Oracle® Fusion Middleware Exalogicエンタープライズ・デプロイメント・ガイド ExalogicリリースX2-2、X3-2およびX5-2 E88001-01 |
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親トピック: Exalogicアプライアンスの管理
Exalogicおよびそのコンポーネントを起動および停止するには、適切な順序に従うことが重要です。
起動順序および停止手順、ZFS記憶域アプライアンスの電源オンおよびオフの手順、Exalogic、Control StackおよびゲストvServerを起動または停止する手順を参照してください。
この項の内容は次のとおりです。
詳細は、Exalogicマシンの起動および停止、仮想サーバーの制御およびゲストに関する項を参照してください。
Exalogicマシンの起動および停止に関する参照
『Oracle Exalogic Elastic Cloudマシン・オーナーズ・ガイド』の「Exalogicマシンの操作手順」の項を参照してください。
緊急時以外の電源手順
緊急時の電源オフ考慮事項
注意および警告
詳細は、My Oracle SupportのドキュメントID 1533391.1 Exalogicマシンの停止または電源オフ、および起動または電源オンの手順を参照してください。
Exalogic Controlの起動および停止に関する参照
ExaBRにより、制御スタックを停止および開始する便利な方法が提供されます。最初にExalogic Lifecycleツールキットをインストールする必要があります。詳細は、「ライフサイクル管理ツール」の項を参照してください。
手動の手順については、My Oracle SupportのドキュメントID 1594223.1 Exalogic EECS v2.0.6.0.0以降の仮想リリースで、Exalogic Controlスタック全体を停止および開始する方法を参照してください。
注意:
マスター・ノートを開くには、次の手順を実行します。My Oracle SupportのドキュメントIDを選択して、[Ctrl]キーを押しながら[F9]キーを押します。「Attributes」ダイアログが開きます。
「Url」属性の「Attribute Value」フィールドに、次のURLを入力します。
https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=note_id
画面の上部にある検索フィールドに、ノートIDまたはキーワードを入力します。
「Set Value」をクリックします。
ゲスト仮想サーバーの起動および停止に関する参照
注意:
EMOC UIでは、「Assets」アコーディオンからではなく、「vDC Management」でvServerを開始および停止することが重要です。xmコマンドは使用しないでください。
OSレベルのシャットダウン・コマンドは使用しないでください。それ以外の場合、HAとマークされたvServerはEMOCによって自動的に再起動されます。
メンテナンス手順では、ライフサイクル管理ツール、ExaChk、ExaLogs、およびパッチ適用に関する情報を提供します。
詳細は、次の各項で説明します。
Oracle Exalogic Lifecycle(ELLC)ツールキットは、Oracle Exalogic Elastic Cloudマシンのライフサイクル管理を簡素化、自動化、および標準化するツールのコレクションです。
Exalogicツール | 新機能および拡張機能 |
---|---|
EMAgent PreSetup | Enterprise Manager 12cの検出およびモニタリング用のExalogicラックを準備する新規ツール。 |
ExaBR | EECS 2.0.4のサポート STIGが強化されたLinux計算ノード All-ILOMターゲット |
ExaPatch | 改善されたプラットフォームのパッチ適用 |
ExaLogs | Solarisのサポート 資格証明(アクセス)オプション ネットワークの使用順序 |
ExaPasswd | Exalogicシステム・コンポーネントのパスワード変更を自動化する新規ツール |
STIGfix | ExalogicゲストvServerおよび物理LinuxノードをSTIGに準拠させるための新規ツール |
ModifyLVMImg | LVMベースのvServerのサイズ(root/swapボリューム)を変更し、Linux RPMを追加または削除するための新規ツール |
ExaChk | DNSの不在検出をサポートする強化されたExalogicヘルス・チェック・ツール 改訂されたスコアリング 差分の比較 |
Exachkは、Exalogicマシンの重要な構成設定を監査するために設計されたヘルス・チェック・ツールです。
PSUサイクルに従った四半期ごとの実行
メンテナンスの前後
Exachkレポートをサービス・リクエストに添付して時間を節約
スケジュールに基づく比較
注意:
マスター・ノートを開くには、次の手順を実行します。My Oracle SupportのドキュメントIDを選択して、[Ctrl]キーを押しながら[F9]キーを押します。「Attributes」ダイアログが開きます。
