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Tuxedo UBBCONFIG構成ファイルで構成されるすべてのTuxedoサーバーは、すべてのサーバーに共通な標準の引数を使用します。この柔軟性はCICS Runtimeサーバーの長所の1つです。
MIN、MAX、SEQUENCE、CONVなど、他の共通の引数も使用できます。
Tuxedoサーバー構成の用途に関する正確な情報については、Tuxedoのドキュメント(特にUBBCONFIG(5)のSERVERSの項)を参照してください。
これらのオプションの引数のうち、最も有用なものの1つが、CLOPT (Command Line OPTions)引数です。CLOPTオプションは、Tuxedoサーバーの起動時に渡されるコマンド・ライン・オプションの文字列です。
このコマンド・ライン・オプションは、次の2つの部分に分けられます。
CLOPTの使用に関する正確な情報は、Tuxedoドキュメント、とりわけservoptsの項を参照してください。
CICS Runtime固有のサーバーの説明は、2つの必須のサーバー引数SVRGRP & SVRIDと、サーバー・タイプによりシステム的に具体的に必要とされる引数のみを含みます。
この項では、すべてのCICS Runtimeサーバーに共通のオプションを説明します。これらのオプションについては、この項にのみ記載されています。
EXEC CICS ASSIGN SYSIDによってプログラムに戻された値を設定します。
システム識別子(CICS SYSID)は4文字に制限されています。
このオプションは、ARTTCPLサーバーと接続サーバーには適用されません。
この引数は、CICSシステムのAPPLID名前を定義します。
-a INVOICE
EXEC CICS ASSIGN APPLIDによってプログラムに戻された値を設定します。
アプリケーションID (CICS APPLID)は8文字に制限されています。
このオプションは、ARTTCPLサーバーと接続サーバーには適用されません。
この引数は、このサーバーによってロードされるリソース・グループのリストを定義します。
-L LIST1:LIST2:…
実行中のサーバーのリストでグループの動的変更を有効化します。-L引数によって参照されるリストは、list_of_groups構成ファイルで定義する必要があります。この引数は、非推奨になった-lオプションのかわりとなります。
リソース構成ファイルのリストは、10文字の文字列によって定義されます。いずれかのリストに含まれるいずれかのグループに属するメモリー・リソースでのみ、サーバーはロードします。
テスト・サーバーまたは一般的なサーバーのためのファシリティとして、-L ‘*’を使用することによりフィルタリングを削除し、list_of_groups構成ファイルで定義されているすべてのリソースを、サーバーがロードできるようにします。グループは、-L ‘*’を指定するサーバーによってロードされますが、1つ以上のリストに含まれる場合に限ります。
このオプションは、ARTTCPLサーバーと接続サーバーには適用されません。
この引数は非推奨になり、-L引数に置き換えられました。このリリースではまだサポートされていますが、今後のリリースでは削除される予定です。
この引数は、リソースのロード時にこのサーバーで検討されるリソース・グループをリストします。
CLOPTで静的に定義されるグループのリストは、動的に変更できません。リストの動的変更を実装する場合は、かわりに-Lオプションを使用します。
-l group1:group2:…:groupn
リソース構成ファイルのグループは、10文字の文字列によって定義されます。サーバーは、これらのグループの1つに属するメモリー・リソースでのみロードします。
テスト・サーバーまたは一般的なサーバーのためのファシリティとして、– l ‘*’を使用することによりフィルタリングを削除し、構成ファイルで定義されているすべてのリソースを、サーバーがロードできるようにします。
このオプションは、ARTTCPLサーバーと接続サーバーには適用されません。
ARTTCPL SRVGRP="identifier" SRVID="number" CLOPT="[servopts options] -- -n netaddr -S ssladdr -L pnetaddr [-m minh] [-M
maxh] [-x session-per-handler] [-p profile-name] [-z minencryptbits] [-Z maxencryptbits] [-D] [+H trace-level]"
