この項には次のトピックが含まれます:
サーバー・テンプレートには、仮想ディスクを持つ個々のvServerの構成が含まれています。テンプレートは、.tgz
、.tar
またはその他のファイル形式を指定できます。
HTTP、HTTPSまたはFTPの各プロトコルを使用して、Exalogic Controlのエンタープライズ・コントローラ・コンポーネントをホストしているVMで使用可能な外部EoIBネットワークを含む任意のネットワークから、サーバー・テンプレートをアップロードできます。
サーバー・テンプレートは、Exalogic Controlに次のようにアップロードできます。
vDC内のすべてのアカウントでサーバー・テンプレートを使用可能にするには、そのテンプレートをパブリックにする必要があります。プライベート・サーバー・テンプレートは、サーバー・テンプレートを作成したアカウントに割り当てられたクラウド・ユーザーしか使用できません。
サーバー・テンプレートのアップロード後に、次のステップを完了してそのテンプレートをパブリックにします。
注意:
パブリック・テンプレートをプライベートにするには、テンプレート・リストの真上にあるツールバーの「Unregister Server Template」アイコンをクリックして、画面上の説明に従います。
プライベートvNetは、セキュアなvServer間の通信を可能にするExalogicファブリック内にあるIPoIBネットワークです。
プライベートvNetは、Exalogic Control内で次のように作成できます。
Exalogic Controlで配布グループを次のように作成します。
注意:
vServerの作成後は、一連のvServerに配布グループを指定することはできません。vServerの作成中にvServerを配布グループに関連付ける方法の詳細は、「vServerの作成」のステップ17を参照してください。
ボリュームとは、Oracle VM Managerのリポジトリで仮想ディスクとして格納されるディスク・イメージです。
ボリュームを作成するには、次のステップを完了します。
注意:
ボリュームの作成後、そのボリュームに最初にアタッチされるvServerのfdisk
を使用してボリュームにパーティションを作成し、mkfs
を使用してファイル・システムを作成する必要があります。vServerでは、ボリュームはディスク(/dev/hdX
または/dev/xvdX
)として表示されます。ボリュームをパーティション化してファイル・システムを作成したら、vServerの/etc/fstab
ファイルを使用し、そのボリュームをマウントしてファイルシステムにアクセスできるようにする必要があります。
vServerにボリュームをアタッチする方法の詳細は、「vServerの作成」を参照してください。
vServerの作成を開始する前に、次の前提条件が満たされていることを確認してください。
「クラウド・アカウントの設定」の説明に従って、vDCアカウントが作成され、ユーザーが割り当てられていることを確認します。
vDCアカウントに、必要なネットワーク・リソースが割り当てられていることを確認します。
必要なネットワークがアカウントに割り当てられている必要があります。
アカウントへのネットワークの割当て時に指定された制限内に、未使用のIPアドレスが十分に存在している必要があります。
ネットワーク関連の前提条件が満たされていない場合、Cloud Admin
ユーザーは、「アカウントへのネットワークの割当て」の説明に従ってアカウントを更新する必要があります。
カスタムのvServerタイプを使用する場合は、そのvServerタイプが、「vServerタイプの作成」の説明に従って作成されていることを確認します。
カスタムのvServerテンプレートを使用する場合は、そのテンプレートが、「サーバー・テンプレートのアップロードおよび登録」の説明に従ってExalogic Controlにアップロードされていることを確認します。
必要なプライベートvNetが、「プライベートvNetの作成」の説明に従って作成されていることを確認します。
vServerを作成するには、次の手順を実行します。
注意:
vServerの作成にはExalogic Controlのみを使用してください。特に記載のないかぎり、vServerの作成には、Oracle VM Managerを使用しないでください。Oracle VM Managerを使用してvServerを作成、クローニング、削除または変更した構成は、サポートされません。
Cloud User
ロールを持つユーザーとしてExalogic Controlにログインします。
左側のナビゲーション・ペインで、「vDC Management」をクリックします。
「vDC Accounts」で、アカウントの名前(Dept1
など)をクリックします。
vDCアカウントのダッシュボードが表示されます。
上部のナビゲーション・バーで「vServers」をクリックします。
注意:
