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Oracle® Exalogic Elastic Cloud管理者ガイド
リリースEL X2-2、X3-2、X4-2およびX5-2
B71910-08
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Exalogic vDCリソースの作成および管理

この項には次のトピックが含まれます:

クラウド・ユーザーとしてのログイン

「クラウド管理ユーザーの作成」で作成したUser1などのクラウド・ユーザーとして、Exalogic Controlコンソールにログインします。

クラウド・ユーザーのアカウント情報の調査

ログイン後に、vDCアカウントを次のように調査します。

  1. Cloud UserとしてExalogic Controlコンソールにログインします。
  2. 左側のナビゲーション・ペインで、「vDC Management」をクリックします。「vDC Accounts」で、アカウントの名前(Dept1など)をクリックします。vDCアカウントのダッシュボードが表示されます。
  3. 図9-4に示されているvDCダッシュボードを表示します。

    図9-4 vDCアカウントのダッシュボード

    図9-4の説明が続きます
    「図9-4 vDCアカウントのダッシュボード」の説明
  4. vDCアカウント内のネットワークを調査するには、「Networks」タブをクリックします。アカウント内のプライベートvNetとそのリソース割当ておよび制限を確認できます。
  5. ストレージ情報を表示するには、上部のナビゲーション・バーで「Storage」をクリックします。アカウント、vServerルート・ディスク、ボリュームおよびスナップショットにあるストレージのリソースおよび割当てに関する情報を確認できます。
  6. アカウント内のvServerと配布グループを調査するには、上部のナビゲーション・バーで「vServers」をクリックします。
  7. アカウントで使用可能なサーバー・テンプレートを調査するには、上部のナビゲーション・バーで「Server Templates」をクリックします。
  8. アカウント内のインシデントを調査するには、上部のナビゲーション・バーで「Incidents」タブをクリックします。アカウントおよびアラート内のインシデントを確認できます。
  9. 現在または過去のジョブを調査するには、上部のナビゲーション・バーで「Jobs」タブをクリックします。

サーバー・テンプレートのアップロードおよび登録

サーバー・テンプレートには、仮想ディスクを持つ個々のvServerの構成が含まれています。テンプレートは、.tgz.tarまたはその他のファイル形式を指定できます。

HTTP、HTTPSまたはFTPの各プロトコルを使用して、Exalogic Controlのエンタープライズ・コントローラ・コンポーネントをホストしているVMで使用可能な外部EoIBネットワークを含む任意のネットワークから、サーバー・テンプレートをアップロードできます。

サーバー・テンプレートは、Exalogic Controlに次のようにアップロードできます。

  1. クラウド・ユーザーとしてExalogic Controlにログインします。
  2. 左側のナビゲーション・ペインで、「vDC Management」をクリックします。

    「vDC Accounts」で、アカウントの名前(Dept1など)をクリックします。

    vDCアカウントのダッシュボードが表示されます。

  3. 上部のナビゲーション・バーで「Server Templates」をクリックします。

    アカウントで使用可能なサーバー・テンプレートがリストされます。

  4. 「Server Templates」で、「Upload Server Template」アイコンをクリックします。または、「Actions」ペインの「Operate」「Upload Server Template」をクリックします。

    図9-5に示すように、サーバー・テンプレートのアップロード・ウィザードが表示されます。

    図9-5 サーバー・テンプレートの識別

    図9-5の説明が続きます
    「図9-5 サーバー・テンプレートの識別」の説明
  5. 「Identify Server Template」画面で、アップロードするサーバー・テンプレートの名前と説明を入力します。

    後で識別や検索を行うためにタグを追加できます。

  6. 「Next」をクリックします。

    図9-6に示すように、「Specify Server Template Details」画面が表示されます。

    図9-6 サーバー・テンプレートの詳細の指定

    図9-6の説明が続きます
    「図9-6 サーバー・テンプレートの詳細の指定」の説明
  7. 「Image SubType」オプションを選択して、「Template」を選択します。
  8. 「Upload Source」を選択します。

    ローカル・マシンに格納されているサーバー・テンプレートをアップロードするか、その場所のURLを指定できます。

    URLを指定するには、「Server Template URL」フィールドにURLを入力します。

    「Next」をクリックします。

  9. サマリーを確認し、「Upload」をクリックするとサーバー・テンプレートがアップロードされます。

    左側のナビゲーション・ペインの「Server Template」の下に、新しくアップロードされたサーバー・テンプレートがリストされます。

  10. 上部のナビゲーション・バーで「Server Templates」をクリックします。

    新しくアップロードされたサーバー・テンプレートがリストされているはずです。

サーバー・テンプレートのパブリック化

vDC内のすべてのアカウントでサーバー・テンプレートを使用可能にするには、そのテンプレートをパブリックにする必要があります。プライベート・サーバー・テンプレートは、サーバー・テンプレートを作成したアカウントに割り当てられたクラウド・ユーザーしか使用できません。

