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Oracle Solaris の管理: 基本管理 Oracle Solaris 10 1/13 Information Library (日本語) |
1. Oracle Solaris 管理ツール (製品概要)
3. Oracle Java Web Console の操作 (タスク)
x86: GRUB ベースのブート環境にディスクレスクライアントを追加するための準備方法
Oracle Solaris 10 にディスクレスクライアントを追加するための準備方法
ディスクレスクライアントサポートの OS サービスの追加方法
x86: GRUB ベースのブート環境にディスクレスクライアントを追加する方法
Oracle Solaris 10 でディスクレスクライアントを追加する方法
x86: GRUB を使用してディスクレスクライアントをブートする方法
ディスクレスクライアントのインストールの問題をトラブルシューティング
失われた ARCH=all パッケージを検出してインストールする方法
ディスクレスクライアントの一般的な問題のトラブルシューティング
11. Oracle Solaris ブート動作の変更 (タスク)
12. Oracle Solaris システムのブート (タスク)
13. Oracle Solaris ブートアーカイブの管理 (タスク)
14. Oracle Solaris システムのブートのトラブルシューティング (タスク)
16. x86: GRUB を実装しないシステムのブート (タスク)
17. Oracle Configuration Manager の操作
21. Oracle Solaris システム管理ツールによるソフトウェアの管理 (タスク)
次のセクションでは、ディスクレスクライアントの管理に必要な準備作業について説明します。
ディスクレスクライアントを管理する場合には、次の点に注意してください。
Oracle Solaris インストールプログラムでは、ディスクレスクライアントサポートのセットアップを促すメッセージが表示されません。ディスクレスクライアントをサポートするには、手動で /export パーティションを作成する必要があります。/export パーティションの作成は、インストール中またはインストール後に行なってください。
/export パーティションには、サポートするクライアントの数に応じて、5G バイト以上の容量が必要です。詳細は、「OS サーバーに必要なディスク容量」を参照してください。
smosservice コマンドまたは smdiskless コマンドで指定したネームサービスは、/etc/nsswitch.conf ファイルで指定されたプライマリネームサービスと一致していなければなりません。smdiskless コマンドまたは smosservice コマンドにネームサービスを指定しない場合、デフォルトのネームサービスは files になります。
ネームサーバーを指定するには、smosservice コマンドおよび smdiskless コマンドの -D オプションを使用します。詳細は、smosservice(1M) および smdiskless(1M) のマニュアルページを参照してください。
Solaris 10 8/07 リリース以降、Oracle Solaris 10 で配布されていた set_nfs4_domain スクリプトは、NFSv4 ドメインの設定に使用されなくなりました。NVSv4 ドメインを設定するには、nfs4_domain キーワードをディスクレスクライアントの sysidcfg ファイル (たとえば server:/export/root/client/etc/sysidcfg) に追加してください。
クライアントシステムの sysidcfg ファイルに nfs4_domain キーワードがある場合は、ディスクレスクライアントの最初のブート時にドメインが適切に設定されます。また、OS サーバーは起動して稼働している必要があり、ディスクレスクライアントの NFSv4 ドメイン設定は OS サーバーの /var/run/nfs4_domain ファイル内の設定と一致している必要があります。
詳細は、『Oracle Solaris 10 1/13 インストールガイド: ネットワークベースのインストール』の「sysidcfg ファイルによる事前構成」を参照してください。
OS サーバーとディスクレスクライアントは、同じサブネット上になければなりません。
EFI ラベル付きディスク上にある UFS ファイルシステムには OS やディスクレスクライアントのサービスを追加「できない」ため、マルチテラバイト UFS ファイルシステムではクライアントサービスを提供できません。
注 - EFI ラベル付きディスク上に存在している UFS ファイルシステムに OS およびディスクレスクライアントサービスを追加しようとすると、ディスク容量が不足していることを示す次のようなエラーメッセージが表示されます。
The partition /export does not have enough free space. 1897816 KB (1853.34 MB) additional free space required. Insufficient space available on /dev/dsk/c0t5d0s0 /export
各ディスクレスクライアントについてプラットフォーム、メディアパス、およびクラスタを決定したら、OS サービスを追加する準備ができたことになります。
追加する各 OS サービスについて、次のディレクトリが作成され移植されます。
