CLIを実行して簡単なコマンドに渡す場合は、次のように、SSHログイン資格証明の後に、引用符で囲んだコマンドを追加します。
# ssh admin@hostname
-p 10000 "list Server"
次のように、コマンド・デリミタとしてセミコロン(;)を使用して複数のコマンドを送信できます。
# ssh admin@hostname
-p 10000 "list Server; show Server name=MyServer"
鍵ベースの認証を有効にしている場合、CLIにアクセスするパスワードの入力は求められず、結果が表示されます。そうしていない場合、結果が返される前にCLIパスワードを入力する必要があります。鍵ベースの認証の設定の詳細は、1.3項「鍵ベースの認証」を参照してください。または、Oracle VM Managerホストでeovmcli
またはeovmclixml
Expectスクリプトの例を使用して、入力を求められることなくパスワードを渡すことができます。これらのスクリプトは、プレーン・テキストまたはXMLのいずれかで結果を返します。たとえば、eovmcli
Expectスクリプトを使用してOracle VM Serverのリストをプレーン・テキストで表示するには、次のように入力します。
#cd /u01/app/oracle/ovm-manager-3/ovm_cli/expectscripts/
#./eovmcli admin
Command: list Server Status: Success Time:password
"list Server"date
Data: id:00:e0:81:4d:41:01:00:e0:81:4d:40:d6:00:e0:81:4d name:MyServer1 id:00:e0:81:4d:40:c6:00:e0:81:4d:40:c7:ff:ff:ff:ff name:MyServer2 id:00:e0:81:4d:40:f5:00:e0:81:4d:40:be:00:e0:81:4d name:MyServer3
出力をXMLで表示するには、次のように、eovmclixml
Expectスクリプトを使用します。
#cd /u01/app/oracle/ovm-manager-3/ovm_cli/expectscripts/
#./eovmclixml admin
<response> <command> list Server </command> <status> Success </status> <time>password
"list Server"date
</time> <data> <object value="id:00:e0:81:4d:41:01:00:e0:81:4d:40:d6:00:e0:81:4d name:MyServer1"/> <object value="id:00:e0:81:4d:40:c6:00:e0:81:4d:40:c7:ff:ff:ff:ff name:MyServer2"/> <object value="id:00:e0:81:4d:40:f5:00:e0:81:4d:40:be:00:e0:81:4d name:MyServer3"/> </data>
セミコロンを使用できるのは、sshコマンドの使用時にコマンドを区切る場合のみです。eovmcli
またはeovmclixml
Expectスクリプトは、コマンド・デリミタとしてセミコロンを受け入れることはありません。
CLIに、より複雑なコマンドを渡す場合は、1.6.2項「Expectスクリプトの作成」で説明するように、独自のExpectスクリプトを作成できます。他のプログラミング言語を使用して、1.8項「アプリケーションへのCLIの統合」で説明するように、CLIを使用してスクリプトを作成することもできます。