ターミナル制御プログラム(ARTTCP)は、3270ターミナル・エミュレータのCICS Runtimeへの接続を管理するTuxedoサーバーのグループです。プログラムを実行すると、ARTTCPはターミナル・エミュレータを、ARTTCPに割り当てられているネットワーク・ポートに接続します。ARTTCPは、Telnetプロトコルを使用してエミュレータと通信します。
ARTTCPサーバーは、単一のARTTCPリスナー(ARTTCPL)プロセスと1つ以上のARTTCPハンドラ(ARTTCPH)プロセスの、2つのタイプのサーバーで構成されます。ARTTCPLプロセスは、ターミナル・エミュレータが接続する可能性があるWell Knownリスニング・ポート・アドレスを確立します。ARTTCPHプロセスは、このポートでリスニングして、着信接続リクエストを受け入れます。ARTTCPHプロセスは、接続のためにユーザー・セッションを確立し、ターミナル・エミュレータのそれ以降のすべての画面I/Oを処理します。パフォーマンス拡張として、各ARTTCPHプロセスは、複数のセッションを同時に管理できます。ポートからエミュレータを切断すると、ARTTCPHはセッションを終了します。
ART Runtimeに3270ターミナルを参加させるには、UBBCONFIGファイルのMACHINESセクションでMAXWSCLIENTSパラメータを指定する必要があります。MAXWSCLIENTSは、ARTTCPL専用の唯一のパラメータです。MAXWSCLIENTSに指定された値は、Oracle ARTの起動時に通知され、3270ターミナル用に確保するアクセッサ・スロットの数が決まります。
MAXWSCLIENTSの場合は、ノードに接続する3270ターミナルの最大数を指定します。デフォルトは0です。指定しないと、ターミナルから指定されたマシンに接続できません。
//computer:5000は、マシン・コンピュータ上のポート5000番を指定します。 文字、1-256、A-Za-z0-9[/:-]。オプション-nが指定されない場合、必須のオプション。 ARTTCPLは同じSSL関連の構成をTuxedoと共有するので、Tuxedo UBBCONFIG構成ファイルのRESOURCESセクションで、SEC_PRINCIPAL_NAME、SEC_PRINCIPAL_LOCATION、SEC_PRINCIPAL_PASSVARの各属性を構成してください。詳細は、対応するTuxedoドキュメントを参照してください。 TN3270ターミナル・エミュレータとARTTCPサーバーとの間で交換される情報(パスワードを含む)は、SSLが有効でなければ脆弱です。
ARTTCPの間にネットワーク・リンクが確立される場合に必要とされる暗号化の最小レベル。0は暗号化なしを意味し、40、56、128および256が、暗号化キーの長さ(単位はビット)を示します。ここで指定する最小レベルの暗号化が満たされない場合、リンクの確立は失敗します。
ARTTCPの間にネットワーク・リンクが確立される場合に必要とされる暗号化の最大レベル。0は暗号化なしを意味し、40、56、128および256が、暗号化キーの長さ(単位はビット)を示します。
*MACHINES
DEFAULT:
MAXWSCLIENTS = 20
...
*SERVERS ARTTCPL SRVGRP="TCPGRP" SRVID=1000 RESTART=Y GRACE=0
CLOPT="-- -n //hostname:4000 -L //hostname:4002 -m1 -M10 "
ARTSTRN - 同期ターミナル指向のMAXACTIVE > 1のトランザクションのためのCICS Runtimeメイン・サーバー。
ARTSTRN SRVGRP="identifier" SRVID="number" CONV=Y MIN=minn MAX=maxn RQADDR=queueaddr REPLYQ=Y CLOPT="[servopts] -- -s System_ID -a Application_ID -L list1:list2"
ARTSTRNサーバーはアプリケーション・トランザクションをTuxedoサービスとして提供し、トランザクション・リクエストを受信すると、対応するプログラムを実行します。
これらのサーバーは、真の対話型CICSトランザクションを管理するために、対話型になっています。
tranclassに属さないか、maxactive >1であるtranclassに属しているトランザクションだけが、これらのサーバーにより通知されます。
*SERVERS
ARTSTRN SRVGRP="TCPGRP" SRVID=1000 RESTART=Y GRACE=0
CONV=Y MIN=2 MAX=3 RQADDR=QKIX1000 REPLYQ=Y
CLOPT=" -- -s PROW -a INVOICE -L list1:list2"
ARTSTR1 - 同期ターミナル指向のMAXACTIVE = 1のトランザクションのためのCICS Runtimeメイン・サーバー。
