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Oracle® Database Applianceインストレーション、構成およびユーザーズ・ガイド
リリース2.1 for Linux x86-64
B66173-01
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1 Oracle Database Applianceデプロイメント・チーム・チェックリスト

この章では、デプロイメント・タスクのチェックリストについて説明します。このチェックリストを使用して、ソフトウェアのインストールおよび構成を開始する前に、すべてのシステム・ハードウェア構成タスクが完了していることを確認します。

この章の内容は次のとおりです。

Oracle Database Applianceの図

図1-1 Oracle Database Applianceのフロント・パネル

図1-1の説明は図の下にあります。
「図1-1 Oracle Database Applianceのフロント・パネル」の説明

表1-1 Oracle Database Applianceのフロント・パネルの図の凡例

コールアウト番号 説明

1

ロケータLED/ロケータ・ボタン(各システム・コントローラに対して1つ) (SC)

2

SP OK/フォルトLED (SCごと)

3

システム過熱LED (SCごと)

4

SC削除準備完了LED (SCごと)

5

後部ハード・ディスク・ドライブ(HDD)/電源(PS)/ファン・フォルトLED (SCごと)

6

必要なサービスLED (SCごと)

7

電源/OK LED (SCごと)

8

電源ボタン(SCごと)

9

RFIDおよび製品シリアル番号タグ

10

ドライブ・マップ


図1-2 Oracle Database Applianceのバック・パネル

図1-2の説明は図の下にあります。
「図1-2 Oracle Database Applianceのバック・パネル」の説明

表1-2 Oracle Database Applianceのバック・パネルの図の凡例

コールアウト ラベル イーサネット ボンド 説明

1




電源コネクタ

2

PCIe 1

Eth 7、6、5、4 (左から右)

bond1、bond2

Eth 4およびEth 5はbond1として構成されています。Eth 6およびEth 7はbond2として構成されています。これらのポートは、カスタム構成に使用されるか、個別バックアップ、障害時リカバリ、およびネットワーク管理に使用されます。

3

PCIe 0

Eth 8、Eth 9

xbond0

2つの10-GbEポート。10-GbEシステムでは、これらはパブリック・ネットワークに接続されます。

4

SerMgt



Oracle ILOMおよびシステム・コンソールへのシリアル・コネクタ。

5

Net 0、Net 1

Eth2、Eth3

bond0

2つの1-GbEコネクタ。1-GbEシステムでは、これらはパブリック・ネットワークに接続されます。

6

NetMgt



Oracle ILOMのイーサネット接続

7

USBおよびVideo



システム・コンソールへの接続に使用されます。

8




システム・コントローラ0

9




システム・コントローラ1



関連項目:

『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』

ローカル・ログインを使用したシステムへの接続

Oracle Database Applianceには、モニター、キーボードまたはマウスが備えられていません。ローカルでログインするには、サーバーの1つのグラフィック・カード・ポートにモニターを取り付け、USBポートにキーボードおよびマウスを取り付けます。

デフォルトで、Oracle Database Applianceは実行レベル3で実行されます。X Window Systemをアクティブ化するには、端末インタフェースから次のコマンドを入力します。

# startx 

システムの電源オンおよびOracle ILOMへのアクセス

モニターおよびキーボードをシステムに接続するか、ラップトップをシステムに接続してシリアル接続を介してシステムにアクセスすることによって、Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM)を使用したシステムにログインします。


注意:

ILOMのデフォルト・パスワードはchangemeです。Oracle Database Appliance上のソフトウェア・デプロイメントが完了するまで、デフォルト・パスワードを変更しないでください。デプロイメントが完了する前にパスワードを変更すると、構成エラーが発生する可能性があります。


関連項目:

システムの電源オンおよびシステムへのアクセスに関する情報は『Oracle Database Applianceスタート・ガイド』を参照

次の各項で、Oracle Database Applianceの電源オンおよびOracle ILOMを使用したサーバーへのアクセスについて説明します。

Oracle ILOMの概要

Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM)は、Oracle Database Applianceサーバー上に事前インストールされたシステム管理ファームウェアです。Oracle ILOMによって、サーバー上にインストールされたコンポーネントをアクティブに管理および監視できます。Oracle ILOMでは、Simple Network Management Protocol (SNMP)およびIntelligent Platform Management Interface (IPMI)のインタフェースに加えて、ブラウザベースのインタフェースおよびコマンドライン・インタフェースも提供されています。


関連項目:

Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM) 3.0ドキュメント・コレクション。次のURLで入手できます。

http://download.oracle.com/docs/cd/E19860-01/index.html


Oracle Database Applianceの電源オン

図1-1および図1-2を参照して、次の手順を実行します。


注意:

次に示す順序で各手順を実行してください。各手順が完了するまで待ってから、次の手順に進みます。

  1. 2つのシステム電源コードを、接地された電源コンセントおよびシステムのバック・パネルにある電源導入口に接続します。システム・コントローラ(SC)フロント・パネルにあるサービス・プロセッサ(SP)ステータスの緑色のLEDは、Oracle Database Applianceがゆっくり点滅して電源投入されていることを示しています。

  2. SPステータスのLEDが、SCの電源がスタンバイ状態であることを示すまで待ちます。

    電源がスタンバイ状態のときは、SCフロント・パネルにあるSPステータスの緑色のLEDが点灯し、ゆっくりした点滅から安定した点灯に変わります。SCフロント・パネルにある電源/OKの緑色のLEDが点灯し、スタンバイ点滅に変わります。電源コードを挿入してから電源/OKのLEDがスタンバイ点滅に到達するまでにかかる時間は、最大で5分です。電源がスタンバイ状態であるということは、SCサービス・プロセッサはアクティブであるが、SCホストがオフであることを示します。

  3. SPステータスのLEDが安定した緑色の状態になったら、各SCフロント・パネルにある「Power」ボタンを一度押します。オペレーティング・システムが起動するまで待ちます。

    Oracle Database Applianceの冷却ファンが起動します。BIOSのロード中、サーバーOKステータスの緑色のLEDが点滅し、オペレーティング・システムが起動すると、ゆっくりした点滅から安定した点灯に変わります。オペレーティング・システムは、ロードするのに約5分かかります。

  4. シリアル接続を使用して、Oracle ILOMにログインします。

    端末キーボード上の「Enter」を押して、シリアル・コンソールとOracle ILOMの間のシリアル接続を確立します。


    注意:

    ILOM管理者のデフォルト・アカウントはrootで、デフォルト・パスワードはchangemeです。初期デプロイメントが完了したら、Oracle ILOMおよびOSのデフォルト・ルート・パスワードを変更することをお薦めします。

システムの環境設定の確認

ご使用のシステム環境が、『Oracle Database Applianceスタート・ガイド』に記述された次の要件を満たすように設定されたことを確認してください。確実に完了したら、各アイテムにチェックを付けます。

表1-3 Oracle Database Applianceの環境設定のチェックリスト

チェック 要件


サーバー環境の要件


入力電気システムの要件


出力電気システムの要件


電力消費の要件


ボルトアンペア定格


Oracle Database Applianceソフトウェア・インストールの概要

Oracle Appliance Managerコンフィギュレータ・ユーティリティでは、指定した構成情報を使用して、システム管理タスクを実行し、Oracle Grid InfrastructureおよびOracle Databaseのクローン・インストールを構成します。

まだ行っていない場合、第1章「Oracle Database Applianceデプロイメント・チーム・チェックリスト」のインストール・チェックリストを使用して、ハードウェアが正しく設定されていること、および、インストール中に指定したパブリック・サーバーの名前およびアドレスがドメイン・ネーム・サーバー(DNS)上で正しく構成されていることを確認します。この章を確認して、Oracle Appliance Managerコンフィギュレータ・ユーティリティのインストール・セッション中に選択するOracle Databaseインストールのタイプを確認します。

Oracle Appliance Managerコンフィギュレータのインストール・セッションで情報を指定して、インストールを開始する場合、Oracle Grid Infrastructureの構成および選択するデータベース・オプションのデプロイメントを行うには、約2時間必要です。Oracle Database Applianceの詳細を調べるには、第3章「Oracle Database Applianceの管理」を参照してください。

Oracle Database Applianceのデプロイメント・オプション

この項で説明する項目は、次のとおりです。

Oracle Database Applianceデプロイメントの必須コンポーネント

次に、ソフトウェア・コンポーネントのリストを示します。

  • Oracle Grid Infrastructureホーム(Gridホーム)。500 GBの内部ミラー化ディスクにインストールされます。

    Oracle Grid Infrastructureは、次のソフトウェアで構成されます。

    • Oracle Clusterware

    • Oracle自動ストレージ管理

  • Oracle Database。Oracle RAC、Oracle RAC One Node上に、またはスタンドアロンのEnterprise Editionデータベースとしてデプロイされます。(「Oracle Database Applianceのデータベース・デプロイメント・オプション」を参照してください。)

    Oracle Database ApplianceでのOracle Databaseのデプロイメントは、クローン・イメージのデプロイメントです。

  • Oracle Appliance Managerのコマンドライン(oakcli)診断および検証ソフトウェア

  • Oracle Appliance Managerのストレージ・ユーティリティ

  • 最新のOracle Database Applianceパッケージへのパッチ適用

Oracle Grid Infrastructureソフトウェアのライセンスは、Oracle Databaseのライセンスに同梱されています。

Oracle Database Applianceのデータベース・デプロイメント・オプション

Oracle Appliance Managerでは、Oracle Databaseの3つのデプロイメント・オプションが提供されます。次のいずれかを選択します。

  • Enterprise Edition: 次の特性がある、Oracle Database 11gリリース2 Enterprise Edition (自動フェイルオーバーなし)

