Oracle Solaris ソフトウェアのインストールまたはアップグレード (タスクマップ)

次のタスクマップは、どのインストールプログラムを使用して Oracle Solaris OS のインストールやアップグレードを行う場合にも必要となるタスクの概要を示したものです。インストールしようとする環境にとってもっとも効率的なインストールを行うためにどういった選択をすべきかを、このタスクマップを参考にして判断してください。

表 2-1 タスクマップ: Oracle Solaris ソフトウェアのインストールまたはアップグレード

タスク	説明	参照先
初期インストールかアップグレードかを選択します。	初期インストールまたはアップグレードのいずれかを選択します。	「初期インストールまたはアップグレードの実行」。
UFS ファイルシステムと ZFS ルートプールのどちらをインストールするかを決定します。	UFS ルート (`/`) ファイルシステム、ZFS ルートプールのいずれかをインストールできます。	このドキュメントの大部分は、UFS ファイルシステムのインストールに関連しています。ZFS ルートプールをインストールする方法については、第 5 章ZFS ルートファイルシステムのインストール計画を参照してください。
インストールプログラムを選択します。	Oracle Solaris OS には、インストールまたはアップグレード用のプログラムがいくつか用意されています。インストール環境に最も適した方法を選択してください。	「Oracle Solaris のインストール方法の選択」
(Oracle Solaris 対話式インストールプログラム) デフォルトインストールまたはカスタムインストールを選択します。	どのインストールのタイプが環境に適しているかを決定します。グラフィカルユーザーインタフェース (GUI) を使用している場合は、デフォルトインストールまたはカスタムインストールを選択できます。デフォルトインストールでは、ハードディスクがフォーマットされ、事前に選択されている一連のソフトウェアがインストールされます。カスタムインストールでは、ハードディスクの配置を変更したり、必要なソフトウェアを選択したりしてインストールできます。グラフィカルインタフェースではないテキストインストーラを使用する場合は、デフォルト値をそのまま使用するか、値を編集してインストールするソフトウェアを選択できます。	Oracle Solaris インストールプログラムの選択については、第 4 章インストールまたはアップグレードの前の情報の収集を参照してください。
初期インストールの場合のみ、オープンネットワークセキュリティーを使用するか、制限されたネットワークセキュリティーを使用するかを選択します。	初期インストールでは、インストール時にネットワークサービスを無効にするか、ローカル要求にのみ応答するようにするかを決定します。デフォルトでは、インストール時にオープンネットワークセキュリティーが選択されます。	「ネットワークセキュリティーの計画」
システム要件を確認します。また、ディスク容量およびスワップ領域を計画を立てて割り当てます。	システムがインストールまたはアップグレードのための最小要件を満たしているかどうかを判断します。インストールする Oracle Solaris OS のコンポーネントに必要なディスク容量をシステムに割り当てます。システムに適したスワップ領域レイアウトを決定します。	第 3 章システム要件、ガイドライン、およびアップグレード情報
システムをローカルメディアからインストールするかネットワークからインストールするかを選択します。	環境にもっとも適したインストールメディアを選択します。	「ネットワークからインストールするか DVD または CD を使ってインストールするか」
システム情報を収集します。	Oracle Solaris インストールプログラムの場合は、ワークシートを完成させて、インストールまたはアップグレードのために必要なすべての情報を収集します。 JumpStart インストール方法の場合は、プロファイル内でどのプロファイルキーワードを使用するかを決定します。キーワードの説明を確認して、システムについて必要な情報を見つけます。	Oracle Solaris インストールプログラムの場合は、次の資料のどちらかを参照してください。初期インストールの場合: 「インストール用チェックリスト」アップグレードの場合: 第 4 章インストールまたはアップグレードの前の情報の収集カスタム JumpStart インストール方法については、『Oracle Solaris 10 1/13 インストールガイド: JumpStart インストール』の第 8 章「JumpStart キーワードリファレンス」を参照してください。
(オプション) システムパラメータを設定します。	インストールやアップグレードの際に情報を入力する手間を省くために、システム構成情報を事前に構成しておくことができます。	『Oracle Solaris 10 1/13 インストールガイド: ネットワークベースのインストール』の第 2 章「システム構成情報の事前構成 (タスク)」
(オプション) ネットワークから Oracle Solaris ソフトウェアをインストールする準備をします。	ネットワークから Oracle Solaris ソフトウェアをインストールすることを選択した場合は、次のタスクを完了します。 (x86 ベースのシステム) 使用しているシステムが PXE をサポートしていることを確認しますインストールサーバーを作成しますブートサーバーを作成します (必要な場合) DHCP サーバーを構成します (必要な場合) ネットワークからインストールするシステムを設定します	ローカルエリアネットワーク経由でインストールするには、『Oracle Solaris 10 1/13 インストールガイド: ネットワークベースのインストール』の第 6 章「CD メディアを使用したネットワークインストール (タスク)」を参照してください。広域ネットワークを介してインストールする場合は、『Oracle Solaris 10 1/13 インストールガイド: ネットワークベースのインストール』の第 12 章「WAN ブートによるインストール (タスク)」を参照してください。
(アップグレードのみ) アップグレード前に必要なタスクを行います。	システムをバックアップし、ディスク容量の再割り当てでアップグレードできるかどうかを判断します。	「アップグレード計画」
インストールまたはアップグレードを行います。	選択した Oracle Solaris のインストール方法を使用して、Oracle Solaris ソフトウェアをインストールまたはアップグレードします。	インストールプログラムの詳細な手順を説明している章。

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	Oracle Solaris 10 1/13 インストールガイド: インストールとアップグレードの計画 Oracle Solaris 10 1/13 Information Library (日本語)