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Oracle® Exalogic Elastic Cloud ExaBRによるバックアップおよびリカバリ・ガイド
リリース1.2
E51444-05
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B Exalogic制御スタックをリストアした後の孤立したvServerおよびゴーストvServerの削除

Exalogic制御スタックをバックアップからリストアすると、スタックはそのバックアップが作成された時点に戻ります。

このため、Exalogic制御スタックのリストア後に、次の手順を実行して、このようなvServerを削除する必要があります。

  1. rootユーザーとしてOracle VM Managerにログインします。

  2. 次を実行して、孤立したvServerのvServer GUIDを特定します。

    1. 「Servers and VMs」タブをクリックします。

    2. 「Server Pools」を開きます。

    3. サーバー・プールをクリックします。

    4. 「Perspective」ドロップダウン・ボックスから、「Virtual Machines」を選択します。

    5. ORPHAN_GUIDという名前のvServerを開きます。

    6. そのvServerの「Configuration」タブに示されているvServerのvServer GUID (ID)をメモしておきます。

    7. 手順eおよびfを、ORPHAN_GUIDという名前のすべてのvServerに対して繰り返します。

    8. サーバー・プールが複数ある場合は、サーバー・プールごとに手順cからgを繰り返します。

  3. 次を実行して、孤立したvServerの名前およびvNIC GUIDを特定します。

    1. 実行中のいずれかのOracle VM Serverノードにrootユーザーとしてログインします。

    2. 手順2で特定したGUIDを使用して次のコマンドを実行し、孤立したvServerの名前を特定してそれをメモしておきます。

      grep simple_name /OVS/Repositories/Repository_ID/VirtualMachines/vServer_GUID/vm.cfg
      

      例:

      grep simple_name /OVS/Repositories/0004fb00000300004147155f08fb017b/VirtualMachines/0004fb00000600008c6cfab8bb065dff/vm.cfg OVM_simple_name = 'vsrvr'
      

      この例では、GUIDが0004fb00000600008c6cfab8bb065dffのvServerの名前は、vsrvrとなっています。

    3. 手順2で特定したGUIDを使用して次のコマンドを実行し、孤立したvServerのvNIC GUIDを特定してそれをメモしておきます。

      grep exalogic_vnic /OVS/Repositories/Repository_ID/VirtualMachines/vServer_GUID/vm.cfg
      

      例:

      grep exalogic_vnic /OVS/Repositories/0004fb00000300004147155f08fb017b/VirtualMachines/0004fb00000600008c6cfab8bb065dff/vm.cfg 
      exalogic_vnic = [{'pkey': ['0x8006'], 'guid': '0xfdc7b8890128889c', 'port':
      '1'}, {'pkey': ['0x8006'], 'guid': '0xfdc7b8890128889d', 'port': '2'}]
      

      この例では、GUIDが0004fb00000600008c6cfab8bb065dffとなっている孤立したvServerのvNIC GUIDは、fdc7b8890128889cfdc7b8890128889dです。接頭辞0xを付けずにGUIDをメモしてください。

    4. 手順2でメモしたすべてのvServer GUIDに対して、手順bおよびcを繰り返します。

  4. 次を実行して、Oracle VM Managerリポジトリをリフレッシュします。

    1. 「Repositories」タブをクリックします。

    2. リポジトリを選択します。

    3. 「refresh」アイコンをクリックします。

      リポジトリがリフレッシュされると、孤立したvServerにはその実際の名前が表示され、ゴーストvServerにはエラーが表示されます。

  5. 次を実行して、ゴーストvServerのvServer GUID (ID)を特定します。

    1. 「Servers and VMs」タブをクリックします。

    2. 「Server Pools」を開きます。

    3. サーバー・プールをクリックします。

    4. 「Perspective」ドロップダウン・ボックスから、「Virtual Machines」を選択します。

    5. ステータスが停止となっていて、イベント重大度にエラーが表示されているvServerを開きます。

    6. そのゴーストvServerのGUID (ID)と名前をメモしておきます。

    7. サーバー・プールが複数ある場合は、サーバー・プールごとに手順cからfを繰り返します。

  6. 次を実行して、エラーにより起動できないvServerのOracle VM Managerイベントを確認します。

    1. 「Servers and VMs」タブをクリックします。

    2. 「Server Pools」を開きます。

    3. エラー状態にあるvServerを実行しているサーバー・プールをクリックします。

    4. 「Perspective」ドロップダウン・ボックスから、「Virtual Machines」を選択します。

    5. イベント重大度にエラーが表示されているvServerを右クリックします。

    6. 「Display Events」をクリックします。

    7. 「Acknowledge All」をクリックします。

    8. エラーにより実行できないすべてのvServerに対して手順eからgを繰り返します。

    9. 「Repository」タブをクリックし、「Servers and VMs」タブをクリックして、「Server Pools」ビューをリフレッシュします。

    10. エラー状態のvServerがすべて認識されたら、すべてのOracle VM Serverノードについて緑のステータス・アイコンが表示されることを確認してください。