    • シングル・インスタンスのOracle Database Enterprise Edition構成

    • 1つまたは両方のサーバーにインストール済

    • 500 GBの内部ミラー化ディスクにインストール済

    • Oracle Databaseソフトウェアがインストールされた各サーバーにEnterprise Editionライセンスが必要

  • Oracle RAC One Node: 次の特性がある、Oracle RAC One Node 11gリリース2

    • Oracle RAC One Nodeホーム

    • 両方のサーバーにインストールされたOracle RAC

    • 500 GBの内部ミラー化ディスクにインストール済

    • Enterprise Editionライセンスが必要

    • 各サーバーにOracle RAC One Nodeライセンスが必要(例外: 1つのサーバーをバックアップ・サーバーとして指定でき、10日ルールに従ったライセンスなしで使用できます)

  • Oracle RAC: 次の特性がある、Oracle Real Application Clusters 11gリリース2

    • Oracle RACホーム

    • 両方のサーバーにインストールされたOracle RAC

    • 500 GBの内部ミラー化ディスクにインストール済

    • Enterprise Editionライセンスが必要

    • 各サーバーにOracle RACライセンスが必要(10日ルールに不適格)

Oracle Database Applianceのデータベース・テンプレート

Oracle Database Applianceソフトウェアには、様々なデータベースのクラス用に最適化された事前構成済のテンプレートが含まれており、それぞれが様々なワークロード・プロファイルおよびパフォーマンス要件を持っています。テンプレートには、Oracleが確立したベスト・プラクティスが組み込まれています。

Oracle Appliance Managerで、次のテンプレートのうち1つを選択します。

  • 非常に小規模 (SGA 4096-8192 MB、PGA 2048-4096 MB)、200プロセス、16 MBログ・バッファ、1 GBオンラインREDOログ・ファイル

  • 小規模 (SGA 8192-16384 MB、PGA 4096-8192 MB)、400プロセス、16 MBログ・バッファ、1 GB REDOログ・ファイル

  • 中規模 (SGA 16384-24576 MB、PGA 8192-12288 MB)、800プロセス、32 MBログ・バッファ、2 GB REDOログ・ファイル

  • 大規模 (SGA 24576-49152 MB、PGA 12288-24576 MB)、1200プロセス、64 MBログ・バッファ、4 GB REDOログ・ファイル

  • 非常に大規模 (SGA 49152 MB、PGA 24576 MB) 2400プロセス、64 MBログ・バッファ、4 GB REDOログ・ファイル


注意:

テンプレートはベスト・プラクティスを実装しており、特にOracle Database Appliance用に構成されているため、これらのテンプレートを使用することを強くお薦めします。

Oracle Database Appliance上にデータベースを作成するには、Appliance ManagerまたはDatabase Configuration Assistant (DBCA)のいずれかを使用できます。テンプレートは両方のユーティリティで使用できます。


表1-4の数値をガイドラインとして使用すると、最適なデータベース・テンプレートの選択に役立ちます。コアのみが、ライセンス保有コンポーネントであることに注意してください。メモリーやストレージなど、その他のリソースは、アクティブなコア数に関係なく、完全に使用可能です。また、指定した構成テンプレートでデータベースをデプロイすると、残りのリソースは追加のデプロイメントに使用できます。

表1-4 Oracle RACのデータベースのサイズ設定モデル

システム・コンポーネント 非常に小規模 小規模 中規模 大規模 非常に大規模

各ノードのCPU (コア)

1

2

4

6

12

各ノードのメモリー(GB)

8

16

32

48

96

データベース・サイズ(GB)

136

273

546

819

1638

ログ・ファイル・サイズ(GB)

1

1

2

4

4

データベースの数

12

6

3

2

1

1秒当たりのI/O (IOPS)

300

600

1300

2000

4000

スループット(MB/秒)

250

500

1000

1500

3000

ログ生成(MB/秒)

6.83

6.83

13.65

27.30

27.30


表1-4「Oracle RACのデータベースのサイズ設定モデル」について

  • コアおよびメモリーの数は、ノード当たりです。その他の数は、アプライアンス当たりです。

  • 数値は、ディスク・バックアップを前提としています。外部テープ・バックアップを行うと、データベース・サイズを最大3.2 TBにすることができます。

  • IOPSの数値は、5ミリ秒のレスポンス時間を前提としています。レスポンス時間は、I/OサブシステムがI/Oリクエストを処理するのに必要な時間の測定値です。

  • IOPSは、各データベースに対して8Kのランダム読取り/書込みです。IOPSは、OLTPシステムのスループットの測定値です。

  • MB/秒(MBPS)でのスループットは、各データベースに対して1MBの順次読取り/書込みです。MBPSは、データ・ウェアハウス・システムのスループットの測定値です。