ARTSTR1 SRVGRP="identifier" SRVID="number" CONV=Y MIN=1 MAX=1 CLOPT="[servopts] -- -s System_ID -a Application_ID-L list1:list2,…"
ARTSTRNサーバーがMAXACTIVE > 1のトランザクションだけを提供するのに対して、これらのサーバーは、MAXACTIVE = 1のトランザクションだけを提供することに特化したARTSTRNサーバーです。
サーバーのMINとMAXの数が1に設定されていることは重要であり、起動時にSTR1サーバーにより検証されます。(MAXACTIVE = 1の)グループ内の1つのみのトランザクションの並列処理が、同一のトランザクションを提供する少数のサーバーを起動するか、Tuxedoにより起動させるという、これらのサーバーの目標は、STR1サーバーの場合、自己矛盾です。
MINとMAXが1に設定されているので、Tuxedo引数RQADDRは不要であり、単純さを維持するため、使用しないでください。
残りの構成とSTR1サーバーの動作は、STRNサーバーと正確に同じです。
*SERVERS
ARTSTR1 SRVGRP="TCPGRP" SRVID=1000 RESTART=Y GRACE=0
CONV=Y MIN=1 MAX=1
CLOPT=" -- -s PROW -a INVOICE -L list1:list2"
ARTTSQ - CICS Runtime一時記憶域キュー・サーバー
ARTTSQ SRVGRP="identifier" SRVID="number" MIN=1 MAX=1
CLOPT"[servopts] -- -L list1:list2"
ARTTSQrは一時記憶域キューを管理し、EXEC CICS (WRITEQ TS、READQ TSおよびDELETEQ TS)が必要とする機能を提供します。
ARTTSQは、次の2つの主要な種類のサービスを公開します。
ARTTSQが起動したときに一度だけ公開されます。TSQUEUEは、TSMODELと一致しないキューのためにTSQリクエストを処理します。{TSMODEL}_TSQUEUE: それらのサービスのいずれかが各TSMODELに対応して公開されます。このサービスを公開するサーバーは、必要なすべての操作を、このTSMODELと一致するキュー上で完了します。
1台のサーバーが、-lオプションを介してこのサーバーに割り当てられているリソース・グループに属するTSMODELを公開します。
同じサービスを2回公開しないように、1つのリソースのグループは、単一のtsqサーバーに割り当てられる必要があります。これは起動時に確認され、違反時には、起動フェーズでエラー・メッセージが生成されますが、アクションはとられません。
サーバー数のMINとMAXが1に設定されていることは重要であり、起動時にTSQサーバーにより検証されます。
1つのキューを作成(最初の書込み)した同じサーバーが、このキューの他のすべての読取り/書込み削除リクエストを提供することは重要です。このため、一般のサービスであろうと、特定モデルに対応するサービスであろうと、各サービスは単一のサーバーにより通知される必要があります。
SRVGRPは、TMSNAMEとOPENINFOが構成されているOracle Resource ManagerのあるTuxedoグループである必要があります。
サーバーが含まれるグループのOPENINFOで示されているDBMSユーザーは、直接(このスキーマで作成されるオブジェクト)、またはDBLINKを介して、TS_QCONTENT表にアクセスできる必要があります。
この既存の表では、選択、挿入、更新および削除権限を持っている必要があります。
Oracle用の表を作成するスクリプトは、以下にリストされています。
drop table TS_Q_CONTENT purge;
create table TS_Q_CONTENT
( TS_QUEUE char(16) NOT NULL,
TS_ITEM number(8) NOT NULL,
TS_LENGTH number(8),
TS_RAW LONG RAW,
primary key (TS_QUEUE, TS_ITEM)
);
*SERVERS
ARTTSQ SRVGRP="GRP02" SRVID=30 RESTART=Y GRACE=0
MIN=1 MAX=1 CLOPT=" -- -L list1:list2"
ARTTDQ - CICS Runtime一時データ・キュー・サーバー
ARTTDQ SRVGRP="identifier" SRVID="number" MIN=1 MAX=1
CLOPT"[servopts] -- -L list1:list2:..."
