次の情報が含まれます。
Oracle Enterprise Manager Ops Centerでは、ライブラリを使用してキャッシュ・データ、イメージ、パッケージおよびメタデータが格納および管理されます。プロビジョニング操作のためのイメージを格納するライブラリはソフトウェア・ライブラリと呼ばれ、Oracle Solaris 11の場合はOracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリと呼ばれます。エンタープライズ・コントローラには、常に少なくとも1つのソフトウェア・ライブラリが存在します。
ソフトウェア・ライブラリには、次のタイプのイメージを格納できます。
オペレーティング・システムをインストールする、OSイメージ
特殊なバージョンのオペレーティング・システムをインストールする、ブランド・イメージ
サービス・プロセッサ、RAIDコントローラ、およびディスク上で既存のファームウェアを更新する、ファームウェア・イメージとそれをサポートするメタデータ
これとは別のタイプのライブラリが、ストレージ・ライブラリです。このタイプのライブラリの詳細は、第6章「ストレージ・ライブラリ」を参照してください。
次の表は、タスク、およびタスクを完了するために必要なロールを示しています。タスクを完了するために必要なロールまたは権限がない場合は、管理者に連絡してください。各種ロールおよびロールに付与される権限の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Ops Center管理ガイド』を参照してください。
表5-1 ソフトウェア・ライブラリのロールおよび権限
タスク | ロール |
---|---|
Set Enterprise Controller Storage Library |
Oracle Enterprise Manager Ops Center Admin |
Create Library |
Storage Admin |
Delete Library |
Storage Admin |
Associate Library |
Storage Admin |
Import image |
Storage Admin |
Upload image |
Storage Admin |
View details of an image |
Storage Admin |
Moving an image |
Storage Admin |
Edit Attributes |
Storage Admin |
Associate Library to Server Pool |
Cloud Admin |
要件に応じて、次のアクションを実行できます。
デフォルトのソフトウェア・ライブラリの指定
イメージの詳細の表示
ライブラリの作成
ライブラリの削除
ライブラリの関連付け
イメージのインポート
イメージのアップロード
イメージの移動
属性の管理
更新ライブラリの作成およびコンテンツの管理
デフォルトでは、Oracle Enterprise Manager Ops Centerは「Connected」モードで構成されます。このモードでは、エンタープライズ・コントローラがインターネットを使用してイメージとメタデータをOracleサイトからダウンロードします。そのサイトがOracle Knowledge BaseとOracle Solaris 11パッケージ・ライブラリです。Oracle Knowledge Base (KB)には、Oracle Solaris 10、9、8のメタデータと、Oracle Linux OSのコンポーネントがあります。Oracle Solaris 11パッケージ・ライブラリには、Oracle Solaris 11のイメージがIPS形式のパッケージで置かれています。どちらの場合にも、メタデータはパッチ依存性、標準パッチの互換性、取り消された更新、ダウンロード、およびデプロイメント・ルールに関する情報です。また、KBにはサポートされている各オペレーティング・システムのURLもあり、適切なベンダーのダウンロード・サイトからコンポーネントをダウンロードできます。
Oracle Enterprise Manager Ops Centerソフトウェアを「Disconnected」モードで、つまりインターネット・アクセスなしで使用する必要がある場合は、サイトのネットワーク上にローカル・バージョンのナレッジ・ベースまたはリポジトリを作成できます。この場合、エンタープライズ・コントローラはローカル・ネットワーク上の場所にアクセスして最新の情報を取得します。
エンタープライズ・コントローラには、Oracle Knowledge Baseから自動的にダウンロードされる最新バージョンのイメージを格納するために、少なくとも1つのソフトウェア・ライブラリが必要です。デフォルトのECライブラリは、更新ごとに次の最大間隔で更新されます。
新規Oracle Solaris更新: 1日(セキュリティ更新、Oracle Solaris Cluster更新、および標準更新を含む)
Oracle Solaris更新: 3週間
Oracle Solaris EISベースライン: 7日間
Oracle Solarisフリーウェア・パッケージ: 3日間
Linuxソフトウェア更新(RPM): 1日
Linuxサービス・パック: 3週間
Linuxディストリビューションの新バージョン: 30日間
定期的なダウンロード操作に加え、アセットを更新するジョブも作成できます。特定のターゲット・アセットに対する更新ジョブを発行すると、ターゲット上のエージェント・コントローラがエンタープライズ・コントローラを通じてKBにリクエストを送信し、最新の情報をダウンロードします。
初期ECライブラリは、製品ソフトウェアのインストール時に作成されます。ナレッジ・ベースからの自動ダウンロード操作を受け入れる別のソフトウェア・ライブラリを、いつでも指定できます。現在アクティブなライブラリは、図5-1に示すように、緑色の背景に白い下向き矢印が付いたバッジで区別されます。
ECソフトウェア・ライブラリの変更の手順
別のソフトウェア・ライブラリをデフォルトのソフトウェア・ライブラリとして指定するには、次の手順を実行します。
「Navigation」ペインで「Administration」を展開します。
