ユーザーズ・ガイド

     前  次    新規ウィンドウで目次を開く  新規ウィンドウで索引を開く  PDFとして表示 - 新規ウィンドウ  Adobe Readerを取得 - 新規ウィンドウ
コンテンツはここから始まります

OSI TP管理ユーティリティの使用

この項では、以下の内容について説明します。

 


osiadminプロセッサについて

Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for OSI TPのOSITP機能は、osiadminプロセッサから提供されます。管理コマンドはコマンド・ライン、またはスクリプト・ファイルから入力します。osiadminはTMA OSI TPプロセスが起動しているかどうかに関係なく実行でき、ユーザーは個別にエクスポートやインポートなどの構成ユーティリティを実行することができます。

osiadminプロセッサの機能は次のとおりです。

 


osiadminの開始

osiadminプロセッサは対話型モード、スクリプト・モード、またはバッチ・モードのいずれかで開始できます。osiadminユーティリティを実行するには、OSIRUNDIR環境変数を設定する必要があります。詳細は、「環境変数の設定」を参照してください。

対話モードでのosiadminの開始

コマンド・ラインに次の対話コマンドを入力します。

osiadmin [LDOM]

ローカル・ドメイン名(LDOM)はosiadmin実行時に指定されます。LDOMDMCONFIGファイルのLocal_Domainsセクションで指定されたLDOM識別子です。

注意: The LDOM識別子は大文字/小文字を区別します。

例:

osiadmin BA.CENTRAL01

BA.CENTRAL01LDOMです。

LDOMCONNECTIONSTATUSDUMPTRACETESTCONNECTIONおよびLISTRDOMコマンドで必須です。LDOMをコマンド・ラインで指定しない場合、ユーザーはこれらのコマンドを使用する前にLDOMコマンドを入力する必要があります。

スクリプト・モードでのosiadminの開始

コマンド・ラインに次のコマンドを入力します。

osiadmin [LDOM]<input_script_name>osiadmin_output

input_script_nameは実行する一連のコマンドを記述して作成したスクリプト・ファイルの名前です。スクリプト・ファイルが別のディレクトリにある場合は、ディレクトリ・パスも入力する必要があります。スクリプト・ファイルは任意のテキスト・エディタで作成できるテキスト・ファイルです。osiadminで使用できるスクリプトの実行例を次に示します。

リスト5-1 Osiadmin入力スクリプトの例
>page off             Do not prompt for long output
>echo on Echo input commands
>LDOM BA.CENTRAL01 Set local domain name for
following commands
>lr List remote domains in
BA.CENTRAL01 configuration
BA.BRANCH01
BA.BRANCH02
>tc BA.BRANCH01 Verify connection between
BA.CENTRAL01 and BA.BRANCH01
<Successfully connected to BA.BRANCH01
>tc BA.BRANCH02 Verify connection between
BA.CENTRAL01 and BA.BRANCH02
 Successfully connected to BA.BRANCH02
>exit

バッチ・モードでのosiadminの開始

コマンド・ラインに次のコマンドを入力します。

osiadmin -b

"-b"オプションでは、osiadminがバッチ・モードで開始され、通常はosiadminの起動時に表示されるコマンド・メニューが出力されず、ページ別表示がオフに設定され、コマンド・エコーがオン、対話プロンプト("Overwrite file, Y or N")が非表示にされるという状態になります。

osiadminコマンドを実行した場合の処理

対話モードでosiadminを開始、または別のコマンドを入力すると、構文が正しければコマンドが実行されます。構文が正しくない場合、正しい構文を示すエラー・メッセージが表示されます。コマンドが実行されると、結果が画面に出力されます。結果が複数ページに渡り、PAGINATE=ON(デフォルト)の場合、“CONTINUE? Y or N”というプロンプトが表示されます。次の20行を表示する場合はYを、結果表示を中断する場合はNを選択します。

