用して、DACタスクをInformaticaワークフローと同期し、DACタスク・ソースとターゲット・テーブル情報を最新にします。
DACクライアントでpmrepとpmcmdのプログラムを使用できるためには、Informaticaのdomains.infaドメイン・ファイルのパスはDACクライアント・マシンの環境変数で定義されている必要があります。
DACインストーラを使用してDACをインストールすると、Informaticaドメイン・ファイルがDACクライアント・マシンの環境変数で定義されます。そのため、DACインストーラを使用してDACをインストールすると、この項に記載されている手順を実行する必要はありません。
この項に記載されている手順を実行する必要があるのは、\DACディレクトリを別のマシンにコピーしてDACクライアントをインストールした場合のみです。
この項には次のトピックが含まれます:
DACクライアントでpmrepとpmcmdのプログラムを使用できるためには、Informaticaのdomains.infaドメイン・ファイルのパスはDACクライアント・マシンの環境変数で定義されている必要があります。
注意: DACインストーラを使用してDACクライアントをインストールすると、この構成は自動的に行われます。
Informaticaドメイン・ファイルのパスをDACクライアント環境変数で定義するには
domains.infaファイルをルートInformatica PowerCenterインストール・ディレクトリで探して、このファイルのディレクトリ・パスをメモに記録します。
たとえば、<drive>:\Informatica\PowerCenter8.6.1です。
次のように、INFA_DOMAINS_FILEの名前で環境変数を作成し、その値はdomans.infaファイルへのディレクトリ・パスに設定します。
Windowsで、「環境変数」ダイアログ・ボックス(つまり、Windowsの「コントロール パネル」から「システム」→「詳細設定」→「環境変数」を選択)を表示し、System変数を次の値で作成します。
変数名: INFA_DOMAINS_FILE
変数の値: <directory path of domains file>\domains.infa
パスにはファイル名を含める必要があります。たとえば、<drive>:\Informatica\PowerCenter8.6.1\domains.infaです。
次のように、Informatica PowerCenterバイナリへのディレクトリ・パスをPATH環境変数に追加します。
Windowsの「システムのプロパティ」→「環境変数」ダイアログ・ボックスで、Informaticaの\Client\binディレクトリのパスをPATH環境変数に追加します。たとえば、<drive>:\Informatica\PowerCenter8.6.1\client\binです。
Windowsのコマンド・プロンプトで、pmrepを実行してからpmcmdを実行します。プログラムが起動されたことが表示され、pmrepとpmcmdのプロンプトが表示された場合、テストは成功です。
pmrepとpmcmdが認識されない場合、次を実行します。
Hotfix 6がInformatica PowerCenter 8.6.1に適用されていることを確認します。
Informaticaディレクトリにあるdomains.infaファイルをINFA_DOMAINS_FILE変数が指していることを確認します。
Informaticaバイナリ(\Informatica\PowerCenter\client\bin)へのパスがPATH変数に含まれており、pmrep.exeとpmcmd.exeが\binディレクトリに存在することを確認します。
DACディレクトリにおいて手動でコピーすることでDACクライアントとDACサーバーをインストールした場合、この項の手順に従って、手動で環境変数を構成して、DACがInformaticaと通信できるようにする必要があります。
注意: DACインストーラを使用してDACクライアントとDACサーバーをインストールすると、この項をスキップできます。必要な環境変数は自動的に設定され、DACがInformaticaと通信できるからです。
DACサーバーで次のコマンドライン・プログラムを使用して、Informatica PowerCenterと通信します。
pmrepは、PowerCenterリポジトリ・サービスとの通信に使用します。
pmcmdは、PowerCenter統合サービスと通信してInformaticaワークフローを実行するために使用します。
PowerCenter Servicesのインストール中にpmrepとpmcmdのプログラムがInformatica PowerCenter ServicesのマシンのINFA_HOME\server\binディレクトリにインストールされます。
DACサーバーをUNIXにインストールした場合は、第A.6.2項「DACサーバー通信用環境変数をUNIXで設定する方法」の手順を実行する必要があります。
この項には次のトピックが含まれます:
次の手順に従って、環境変数をWindowsで設定します。
注意: DACインストーラを使用してDACサーバーをインストールすると、この構成は自動的に行われます。
環境変数をWindowsで設定するには
INFA_HOME\domains.infaファイルを探して、このファイルのディレクトリ・パスをメモしておきます。
たとえば、INFA_HOMEはD:\informatica\9.0.1になる場合があります。