/export/Solaris_version/Solaris_version-instruction-set.all (/export/exec/Solaris_ version/Solaris_version-instruction-set.all へのシンボリックリンク)
/export/Solaris_version
/export/Solaris_version/var
/export/Solaris_version/opt
/export/share
/export/root/templates/Solaris_version
/export/root/clone
/export/root/clone/Solaris_version
/export/root/clone/Solaris_version/ machine-class
追加する各ディスクレスクライアントについて、次のデフォルトのディレクトリが OS サーバー上に作成されます。
/export/root/diskless-client
/export/swap/diskless-client
/tftpboot/diskless-client-ipaddress-in-hex/export/dump/diskless-client (-x dump オプションを指定した場合)
注 - smosservice および smdiskless コマンドの x オプションを使うと、ルート (/)、/swap-、および /dump ディレクトリのデフォルト位置を変更することができます。ただし、/export ファイルシステムの下にはこれらのディレクトリを作成しないでください。
ディスクレスクライアントの追加の準備をするには、次の手順を実行します。この手順は、x86 システムでの一般的な説明になっています。
smosservice add コマンドを使用して OS サービスを追加する場合は、サポートする各ディスクレスクライアントプラットフォームのプラットフォーム、メディアパス、およびクラスタ (またはソフトウェアグループ) を指定する必要があります。
始める前に
サポートしているリリースが、OS サービスに指定されたシステム上で実行されていることを確認します。さらに、OS サーバーリリースとディスクレスクライアントリリースの組み合わせがサポートされていることも確認します。詳細は、「OS サーバーおよびディスクレスクライアントのサポート情報」を参照してください。
instruction-set.machine-class. Solaris-version
例:
i386.i86pc.Solaris_10
次に、利用できるプラットフォームのオプションを示します。
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注 - sun-4c アーキテクチャーは、Solaris 8、Solaris 9、Oracle Solaris 10 の各リリースではサポートされていません。sun-4d アーキテクチャーは、Solaris 9、Oracle Solaris 10 の各リリースではサポートされていません。sun-4m アーキテクチャーは、Oracle Solaris 10 OS ではサポートされていません。
メディアパスは、ディスクレスクライアントにインストールする OS を含むディスクイメージのフルパスです。
一部の Oracle Solaris リリースでは、OS は複数の CD で提供されます。ただし、smosservice コマンドでは、複数の CD から OS を読み込むことはできません。続く手順で説明するように、Oracle Solaris ソフトウェア CD (とオプションの Language CD)、または Oracle Solaris DVD 上のスクリプトを実行する必要があります。
注 - この Oracle Solaris リリースでは、ソフトウェアは DVD のみで配布されます。
インストールサーバーの設定方法については、『Oracle Solaris 10 1/13 インストールガイド: ネットワークベースのインストール』を参照してください。
# /mount_point/Solaris_10/Tools/setup_install_server
例:
Boot server IP (BootSrvA) : svr-addr (BootFile) : 01client-macro
svr-addr は OS サーバーの IP アドレスです。client-macro は、クライアントの Ethernet タイプ (01) とクライアントの MAC (Media Access Control) アドレスに基づいて作成された名前です。この番号は、インストールサーバーの /tftpboot ディレクトリで使用されるファイルの名前としても使われます。
注 - client-macro は大文字で表記します。コロンは含めないでください。
これらのオプションは、コマンド行から、または DHCP Manager を使用して追加できます。詳細は、例 7-4 を参照してください。
詳細は、「x86: GRUB ベースのブートをネットワークから実行する方法」、『Oracle Solaris 10 1/13 インストールガイド: ネットワークベースのインストール』の「DHCP サービスによるシステム構成情報の事前構成 (タスク)」、および『Oracle Solaris の管理: IP サービス』のパート III「DHCP」を参照してください。
/net/export/install/sol_10_x86
このディスクのメディアパスは、smosservice コマンドを使用するときに指定する必要があります。
同じシステム上で同じ OS が動作しているディスクレスクライアントには、同じクラスタを使用する必要があります。
注 - クラスタには常に SUNWCXall を指定してください。
