この章は次の項で構成されています:
Oracle Database Applianceは、4Uのラックマウント型エンクロージャで構成されます。4Uエンクロージャには、24個のフロントマウント型のホットプラグ3.5インチ型デュアル・ポートSAS GEN-2ディスク・スロットが含まれています。これらのディスク・スロットのうち4個は、73 GBソリッド・ステート・ディスク(SDD)用です。これらのディスクはOracleソフトウェアに使用されます。他の20個のディスク・スロットは、標準ハード・ディスク・ドライブ(HDD)用です。Oracle Database Applianceの各ノードには、2つの冗長な2Uフォーム・ファクタのシステム・コントローラ(SC0およびSC1)があります。
各SCは、Oracle Database Applianceシャーシにプラグインし、他とは独立して動作します。あるSC上の障害によって、他のSC上のサービスは中断されません。各SCには、24個のフロントマウント型ディスクへの完全なアクセス権限があり、障害のあるSC上のサービス・リクエストは、Oracle Clusterwareのクラスタ・フェイルオーバー・イベントを使用することによって、残りのSCを介して維持されます。シャーシおよびディスク・バックプレーンへの電源は完全冗長のAC/DC電源です。
冗長なクラスタをサポートするために、各SCモジュールには、ディスクのミッドプレーンを介して2つのSCモジュール間が内部接続されたデュアル・ポート・イーサネット・コントローラが含まれています。この内部接続によって、外部ケーブルが必要なくなります。Oracle Database Applianceは、冗長なAC/DC電源およびファンをサポートしています。電源、ファンおよびディスクは、すべてホットスワップ可能です。
Oracle Database Applianceでは、オーバーサブスクリプション(O-S)を備えたA249 1200Wの電源を使用します。単一の1200Wの電源が電源障害の場合に稼働できるように、一部のOracle Database Appliance構成にはO-Sが必要です。
Oracle Database Appliance上のOracle Databaseへのデータのロードおよび移行が完了すると、Oracle Databaseの標準的なデプロイメントと同じ状態になります。データの移行およびロードに関する情報は、次のドキュメントを参照してください。
データ・ロードに関する情報は『Oracle Databaseユーティリティ』を参照。
Automatic Storage Managementへのデータの移行方法の概要は『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』のRMANを使用したOracle ASMデータ移行の実行に関する項を参照。
Oracle Database Configuration Assistant (DBCA)を使用して、データベースを追加作成します。
関連項目: 『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』のOracle RAC One Nodeデータベースの追加に関する項、およびOracle Real Application Clustersのインストレーション・ガイドのDatabase Configuration Assistantを使用したOracle Real Application Clustersデータベースの作成に関する項、および『Oracle Database管理者ガイド』のSRVCTLを使用したコンポーネントの追加に関する項を参照。 |
データベースを追加作成する前に、次を行います。
データベースがヒュージページを使用するように設定されていることを確認する。
関連項目: ヒュージページに関する情報はOracle Databaseの管理者リファレンスの大規模メモリーおよびヒュージページに関する項を参照 |
設定したすべてのデータベースにSGAサイズ用の使用可能なRAMが存在することを確認する。
関連項目: オペレーティング・システムのチューニング問題の詳細は『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』のオペレーティング・システムのリソースの管理に関する項を参照 |
状態モニターを実行して、クラスタの状態をチェックする。
関連項目: 『Oracle Database管理者ガイド』の状態モニターを使用したヘルス・チェックの実行に関する項 |
次の各項で、Oracleソフトウェアの操作の概要について説明します。
Oracle Databaseは、オブジェクトおよびeXtensible Markup Language(XML)機能を使用するリレーショナル・データベースです。リレーショナル・データベースでは、すべてのデータが、行と列で構成される2次元の表に格納されます。Oracle Databaseを使用すると、高いパフォーマンス、信頼性およびスケーラビリティを保持しながら、データの格納、更新および効率的な検索を実行できます。
関連項目: Oracleデータベース管理者の概要は『Oracle Database 2日でデータベース管理者』、Oracle Databaseの概要は『Oracle Database概要』を参照 |
Oracle Clusterwareでは、Oracle Real Application Clustersに必要なクラスタ・テクノロジが提供されます。さらに、Oracle Clusterwareでは、アプリケーションおよびプロセスはOracle Clusterwareに登録するリソースとして管理されます。アプリケーションを管理するためにOracle Clusterwareに登録するリソースの数は、アプリケーションによって異なります。1つのプロセスでのみ構成されるアプリケーションは、ほとんどの場合、1つのリソースでのみ表されます。複数のプロセスまたはコンポーネント上に構築されたより複雑なアプリケーションでは、複数のリソースが必要な場合があります。