「Url」属性の「Attribute Value」フィールドに、次のURLを入力します。
https://support.oracle.com/CSP/main/article?cmd=show&type=NOT&id=note_id
画面の上部にある検索フィールドに、ノートIDまたはキーワードを入力します。
「Set Value」をクリックします。
ExaLogsは、Exalogicの物理または仮想構成内のキー・コンポーネントから、ログ、診断、環境と構成の情報、およびその他のデータを収集するコマンドライン・ツールです。
詳細は、My Oracle SupportのドキュメントID 1912063.1 Exalogicライフサイクル・ツールキット リリース14.2を参照してください。
パッチ適用(PSU)、アップグレード、または問題発生の前後にExaLogを実行します。
ExaLogsはSRをオープンするために必要です。
Oracle Elastic Exalogic Cloud Softwareの推奨パッチは、My Oracle Supportで入手できます。
Exalogic Patch Set Updates(PSU)は、オラクル社が推奨するパッチのコレクションです。PSUは累積的で、四半期ごとにリリースされます。
この項の内容は次のとおりです。
Exalogicシステムが最適なパフォーマンスを継続できるよう、オラクル社は包括的かつ十分にテストされたパッチをシステム全体に定期的に提供しています。
PSUは、必要に応じて、すべてのExalogicコンポーネント(ファームウェア、ソフトウェアおよびOS)のパッチを含む単一のダウンロードです。
PSUは、Exalogicのお客様すべてに強くお薦めするアップデートです。
Exalogicのインフラストラクチャ・コンポーネント(オペレーティング・システム、ILOM、InfiniBand、RAIDコントローラ・カードなどのノード上のコンポーネント、InfiniBandスイッチやZFS記憶域アプライアンスなどのノード外のコンポーネント)のパッチや更新に加え、ミドルウェア・コンポーネント(WLS、Coherence、JDK)のパッチも含まれています。
PSUには、ゲストOSイメージ用のオプションのパッチが含まれています。これは、スケジュールに問題がなければ適用できます。
Exalogicユーザーは、ご自身のシステムをオラクル社のExalogicリリースおよび推奨パッチ・レベルと整合させ、Exalogic用に推奨されているもの以外のパッチの適用を控える必要があります。たとえば、Oracle ZFS Storage Applianceソフトウェアの新規バージョンがリリースされても、Exalogic推奨パッチまたはPSUに含まれていない場合は、パッチを適用してラックを更新しないでください。推奨外のパッチを適用すると、Exalogicシステムの機能のみならず、パフォーマンスにも悪い影響を与える可能性があります。
最新のパッチ・リリースを定期的に採用するように計画してください
新規パッチがリリースがされるたびにインストールする必要はありません
パッチは、適切なテスト環境で検証してから本番システムにインストールしてください
本番前のテストの初期段階や概念実証段階にあるシステムでは、次のMOSノートに示されているように、使用可能になった時点で新規リリースおよびパッチを採用する必要があります。
詳細は、My Oracle SupportのドキュメントID 1368307.1 Oracle Exalogic Elastic Cloudでサポートされているシステム構成を参照してください。
Oracle Internal Sun EXALOGIC X2-2、X3-2、X4-2の現在の製品パッチとファームウェアで、すべてのソフトウェアおよびファームウェア・コンポーネントのバージョン番号が提供されています。
MOSノートには、Exalogic Platinumユーザーが停止からリカバリするための、一般的なExalogicの停止および復旧の手順に関する情報が記載されています。
個々の停止は、部分停止または完全停止のいずれかに分類されます。また、MOSノートでは、問題をデバッグするためのトラブルシューティング手順の情報、および停止の根本原因の分析に必要となる事後の根本原因分析(RCA)データのコレクションが提供されています。
詳細は、My Oracle SupportのドキュメントID 1492461.1 Exalogic Platinum Customer停止の分類およびリストア・アクション計画を参照してください。
ここでは、Exalogicシステムのバックアップおよびリカバリの手順のガイドラインを示します。
ホット・スタンバイ・システムは、ビジネスの継続性にとってきわめて有用ですが、メンテナンス費用がかかる上、追加のインフラストラクチャが必要です。単純なユーザー・エラーなど、状況によっては、DRシステムへのフェイルオーバーよりも問題を修正するほうが早い場合があります(特にDNSの更新を必要とする場合)。