  7. Oracle VM Managerで次を実行して、孤立したvServerをすべて削除します。

    1. 孤立したvServerを選択します。

      これらのvServerは、手順3でメモした名前と手順2でメモしたGUIDを使用して特定できます。

    2. 「Stop」ボタンをクリックします。

      確認ボックスが表示されます。

    3. 「OK」をクリックします。

      このvServerを停止するジョブが作成されます。

    4. vServerを停止するジョブの完了を待機します。

    5. 停止したvServerを選択します。

    6. 「Delete」ボタンをクリックします。

      確認ボックスが表示されます。

    7. 「Select virtual disks to delete」で、表示されているすべての仮想ディスクを選択します。

    8. 「OK」をクリックします。

    9. 孤立したvServerすべてに対して、手順aからhを繰り返します。

  8. 次を実行して、すべての孤立したvServerについて、関連付けられているvNICを削除します。

    1. インフィニバンド・ゲートウェイ・スイッチに、rootとしてログインします。

    2. 手順3で特定したGUIDを持つvNICのコネクタおよびvNIC IDを特定します。

      showvnics | egrep -i "vnic_guid1|vnic_guid2"
      

      例:

      showvnics | egrep -i "fdc7b8890128889c|fdc7b8890128889d"
      89 WAIT-IOA  N  FDC7B8890128889C alpha05cn04 EL-C 192.168.54.74 0000 00:21:F6:CC:BB:AA 20 8006   0A-ETH-1 
      

      この例では、GUID FDC7B8890128889Cを使用しており、vNIC IDは89で、コネクタは0A-ETH-1です。


      注意:

      このコマンドによって結果が何も表示されない場合は、手順dで説明しているように、別のゲートウェイ・スイッチでこのコマンドを実行してください。

    3. vNICを削除します。

      deletevnic connector vnic_id 
      

      例:

      deletevnic  0A-ETH-1  89 
       
      
    4. その他すべてのインフィニバンド・ゲートウェイ・スイッチで、手順aからcを実行します。

    5. 手順3で特定したGUIDを持つすべてのvNICに対して、手順aからdを繰り返します。

  9. ゴーストvServerを削除する前に、次を実行して、これらのvServerにvm.cfgファイルを作成する必要があります。

    1. 実行中のいずれかのOracle VM Serverノードにrootユーザーとしてログインします。

    2. 次のコマンドを実行して、リポジトリのVirtualMachinesディレクトリに移動します。

      cd /OVS/Repositories/Repository_ID/VirtualMachines/
      

      Repository_IDは、使用しているリポジトリのIDです。

    3. ゴーストvServerのvServer GUIDを指定してlsコマンドを実行し、このゴーストvServerについてディレクトリが存在していないことを確認します。

      ls vServer_GUID
      

      例:

      ls 0004fb00000600008c6cfab8bb064dbb
      ls: 0004fb00000600008c6cfab8bb064dbb: No such file or directory
      
    4. vServer GUIDを使用してディレクトリを作成します。たとえば、0004fb00000600008c6cfab8bb064dbbの場合、次のようになります。

      mkdir 0004fb00000600008c6cfab8bb064dbb
      
    5. vServerに空のvm.cfgファイルを作成します。たとえば、vServer GUIDが0004fb00000600008c6cfab8bb064dbbの場合は、次のようになります。

      touch 0004fb00000600008c6cfab8bb064dbb/vm.cfg
      
    6. ゴーストvServerすべてに対して、手順cからeを繰り返します。

    7. 手順4で説明したとおりに、リポジトリをリフレッシュします。

      vm.cfgファイルを作成したvServerがまたエラー状態として表示されます。

  10. 次を実行して、vm.cfgファイルを作成したすべてのゴーストvServerを削除します。

    1. Exalogicシステム管理者ロールを持つユーザーとしてExalogic制御BUIにログインします。

    2. 左側のナビゲーション・ペインから、「vDC Accounts」をクリックします。

    3. 「vDC Accounts」で、アカウントの名前を開きます。

    4. 手順5でメモした名前を使用して、削除するゴーストvServerをクリックします。

      vServerのダッシュボードが表示されます。

    5. このvServerのドメインIDが、手順5でメモしたvServer GUIDに一致することを確認します。

    6. 右にある「Actions」ペインで、「delete」ボタンをクリックします。

      「Delete vServer confirmation」画面が表示されます。

    7. 「Delete」をクリックして確定します。

    8. vm.cfgファイルを作成したすべてのゴーストvServerに対して、手順dからgを繰り返します。