次の情報が含まれます。
Oracle Enterprise Manager Ops Centerでは、ストレージ・サーバーとアプライアンスを管理および監視します。また、Storage Connectプラグイン・ソフトウェアを介してそれらのアプライアンスでストレージ容量の検出およびプロビジョニングを実行し、ストレージ・ライブラリを通じてそのストレージを仮想アセットで使用できるようにします。
ストレージ・ライブラリとは、Oracle Solaris Zones、Oracle VM Server for SPARC、Oracle VM Server for x86、およびそのサーバー・プールと仮想データ・センターのためのストレージ・リソースです。これらの仮想化ホストとサーバー・プールは、メタデータおよび操作データをストレージ・ライブラリに格納します。Oracle Solaris Zonesのメタデータおよびデータは、グローバル・ゾーンまたサーバー・プールに関連付けられたストレージ・ライブラリに格納されます。Oracle VM Serverをサポートするストレージ・ライブラリは、Oracle VMストレージ・リポジトリです。
次の表は、タスク、およびタスクを完了するために必要なロールを示しています。タスクを完了するために必要なロールまたは権限がない場合は、管理者に連絡してください。各種ロールおよびロールに付与される権限の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Ops Center管理ガイド』を参照してください。
要件に応じて、次のアクションを実行できます。
ファイルシステムとして、またはブロック・ストレージとしてストレージ・ライブラリを作成します。
属性の変更またはLUNの追加により、既存のストレージ・ライブラリを変更します。
ストレージ・アプライアンスを更新します。
使用可能なアクションのセットは、次の選択内容によって異なります。
物理アセットを選択した場合は、アセットのユーザー・インタフェースを起動して、ハードウェアの状態や構成に関する情報を表示できます。
ファイル・サーバー・グループのアセットを選択した場合は、中央のペインの「Filesystems」タブにすべてのファイルシステムがリストされ、「Add a Backing Device」、「Edit」および「Delete」の各アイコンが表示されます。
「Storage Array Group」でアセットを選択した場合は、「Logical Units」タブから「Create Logical Unit」、「Resize LUN」、「Delete LUN」および「Clone LUN」の各アイコンを使用できます。
表6-2 BUIにおけるライブラリ情報の場所
対象 | 場所 |
---|---|
ストレージ・ライブラリを表示 |
「Navigation」ペインで「Libraries」を展開し、「Storage Libraries」を展開します。 |
ストレージ・ハードウェア情報を表示 |
「Navigation」ペインで「All Assets」を展開し、「Storage」セクションまでスクロールします。中央のペインで、情報を表示する物理アセットを選択します。 |
ストレージ・アレイまたはファイル・サーバーのグループを表示 |
「Navigation」ペインで「All Assets」を展開し、「Resource Management Views」セクションで「Storage」を展開します。 |
ストレージ・プロファイルを表示 |
「Navigation」ペインで「Plan Management」を展開し、「Profiles and Policies」をクリックします。「Discovery」、「RAID Controller」および「Update Storage Appliance」の各カテゴリにプロファイルが表示されます。 |
LUNを使用している仮想ホストを表示 |
「Navigation」ペインで「Libraries」を展開し、「Storage Libraries」を展開します。ストレージ・ライブラリを選択して、中央のペインでLUN表を開きます。「Allocated To」フィールドに、仮想ホストの識別子が表示されます。 |
ストレージ・ライブラリを使用している仮想化ホストを表示 |
「Navigation」ペインで「Libraries」を展開し、「Storage Libraries」を展開します。ストレージ・ライブラリを選択して、中央のペインで「Summary」タブを表示します。仮想化ホストのIPアドレスは、「Allocated To」フィールドに表示されます。 |