vServerを作成するには、両方のSun Network QDRインフィニバンド・ゲートウェイ・スイッチが実行されている必要があります。そのため、Exalogicシステム管理者と両方のゲートウェイ・スイッチが実行されていることを確認してから手順を進めてください。
「vServers」で、+アイコンをクリックします。
vServerの作成ウィザードが開始します。
「vServer Name」フィールドに、作成するvServerの名前を入力します。たとえば、vserver1
と入力します。
注意:
vServerの名前は一意である必要はありません。vServerのUniversally Unique Identifier (UUID)を識別するには、そのvServerの「Dashboard」タブの「Domain Name」フィールドを確認してください。
「Description」フィールドに簡単な説明を入力します。
「Number of vServers」フィールドに、作成するvServerの数を入力します。たとえば、1
と入力します。
vServerの高可用性を有効化する場合は、「High Availability Support」チェック・ボックスを選択したままにし、有効化しない場合は選択解除します。
vServerの高可用性の機能の詳細は、「vServerの高可用性の管理」を参照してください。
「Next」をクリックします。
「Server Template Selection」画面が表示されます。
「サーバー・テンプレートのアップロードおよび登録」でアップロードした使用可能なサーバー・テンプレートの1つを選択します。
「Next」をクリックします。
「vServer Type Selection」画面が表示されます。
vServerタイプを選択して、「Next」をクリックします。
「Attach Volumes」画面が表示されます。
必要に応じて、使用可能なボリュームを選択して右矢印をクリックし、vServerに追加のボリュームをアタッチします。たとえば、Volume1
をアタッチします。
「Next」をクリックします。
「vNet Selection」画面が表示されます。
アカウントで使用可能な1つまたは複数のネットワークにvServerを関連付ける必要がある場合は、使用可能なネットワークから選択します。
必要なネットワークを選択し、「Next」をクリックします。
注意:
vServerに関連付けるネットワークを(Cloud Admin
ユーザーによって)アカウントに割り当てて、必要なIPアドレスをプロビジョニングする必要があります。詳細は、「アカウントへのネットワークの割当て」を参照してください。
vServerがZFSストレージ・アプライアンス上の共有にアクセスする必要がある場合は、IPoIB-vserver-shared-storage
ネットワークを選択し、さらに(後で)「vServerに対するZFSストレージ・アプライアンスへのアクセスの設定」で説明する手順を実行する必要があります。
複数のEoIBネットワークにvServerを関連付けて、すべてのEoIBインタフェースを介してマシン以外からvServerにアクセスできるようにするには、(たとえば) iproute2またはダイナミック・ルーティングを使用してvServerに拡張ルーティングを構成する必要があります。
単一のvServerを作成している場合は、「Assign IP Address」画面が表示されます。vServerの数を指定して複数のvServerの作成を選択した場合は、このIPアドレスの割当ては省略されます。IPアドレスはすべて自動的に割り当てられます。
IPアドレスの割当て方法(「static IP」または「automatic」)選択します。「static IP」を選択する場合は、「IP Address」フィールド内で必要なIPアドレスを選択します。「automatic」を選択する場合は、IPアドレスを入力する必要はなく、ネットワークで使用可能なIPアドレスから選択されます。
注意:
静的IPアドレス・オプションを選択する場合は、ネットワークにIPアドレスが割り当てられていることを確認します。詳細は、「アカウントの仮想IPの割当て」を参照してください
IPアドレスを割り当てた後に、「Next」をクリックします。
「Distribution Group Selection」画面が表示されます。
必要に応じて、使用可能な配布グループの1つを選択し、そのグループに新しいvServerを配置します。vServerの作成後は、vServerを配布グループに割り当てられないことに注意してください。
「Next」をクリックします。
「vServer Access」画面が表示されます。
必要に応じて、公開キー・ファイルへのパスを指定して、vServerのアクセス権を設定します。または、「Public Key」フィールドにパブリック・キーを入力します。
「Next」をクリックします。
「Summary」画面が表示されます。