次のように、INFA_DOMAINS_FILEの名前で環境変数を作成し、その値はdomans.infaファイルへのディレクトリ・パスに設定します。
Windowsで、「環境変数」ダイアログ・ボックス(つまり、Windowsの「コントロール パネル」から「システム」→「詳細設定」→「環境変数」を選択)を表示し、System変数を次の値で作成します。
変数名: INFA_DOMAINS_FILE
変数の値: INFA_HOME\domains.infa
次のように、Informatica PowerCenterバイナリへのディレクトリ・パスをPATH環境変数に追加します。
Windowsの「システムのプロパティ」→「環境変数」ダイアログ・ボックスで、INFA_HOME\server\binディレクトリのパスをPATH環境変数に追加します。
DACサーバーでpmrepとpmcmdを使用できることを検証する方法
Windowsのコマンド・プロンプトで、pmrepを実行してからpmcmdを実行します。pmrepとpmcmdのプロンプトが表示された場合、テストは成功です。
pmrepとpmcmdが認識されない場合、次を実行します。
Hotfix 6がInformatica PowerCenter 8.6.1に適用されていることを確認します。
Informaticaディレクトリにあるdomains.infaファイルをINFA_DOMAINS_FILE変数が指していることを確認します。
Informaticaバイナリ(INFA_HOME\server\bin)へのパスがPATH変数に含まれていることを確認します。
この手順は、DACサーバーをUNIXに配置するために必要です。
dac_env.shファイルを使用して、適切な環境変数をUNIXで設定します。DACサーバーのスクリプトの詳細は、第A.7項「DACサーバーのシェル・スクリプトについて」を参照してください。
注意: DACインストーラを使用してDACサーバーをLinuxにインストールすると、この構成は自動的に行われます。
DACサーバー通信用環境変数をUNIXで設定するには
/DACディレクトリに移動します。
dac_env.shファイルを開き、編集します。
注意: dac_env_714.shとdac_env_811.shのファイルは、バージョン8.6.1より前のInformation PowerCenterデプロイメントで使用するバックアップ・ファイルです。
%INFORMATICA_SERVER_LOCATION%
変数のインスタンスごとに、Informaticaサーバー・ディレクトリのあるディレクトリに値を設定します。(サーバー・ディレクトリは含めないでください。)
たとえば、次の行を変更します。
DAC_PMCMD_PATH=%INFORMATICA_SERVER_LOCATION%/server/bin
これを次のように変更します。
DAC_PMCMD_PATH=informatica/9.0.1/server/bin
%DOMAINS.INFA_FILE_LOCATION%
変数のインスタンスごとに、domains.infaファイルのあるディレクトリに値を設定します。(ファイル名を値に含めます。)
たとえば、次の行を変更します。
export INFA_DOMAINS_FILE=%DOMAINS.INFA_FILE_LOCATION%
これを次のように変更します。
export INFA_DOMAINS_FILE=informatica/9.0.1/domains.infa
必要に応じて、ロケール設定のコメントを解除します。
UNIXやLinuxのDACサーバーでpmrepとpmcmdを使用できることを検証する方法
config.shを起動して、環境を設定します。たとえば、. ./config.shです。そして、pmcmdを起動します。
pmcmdを起動するとpmcmdシェルが起動されることを確認します。「command not found」エラーが発生した場合、PowerCenter Servicesの場所がdac_env.shのPATHに適切に追加されていません。すべての環境変数設定を調べて、適切に設定されていることを確認します。
そしてpmrepを起動します。pmrepを起動するとpmrepシェルが起動されることを確認します。「command not found」エラーが発生した場合、PowerCenter Servicesの場所がdac_env.shのPATHに適切に追加されていません。すべての環境変数設定を調べて、適切に設定されていることを確認します。
シェルによっては、dac_env.shとconfig.shのexportコマンドが正常に動作しない場合があります。この場合、コマンドを2つに分割してください。たとえば、次があるとします。
export JAVA_HOME=/opt/java1.6
次のようにします。
JAVA_HOME=/opt/java1.6 export JAVA_HOME
DACサーバーで適切なJava JDKを使用していることを確認する手順は次のとおりです。
config.shを起動して、環境を設定します。
次に例を示します。
. ./config.sh
次のコマンドを入力して、Javaの利用可否とバージョンを確認します。
$JAVA –version
Javaのバージョンが返されます。
「command not found」エラー・メッセージが出力された場合や、Javaのバージョン値が1.6より小さい場合、Java JDKが存在しない場所か間違った場所をconfig.shのJAVA_HOMEパラメータが指しています。