ストレージ・ライブラリは、そのストレージ・ライブラリに関連付けられたサーバー・プールに、各仮想化ホストのメタデータを格納します。メタデータは、仮想化ホストのイメージまた識別情報です。オペレーティング・システムの構成、CPU、メモリー、ネットワークなどが該当します。仮想化ホストのデータは、その使用方法による結果で、同じストレージ・ライブラリまたは別のストレージ・ライブラリに配置できます。
ストレージ・ライブラリはローカル、つまり仮想化ホストのサーバー上のファイルシステムとすることも可能で、NFSサーバーまたはSANネットワークからアクセスすることもできます。仮想化ホストを作成するときには、メタデータを格納できるように、その仮想化ホストに関連付けられるストレージ・ライブラリのいずれかに仮想化ホストを割り当てます。
ローカル仮想化ホストのメタデータの場合、仮想化ホスト(Oracle VM Server for SPARC、Oracle VM Server for x86、およびグローバル・ゾーン)はローカル・ストレージ・ライブラリを使用できます。
すべての仮想ホストのメタデータの場合、仮想化ホストはNetwork Attached Storage (NAS)ストレージ・ライブラリを使用する必要があります。
データの場合、Oracle VM Server for SPARCおよびOracle VM Server for x86は自身と仮想ホストのためにNAS共有またはSAN LUNを使用できます。グローバル・ゾーンは、自身と非グローバル・ゾーンのためにSAN LUNを使用できます。ストレージ・ライブラリは、仮想化ホストと関連付ける必要があります。
サーバー・プールは、NASストレージ・ライブラリを使用する必要があります。
仮想化ホストを同じプロセッサ・アーキテクチャでグループ化すると、サーバー・プールを作成できます。仮想化ホストは、サーバー・プールに関連付けられているストレージとネットワークをすべて共有します。サーバー・プールに仮想化ホストを追加する場合、その仮想化ホストに関連付けられているライブラリは、そのサーバー・プールのどのホストからも使用可能になります。図6-1は、サーバー・プールの仮想化ホストがストレージ・ライブラリを介してストレージ・リソースにアクセスする仕組みを示しています。
図6-2は、NASおよびSANのストレージ・ライブラリと仮想化ホストがLUNと通信する様子を示しています。
SANストレージ・ライブラリは、仮想ディスク(LUN)としてデータを公開し、それがLUN GUIDによって識別されます。制御ドメインは、ファイバ・チャネルまたはiSCSIを使用してRAWパーティションを論理ドメインで使用可能にします(「ブロック・ストレージ」を参照)。
NASストレージ・ライブラリは、RAWファイルおよびVMDK形式ファイルとしてデータを公開します。すべてのタイプの仮想化ホストは、メタデータの格納にNFSサービスを使用します(「Network Attached Storage (NAS)ストレージ・ライブラリ」を参照)。
LUN、RAWファイルおよびRAWボリュームは、データとメタデータを仮想ホストに格納します。図6-3は、図6-2を展開し、NAS仮想ディスクのメタデータがNASストレージ・ライブラリに格納されるところを示しています。SAN仮想ディスクのメタデータは、SANストレージ・ライブラリに保持されます。
Network Attached Storage (NAS)ライブラリは、NFSストレージ・デバイスのマウント・ポイントのためのストレージ・ライブラリです。仮想化ホストは、NFSサービスを使用してストレージ・ライブラリにアタッチし、データおよびメタデータにアクセスします。
すべての仮想ホストのメタデータを1つのNASストレージ・ライブラリに格納することも、仮想ホストごとにストレージ・ライブラリを個別に作成することもできます。個別にストレージ・ライブラリを使用すると、アクセスが容易になる、容量が増大する、パフォーマンスが強化されるなどのメリットがあります。
NASストレージ・ライブラリがアクセス不可になると、ライブラリに関連付けられている仮想ホストに、次のような形で影響します。
ストレージ・ライブラリが仮想ホストのメタデータに使用されている場合、仮想ホストは引き続き機能しますが、Oracle Enterprise Manager Ops Centerは仮想ホストを管理できなくなります。Oracle Enterprise Manager Ops Centerはストレージ・ライブラリのメタデータとの対話に依存しているため、メタデータの読取りと変更を必要とするジョブが失敗します。仮想ホストを手動で管理する必要があります。