ARTTDQは一時データ記憶域キューを管理しますが、これはEXEC CICS (WRITEQ TD、READQ TDおよびDELETEQ TD)が必要とする機能を提供します。
ARTTDQは、宣言されたキューにつき1つのサービスを、「_TDQ」という接尾辞が付いたTDQueueの名前で公開します。
同じサービスを2回公開しないように、1つのリソースのグループは、単一のARTTDQサーバーに割り当てられる必要があります。これは起動時に確認され、違反時には、起動フェーズでエラー・メッセージが生成されますが、アクションはとられません。
サーバー数のMINとMAXが1に設定されていることは重要であり、起動時にTDQサーバーにより検証されます。
余分なパーティションTDQデータは、このサーバーがダウン(停止またはクラッシュ)した後、失われます。
*SERVERS
ARTTDQ SRVGRP="GRP02" SRVID=30 RESTART=Y GRACE=0
MIN=1 MAX=1 CLOPT=" -- -s PROW -l group1:group2"
ARTDPL - 分散プログラム・リンク実行のためのCICS Runtimeサーバー。
ARTDPL SRVGRP="identifier" SRVID="number" MIN=minn MAX=maxn
CLOPT="[servopts] -- -s System_ID -a Application_ID -L list1:list2"
これらのサーバーは、DPLサブセットに制限されたアプリケーション・プログラムをtuxedoサービスとして提供し、DPLサービス・リクエストを受信すると、対応するプログラムを実行します。
これらのプログラムは、ターミナルのユーザーと直接対話できない、画面のないプログラムです。
これらのサーバーは、プリンシパル・ファシリティ(ユーザー・ターミナル)に対応する必要がない(できない)ため、対話型である必要はありません。純粋なRPCモード・サーバーです。
プログラムがLINKをリクエストしていて、リクエストされたプログラムがDPLとして構成されている場合、リンクは、通常のように呼出しによってではなく、このサービス(このDPLプログラム)を提供するDPLサーバーの1台が提供するtpcallにより解決されます。
属性REMOTESYSTEM(sysid)がDPLに置かれているプログラムのみが、DPLサーバーと、-sオプションを介して示されているシステムとしてこのsysidを持つサーバーのみによって通知されます。
| 注意: | CICSリージョンごとに1つ以上のARTDPLを構成する必要があります。 |
| 注意: | -lオプションと-Lオプションの両方について、1つのART CICSリージョンに複数のARTDPLがあり、そのようなリージョンで-sが構成されている場合は、このリージョンで指定される-lはすべて同じ値に設定し、このリージョンで指定される-Lはすべて同じ値に設定してください。-L構成の詳細は、「グループ構成ファイルのリスト」を参照してください。 |
COMMAREAデータをFMLフィールドCXMW_MESSAGEに追加すればよく、その後ARTDPLによりサービスとして公開されている対応プログラムに対してTPCALLを実行します。サービス・リクエストの受信後、ARTDPLは対応するプログラムを実行し、最後にFMLフィールドCXMW_MESSAGEでプログラムから戻されるCOMMAREAデータをTPRETURNします。
COMMAREAデータの長さが、Tuxedoクライアントで初期化されたCOMMAREAデータの長さより長くなります。この場合、TuxedoクライアントにTPCALLを実行する前に、もう1つのFMLフィールドCXMW_COMMAREAINLENGTHを追加する必要があります。CXMW_COMMAREAINLENGTHでは、Tuxedoクライアントで初期化され、データ型がlongであるCOMMAREAの合計の長さを指定する必要があります。このように、ARTDPLは、COMMAREAに記入されるデータの長さより明らかに長い合計長CXMW_COMMAREAINLENGTHでデータをTPRETURN COMMAREAできます。
COMMAREAデータの長さが、合計長CXMW_COMMAREAINLENGTHより短い場合、ARTPDLでは通常X'00' (NULL埋込み文字)を戻りFMLフィールドCXMW_MESSAGEの最後に追加します。NULL埋込み文字を削除して、TuxedoクライアントとARTDPLとのデータ通信を減らし、パフォーマンスを高めるには、ARTDPLのCLOPTオプションに-Sを追加します。ARTDPLサーバーでは、埋込み文字を削除してから、COMMAREAデータをFMLフィールドCXMW_MESSAGEでTPRETURNします。
*SERVERS
ARTDPL SRVGRP="GRP02" SRVID=60 RESTART=Y GRACE=0
MIN=1 MAX=1
CLOPT=" -- -s PROW -a INVOICE -L list1:list2"
ARTATRN - 非同期指向のMAXACTIVE > 1のトランザクションのためのCICS Runtimeサーバー。
ARTATRN SRVGRP="identifier" SRVID="number" CONV=N MIN=minn MAX=maxn RQADDR=QKIXATR REPLYQ=Y CLOPT="[servopts] -- -s System_ID -a Application_ID -L list1:list2:..."