関連項目: Oracle Clusterwareを使用したアプリケーションの可用性の向上に関する情報は『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』を参照 |
Oracle Real Application Clusters One Node(Oracle RAC One Node)は、クラスタ内の1つのノードで実行されるOracle Real Application Clusters(Oracle RAC)データベースの単一インスタンスです。インスタンスを停止および起動するかわりに、Oracle RAC One Nodeのオンライン・データベース再配置を使用して、Oracle RAC One Nodeインスタンスを別のサーバーに再配置できます。
Oracle RAC One Nodeデータベースの管理は、Oracle RACデータベースまたはシングル・インスタンス・データベースとは若干異なります。管理者管理型のOracle RAC One Nodeデータベースでは、一方のノードが主要ノードで、もう一方のノードが候補ノードになり、主要ノードがエラーになったりサービスを停止した場合にサービスを引き受けることができます。候補ノードは汎用サーバー・プールに存在し、データベースとそのサービスも汎用プールに存在します。
ポリシー管理型のOracle RAC One Nodeデータベースでは、データベースのサービス・プール内の候補ノードを、オンライン・データベース再配置用の宛先ノードとして定義する必要があります。
関連項目: Oracle RAC One Nodeの管理の詳細は『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照 |
Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)は、2つ以上の個々のコンピュータをリンクして1つのシステムとして機能させるテクノロジです。Oracle Database Appliance上にデプロイされたOracle RACによって、クラスタの各コンピュータ(またはノード)はOracleデータベースへのアクセスを共有できます。一方のクラスタ・ノードがエラーまたはオフラインになっても、もう一方のクラスタ・ノードは引き続き稼働し、Oracle RACデータベース全体が使用可能なままになります。各ノードは、1つのコンピュータのようにアプリケーションに表示されます。
関連項目: Oracle RACの管理に関する情報は『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照 |
Oracle ILOMを使用してOracle Database Applianceにアクセスするには、クライアントからサーバーへのネットワーク接続を行い、Oracle ILOM管理者アカウントを持っている必要があります。
注意: Oracle Database Applianceに付属しているデフォルトのOracle ILOM管理者アカウントはroot で、パスワードはchangeme です。「IPMIユーザー名およびパスワードの変更」で説明されているとおりに、インストール後ただちにこのパスワードを変更する必要があります。このデフォルトの管理者アカウントがすでに変更されている場合、システム管理者に連絡して、管理者権限を持つOracle ILOMユーザー・アカウントを依頼してください。 |
端末セッションをオープンします。
セキュア・シェル(SSH)セッションで、次の構文を使用し、管理者アカウント・ユーザー名およびシステム・コントローラ(SC)のIPアドレスを指定して、Oracle ILOMにログインします。ILOMusername
はOracle ILOM管理者アカウントで、host
はOracle ILOM IPアドレスまたはOracle ILOMインタフェース・ホスト名のいずれかです。
ssh -l ILOMusername host
Oracle ILOMパスワードのプロンプトが表示されます。
Oracle ILOM管理者アカウント・パスワードを入力します。
Oracle ILOMでは、デフォルトのコマンド・プロンプト(->
)が表示されます。これはOracle ILOMに正常にログインできたことを示します。
関連項目: Oracle Integrated Lights Out Manager (Oracle ILOM) 3.0クイック・スタート。次のURLから入手できます。 |
状態モニターを使用して、Oracle Database Applianceのステータスを判断します。
状態モニター・チェック(チェッカ、ヘルス・チェックまたはチェックとも呼ばれます)では、データベースの様々なレイヤーとコンポーネントが検証されます。ヘルス・チェックでは、ファイルの破損、物理ブロックおよび論理ブロックの破損、UNDOおよびREDOの破損、データ・ディクショナリの破損などが検出されます。また、ヘルス・チェックの結果のレポートが生成され、多くの場合、問題を解決するための推奨事項が示されます。ヘルス・チェックは次の2つの方法で実行できます。
リアクティブ - 障害診断インフラストラクチャでは、クリティカル・エラーの内容に応じてヘルス・チェックを自動的に実行できます。
マニュアル - DBMS_HM PL/SQLパッケージまたはEnterprise Managerインタフェースのいずれかを使用して、ヘルス・チェックを実行します。定期的にヘルス・チェックを実行するか、Oracleサポートがサービス・リクエストについて共同で作業している際にヘルス・チェックの実行を依頼する場合があります。