smosservice add コマンドを使用して OS サービスを追加する場合は、サポートする各ディスクレスクライアントプラットフォームのプラットフォーム、メディアパス、およびクラスタ (またはソフトウェアグループ) を指定する必要があります。
始める前に
サポートしているリリースが、OS サービスに指定されたシステム上で実行されていることを確認します。さらに、OS サーバーリリースとディスクレスクライアントリリースの組み合わせがサポートされていることも確認します。詳細は、「OS サーバーおよびディスクレスクライアントのサポート情報」を参照してください。
instruction-set.machine-class.Solaris- version
例:
sparc.sun4u.Solaris_10
次に、利用できるプラットフォームのオプションを示します。
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注 - sun-4c アーキテクチャーは、Solaris 8、Solaris 9、Oracle Solaris 10 の各リリースではサポートされていません。sun-4d アーキテクチャーは、Solaris 9、Oracle Solaris 10 の各リリースではサポートされていません。sun-4m アーキテクチャーは、Oracle Solaris OS ではサポートされていません。
メディアパスは、ディスクレスクライアントにインストールする OS を含むディスクイメージのフルパスです。
一部の Oracle Solaris リリースでは、OS は複数の CD で提供されます。 ただし、smosservice コマンドでは、複数の CD から OS を読み込むことはできません。続く手順で説明するように、Solaris ソフトウェア CD (とオプションの Language CD)、または DVD 上のスクリプトを実行する必要があります。
注 - この Oracle Solaris リリースでは、ソフトウェアは DVD のみで配布されます。
インストールサーバーの設定方法については、『Oracle Solaris 10 1/13 インストールガイド: ネットワークベースのインストール』を参照してください。
# /mount_point/Solaris_10/Tools/setup_install_server
/export/install/sparc_10
同じシステム上で同じ OS が動作しているディスクレスクライアントには、同じクラスタを使用する必要があります。
たとえば、次の Solaris 9 ディスクレスクライアントについて考えてみましょう。
sparc.sun4m.Solaris_9
sparc.sun4u.Solaris_9
sun4u および sun4m システムでは SUNWCXall クラスタを要求するため、これらのディスクレスクライアントをセットアップするには、各ディスクレスクライアントに SUNWCXall クラスタを指定する必要があります。また、同じシステム上で同じオペレーティングリリース (この例では Solaris_9) が動作しているディスクレスクライアントには、同じクラスタを使用する必要があります。
注 - sun4u システム、または 8 ビットの高速カラーメモリーフレームバッファー (cgsix) が搭載されたシステムを使用している場合には、クラスタに必ず SUNWCXall を指定してください。
ディスクレスクライアントの OS サービスをサーバーに追加するには、次の手順を実行します。
注 - smosservice add コマンドを使用して OS サービスを追加するときに、ARCH=all タイプのルート(/) パッケージと /usr パッケージはインストールされません。これらのパッケージは読み飛ばされます。警告やエラーメッセージは表示されません。OS サービスを OS サーバーに追加したあとに、失われたパッケージを手動でインストールする必要があります。手順については、「失われた ARCH=all パッケージを検出してインストールする方法」を参照してください。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理: セキュリティーサービス』の「RBAC の構成 (タスクマップ)」を参照してください。
# /usr/sadm/bin/smosservice list -H host-name:898 --
# /usr/sadm/bin/smosservice add -H host-name :898 -- -o host-name -x mediapath=path -x platform= instruction-set.machine-class .Solaris_version -x cluster=cluster-name -x locale=locale-name
指定された OS サービスを追加します。
接続するホスト名とポートを指定します。ポートを指定しない場合は、デフォルトポート 898 に接続されます。
注 - smossservice コマンドを使って OS サービスを追加する場合は、-H オプションは必要ありません。
これ以降のサブコマンド引数が始まることを示します。
Solaris イメージのフルパスを指定します。
追加する命令アーキテクチャー、マシンクラス、および Solaris バージョンを指定します。
インストールする Solaris クラスタを指定します。
インストールするロケールを指定します。
注 - サーバーの処理速度および選択した OS サービスの構成により、インストールプロセスには 45 分ほどかかることがあります。
詳細は、smosservice(1M) のマニュアルページを参照してください。
