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Sun QFS File System 5.3 構成および管理ガイド     Sun QFS and Sun Storage Archive Manager 5.3 Information Library (日本語)
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ドキュメントの情報

はじめに

1.  ファイルシステムの概要

2.  マスター構成ファイルについて

基本的な mcf ファイル構造

mcf ファイルのフィールド

「Equipment Identifier」フィールド (必須)

「Equipment Number」フィールド (必須)

「Equipment Type」フィールド (必須)

「Family Set」フィールド (必須)

「Device State」フィールド (オプション)

「Additional Parameters」フィールド (オプション)

mcf ファイルの例

ファイル設定、オプション、および指示の相互関係の概要

3.  mcf ファイルの例

4.  ファイル システムの構成

5.  共有ファイルシステムの構成

6.  ファイルシステム割り当ての管理

7.  高度なファイルシステム機能

8.  SAM-QFS での SMB サービス

9.  WORM-FS ファイルシステムの構成

10.  調整可能なパラメータ

11.  SANergy での QFS ファイルシステムの使用 (SAN-QFS)

12.  共有ファイルシステムでのマウントオプション

13.  samu オペレータユーティリティーの使用

mcf ファイルのフィールド

このセクションでは、mcf ファイル内のフィールドについて説明します。

「Equipment Identifier」フィールド (必須)

「Equipment Identifier」フィールドは、物理ファイルシステムデバイスまたはリムーバブルメディアデバイスを識別します。このフィールドにファイルシステムの名前を指定する場合、その名前は 31 文字に制限されます。そのほかのすべての内容では、このフィールドは 127 文字に制限されます。

「装置 ID」フィールドを使用して、次の表の情報を入力します。

情報
ID の長さ
説明
ファイルシステム名
31 文字
ファイルシステム名は「ファミリセット」フィールド内の名前と同じものにする必要があり、mcf ファイルの後続の行で、ファイルシステムに含まれるすべてのディスクまたはデバイスを定義する必要があります。mcf ファイルでは、複数のファイルシステムを宣言できます。通常、mcf ファイルの最初のデータ行では最初のファイルシステムを宣言し、後続の行ではそのファイルシステムに組み込む装置を指定します。mcf ファイルで宣言されるそのほかのファイルシステムは、読みやすいように空白のコメント行を前に付けることができます。

注 - ファイルシステム名の先頭には、英字を使用する必要があり、英字、数字、アンダースコア (_) 文字だけが使用できます。


nodev キーワード
127 文字
キーワード nodev は、mcf ファイルの常駐するシステムが、Oracle Solaris ホスト上の共有ファイルシステムでクライアントホストとして使用されることを示します。メタデータサーバーに常駐する 1 つまたは複数のメタデータ装置に対してのみ、このフィールドにこのキーワードを「Equipment Identifier」として指定できます。共有ファイルシステムのメンバーに対する mcf ファイルの作成の詳細は、第 5 章共有ファイルシステムの構成を参照してください。

注 - ファイルシステムが Oracle Solari Cluster 環境にある場合は、このキーワードを使用しないでください


ディスクパーティションまたはスライスの説明
127 文字
このフィールドの /dev/ エントリは、ディスクパーティションまたはスライスを特定します。
自動ライブラリまたは光磁気ディスクドライブの説明
127 文字
/dev/samst エントリは、自動ライブラリまたは光磁気ディスクドライブを特定します。ネットワーク接続自動ライブラリを構成する場合は、『Sun Storage Archive Manager 5.3 構成および管理ガイド』の第 4 章「ネットワーク接続自動ライブラリのパラメータファイルの作成」を参照してください。
テープドライブの説明
127 文字
このエントリは、次の 2 つの形式のいずれかにすることができます。
  • /dev/rmt エントリ。

  • /dev/rmt リンクと同じファイルを指示するシンボリックリンクへのパス。この方法でテープドライブを指定する場合は、必ず、ファイルシステムをマウントする前にリンクを作成してください。

「Equipment Number」フィールド (必須)

mcf ファイルの各行の装置番号 (eq) フィールドには、定義しているファイルシステムコンポーネントまたはデバイスの一意の数値識別子を指定する必要があります。この番号は 1 から 65534 までの整数である必要があります。


ヒント - 内部ソフトウェアテーブルを小さいままにするには、小さい番号を使用します。


「Equipment Type」フィールド (必須)

必須の「Equipment Type」フィールドは、ソフトウェアが特定のデバイスとの通信方法を決定するために使用する情報を提供します。装置のタイプを示す 2 文字または 3 文字のニモニックを入力します。

一部の装置には、汎用の装置タイプである od (光ディスク)、tp (テープ)、および rb (ロボット) を使用できます。ファイルシステムに関して、次の表で個別の装置タイプのコードについて説明します。