サーバー・テンプレートのアップロード後に、次のステップを完了してそのテンプレートをパブリックにします。

  1. クラウド・ユーザーとしてExalogic Controlにログインします。
  2. ページの左側にあるナビゲーション・ペインから、「vDC Management」を選択します。
  3. 「vDCs」の下の「MyCloud」を開きます。
  4. 「Accounts」を開いて、アカウントを選択します。
  5. 「Server Templates」タブをクリックします。
  6. 以前にアップロードしたサーバー・テンプレートをクリックして、図9-7で強調表示されている「Register Server Template」アイコンを選択します。

    図9-7 サーバー・テンプレートの登録

    図9-7の説明が続きます
    「図9-7 サーバー・テンプレートの登録」の説明
  7. 表示される確認画面で、「OK」をクリックします。

    これで、図9-8に示すように、サーバー・テンプレートのパブリック・フィールドに「Yes」と表示されます。

    図9-8 サーバー・テンプレートのパブリック・フィールド

    図9-8の説明が続きます
    「図9-8 サーバー・テンプレートのパブリック・フィールド」の説明

注意:

パブリック・テンプレートをプライベートにするには、テンプレート・リストの真上にあるツールバーの「Unregister Server Template」アイコンをクリックして、画面上の説明に従います。

プライベートvNetの作成

プライベートvNetは、セキュアなvServer間の通信を可能にするExalogicファブリック内にあるIPoIBネットワークです。

プライベートvNetは、Exalogic Control内で次のように作成できます。

  1. クラウド・ユーザーとしてExalogic Controlにログインします。
  2. 左側のナビゲーション・ペインで、「vDC Management」をクリックします。

    「vDC Accounts」で、アカウントの名前(Dept1など)をクリックします。

    vDCアカウントのダッシュボードが表示されます。

  3. 「Actions」ペインで、「Create Private vNet」をクリックします。

    図9-9に示すように、プライベートvNetの作成ウィザードが表示されます。

    図9-9 プライベートvNetの作成ウィザード

    図9-9の説明が続きます
    「図9-9 プライベートvNetの作成ウィザード」の説明
  4. 「Name」フィールドに、プライベートvNetの名前を入力します。

    たとえば、vnet1と入力します。この「Name」フィールドには、a-z、A-Z、0-9および-の各文字のみが使用できます。

  5. 「Description」フィールドには、プライベートvNetの説明を入力できます。
  6. 「Next」をクリックします。「Private vNet Configuration」画面が表示されます。
  7. 「Number Of Elements」フィールドに、このvNetに属することができるvServerの最大数を入力します。スライド・バーを使用して値を設定します。

    入力した値は、その値に最も近い2、6、14、30、62、126、254、510、1022、2046、4094および8190のいずれかの値に切り上げられます。たとえば、20と入力します。

    注意:

    この画面のスライダには、制限値のセットのみが示されます。リストにない値を入力すると、リスト内で次に大きい数がサマリーに表示されます。プライベートvNetは、IPアドレス範囲の上位nビットを使用します。CIDRの29では、3ビットが使用されます。これは、範囲内の8つのIPアドレスを意味します。最大値と最小値は予約されています。したがって、6つIPアドレスがプライベートvNetで使用可能です。

  8. 「Next」をクリックします。

    「Summary」画面が表示されます。

  9. サマリーを確認し、「Finish」をクリックするとプライベートvNetが作成されます。

    プライベートvNetが作成された後、上部のナビゲーション・バーで「Networks」タブをクリックすると、「Private vNets」セクションにvnet1がリストされていることを確認できます。

    これで、このアカウント内のクラウド・ユーザーが作成した新しいvServerでこのプライベートvNetを使用できます。

配布グループの作成

Exalogic Controlで配布グループを次のように作成します。

  1. クラウド・ユーザーとしてExalogic Controlにログインします。
  2. 左側のナビゲーション・ペインで、「vDC Management」をクリックします。

    「vDC Accounts」で、アカウントの名前(Dept1など)をクリックします。vDCアカウントのダッシュボードが表示されます。

  3. 「Actions」ペイン(右側の「Operate」の下)で、「Create Distribution Group」をクリックします。

    図9-10に示すように、配布グループの作成ウィザードが表示されます。

    図9-10 配布グループの作成ウィザード

    図9-10の説明が続きます
    「図9-10 配布グループの作成ウィザード」の説明
  4. 「Name」フィールドに、配布グループの名前を入力します。

    たとえば、Dept1-distgrp1と入力します。この「Name」フィールドには、a-z、A-Z、0-9および-の各文字のみが使用できます。

  5. 「Next」をクリックします。

    「Distribution Group Configuration」画面が表示されます。

  6. 「Number of Elements」フィールドに、vServerを配置できるOracle VM Serverの数を定義する数値を入力します。

    配布グループのサイズは、vDCのサーバー・プールで使用可能なOracle VM Serverの実際の数によって制限されます。Exalogic vDCにおいては、デフォルトでは、Exalogic Controlによってサーバー・プールが構成されます。