「Action」ペインで「Set Enterprise Controller Storage Library」をクリックします。ウィンドウにすべてのライブラリがリストされ、現在のライブラリがハイライト表示されます。
自動ダウンロードされたイメージを格納するライブラリをクリックします。
「Apply」をクリックします。
ジョブが完了すると、「Navigation」ペインの「Library」セクションに、デフォルト・ライブラリとして選択したソフトウェア・ライブラリが表示されます。
Oracle Solaris 11以降、更新はパッケージで配信されています。Oracle Enterprise Manager Ops Centerで、Image Packaging System (IPS)リポジトリの作成は不要です。
Oracle Solaris 11パッケージ・ライブラリは、Oracleのサイトhttp://pkg.oracle.com/solaris/release/
にあります。このリポジトリには、パブリッシャおよび親の役割があります。Oracle Solaris 11パッケージ・ライブラリは、ナレッジ・ベースと類似していますが、Oracle Solaris 11のイメージおよび更新専用です。ナレッジ・ベースと同様に、ローカル・リポジトリを作成できます。
Oracle Solaris 11更新パッケージのコンポーネントは、IPSパッケージ・マニフェストです。マニフェストは、パッケージのメタデータ(名前、説明、バージョン、カテゴリなど)、含まれるファイルおよびディレクトリの内容、およびパッケージの依存性などです。パッケージには、システムでなんらかの構成をリフレッシュするために再起動するサービス、特定のハードウェア・ドライバについて更新する別名、またはパッケージ・インストール・プロセスの一部として作成されるユーザーやグループを指定できます。
デフォルトのECライブラリに加えて、サイトの目的に応じて追加のソフトウェア・ライブラリを作成し、そのコンテンツを編成できます。エンタープライズ・コントローラのシステム上にあるファイルシステム、またはエンタープライズ・コントローラがマウントされているNFSサーバー上の共有ファイルシステムを使用します。エンタープライズ・コントローラ上のファイルシステムは、ローカル・ソフトウェア・ライブラリと呼ばれます。NFSサーバー上のファイルシステムは、NASソフトウェア・ライブラリと呼ばれます。詳細は、「ライブラリのストレージのタイプ」を参照してください。
Oracle Enterprise Manager Ops Centerがターゲット・システムにオペレーティング・システムまたはファームウェアをプロビジョニングする際、指定されたソフトウェア・ライブラリから、そのターゲットを管理するプロキシ・コントローラへイメージ・ファイルがコピーされます。プロキシ・コントローラはプロビジョニング操作を処理します。Oracle Enterprise Manager Ops Centerがオペレーティング・システムに対する更新をターゲット・システムにプロビジョニングする際には、Linux and Oracle Solaris 8-10ソフトウェア更新ライブラリまたはOracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリを使用します。
ソフトウェア・ライブラリのコンテンツ、その関連付け、およびソフトウェア・ライブラリのディスクの詳細を表示できます。ライブラリの監視方法と、問題がある場合はその問題も表示されます。
ソフトウェア・ライブラリのコンテンツの表示の手順
「Navigation」ペインで「Libraries」を展開します。
ソフトウェア・ライブラリをクリックします。
選択したライブラリの詳細が中央のペインで、一連のタブとして表示されます。「Summary」タブには、ソフトウェア・ライブラリ全体について次の情報が表示されます。
URL: ローカル・ライブラリの場合のファイルと、NFS共有の場合のNFS
Size: ライブラリの合計ストレージ容量
Used Space: 使用可能な領域のうち使用済領域の比率
State: ライブラリの状態
Access: 読取り/書込み
「Library Contents」表には、ライブラリのすべてのイメージがタイプ別にまとめられ、イメージのサイズと変更日も示されます。「Summary」のもう1つの表には、イメージのタイプとして「Service Processor Firmware」、「Component Firmware」および「BIOS Configuration Snapshots」が表示されます。
ソフトウェア・ライブラリの監視結果を表示するには、「Incidents」タブをクリックします。
監視中の属性と値を表示するには、「Monitoring」タブをクリックします。
エンタープライズ・コントローラのシステム上でファイルシステムの領域を使用するソフトウェア・ライブラリを作成できます。これは、ローカル・ソフトウェア・ライブラリと呼ばれます。また、NFSサーバー上で共有ファイルシステムの領域を使用するソフトウェア・ライブラリも作成できます。これは、NASソフトウェア・ライブラリと呼ばれます。
注意: ローカルとNASの両方のソフトウェア・ライブラリを使用するときは、ライブラリに同じ名前を使用しないでください。 |
ローカル・ソフトウェア・ライブラリの作成の手順
「Navigation」ペインで「Libraries」を展開します。現在アクティブなライブラリはバッジで区別されます。
「Action」ペインで「New Local Software Library」をクリックします。
一意の名前および説明を入力します。
「URL」フィールドに、ファイルシステムの場所を入力します。
「Create」をクリックします。
NASソフトウェア・ライブラリの作成の手順
「Navigation」ペインで「Libraries」を展開します。現在アクティブなライブラリはバッジで区別されます。
「Action」ペインで「New NAS Software Library」をクリックします。
一意の名前および説明を入力します。
サービスのタイプを次のように選択します。
統合型のストレージ・アプライアンスを使用する場合は、アプライアンスを選択し、エクスポートされた共有を指定して使用します。
NFSサーバーを使用する場合は、NASアプライアンスのホスト名とパスを入力します。
