Essbaseクラスタの構成

この項では、Essbaseサーバーのアクティブ-アクティブおよびアクティブ-パッシブ・クラスタリングについて説明します。Oracle Essbase Administration Services Java WebアプリケーションおよびOracle Hyperion Provider Services Java Webアプリケーションのクラスタリングの詳細は、EPM Systemコンフィグレータを使用したJava Webアプリケーションのクラスタリングを参照してください。

アクティブ-パッシブ・クラスタリング(Windows): Windowsでは、Microsoft Clustering Servicesの使用をお薦めします。これは、NTFSがクラスタ・ファイル・システムではなく、CIFSベースのファイル・システムがEssbaseのパフォーマンスに悪影響を及ぼす可能性があるためです。Microsoft Cluster Serviceを使用してアクティブ-パッシブEssbaseサーバー・クラスタを構成するには、アクティブ-パッシブEssbaseクラスタの構成(Windows)を参照してください。

アクティブ-パッシブ・クラスタリング(Linux/UNIX): Linux/UNIXシステムでは、共有ファイル・システムによるOPMNベースのフェイルオーバーの使用をお薦めします。最適なパフォーマンスのためには、ストレージ・エリア・ネットワークを使用した対称エンタープライズ等級ソリューションをお薦めします。共有ストレージは、サーバーの通常の操作中に、アクティブ・システムおよびパッシブ・システムの両方で読取りと書込みのアクセスが可能である必要があります。アクティブ-パッシブEssbaseクラスタには、2つのEssbaseサーバーのみ含めることができます。アクティブ-パッシブEssbaseクラスタの構成(UNIX)を参照してください。

アクティブ-アクティブ・クラスタリング: Provider Servicesを使用して、アクティブ-アクティブEssbaseクラスタを構成できます。アクティブ-アクティブEssbaseクラスタは、高可用性とロード・バランシングをサポートします。アクティブ-アクティブEssbaseクラスタは、データベース上の読取り専用操作をサポートしており、レポート作成目的にのみ使用してください。アクティブ-アクティブEssbaseクラスタは、データのライトバックまたはアウトラインの変更をサポートせず、1つのデータベースの変更内容をクラスタ内のすべてのデータベースに対して同期化するなどのデータベースの複製タスクを管理しないため、Oracle Hyperion Planningをサポートしていません。PlanningがEssbaseをデータ・ソースとしてクラスタ・モードで使用するように構成されている場合、Oracle Hyperion Calculation Managerをルール・エンジンとしてビジネス・ルールを起動する機能はサポートされません。アクティブ-アクティブEssbaseクラスタの構成を参照してください。

EPM Systemコンフィグレータを使用してアクティブ-パッシブ・フェイルオーバー、Provider Servicesを使用してアクティブ-アクティブ・フェイルオーバーを実装できますが、この両方を実装することはできません。

表1.Essbaseサーバーのクラスタリングの構成

機能アクティブ-パッシブ(Windows)アクティブ-パッシブ(UNIX)アクティブ-アクティブ
ライトバックありありなし
フェイルオーバーありありあり
ロード・バランシングなしなしあり
高可用性ありありあり