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Oracle® Exalogic Elastic Cloud ExaBRによるバックアップおよびリカバリ・ガイド
リリース1.2
E51444-05
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A ハードウェア障害からのExalogic制御スタックのリカバリ

この付録では、Exalogic制御vServerまたはプロキシ・コントローラvServerを実行しているOracle VM Serverノードがクラッシュした場合に、Exalogic制御スタックのコンポーネントをリカバリする方法について説明します。


注意:

この付録の手順は、第3.2.2.4項「仮想環境におけるOracle VM Serverノードの再イメージ化とリカバリ」で指示されている場合にのみ使用してください。

A.1 ハードウェア障害からのExalogic制御vServerのリカバリ

Oracle VM Manager、Enterprise Manager Ops CenterおよびDatabaseは、Exalogic制御vServerにデプロイされます。デフォルトで、Exalogic制御vServerは、最初のサーバー・プールの最初のOracle VM Serverノードにデプロイされます。Exalogic制御vServerがクラッシュすると、Oracle VM ManagerとExalogic制御は双方とも操作不能になります。

次を実行して、Exalogic制御vServerを移行します。

  1. Exalogic制御vServerの移行先とするOracle VM Serverノードを特定します。

    障害が発生したノード 移行先ノード
    ノード1 ノード4
    ノード4 ノード1
    ノード1およびノード4 任意の実行中ノード

  2. 次の手順を実行して、Exalogic制御vServerを起動します。

    1. 前の手順で特定したOracle VM Serverノードにrootユーザーとしてログインします。

    2. Exalogic制御vServerの仮想マシン構成ファイルへの絶対パスを検索します。

      次のgrepコマンドを実行して、Exalogic制御vServerに対応する正しい構成ファイルを特定します。

      # grep "ExalogicControl" /OVS/Repositories/*/*/*/vm.cfg

      注意:

      EECS 2.0.4からEECS 2.0.6にアップグレードしたExalogicラックでは、ExalogicControl vServerの名前はExalogicControlOVMMになります。

      例:

      # grep "ExalogicControl" /OVS/Repositories/*/*/*/vm.cfg

/OVS/Repositories/0004fb00000300007d4eef3af41ca807/VirtualMachines/0004fb00
00060000014361b5c6f404/vm.cfg:OVM_simple_name='ExalogicControlOpsCenterPC1'
 
/OVS/Repositories/0004fb00000300007d4eef3af41ca807/VirtualMachines/0004fb00
0006000040e5af16d3288845/vm.cfg:OVM_simple_name = 'ExalogicControl'
 
/OVS/Repositories/0004fb00000300007d4eef3af41ca807/VirtualMachines/0004fb00
      0060000cbf5bca84ab4b65/vm.cfg:OVM_simple_name='ExalogicControlOpsCenterPC2

      この例では、Exalogic制御vServerの絶対パスは次のとおりです。

      /OVS/Repositories/0004fb00000300007d4eef3af41ca807/VirtualMachines/0004fb000006000040e5af16d3288845/vm.cfg

    3. 次のようにxm createコマンドを使用して、Exalogic制御vServerを起動します。

      xm create absolute_path_to_vm.cfg

      例:

      xm create /OVS/Repositories/0004fb00000300007d4eef3af41ca807/VirtualMachines/0004fb000006000040e5af16d3288845/vm.cfg

      Exalogic制御の起動に5分以上かかる場合があります。

  3. Exalogic制御BUIにrootユーザーとしてログインして、Exalogic制御vServerが実行されていることを確認します。

  4. プロキシ・コントローラvServerが停止した場合は、第A.2項「ハードウェア障害からのプロキシ・コントローラvServerのリカバリ」の手順を実行して、vServerを手動で起動します。