  • ログ・ファイル・サイズは、各インスタンスに4つのREDOログ・グループを前提としています。

  • ログ生成は、各データベースに対して15分のログ切替えです。

表1-4のデータベースのサイズ設定情報の読み方

Oracle Database Appliance内のリソースは有限です。どのデータベース・テンプレートを使用するかを決定する際に、これらの有限なリソースをアプリケーションがどのように使用するかを決定する必要があります。

  • ストレージ — データベース・サイズ

  • ワークロード — CPU、メモリー、およびストレージ・パフォーマンス(IOPS/MBPS)

サイズ設定モデルでは、単一のDatabase Applianceは、12コア(ノード当たり)を使用する1個の非常に大規模なデータベース、またはそれぞれが1コア(ノード当たり)を使用する12個の非常に小規模なデータベースをサポートできることを示しています。また、ここでは、単一のDatabase Applianceは、4000 IOPSを使用する1個の非常に大規模なデータベース、またはそれぞれが600 IOPSを使用する6個の小規模なデータベースをサポートできることも示しています。

例1: データベース・サイズ・オプションの選択

Oracle Database Appliance上で統合する次の3つのデータベースがあると想定します。

  • 1番目のデータベースD1は、800 GBで300 IOPSです。

  • 2番目のデータベースD2は、200 GBで500 IOPSです。

  • 3番目のデータベースD3は、75 GBで600 IOPSです。

IOPSおよびサイズの最小要件に基づいて、3つのデータベースを次のようにデプロイします。

  • D1は大規模として

  • D2は小規模として

  • D3は小規模として

3つのデータベースをサポートするには、ノード当たり10コアをライセンス保有します。

例2: データベース・サイズ・オプションの選択

新規アプライアンス上でデプロイする2つのデータベースがあると想定します。1つのデータベースDB1は2 TB、もう1つのデータベースDB2は1 TBです。テープへのバックアップを実行する場合、2つを結合したサイズが3 TBで、アプライアンスは最大3.2 TBまでサポートできるため、これは実行可能であると考えられます。

次に、I/O要件を考慮します。DB1とDB2は、それぞれ3000 IOPSを生成します。つまり、アプライアンスは合計6000 IOPSをサポートする必要があることを意味します。しかし、これは、アプライアンスが5ミリ秒のレスポンス時間を維持しながらサポートできる値より大きくなっています。非常に大規模なデータベースでも、最大4000 IOPSまでしかサポートされません。

大規模なサイズは、2つのデータベースをサポート可能で、それぞれ2000 IOPSを生成します。データベース・サイズおよびIOPSに基づくと、2つのうち1つのデータベースのみデプロイできます。ノード当たり6コアをライセンス保有し、大規模な構成でデータベースをデプロイする必要があります。


注意:

表1-4で説明したサイズ設定モデルは、ガイドラインとしてのみ使用する必要があります。実際のパフォーマンスは他の要素に依存する可能性があります。

デプロイメント後にパフォーマンスをテストすることが重要です。


クラスタ構成ファイルおよびOracle Appliance Managerコンフィギュレータについて

Oracle Appliance Managerを実行して、デプロイメントの時点でOracle Grid Infrastructureソフトウェアを構成できます。または、インストール前にこれを実行して、デプロイメントの開始前にシステム上に構成しておく必要があるパブリックIPおよび仮想IPのアドレスと名前のセットを生成することもできます。デプロイメント前にOracle Appliance Managerを実行すると、パブリックの名前およびアドレスで構成ファイルを保存できます。これを印刷し、ネットワーク管理者に提供して、デプロイメントの前にドメイン・ネーム・サーバー(DNS)上に構成できます。時間を節約し、エラーを回避するために、oakcli deployの実行時に構成ファイルを使用して、名前およびアドレスをOracle Appliance Managerにロードすることもできます。

Oracle Database Appliance上でOracle Appliance Managerコンフィギュレータ・ユーティリティを起動すると、すべてのシステム・ユーザーが作成され、他のすべてのシステム準備が完了します。完了する必要があるのは、Oracle Database Applianceの外部のリソースを構成することのみです。

Oracle Appliance Managerコンフィギュレータを使用したシステム構成の設定

作成する必要があるネットワークの名前およびアドレスを確認し、Oracle Database Applianceをデプロイする前にテキスト構成ファイルを作成できます。構成ファイルを印刷し、このファイルを構成チェックリストとして使用して、外部ネットワークの必須構成を設定できます。

Oracle Appliance Managerコンフィギュレータ・ユーティリティを実行するには、次の手順に従います。

  1. 「Oracle Database Applianceイメージの構成」で説明されているとおりに、Oracle Database Applianceエンドユーザー・バンドルをダウンロードおよび解凍します。

    http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/database-appliance/index.htm
    