「Create」をクリックします。
「Connected」モードでは、Linux and Oracle Solaris 8-10ソフトウェア更新ライブラリは「ECライブラリ」で説明したスケジュールで更新されます。
Oracle Solaris 11 Image Packaging System (IPS)には、Oracle Solaris 11オペレーティング・システムでインストール、プロビジョニングおよび更新が必要なパッケージが含まれています。各IPSパッケージには、そのパッケージの収納方法を示すマニフェストが関連付けられています。パッケージ・マニフェストは、パッケージに関する基本的なメタデータ(名前、説明、バージョン、カテゴリなど)、含まれるファイルおよびディレクトリの内容、パッケージの依存性などです。パッケージには、システムでなんらかの構成をリフレッシュするために再起動するサービス、特定のハードウェア・ドライバについて更新する別名、またはパッケージ・インストール・プロセスの一部として作成されるユーザーやグループを指定できます。すべてのソフトウェア・パッケージはパッケージ・リポジトリにホストされており、システムはソフトウェア更新をインストールするためにリポジトリに接続する必要があります。
Oracle Enterprise Manager Ops Centerは、IPSを組み込んで単純化しています。エンタープライズ・コントローラ上に実装されたローカルのIPSリポジトリはOracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリと呼ばれ、ここでパッケージのライフサイクル管理が実行されます。Oracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリがIPSとの対話を可能にします。Oracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリにストレージを割り当て、IPSのローカル・コピーを移入できます。
注意: エンタープライズ・コントローラのホスト・システムには、Oracle Solaris 11オペレーティング・システムが必要です。異なるOracle Solarisオペレーティング・システム上のOracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリを初期化することはできません。 |
Oracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリは、Oracle Enterprise Manager Ops Centerのインストール時、またはインストール後に「Initialize Solaris 11 Software Update Library」アクションを使用して構成できます。
Oracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリには、次の状態があります。
Unconfigured: Oracle Enterprise Manager Ops Centerをインストールして構成したとき、Oracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリを構成しませんでした。
Configuring: Oracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリは構成中です。
Syncing: Oracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリは更新中かつIPSと同期中、または再構成中です。この状態のOracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリはロックされ、使用できません。
OK: Oracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリは使用可能の状態です。
Oracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリが未構成の状態の場合、「Initialize Oracle Solaris 11 Software Update Library」アクションを使用して、IPSパッケージのローカル・コピーをライブラリに移入します。完了すると、新規ライブラリが「Libraries」セクションに追加され、「Summary」、「Boot Image」および「Packages」の3つのセクションが表示されます。
注意: ライブラリの初期化プロセスには、数時間かかります。 |
Oracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリの更新版パッケージを入手するには、リモートの親IPSリポジトリと同期します。この間はOracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリがロックされ、OSのプロビジョニングやOS更新タスクは実行できません。
Oracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリの「Summary」は、ライブラリの構成後に使用可能になります。サマリーには、診断状態やステータス、最終更新日の概要が示されます。「Summary」にリストされるURLは、Oracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリの場所です。サイズはファイルシステム上で割り当てられている領域、使用済領域はライブラリにあるパッケージが使用している領域です。
「Publisher」表には、親と、それに対応する資格証明が表示されます。「Parents」は、Image Packaging System (IPS)にあるOracle Solaris 11パッケージとコンテンツのURLです。このURLは、Oracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリとImage Packaging Systemで情報を同期するために使用されます。「Parent」リストは、Configure Parent Repositoriesウィザードを使用すると作成されます。サイトにOracle Solaris 11パッケージの独自のローカル・リポジトリがある場合は、その場所からOracle Enterprise Manager Ops Centerのライブラリを更新できます。
