7.10 仮想マシンへの接続

コンソールを使用して仮想マシンに接続できます。コンソールは、Oracle VMのリモート制御システムで、仮想マシンとの連携および対話を可能にします。

VNC Viewer(RealVNCから)またはTightVNC Viewerがクライアント・コンピュータにインストールされている場合、Oracle VM Managerユーザー・インタフェースはそのインストールを検索し、仮想マシンとの接続の作成に使用します。RealVNCのほうがTight VNCよりレンダリング速度が速く、優れたキーボード・サポートがあり、マウス制御の問題が少ないため、クライアント・コンピュータにはRealVNCをインストールすることをお薦めします。

クライアント・ビューアが使用可能でない場合、Oracle VM Managerユーザー・インタフェースはOracle VM Managerホスト・コンピュータでTightVNCを検索し、これを仮想マシンとの接続の作成に使用します。Oracle VM Managerホスト・コンピュータへのTightVNCのインストールの詳細は、『Oracle VMインストレーションおよびアップグレード・ガイド』を参照してください。

各VNCセッションのキー・マッピングは、仮想マシンの作成または編集時に「Keymap」フィールドで設定します。仮想マシンの作成および編集の詳細は、7.7項「仮想マシンの作成」および7.9.2項「仮想マシンの編集」を参照してください。

仮想マシンのコンソールに接続するには、次の手順を実行します。

  1. 「Servers and VMs」タブをクリックします。

  2. ナビゲーション・ツリーで、仮想マシンが存在するサーバー・プールを選択します。

  3. 「Perspective」ドロップダウン・リストから「Virtual Machines」を選択します。管理ペインで仮想マシンを選択し、管理ペインのツールバーで「Launch Console」「Launch Console」アイコンをクリックします。

  4. ダイアログ・ボックスが表示され、仮想マシンに接続するためにJavaプロキシを起動するように要求される場合があります。「OK」をクリックします。

    この図は、仮想マシンに接続するために開かれたJavaプロキシのダイアログ・ボックスを示しています。
  5. VNCビューアが見つかると、ビューアが起動されます。Javaプロキシ・ウィンドウの「Options」「Configuration」メニューを使用して、使用するVNCビューアを構成できます。ホスト・コンピュータのVNCクライアントへのパスを入力して、「OK」をクリックします。空白が含まれる場合は、パスを引用符で囲みます。

    ヒント

    コンソールが起動されない場合は、Webブラウザでポップアップ表示が許可されているか確認します。Microsoft Internet Explorerを使用している場合は、Oracle VM ManagerのベースURL(たとえば、http://example.com)をセキュリティ設定の信頼済みサイトのリストに追加します。信頼済みサイトのゾーンのセキュリティ・レベルを中から中低にダウングレードする必要がある場合もあります。

    別のユーザーによって仮想マシンのコンソールが使用中の場合は、接続を引き継ぐかどうかを確認するメッセージが表示されます。接続を引き継ぐ場合は、他のユーザーのセッションが切断され、クライアント・コンピュータ上でVNCセッションが開始されます。

    仮想マシン・コンソールが表示されます。他のVNCセッションと同様に、ログインし、仮想マシンと対話します。この例は、Oracle Linuxオペレーティング・システムのISOファイルを使用して作成した仮想マシンの初回のインストール画面を示します。

    この図は、仮想マシンのコンソール画面を示しています。

    必要に応じて、ゲスト・オペレーティング・システムのユーザー名およびパスワードを入力してオペレーティング・システムにログインします。

仮想マシンを作成した方法によっては、仮想マシンを使用する前に、さらにいくつかのタスクを続行する必要がある場合があります。