システムの定期的なバックアップは、ほとんどの本番システムでの標準的な運用手順の一部であり、そのサイトに障害回復ソリューションがあるかどうかにかかわらず実施されます。これにより、オリジナルのファイルやシステム全体に何か問題が発生した場合に、個別のファイルを柔軟にリストアできます。バックアップはオフサイトの安全な場所に保管することもできます。Exalogicでのバックアップは、Exalogicシステム内、ディスクからディスク、およびディスクからテープに保存できます。
Exalogicのオペレーティング・システム
ソフトウェア・バイナリ
構成情報
JMSキューとしてのトランザクション・ログなどのトランザクション・データ
スイッチ構成
同じストレージ・アプライアンスにあるディスク
同じストレージ・タイプ(ZFS)を使用するリモート・マシン上のディスク
異なるストレージ・タイプを使用するリモート・マシン上のディスク
テープ
バックアップおよびリカバリの概念
変動性
変動性グループ | 変動性の例となるオブジェクト |
---|---|
低 | Oracleバイナリ |
オペレーティング・システム | |
中 | 構成情報 - WLSドメイン |
Oracleインスタンス | |
高 | ファイル・ベースJMSキュー |
永続ストア |
バックアップ頻度
バックアップするデータのボリューム
使用可能なバックアップ・ウィンドウ
規制上の要件
表8-1 バックアップ・スケジュール
変動性グループ | バックアップ頻度 |
---|---|
低 | 毎月 |
中 | 毎週 |
高 | 毎日 |
スケジュールされたバックアップに加え、主要なイベントが発生したときに非定型バックアップを実行するのは合理的です。たとえば、パッチ適用またはアップグレードの後にOracleバイナリの追加バックアップを取るのは適切です。
保存期間
バックアップ戦略を決定するには、バックアップを保持する期間を考慮する必要があります。これは、主にお客様のビジネスおよび規制上の要件に依存しています。前述の例を使用すると、適切な値は次のようになります。
表8-2 保存期間
変動性グループ | 保存期間 |
---|---|
低 | 3年 |
中 | 6か月 |
高 | 7日 |
バックアップ・タイプ
使用可能なバックアップには、全体バックアップと増分バックアップの2種類があります。全体バックアップは、その時点でのファイル・システム全体をバックアップします。増分バックアップは、最後のバックアップ以降に変更されたデータのみをバックアップします。増分バックアップは累積または差分のいずれかになります。累積バックアップは最後の全体バックアップ以降のすべての変更をバックアップし、差分バックアップは最後の差分バックアップ以降の変更をバックアップします(差分バックアップはZFS記憶域アプライアンスではサポートされていませんが、テープにバックアップする場合には広く使用されます)。
増分バックアップにはレベルが付けられます。毎月レベル0(全体バックアップ)、毎週レベル1(増分)、毎日レベル2(増分)を実行できます。このタイプの戦略が実装されている場合、最後のレベル1バックアップ以降に変更されたデータのみがバックアップされます。火曜日を例にすると、バックアップされるデータは、前の日曜日に行われた最後のレベル1のバックアップ以降に変更されたデータです。増分バックアップは、バックアップするデータのボリュームが重要な場合に役立ちます。
全体バックアップの利点は、リストアを実行するために必要なすべての情報がそのバックアップに含まれていることです。増分バックアップ戦略では、リストアに複数のバックアップを使用する可能性が高くなります。前述の3レベルのバックアップ戦略では、最後のレベル0のバックアップ、最後に取られたレベル1のバックアップ、最後に取られたレベル2のバックアップを必要とします。バックアップするデータのボリュームが少ない場合は、増分バックアップではなく毎回全体バックアップを実行するほうが簡単ですが、これはバックアップされるデータの量によって決まります。増分バックアップは、Oracle Secure Backupおよびオペレーティング・システムのdumpコマンドでサポートされています。
詳細は、My Oracle SupportのドキュメントID 1546047.1 Exalogic Elastic Cloud Softwareバックアップおよびリカバリ・ガイドを参照してください。
Oracle Exalogic Elastic Cloudバックアップおよびリカバリ・ガイド リリースEL X2-2およびX3-2 (E51445-03)。
手動スナップショットの取得(BUI)
プロジェクト・レベルのスナップショットの作成
共有/LUNレベルのスナップショットの作成
スナップショットの破棄(BUI)
スナップショットへのロールバック(BUI)
スナップショットのクローニング(BUI)
スケジュールされたスナップショット(BUI)
コマンドライン・インタフェース(CLI)
スナップショットのリスト(CLI)
手動スナップショットの取得(CLI)
スナップショットの名前の変更(CLI)
スナップショットの破棄(CLI)
スナップショットへのロールバック(CLI)
スナップショットのクローニング(CLI)
スケジュールされたスナップショット(CLI)
スケジュールされたスナップショット・ラベルの設定(CLI)