# /usr/sadm/bin/smosservice list -H host-name:898 --
例 7-1 SPARC: ディスクレスクライアントサポートの OS サービスを追加する
この例では、サーバー jupiter で SPARC 版 Solaris 10 の OS サービスを追加する方法を示します。サーバー jupiter では Oracle Solaris OS が動作しています。SPARC 版 Oracle Solaris 10 OS の CD イメージは、インストールサーバー myway の /export/s10/combined.s10s_u2wos/61 にあります。
# /usr/sadm/bin/smosservice add -H jupiter:898 -- -o jupiter -x mediapath=/net/myway/export/s10/combined.s10s_u2wos/61 -x platform=sparc.sun4u.Solaris_10 -x cluster=SUNWCXall -x locale=en_US # /usr/sadm/bin/smosservice list - H jupiter:898 Authenticating as user: root Type /? for help, pressing enter accepts the default denoted by [ ] Please enter a string value for: password :: xxxxxx Loading Tool: com.sun.admin.osservermgr.cli.OsServerMgrCli from jupiter:898 Login to jupiter as user root was successful. Download of com.sun.admin.osservermgr.cli.OsServerMgrCli from jupiter:898 was successful.
例 7-2 x86: ディスクレスクライアントサポートの OS サービスを追加する
この例では、サーバー orbit で x86 版 Solaris 10 の OS サービスを追加する方法を示します。サーバー orbit では Oracle Solaris OS が動作しています。x86 版 Oracle Solaris 10 OS の CD イメージは、インストールサーバー seriously の /export/s10/combined.s10x_u2wos/03 にあります。
# /usr/sadm/bin/smosservice add -H orbit:898 -- -o orbit -x mediapath=/net/seriously/export/s10u2/combined.s10x_u2wos/03 -x platform=i386.i86pc.Solaris_10 -x cluster=SUNWCXall -x locale=en_US # /usr/sadm/bin/smosservice list - H orbit:898 Type /? for help, pressing <enter> accepts the default denoted by [ ] Please enter a string value for: password :: Starting Solaris Management Console server version 2.1.0. endpoint created: :898 Solaris Management Console server is ready. Loading Tool: com.sun.admin.osservermgr.cli.OsServerMgrCli from orbit:898 Login to orbit as user root was successful. Download of com.sun.admin.osservermgr.cli.OsServerMgrCli from orbit:898 was successful. Client Root Area Swap Area Dump Area -------------------------------------------------------------------------------- . . . #
次の手順
smosservice add コマンドを実行して OS サービスを OS サーバーに追加したときに失われた ARCH=all パッケージをすべて検出し、それらをインストールします。詳細は、「失われた ARCH=all パッケージを検出してインストールする方法」を参照してください。
Solaris 10 1/06 リリース以降では、OS サービスを追加したあとに、次の手順を実行してディスクレスクライアントを追加します。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理: セキュリティーサービス』の「RBAC の構成 (タスクマップ)」を参照してください。
# /usr/sadm/bin/smdiskless add -- -i ip-address -e ethernet-address -n client-name -x os= instruction-set.machine-class.Solaris_ version -x root=/export/root/client-name -x swap=/export/swap/client-name -x swapsize=size -x tz= time-zone -x locale= locale-name
指定したディスクレスクライアントを追加します。
これ以降のサブコマンド引数が始まることを示します。
