ブート環境名に関連付ける説明の作成または変更

ブート環境名に説明を付けることができます。この説明によって名前が置き換わることはありません。ブート環境名は長さと文字に制限がありますが、この説明は長さ、内容に制限がありません。シンプルなテキストでも、gif ファイルのような複雑なものでもかまいません。この説明は、次の時点で作成できます。

• lucreate コマンドと -A オプションを使用してブート環境を作成するとき。詳細は、「ブート環境をはじめて作成する方法」を参照してください。

• ludesc コマンドを使用してブート環境を作成したあと。詳細は、ludesc(1M) のマニュアルページを参照してください。

ludesc コマンドの構文は次のとおりです。

# /usr/sbin/ludesc -n  BE-name 'BE-description' -f filename

-n BE-name

ブート環境名を指定します。

BE-description

名前に関連付ける新しい説明を指定します。

filename

ブート環境名に関連付けるファイルを指定します。

例 7-5 テキストを使用してブート環境名に説明を加える

この例では、second_disk というブート環境に説明が加えられています。この説明は、単一引用符で囲まれたテキストで記述されます。

# /usr/sbin/ludesc -n second_disk 'Oracle Solaris 10 8/11 test build'

例 7-6 ファイルを使用してブート環境名に説明を加える

この例では、second_disk というブート環境に説明が加えられています。説明は、gif ファイル内に入っています。

# /usr/sbin/ludesc -n second_disk -f rose.gif

例 7-7 説明からブート環境名を表示する

この例では、説明を指定した -A オプションを使用することでブート環境名 second_disk を表示しています。

# /usr/sbin/ludesc -A  'Oracle Solaris 10 8/11 test build'
 second_disk

例 7-8 ファイル内の説明からブート環境名を表示する

この例では、-f オプションと、説明を含むファイルの名前を使用することでブート環境の名前 second_disk を表示しています。

# /usr/sbin/ludesc -f rose.gif
second_disk

例 7-9 名前からブート環境の説明を表示する

この例では、ブート環境名を指定した -n オプションを使用することで説明を表示しています。

# /usr/sbin/ludesc -n  second_disk 
Oracle Solaris 10 8/11 test build

ブート環境の構成の表示

ブート環境の構成を表示するには、lufslist コマンドを使用します。出力される情報は、ブート環境マウントポイントごとの、ディスクスライス (ファイルシステム)、ファイルシステムの種類、およびファイルシステムのサイズです。

lufslist コマンドの構文は次のとおりです。

# lufslist -n BE-name

BE-name

ファイルシステムの詳細を表示するブート環境の名前を指定します。

次の例ではリストを表示しています。

Filesystem                fstype       size(MB) Mounted on
------------------------------------------------------------------
/dev/dsk/c0t0d0s1         swap           512.11 -
/dev/dsk/c0t4d0s3         ufs           3738.29 /
/dev/dsk/c0t4d0s4         ufs            510.24 /opt