サマリー画面を確認し、「Finish」をクリックするとvServer (vserver1
)が作成されます。
注意:
vServerの作成ジョブに時間がかかっている場合でも、ジョブに失敗するかジョブが完了するまで待ってください。ジョブを停止しないでください。ジョブに失敗した場合、そのジョブを再実行しないでください。ジョブを停止したり再実行すると、システムが壊れて、診断やリカバリが難しくなる可能性があります。
次のように、各InfiniBandインタフェースのMTUを64000に設定します。
SSHを使用してroot
ユーザーとしてvServerにログインします。
bond2
の現在のMTUを確認するには、ifconfig
コマンドを実行します。
注意:
この手順のステップでは、例としてbond2
を使用します。すべてのInfiniBandインタフェースにおいて、この手順を繰り返す必要があります。
# ifconfig bond2
bond2 Link encap:InfiniBand HWaddr
80:58:08:CA:FE:80:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00
inet addr:192.168.1.12 Bcast:192.168.1.255 Mask:255.255.255.0
UP BROADCAST RUNNING MASTER MULTICAST MTU:1500 Metric:1
RX packets:9 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
TX packets:7 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
collisions:0 txqueuelen:0
RX bytes:504 (504.0 b) TX bytes:420 (420.0 b)
次のように、bond2
インタフェースに対応するifcfg
ファイルにMTU=64000
という行を追加します。
# echo MTU=64000 >> /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-bond2
次のように、ifcfg-bond2
ファイルにMTU=64000
という行が追加されたかどうかを確認します。
# cat /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-bond2 | grep MTU
MTU=64000
次のように、bond2
のスレーブ・インタフェースを検索します。
# cd /etc/sysconfig/network-scripts # grep "MASTER=bond2" ifcfg-* | awk -F":" '{print $1}' ifcfg-ib0.8009 ifcfg-ib1.8009
次のように、bond2
インタフェースの両方のスレーブ・インタフェースに対するモードをconnected
に設定します。
# echo connected > /sys/class/net/ib0.8009/mode # echo connected > /sys/class/net/ib1.8009/mode
「vServerの停止」および「vServerの起動」の説明に従って、vServerを停止して起動します。
vServerが起動したら、SSHを使用してroot
ユーザーとして再度vServerにログインします。
各InfiniBandインタフェースに対してifconfig
コマンドを実行し、次の例(bond2
とそのスレーブ・インタフェース)に示すように、コマンドの出力にMTU:64000
が表示されていることを確認します。
# ifconfig bond2 | grep MTU UP BROADCAST RUNNING MASTER MULTICAST MTU:64000 Metric:1 # ifconfig ib0.8009 | grep MTU UP BROADCAST RUNNING SLAVE MULTICAST MTU:64000 Metric:1 # ifconfig ib1.8009 | grep MTU UP BROADCAST RUNNING SLAVE MULTICAST MTU:64000 Metric:1
vServerを停止するには、次の手順を実行します。
注意:
vServerの停止には、xm destroy
コマンドやOracle VM Managerを使用しないでください。Exalogic Controlのみを使用してください。
MyCloud
などのクラウドを開きます。Dept1
などのアカウントの名前を開きます。アカウント内のすべてのvServerが表示されます。 vServerを起動するには、次の手順を完了します。
注意:
vServerの起動には、xm create