関連項目: 状態モニターの使用方法に関する情報は『Oracle Database管理者ガイド』の状態モニターを使用したヘルス・チェックの実行に関する項を参照 |
Oracle Automatic Service Request (ASR)は、安全かつスケーラブルでカスタマがインストール可能なソフトウェア・ソリューションで、これはOracle Database Applianceの機能として使用できます。ASRでは、システムの可用性の向上が可能で、特定のハードウェア障害の発生時に、適格なOracle Sunサーバーおよびストレージ・システムの自動ケース生成を使用して、迅速に問題を解決します。
関連項目: 次のURLにあるOracle Technology NetworkのOracle Automatic Serviceのページを参照
|
次の各項で、Oracle Appliance Managerユーティリティ(oakcli
)を使用したストレージ・ディスク管理の実行方法について説明します。
Oracle Database Applianceストレージ・ハードウェアには、両方の操作ファイル(オペレーティング・システム、Oracle Grid Infrastructureホーム、Oracle Databaseホーム、Oracle Appliance Managerユーティリティ、およびその他のツール)、ユーザー・データ(データベース・ファイル)およびREDOログ・ファイル用に統合されたストレージが含まれています。各サーバーの操作ファイルは、ミラー化された500 GBの内部システム・ディスクに格納されています。ユーザー・データは、いずれかのサーバーにアクセスできる共有ストレージ・ベイ内の20台の600 GBディスクに格納されています。データベースREDOログ・ファイルは、共有ストレージ・ベイ内の4台の73 GB SSDに格納されています。
Oracle Database Applianceには、Oracle Appliance Managerストレージ・マネージャ管理ユーティリティが含まれています。Oracle Appliance Managerでは、システム内のすべてのストレージ・デバイスの構成およびレイアウトを追跡します。ストレージ・デバイスに障害がある場合、その障害を検出し、アラートを電子メールで送信します。アラートを受信したら、障害のあるディスクを削除し、置き換えます。Oracle Appliance Managerでディスクが置き換えられたことを検出すると、ディスク・サイズおよびその他の特性(たとえばファームウェア・レベル)を検証し、障害のあるディスク上の表と一致するように新しいディスク上にパーティション表を再構築し、新しいパーティションをミラー化されたボリュームまたはASMディスク・グループに戻します。
Oracle Automatic Storage Management (Oracle ASM)では、データおよびログ・ファイルのディスクの冗長性が提供されます。オペレーティング・システムのボリューム・マネージャでは、システム・ディスクのディスクの冗長性が提供されます。
各サーバーのサーバー・システム・ディスクは、ミラー化として構成されるため、単一のシステム・ディスク障害は許可されます。障害のあるシステム・ディスクを置き換える必要がある場合、オペレーティング・システムのボリューム・マネージャでは、残りのディスク上のイメージからミラー化されたシステム・ディスクを再構築します。
Oracle ASMは、HDDストレージ上の+DATAと+RECOのディスク・グループ、およびSSDストレージ上の+REDOディスク・グループのすべてのデータ・ファイルおよびログ・ファイルの3方向ミラー化(高冗長性)を提供するように構成されます。ユーザー・データHDDディスクまたはログ・ファイルSSDで障害が発生した場合、Oracle ASMでは欠落したデータを残りのディスク上で再作成することで、トリプル冗長性を自動的にリストアします。障害のあるディスクが置き換えられると、Oracle ASMでは、新しいディスクにデータを自動的に再分散し、ディスクの入力/出力が最適化されたことを確認します。
次の各項では、Oracle Database Applianceのストレージ構成について説明します。
図3-2では、Oracle Database Applianceのマルチパス・ディスク・レイアウトについて説明しています。
図3-2 Oracle Database Applianceのマルチパス・ディスク・レイアウト
Oracle Appliance Managerコマンドライン・インタフェースを使用して、ストレージ・システムの手動のステータス・チェックを実行します。
この項では、Oracle Appliance Managerのコマンド・オプションのリファレンスを示します。
oakcli
コマンドは、パス/opt/oracle/oak/bin/
にあります。oakcli
コマンドは、Oracle Database Applianceのストレージ・デバイスに関するステータス情報を提供します。すべてのoakcli
コマンドは、ディレクトリ/opt/oracle/oak/log/
servername
/oak
に記録されます。servername
はサーバーの名前(node1
またはnode2
)です。
表3-1 Oracle Appliance Managerのストレージ・コマンド・オプション
オプション | 目的 |
---|---|
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ASMディスク名によって指定したASMディスクに関連付けられたディスクを配置します
|