コマンドの実行後は、Helpコマンドに示すように随時[Enter]を押し、コマンド構文を再表示できます。

osiadminを開始し、スクリプトを使用してコマンドを入力する場合、コマンドは順に実行され、その結果はコマンドの実行順に画面に出力されます。

 


osiadminコマンドの使用

すべてのosiadminコマンドは対話モード、または1つ以上のコマンドを含むスクリプトから開始されます。次の項では、osiadminコマンドのヘルプの表示方法と、各コマンドの詳細について説明します。

osiadminコマンドのヘルプの表示

有効なosiadminコマンドのリストをリクエスト、特定コマンドのヘルプをリクエスト、またはコマンド実行後にコマンド構文を表示することができます。

対話モードでヘルプを表示する手順:

コマンド・ラインで次のコマンドを入力すると、有効なコマンドのリストを表示できます。

HELP

特定コマンドのヘルプを表示する手順:

コマンド・ラインに次のコマンドを入力します。

HELPコマンド

commandは任意の有効コマンドです。

指定したコマンドの正しい構文が表示されます。

osiadminコマンド

有効なosiadminコマンドについて説明します。

CONNECTIONSTATUS

ユーザーは1つ以上のRDOMSまたはワイルドカード文字(*)を含むパターンで接続ステータスを表示できます。たとえば、CONNECTIONSTATUS *ではすべてのRDOMSの接続ステータスがリスト表示されます。CONNECTIONSTATUS x*では、xで始まるすべてのRDOMSの接続ステータスがリスト表示されます。

CONNECTIONSTATUSコマンドのパターン指定でワイルドカード文字を使用すると、現在のLDOMと同じプロトコルを使用しているRDOMのみが考慮されます。たとえば、現在のLDOMで多重化プロトコルを使用している場合、MULTIPLEX=Yで構成されたRDOMの接続ステータスのみチェックされます。

構文:

CONNECTIONSTATUS RDOM|pattern

OR

CS RDOM|pattern

DUMP

診断用に、コードのNW_BEAおよびNW_UNISYS部分を含め、内部TMA OSI TP表のダンプを作成します。ファイル名を入力すると、そのファイルがダンプに使用されます。ファイル名を入力しない場合は、デフォルトのダンプ・ファイルOSITPDUMP.TXTが使用されます。

構文:

DUMP [filename]

OR

DU [filename]

ECHO

ONに設定すると、入力時に入力コマンド・ラインが表示されます。オプションを指定しない場合、現在の設定が切り替えられて新規設定が出力されます。初期設定はOFFです。

構文:

ECHO [OFF|ON]

OR

E [OFF|ON]

EXPORTCFG

DMCONFIGファイルからTMA OSI TP構成ファイルをエクスポートし、UNISYS ClearPathサーバーのOSI-TPで読取り可能な構成ファイルを作成します。作成するファイルの名前は、<output directory>TAILOR-IN.TXTおよび<output directory>CONFIG-IN.TXTになります。出力ディレクトリはオプションです。指定しない場合は、現在のディレクトリがデフォルトになります。

構文:

EXPORTCFG RDOM DMCONFIG-SOURCE [<output directory>]

OR

EXCFG RDOM DMCONFIG-SOURCE [<output directory>]

IMPORTCFG

eLinkゲートウェイのバージョン1.3からの自動アップグレードにより、TMAゲートウェイの正しい構成情報をインポートします。importcfgでは、入力に使用するDMCONFIGファイル、OSITP構成ファイルおよびULS構成ファイルを指定します。DMCONFIGファイルはdmloadcfプロセッサに対する入力として使用されます。DMCONFIGファイルは出力として作成されます。ULS-TAILORおよびNEW-TAILORファイルはオプションであり、UNIXでのみ有効です。出力ファイルがすでに存在する場合は、ファイルを上書きする前に確認メッセージが送信されます。パラメータが指定されていない場合は、ファイル名の入力が求められます。

構文:

IMPORTCFG [<outfile> DMCONFIG-SOURCE OSITP-CONFIGFILE {ULS-TAILOR-SOURCE NEW-TAILOR-SOURCE}]

