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Oracle® Exalogic Elastic Cloudバックアップおよびリカバリ・ガイド
リリースEL X2-2およびX3-2
E51445-03
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6 ユーザーvServerのバックアップおよびリカバリ

この章では、ユーザーvServerのバックアップおよびリカバリの手順を示します。内容は次のとおりです。

6.1 ユーザーvServerのバックアップ

ユーザーvServerのアーティファクトはすべて、ZFSストレージ・アプライアンスのExalogicRepo共有に保存されます。これらのアーティファクトのバックアップは、第5.2.3項「Exalogic ControlリポジトリのZFSスナップショットの作成」で説明しているようにZFSスナップショットを作成することによって、または既存のバックアップ戦略(エージェントベースのバックアップ、NDMP、ZFSレプリケーションなど)を使用して外部ストレージ・デバイスへの全体バックアップを実行することによって実施できます。

詳細は、Exalogicのバックアップおよびリカバリのベスト・プラクティスに関するホワイト・ペーパー(http://www.oracle.com/technetwork/database/features/availability/maa-exalogic-br-1529241.pdf)を参照してください。

6.2 ユーザーvServerのリストア

ユーザーvServerは、ZFSスナップショットまたは最新の全体バックアップからリカバリできます。


注意:

vServerのリストアは、そのvServerがEnterprise Manager Ops Centerに存在する場合にのみ実行できます。vServerをEnterprise Manager Ops Centerで削除した場合、vServerをリストアできません。


6.2.1 ZFSスナップショットからのユーザーvServerのリストア

ユーザーvServerをZFSスナップショットからリストアするには、次を実行します。

  1. ZFSストレージ・アプライアンスのBUI (http://storage_host:215)にrootユーザーとしてログインします。

  2. 「Shares」に移動して、「Projects」に移動し、「ExalogicControl」プロジェクトを選択します。

  3. 「ExalogicControl」プロジェクトの下で、「ExalogicRepo」共有を選択します。

  4. 「Snapshots」に移動して、目的のスナップショットを選択し、そのスナップショットのクローンを作成します。


    注意:

    リストアするvServerが重要なアプリケーションをホストしている場合は、必ず、そのアプリケーションが停止していたときまたは仮想マシンが停止していたときに作成したスナップショットを使用してください。


  5. 第2章「バックアップおよびリカバリの場所」で説明されているように、バックアップ・プロジェクトの場所を選択します。

  6. クローンの名前を入力します(例: RepoClone_date)。

  7. クローンのマウント・ポイントに注意してください。

  8. 次の例で示しているように、いずれかの計算ノードにクローンをマウントします。

    mount -t storage_host:/export/Exalogic_Backup/RepoClone_Oct24 /backup
    
  9. /backup/VirtualMachinesディレクトリに移動します。

  10. 次のコマンドを使用して、リストアするユーザーvServerの仮想マシン構成ファイルを検索します。

    grep -i vmName /backup/VirtualMachines/*/vm.cfg
    

    例:

    grep -i wls_vm /backup/VirtualMachines/*/vm.cfg
    0004fb000006000038a23e7e6d307e12/vm.cfg:OVM_simple_name = wls_vm
    
  11. リストアするユーザーvServerの仮想ディスク・イメージ・ファイルの場所と名前を検索します。

    次の例で示しているように、仮想ディスク・イメージ・ファイルの場所と名前は、vm.cfgファイル内のdiskパラメータによって示されます。

    cat 0004fb000006000038a23e7e6d307e12/vm.cfg | grep file
    disk = ['file:/OVS/Repositories/0004fb00000300007d5117500d92ae54/VirtualDisks/0004fb00001200003d3b8b4058ee7682.img,hda,w'
    ]
    
  12. 前述の箇所で特定したvm.cfgファイルを/OVS/Repositories/*/VirtualMachines/vmGUIDディレクトリにコピーします。

    vmGUIDは、各vm.cfgファイルが配置されているディレクトリの名前です。たとえば、前述の箇所で特定した、wls-vm vServerの場所は、次のとおりでした。

    0004fb000006000038a23e7e6d307e12/vm.cfg:OVM_simple_name = wls-vm
    

    この例では、0004fb000006000038a23e7e6d307e12が、vmGUIDです。

  13. 前述の箇所で特定した仮想ディスク・イメージ・ファイルを、vm.cfgファイルのdiskパラメータによって示された場所にコピーします。

  14. Exalogic Control BUIにログインして、ユーザーvServerを起動します。

6.2.2 全体バックアップからのユーザーvServerのリストア

ユーザーvServerを全体バックアップからリストアするには、次を実行します。


注意:

場合によっては、vServerのリカバリ後に、fsckファイル・チェック・ユーティリティを実行して、ファイル・システムの不整合を修正する必要があることがあります。


  1. 第5.2.4項「Exalogic Controlアーティファクトの全体バックアップの作成」で説明されているとおりに、バックアップの場所をマウントします。

  2. ユーザーvServerのリストア元とするバックアップ・ファイルを特定します。

  3. 選択したディレクトリに、このバックアップ・ファイルをコピーします。

  4. バックアップ・ファイルを抽出したディレクトリに移動します。

  5. vm.cfgファイルを/OVS/Repositories/*/VirtualMachines/vmGUIDディレクトリにコピーします。

    vmGUIDは、各vm.cfgファイルが配置されているディレクトリの名前です。たとえば、前述の箇所で特定した、wls-vm vServerの場所は、次のとおりでした。

    0004fb000006000038a23e7e6d307e12/vm.cfg:OVM_simple_name = 'wls-vm'
    

    この例では、0004fb000006000038a23e7e6d307e12が、vmGUIDです。

  6. 仮想ディスク・イメージ・ファイルを、vm.cfgファイルのdiskパラメータによって示された場所にコピーします。

  7. Exalogic Control BUIにログインして、ユーザーvServerを起動します。

6.3 vServerの再作成

vServerをリカバリするには、次を実行します。

  1. Cloud UserとしてExalogic Control BUIにログインします。

  2. リカバリが必要なvServerを特定します。

    このvServerはすでに停止されている必要があります。まだ実行されている場合は、停止してください。

  3. 選択した場所に、vServerの目的の構成ファイルをコピーします。

  4. vServerをアカウントから削除します。

  5. vServerを同じIPアドレスでリストアする必要がある場合は、Exalogic Control BUIにCloud Adminユーザーとしてログインし、ネットワーク全体を割り当てて、必要なアドレスを選択します。

    IPアドレス割当ての詳細は、Oracle Exalogic Cloud管理者ガイド(http://docs.oracle.com/cd/E18476_01/doc.220/e25258/toc.htm)を参照してください。

  6. Oracle Exalogic Cloud管理者ガイドの説明に従ってvServerを作成します。


    注意:

    vServerを作成する前に、必要なボリューム、ネットワークなどが環境に存在することを確認します。


  7. vServerを作成したら、ユーザーvServerのバックアップが含まれるNFSディレクトリをマウントし、手順3でバックアップした構成ファイルをvServerにコピーします。