  2. Windowsクライアント上でコマンドconfig.bat、またはアプライアンス上かLinuxクライアント上でコマンド./config.shを使用して、Oracle Appliance Managerを起動します。

  3. 「Configuration Type」ページで、「Typical」または「Custom」のいずれかを選択します。

    この手順では、「Typical」構成について説明します。追加の構成オプションを指定する場合、たとえば、ILOM、ASR、Oracle Cloud File Systemのストレージ、追加のネットワーク・インタフェースまたはNTPサーバーを構成する場合、「Custom」を選択します。

  4. 「System Information」ページで、システム名を指定し、ロケーション、リージョンおよびタイム・ゾーンのリストから、正しい値を選択します。

    また、目的のデータベース・デプロイメントのタイプを次から選択します。

    • シングル・インスタンス

    • Oracle RAC One Node

    • Oracle RAC

    また、rootユーザーの新規パスワードを指定します。このパスワードは構成ファイル内で暗号化され、デプロイメント時のパスワード入力として暗号化解除および使用されます。

  5. 「Network Information」ページで、ドメイン名、ネットワーク内のドメイン・ネーム・サーバー、パブリックIPアドレス、パブリックIPアドレスが配置されるパブリック・アドレス・サブネットのネットマスク、およびデフォルト・ゲートウェイを指定します。次に例を示します。

    図1-3 「Configurator Network Information」ページ

    図1-3の説明は図の下
    「図1-3 「Configurator Network Information」ページ」の説明


    注意:

    DNSがない場合、「DNS Server」ボックスは入力を受け付けません。DNSは必須ではありません。

    ノード1のパブリックIPアドレスに1つのアドレスを入力し、[Return]を押すことをお薦めします。Oracle Appliance Managerでは、すべてのパブリックIPアドレスに、指定したアドレスのサブネットからの連続したアドレスを移入します。この情報を使用して、ネットワーク・ドメイン・ネーム・サーバー上でこれらのアドレスを構成できます。

    アドレスが割り当てられる順序を次に示します。

    1. ノード1のパブリックIPアドレス

    2. ノード2のパブリックIPアドレス

    3. ノード1の仮想IP (VIP)アドレス

    4. ノード2の仮想IP (VIP)アドレス

    5. SCANアドレス(2つのアドレス)

    たとえば、ノード1のパブリックIPアドレスに指定したアドレスが172.16.10.51の場合、ノード・アドレスは次のように割り当てられます。

    • ノード1のパブリックIPアドレス: 172.16.10.51

    • ノード2のパブリックIPアドレス: 172.16.10.52

    • ノード1の仮想IP (VIP)アドレス: 172.16.10.53

    • ノード2の仮想IP (VIP)アドレス: 172.16.10.54

    • SCANアドレス(2つのアドレス): 172.16.10.55、172.16.10.56

    デプロイメント前に別のシステム上でOracle Appliance Managerを実行した場合、デフォルトのゲートウェイおよびサブネットが、Oracle Database Applianceで使用するデフォルトのゲートウェイおよびサブネットと異なる可能性があることに注意してください。


    関連項目:

    非標準のパブリックIPアドレスの要件に関する情報は「カスタム・ノードのネットワーク・アドレス構成のチェックリスト」を参照

  6. 「Database Information」ページで、データベースの名前を指定し、データベース構成テンプレートおよび言語を選択します。(適切なテンプレートの選択に役立つガイドライン用に、「Oracle Database Applianceのデータベース・テンプレート」を参照してください。)

  7. 「Summary」ページで、選択した構成オプションを確認します。「Save」をクリックして構成ファイルを保存するか、「Back」をクリックして選択した内容を変更します。

    Oracle Appliance Managerをラップトップまたは他の外部システムで実行している場合、Oracle Appliance Managerを閉じます。Oracle Appliance Managerをアプライアンス自体で実行している場合、「Finish」をクリックしてOracle Appliance Managerを終了します。

システム要件の手動チェックの実行

Oracle Appliance Managerコンフィギュレータ・ユーティリティを使用しない場合、次のチェックリストを使用して、構成を手動で確認します。

システム詳細のチェックリスト

次のシステム構成パラメータの値を指定します。

表1-5 システム詳細構成のチェックリスト

システム情報 説明

システム名

Oracle Database Applianceで実行しているクラスタの名前を指定します。この名前は、Oracle Database Applianceのネットワーク・アドレスのデフォルトのルート・ワードとしても使用されているため、RFC-952に記述されたホスト名の仕様に準拠している必要があります。たとえば、英数字の名前である必要があり、数字で始めることはできません。


リージョン

Oracle Database Applianceシステムを操作する予定のリージョンを選択します。


タイムゾーン

Oracle Database Applianceシステムを操作する予定のタイム・ゾーンを選択します。


データベース・デプロイメント

操作するデプロイメント・オプションのタイプを次から選択します。

  • Oracle Database Enterprise Edition (EE)