ARTATRNサーバーはアプリケーション・トランザクションをTuxedoサービスとして提供し、トランザクション・リクエストを受信すると、対応するプログラムを実行します。
これらのプログラムは、ターミナルのユーザーと直接対話できない、画面のないプログラムです。
ARTSTRN サーバーと対照的に、これらのサーバーは、真のCICSトランザクションを管理するためにトランザクショナルになっています。他のサーバー(START TRANSID)からのみ呼び出され、ターミナルやクライアントから直接呼び出されることはありません。
起動時に、ARTATRNサーバーは、提供するトランザクション1つにつき1つのサービスを公開します。これらのトランザクションは、「ASYNC_{transaction_name}」という名前です。
このサーバーは、ASYNC_QUEUEと呼ばれる内部トランザクションの公開も行います。
tranclassesに属さないか、maxactive >1であるtranclassに属しているトランザクションだけが、これらのサーバーにより通知されます。
*SERVERS
ARTATRN SRVGRP="TCPGRP" SRVID=2000 RESTART=Y GRACE=0
CONV=N MIN=2 MAX=3 RQADDR=QKIXATR REPLYQ=Y
CLOPT=" -- -s PROW -a INVOICE -L list1:list2"
ARTATR1 - 非同期指向のMAXACTIVE = 1のトランザクションのためのCICS Runtimeメイン・サーバー。
ARTATR1 SRVGRP="identifier" SRVID="number" CONV=N MIN=1 MAX=1 CLOPT="[servopts] -- -s System_ID -a Application_ID -L list1:list2:..."
ARTATRNサーバーがMAXACTIVE > 1のトランザクションだけを提供するのに対して、ARTATR1サーバーは、MAXACTIVE = 1のトランザクションを提供することに特化したARTATRNサーバーです。
サーバーのMINとMAXの数が1に設定されていることは重要であり、起動時にATR1サーバーにより検証されます。これらのサーバーの目標は、(MAXACTIVE =1の)グループ内の1つのみのトランザクションの並列処理を保証することです。Tuxedoが同一のトランザクションを提供する複数のサーバーを起動することを許すことは、ATR1サーバーの場合、自己矛盾です。
MINとMAXが1に設定されているので、Tuxedo引数RQADDRは不要であり、単純さを維持するため、使用しないでください。
残りの構成とATR1サーバーの動作は、ATRNサーバーと正確に同じです。
*SERVERS
ARTATR1 SRVGRP="TCPGRP" SRVID=2000 RESTART=Y GRACE=0
CONV=N MIN=1 MAX=1
CLOPT=" -- -s PROW -a INVOICE -L list1:list2"
ARTCTRN - 非対話指向のMAXACTIVE > 1のトランザクションのためのCICS Runtimeサーバー。
ARTCTRN SRVGRP="identifier" SRVID="number" CONV=Y MIN=minn MAX=maxn RQADDR=QKIXCTR REPLYQ=Y CLOPT="[servopts] -- -s System_ID -a Application_ID -L list1:list2:..." ARTCTRNサーバーはアプリケーション・トランザクションをTuxedoサービスとして提供し、トランザクション・リクエストを受信すると、対応するプログラムを実行します。
これらのプログラムは、ターミナルのユーザーと直接対話できない、画面のないプログラムです。
ARTSTRN サーバーと対照的に、これらのサーバーは、真のCICSトランザクションを管理するためにトランザクショナルになっています。他のサーバー(CONVERSE)からのみ呼び出され、ターミナルやクライアントから直接呼び出されることはありません。
起動時に、ARTCTRNサーバーは、提供するトランザクション1つにつき1つのサービスを公開します。これらのトランザクションは、「{SysId}_{transaction_name}」という名前です。
{SysId}は、-sパラメータで定義されているこのリージョンの名前です。
tranclassesに属さないか、maxactive >1であるtranclassに属しているトランザクションだけが、これらのサーバーにより通知されます。
| 注意: | 複数のセッションを同時に起動する必要がある場合は、connections.descでMAXIMUMを構成し、UBBでARTCTRN minnパラメータおよびmaxnパラメータを使用して複数のARTCTRNサーバーを構成する必要があります。詳細は、UBBCONFIGに関する項を参照してください。 |
ARTCTRNの起動時に渡されるコマンドライン・オプションの文字列。次のパラメータは、ゲートウェイ・プロセスの実行時パラメータとして認識されます。
*SERVERS
ARTCTRN SRVGRP="TCPGRP" SRVID=2500 RESTART=Y GRACE=0
CONV=Y MIN=2 MAX=3 RQADDR=QKIXATR REPLYQ=Y
CLOPT=" -- -s PROW -a INVOICE -L list1:list2"
ARTCTR1 - 非対話指向のMAXACTIVE = 1のトランザクションのためのCICS Runtimeメイン・サーバー。
ARTCTR1 SRVGRP="identifier" SRVID="number" CONV=Y MIN=1 MAX=1
CLOPT="[servopts] -- -s System_ID -a Application_ID -L list1:list2:..."
