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Oracle® Database Express Edition 2日で開発者ガイド
11g リリース2 (11.2)
B66463-01
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2 Oracle Database Express Editionへの接続

Oracle Database Express Edition (Oracle Database XE)へは、SQL*PlusやSQL Developerなどのクライアント・プログラムからのみ接続できます。

この章の内容は次のとおりです。

SQL*PlusからOracle Database XEへの接続

SQL*Plusは、Oracle Database XEにアクセス可能なクライアント・プログラムです。この項では、SQL*Plusを起動し、Oracle Database XEに接続する方法を示します。


注意:

次の手順の34では、ユーザー名とパスワードが必要です。

SQL*PlusからOracle Database XEへ接続するには、次の手順を実行します。

  1. Windowsシステムで行う場合は、Windowsのコマンド・プロンプトを表示します。

  2. コマンド・プロンプトで、sqlplusと入力して[Enter]キーを押します。

    SQL*Plusが起動すると、ユーザー名の入力を要求されます。

  3. ユーザー名を入力し、[Enter]キーを押します。

    SQL*Plusで、パスワードの入力を要求されます。

  4. パスワードを入力し、[Enter]キーを押します。


    注意:

    セキュリティのため、パスワードは画面上に表示されません。

    Oracle Database XEインスタンスに接続されます。

    SQL*Plus環境に入っています。 SQL>プロンプトで、SQL*Plusコマンド、SQL文、PL/SQL文およびオペレーティング・システムのコマンドを入力して実行できます。

    SQL*Plusを終了するには、exitと入力して[Enter]キーを押します。


    注意:

    SQL*Plusを終了するとSQL*Plusセッションは終了されますが、Oracle Database XEインスタンスは停止されません。

    例2-1では、SQL*Plusを起動し、Oracle Database XEに接続し、SQLのSELECT文を実行して、SQL*Plusを終了します。ユーザーの入力は太字になっています。

例2-1 SQL*PlusからOracle Databaseへの接続

> sqlplus
SQL*Plus: Release 11.2.0.2.0 Production on Thu Feb 17 09:48:30 2011
 
Copyright (c) 1982, 2010, Oracle.  All rights reserved.
 
Enter user-name: your_user_name
Enter password: your_password
 
Connected to:
Oracle Database 11g Express Edition Release 11.2.0.2.0 - Beta
 
SQL> select count(*) from employees;
 
  COUNT(*)
----------
       107
 
SQL> exit
 
Disconnected from Oracle Database 11g Express Edition Release 11.2.0.2.0 - Beta
> 

参照:


SQL DeveloperからOracle Database XEへの接続

SQL Developerは、Oracle Database XEにアクセス可能なクライアント・プログラムです。Oracle Database XE 11gリリース2 (11.2)では、SQL Developerバージョン3.0を使用する必要があります。この項では、SQL Developerがシステムにインストールされていることを前提として、SQL Developerを起動し、Oracle Database XEに接続する方法を示します。SQL Developerがシステムにインストールされていない場合、インストール方法の詳細は、『Oracle Database SQL Developerユーザーズ・ガイド』を参照してください。


注意:

この後の手順は、次のようになっています。
  • システムでSQL Developerを初めて起動するときには、手順1java.exeのフルパスを指定する必要があります。

  • 手順4では、ユーザー名とパスワードが必要です。

  • 手順6では、ホスト名とポートが必要です。


SQL DeveloperからOracle Database XEに接続するには、次の手順を実行します。

  1. SQL Developerを起動します。

    手順は、『Oracle Database SQL Developerユーザーズ・ガイド』を参照してください。

    今回初めてシステムでSQL Developerを起動する場合は、java.exeのフルパスの入力を要求されます(C:\jdk1.5.0\bin\java.exeなど)。プロンプトに続けてフルパスを入力するか、または参照を行い、[Enter]キーを押します。

    Oracle SQL Developerウィンドウが開きます。

  2. ウィンドウのナビゲーション・フレームで、「接続」をクリックします。

    「接続」ペインが表示されます。

  3. 「接続」ペインで、「新規接続」アイコンをクリックします。

    「データベース接続の作成/選択」ウィンドウが開きます。

  4. 「データベース接続の作成/選択」ウィンドウで、「接続名」、「ユーザー名」、「パスワード」フィールドに適切な値を入力します。

    セキュリティのため、入力したパスワードの文字はアスタリスクで表示されます。

    「パスワード」フィールドの近くに「パスワードの保存」チェック・ボックスがあります。デフォルトでは、選択解除されています。デフォルトを確定することをお薦めします。

  5. 「データベース接続の作成/選択」ウィンドウの「Oracle」タブをクリックします。

    「Oracle」ペインが表示されます。

  6. 「Oracle」ペインで、次の手順を実行します。

    • 「接続タイプ」では、デフォルト(Basic)を受け入れます。

    • 「ロール」は、デフォルトのままにします。

    • 「ホスト名」と「ポート」フィールドは、デフォルトを受入れるか、適切な値を入力します。

    • 「SID」オプションを選択します。

    • 「SID」フィールドで、デフォルトの受入れを入力します(xe)。

  7. 「データベース接続の作成/選択」ウィンドウで、「テスト」ボタンをクリックします。

    接続がテストされます。接続が成功すると、「ステータス」インジケータが空白から「成功」に変わります。

    success.gifの説明が続きます
    success.gifの説明

  8. テストが成功したら、「接続」をクリックします。

    「データベース接続の作成/選択」ウィンドウが閉じます。「接続」ペインに、手順4で「接続名」フィールドに入力した名前の接続が表示されます。

SQL Developer環境に入っています。

SQL Developerを終了するには、「ファイル」メニューから「終了」を選択します。


注意:

SQL Developerを終了するとSQL Developerセッションは終了されますが、Oracle Database XEインスタンスは停止されません。次回SQL Developerを起動するときには、これまでの手順で作成した接続が残っています。SQL Developerでは、手順4で入力したパスワードを要求されます(「パスワードの保存」チェック・ボックスを選択していない場合のみ)。


参照:


ユーザーHRとしてのOracle Database XEへの接続

この項では、HRアカウントのロック解除をして、HRサンプル・スキーマを持つユーザーHRとしてOracle Database XEに接続する方法を説明します。サンプル・スキーマはこのマニュアルの例およびチュートリアルで使用します。

このマニュアルのチュートリアルや例を使用し、サンプル・アプリケーションを作成するには、ユーザーHRとして、SQL DeveloperからOracle Database XEに接続する必要があります。 HRサンプル・スキーマは、サンプル・アプリケーション用の開発環境です。

トピック:

HRアカウントのロック解除

デフォルトでは、HRスキーマがインストールされた際にHRアカウントがロックされ、パスワードが期限切れになります。 HRアカウントがロック解除されていないと、ユーザーHRとしてOracle Databaseに接続することができません。


注意:

次の手順では、ALTER USERのシステム権限があるユーザー(SYSTEMなど)の名前とパスワードが必要です。

HRアカウントをロック解除し、パスワードをリセットするには、次の手順を実行します。

  1. SQL*Plusを使用して、Oracle Database XEにALTER USERシステム権限を持つユーザーとして接続します。

  2. SQL>プロンプトで、HRアカウントをロック解除し、パスワードをリセットします。


    注意:

    安全なパスワードを選択してください。パスワードのセキュリティを高めるためのガイドラインは、『Oracle Databaseセキュリティ・ガイド』を参照してください。

    ALTER USER HR ACCOUNT UNLOCK IDENTIFIED BY password;
    

    システムから次のように応答が返されます。

    User altered
    

    HRアカウントがロック解除され、パスワードがpasswordになりました。

これで、パスワードがpasswordのユーザーHRとしてOracle Database XEに接続できます。


参照:

  • Oracle Database XEに用意されているHRなどの事前定義済ユーザー・アカウントの詳細は、『Oracle Database 2日でセキュリティ・ガイド』を参照してください。

  • SQL DeveloperにおけるSQL*Plusの利用の詳細は、『Oracle Database SQL Developerユーザーズ・ガイド』を参照してください。

  • Enterprise Managerを使用したユーザー・アカウントのロック解除の詳細は、『Oracle Database Express Edition 2日でデータベース管理者』を参照してください。


ユーザーHRとしてのSQL*PlusからOracle Database XEへの接続

この項では、HRアカウントがロック解除されている場合に、ユーザーHRとしてSQL*PlusからOracle Database XEに接続する方法を説明します。

ユーザーHRとしてSQL*PlusからOracle Database XEへ接続するには、次の手順を実行します。


注意:

この作業では、HRアカウントのパスワードが必要です。

  1. Oracle Database XEに接続している場合は、その接続をクローズしてください。

  2. 「SQL*PlusからOracle Database XEへの接続」の指示に従って、手順3でユーザー名HRを入力し、手順4HRアカウントのパスワードを入力します。

    これで、ユーザーHRとしてOracle Database XEに接続しました。


参照:

SQL*Plusを使用したHRの接続の作成例は、『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』を参照してください。

ユーザーHRとしてのSQL DeveloperからOracle Database XEへの接続

この項では、HRアカウントがロック解除されている場合に、ユーザーHRとしてSQL DeveloperからOracle Database XEに接続する方法を示します。


注意:

次の手順では、HRアカウントのパスワードが必要です。

ユーザーHRとしてSQL DeveloperからOracle Database XEに接続するには、次の手順を実行します。

「SQL DeveloperからOracle Database XEへの接続」の指示に従って、手順4で次の値を入力します。

  • 「接続名」にhr_connと入力します。

    (異なる名前を入力できますが、このマニュアルのチュートリアルでは、接続にhr_connという名前を付けたと想定します。)

  • 「ユーザー名」には、HRと入力します。

  • 「パスワード」には、HRアカウントのパスワードを入力します。

これで、ユーザーHRとしてOracle Database XEに接続しました。