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Oracle® Exalogic Elastic Cloud管理者ガイド
リリースEL X2-2、X3-2、X4-2およびX5-2
B71910-08
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OVABデプロイヤを使用したExalogic vDCへのアセンブリのデプロイ

この項には次のトピックが含まれます:

Exalogic上のOVABデプロイヤのユーザーおよび接続の構成

Exalogic vDCのExalogic Controller vServerへのOVABデプロイヤのインストール時に、単一のターゲット(exalogic)が事前構成されます。また、OVABデプロイヤ・アプリケーションをホストしているOracle WebLogic Serverに、デフォルトのセキュリティ・レルムが作成されます。OVAB固有の必須ユーザー・グループであるApplication AdminsおよびCloud Adminsが、デフォルトのセキュリティ・レルムに事前構成されます。

ExalogicでOVABデプロイヤを使用する前に、次のステップを実行します。

  1. Exalogic vDCで、次を特定します。

    • OVABデプロイヤへのアクセスに使用するCloud User

      注意:

      複数のCloud UserがOVABデプロイヤにアクセスできるようにするには、各ユーザーに対してこの項で説明する手順を別々に繰り返す必要があります。

    • 選択したユーザーが割り当てられているアカウントのUUID。

      このアカウントはアセンブリのデプロイに使用され、その結果として作成されたvServerがExalogic Control BUIのこのアカウントの下に表示されます。

    Exalogic vDCでアカウントのUUIDを検索するには、次の手順を実行します。

    1. Exalogic Controlのブラウザ・ユーザー・インタフェース(BUI)に、Cloud Adminユーザーとしてログインします。

      Exalogic Control BUIのURLは次のとおりです。

      https://ec-vm/emoc
      

      このURLで、ec-vmはExalogicマシン上のEoIB-external-mgmtネットワークにあるExalogic Control VMのIPアドレスです。

    2. 左側のナビゲーション・ペインで、「vDC Management」を開き、vDCの名前(MyCloudなど)を開き、「Accounts」を選択します。

      メイン・ペインに使用可能なアカウントがリストされます。

    3. UUIDを検索するアカウントの名前の上に、マウス・ポインタを置きます。

      UUID (ACC-bbc4ea03-70c5-4fe8-8148-8e770e1b2ec2など)を含むアカウントの詳細が、結果として表示されるボックスに示されます。

    新しいCloud Userと新しいアカウントを使用する場合は、「ユーザーとロールの作成および管理」の説明に従って必要なユーザーとアカウントを作成し、「クラウド・アカウントの設定」の説明に従ってそのユーザーをアカウントに割り当てます。

  2. ExalogicでOVABデプロイヤをホストしているOracle WebLogic Serverに、ユーザーを作成します。

    1. weblogicユーザーとして管理パスワードでOracle WebLogic Server管理コンソールにログインします。weblogicのパスワードが不明な場合は、Oracleサポートに連絡してください。

      Oracle WebLogic Server管理コンソールのURLは次のとおりです。

      http://ec-vm:9001/console/login/LoginForm.jsp
      

      このURLで、ec-vmはExalogicマシン上のEoIB-external-mgmtネットワークにあるExalogic Control VMのIPアドレスです。

    2. Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのユーザーの作成に関する項の説明に従って、ユーザーを作成します。

    3. Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプのユーザーのグループへの追加に関する項の説明に従って、Application Adminsグループに新しいユーザーを割り当てます。

    Oracle WebLogic Server管理コンソール・オンライン・ヘルプは、次の場所にあります。

    http://docs.oracle.com/cd/E23943_01/apirefs.1111/e13952/core/index.html

  3. OVAB StudioインストールからExalogicで実行されているOVABデプロイヤへの接続を作成します。

    $ abctl createDeployerConnection -name connection_name -url http://ec-vm:9001 -username wls_user
    
    • wls_userは、ステップ2で作成したユーザーです。

    • connection_nameは、作成中の接続の名前です。

    • ec-vmは、Exalogicマシン上のEoIB-external-mgmtネットワークにあるExalogic Control VMのIPアドレスです。

    パスワードの入力を求めるプロンプトが表示されます。ステップ2のユーザーの作成時に定義したパスワードを入力します。

  4. OVAB Studioインストールから、exalogicという名前の事前構成済ターゲットにユーザー(ステップ2で作成)を追加します。

    $ abctl addTargetUser -connectionName connection_name -user wls_user
     -target exalogic -properties exalogic.user=cloud_user
     exalogic.pwd=cloud_user_password exalogic.tenancy=account_UUID
    