  • Oracle RAC One Node

  • Oracle Real Application Clusters


カスタム・ノードのネットワーク・アドレス構成のチェックリスト

デフォルトで、ネットワーク・インタフェースの名前は、インストール中に指定したOracle Database Applianceのシステム名から導出されます。また、デフォルトで、パブリックIPアドレス用のアドレスは、ノード1のパブリックIPアドレスに指定したアドレスから順に割り当てられます。

名前解決にDNSを使用する場合、指定したアドレスがDNSで構成されていることを確認してください。1つ以上のパッチセットとともに、DNSを使用していない場合、指定したアドレスは、IPの名前およびアドレスの解決を提供するために/etc/hostsファイルで構成されます。

カスタム構成を実行し、IPアドレスを自分で選択するには、表1-7を使用して、Oracle Database Applianceシステムの必須アドレスのネットワーク・アドレスを構成するのに役立てます。次のノード・アドレスの完全修飾ドメイン名(完全名およびIPアドレス)を取得します。


注意:

正しく構成されたOracle Database Applianceには、ノードに対して同じサブネット上に少なくとも6つのパブリック・アドレスが必要です。

すべての名前は、英数字とハイフン("-")は使用できるがアンダースコア("_")は使用できないという、RFC-952標準に準拠している必要があります。


表1-6 ネットワーク・アドレス構成のチェックリスト

チェック 必須情報 デフォルト値 カスタム値(該当する場合)

ドメイン名

なし



DNSサーバー(1次、2次、3次)

なし。



サブネット

Oracle Database Applianceに割り当てられたすべてのネットワーク・アドレスは、同じサブネット上にある必要があります

デフォルトで、ノード1のパブリックIPアドレス用のIPアドレスを入力した場合、Oracle Database Applianceのその他のIPアドレスは、ノード1のパブリック・アドレス、ノード2のパブリック・アドレス、ノード1のVIPアドレス、ノード2のVIPアドレス、SCANアドレスの順序で入力されます。



ノード1のOracle ILOM SPホスト名

systemname1-ilom



ノード2のOracle ILOM SPホスト名

systemname2-ilom



単一クライアント・アクセス名(SCAN)

SCANはクラスタの名前で、1つの名前と2つのIPアドレスで構成されます。DNSではランダムな順序でSCANの2つのIPアドレスに解決します

systemname-scan



ノード1のパブリックIPアドレス

systemname1



ノード1の仮想IPパブリックIPアドレス

systemname1-vip



ノード2のパブリックIPアドレス

systemname2



ノード2の仮想IPパブリックIPアドレス

systemname2-vip



ネットマスク

255.255.255.0



ゲートウェイ

なし



各ノードにパブリック・インタフェース用のIPアドレスを指定します。このインタフェースはbond0 (eth2eth3のボンド)で、ノードのホストIPアドレスに使用されます。

カスタム・インストールを選択した場合、次のオプションのインタフェースに名前およびアドレスを指定できます。

  • bond1 (1 GBのネットワーク・イーサネット・ボンド)

  • bond2 (1 GBのネットワーク・イーサネット・ボンド)

  • xbond0 (バックアップなど、10 GBの大容量の転送)

bond1およびbond2を、管理、バックアップ、障害時リカバリまたはネットワーク・インタフェースを必要とするその他のオプションに使用します。各インタフェースのネットマスクおよびゲートウェイを指定する準備をします。

ネットワーク管理構成のチェックリスト

英数字とハイフン("-")は使用できるがアンダースコア("_")は使用できないという、RFC 952標準にすべてのネットワーク名が準拠していることを確認します。

クラスタに構成されたアドレスが、静的IPアドレスで、他のすべてのパブリックIPアドレス、VIPアドレスおよびSCANアドレスと同じサブネット上にあり、次が含まれていることを、サーバー・デプロイメント・チームとともに確認します。

  • 次の特性がある、各ノードのパブリックIPアドレス:

    • 各ノードへのインストール前にDNS上に構成され、インストール前にそのノードに対して解決可能

  • 次の特性がある、各ノードの仮想IPアドレス:

    • 各ノードへのインストール前にDNS上に構成されるが、現在は使用されていない

  • 次の特性がある、Oracle Database ApplianceのSCAN:

    • SCANとして指定された名前に2つのIPアドレスが関連付けられ、両方のアドレスがランダムな順序でDNSによってリクエスタに返されるように、インストール前にDNS上で構成されている

    • インストール前にDNS上に構成され、現在は使用されていないアドレスに解決される

    • 数字以外で始まる名前が指定される


注意:

SCANをNetwork Information Service(NIS)で構成することはできません。

システム管理構成のチェックリスト

次の情報があることを確認します。

表1-7 システム構成情報のチェックリスト

チェック 必須情報

Oracle Database Applianceのサーバー名



Oracle Database Applianceのサーバー・ドメイン名



パブリック・ゲートウェイ・アドレス



ドメイン・ネーム・サーバー(DNS)アドレス



ネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)サーバー・アドレス



サブネット・マスク



Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM)ローカル・シリアル・コンソール



ノード1のOracle ILOMが割り当てられたサーバーのSPアドレス



ノード2のOracle ILOMが割り当てられたサーバーのSPアドレス



ノード1に構成されたOracle ILOMホスト名



ノード2に構成されたOracle ILOMホスト名



ネットワーク・ケーブルはすべてのIPアドレス・ポートに接続されています(図1-2を参照)

  • パブリック・ネットワーク・スイッチに接続された、パブリック・ネットワーク・アクセスの2つの1ギガビット・イーサネット(GbE)ポート(bond0として構成されたeth2およびeth3)

  • パブリック・ネットワーク・スイッチに接続された、パブリック・ネットワーク・アクセスの2つの1 GbEポート(bond1として構成されたeth4およびeth5)

  • パブリック・ネットワーク・スイッチに接続された、パブリック・ネットワーク・アクセスの2つの1 GbEポート(bond2として構成されたeth6およびeth7)

  • パブリック・ネットワーク・スイッチに接続された、10 GbEインフラストラクチャ(オプション)のパブリック・ネットワーク・アクセスの2つの光ファイバー10 GbEポート(xbond0として構成されたeth8およびeth9)

  • パブリック・ネットワーク・スイッチに接続された、Oracle ILOMソフトウェア(オプション)への接続の1つのイーサネット・ポート(NET MGT)

  • 端末またはターミナル・エミュレータに接続された、ローカルOracle ILOMインタフェースの1つのシリアル管理ポート(SER MGT)


Your Oracle Database Applianceシステム管理者に対する質問

  • 各サーバーのローカル・システム時間が同期されるように、各サーバーにネットワーク・タイム・プロトコル(NTP)サービスが構成されていますか。

    NTPサーバーがあり、NTPを使用してノード間の時刻を同期化する場合、サーバーのアドレスを指定する準備をしてください。それ以外の場合は、Oracle Grid Infrastructureソフトウェアが、クラスタ時刻同期化サービス(CTSS)を使用して、ノード間の時刻の同期化を行います。

  • パブリックIPアドレスのケーブルは、クラスタの単一点障害を回避するために、冗長なスイッチに差し込まれていますか。

  • Oracle Database Applianceには、どのルート・パスワードを使用する必要がありますか。ルート・パスワードは、ご使用のシステムのセキュリティ要件に従う必要があります。

ストレージ構成のチェックリスト

ストレージ管理は、Oracle Database Applianceに統合されています。追加のストレージ構成は必要ありません。

Oracle Database Applianceには、両方の操作ファイル(オペレーティング・システム、Oracle Grid Infrastructureホーム、Oracle Databaseホーム、ツール)、ユーザー・データ(データベース・ファイル)およびログ・ファイル(データベースREDOログ)用に統合されたストレージが含まれています。操作ファイルは、各サーバー内のミラー化された500 GBの内部システム・ディスクに格納されています。データは、共有ストレージ・ベイ内の20台の600 GBディスクに格納されており、いずれかのサーバーにアクセスできます。データベースREDOログ・ファイルは、共有ストレージ・ベイ内の4台の73 GBソリッド・ステート・ドライブ(SSD)に格納されています。

Oracle Database Applianceイメージの構成

新規Oracle Database Applianceを受信または再イメージする場合、次の手順に従って、エンドユーザー・バンドルをダウンロードします。

  1. 最低要件として、パブリック・ゲートウェイにアクセスできるイーサネット・ケーブルがeth2/eth3 (パブリック・インタフェースであるbond0)に取り付けられていることを確認します。参考には、図1-2を参照してください。

  2. root、パスワードwelcome1としてログインし、ディレクトリを/opt/oracle/oak/bin/に変更します。

  3. コマンドoakcli configure firstnetを実行してネットワークを構成し、最初のノード、ネットマスクおよびゲートウェイのパブリック・アドレス用のパブリックIPアドレスを指定するプロンプトに応答します。次に例を示します。

    # ./oakcli configure firstnet
    

    出力結果は、次のようになります。

    Select the interface to configure network on [bond0 bond1 bond2 xbond0]:bond0
    Configure DHCP on bond0?(yes/no):no
    INFO: Static configuration selected
    Enter the IP address to configure:192.168.0.1
    Enter the netmask address to configure:255.255.252.0
    Enter the gateway address to configure:192.168.0.0
    Plumbing the IPs now
    Restarting the network
    :::::::::::::::::
    
  4. 外部クライアント上で、My Oracle Supportにログオンし、次のOracle Database Applianceセクションにアクセスします。

    https://support.oracle.com

  5. 外部クライアント上で、Oracle Database Appliance DDR ODAの現行バージョンのイメージ(たとえばp12978712_21000_Linux-x86-64.zipなど)をダウンロードし、そのイメージを、アプライアンス上の場所(たとえば/tmp)にコピーします。