コマンドやOracle VM Managerを使用しないでください。Exalogic Controlのみを使用してください。
この項は、ゲストvServerの高可用性(HA)の機能や、Exalogic上で実行されるvDCでのその管理方法について説明します。このコンテキストにおいて、HAとは、vServerのクラッシュや計算ノードの障害など、予期しない停止の影響を受ける可能性があるvServerを自動的に再起動する機能を意味します。この機能は、リリース2.0.4.0.0のExalogic Elastic Cloud Software以降で使用可能です。
注意:
現在、Exalogic Control VMでは高可用性がサポートされていません。失敗したExalogic Control VMをリストアする方法の詳細は、Oracleサポートに問合せしてください。
この項には次のトピックが含まれます:
図9-13のフローチャートには、vServerのHA機能のプロセスが示されています。
注意:
予期しない停止の影響を受けるvServerの移行を成功させるために、vDC内の計算ノードに十分なCPUとメモリー・リソースがあることを確認する必要があります。どの計算ノードにも十分なリソースがない場合は、失敗したvServerの移行は行われません。
ゲストvServerのHAフローの説明
HAが有効化されたvServerがクラッシュした場合は、失敗したvServerが同じ計算ノード上で自動的に再起動されます。
ただし、vServerが最初に実行されていた計算ノードに障害が発生した場合や十分なリソースがない場合は、同じサーバー・プール内の次のアクティブな計算ノードでvServerが起動されます。サーバー・プール内にアクティブな計算ノードがない場合は、失敗したvServerは起動されません。
失敗したvServerを再起動している計算ノードで、再起動したvServerと同じ配布グループに属するいずれかのvServerがすでにホストされている場合は、Exalogic Controlの「Incidents」タブに、その配布グループが所属するアカウントへのアラートが表示されます。
この配布グループの違反を解決するには、Cloud User
が「vServerの停止」と「vServerの起動」の説明に従って、vServerを停止してから起動する必要があります。これにより、同じ配布グループのvServerをホストしていない計算ノードでvServerが再起動されます。このような計算ノードが使用可能でない場合は、vServerは起動されません。
ゲストvServerのHAは、vServerの作成時にデフォルトで有効化されています。vServerに障害が発生した場合は、それらを同じ計算ノードで自動的に再起動するか、または元のノードが停止中であれば別の計算ノードに移行します。詳細は、「ゲストvServerの高可用性の機能」を参照してください。
必要に応じて、Cloud User
がvServerの作成中にHAを無効化することができます。詳細は、「vServerの作成」を参照してください。
図9-14に示すように、Cloud Users
がExalogic Controlの「Disable vServer HA」アクションおよび「Enable vServer HA」アクションを使用して、(元のノードが停止中の場合)異なる計算ノードへのvServerの移行を無効化し再び有効化することができます。
注意:
「Actions」ペイン内の「Enable vServer HA」項目または「Disable vServer HA」項目の状態によって、vServerのHAが現在有効かどうかが示されます。「Enable vServer HA」がクリック可能な場合、vServerのHAは現在無効になっています。「Disable vServer HA」がクリック可能な場合、vServerのHAは現在有効になっています。さらに、すべてのアカウントの「vServers」タブで、そのvServerに対応する「Status」アイコンをクリックしてvServerのHAの状態を確認できます。
vServerにボリュームをアタッチするには、次の手順を実行します。
Dept1
など)を開きます。アカウント内のすべてのvServerが表示されます。 vserver2
)を選択します。vserver2
のダッシュボードが表示されます。vserver2
にアタッチするボリュームを選択します。vServerからボリュームをデタッチするには、次の手順を実行します。
Dept1
など)を開きます。アカウント内のすべてのvServerが表示されます。 vserver2
など)を選択します。vserver2
のダッシュボードが表示されます。vserver2
からデタッチするボリュームを選択します。この項では、vServerにアタッチされたボリュームからスナップショットを作成する方法を説明します。次のトピックが含まれます:
リリース2.0.4.x.x以前のEECSでは、次のように、vServerにアタッチされたボリュームからスナップショットを作成できます。