ディスクレスクライアントの IP アドレスを指定します。
ディスクレスクライアントのイーサネットアドレスを識別します。
ディスクレスクライアントの名前を指定します。
ディスクレスクライアントの命令アーキテクチャー、マシンクラス、OS、および Solaris バージョンを指定します。
ディスクレスクライアントのルート (/) ディレクトリを指定します。
ディスクレスクライアントのスワップファイルを指定します。
スワップファイルのサイズをメガバイト (M バイト) で指定します。デフォルトは 24M バイトです。
ディスクレスクライアントのタイムゾーンを指定します。
ディスクレスクライアントをインストールするロケールを指定します。
詳細は、smdiskless(1M) のマニュアルページを参照してください。
例:
Boot server IP (BootSrvA) : svr-addr Boot file (BootFile) : 01client-macro
svr-addr は サーバーの IP アドレスです。client-macro は、クライアントの Ethernet タイプ (01) とクライアントの MAC アドレスに基づいて作成された名前です。この番号は、インストールサーバーの /tftpboot ディレクトリで使用されるファイルの名前としても使われます。
注 - client-macro は大文字で表記します。コロンは含めないでください。
次のファイルとディレクトリが /tftpboot ディレクトリに作成されます。
drwxr-xr-x 6 root sys 512 Dec 28 14:53 client-host-name lrwxrwxrwx 1 root root 31 Dec 28 14:53 menu.lst.01ethernet-address -> /tftpboot/client-host-name/grub/menu.lst -rw-r--r-- 1 root root 118672 Dec 28 14:53 01ethernet-address
詳細は、「x86 システムのネットワークからのブート」を参照してください。
# /usr/sadm/bin/smdiskless list -H host-name:898 --
例 7-3 x86: GRUB ブート環境の x86 システムにディスクレスクライアントサポートを追加する
この例では、Solaris 10 x86 ベースのディスクレスクライアント mikey1 を追加する方法を示します。
rainy-01# /usr/sadm/bin/smdiskless add -H sdts-01-qfe0 -- -o sdts-01-qfe0 -n mikey1 -i 192.168.20.22 -e 00:E0:88:55:33:BC -x os=i386.i86pc.Solaris_10 -x root=/export/root/mikey1 -x swap=/export/swap/mikey1 Loading Tool: com.sun.admin.osservermgr.cli.OsServerMgrCli from sdts-01-qfe0 Login to rainy-01-qfe0 as user root was successful. Download of com.sun.admin.osservermgr.cli.OsServerMgrCli from rainy-01-qfe0 was successful. # /usr/sadm/bin/smdiskless list -H mikey1:898 -- Loading Tool: com.sun.admin.osservermgr.cli.OsServerMgrCli from mikey1:898 Login to mikey1 as user root was successful. Download of com.sun.admin.osservermgr.cli.OsServerMgrCli from mikey1:898 was successful. Platform -------------------------------------------------------------------------------- i386.i86pc.Solaris_10 sparc.sun4us.Solaris_10 sparc.sun4u.Solaris_10 i386.i86pc.Solaris_9
例 7-4 x86: BootSrvA および BootFile DHCP オプションを DHCP サーバー構成に追加する
この例では、PXE ブートを有効にするために必要な BootSrva および BootFile DHCP オプションを追加する方法を示します。
rainy-01# pntadm -A mikey1 -m 0100E0885533BC -f 'MANUAL+PERMANENT' \ -i 0100E0885533BC 192.168.0.101
rainy-01# dhtadm -A -m 0100E0885533BC -d \ ":BootSrvA=192.168.0.1:BootFile=0100E0885533BC:"
この例のサーバーアドレスはサーバーの IP アドレスであり、クライアントマクロの名前はクライアントの Ethernet タイプ (01) と MAC アドレスに基づいて作成されています。この番号は、インストールサーバーの /tftpboot ディレクトリで使用されるファイルの名前としても使われます。クライアントマクロの表記は大文字で構成されます。また、このマクロにコロンを含めないようにしてください。