    構成ファイルを作成し、それをインストール時に使用する場合、そのファイルも外部クライアントからアプライアンスにコピーします。

  6. ディレクトリを/opt/oracle/oak/binに変更します。

  7. コマンド構文oakcli unpack -package /directory_path/package_nameを使用して、Oracle Database Applianceソフトウェア・イメージを解凍します。directory_pathはイメージが置かれているパスです。

    たとえば、イメージ・ファイルが/tmpにある場合、p12978712_21000_Linux-x86-64.zipを解凍するには、次のコマンドを入力します。

    # ./oakcli unpack -package /tmp/p12978712_21000_Linux-x86-64.zip
    

    このコマンドによって、ファイルを解凍し、それをデプロイメントに必要な場所に配置します。

  8. デフォルトでは、Oracle Database Applianceには、操作可能な24個のコアが付属しています。ライセンスを所有しているコアの数を減らしてから次に進むには、「Oracle Database Appliance CPUコア数の変更」を参照してください。

    コア数を減らさない場合は、イメージをデプロイする準備ができています。第2章「Oracle Database ApplianceでのOracleソフトウェアのデプロイ」に進みます。

Oracle Database Appliance CPUコア数の変更

即時利用可能なOracle Database Applianceは、有効な各サーバーに対して全部で12個のコアで構成されています。

次の各項で、Oracle Database Applianceのコア数の変更について説明します。


関連項目:

コア数に関するライセンス情報は『Oracle Database Applianceライセンス情報』を参照

CPUコア数の変更に関するルールおよび制限

CPUコア数を変更する前に、次のルールおよび制限を確認してください。

  • CPUコア数をサーバー当たり2、4、6、8、10または12に変更できます。

  • CPUコア数を変更した場合、それ以降、CPUコア数を増やすことのみ可能です。

    たとえば、CPUコア数を6に変更した場合、それ以降は、CPUコア数を8、10または12に変更できます。その後、CPUコア数を8に変更した場合、それ以降は、CPUコア数を10または12に変更できます。

  • 目的のCPUコア数がサーバー当たり12の場合は、デフォルト構成を使用します。CPUコア数を12に設定する場合、「CPUコア数の変更」の手順に従わないでください。デフォルト構成を使用すると、必要に応じて、後でCPUコア数を12より小さい数に変更できます。


    注意:

    誤ってその手順に従ってCPUコア数を12に設定した結果、それ以降CPUコア数を減らすことができなくなり、ただちにエラーが発生した場合、Oracleサポートに連絡してこの状況を修正してください。

CPUコア数の変更


注意:

初期デプロイメント後にコア数を変更する場合、コア数の変更により両方のサーバーを再起動することに注意してください。初期デプロイメント後に、可用性の影響が最小限になる適切なタイミングで、コア数の変更を計画および実行します。

CPUコア数を変更するには、次の手順に従います。

  1. 次の場所にあるMy Oracle Supportにログインします。

    https://myoraclesupport.com
    
  2. 「設定」タブをクリックし、サブメニューから「アセット」を選択します。

  3. アセット・リスト内のアプライアンスのシリアル番号を検索します。

    シリアル番号が見つからない場合は、Oracleサポートに連絡してください。

  4. アプライアンスのシリアル番号を選択します。

  5. 使用可能なアクションから、キーの管理...を選択します。

  6. コアの構成キーの管理ダイアログ・ボックスで、アプライアンスのシリアル番号を表示できます。キーが以前に生成されていた場合、現在の構成を表示できます。

    1. サーバー当たりのコア数リストで、サーバー当たりの有効なCPUコア数のうち、目的の数を選択します。選択した値は、アプライアンス上の両方のサーバーに適用されます。

      最初は、246810または12から選択できます。

      それ以降は、現在の数より大きい数のみ選択できます。

    2. キーの生成をクリックして、キーを生成します。

    3. キーをクリップボードにコピーをクリックして、キーをクリップボードにコピーします。

  7. キーを空のテキスト・ファイルに貼り付けて、そのファイルをOracle Database Appliance上の場所に保存します。

  8. Oracle Database Appliance上のサーバーの1つにrootとしてログインします。

  9. 注意: 再構成を完了するために、このステップのコマンドによって、サーバーを再起動します。

    次のコマンドを実行します:

    /opt/oracle/oak/bin/oakcli apply core_configuration_key key_file_location
    

    key_file_locationは、ステップ7で作成したテキスト・ファイルのフルパス名です。

    次に例を示します。

    /opt/oracle/oak/bin/oakcli apply core_configuration_key /home/myfile.txt
    

システムの再起動後、Oracle Database Applianceは再構成され、両方のサーバーは指定したCPUコア数で実行されています。