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コントローラを表示します |
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登録済のコア・キーによって定義されているように、アクティブなコアの構成を表示します |
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ディスクを表示します |
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ディスク・グループを表示します |
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エクスパンダを表示します |
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ストレージ・デバイス・ステータスを表示します |
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アプライアンス上のソフトウェアおよびファームウェアの詳細な出力パッチ・バージョンを提供します |
次の各項では、サーバー・ファームウェアのアップグレードおよびOracle Database Applianceサーバーのパッチ適用の情報について説明します。
Oracle Database Applianceファームウェアをアップグレードする手順は、次のドキュメントを参照してください。
『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』
『Oracle Database Applianceサービス・マニュアル』
Oracle Database Applianceのすべてのパッチ適用は、通常のOracle Database Applianceパッチ・パッケージを使用して行われます。パッチ・パッケージは、次に示すスタック全体に関連するパッチを提供します。
システム・ファームウェア
オペレーティング・システム
Oracle Grid Infrastructure (Oracle ClusterwareおよびOracle ASM)
Oracle DatabaseおよびOracle Real Application Clusters
Oracle Appliance Manager
通常のOracle Database Applianceパッチ・パッケージが入手可能になると、登録済のOracle Database Applianceソフトウェア所有者でMy Oracle Supportにログオンすることで、通知を受け取ることができます。READMEの指示に従って、1つのサーバー上のシステム・ディスクにパッチを適用します。そのサーバー上で、Oracle Appliance Managerパッチ適用ツールを実行します。
Oracle Appliance Managerのパッチは、メンテナンスのためサーバー全体を停止し、影響を受けるコンポーネントにパッチを適用し、スタックの完全なバックアップを実行します。パッチが完了したら、2番目のサーバーでこの手順を繰り返します。
このリリースの時点では、Oracle Appliance Managerのパッチ適用は、ローリング・パッチ適用をサポートしていません。システム全体を停止して、両方のサーバーにパッチ適用してから、データベースを再起動する必要があります。
注意: Oracle Database Applianceパッチ・バンドルを使用して、Oracle Database Applianceのパッチ適用のみ行います。Oracle Grid Infrastructureのパッチ、Oracle DatabaseのパッチまたはLinux配布のパッチを使用しないでください。Opatchまたは同等のツールを使用してOracle Database ApplianceにOracle Database Appliance以外のパッチを使用した場合、アプライアンス・インベントリが更新されず、その後のパッチ更新を実行できません。 |
次の手順に従って、Oracle Database Appliance上のソフトウェアにパッチを適用します。
Oracleの自動リリース更新(ARU)からパッチをダウンロードします。
https://updates.oracle.com
root
ユーザーでログインします。
アプライアンスの各ノード上の一時ディレクトリ(たとえば/tmp)にパッチを移動します。
パッチを解凍するには、各ノード上でoakcli unpack -package
コマンドを実行します。次のコマンド構文を使用します。pathはパッチ・ファイルへの絶対パスです。
# cd /opt/oracle/oak/bin
# ./oakcli unpack -package path
たとえば、パッチ・ファイルp12978712_21010.zipを/tmpにコピーする場合、oakcli unpack -package
を次のように実行します。
ノード1上:
# cd /opt/oracle/oak/bin # ./oakcli unpack -package /tmp/p12978712_21010.zip
ノード2上:
# cd /opt/oracle/oak/bin # ./oakcli unpack -package /tmp/p12978712_21010.zip
更新を実行するには、各ノード上でoakcli update -patch
コマンドを実行します。次のコマンド構文を使用します。versionはインストールするパッチ更新です。
# cd /opt/oracle/oak/bin
# ./oakcli update -patch version
たとえば、パッチ2.1.0.1.0に更新するには、oakcli update -patch