Oracle Solaris Clusterなど、他の親リポジトリも使用可能です。複数の親リポジトリを構成してそれぞれの資格証明を指定できます。使用可能なOracleリポジトリのリスト、および鍵と証明書のペアのダウンロードは、pkg-register.oracle.com
のサイトを参照してください。
「Content」タブには、Oracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリのパッケージと、各パッケージの簡単な説明がリストされます。特定のパッケージを検索したり、またはカテゴリやバージョンで検索を絞り込むこともできます。
親リポジトリのパブリッシャを管理し、Oracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリをその親と同期することができます。反復的な同期スケジュールを作成すると、非ピーク時にOracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリを自動的に同期することも可能です。
Configure Parent Repositoriesウィザードで、Oracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリの更新に使用する親リポジトリと、それに対応する資格証明を作成します。
「Add Content」アクションを使用すると、Oracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリに手動でコンテンツを追加できます。このアクションを実行したとき、親リポジトリのURLと資格証明は保存されません。リポジトリのリストを保存するには、「Configure Parent Repository」アクションを使用します。
https://pkg.oracle.com/solaris/support
など、使用可能なOracleリポジトリのリスト、および資格証明として使用する鍵と証明書のペアのダウンロードは、pkg-register.oracle.com
のサイトを参照してください。
更新プロファイルと、OSまたはファームウェア・イメージをプロビジョニングするために作成するプロファイルは、ソフトウェア・ライブラリのコンテンツに依存しています。Oracle Solaris 10、9、8とOracle Linuxの場合は、Linux, Solaris 8-10ソフトウェア更新ライブラリという専用ソフトウェア・ライブラリに、各オペレーティング・システム用のパッケージ、更新、サイト固有スクリプトおよび構成ファイルが含まれています。
Linux, Solaris 8-10ソフトウェア更新ライブラリは、Oracle Enterprise Manager Ops Centerのインストール時、またはインストール後に「Create Update Library」アクションを使用して構成できます。
各OSについて、このソフトウェア・ライブラリはコンテンツを次のカテゴリで編成します。
クラスタ(Oracle Solarisパッケージのグループ)
構成ファイル
ハードウェア
ローカル
ローカル・パッケージ
ローカルRPM
通知
パッケージ
パッチ
事後アクション
事前アクション
プローブ
推奨ソフトウェア構成
Oracle Solarisベースライン
ライブラリのコンテンツの表示は、OSディストリビューション、カテゴリ、表示タイプおよびバージョンに応じて変更できます。
ライブラリのコンテンツの管理の詳細は、「イメージ」を参照してください。
ローカル・カテゴリのコンテンツの管理の詳細は、「ローカル・コンテンツ」を参照してください。
ほとんどの場合、必要なイメージはすべてOracle Knowledge Baseからダウンロードされます。ただし、Oracle Enterprise Manager Ops Center内でイメージを作成することも、Oracle Enterprise Manager Ops Center以外の場所から取得してOracle Enterprise Manager Ops Centerにインポートまたはアップロードすることもできます。
Oracle Enterprise Manager Ops Centerで管理されるイメージには、次のカテゴリがあります。
ファームウェア・イメージ: Oracle Enterprise Manager Ops Centerでは、ファームウェア・イメージはハードウェアのファームウェア、ファームウェアの使用手順、プラットフォーム、およびソフトウェアの依存性で構成されます。これらのイメージはソフトウェア・ライブラリに格納されます。次のファームウェア・タイプがサポートされています。
サービス・プロセッサのファームウェア
シャーシのファームウェア
電力配分装置のファームウェア
ストレージ・コンポーネントの場合、RAIDコントローラ、エクスパンダおよびディスク上のファームウェア更新ファームウェア・イメージの最大サイズは20MBです。
OSイメージ: OSイメージには、オペレーティング・システム全体があります。OSイメージのサブセットがブランド・イメージで、特定の目的で最適化されたオペレーティング・システムをインストールする他に、アプリケーションもインストールできます。たとえば、Oracle Solaris 9のブランド・イメージは、Oracle Solaris 10を実行しているシステムの非グローバル・ゾーンにインストールできます。これらのイメージはソフトウェア・ライブラリに格納されます。
ISOイメージ: ディスク・イメージとも呼ばれ、任意のタイプの非圧縮ディレクトリとファイルが含まれます。リムーバブル・メディアに収録されているのは、このイメージです。アプリケーションまたはデータ、あるいはその両方のいずれにも使用できます。ファームウェアとOSイメージは専用の更新ライブラリのいずれかに格納されますが、ISOイメージは他のソフトウェア・ライブラリに格納されます。ISOイメージのプロファイルを作成する際に、それを配置するソフトウェア・ライブラリを指定します。ブラウザ操作で転送できるISOイメージの最大サイズは、2GBです。イメージが2GBより大きい場合は、エンタープライズ・コントローラのシステムに手動でファイルを移動し、インポートしてください。