    • connection_nameは、ステップ3で定義した接続です。

    • wls_userは、ステップ2で作成したユーザーです。

    • cloud_userは、ステップ1で特定(または作成)したユーザーです。

    • cloud_user_paswordは、ステップ1で特定(または作成)したユーザーのパスワードです。

    • account_UUIDは、ステップ1で特定したCloud Userが割り当てられられたアカウントのUUIDです。

  5. 次のコマンドを実行して、構成を検証します。

    $ abctl describeTargets -connectionName connection_name
    

    このコマンドでは、exalogicターゲットの名前、タイプおよびステータスが表示されます。また、使用可能なネットワーク、ボリュームおよびメモリーについても表示されます。

OVABデプロイヤ・インタフェースへのアクセス

OVABデプロイヤは、ExalogicにアセンブリをデプロイするためのWebコンソールとコマンド行インタフェース(CLI)を提供します。

注意:

また、デプロイヤ操作には、OVAB StudioおよびOVAB WebサービスAPIも使用できます。詳細は、次のドキュメントを参照してください。

  • OVAB WebサービスAPI: 『Oracle Virtual Assembly Builder開発者ガイド』のAPIリファレンス: デプロイヤ操作に関する項を参照してください。

  • OVAB Studio: 『Oracle Virtual Assembly Builderユーザーズ・ガイド』を参照してください。

OVABデプロイヤのWebコンソールへのアクセス

ExalogicでOVABデプロイヤのWebコンソールにアクセスするには、次の手順を実行します。

  1. OVABデプロイヤに対してユーザーおよび接続が「Exalogic上のOVABデプロイヤのユーザーおよび接続の構成」の説明に従って構成されていることを確認します。
  2. 次のURLに移動します。
    http://ec-vm:9001/ovab/login.jsp
    

    このURLで、ec-vmはExalogicマシン上のEoIB-external-mgmtネットワークにあるExalogic Control VMのIPアドレスです。

    ログイン・ページが表示されます。

  3. 「Exalogic上のOVABデプロイヤのユーザーおよび接続の構成」のステップ2の説明に従って、以前定義したユーザー名とパスワードを指定します。

表示されるページで、アセンブリのデプロイメント操作を実行できます。詳細は、「OVABデプロイヤのWebコンソールの使用」を参照してください。

OVABデプロイヤ関連のabctl CLIコマンドの使用

OVABデプロイヤ関連のabctl CLIコマンドを実行するには、「Exalogic上のOVABデプロイヤのユーザーおよび接続の構成」のステップ3で説明したとおり、Exalogic上のOVABデプロイヤへの接続を定義したOVAB Studioインストールを使用する必要があります。

Exalogic上のOVABデプロイヤに使用できるabctlコマンドは、「一般的に使用できるOVABのリリースとOVABデプロイヤ11.1.1.6.2の違い」に記載されている相違点を除き、一般的に使用可能なOVABデプロイのリリースのデプロイヤのみのインストールで使用可能なコマンドと同じコマンドです。

OVABデプロイヤ関連のabctlコマンドの詳細は、『Oracle Virtual Assembly Builderユーザーズ・ガイド』のコマンド行インタフェースに関する項を参照してください。

次のコマンドを実行すると、各コマンドのヘルプを、コンソールから直接参照できます。

./abctl help -command command

アセンブリ・デプロイメントのワークフロー

表11-2に、OVABデプロイヤを使用してExalogic vDCにアセンブリをデプロイするための一般的なワークフローの概要と、OVABデプロイヤのWebコンソールを使用してワークフローのタスクを実行する手順を説明している項を示します。この表には、デプロイメント・タスクの実行に使用できるabctl CLIコマンドもリストされています。CLIコマンドの詳細は、『Oracle Virtual Assembly Builderユーザーズ・ガイド』を参照してください。

アセンブリをデプロイする前に、デプロイメント・プランを作成する必要があります。詳細は、『Oracle Virtual Assembly Builderユーザーズ・ガイド』のデプロイメント関連の操作に関する項を参照してください。