ストレージ・ライブラリが、仮想ディスクをサポートするNFS大規模ファイルに使用されている場合、仮想ホストは機能しません。
ブート・ディスクがNFS共有上にある場合、仮想ホストは再起動できません。
仮想ホストは移行できません。
ブロック・ストレージ・ライブラリをサーバー・プール、Oracle VM Server、またはグローバル・ゾーンに関連付けてデータを格納できます。ブロック・ストレージ・ライブラリは、LUNのグループで構成されます。LUN (論理ユニット番号)はストレージ・ボリュームのスライスであり、ディスクの集合です。
ディスク: 物理的なストレージ・メディア。ディスクのセットがディスク・アレイです。
ボリューム: 複数のディスクによって提供されるストレージ容量の集合。
スライス: ディスク・アレイに接続されたサーバーに公開されるボリュームのパーティション。
LUN (論理ユニット番号): スライスを表したもの。
GUID: LUNのグローバル一意識別子。
ストレージ・ライブラリは、ブロック・ストレージまたはファイルシステム・ストレージを使用できます。ブロック・ストレージは、論理ユニットすなわちLUNの形のファイバ・チャネル・ディスクまたはiSCSIディスクによってバックアップされます。ブロック・ストレージは、静的な場合と動的な場合があります。
Oracle Enterprise Manager Ops CenterでLUNの作成、サイズ変更、削除およびクローニングが可能な場合、ブロック・ストレージ・ライブラリは動的です。サーバー・プールに仮想ホストを追加するとき、同じアクションでストレージ・ライブラリにLUNを追加できます。このリリースでは、iSCSI LUNでストレージ・デバイスが検出されるときに動的ブロック・ストレージ・ライブラリが作成されます。
既存のLUNを使用してストレージ・デバイスを管理するとき、Oracle Enterprise Manager Ops CenterはLUNを使用できますが、その変更や削除、あるいは新規LUNの作成はできません。これを行うには、ストレージ・デバイスの独自のユーザー・インタフェースを使用する必要があります。静的ブロック・ストレージ・ライブラリは、以前の製品ソフトウェア・バージョンで検出および構成されたストレージ・デバイスをサポートします。各LUNは、割り当てられた仮想ホストを排他的に使用します。LUNはサイズが固定されていて共有もできないため、ストレージ・ライブラリで使用可能なストレージを最適化し、適切なサイズのLUNを割り当てる方法を計画する必要があります。
表6-3は、静的ブロック・ストレージ・ライブラリと動的ブロック・ストレージ・ライブラリの比較です。
表6-3 静的ライブラリと動的ライブラリの比較
動的ブロック・ストレージ・ライブラリ | 静的ブロック・ストレージ・ライブラリ | |
---|---|---|
プロトコル |
iSCSI |
iSCSI ファイバ・チャネル |
ストレージ・ライブラリの作成 |
ストレージ・ライブラリは、ストレージ・ハードウェアとそのターゲット・グループを検出するとき暗黙的に作成されます。 |
LUNを作成してから、ストレージ・ライブラリを作成します。既存のLUNをライブラリに割り当てます。 |
ストレージ・ライブラリの管理 |
仮想ホストを追加するとき、そのLUNを作成できます。仮想ホストで追加のストレージが必要になった場合は、LUNのサイズを増やすことができます。 ストレージ・サーバーのユーザー・インタフェースを通じて行った変更は、Oracle Enterprise Manager Ops Centerのユーザー・インタフェースで反映されます。 |
ストレージ・ライブラリを使用できる仮想ホストの数は、ストレージ・ライブラリのLUNの数によって設定されます。 ストレージ・サーバーのユーザー・インタフェースを通じて行った変更は、Oracle Enterprise Manager Ops Centerのユーザー・インタフェースで更新されません。LUNのGUIDなど一部の情報は、ストレージ・サーバーのユーザー・インタフェースからしか取得できません。 |
「Add LUN」アイコン |
新規LUNを作成します。 |
既存のLUNを選択するか、既存のLUNのGUIDを入力します。 |
「Edit LUN Details」アイコン |