シェル・スクリプトは、*.sh形式で提供されます。表A-2に、利用可能なシェル・スクリプトとその使用方法を示します。次のファイルには、スクリプトの構成方法に関する情報を提供するコメントが含まれています。
表A-2 bashおよびCシェル用のOracle Business Analytics Warehouseスクリプト
スクリプト | 目的 |
---|---|
config.sh |
DAC_HOMEおよびJAVA_HOMEの環境変数を構成します。 |
dacCmdLine.sh |
DACコマンドをDACサーバーで起動します。使用方法情報のファイルを参照してください。 |
dac_env.sh |
DACサーバーの環境変数を構成します。 |
serverSetupPrompt.sh |
DACメタデータ・リポジトリ接続情報を構成します。 |
serverinfo.sh |
DACサーバー・バージョンを表示します。 |
startserver.sh |
SolarisまたはLinuxおよびHPが稼働中のマシンで、DACサーバーを起動します。 |
startserver_aix.sh |
DACサーバーをAIXマシンで起動します。 |
stopserver.sh |
DACサーバーを停止します。 |
注意: 表A-2に一覧表示されたファイルには、読取り権限、書込み権限および実行権限が必要です。ファイルにこれらの権限がない場合、chmodコマンドを使用して、ファイルを修正してください。これらのファイルでコピーする際、MS-DOSからUNIXへの変換ツールを使用して、スクリプト・ファイルをUNIXフォーマットに変換します(つまり、改行と行送りの文字を削除します)。MS-DOSからUNIXへの変換ツールは、インターネットでダウンロードして無料で利用できるものがたくさんあります。あるいは、スクリプト・ファイルから改行と改行文字を手動で削除できます。 シェルによっては、dac_env.shとconfig.shのexportコマンドが正常に動作しない場合があります。この場合、コマンドを2つに分割してください。たとえば、次のコマンドを変更します。 export JAVA_HOME=/opt/java1.6 次のようにします。 JAVA_HOME=/opt/java1.6 export JAVA_HOME |
次の手順に従って、DACサーバーの起動と停止をUNIXで行います。DACサーバーを起動する前に、config.shファイルとdac_env.shファイルを構成しておく必要があります。
DACサーバーを起動するには:
bash関連シェルで、次のコマンドを発行します。
./startserver.sh
DACサーバーをバックグラウンドで実行するには
bash関連シェルで、次のコマンドを発行します。
nohup startserver.sh 2>&1 &
nohupコマンドによって、DACクライアントが切断されていても、UNIX上でバックグラウンドでDACサーバーを実行できます。
DACサーバーを停止するには
bash関連シェルで、次のコマンドを発行します。
./stopserver.sh
注意: ./stopserver.shを実行すると、サーバーによって停止リクエストの警告が発行されます。リクエストを受信すると、実行中のETLがある場合でもサーバーは停止します。ETL実行のステータスは、正しく設定されません。DACサーバーが次回起動する際に、未完了の実行のステータスは「Failed」に設定されます。 |
Informatica PowerCenterドメインのゲートウェイ・ノードをホストするマシンにInformatica Administratorがインストールされます。この章で説明しているように、1台のマシンにInformatica PowerCenter Servicesがインストールされている場合、Informatica PowerCenter AdministratorがInformatica PowerCenter Servicesとともにインストールされます。
ヒント: 開始する前に、Informaticaサービスを起動し、Informatica 9.0.1サービスが実行していることを確認します。また、Informaticaドメインのデータベースをホストするマシンの電源がオンになっており、データベース・サービスが正常に動作していることを確認します。たとえば、PowerCenter Servicesのインストール中に作成し使用されるデータベース・アカウントです(infa\infaなど)。詳細は、第4.6.2項「Informatica PowerCenter Servicesのインストール」を参照してください。
PowerCenter Administratorにログインする手順は次のとおりです。
サポートされているInternetブラウザで、次のURLにアクセスします。
http://<gateway host>:<domain port>/administrator
各項目の意味は次のとおりです。
<gateway host>は、ゲートウェイ・ノードが構成されているマシンの名前です。PowerCenter Servicesが1台のマシンにインストールされている場合は、PowerCenter Servicesがインストールされているマシンの名前です。
<domain port>は、Administratorのポート番号です。デフォルトのポート番号は6007です。
ログイン・ページで、PowerCenter Servicesのインストール中にドメインを作成する際に指定したユーザー名とパスワード(Administrator\Administratorなど)を入力します。
ドメイン・ナビゲータで、適切なドメインを選択します。