OSイメージは、ハードウェア・サーバーと仮想化ホストの両方にオペレーティング・システムをプロビジョニングします。パッケージ、更新としてグループ化される他に、Oracle SolarisのOSイメージはベースラインとしてもグループ化されます。仮想化ホストのOSイメージはISOファイルとして提供され、Oracle SolarisまたはLinux OSイメージと同様にインポートできます。
OSイメージの要件
OSイメージは、ISO形式のイメージ・ファイルである必要があります。イメージがISOファイル形式でない場合は、ファイルを作成してください。たとえばOracle Solarisシステムでは、次のコマンドで、自動マウントされるファイルシステム上のすべてのOSコンポーネント・ファイルを、ISOファイルに収集します。
# mkisofs -o <name_of_OS.iso> -J -R /cdrom/<name_of_OS>
Oracle Enterprise Manager Ops Centerソフトウェアが、操作ごとにISOファイルをロードします。ISOファイルが複数のCDにわたる場合は、1枚のDVD上にコンテンツを結合します。
Oracle SolarisのインストールCDからISOファイルを作成することはできません。
表5-3 各オペレーティング・システムのイメージ・タイプ
オペレーティング・システム | イメージの場所 |
---|---|
Oracle Solaris 11 |
Oracle Solaris 11ソフトウェア更新ライブラリ |
Oracle Solaris 10、9、8 |
Linux and Oracle Solaris 8-10ソフトウェア更新ライブラリ |
Oracle Linux |
Linux and Oracle Solaris 8-10ソフトウェア更新ライブラリ |
JumpStart Enterprise Toolkit |
JumpStart Enterprise Toolkit (JET)は、Oracle Solaris 8、9、10で使用できます。 |
ファームウェア・イメージは、ハードウェア・アセットをプロビジョニングし、パッケージまたは更新としてグループ化されます。製造業者で作成され、ベンダーのWebサイトからダウンロードするか、メディアからアップロードする必要があります。ファームウェア・イメージは、ベンダーのファームウェア・ファイルと、ファームウェアのメタデータ(使用されるプラットフォームや、ソフトウェア依存性など)のコピーです。
ファームウェア・イメージをインポートする際に、イメージ・ファイルを補完するメタデータの提供が必要になることがあります。通常、その情報はイメージのREADMEファイルにあります。ファームウェア・タイプ、ファームウェアでサポートされるシステム、ファームウェアのバージョン、およびこのファームウェア・イメージが依存している他のファームウェア・イメージを指定する必要があります。
例5-1 ファームウェア・メタデータの例
ALOM-CMTファームウェアのREADMEファイルの例を次に示します。単一のバイナリをサービス・プロセッサにデプロイしています。
ファームウェア更新のタイプとバージョンを決定する部分:
Latest Sun System Firmware(6.1.2): ---------------------------------- System Firmware 6.1.2 Sun Fire[TM] T2000 2006/01/20 18:19 ALOM-CMT v1.1.2 Jan 20 2006 18:06:10 VBSC 1.1.1 Jan 20 2006 17:56:19 Reset V1.0.0 Hypervisor 1.1.0 2005/12/15 11:10 OBP 4.20.0 2005/12/15 16:48 Sun Fire[TM] T2000 POST 4.20.0 2005/12/15 17:19
サポートされるモデルを決定する部分:
This README is intended for users who wish to upgrade the firmware in their Sun Fire T2000.
更新前にファームウェアを停止する必要があるかどうかを決定する部分:
a)To update the Sun System Firmware, the system must be powered off (i.e. in standby mode).
このREADMEファイルから、次のメタデータを特定できます。
使用可能なプラットフォーム: Sun Fire T2000
タイプ: VBSC
バージョン: 1.1.1
停止の必要性: あり
この例では、VBSCファームウェアのサブコンポーネント/タイプとしてバージョン1.1.1が使用されました。ALOM-CMT:1.1.2やOBP:4.20.0など他のタイプも使用できます。ただし、指定されたバージョンが常にファームウェアのサブコンポーネント/タイプであることは確認してください。
ファームウェアまたはOSをプロビジョニングするには、適切なソフトウェア・ライブラリからイメージを取得し、ターゲットのアセットにインストールするようにOracle Enterprise Manager Ops Centerに指示するデプロイメント計画を使用します。イメージをインポートするたびに、プロファイルも同じ名前で作成されます。このデフォルト・プロファイルはデプロイメント計画で使用できますが、デプロイメント計画に使用するプロファイルはコピーを作成して名前を変更し、元のプロファイルは元の名前でライブラリに残すことをお薦めします。
デプロイメント計画でイメージを使用する場合は、そのイメージがOracle Enterprise Manager Ops Centerのいずれかのソフトウェア・ライブラリにある必要があります。イメージがある場所に応じて、イメージをアップロードまたはインポートします。どちらの場合も、イメージはOracle Enterprise Manager Ops Centerの管理外の場所からライブラリに移動することになります。