  7. 「Next」をクリックします。

    「Summary」画面が表示されます。

  8. サマリーを確認し、「Finish」をクリックすると配布グループが作成されます。

注意:

vServerの作成後は、一連のvServerに配布グループを指定することはできません。vServerの作成中にvServerを配布グループに関連付ける方法の詳細は、「vServerの作成」のステップ17を参照してください。

ボリュームの作成

ボリュームとは、Oracle VM Managerのリポジトリで仮想ディスクとして格納されるディスク・イメージです。

ボリュームを作成するには、次のステップを完了します。

  1. クラウド・ユーザーとしてExalogic Controlにログインします。
  2. 左側のナビゲーション・ペインで、「vDC Management」をクリックします。

    「vDC Accounts」で、アカウントの名前(Dept1など)をクリックします。vDCアカウントのダッシュボードが表示されます。

  3. 上部のナビゲーション・バーで「Storage」をクリックします。
  4. 「Volumes」タブをクリックします。
  5. 「Volumes」で、+アイコンをクリックします。

    図9-11に示すように、ボリュームの作成ウィザードが表示されます。

    図9-11 ボリュームの詳細

    図9-11の説明が続きます
    「図9-11 ボリュームの詳細」の説明
  6. 「Volume Name」フィールドに、ボリュームの名前を入力します。たとえば、Volume1と入力します。
  7. 「Description」フィールドに簡単な説明を入力します。
  8. 「Next」をクリックします。

    「Volume Configuration」画面が表示されます。

  9. アカウント内の複数のvServerにボリュームをアタッチする場合は、「Shared」オプションを選択します。

    「Shared」オプションを選択しない場合は、1つのvServerで使用するボリュームが作成されます。

    注意:

    共有ボリュームは慎重に使用してください。通常、複数のvServer間に1つのパーティションをマウントする場合は、1つのvServerのみが読取り/書込みアクセス権を持つようにし、他のvServerは読取り専用にする必要があります。

  10. ボリュームのサイズをGB単位で定義します。
  11. 「Next」をクリックします。

    「Volume Summary」画面が表示されます。

  12. サマリーを確認し、「Finish」をクリックするとアカウントにボリュームが作成されます。
  13. この手順を繰り返して、追加のボリューム(Volume2Volume3およびVolume4)を作成します。

注意:

ボリュームの作成後、そのボリュームに最初にアタッチされるvServerのfdiskを使用してボリュームにパーティションを作成し、mkfsを使用してファイル・システムを作成する必要があります。vServerでは、ボリュームはディスク(/dev/hdXまたは/dev/xvdX)として表示されます。ボリュームをパーティション化してファイル・システムを作成したら、vServerの/etc/fstabファイルを使用し、そのボリュームをマウントしてファイルシステムにアクセスできるようにする必要があります。

vServerにボリュームをアタッチする方法の詳細は、「vServerの作成」を参照してください。

ボリュームのインポート

ボリュームを作成するかわりに、外部のURLからボリュームをインポートする場合は、次のステップを完了します。

  1. クラウド・ユーザーとしてExalogic Controlにログインします。
  2. 左側のナビゲーション・ペインで、「vDC Management」をクリックします。

    「vDC Accounts」で、アカウントの名前(Dept1など)をクリックします。vDCアカウントのダッシュボードが表示されます。

  3. 「Actions」ペイン(右側の「Operate」の下)で、「Import Volume」をクリックします。

    図9-12に示すように、「Import Volume」画面が表示されます。

    図9-12 ボリュームのインポート

    図9-12の説明が続きます
    「図9-12 ボリュームのインポート」の説明
  4. 「Name」フィールドに、ボリュームの名前を入力します。たとえば、Volume1と入力します。
  5. 「Description」フィールドに簡単な説明を入力します。
  6. 「URL」フィールド(必須)に、ボリュームのインポート元のURLを入力します。
  7. オプション: 「Shared」オプションを選択すると、アカウント内の複数のvServerでボリュームを使用できます。
  8. 「Import」をクリックすると、アカウントにボリュームがインポートされます。

vServerの作成

vServerの作成を開始する前に、次の前提条件が満たされていることを確認してください。

  • 「クラウド・アカウントの設定」の説明に従って、vDCアカウントが作成され、ユーザーが割り当てられていることを確認します。

  • vDCアカウントに、必要なネットワーク・リソースが割り当てられていることを確認します。

    • 必要なネットワークがアカウントに割り当てられている必要があります。

    • アカウントへのネットワークの割当て時に指定された制限内に、未使用のIPアドレスが十分に存在している必要があります。

    ネットワーク関連の前提条件が満たされていない場合、Cloud Adminユーザーは、「アカウントへのネットワークの割当て」の説明に従ってアカウントを更新する必要があります。

