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Oracle® Exalogic Elastic Cloud管理者ガイド
リリースEL X2-2、X3-2、X4-2およびX5-2
B71910-08
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Oracle Virtual Assembly Builder (OVAB)デプロイヤの概要

この項には次のトピックが含まれます:

Oracle Virtual Assembly Builder (OVAB)は、参照のブループリントである多層アプリケーション・トポロジを作成し、そのトポロジをOracle VMおよび仮想化されたExalogic環境にデプロイできるようにするツールです。OVABを使用すると、参照トポロジを調べて、トポロジ内の個別のOracleソフトウェア・コンポーネントの構成をアプライアンスとして取得できます。その後、そのアプライアンスをアセンブリにグループ化できます。これは、多層アプリケーション・トポロジ全体のブループリントとして機能します。Oracle WebLogic Serverコンテナ内で実行されているアプリケーションであるOVABデプロイヤを使用して、OVAB生成のアセンブリの複数インスタンスを仮想化システムに迅速にデプロイできます。

OVAB Studioを使用したアセンブリの作成の詳細は、『Oracle Virtual Assembly Builderユーザーズ・ガイド』のアセンブリ作成に関する操作に関する項を参照してください。

Exalogic上のOVABデプロイヤ

Exalogicマシン上のExalogic Elastic Cloud Software (EECS)をv2.0.6.0.0にアップグレードしたり、EECS 2.0.6.0.0をインストールすると、OVABデプロイヤ11.1.1.6.2がExalogic Control VM内にインストールされます。「OVABデプロイヤを使用したExalogic vDCへのアセンブリのデプロイ」に従い、OVABデプロイヤを使用して、OVABで生成されたアセンブリのインスタンスをExalogic vDCにデプロイできます。

注意:

一般的に使用できるOVABのリリースとOVABデプロイヤ11.1.1.6.2の違いは、「一般的に使用できるOVABのリリースとOVABデプロイヤ11.1.1.6.2の違い」を参照してください。

一般的に使用できるOVABのリリースとOVABデプロイヤ11.1.1.6.2の違い

表11-1では、リリース11.1.1.6.2のOVABデプロイヤと一般的に使用できるリリースの違いを説明します。

表11-1 一般的に使用できるOVABのリリースとOVABデプロイヤ11.1.1.6.2の違い

機能 一般的に使用できるOVABのリリース OVAB 11.1.1.6.2

デプロイメント・ターゲットの作成

複数のターゲットを作成できます。

OVABデプロイヤがインストールされている同じExalogicシステムである、単一の事前定義済ターゲット。ターゲットの追加操作は無効です。

デプロイメント・ターゲットの更新

ターゲットのすべてのプロパティを更新できます。

CLIを使用して操作タイムアウト(exalogic.vmOperationTimeoutプロパティ)の値のみを変更できます。

ターゲットへのユーザーの追加

Cloud Adminsグループに属するユーザーは、Application Adminsグループのユーザーにターゲットを使用する権限を付与できます。

Cloud Adminsグループに属するユーザーは、構成済のターゲットを使用できますが、仮想化システムに対して自身の資格証明情報を指定する必要があります。

OVAB Studioを使用したアセンブリの作成に使用できるゲスト・ベース・イメージ

すべての汎用Oracle VMイメージ。

Exalogicゲスト・ベース・イメージのみ。

デプロイメント・インタフェース

コマンド行インタフェースおよびAPI。

コマンド行インタフェース、Webコンソール(「OVABデプロイヤのWebコンソールの使用」で説明されているタスク用)およびAPI

アプライアンスへのIPアドレスの割当て

DHCP割当てまたは静的IPアドレスが可能です。そのため、デプロイメント・プランでは、network.eth<network>-usedhcpプロパティを要件に応じてtrueまたはfalseに設定できます。

IPアドレスの割当ては、アドレスがExalogic Controlで事前に割り当てられたアドレス・セットのものであることを除き、DHCPに類似しています(「アカウントの仮想IPの割当て」を参照)。この機能を使用するには、デプロイメント・プランのnetwork.eth<network>-usedhcpプロパティをtrueに設定します。

静的IPアドレスが必要な場合は、network.eth<network>-usedhcpfalseに設定して、事前に割り当てられたアドレスのセットからIPアドレスを指定します。

ネットワークの作成/バインド

必要なネットワークが存在しており、事前定義済である必要があります。OVABメタデータは、既存のネットワークへのバインドを定義します。

アセンブリ・メタデータに基づいて、プライベートvNetがインフィニバンド・ファブリック上に動的に構築されます。

anti-affinityの動作

『Oracle Virtual Assembly Builderユーザーズ・ガイド』を参照してください。

anti-affinity-min-serversプロパティが0以外の値に設定されていると、アプライアンスのanti-affinityは有効です。それ以外の場合、anti-affinityは無効です。anti-affinityが有効になっている場合、使用可能なノードの数までのアプライアンスのインスタンスが、個別のノードに配置されます。

  • インスタンスの数がノードの数以下の場合は、各インスタンスが個別のノードに配置されます。

  • インスタンスの数がノードの数より多い場合は、追加のインスタンスに対して配置が失敗します。