  5. 次を実行して、プロキシ・コントローラvServerのIPアドレスを特定します。

    1. Exalogicラック上のいずれかのOracle VM Serverノードにrootユーザーとしてログインします。

    2. ExalogicControl共有がmnt/ExalogicControlディレクトリにマウントされていない場合は、マウントします。

    3. /mnt/ExalogicControl/ECU_ARCHIVEディレクトリに移動します。

    4. ECUファイルのアーカイブecu_log-date&time_stamp.tgzを抽出します。

      次のファイルが抽出されます。ecu_run_time.tgz、ecu_home.tgzおよびecu_archive.tgz。

    5. ECU構成ファイルが含まれるecu_run_time.tgzを抽出します。

      すべての構成ファイルが含まれるディレクトリecuが抽出されます。

    6. 抽出されたecuディレクトリに移動します。

      cd ecu

    7. 次のコマンドを実行して、プロキシ・コントローラ1と2のvServerのIPアドレスをそれぞれ特定します。

      # grep ecu_pc_IPoIB-admin_primary ops_center.properties
# grep ecu_pc_IPoIB-admin_secondary ops_center.properties

    8. プロキシ・コントローラvServerのIPアドレスをメモしておきます。

  6. Exalogic制御vServerの再起動後に、次を実行してプロキシ・コントローラを再起動します。

    1. Exalogicラック上のいずれかのOracle VM Serverノードにrootユーザーとしてログインします。

    2. 手順5で特定したIPアドレスで、rootユーザーとして、再起動するプロキシ・コントローラvServerにSSHを実行します。

      例:

      # ssh root@192.168.20.12

    3. 次のコマンドを実行して、プロキシ・コントローラのサービスを停止します。

      [root@hostname-pc1 ~]#  /opt/sun/xvmoc/bin/proxyadm stop -w

proxyadm: Shutting down Proxy Controller using SMFlite...
application/scn/proxy-available:default... ... stopped.
application/scn/uce-proxy:default... ... stopped.
application/management/common-agent-container:scn-proxy... ... stopped.
application/scn/proxy-enable:default... ... stopped.
proxyadm: Proxy Controller services have stopped

    4. 次のコマンドを実行して、プロキシ・コントローラのサービスを開始します。

      [root@hostname-pc1 ~]#  /opt/sun/xvmoc/bin/proxyadm start -w

proxyadm: Starting Proxy Controller with SMFlite...
application/scn/proxy-enable:default... ...started.
application/scn/uce-proxy:default... ...started.
application/management/common-agent-container:scn-proxy... ...started.
application/scn/proxy-available:default... ...started.
proxyadm: Proxy Controller services have started

    5. exitコマンドを実行して、プロキシ・コントローラvServerを終了します。

    6. もう1つのプロキシ・コントローラvServerについて、手順aからeを繰り返します。

A.2 ハードウェア障害からのプロキシ・コントローラvServerのリカバリ

プロキシ・コントローラは、2つのvServerとしてデプロイされます。デフォルトで、最初のプロキシ・コントローラvServerは、最初のプールの最初のOracle VM Serverノードにデプロイされ、2つ目のvServerは最初のプールの2つ目のOracle VM Serverノードにデプロイされます。いずれかのプロキシ・コントローラvServerが停止すると、Exalogic制御の機能が影響を受けます。