LUNのサイズを増やします。 |
Oracle Enterprise Manager Ops CenterでLUNの名前を変更します。 |
「Delete LUN」アイコン |
LUNとデータを削除します。ストレージ・サーバー上のLUNが削除されます。 |
LUNをライブラリから削除しますが、データは削除しません。 |
ストレージ・リソースを使用するには、Oracle Solaris Zoneをストレージ・ライブラリに関連付ける必要があります。第14章の「ストレージ・ライブラリの関連付け」を参照してください。
Oracle Enterprise Manager Ops Centerには、Oracle VMストレージ・リポジトリを作成するオプションがあります。Oracle VMストレージ・リポジトリは、仮想マシンのメタデータ、ISOイメージ、仮想ディスク・イメージの格納に使用されるストレージ・ライブラリです。ストレージ・リポジトリがNFSファイル・サーバー上で作成されると、NFSベースのストレージ・リポジトリになります。ストレージ・リポジトリがLUN上で作成されると、ブロックベース・リポジトリになります。これらのファイル・サーバーでは、リソースを格納するためにOracle VM Serverによって使用されるストレージ・リポジトリを作成できます。リソースには、仮想マシン・メタデータ、テンプレート、アセンブリ、ISOイメージおよび仮想ディスクが含まれます。
Oracle VMストレージ・リポジトリの作成の手順
「Navigation」ペインで「Libraries」を展開します。
「Storage Libraries」を選択します。
「New Oracle VM Storage Repository」をクリックします。
リポジトリの名前と説明を入力し、プロトコルとして「NFS」または「OCFS」を選択します。「Next」をクリックします。
ドロップダウン・リストから、ストレージ・リポジトリを使用するOracle VM ManagerとOracle VM Server、およびストレージ・リポジトリをサポートするNFSファイル・サーバーを選択します。
ストレージ・リポジトリ用のNFSファイル・サーバー上でファイルシステムを選択し、共有名を指定します。「Next」をクリックします。
ストレージ・リポジトリに関連付けるサーバー・プールを選択します。「Next」をクリックします。
構成を確認し、「Finish」をクリックしてジョブを発行します。
各仮想ホストには、/guests
という名前のデフォルト・ローカル・ライブラリがあり、ホストのゲストのデータとメタデータがそこに格納されます。ストレージ効率とサイト編成の目的で、ファイルシステムをライブラリとして指定し、他のローカル・ライブラリを作成および管理できます。
ストレージ・ライブラリが使用不可になっても、ローカル・ライブラリは引き続き使用できます。ただし、ローカル・ライブラリにメタデータを持つゲストの移行はできなくなります。
仮想ホストのローカル・ライブラリとライブラリのコンテンツを表示するには、次の手順を実行します。ローカライズ・ライブラリをサポートするローカル・ディスクの詳細も表示できます。
仮想ホストのローカル・ライブラリの表示の手順
仮想ホストを選択します。
中央のペインで「Libraries」タブをクリックします。「Associated Libraries」表の「Type」列で、「Local」タイプのライブラリが識別できます。
「Local」タイプのライブラリを選択します。「Usage」表に、そのローカル・ライブラリを使用するゲストがすべて表示されます。
「Usage」表で、ゲストを選択します。
「Contents」タブをクリックすると、「Library Contents」表ですべてのイメージが、タイプ別にソートして表示されます。
ローカル・ディスクの詳細を表示するには、「Associated Libraries」表に戻って「Local Devices」をクリックします。ローカル・デバイス・ライブラリを選択します。
ローカル・ライブラリは、名前と説明を変更できます。ローカル・ライブラリに定義されているファイルシステムを変更することはできません。
ローカル・ライブラリの編集の手順
「Navigation」ペインで「Assets」を展開します。
アセットを選択します。
中央のペインで「Libraries」タブをクリックします。アセットに関連付けられているライブラリと、ライブラリに格納されているゲストがリストされます。