  • カスタムのvServerタイプを使用する場合は、そのvServerタイプが、「vServerタイプの作成」の説明に従って作成されていることを確認します。

  • カスタムのvServerテンプレートを使用する場合は、そのテンプレートが、「サーバー・テンプレートのアップロードおよび登録」の説明に従ってExalogic Controlにアップロードされていることを確認します。

  • 必要なプライベートvNetが、「プライベートvNetの作成」の説明に従って作成されていることを確認します。

vServerを作成するには、次の手順を実行します。

注意:

vServerの作成にはExalogic Controlのみを使用してください。特に記載のないかぎり、vServerの作成には、Oracle VM Managerを使用しないでください。Oracle VM Managerを使用してvServerを作成、クローニング、削除または変更した構成は、サポートされません。

  1. Cloud Userロールを持つユーザーとしてExalogic Controlにログインします。

  2. 左側のナビゲーション・ペインで、「vDC Management」をクリックします。

    「vDC Accounts」で、アカウントの名前(Dept1など)をクリックします。

    vDCアカウントのダッシュボードが表示されます。

  3. 上部のナビゲーション・バーで「vServers」をクリックします。

    注意:

    vServerを作成するには、両方のSun Network QDRインフィニバンド・ゲートウェイ・スイッチが実行されている必要があります。そのため、Exalogicシステム管理者と両方のゲートウェイ・スイッチが実行されていることを確認してから手順を進めてください。

  4. 「vServers」で、+アイコンをクリックします。

    vServerの作成ウィザードが開始します。

  5. 「vServer Name」フィールドに、作成するvServerの名前を入力します。たとえば、vserver1と入力します。

    注意:

    vServerの名前は一意である必要はありません。vServerのUniversally Unique Identifier (UUID)を識別するには、そのvServerの「Dashboard」タブの「Domain Name」フィールドを確認してください。

  6. 「Description」フィールドに簡単な説明を入力します。

  7. 「Number of vServers」フィールドに、作成するvServerの数を入力します。たとえば、1と入力します。

  8. vServerの高可用性を有効化する場合は、「High Availability Support」チェック・ボックスを選択したままにし、有効化しない場合は選択解除します。

    vServerの高可用性の機能の詳細は、「vServerの高可用性の管理」を参照してください。

  9. 「Next」をクリックします。

    「Server Template Selection」画面が表示されます。

  10. 「サーバー・テンプレートのアップロードおよび登録」でアップロードした使用可能なサーバー・テンプレートの1つを選択します。

  11. 「Next」をクリックします。

    「vServer Type Selection」画面が表示されます。

  12. vServerタイプを選択して、「Next」をクリックします。

    「Attach Volumes」画面が表示されます。

  13. 必要に応じて、使用可能なボリュームを選択して右矢印をクリックし、vServerに追加のボリュームをアタッチします。たとえば、Volume1をアタッチします。

  14. 「Next」をクリックします。

    「vNet Selection」画面が表示されます。

  15. アカウントで使用可能な1つまたは複数のネットワークにvServerを関連付ける必要がある場合は、使用可能なネットワークから選択します。

    必要なネットワークを選択し、「Next」をクリックします。

    注意:

    • vServerに関連付けるネットワークを(Cloud Adminユーザーによって)アカウントに割り当てて、必要なIPアドレスをプロビジョニングする必要があります。詳細は、「アカウントへのネットワークの割当て」を参照してください。

    • vServerがZFSストレージ・アプライアンス上の共有にアクセスする必要がある場合は、IPoIB-vserver-shared-storageネットワークを選択し、さらに(後で)「vServerに対するZFSストレージ・アプライアンスへのアクセスの設定」で説明する手順を実行する必要があります。

    • 複数のEoIBネットワークにvServerを関連付けて、すべてのEoIBインタフェースを介してマシン以外からvServerにアクセスできるようにするには、(たとえば) iproute2またはダイナミック・ルーティングを使用してvServerに拡張ルーティングを構成する必要があります。

    単一のvServerを作成している場合は、「Assign IP Address」画面が表示されます。vServerの数を指定して複数のvServerの作成を選択した場合は、このIPアドレスの割当ては省略されます。IPアドレスはすべて自動的に割り当てられます。