表11-2 アセンブリ・デプロイメントのワークフロー

ワークフロー順序 タスク Webコンソールを使用した手順 CLIコマンド

1

Exalogic上のOVABデプロイヤに、アセンブリ・アーカイブをアップロードします。

アセンブリ・アーカイブのアップロード

uploadAssemblyArchive

2

Exalogicターゲットにアセンブリを登録します。

アセンブリ・アーカイブの登録

registerAssemblyArchive

3

アセンブリ・インスタンスを作成します。

アセンブリ・インスタンスの作成

createAssemblyInstance

4

アセンブリ・インスタンスをデプロイします。

アセンブリ・インスタンスのデプロイ

deployAssemblyInstance

5

アセンブリ・インスタンスを起動、停止、再起動または再デプロイします。

アセンブリ・インスタンスの起動、停止、再起動および再デプロイ

startAssemblyInstance

stopAssemblyInstance

restartAssemblyInstance

redeployAssemblyInstance

6

アプライアンスをスケーリングします。

アプライアンスのスケーリング

scale

OVABデプロイヤのWebコンソールの使用

この項では、OVABデプロイヤのWebコンソールを使用して、様々なアセンブリ・ライフサイクル関連のタスクを実行する手順を説明します。

この項の内容は次のとおりです。

アップロードされたアセンブリ・アーカイブのリストの表示

OVABデプロイヤに現在アップロードされているアセンブリ・アーカイブのリストを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 「OVABデプロイヤ・インタフェースへのアクセス」の説明に従って、OVABデプロイヤのWebコンソールにログインします。
  2. 「アーカイブ」タブをクリックします。

アセンブリ・アーカイブのアップロード

OVABデプロイヤにアセンブリ・アーカイブをアップロードするには、次の手順を実行します。

  1. 「OVABデプロイヤ・インタフェースへのアクセス」の説明に従って、OVABデプロイヤのWebコンソールにログインします。
  2. 「アーカイブ」タブをクリックします。
  3. ツールバーの「アップロード」ボタンをクリックします。
  4. 表示されるページで、アーカイブの名前と説明およびローカル・ホスト上のアーカイブ・ファイルの場所を指定します。
  5. 「アップロード」をクリックします。

アセンブリ・アーカイブのダウンロード

OVABデプロイヤからアセンブリ・アーカイブをダウンロードするには、次の手順を実行します。

  1. 「OVABデプロイヤ・インタフェースへのアクセス」の説明に従って、OVABデプロイヤのWebコンソールにログインします。
  2. 「アーカイブ」タブをクリックします。
  3. ダウンロードするアセンブリ・アーカイブを選択します。
  4. ツールバーの「ダウンロード」ボタンをクリックします。
  5. 表示されるダイアログ・ボックスで、アセンブリ・アーカイブをダウンロードするローカル・ホスト上の場所を指定します。

アセンブリ・アーカイブの削除

OVABデプロイヤからアセンブリ・アーカイブを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「OVABデプロイヤ・インタフェースへのアクセス」の説明に従って、OVABデプロイヤのWebコンソールにログインします。
  2. 「アーカイブ」タブをクリックします。
  3. 削除するアセンブリ・アーカイブを選択します。
  4. ツールバーの「削除」ボタンをクリックします。

アセンブリ・アーカイブの登録

Exalogicターゲットにアセンブリ・アーカイブを登録するには、次の手順を実行します。

  1. 「OVABデプロイヤ・インタフェースへのアクセス」の説明に従って、OVABデプロイヤのWebコンソールにログインします。

  2. 「登録」タブをクリックします。

  3. ツールバーの「登録」ボタンをクリックします。

  4. 表示されるページで、次の手順を実行します。

    1. 「アセンブリ」フィールドで、登録するアセンブリを選択します。

    2. 「バージョン」フィールドで、アセンブリのバージョン番号を選択します。

    3. 「プラン」フィールドで、デプロイメント・プランの場所を指定します。

    4. 「登録」をクリックします。

アセンブリ・アーカイブの登録解除

アセンブリ・アーカイブを登録解除するには、次の手順を実行します。

  1. 「OVABデプロイヤ・インタフェースへのアクセス」の説明に従って、OVABデプロイヤのWebコンソールにログインします。
  2. 「登録」タブをクリックします。
  3. 登録解除するアセンブリ・アーカイブを選択します。
  4. ツールバーの「登録解除」ボタンをクリックします。

アセンブリ・インスタンスの作成

アセンブリ・インスタンスを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「OVABデプロイヤ・インタフェースへのアクセス」の説明に従って、OVABデプロイヤのWebコンソールにログインします。