ARTCTRNサーバーがMAXACTIVE > 1のトランザクションだけを提供するのに対して、ARTCTR1サーバーは、MAXACTIVE = 1のトランザクションを提供することに特化したARTCTRNサーバーです。
サーバーのMINとMAXの数が1に設定されていることは重要であり、起動時にARTCTR1サーバーにより検証されます。これらのサーバーの目標は、(MAXACTIVE =1の)グループ内の1つのみのトランザクションの並列処理を保証することです。Tuxedoが同一のトランザクションを提供する複数のサーバーを起動することを許すことは、ARTCTR1サーバーの場合、自己矛盾です。
MINとMAXが1に設定されているので、Tuxedo引数RQADDRは不要であり、単純さを維持するため、使用しないでください。
残りの構成とARTCTR1サーバーの動作は、ARTCTRNサーバーと正確に同じです。
*SERVERS
ARTCTR1 SRVGRP="TCPGRP" SRVID=2000 RESTART=Y GRACE=0
CONV=Y MIN=1 MAX=1
CLOPT=" -- -s PROW -a INVOICE -L list1:list2"
ARTWTRN - 同期非3270sクライアント指向のMAXACTIVE > 1のトランザクションのためのCICS Runtimeアプリケーション・サーバー。
ARTWTRN SRVGRP="identifier" SRVID="number" CONV=N MIN=minn MAX=maxn CLOPT="[servopts] -- -s System_ID -a Application_ID -L list1:list2"
ARTWTRNサーバーはアプリケーション・トランザクションをTuxedoサービスとして提供し、トランザクション・リクエストを受信すると、対応するプログラムを実行します。
これらのサーバーは、擬似対話型CICSトランザクションをサポートするために非対話型です。
tranclassに属さないか、MAXACTIVE >1であるtranclassに属しているトランザクションのみが、これらのサーバーにより通知されます。
*SERVERS
ARTWTRN SRVGRP="TCPGRP" SRVID=1000 RESTART=Y GRACE=0
MIN=2 MAX=3
CLOPT=" -- -s PROW -a INVOICE -L list1:list2"
ARTWTR1 – 同期非3270sクライアント指向のMAXACTIVE = 1のトランザクションのためのCICS Runtimeアプリケーション・サーバー。
ARTWTR1 SRVGRP="identifier" SRVID="number" CONV=N MIN=1 MAX=1 CLOPT="[servopts] -- -s System_ID -a Application_ID-L list1:list2,…"
ARTWTRNサーバーがMAXACTIVE > 1のトランザクションのみを提供するのに対して、これらのサーバーは、MAXACTIVE = 1のトランザクションのみを提供することに特化したARTWTRNサーバーです。
サーバーのMINとMAXの数が1に設定されていることは重要であり、起動時にWTR1サーバーにより検証されます。(MAXACTIVE = 1の)グループで1つのトランザクションのみの並列処理を保証し、同一のトランザクションを提供する少数のサーバーを起動するか、Tuxedoにより起動させるという、これらのサーバーの目標は、WTR1サーバーの場合、自己矛盾です。
残りの構成とWTR1サーバーの動作は、WTRNサーバーとまったく同じです。
*SERVERS
ARTWTR1 SRVGRP="TCPGRP" SRVID=1000 RESTART=Y GRACE=0
MIN=1 MAX=1
CLOPT=" -- -s PROW -a INVOICE -L list1:list2"
ARTCNX - ユーザー接続の管理のためのCICS Runtime接続サーバー。
ARTCNX SRVGRP="identifier" SRVID="number" CONV=Y MIN=1 MAX=1 RQADDR=QKIX110 REPLYQ=Y CLOPT="[servopts]"
このサーバーは、ユーザーの接続および切断フェーズでターミナル・ハンドラが必要とする内部サービスを提供します。
たとえば、connectやdisconnectなどの、内部メッセージ指向のサービスを提供します。
次に示す、少数の古典的CICSトランザクションも提供します。
