Exalogic環境でのVLANの使用を理解するために、次のシナリオ例について考察します。
本番用、テスト用および開発用の各環境を、同一のExalogicマシンで組み合せます。ただし、これらのシステムが相互に直接通信しないようにします。本番システムでは、専用のイーサネット・インタフェースを必要とします。イーサネット・コネクタなどのリソースは、テスト用と開発用の各システム間で共有します。
本番システム用に、ゲートウェイ・スイッチの外部10GbEコネクタのいくつか(たとえば、0A-ETH-1
から0A-ETH-4
)を占有します。本番システムは、これらの4つの専用10GbE外部アップリンクを使用する、1つのVLAN上にあります。
開発システム用には、ゲートウェイ・スイッチ上の1つのイーサネット・コネクタと独自のVLANを使用します。たとえば、1A-ETH-3
はVLAN ID 10
に関連付けられています。このVLANでは、1A-ETH-3
を使用しているリソースは開発システム専用です。
テスト・システムでは、2つのイーサネット・インタフェースを必要とし、開発システムのイーサネット・コネクタ1A-ETH-3
を異なるVLAN上で使用できます。たとえば、テスト・システムで使用するために、VLAN ID 11
に関連付けられた1A-ETH-3
を使用する、2つのイーサネット・インタフェースを作成できます。この方法により、開発システムはそのVLAN上でリソースを確保しながら、テスト・システムとイーサネット・コネクタまたはアップリンクは共有できます。2つのVLANは、ゲートウェイ・スイッチの同一の10GbEイーサネット・リンク上に存在するため、相互に認識する必要がある場合は、2つのVLAN間のすべてのトラフィックが外部ルーターを経由する必要があります。
注意:
ゲートウェイ・スイッチ上のコネクタを使用した単一のイーサネット接続では、4094個までのVLANを作成できます。