この項では、次のタスクを説明します。
アカウントは、指定したクラウド・ユーザーに、Exalogic vDCの計算、ネットワークおよびストレージのリソースを使用する認可を与えます。アカウントは、これらのリソースを管理するために必要な機能を提供します。
アカウント作成の前提条件を次に示します。
アカウントに割り当てるリソース割当ての見積り
アカウントに割り当てられるクラウド・ユーザーの識別
vCPU、メモリーおよびストレージ・リソースの割当ては、アカウントの作成時に定義します。「Resource Quota Information」は、アカウント作成ウィザードに表示され、対応するvDCリソースの使用可能量を示します。また、ここには、vDCが過剰または過少にサブスクライブされているかどうかも示されます。
最大4096のプライベートvNetを作成できるアカウントを構成できます。1つのアカウントで作成できるプライベートvNetの数の制限を設定できます。定義済のネットワークの許容数は、Exalogic vDCで定義されたサーバー・プール構成の関数です。各サーバー・プールで、最大64のプライベート・ネットワークを作成できます。ただし、一部のネットワークは、Exalogic Controlで使用するために定義済です。
アカウントの作成時に、vDC内で使用可能なパブリック・ネットワークがリストされます。このリソースからアカウントに割り当てられるパブリックIPアドレスの数を設定できます。クラウド・ユーザーは、必要に応じてこのパブリックIPアドレスを使用してvServerへの割当てを行うことができます。各アカウントで使用可能な定義済のパブリック・ネットワークを選択できます。
アカウントの仮想リソースに権限を付与します。vDCからアカウントにリソースを割り当てます。vDC内のすべてのアカウントに対するリソース割当ては、vDC内の実際のリソースより多くなる可能性があります。vDCごとに、リソースのオーバーサブスクリプションを識別および計画する必要があります。アカウントごとに、仮想リソースを適切に構成し、要件が増えた場合はリソース構成を更新する必要があります。アカウントに十分なリソースがない場合、クラウド・ユーザーは、リソースが使用できないとvServerを作成できないことを示す通知を受け取ります。クラウド管理ユーザーは、リソース使用率を監視し、アカウントのリソースを構成する必要があります。ビジネス要件に応じて、アカウントを必要な数だけ作成できます。これにより、リソース割当てに基づき、Exalogic vDCをアカウントごとにパーティション化できます。
クラウド管理ユーザーとして、アカウントのリソース構成の更新、クラウド・ユーザーのアカウントへの割当ておよびアカウントの削除を行えます。
アカウント作成時または個別にクラウド・ユーザーをアカウントに割り当てることができます。クラウド・ユーザーは、追加された特定のアカウントにのみアクセスできます。クラウド管理ユーザーとして、Exalogic vDCのすべてのアカウントへのクラウド・ユーザーのアクセスを管理できます。
vServerタイプは、vServerの作成で使用されるプロファイルで、割り当てられるメモリーおよび仮想CPUが定義されています。クラウド・ユーザーは、これらの定義の使用をvServerの作成に制限されています。
次のデフォルトのシステム定義vServerタイプをExalogic vDCで使用できます。
EXTRA_LARGE: 16 GBメモリーおよび4つのvCPU
LARGE: 8 GBメモリーおよび2つのvCPU
SMALL: 4 GBメモリーおよび1つのvCPU
クラウド管理ユーザーは、追加のvServerタイプの作成および削除を行えます。ただし、システム定義のvServerタイプは削除できません。vServerタイプの作成の詳細は、「vServerタイプの作成」を参照してください。
vServerタイプの作成時に、定義したリソースに基づいてウィザードに次の情報が表示されます。
十分な物理リソースを持ち、選択したリソースを備えたvServerをホストするExalogic vDCのOracle VMサーバーの数
vDCで使用可能な物理リソースを使用してホスト可能なvServerの数の見積り