認証エラーの際にハンドラによって使用される内部トランザクションauthfailも公開します。
これらのサーバーは、CICSトランザクションCESN、CESFを管理するために対話型になっています。
このサーバーは、CICS Runtimeシステム内で一意である必要があります。
ARTCNXのグローバル・スコープで一意であり、起動時にARTCNXに渡されるコマンドライン・オプションの文字列。次の実行時パラメータが認識されます。 [-t] (xは、「0から9」、「AからZ」または「aからz」の範囲に含まれます)。 オプションのパラメータはターミナル番号(TRMID)の決定に使用されます。 パラメータを省略した場合、1台のARTCNXサーバーのみ起動できます(この制限は起動時にチェックされます)。その場合、ターミナル番号は0-25,411,680 (ベース71で0000-zzzz)となります。 パラメータを設定した場合、62台までのARTCNXサーバーを起動でき、各サーバーは0-357,910 (ベース71で000-zzz)の範囲の357,911個のターミナル番号を持つことができます。この場合、TRMIDは、x000-xzzz (xは-tパラメータでの文字を指します)のように構成されます。 起動時に、複数のサーバーの-tパラメータに同一の文字を設定しているかどうかは、サーバー側では確認できません。同一パラメータで複数のサーバーを起動しないようにしてください。端末番号が重複してしまう可能性があるからです。
| 注意: |
| 注意: | ユーザーは-sまたは-aを設定することによって各CICSリージョンに対して少なくとも1つのARTCNXを構成して、system.descで定義されている初期化パラメータを関連付ける必要があります。そうではなく、-sと-aを一緒に設定すると、ULOGに警告メッセージが発生し、-sのみが適用され、-aは無視されます。 |
| 注意: | -lオプションと-Lオプションの両方について、1つのART CICSリージョンに複数のARTCNXがあり、そのようなリージョンで-sが構成されている場合は、このリージョンで指定される-lはすべて同じ値に設定し、このリージョンで指定される-Lはすべて同じ値に設定してください。-L構成の詳細は、「グループ構成ファイルのリスト」を参照してください。 |
*SERVERS
ARTCNX SRVGRP="TCPGRP" SRVID=1000 CONV=Y MIN=1 MAX=1
ARTLOGN - CICS Runtimeログオン・サーバー
ARTLOGN SRVGRP="identifier" SRVID="number" CONV=Y MIN=1 MAX=1 RQADDR=QKIX110 REPLYQ=Y CLOPT="[servopts]"
このサーバーは、ユーザーがART CICSにログオンするときにターミナル・ハンドラが必要とする次の技術サービスを提供します。
ART_LOGONは、「ARTランタイムへようこそ」パネルを送信し、APPLID入力を求めます。
gensessは、各ターミナルに対して16文字のグローバルに一意なID (すべてのCICSリージョンで一意)を生成します。
delsessは、対応するターミナルの切断時にそのセッションIDを解放します。
| 注意: |
ARTADM SRVGRP="identifier" SRVID="number" SEQUENCE=1
このサーバーは、CICSリソースの管理を担当します。次の機能を提供します。
システムの各マシン(マスターまたはスレーブ)でARTADMサーバーを構成する必要があります。ARTADMサーバーは、その他のARTサーバーの前に起動する必要があります。マスター・マシンのARTADMサーバーは、スレーブ・マシンのサーバーより前に起動する必要があります。このシーケンスを確保するには、SEQUENCEを使用して次の構成を実行する必要があります。
| 警告: | その他のサーバーにはSEQUENCEを使用しないでください。また、いかなる場合も数字を大きく設定しないでください。 |
*SERVERS
ARTADM SRVGRP="ADMGRP" SRVID=1000 RESTART=Y SEQUENCE=1
ARTCKTI — ART CICSトランザクション・トリガー・モニター
ARTCKTI SRVGRP="identifier" SRVID="number" CLOPT="[servopts options] -- [-i trigger_interval] [-s retry_interval] [-m queue_manager_name] -q queue_name1,queue_name2,...”