  16. IPアドレスの割当て方法(「static IP」または「automatic」)選択します。「static IP」を選択する場合は、「IP Address」フィールド内で必要なIPアドレスを選択します。「automatic」を選択する場合は、IPアドレスを入力する必要はなく、ネットワークで使用可能なIPアドレスから選択されます。

    注意:

    静的IPアドレス・オプションを選択する場合は、ネットワークにIPアドレスが割り当てられていることを確認します。詳細は、「アカウントの仮想IPの割当て」を参照してください

    IPアドレスを割り当てた後に、「Next」をクリックします。

    「Distribution Group Selection」画面が表示されます。

  17. 必要に応じて、使用可能な配布グループの1つを選択し、そのグループに新しいvServerを配置します。vServerの作成は、vServerを配布グループに割り当てられないことに注意してください。

    「Next」をクリックします。

    「vServer Access」画面が表示されます。

  18. 必要に応じて、公開キー・ファイルへのパスを指定して、vServerのアクセス権を設定します。または、「Public Key」フィールドにパブリック・キーを入力します。

  19. 「Next」をクリックします。

    「Summary」画面が表示されます。

  20. サマリー画面を確認し、「Finish」をクリックするとvServer (vserver1)が作成されます。

    注意:

    vServerの作成ジョブに時間がかかっている場合でも、ジョブに失敗するかジョブが完了するまで待ってください。ジョブを停止しないでください。ジョブに失敗した場合、そのジョブを再実行しないでください。ジョブを停止したり再実行すると、システムが壊れて、診断やリカバリが難しくなる可能性があります。

  21. 次のように、各InfiniBandインタフェースのMTUを64000に設定します。

    1. SSHを使用してrootユーザーとしてvServerにログインします。

    2. bond2の現在のMTUを確認するには、ifconfigコマンドを実行します。

      注意:

      この手順のステップでは、例としてbond2を使用します。すべてのInfiniBandインタフェースにおいて、この手順を繰り返す必要があります。

      # ifconfig bond2
      bond2     Link encap:InfiniBand  HWaddr
      80:58:08:CA:FE:80:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00:00 
      inet addr:192.168.1.12  Bcast:192.168.1.255  Mask:255.255.255.0
      UP BROADCAST RUNNING MASTER MULTICAST  MTU:1500  Metric:1
      RX packets:9 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
      TX packets:7 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
      collisions:0 txqueuelen:0
      RX bytes:504 (504.0 b)  TX bytes:420 (420.0 b)
      
    3. 次のように、bond2インタフェースに対応するifcfgファイルにMTU=64000という行を追加します。

      # echo MTU=64000 >> /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-bond2
      
    4. 次のように、ifcfg-bond2ファイルにMTU=64000という行が追加されたかどうかを確認します。

      # cat /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-bond2 | grep MTU
      MTU=64000
      
    5. 次のように、bond2のスレーブ・インタフェースを検索します。

      # cd /etc/sysconfig/network-scripts
      # grep "MASTER=bond2" ifcfg-* | awk -F":" '{print $1}'
      ifcfg-ib0.8009
      ifcfg-ib1.8009
      
    6. 次のように、bond2インタフェースの両方のスレーブ・インタフェースに対するモードをconnectedに設定します。

      # echo connected > /sys/class/net/ib0.8009/mode
      # echo connected > /sys/class/net/ib1.8009/mode
      
    7. 他のInfiniBandインタフェースに対して、ステップ21.bから21.fを実行します。

    8. 「vServerの停止」および「vServerの起動」の説明に従って、vServerを停止して起動します。

    9. vServerが起動したら、SSHを使用してrootユーザーとして再度vServerにログインします。

    10. 各InfiniBandインタフェースに対してifconfigコマンドを実行し、次の例(bond2とそのスレーブ・インタフェース)に示すように、コマンドの出力にMTU:64000が表示されていることを確認します。

      # ifconfig bond2 | grep MTU
      UP BROADCAST RUNNING MASTER MULTICAST  MTU:64000  Metric:1
      
      # ifconfig ib0.8009 | grep MTU
      UP BROADCAST RUNNING SLAVE MULTICAST  MTU:64000  Metric:1
      
      # ifconfig ib1.8009 | grep MTU
      UP BROADCAST RUNNING SLAVE MULTICAST  MTU:64000  Metric:1

vServerの停止

vServerを停止するには、次の手順を実行します。

注意:

vServerの停止には、xm destroyコマンドやOracle VM Managerを使用しないでください。Exalogic Controlのみを使用してください。

