Oracle Solaris 10 8/11 リリースの新機能

Oracle Solaris 10 8/11 以降のリリースでは、ZFS ファイルシステムに次のインストール拡張機能があります。

• Live Upgrade の luupgrade コマンドを使用して、フラッシュアーカイブを ZFS ルート代替ブート環境にインストールできます。

  以前のリリースでの ZFS フラッシュアーカイブとは異なり、ZFS ルートマスターシステム上に作成されたフラッシュアーカイブには、既存のブート環境がすべて含まれるわけではありません。代わりに、そのアーカイブにはアクティブな ZFS ブート環境のみが含まれます。そのアーカイブには、lucreate コマンドの -D オプションを使って明示的に除外されるデータセットと、最上位のプールのデータセット内にあるユーザーデータは含まれません。スワップボリュームおよびダンプボリュームはそのアーカイブに含められませんが、フラッシュアーカイブのインストール時に作成されます。

  ZFS フラッシュアーカイブの作成およびインストールの詳細については、『Oracle Solaris ZFS 管理ガイド』の「ZFS ルートファイルシステムのインストール (Oracle Solaris フラッシュアーカイブインストール)」を参照してください。

• Live Upgrade の lucreate コマンドの -D オプションを使用して、UFS ルートファイルシステムを ZFS ルートファイルシステムに移行するときに /var 用の別個のデータセットを作成できます。

  ただし、別の OS クリティカルファイルシステムについては、-D オプションを使用して別個のデータセットを指定することはできません。/var ファイルシステムは、ZFS ルートブート環境内で単独のデータセットとすることが許可される、唯一の OS クリティカルファイルシステムです。-D オプションは、ソースブート環境が UFS ルートで、作成されるターゲットブート環境が ZFS ルートの場合にのみ許可されます。

  詳細は、「UFS ルート (/) ファイルシステムから ZFS ルートプールへの移行」を参照してください。

手順と制限事項の詳細は、『Oracle Solaris ZFS 管理ガイド』の第 4 章「Oracle Solaris ZFS ルートファイルシステムのインストールとブート」を参照してください。