「Edit Local Library」アイコンをクリックします。
「Edit Local Library」ペインで、ライブラリの新しい名前や説明を入力します。
「Update」ボタンをクリックします。ジョブが完了すると、編集後のローカル・ライブラリが「Associated Libraries」表にリストされます。
各仮想ホストにはローカル・ライブラリがあり、file: ///guests
に配置されています。デフォルトのローカル・ライブラリに加えて、ストレージ・リソースを効率的に使用しイメージを編成するために他のローカル・ライブラリを作成できます。
ローカル・ライブラリの追加の手順
ルート・ユーザーのみが読取り/書込み権限を持つファイルシステムを作成します。
「Navigation」ペインで「Assets」を展開します。
アセットを選択します。
中央のペインで「Libraries」タブをクリックします。アセットに関連付けられているライブラリと、ライブラリに格納されているゲストがリストされます。
「New Local Library」アイコンをクリックします。
「Create Local Library」ペインで、ライブラリの名前と説明を入力します。
「URL」フィールドに、イメージとメタデータを格納する場所のディレクトリ名を入力します。
「Create Local Library」ボタンをクリックします。ジョブが完了すると、新規ローカル・ライブラリが「Associated Libraries」表にリストされます。
仮想ホストに追加したローカル・ライブラリを削除できます。削除すると、仮想ホストはそのローカル・ライブラリに定義されていたディレクトリにも、ライブラリのコンテンツにもアクセスできなくなります。デフォルトのローカル・ライブラリ/guestsは削除できません。ライブラリとそのコンテンツをすべて削除するオプションと、ライブラリは削除するがストレージ・リソースのディレクトリに含まれるコンテンツは維持するオプションがあります。どちらの場合も、ディレクトリは削除されません。
ジョブが完了すると、ローカル・ライブラリが「Associated Libraries」表から削除されます。ローカル・ライブラリのコンテンツを維持するように選択した場合は、新規ライブラリに同じURLを指定すると、同じコンテンツでローカル・ライブラリを作成できます。
ブロック・ストレージ・ライブラリはSANネットワークで使用され、LUNをバックアップするストレージ・アレイに応じて、ファイバ・チャネルLUNまたはiSCSI LUNに基づきます。LUNは、ストレージ・アレイが管理対象アセットかどうかによって静的または動的ストレージに対応します。
新規SANストレージ・ライブラリを作成しており、新規ライブラリに仮想ホストまたはサーバー・プールをすぐに関連付ける場合。
既存のSANストレージ・ライブラリのストレージ容量を増やしており、使用可能なLUNからLUNを選択する場合。
「Available LUNs」表には、関連付けられたライブラリから、または選択したプールやホスト、ゾーンからアクセスできるすべてのLUNが表示されます。
ライブラリに追加するLUNを識別しやすいように、LUNごとに次の情報が表示されます。
LUN GUID: LUNを一意に識別する32桁のID。
LUNのホスト情報:
Hostname - LUNにアクセスできるホストの名前またはIPアドレス。
Controller Number: HBAポート用のホストのID。HBAポートは、ファイバ・チャネル・ディスク・アレイの物理インタフェースです。
LUN Number: LUN用のホストのID。
Size (GB): 各LUNのサイズ(GB単位)。特定のLUNを検索するには、「Search」ボックスを使用します。
1つ以上のLUNをクリックします。完了したら、「Next」または「Add LUN」をクリックします。
既存のストレージ・ライブラリにLUNを追加している場合は、新規ジョブが開始されます。SANストレージ・ライブラリを作成している場合は、構成したLUNの詳細を「Summary」ペインで確認します。
「Finish」をクリックし、ライブラリを閉じます。
ブロック・ストレージ・ライブラリにサーバー・プールまたは仮想ホストが関連付けられていない場合は、新しいLUNを名前で指定してストレージ容量を追加できます。ストレージ・ライブラリに関連付けがある場合は、サーバー・プールまたは仮想ホストに使用できるLUNのリストから新しいLUNを選択することもできます。
ブロック・ストレージ・ライブラリへのLUNの追加の手順