コマンドを次のように実行します。
ノード1上:
# cd /opt/oracle/oak/bin # ./oakcli update -patch 2.1.0.1.0
ノード2上:
# cd /opt/oracle/oak/bin # ./oakcli update -patch 2.1.0.1.0
重要: oakcli update -patch コマンドは、1つのノード上で完了するのを待ってから、もう1つのノード上で実行してください。 |
構成時に、Oracle Database Applianceに2つの管理アカウントが作成されます。1つはGrid Infrastructureインストール所有者grid
(UID 1000)で、もう1つはOracle Databaseインストール所有者oracle
(UID 1001)です。
grid
ユーザーは、Oracle ASMシステム権限グループasmadmin
(GID 1006)、asmdba
(GID 1004)、asmoper
(GID 1005)、およびOracle Databaseシステム権限グループracoper
(GID 1003) (OPERデータベース・システム権限)、およびOracleインベントリ・システム権限グループoinstall
(GID 1001)のメンバーです。
oracle
ユーザーは、Oracle ASMシステム・アクセス権限グループasmdba
、およびOracle Databaseシステム権限グループdba
(OSDBAシステム権限)、racoper
(OPERデータベース・システム権限)、およびOracleインベントリ・システム権限グループoinstall
のメンバーです。
これらのユーザー名、UID、グループ名およびGIDはすべて固定されており、変更できません。
関連項目: オペレーティング・システムの権限グループに関する情報はOracle Grid Infrastructureのインストレーション・ガイド、Oracle ASMシステム権限に関する情報は『Oracle Automatic Storage Management管理者ガイド』を参照 |
管理者管理データベースのデータベース・リソースを確認すると、そのOracle Databaseと同じ名前で定義されたサーバー・プールが表示されます。このサーバー・プールは、Oracleで定義される特別なサーバー・プールの一部で、Genericと呼ばれます。Oracle RACは、Genericサーバー・プールを管理して管理者管理データベースをサポートします。SRVCTLまたはDBCAのいずれかを使用して管理者管理データベースを追加または削除すると、Genericのメンバーであるサーバー・プールがOracle RACによって作成または削除されます。Genericサーバー・プールの変更に、SRVCTLまたはCRSCTLコマンドを使用することはできません。
Oracle Database Applianceリリース2.1は、管理者管理型データベースのみサポートします。
関連項目: Oracle Real Application Clustersデプロイメントの管理の詳細は『Oracle Clusterware管理およびデプロイメント・ガイド』および『Oracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照 |
コマンドライン・ユーティリティrconfig
を使用すると、ConvertToRAC.xml
ファイルで提供する値に応じて、シングル・インスタンス・データベースをOracle RACに変換することも、Oracle RAC One Nodeに変換することもできます。
関連項目: シングル・インスタンスのデータベースを変換する手順は『Oracle Real Application Clustersインストレーションおよび構成ガイド』の付録C「シングル・インスタンスのOracle DatabaseからOracle RACおよびOracle RAC One Nodeへの変換」を参照 |
Oracle Databaseには、複数のデータベース・インスタンスを実行する複数CPUサーバーでCPU割当てを管理する方法が用意されています。この方法はインスタンス・ケージングと呼ばれます。インスタンス・ケージングとOracle Database Resource Manager(リソース・マネージャ)が連携して、複数インスタンス間で必要なサービス・レベルをサポートします。
デフォルトでは、インスタンス・ケージングは有効ではありません。インスタンス・ケージングを有効にするには、データベース間のコア・リソースを割り当てるように、Oracle Database Appliance上の各データベースにRESOURCE_MANAGER_PLAN初期化パラメータを設定することで、Oracle Database Resource Managerを有効にします。リソース・マネージャのパラメータは、現行のインスタンスに使用するプランを識別するトップ・プランを指定します。このパラメータでプランを指定しない場合、リソース・マネージャは有効になりません。
Oracle Database Appliance上で、各データベースに対して選択したデータベース・テンプレート・サイズに従って、コア・リソースのインスタンス・ケージング割当てが有効になります。CPU_COUNT初期化パラメータは、次の割当てを使用してテンプレートに設定されます。
非常に小規模 CPU_COUNT= 2
小規模 CPU_COUNT=4
中規模 CPU_COUNT=8
大規模 CPU_COUNT=12
非常に大規模 CPU_COUNT=24
関連項目: インスタンス・ケージングの有効化および構成の詳細は『Oracle Database管理者ガイド』を参照 |