  1. クラウド・ユーザーとしてExalogic Controlにログインします。
  2. 左側の「Navigation」ペインで、「vDC Management」をクリックします。
  3. 「vDCs」の下で、MyCloudなどのクラウドを開きます。
  4. 「Accounts」を開きます。
  5. Dept1などのアカウントの名前を開きます。アカウント内のすべてのvServerが表示されます。
  6. 停止するvServerを選択します。vServerのダッシュボードが表示されます。
  7. 右側の「Actions」ペインで、「Stop vServer」をクリックします。ジョブ・ペインでジョブが成功するまで待ちます。

vServerの起動

vServerを起動するには、次の手順を完了します。

注意:

vServerの起動には、xm createコマンドやOracle VM Managerを使用しないでください。Exalogic Controlのみを使用してください。

  1. クラウド・ユーザーとしてExalogic Controlにログインします。
  2. 左側の「Navigation」ペインで、「vDC Management」をクリックします。
  3. MyCloudなどのクラウドを開きます。
  4. 「Accounts」を開きます。
  5. Dept1などのアカウントの名前を開きます。

    アカウント内のすべてのvServerが表示されます。

  6. 起動するvServerを選択します。

    vServerのダッシュボードが表示されます。

  7. 右側の「Actions」ペインで、「Start vServer」をクリックします。ジョブ・ペインでジョブが成功するまで待ちます。

vServerの高可用性の管理

この項は、ゲストvServerの高可用性(HA)の機能や、Exalogic上で実行されるvDCでのその管理方法について説明します。このコンテキストにおいて、HAとは、vServerのクラッシュや計算ノードの障害など、予期しない停止の影響を受ける可能性があるvServerを自動的に再起動する機能を意味します。この機能は、リリース2.0.4.0.0のExalogic Elastic Cloud Software以降で使用可能です。

注意:

現在、Exalogic Control VMでは高可用性がサポートされていません。失敗したExalogic Control VMをリストアする方法の詳細は、Oracleサポートに問合せしてください。

この項には次のトピックが含まれます:

ゲストvServerの高可用性の機能

図9-13のフローチャートには、vServerのHA機能のプロセスが示されています。

注意:

予期しない停止の影響を受けるvServerの移行を成功させるために、vDC内の計算ノードに十分なCPUとメモリー・リソースがあることを確認する必要があります。どの計算ノードにも十分なリソースがない場合は、失敗したvServerの移行は行われません。

図9-13 ゲストvServerの高可用性のプロセス

図9-13の説明が続きます
「図9-13 ゲストvServerの高可用性のプロセス」の説明

ゲストvServerのHAフローの説明

  1. HAが有効化されたvServerがクラッシュした場合は、失敗したvServerが同じ計算ノード上で自動的に再起動されます。

    ただし、vServerが最初に実行されていた計算ノードに障害が発生した場合や十分なリソースがない場合は、同じサーバー・プール内の次のアクティブな計算ノードでvServerが起動されます。サーバー・プール内にアクティブな計算ノードがない場合は、失敗したvServerは起動されません。

  2. 失敗したvServerを再起動している計算ノードで、再起動したvServerと同じ配布グループに属するいずれかのvServerがすでにホストされている場合は、Exalogic Controlの「Incidents」タブに、その配布グループが所属するアカウントへのアラートが表示されます。

    この配布グループの違反を解決するには、Cloud User「vServerの停止」「vServerの起動」の説明に従って、vServerを停止してから起動する必要があります。これにより、同じ配布グループのvServerをホストしていない計算ノードでvServerが再起動されます。このような計算ノードが使用可能でない場合は、vServerは起動されません。

ゲストvServerの高可用性の有効化および無効化

ゲストvServerのHAは、vServerの作成時にデフォルトで有効化されています。vServerに障害が発生した場合は、それらを同じ計算ノードで自動的に再起動するか、または元のノードが停止中であれば別の計算ノードに移行します。詳細は、「ゲストvServerの高可用性の機能」を参照してください。

必要に応じて、Cloud UserがvServerの作成中にHAを無効化することができます。詳細は、「vServerの作成」を参照してください。

図9-14に示すように、Cloud UsersがExalogic Controlの「Disable vServer HA」アクションおよび「Enable vServer HA」アクションを使用して、(元のノードが停止中の場合)異なる計算ノードへのvServerの移行を無効化し再び有効化することができます。

注意:

「Actions」ペイン内の「Enable vServer HA」項目または「Disable vServer HA」項目の状態によって、vServerのHAが現在有効かどうかが示されます。「Enable vServer HA」がクリック可能な場合、vServerのHAは現在無効になっています。「Disable vServer HA」がクリック可能な場合、vServerのHAは現在有効になっています。さらに、すべてのアカウントの「vServers」タブで、そのvServerに対応する「Status」アイコンをクリックしてvServerのHAの状態を確認できます。

vServerにアタッチされたネットワークの表示

すべてのvServerのネットワークを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 左側のナビゲーション・ペインで、「vDC Management」をクリックします。
  2. 「vDC Accounts」で、アカウントの名前(Dept1など)を開きます。