OS サービスを追加した後に、ディスクレスクライアントを追加するには、次の手順を実行します。特に記載している場合を除いて、この手順は、SPARC と x86 プラットフォームに共通の一般的な説明になっています。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理: セキュリティーサービス』の「RBAC の構成 (タスクマップ)」を参照してください。
# /usr/sadm/bin/smdiskless add -- -i ip-address -e ethernet-address -n client-name -x os= instruction-set.machine-class.Solaris_ version -x root=/export/root/client-name -x swap=/export/swap/client-name -x swapsize=size -x tz= time-zone -x locale= locale-name
指定したディスクレスクライアントを追加します。
これ以降のサブコマンド引数が始まることを示します。
ディスクレスクライアントの IP アドレスを指定します。
ディスクレスクライアントのイーサネットアドレスを識別します。
ディスクレスクライアントの名前を指定します。
ディスクレスクライアントの命令アーキテクチャー、マシンクラス、OS、および Solaris バージョンを指定します。
ディスクレスクライアントのルート (/) ディレクトリを指定します。
ディスクレスクライアントのスワップファイルを指定します。
スワップファイルのサイズをメガバイト (M バイト) で指定します。デフォルトは 24M バイトです。
ディスクレスクライアントのタイムゾーンを指定します。
ディスクレスクライアントをインストールするロケールを指定します。
詳細は、smdiskless(1M) のマニュアルページを参照してください。
# /usr/sadm/bin/smdiskless list -H host-name:898 --
例 7-5 SPARC: ディスクレスクライアントサポートを SPARC システムに追加する
この例では、サーバー bearclaus から Solaris 10 sun4u ディスクレスクライアント starlite を追加する方法を示します。
# /usr/sadm/bin/smdiskless add -- -i 172.20.27.28 -e 8:0:20:a6:d4:5b -n starlite -x os=sparc.sun4u.Solaris_10 -x root=/export/root/starlite -x swap=/export/swap/starlite -x swapsize=128 -x tz=US/Mountain -x locale=en_US # /usr/sadm/bin/smdiskless list -H starlite:898 -- Loading Tool: com.sun.admin.osservermgr.cli.OsServerMgrCli from line2-v480:898 Login to line2-v480 as user root was successful. Download of com.sun.admin.osservermgr.cli.OsServerMgrCli from line2-v480:898 was successful. Platform -------------------------------------------------------------------------------- i386.i86pc.Solaris_10 sparc.sun4us.Solaris_10 sparc.sun4u.Solaris_10 i386.i86pc.Solaris_9 sparc.sun4m.Solaris_9 sparc.sun4u.Solaris_9 sparc.sun4us.Solaris_9
smdiskless list -H コマンド出力には SPARC と x86 の両方のシステムが表示されます。
例 7-6 x86: Oracle Solaris 10 の動作する x86 システムにディスクレスクライアントサポートを追加する
この例では、サーバー bearclaus から Oracle Solaris 10 x86 の ディスクレスクライアント mars を追加する方法を示します。
# /usr/sadm/bin/smdiskless add -- -i 172.20.27.176 -e 00:07:E9:23:56:48 -n mars -x os=i386.i86pc.Solaris_10 -x root=/export/root/mars -x swap=/export/swap/mars -x swapsize=128 -x tz=US/Mountain -x locale=en_US
Solaris 10 1/06 OS 以降をインストールした場合、または Solaris 10 1/06 OS 以降にアップグレードした場合は、ディスクレスクライアントのブート手順が変更されています。GRUB を使用してディスクレスクライアントをブートする場合は、次の手順で行います。
注 - Solaris 10 6/06 リリース以降、フェイルセーフアーカイブをブートするときに、ブートアーカイブの自動更新を要求されることがなくなりました。ブートアーカイブの更新を要求されるのは、矛盾したブートアーカイブが検出された場合だけです。詳細は、「x86 システムをフェイルセーフモードでブートする方法」を参照してください。
始める前に
システムをネットワークブートできるように、OS サーバーが次の要件を満たしていることを確認してください。