「Navigation」ペインで「Libraries」を展開します。
「Storage Libraries」で「Block Storage」をクリックします。
使用可能ないずれかのストレージ・ライブラリをクリックします。
「Actions」ペインで「Add LUN」をクリックします。
LUNを追加する方法を選択します。
手動でLUNをライブラリに追加する場合は、デフォルト・オプション「Manually enter the GUID/WWN of the LUNs to be added」のままにします。手順を完了するには、「ブロック・ストレージ・ライブラリへのLUNの追加の手順」を参照してください。
使用可能なLUNからLUNを選択する場合は、使用可能なLUNのオプションから「Select」をクリックします。手順を完了するには、「ブロック・ストレージ・ライブラリのためのLUNの選択」を参照してください。
手動によるブロック・ストレージ・ライブラリへのLUNの追加の手順
新規SANストレージ・ライブラリを作成しており、後からLUNを追加するデフォルトのアクションのままにする場合。ストレージ・ライブラリを作成するには、少なくとも1つのLUNを追加する必要があります。
既存のSANストレージ・ライブラリにLUNを追加している場合。ライブラリを選択し、「Add LUN」アクションを選択しました。デフォルトのオプションでは、新しいLUNを名前で指定します。
Oracle Enterprise Manager Ops Centerは、Oracle VM Managerの機能を共有して各種ベンダーのストレージ・デバイスを管理します。Oracle VM Storage Connectは、ストレージ・デバイスの機能と属性をOracle Enterprise Manager Ops Centerに公開するアプリケーション・プログラミング・インタフェース(API)です。ストレージ・ベンダーがOracle VM Storage Connectプラグインを作成している場合、そのプラグインをインストールすると、ベンダーのストレージ製品の管理が可能になります。ストレージ・デバイスは、Oracle Enterprise Manager Ops Centerのユーザー・インタフェースを介して管理します。プラグイン・ソフトウェアは、各ベンダーから入手できます。
インストール済のプラグインを表示するには、次の手順を実行します。
「Assets」ペインで「Administration」を展開します。
「Enterprise Controller」を選択します。
中央のペインで「Proxy Controller」タブをクリックします。
中央のペインの「Installed StorageConnect Plugins」セクションに、プラグイン・ソフトウェアとその詳細がリストされます。
ストレージ機能は、各種のストレージ・デバイスでサポートされています。中央のペインのタブには、各タイプに関する詳細が示されています。
他のタイプのストレージに組み込まれたRAIDコントローラでは、ハードウェア情報に加えて次の情報がレポートされます。
RAIDボリューム
RAIDレベル
ストライプ・ゾーン
ディスク数
ソフトウェア・ライブラリとストレージ・ライブラリは、NFSサーバーの共有に配置できます。これらのライブラリは、次のいずれかの方法で作成できます。
ライブラリを作成し、仮想ホストをOracle Enterprise Manager Ops Centerソフトウェアにアタッチしてから、そのライブラリに仮想ホストのサーバー・プールを関連付ける方法。
Oracle Enterprise Manager Ops Centerソフトウェアを使用してライブラリを作成し、仮想ホストのサーバー・プールに追加する方法。
注意: NFSプロトコルには、NFSサーバーとNFSクライアントが使用するドメイン・ネーム・システム(DNS)に関する合意が必要です。サーバーとクライアントが、共有にアクセスする正規ユーザーのIDについて合意する必要があります。 |
エンタープライズ・コントローラにはNFS共有がマウントされないため、NFS共有の使用が必要なシステムに近いシステム、つまりOracle VM Server for SPARCおよびOracle VM Server for x86がホストされているシステムにNFSサーバーをインストールしてください。
NFSMAPID_DOMAIN
変数を検索し、その変数値をドメイン名に変更します。