「How To」ライブラリ(http://docs.oracle.com/cd/E27363_01/nav/howto.htm
)のファームウェアの最新状態の保持の手順を参照してください。
PDUのファームウェアは、ファームウェア自体とPDUの管理ソフトウェアとの2つのファイルで構成されています。各ファームウェア・イメージをインポートまたはアップロードし、両方のイメージを含むプロファイルを作成する必要があります。ファームウェア・イメージにはメタデータが必要ですが、メタデータはイメージに常に含まれているとはかぎりません。その場合は、インポートまたはアップロード時にメタデータを指定します。
メタデータを含むファームウェアのアップロード
ファームウェアをアップロードするには、「How To」ライブラリ(http://docs.oracle.com/cd/E27363_01/nav/howto.htm
)のファームウェアの最新状態の保持の手順を参照してください。ファームウェア・コンポーネントの選択に関する項の手順に従って、両方のファームウェア・コンポーネントを選択します。
MKAPP_Vfirmware_version
.DL
HTML_Vfirmware_version
.DL
メタデータを含まないファームウェアのアップロード
ファームウェアをアップロードするには、「How To」ライブラリ(http://docs.oracle.com/cd/E27363_01/nav/howto.htm
)のファームウェアの最新状態の保持の手順を参照してください。ファームウェア・コンポーネントの選択に関する項の手順に従って、ファームウェア・コンポーネントの1つであるMKAPP_Vfirmware_version
.DLを選択して「Upload」をクリックします。ファームウェアのメタデータを定義するには、次の手順を実行します。
ターゲット・タイプで、「PDU」をクリックします。
プラットフォームで、「Sun Rack II PDU」をクリックします。
ファームウェアのバージョンを入力します。
「Depends On None」を選択し、その他はデフォルトのオプションのままにします。
ジョブの完了後、もう1つのファームウェア・イメージであるHTML_Vfirmware_version
.DLについても同じ手順を繰り返しますが、1点のみ相違があります。ステップ4
で、このファームウェア・イメージがMKAPP_Vfirmware_version
.DLのイメージに依存することを指定します。
PDUファームウェア更新のファームウェア・プロファイルの作成
「Actions」ペインで「Create Firmware Profile」をクリックします。
プロファイルの名前および説明を入力します。
サブタイプとして、「Power Distribution Units」をクリックします。
ターゲット・タイプとして、「Power Distribution Units」をクリックします。「Next」をクリックします。
「Firmware Configuration」は、デフォルトのオプションと値のままにします。「Next」をクリックします。
MKAPP_Vfirmware_version
.DLと、dHTML_Vfirmware_version
.DLの両方のイメージを選択します。「Next」をクリックします。
新規プロファイルのサマリーを確認して「Finish」をクリックすると、ジョブが発行されます。
Linux and Oracle Solaris 8-10ソフトウェア更新ライブラリのソフトウェア・ライブラリも、サイト固有の構成ファイルと、デプロイメント計画で使用するスクリプトの格納とアクセスに使用されます。サイトの他のローカル・コンテンツとして、データ・ファイル、実行可能ファイル、またはバイナリ・ファイルも使用できます。たとえば、プロビジョニング・ジョブを実行する前にサーバーをテストするスクリプトなどが考えられます。
「Updates Library」の「Local」カテゴリは、ナレッジ・ベースに接続しません。ユーザーがソフトウェア更新ライブラリにファイルをアップロードしていずれかのカテゴリに分類し、ライフサイクルを通じて管理します。任意のカテゴリにサブカテゴリを作成してファイルを編成できます。
コンポーネントの詳細として、ディストリビューション、バージョン、リリース、グループ、サイズ、URL、ファイルの追加または編集日時、サマリーなどの説明的な情報、ホスト、RPM、およびベンダーを表示できます。
アクションは、管理対象ホストに対して変更を行うスクリプト、バイナリ・ファイル、または実行可能ファイルです。スクリプトまたはファイルを適切なカテゴリにアップロードした後、そのスクリプトまたはファイルのタイプに応じたプロファイルを作成し、OSやファームウェアをインストールまたはアップグレードするデプロイメント計画にそのプロファイルを含めます。次のアクションを使用できます。
Pre-Actions: プロビジョニングの手順を開始する前に管理対象ホストで実行するスクリプト。デプロイメント計画を作成する際に「Execute Pre-Install」のステップを選択し、スクリプトを含めるプロファイルを選択します。
Post-Actions: ジョブの完了後に管理対象ホストで実行するスクリプト。デプロイメント計画を作成する際に「Execute Post-Install」のステップを選択し、スクリプトを含めるプロファイルを選択します。
Probes: ジョブを実行できることを確認するために管理対象ホストで実行するスクリプト。
Macros: 管理対象ホストに適するように汎用の構成ファイルを変更するスクリプト。このスクリプトで行が1つ出力され、それが構成ファイルのマクロ記号を置き換えます。ホスト環境ごとに構成ファイルをカスタマイズして、複数のホストに1つの構成ファイルを適用する場合は、マクロを使用してください。
ローカル・アクションのアップロードの手順
「Navigation」ペインで「Libraries」を展開します。
「Linux and Oracle Solaris 8-10 Software Update Library」をクリックします。
「Actions」ペインで「Upload Local Action」をクリックします。
「Upload Local Action」ウィンドウが表示されます。
アクションの名前を入力します。