OR

IMCFG [<outfile> DMCONFIG-SOURCE OSITP-CONFIGFILE {ULS-TAILOR-SOURCE NEW-TAILOR-SOURCE}]
注意: OSITP-CONFIGFILEはソース構成ファイルであり、Oracle Tuxedo Mainframe Adapter for OSI TPの旧バージョンで必須だったcurrent.cfgファイルではありません。

LDOM

ローカル・ドメイン名を設定します。LDOMDUMP、CONNECTIONSTATUS、TRACE、TESTCONNECTIONおよびLISTRDOMコマンドに設定する必要があります。LDOMは、osiadminを実行する際にも引数として指定する必要があります。

構文:

LDOM [LDOM name]

LISTRDOM

すべてのRDOMのリストを取得し、表示します。このリストには、RDOMがオフラインかオンラインか、オンラインであればRDOMが現在使用可能かどうか、および使用不可能なRDOMとの通信は実行できないことを示します。TMA OSI TPは、通信を確立するまで試行します。

LISTRDOMコマンドを実行する場合、現在のLDOMと同じプロトコルを使用しているRDOMのみが表示されます。たとえば、現在のLDOMで多重化プロトコルを使用している場合、MULTIPLEX=Yで構成されているRDOMSのみがリストされます。

構文:

LISTRDOM 

OR

LR

ONLINERDOM

起動時にオフラインと構成されたRDOMをオンラインにリセットします。RDOMがOFFLINEに設定されると、ピアとの通信を続行するには、手動でONLINEにリセットする必要があります。RDOMに関連付けられているすべてのリモート・サービスを通知する必要があります。

ONLINERDOMコマンドにより、RDOMの状態がオンラインに変更されます。この状態も即時に利用可能になります。

多重化プロトコル

現在のLDOMおよび指定のRDOMで多重化プロトコルを使用しており、多重化ポリシーがSTARTUPの場合、TMA OSI TPでは、即時にLDOMからRDOMへの接続確立が試行されます。失敗した場合は、状態はオンラインに変わって使用不可能になり、接続は確立するまで再試行されます。

現在のLDOMおよび指定のRDOMで多重化プロトコルを使用しており、多重化ポリシーがDEMANDの場合、TMA OSI TPではCALLまたはCONNECTIONを実行する必要が生じるまで、LDOMからRDOMへの接続確立は試行されません。接続の際に失敗すると、状態はオンラインに変わって使用不可能になり、接続は確立するまで再試行されます。

非多重化プロトコル

現在のLDOMおよび指定のRDOMで非多重化プロトコルを使用している場合、TMA OSI TPでは、即時にLDOMからRDOMへの接続確立が試行されます。接続に失敗した場合は、状態はオンラインに変わって使用不可能になり、接続は確立するまで再試行されます。

構文:

ONLINERDOM RDOM 

OR

ONL RDOM 

PAGINATE

ページ別表示モードをONまたはOFFにします。デフォルトはONです。

構文:

PAGINATE {OFF|ON}

OR

PAGE   {OFF|ON}

TESTCONNECTION

TESTCONNECTIONコマンドを使用して、RDOMへの接続が確立可能かどうかを確認します。これは、構成が正しく、ネットワークが正常に動作していることを確認する際に役立ちます。

多重化プロトコル

現在のLDOMで多重化プロトコルを使用している場合、このコマンドでは、接続がすでに存在するかどうかを確認します。存在する場合は、成功を示すコマンドが戻されます。接続がない場合、新規接続の確立が試行され、結果が戻されるまで待機します。新規接続は後で使用できるよう、オープンのまま残されます。

非多重化プロトコル

現在のLDOMで非多重化プロトコルを使用している場合、このコマンドでは、新規接続の確立が試行され、結果を待機します。次に、新規接続はクローズされます。

構文:

TESTCONNECTION RDOM

OR

TC RDOM

TRACE

トレース・レベルを診断およびデバッグのためTMA OSI TPに設定します。TRACEONに設定されると、メッセージがTuxedo ULOGに書き込まれます。オプションを指定せずにTRACEコマンドを入力すると、現在のトレース・レベルが戻されます。

構文:

TRACE {OFF|ON}

OR

TR {OFF|ON}

  先頭に戻る       前  次