ART CICS Transaction Trigger Monitor (ARTCKTI)は、CICS CKTIトランザクションと同じ動作をします。1つまたは複数のWebSphere MQ開始キュー上でリスニングし、トリガー・イベントが発生するとトリガー・メッセージを取得し、その後の操作のために、トリガー・メッセージをターゲット・トランザクションに転送します。
ARTCKTIサーバーは、ubbconfigファイル用に次のパラメータを受け入れます。
-i trigger_interval
-s retry_interval
-m queue_manager_name
-q queue_name1,queue_name2,……
ARTCKTIサーバーはWebSphere MQクライアントとして動作するので、WebSphere MQキュー・マネージャに接続するARTCKTIには、MQクライアントのチャネル情報が必要です。
通常、これをするための手段は2つあります。1つはクライアント構成ファイル内で指定することで、もう1つは、環境変数MQSERVERを使用して指定することです。
チャネル情報には、使用するWebSphere MQサーバーの位置と、通信方式が含まれる必要があります。ChannelName/TransportType/ConnectionNameという書式の文字列です。
ConnectionNameは、完全修飾ネットワーク名である必要があります。チャネル名、トランスポート・タイプおよび接続名を区切るために使用されるため、ChannelNameには、スラッシュ(/)文字が含まれてはなりません。
ARTCKTIサーバーは、WebSphere MQマルチスレッドのライブラリを必要とします。
詳細は、Websphere MQ Clientのドキュメントを参照してください。
異なるバージョンのWebSphere MQに基づく独自のARTCKTIサーバーをビルドするユーザーのために、オブジェクト・ファイルも提供されます。
ARTCKTIサーバーをビルドするには、$KIXDIR/binディレクトリへの書込み権限を持つTuxedo管理者として、次のコマンドを実行します。
buildserver -o $KIXDIR/bin/ARTCKTI -t -f "$KIXDIR/objs/ARTCKTI.o $KIXDIR/objs/list.o" -l "-L/$MQM/lib64 -lmqic_r"
$MQMは、WebSphere MQがインストールされているパスです。
ARTSRM - CICSシステムおよびリソース管理サーバー。
ARTSRM SRVGRP="identifier" SRVID="number" MIN=minn MAX=maxn RQADDR=QKIX110 REPLYQ=Y CLOPT="[servopts] -- -s System_ID -a Application_ID -L list1:list2:… -l GroupList"
ARTSRMは、アプリケーションによって生成および問合せが行われるARTランタイム情報を集中管理します。このサーバーは、トランザクションの起動を遅延するための時間制御オプションとしても使用されます。
同じリージョンのARTSRMは、同じtuxedoグループで構成する必要があります。
ARTSRMが正しく動作するためには、2つのシステム・サーバーをUBBCONFIGファイルで事前に構成する必要があります。
次の関連機能を有効にするには、ARTSRMを設定する必要があります。
ASSIGN ABDUMP/ABPROGRAM/ASRAINTRPT/ASRAKEY/ASRAPSW/ASRAREGS/ASRASPC/ASRASTG/INITPARM/INITPARMLEN/KATAKANA/NETNAME/SOSI/USERNAMECANCEL INQUIRE/SET FILEINQUIRE PROGRAM RESCOUNTINQUIRE SYSTEM JOBNAMEINQUIRE TERMINAL ALTSUFFIX/USERIDINQUIRE TRANSACTION PROGRAMINQUIRE TERMINAL/NETNAME ACQSTATUS CREATESESS ISSUE DISCONNECTISSUE PASSおよびEXTRACT LOGONMSGSEND LASTSET/INQUIRE TERMINALSET TERMINAL ACQSTATUS CREATE ACQUIRED RELEASEDSTART TRANSIDと<ANY> TERMIDSTART TRANSID TERMID AFTER START TARNSID REQIDSTART TRANSID SYSIDGMTRAN (Good Morningトランザクション)
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