スクリプトまたは実行可能ファイルの目的を説明するテキストを入力します。
アクションのタイプとして「Pre-Action」、「Post-action」、「Macros」または「Probes」などを選択します。
スクリプトまたは実行可能ファイルに適したディストリビューションの名前をクリックします。
「Parent Category」フィールドに、アクションのタイプとして指定したカテゴリが表示されます。サイトでサブカテゴリを使用している場合は、「Browse」ボタンをクリックして特定のサブカテゴリに移動します。
「Browse」をクリックしてスクリプトまたは実行可能ファイルを検索し選択します。
「Upload」をクリックします。ファイルが、指定したカテゴリでLinux, Solaris 8-10ソフトウェア更新ライブラリにアップロードされます。
これで、スクリプトのプロファイルを作成し、そのプロファイルをデプロイメント計画で使用できるようになりました。
pkg
rpm
tar
zip
gzip
compress
ファイルが圧縮形式の場合は、アップロード後に圧縮解除されます。
ローカル・ソフトウェア・パッケージのアップロードの手順
「Navigation」ペインで「Libraries」を展開します。
オペレーティング・システムの「Software Update Library」をクリックします。
「Actions」ペインで「Upload Local Software Packages」をクリックします。
パッケージが、ソフトウェアの旧バージョンに対するセキュリティ修正の場合は、「Yes」を選択します。それ以外の場合は「No」を選択します。
このパッケージを追加するディストリビューションの名前をクリックします。
「Parent Category」セクションで、「Local PKGs」をクリックするか、「Browse」をクリックしてサブカテゴリを検索します。
「Files」セクションで「Add」をクリックし、ファイルのリストを表示します。最低1つはソフトウェア・パッケージを選択してください。
「Upload」をクリックします。ファイルが、指定したカテゴリでLinux, Solaris 8-10ソフトウェア更新ライブラリにアップロードされます。
これで、パッケージまたはRPMをプロビジョニング・プロファイルに追加できるようになりました。
構成ファイルはテキスト・ファイル、バイナリ・ファイル、または非RPM形式のアプリケーションで、アセット・タイプの設定と値を含んでいます。そこに定義されているアセットのすべてで、プロファイルまたはデプロイメント計画が構成ファイルを使用します。
ローカル構成ファイルのアップロードの手順
「Navigation」ペインで「Libraries」を展開します。
「Linux and Oracle Solaris 8-10 Software Update Library」をクリックします。
「Actions」ペインで「Upload Local Configuration File」をクリックします。
「Upload Local Configuration File」ウィンドウが表示されます。
「Target path on server」で、構成ファイルのフルパスを入力します。
「Version」に、このファイルのバージョンを識別する文字列を入力します。この文字列は、「Components」リストに表示されるときファイル名に追加されます。
ファイルの簡単な説明を入力します。
このファイルを適用する「Distribution」を選択します。ディストリビューションは複数選択も可能です。
「Parent Category」で、「Configuration Files」カテゴリのままにするか、「Browse」をクリックしてサブカテゴリを検索します。
「Browse」をクリックして構成ファイルを検索し、選択します。
「Upload」をクリックします。ファイルが、指定したカテゴリでLinux, Solaris 8-10ソフトウェア更新ライブラリにアップロードされます。
サイトのローカル・コンテンツは、ローカルRPMまたはPKG、構成ファイル、マクロ、事前アクション、事後アクション、およびプローブの各デフォルト・カテゴリに分類されます。サブカテゴリを作成して、ローカル・コンテンツを独自に編成することもできます。サブカテゴリで許可されるローカル・コンテンツのタイプは、その親カテゴリによって異なります。
ローカル・カテゴリの追加の手順
「Navigation」ペインで「Libraries」を展開します。
「Linux and Oracle Solaris 8-10 Software Update Library」をクリックします。
「Actions」ペインで「Add Local Category」をクリックします。
新規サブカテゴリの名前を入力します。
新規サブカテゴリの簡潔な説明、たとえば目的などを入力します。
サブカテゴリに割り当てる「Distribution」をクリックします。
「Parent Category」をクリックし、システム定義のカテゴリのいずれかをサブカテゴリとして選択します。
「Apply」をクリックします。新規サブカテゴリが、選択したデフォルト・カテゴリの下に作成されます。これで、ソフトウェア・パッケージとファイルを新規サブカテゴリにアップロードできるようになりました。
ローカル・コンポーネント・ファイルのコンテンツを編集できます。たとえば、IPアドレスを含むシステム・ファイルをアップロードしてから、そのファイルに正しくないIPアドレスがあったことが判明した場合は、ファイルを編集してIPアドレスを修正できます。この手順で、ファイルを正しいファイルに置き換えることも可能です。
ローカル・コンポーネント・ファイルの編集の手順
「Navigation」ペインで「Libraries」を展開します。
「Linux and Oracle Solaris 8-10 Software Update Library」をクリックします。
「Actions」ペインで「Edit Local Component File」をクリックします。
ファイルを指定するには、名前を入力するか、「Browse」ボタンをクリックしてファイルに移動します。ファイルが見つからない場合は、「Distribution」をクリックして正しいディストリビューションを選択します。選択したディストリビューションにあるファイルのみが表示されます。