ディスクレスクライアントおよび OS サービスの追加に使用するネームサービスがサーバーの /etc/nsswitch.conf ファイルのプライマリ名に一致していることを確認します。
DHCP サービスと tftp ブートサービスが実行中であることを確認します。
ネットワークからブートするために、システム BIOS の PXE ROM オプションが有効になるように構成します。
PXE 対応ネットワークアダプタの中には、ブート時にしばらく表示されるプロンプトに対して特定のキーを押すと、PXE ブートを実行する機能を持つものがあります。ブートの優先順位を BIOS で設定する方法については、ハードウェアのドキュメントを参照してください。
GRUB メニューが表示されます。
ネットワークインストールサーバーの構成によっては、使用するシステムに表示される GRUB メニューがここで示した GRUB メニューと異なる可能性があります。
選択しない場合は、数秒後にデフォルトの OS インスタンスが自動的にブートします。
編集するブートコマンドが、GRUB 編集画面に表示されます。
ブート時にカーネルの動作を変更する方法については、第 11 章Oracle Solaris ブート動作の変更 (タスク)を参照してください。
GRUB メニューが開き、ブートコマンドに加えた編集が表示されます。
始める前に
OS サーバーの次の必要条件を確認します。
ディスクレスクライアントおよび OS サービスの追加に使用するネームサービスがサーバーの /etc/nsswitch.conf ファイルのプライマリ名に一致していることを確認します。
そうでない場合、ディスクレスクライアントはブートしません。
rpc.bootparamd デーモンが実行中かどうか確認します。実行中でない場合には起動します。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理: セキュリティーサービス』の「RBAC の構成 (タスクマップ)」を参照してください。
# /usr/sadm/bin/smdiskless delete -- -o host-name :898 -n client-name
# /usr/sadm/bin/smosservice list -H host-name:898 --
例 7-7 ディスクレスクライアントサポートを削除する
この例では、OS サーバー starlite からディスクレスクライアント holoship を削除する方法を示します。
# /usr/sadm/bin/smdiskless delete -- -o starlite:898 -n holoship Authenticating as user: root Type /? for help, pressing enter accepts the default denoted by [ ] Please enter a string value for: password :: Starting SMC server version 2.0.0. endpoint created: :898 SMC server is ready. # /usr/sadm/bin/smosservice list -H starlite:898 -- Loading Tool: com.sun.admin.osservermgr.cli.OsServerMgrCli from starlite Login to starlite as user root was successful. Download of com.sun.admin.osservermgr.cli.OsServerMgrCli from starlite was successful.
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細については、『Solaris のシステム管理: セキュリティーサービス』の「RBAC の構成 (タスクマップ)」を参照してください。
# /usr/sadm/bin/smosservice delete -H $HOST:$PORT -u root -p $PASSWD -- -x instruction-set.all.Solaris_version
注 - machine-class は all のみがサポートされています。
# /usr/sadm/bin/smosservice list -H host-name:898 --
例 7-8 ディスクレスクライアントの OS サービスを削除する
次の例では、サーバー starlite からディスクレスクライアントの OS サービス (sparc.all.Solaris_10) を削除する方法を示します。
# /usr/sadm/bin/smosservice delete -H starlite:898 -u root \ -p xxxxxx -- -x sparc.all.solaris_10 Authenticating as user: root Type /? for help, pressing enter accepts the default denoted by [ ] Please enter a string value for: password :: # /usr/sadm/bin/smosservice list -H starlite:898 -- Loading Tool: com.sun.admin.osservermgr.cli.OsServerMgrCli from starlite:898 Login to starlite as user root was successful. Download of com.sun.admin.osservermgr.cli.OsServerMgrCli from starlite:898 was successful