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Oracle® Exalogic Elastic Cloudマシン・オーナーズ・ガイド
リリース2.0.6.4
B71906-08
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2.4 電力要件

Exalogicマシンは、幅広い電圧と周波数で効率的に稼働します。ただし、信頼できる電源が必要です。許容範囲を超過すると、障害が発生する場合があります。次のような電力の外乱が発生した場合、Exalogicマシンが損傷するおそれがあります。

  • 電圧低下による変動

  • 入力電圧レベルまたは入力電力周波数の広く急速な変化

  • 激しい雷雨

  • 電気配線の欠陥など、配電システムの不備

前述のような外乱からExalogicマシンを保護するには、専用の電力配分システム、電力調整装置、および激しい雷雨から保護するための避雷器または電源ケーブルを用意する必要があります。

各ラックには2個の電力配分装置(PDU)があらかじめインストールされています。PDUは様々な電源で使用できます。データ・センターに適したPDUのタイプを指定してください。

表2-4に、PDUの低電圧要件を示します。

表2-4 PDUの低電圧要件

仕様 15kVA、単相 15kVA、三相 22kVA、単相 24kVA、三相

位相

単相

三相

単相

三相

市販部品番号

6442A

6440A

7100873

XSR-24K-IEC309-4P

製造部品番号

597-0566-01

597-0564-01

7018123

594-5596-01

電圧

200-240VAC単相

200-240VAC三相

200-240VAC単相

200-240VAC三相

PDU当たりのアンペア

72A (3×24A)

69A (3×23A)

110.4 (3x36.8A)

120A (6×20A)

電源出力

42 C13、6 C19

42 C13、6 C19

42 C13、6 C19

42 C13、6 C19

入力の数

3x30A、単相

1x60A、三相

3x50A、単相

2x60A、三相

電流

入力当たり最大24A

位相当たり最大40A

入力当たり36.8A

位相当たり最大34.6A

データ・センター・レセプタクル

NEMA L6-30R

IEC309-3P4W-IP67

(60A、250V、AC、三相)

IEC309 60A 3ph 4 Wire

Hubbell HBL460R/C9Wまたは同等物

Hubbell CS8265C

IEC309-3P4W-IP67

(60A、250V、AC、三相)

IEC309 60A 3ph 4 Wire

Hubbell HBL460R/C9Wまたは同等物

ラック当たりの電源出力数

6

2

6

4

表2-5に、PDUの高電圧要件を示します。

表2-5 PDUの高電圧要件

仕様 15kVA、三相 22kVA、単相 24kVA、三相

位相

三相

単相

三相

市販部品番号

6441A

7100874

XSR-24K-IEC309-5P

製造部品番号

597-0565-01

7018124

594-5600-01

電圧

220/380-240/415 VAC三相

200-240VAC単相

220/380-240/415 VAC三相

PDU当たりのアンペア

62.7A (3×20.9A)

96A (3x32A)

109A (6×18.1A)

電源出力

42 C13、6 C19

42 C13、6 C19

42 C13、6 C19

入力の数

1x25A、三相

3x32A、単相

2x25A、三相

電流

入力当たり最大24A

入力当たり32A

入力当たり最大18A

データ・センター・レセプタクル

IEC 309-4P5W-IP44

(32A、400V、AC、三相)

IEC309 32A 3ph 5 Wire Hubbell HBL532R/C9Wまたは同等物

IEC 309-2P3W-IP44 (32A、250V、AC、三相)

IEC309 32A 1ph 3 Wire Hubbell HBL332R/C9Wまたは同等物

IEC 309-4P5W-IP44 (32A、400V、AC、三相)

IEC309 32A 3ph 5 Wire Hubbell HBL532R/C9Wまたは同等物

ラック当たりの電源出力数

2

6

4

2.4.1 施設の電源要件

電気工事や設置作業は、現地、都道府県または国の電気工事規定に従って行う必要があります。施設責任者または電気技師資格保有者に連絡して、建物に供給されている電源のタイプを確認してください。

大規模な障害を避けるため、PDUに十分な電力が供給されるように入力電源を設計してください。PDUに電力を供給するすべての電源回路には、専用のACブレーカ・パネルを使用してください。配電要件の計画を行う場合は、使用可能なAC供給分岐回路間の電力負荷を調整してください。アメリカ合衆国とカナダでは、システム全体のAC入力電流の負荷が分岐回路のAC定格電流の80%を超えないようにします。

PDU電源コードは4m (13.12フィート)の長さで、そのうち1から1.5m (3.3から4.9フィート)はラック・キャビネット内部を通ります。設置場所のAC電源レセプタクルは、ラックから2m (6.6フィート)以内にある必要があります。

2.4.2 サーキット・ブレーカ要件

重大な故障を防ぐため、すべての計算ノードに十分な電力が供給されるように電源システムを設計する必要があります。計算ノードに電力を供給するすべての電源回路には、専用のACブレーカ・パネルを使用してください。電気工事や設置作業は、現地、都道府県または国の電気工事規定に従って行う必要があります。計算ノードでは、電気回路を接地する必要があります。

コンポーネントの故障リスクを減らすには、回路ブレーカのほかに、無停電電源装置(UPS)などの安定した電源を用意します。コンピュータ装置が停電を繰り返したり、不安定な状態が続くと、高い割合でコンポーネント障害が発生します。

注意:

回路ブレーカはお客様が用意する必要があります。電源コード1本当たり1個の回路ブレーカが必要です。

2.4.3 接地ガイドライン

Exalogicマシンのキャビネットには、接地タイプの電源コード(3本ワイヤ)が同梱されています。これらのコードは、必ず接地した電源出力に接続してください。場所によって接地方法が異なるため、接地タイプを確認してから、正しい接地方法についてIECドキュメントなどを参照してください。必ず施設管理者または電気技師有資格者が建物の接地方法を検証し、接地作業を行うようにしてください。