次を実行して、プロキシ・コントローラvServerを手動で起動します。

  1. Exalogic制御BUIにrootユーザーとしてログインして、Exalogic制御vServerが実行されていることを確認します。

  2. 次を実行して、プロキシ・コントローラvServerのIPアドレスを特定します。

    1. Exalogicラック上のいずれかのOracle VM Serverノードにrootユーザーとしてログインします。

    2. ExalogicControl共有がmnt/ExalogicControlディレクトリにマウントされていない場合は、マウントします。

    3. /mnt/ExalogicControl/ECU_ARCHIVEディレクトリに移動します。

    4. ECUファイルのアーカイブecu_log-date&time_stamp.tgzを抽出します。

      次のファイルが抽出されます。ecu_run_time.tgz、ecu_home.tgzおよびecu_archive.tgz。

    5. ECU構成ファイルが含まれるecu_run_time.tgzを抽出します。

      すべての構成ファイルが含まれるディレクトリecuが抽出されます。

    6. 抽出されたecuディレクトリに移動します。

      cd ecu

    7. 次のコマンドを実行して、プロキシ・コントローラ1と2のvServerのIPアドレスをそれぞれ特定します。

      # grep ecu_pc_IPoIB-admin_primary ops_center.properties
# grep ecu_pc_IPoIB-admin_secondary ops_center.properties

    8. プロキシ・コントローラvServerのIPアドレスをメモしておきます。

  3. プロキシ・コントローラvServerを起動するOracle VM Serverノードを特定します。

    プロキシ・コントローラ 障害が発生したノード 移行先ノード

    プロキシ・コントローラ1

    		 ノード1 ノード3
    ノード3 ノード1
    ノード1およびノード3 プロキシ・コントローラ2を実行していない任意の実行中ノード

    プロキシ・コントローラ2

    		 ノード2 ノード4
    ノード4 ノード2
    ノード2およびノード4 プロキシ・コントローラ1を実行していない任意の実行中ノード

  4. 次を実行して、プロキシ・コントローラvServerを起動します。

    1. 前の手順で特定したOracle VM Serverノードにrootユーザーとしてログインします。

    2. プロキシ・コントローラvServerの仮想マシン構成ファイルへの絶対パスを検索します。次のgrepコマンドを実行して、プロキシ・コントローラvServerに対応する構成ファイルを特定します。

      # grep "ExalogicControlOpsCenterPC" /OVS/Repositories/*/*/*/vm.cfg

      例:

      # grep "ExalogicControlOpsCenterPC" /OVS/Repositories/*/*/*/vm.cfg

/OVS/Repositories/0004fb00000300007d4eef3af41ca807/VirtualMachines/0004fb00
00060000014361b5c6f404/vm.cfg:OVM_simple_name='ExalogicControlOpsCenterPC1'
 
/OVS/Repositories/0004fb00000300007d4eef3af41ca807/VirtualMachines/
0000cbf5bca84ab4b658/vm.cfg:OVM_simple_name = 'ExalogicControlOpsCenterPC2

      この例では、プロキシ・コントローラ1および2のvServerの絶対パスは、それぞれ次のとおりです。

      /OVS/Repositories/0004fb00000300007d4eef3af41ca807/VirtualMachines/0004fb0000060000014361b5c6f404/vm.cfg

/OVS/Repositories/0004fb00000300007d4eef3af41ca807/VirtualMachines/0004fb0000060000cbf5bca84ab4b658/vm.cfg

    3. 次のようにxm createコマンドを使用して、プロキシ・コントローラvServerを起動します。

      xm create absolute_path_to_vm.cfg

      例:

      xm create /OVS/Repositories/0004fb00000300007d4eef3af41ca807/VirtualMachines/0004fb0000060000014361b5c6f404/vm.cfg

      この例では、プロキシ・コントローラ1のvServerを起動しています。

  5. 次を実行して、プロキシ・コントローラvServerが稼働しているかどうか確認します。

    1. Exalogicラック上のいずれかのOracle VM Serverノードにrootユーザーとしてログインします。

    2. rootユーザーとして起動したプロキシ・コントローラvServerに、Oracle VM Serverノードからログインします。

      例:

      # ssh root@192.168.20.12

    3. 次のコマンドを実行して、プロキシ・コントローラがオンラインになっていることを確認します。

      [root@hostname-pc1 ~]# /opt/sun/xvmoc/bin/proxyadm status

    4. プロキシ・コントローラがオフラインになっている場合は、第A.1項「ハードウェア障害からのExalogic制御vServerのリカバリ」の手順6を実行します。

  6. もう1つのプロキシ・コントローラvServerを再起動する場合は、手順4と5を繰り返します。

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