  2. 「デプロイメント」タブをクリックします。

  3. ツールバーの「作成」ボタンをクリックします。

  4. 表示されるページで、次の手順を実行します。

    1. 「アセンブリ」フィールドで、インスタンスを作成するアセンブリを選択します。

    2. 「バージョン」フィールドで、アセンブリのバージョン番号を選択します。

    3. 「プラン」フィールドで、デプロイメント・プランの場所を指定します。

    4. 「作成」をクリックします。

アセンブリ・インスタンスのリストの表示

アセンブリ・インスタンスのリストを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 「OVABデプロイヤ・インタフェースへのアクセス」の説明に従って、OVABデプロイヤのWebコンソールにログインします。
  2. 「デプロイメント」タブをクリックします。

アセンブリ・インスタンスの削除

アセンブリ・インスタンスを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「OVABデプロイヤ・インタフェースへのアクセス」の説明に従って、OVABデプロイヤのWebコンソールにログインします。
  2. 「デプロイメント」タブをクリックします。
  3. 削除するアセンブリ・インスタンスを選択します。
  4. ツールバーの「削除」ボタンをクリックします。

アセンブリ・インスタンスのデプロイ

アセンブリ・インスタンスをデプロイするには、次の手順を実行します。

  1. 「OVABデプロイヤ・インタフェースへのアクセス」の説明に従って、OVABデプロイヤのWebコンソールにログインします。
  2. 「デプロイメント」タブをクリックします。
  3. アセンブリ・インスタンスを作成するアセンブリを選択します。
  4. ツールバーの「デプロイ」ボタンをクリックします。

アセンブリ・インスタンスのアンデプロイ

アセンブリ・インスタンスをアンデプロイするには、次の手順を実行します。

  1. 「OVABデプロイヤ・インタフェースへのアクセス」の説明に従って、OVABデプロイヤのWebコンソールにログインします。
  2. 「デプロイメント」タブをクリックします。
  3. アンデプロイするアセンブリ・インスタンスを選択します。
  4. ツールバーの「アンデプロイ」ボタンをクリックします。

アセンブリ・インスタンスの起動、停止、再起動および再デプロイ

アセンブリ・インスタンスを起動、停止、再起動または再デプロイするには、次の手順を実行します。

  1. 「OVABデプロイヤ・インタフェースへのアクセス」の説明に従って、OVABデプロイヤのWebコンソールにログインします。
  2. 「デプロイメント」タブをクリックします。
  3. 起動、停止、再起動または再デプロイするアセンブリ・インスタンスを選択します。
  4. ツールバーの該当するボタンをクリックします。

デプロイメント・リクエストのステータスの表示

デプロイメント・リクエストのステータスを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 「OVABデプロイヤ・インタフェースへのアクセス」の説明に従って、OVABデプロイヤのWebコンソールにログインします。
  2. 「リクエスト」タブをクリックします。

完了したデプロイメント・リクエストの削除

完了したデプロイメント・リクエストを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「OVABデプロイヤ・インタフェースへのアクセス」の説明に従って、OVABデプロイヤのWebコンソールにログインします。
  2. 「リクエスト」タブをクリックします。
  3. 削除するリクエストを選択します。
  4. ツールバーの「削除」ボタンをクリックします。

アプライアンス・リストの表示

アプライアンスのリストを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 「OVABデプロイヤ・インタフェースへのアクセス」の説明に従って、OVABデプロイヤのWebコンソールにログインします。
  2. 「アプライアンス」タブをクリックします。

失敗したアプライアンスの削除

failed状態のアプライアンスを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「OVABデプロイヤ・インタフェースへのアクセス」の説明に従って、OVABデプロイヤのWebコンソールにログインします。
  2. 「アプライアンス」タブをクリックします。
  3. 削除するアプライアンスを選択します。
  4. ツールバーの「削除」ボタンをクリックします。

アプライアンスのスケーリング

アプライアンスをスケーリングするには、次の手順を実行します。

  1. 「OVABデプロイヤ・インタフェースへのアクセス」の説明に従って、OVABデプロイヤのWebコンソールにログインします。
  2. 「アプライアンス」タブをクリックします。
  3. スケーリングするアプライアンスを選択します。
  4. ツールバーの「スケール」ボタンをクリックします。
  5. 表示されるページで、スケーリング・パラメータを指定します。