    アカウント内のすべてのvServerが表示されます。

  3. アタッチされたネットワークを表示するvServer (たとえばvserver2)を選択します。

    vserver2のダッシュボードが表示されます。

  4. 「Network」タブをクリックします。

    vServerのネットワークのリストが表示されます。

    図9-15 vServerのネットワーク

    図9-15の説明が続きます
    「図9-15 vServerのネットワーク」の説明

vServerにアタッチされたボリュームの表示

vServerにアタッチされたボリュームを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 左側のナビゲーション・ペインで、「vDC Management」をクリックします。
  2. 「vDC Accounts」で、アカウントの名前(Dept1など)を開きます。

    アカウント内のすべてのvServerが表示されます。

  3. アタッチされたボリュームを表示するvServer (たとえばvserver2)を選択します。

    vserver2のダッシュボードが表示されます。

  4. 「Storage」タブをクリックします。
  5. 「Volumes」タブをクリックします。

    vServerにアタッチされたボリュームのリストが表示されます。

vServerへのボリュームのアタッチ

vServerにボリュームをアタッチするには、次の手順を実行します。

  1. クラウド・ユーザーとしてExalogic Controlにログインします。
  2. 左側のナビゲーション・ペインで、「vDC Management」をクリックします。
  3. 「vDC Accounts」で、アカウントの名前(Dept1など)を開きます。アカウント内のすべてのvServerが表示されます。
  4. ボリュームをアタッチするvServer (たとえばvserver2)を選択します。vserver2のダッシュボードが表示されます。
  5. 右側の「Actions」ペインで、「Stop vServer」をクリックします。ジョブ・ペインでジョブが成功するまで待ちます。
  6. 右側の「Actions」ペインで、「Attach vServer Volumes」をクリックします。vServerボリュームのアタッチ・ウィザードが表示されます。
  7. vserver2にアタッチするボリュームを選択します。
  8. 右矢印アイコンをクリックします。
  9. 「Next」をクリックします。確認画面が表示されます。
  10. 「Finish」をクリックします。ジョブ・ペインでジョブが成功するまで待ちます。
  11. 右側の「Actions」ペインで、「Start vServer」ボタンをクリックしてvServerを起動します。

vServerからのボリュームのデタッチ

vServerからボリュームをデタッチするには、次の手順を実行します。

  1. クラウド・ユーザーとしてExalogic Controlにログインします。
  2. 左側のナビゲーション・ペインで、「vDC Management」をクリックします。
  3. 「vDC Accounts」で、アカウントの名前(Dept1など)を開きます。アカウント内のすべてのvServerが表示されます。
  4. ボリュームをデタッチするvServer (vserver2など)を選択します。vserver2のダッシュボードが表示されます。
  5. 右側の「Actions」ペインで、「Stop vServer」をクリックします。ジョブ・ペインでジョブが成功するまで待ちます。
  6. 右側の「Actions」ペインで、「Detach vServer Volumes」をクリックします。vServerボリュームのデタッチ・ウィザードが表示されます。
  7. vserver2からデタッチするボリュームを選択します。
  8. 右矢印アイコンをクリックします。
  9. 「Next」をクリックします。確認画面が表示されます。
  10. 「Finish」をクリックします。ジョブ・ペインでジョブが成功するまで待ちます。
  11. 右側の「Actions」ペインで、「Start vServer」ボタンをクリックしてvServerを起動します。

ボリュームからのスナップショットの作成

この項では、vServerにアタッチされたボリュームからスナップショットを作成する方法を説明します。次のトピックが含まれます:

ボリュームからのスナップショットの作成(EECS 2.0.4.x.x以前の場合)

リリース2.0.4.x.x以前のEECSでは、次のように、vServerにアタッチされたボリュームからスナップショットを作成できます。

  1. クラウド・ユーザーとしてExalogic Controlにログインします。
  2. 左側の「Navigation」ペインで、「vDC Management」をクリックします。「vDC Accounts」で、アカウントの名前(Dept1など)をクリックします。

    vDCアカウントのダッシュボードが表示されます。

  3. 上部のナビゲーション・バーで「vServers」をクリックします。
  4. 「vServers」で、実行中のvServerを選択して、「Stop vServer」アイコン(赤色のアイコン)をクリックし、vServerを停止します。
  5. 左側の「Navigation」ペインで、「vDC Management」をクリックします。「vDC Accounts」で、アカウントの名前(Dept1など)をクリックします。

    vDCアカウントのダッシュボードが表示されます。

  6. 「Actions」ペイン(右側の「Operate」の下)で、「Create Snapshot」をクリックします。

    図9-16に示すように、スナップショットの作成ウィザードが表示されます。

    図9-16 スナップショットの詳細

    図9-16の説明が続きます
    「図9-16 スナップショットの詳細」の説明
  7. 「Snapshot Name」フィールドに名前を入力します。たとえば、Vol1_snapshotと入力します。
  8. 「Snapshot Description」フィールドに、簡単な説明を入力します。
  9. 「Next」をクリックします。