表 2-1 「Equipment Type」フィールド

装置タイプ
説明
ms
データとメタデータを同じデバイス (md デバイス) に格納するファイルシステムを定義します。
ma
メタデータを別のデバイス (mm デバイス) に格納するファイルシステムを定義します。ma ファイルシステム内のデータは、mdmr、または g_XXX デバイスに格納できます。
md
ファイルデータを格納するためにデュアル割り当てを使用する、ストライプ化またはラウンドロビン式のデバイスを定義します。「デュアルおよびシングル割り当てスキーム」も参照してください。
mm
i ノードおよびそのほかのメタデータの情報を格納するためのメタデータデバイスを定義します。複数のメタデータ装置を指定できます。ma ファイルシステム上のメタデータ (i ノード、ディレクトリ、割り当てマップなど) は、メタデータデバイスに格納され、ファイルデータデバイスとは分離されます。デフォルトでは、複数のメタデータ装置がある場合、メタデータはラウンドロビン式割り当てで割り当てられます。
mr
ファイルデータを格納するためにシングル割り当てを使用する、ラウンドロビン式またはストライプ化データデバイスを定義します。「デュアルおよびシングル割り当てスキーム」も参照してください。
g XXX
ストライプ化データデバイスを定義します。ストライプ化グループは、先頭の g のあとに数値を付けて指定。この番号は 0 から 127 までの整数である必要があります (たとえば、g12)。ストライプ化グループのすべてのメンバーは、タイプとサイズが同じである必要があります。1 つのファイルシステム内の異なるストライプ化グループは、同じ数のメンバーを持つ必要はありません。1 つのファイルシステムに、mdmr、および g XXX デバイスを混合させることはできません。データは、グループ間でストライプ化 (すべてのグループの装置数が同じ場合) またはラウンドロビン処理できます。デフォルトはラウンドロビンです。

ファイルシステムの装置タイプに加え、自動ライブラリやそのほかの装置を指定するには、ほかのコードが使用されます。特定の装置タイプの詳細は、mcf(4) のマニュアルページを参照してください。

「Family Set」フィールド (必須)

ファミリセットフィールドには、デバイスのグループの名前を指定します。

ファミリセット名は、先頭に英字を使用する必要があり、英字、数字、アンダースコア (_) 文字だけを使用できます。ファミリセット名は 31 文字より長くすることはできません。

次の表で、ファミリセット名について説明します。

ファミリセット
説明
ファイルシステム名
ファイルシステム内のすべてのディスクデバイスは、このフィールドで同じファイルシステム名を使用する必要があります。このソフトウェアは、ファミリセット名を使用して、装置をファイルシステムとしてグループ化します。sammkfs コマンドを実行すると、ファミリセット名がファイルシステム内のすべてのデバイスに物理的に記録されます。samfsck コマンドで -F オプションと -R オプションを使用することで、この名前を変更できます。sammkfs コマンドについては、sammkfs(1M) のマニュアルページを参照してください。samfsck コマンドの詳細は、samfsck(1M) のマニュアルページを参照してください。
自動ライブラリ識別子
ライブラリとそれに関連するすべてのドライブデバイスは、同じ識別子を使用する必要があります。
-
ダッシュ文字 (-) はスタンドアロンのリムーバブルメディアデバイスを示します。

ファミリセットの最初のデバイスの直前に、識別子 #family-set-name: を入れることで、特定のファミリセットに関連付けられたコメントを作成できます。識別子のコメント行と、そのファミリセット最後のデバイス行との間に追加されるすべてのコメントは、そのファミリセットと関連付けられます。その後、SAM-QFS Manager ソフトウェアでファミリセットが削除された場合、関連するコメントも mcf から削除されます。

「Device State」フィールド (オプション)

「Device State」フィールドでは、ファイルシステムを初期化したときの装置の状態を指定します。デバイスの有効な状態は on と off です。デフォルトは on です。このフィールドはオプションです。値を指定しない場合は、このフィールドが省略されていることを示すためにダッシュ文字 (-) を挿入します。

「Additional Parameters」フィールド (オプション)

自動ライブラリデバイスでは、「追加パラメータ」フィールドはオプションであり、空白のままにすることができます。デフォルトでは、ライブラリカタログファイルは /var/opt/SUNWsamfs/catalog/ family-set-name に書き込まれます。このフィールドは、ライブラリカタログファイルの代替パスを指定するために使用されます。

共有ファイルシステムでは、このフィールドにはキーワード shared を指定する必要があります。

ほかのエントリでは、ダッシュ (-) を挿入するか、このフィールドを空白のままにします。