「Edit existing file」または「Replace existing file」を選択します。
ファイルを編集するように選択した場合は、ファイルを変更してから「Save」をクリックします。
ファイルを置換するように選択した場合は、置換するファイルを参照してから「Upload」をクリックします。
サイトのローカル・コンテンツは削除できますが、デフォルトのカテゴリは削除できません。
注意: コンテンツを削除するときに確認は行われず、削除の取消しもできません。削除するローカル・コンポーネントが正しいことを確認してください。 |
ローカル・コンポーネント・ファイルの削除の手順
「Navigation」ペインで「Libraries」を展開します。
「Linux and Oracle Solaris 8-10 Software Update Library」をクリックします。
「Actions」ペインで「Delete Local Component」をクリックします。
カテゴリを展開し、削除するコンポーネントを表示します。表示されるディストリビューションを変更するには、「Distribution」をクリックします。
削除するコンポーネントまたはサブカテゴリを選択します。
「Delete」をクリックします。
サブカテゴリとそのコンポーネントを削除する場合に、個々のコンポーネントを削除してからサブカテゴリを削除しようとしないでください。サブカテゴリにコンポーネントがなくなると、サブカテゴリにはプレースホルダ・コンポーネントが作成されるため、削除できなくなります。手順を繰り返し、サブカテゴリ自体の削除を選択してください。プレースホルダ・コンポーネントも削除されます。
複数のファイル、またはディレクトリ全体を1回の操作でアップロードできます。たとえば、DVDの内容をアップロードしたり、ディレクトリを指定できます。ディレクトリとサブディレクトリのすべてのコンポーネントがアップロードされます。
ファイルは、次の形式である必要があります。
pkg
rpm
(Linux RPMの場合)
tar
zip
gzip
compress
ファイルが圧縮されている場合は、アップロード後にファイルが抽出されます。
開始する前に
ファイルがサポート対象のファイル・タイプであることを確認してください。
ファイル・サイズが2GBを超えていないことを確認してください。ファイルが2GBより大きい場合は、エンタープライズ・コントローラのシステム上のファイルシステムに手動でファイルをコピーします。
リムーバブル・メディアからアップロードする場合は、メディアを挿入してください。
ローカル・ソフトウェアのバルク・アップロードの手順
「Navigation」ペインで「Libraries」を展開します。
「Linux and Oracle Solaris 8-10 Software Update Library」をクリックします。
「Actions」ペインで「Bulk Upload Packages and Patches」をクリックします。
「Upload Packages, Patches, and RPMS」ウィンドウが表示されます。
「Distribution」をクリックし、これらのファイルに適用するディストリビューションを選択します。
「Upload from OS Image」または「Upload from Directory」を選択します。
OSイメージのパスまたはディレクトリを指定するか、「Browse」をクリックして検索し、選択します。ディレクトリを指定した場合は、ディレクトリとそのサブディレクトリのファイルがすべてアップロードされます。OSイメージを指定した場合は、そのOSイメージをマウントしてファイルを選択する必要があります。
いずれかのOSイメージをクリックし、「Mount」をクリックします。
「Browse」をクリックしてファイルを検索し、選択します。
「Submit」をクリックします。アップロード・ジョブが作成されます。
アップロード・ジョブのステータスを確認するには、「Bulk Upload Results」を選択します。
ソフトウェア更新ライブラリで認定済のパッケージを確認するには、中央のペインで「Content」タブをクリックし、「Category」リストで「Patches」を選択します。未認定のパッケージを表示するには、「Category」リストで「Local PKGs」または「Local RPMs」をクリックします。
バルク・アップロードしたすべてのローカル・コンポーネントについて、詳細な履歴を表示できます。
バルク・アップロード結果の表示の手順
「Navigation」ペインで「Libraries」を展開します。
「Linux and Oracle Solaris 8-10 Software Update Library」をクリックします。
「Actions」ペインで「Bulk Upload Results」をクリックします。アップロードされたコンポーネントのリストに、各コンポーネントの名前、説明、ステータス、および日付が表示されます。
コンポーネントを選択して「View Results」をクリックします。アップロードしたコンポーネントの詳細が表示されます。
ecadm backup
コマンドで、ソフトウェア・ライブラリはバックアップされません。OSイメージのソフトウェア・ライブラリをネットワーク・ストレージ(NAS)上に作成し、そのネットワーク・ストレージ・デバイスをサイトのバックアップ計画に含めることをお薦めします。別の方法として、エンタープライズ・コントローラのディレクトリを手動でバックアップすることもできます。
イメージとローカル・コンテンツのバックアップの手順
サイトの障害時リカバリ計画に応じて、アーカイブを他のサーバー、ファイル共有、または/var/opt/sun
ディレクトリ以外の場所に移動します。
エンタープライズ・コントローラの再構築が必要な場合は、エンタープライズ・コントローラをリストアしてから/var/opt/sun/xvm/images/os
階層をリストアします。
アクションの実行、またはこの機能のロールの詳細は、「How To」ライブラリ(http://docs.oracle.com/cd/E27363_01/nav/howto.htm
)で次のリソースを参照してください。
エンタープライズ・コントローラでのソフトウェア・ライブラリの構成と管理
ファームウェアの最新状態の保持