    「Volume Selection」画面が表示されます。

  10. スナップショットを取得するボリュームを選択します。たとえば、Volume1を選択します。

    スナップショットの作成にかかる時間は、ボリュームのサイズに応じて異なる可能性があります。

  11. 「Next」をクリックします。

    「Summary」画面が表示されます。

  12. サマリーを確認し、「Finish」をクリックするとスナップショットが作成されます。
  13. 左側の「Navigation」ペインで、「vDC Management」をクリックします。「vDC Accounts」で、アカウントの名前(Dept1など)をクリックします。

    vDCアカウントのダッシュボードが表示されます。

  14. 上部のナビゲーション・バーで「vServers」をクリックします。
  15. 「vServers」で、以前に停止したvServerを選択して、「Start vServer」アイコン(緑色の矢印)をクリックし、vServerを再起動します。

ボリュームからのスナップショットの作成(EECS 2.0.6.x.xの場合)

EECS 2.0.6.x.xでは、次のように、vServerにアタッチされたボリュームからスナップショットを作成できます。

  1. クラウド・ユーザーとしてExalogic Controlにログインします。
  2. 左側の「Navigation」ペインで、「vDC Management」をクリックします。
  3. 「vDC Accounts」で、アカウントの名前(Dept1など)をクリックします。

    vDCアカウントのダッシュボードが表示されます。

  4. 上部のナビゲーション・バーで「vServers」をクリックします。
  5. 「vServers」で、実行中のvServerを選択して、「Stop vServer」アイコン(赤色のアイコン)をクリックし、vServerを停止します。
  6. 左側の「Navigation」ペインで、「vDC Management」をクリックします。「vDC Accounts」で、アカウントの名前(Dept1など)をクリックします。

    vDCアカウントのダッシュボードが表示されます。

  7. 上部のナビゲーション・バーで「Storage」をクリックします。
  8. 「Volumes」サブタブをクリックします。
  9. スナップショットを取得するボリュームを選択します。たとえば、Volume1を選択します。

    スナップショットの作成にかかる時間は、ボリュームのサイズに応じて異なる可能性があります。

  10. 「Launch Create Snapshot Wizard」ボタンをクリックします。

    スナップショットの作成ウィザードが表示されます。

  11. 「Snapshot Name」フィールドに名前を入力します。たとえば、Vol1_snapshotと入力します。
  12. 「Snapshot Description」フィールドに、簡単な説明を入力します。
  13. 「Create」をクリックします。

    スナップショットが作成されます。

  14. 左側の「Navigation」ペインで、「vDC Management」をクリックします。「vDC Accounts」で、アカウントの名前(Dept1など)をクリックします。

    vDCアカウントのダッシュボードが表示されます。

  15. 上部のナビゲーション・バーで「vServers」をクリックします。
  16. 「vServers」で、以前に停止したvServerを選択して、「Start vServer」アイコン(緑色の矢印)をクリックし、vServerを再起動します。

スナップショットからのボリュームの作成

スナップショットからボリュームを作成するには、次のステップを完了します。

  1. クラウド・ユーザーとしてExalogic Controlにログインします。
  2. 左側のナビゲーション・ペインで、「vDC Management」をクリックします。「vDC Accounts」で、アカウントの名前(Dept1など)をクリックします。vDCアカウントのダッシュボードが表示されます。
  3. 上部のナビゲーション・バーで「Storage」をクリックします。
  4. 「Snapshots」タブをクリックします。
  5. 「Create Volume from a Snapshot」アイコンをクリックします(このアイコンは「Snapshots」セクション・タイトルの下にあります)。スナップショットからのボリュームの作成ウィザードが表示されます。
  6. 「Volume Name」フィールドに、ボリュームの名前を入力します。
  7. 「Volume Description」フィールドに簡単な説明を入力します。
  8. 「Next」をクリックします。「Snapshot Selection」画面が表示されます。
  9. ボリュームを作成するスナップショットを選択します。たとえば、Vol1_snapshotを選択します。

    ボリュームの作成にかかる時間は、スナップショットのサイズに応じて異なる可能性があります。

  10. 「Next」をクリックします。「Summary」画面が表示されます。
  11. サマリーを確認し、「Finish」をクリックするとボリュームが作成されます。

Exalogic Controlからのログアウト

前述のタスクが完了したら、Exalogic Controlからログアウトします。Logoutリンクは、Exalogic Control BUIの右側上部隅にあります。