NFSサーバーとNFSクライアントの両方に共通するグループおよびユーザー・アカウントを定義します。GID 60のグループ・アカウントと、UID 60のユーザー・アカウントを作成します。たとえば、次のコマンドでグループとopsctr
という名前のユーザーを作成します。グループopsctr
を作成します。
# groupadd -g 60 opsctr
opsctr
ユーザーを作成します。
# useradd -u 60 -g 60 -d / -c 'Ops Center user' -s /bin/true opsctr
共有するディレクトリを作成し、その所有権と権限モードを設定します。次はその例です。
# mkdir -p /export/lib/libX # chown opsctr:opsctr /export/lib/libX # chmod 777 /export/lib/libX
NFSサーバーで/etc/dfs/dfstab
ファイルを編集します。
正しい共有オプションでディレクトリを共有するエントリを追加します。たとえば/export/lib/libX
という名前のディレクトリを共有するには、次のエントリを作成します。
share -F nfs -o rw,root=<domain name>,anon=60 -d "Share 0" /export/lib/libX
ここで、<domain name>は/etc/default/nfs
ファイルで指定したドメイン名です。NFS共有をドメイン外部からアクセス可能にする場合は、rw
オプションを使用して、オプションのドメイン・リストを指定します。
share -F nfs -o rw=<domain name 1>,<domain name 2>,anon=60 -d "Share 0" /path/to/share
<domain name n>エントリを、正しいドメイン名に置き換えます。
ディレクトリを共有し、ディレクトリが共有されていることを確認します。次はその例です。
# shareall # share - /export/lib/libX rw,root=_<domain>_,anon=60 "Share 0"
共有で、NFSクライアント上のopsctr
ユーザー・アカウントとルート・ユーザーに書込み権限を付与します。特別なオプションでディレクトリに書込みアクセス権を許可し、ドメインにルート・ユーザーとしてのアクセス権を許可するように設定し、匿名ユーザーがクライアント上でUID 60 (opsctr)のユーザー・アカウントとして表示されるように指定します。
注意: root=<domain name>が有効になるように、ドメイン名を/etc/nsswitch.conf ファイルに追加します。可能な場合は、ネットワーク・インフォメーション・サービス(NIS)のかわりにDNSを使用します。DNSは、ホスト名をIPアドレスにマップします。/etc/nsswitch.conf ファイルで、ホスト行をDNSに変更します。 |
NFSサーバーで共有を設定したら、NFSクライアントに共有がマウントされるように準備する必要があります。
NFSMAPID_DOMAIN
変数を検索し、その変数値をドメイン名に変更します。
opsctr
ユーザー・アカウントが作成されていることを確認します。
# grep opsctr /etc/passwd
作成されている場合、次のようになります。
ipsctr:x:60:60:opsctr user:/:
NFS共有がクライアントで表示されていることを確認します。
# showmount -e <server-name> export list for <server-name>: /export/virtlib/lib0 (everyone)
NASストレージ・ライブラリは、NASソフトウェア・ライブラリと同じですが、目的が異なります。ソフトウェア・ライブラリにはプロビジョニングのためのイメージが格納され、ストレージ・ライブラリにはメタデータとデータが格納されます。
NASストレージ・ライブラリの作成の手順
「Navigation」ペインで「Libraries」を展開します。
「Storage Libraries」をクリックします。
「Action」ペインで「New NAS Storage」をクリックします。
ライブラリの名前と説明を入力します。
このライブラリに関連付けるサーバー・プールを選択します。
タイプには、共有ディレクトリのパスを入力する他に、Oracle Enterprise Manager Ops Centerで統合型のストレージ・アセットを管理している場合は、アセットを選択してエクスポート済の共有を指定することもできます。
「New NAS Library」ボタンをクリックすると、ライブラリが作成されます。
NASアプライアンスやNFSデバイスのようにファイルベースのストレージ・デバイスの場合、Oracle Enterprise Manager Ops Centerではハードウェア情報に加えて次の情報がレポートされます。
File systems: ファイルシステム階層で、物理デバイスとして表示される場所。たとえば、NAS共有。
Backing Devices: ファイルシステムをサポートしている物理デバイス。たとえば、RAIDディスク。
iSCSI SANやファイバ・チャネルSANデバイスなど、ブロックベースのストレージの場合、ストレージ・アレイ・アセットでは、中央のペインに次のタブも表示されます。
Volume Groups: 物理ディスクのコレクション、または物理ディスクの一部を示します。
Logical Units (LUN): ボリューム・ディスクから作成される仮想ディスク。
ストレージ・アプライアンスの詳細は、Sun ZFS Storage Applianceのドキュメントを参照してください。Sun ZFS Storage 7000システム管理ガイドを閲覧するには、Unified Storage Systemソフトウェア・インタフェースにログインし、画面右上にある「Help」をクリックしてください。
このタイプのストレージ・アプライアンスにはサービス・プロセッサがあり、これは検出も必要です。この手順は、「Sun ZFS Storage Appliance」を参照してください。
ストレージ・アプライアンスを検出すると、他のアセットと同様に管理できるようになる他に、Sun ZFS Storage Applianceで提供される追加の機能も使用できます。Oracle Enterprise Manager Ops CenterのUIから、ストレージ・アプライアンスのUIを起動できます。「Action」ペインで次のコマンドを使用し、アプライアンスのユーザー・インタフェースの特定のページを開きます。それぞれで、アプライアンスの資格証明を入力し、アプライアンスのタスクを実行します。
「Launch Appliance UI」で、メイン・ページの新規ブラウザ・ウィンドウまたはタブが開きます。
「Launch Detailed Dashboard」で、ステータス・ページの新規ブラウザ・ウィンドウまたはタブが開きます。
「Launch Analytics」で、動的な分析ページの新規ブラウザ・ウィンドウまたはタブが開きます。
「Manage Shares」で、共有構成ページの新規ブラウザ・ウィンドウまたはタブが開きます。
「Manage Services」で、データ・サービス構成ページの新規ブラウザ・ウィンドウまたはタブが開きます。
注意: 製品ソフトウェアのこのバージョンからは、ストレージ・アプライアンスを更新する際にプロビジョニング・プロファイルとデプロイメント計画を使用できます。 |
My Oracle Supportからアプライアンス更新をダウンロードし、ファイルを圧縮解除してアプライアンス更新のイメージを抽出します。
アプライアンス更新イメージを、ソフトウェア・ライブラリにアップロードまたはインポートし、デフォルト・アクションのままこのイメージのプロファイルを作成します。
「Update Storage Appliances」計画テンプレートから計画を作成します。ソフトウェア・ライブラリを選択し、イメージのプロファイルを選択します。
デプロイメント計画を適用するには、計画を選択してから、更新するストレージ・アプライアンスを選択します。
ストレージ・アプライアンスのダウングレードが必要な場合は、次の手順を実行します。
「Navigation」ペインで「Assets」、「Storage」の順に展開します。
ストレージ・アプライアンスを選択します。
中央のペインで「System Details」タブをクリックします。
「Appliance Updates」表で、削除する更新を選択します。
「Rollback Appliance Software」アイコンをクリックします。
アクションを確定してジョブを発行します。
Oracle Exadata Storage Serverは、高速で大容量のストレージ・サーバーです。各サーバーに付属する12のディスクは、ストレージ・コントローラに接続されています。Exadataには、すべてのディスクにまたがる3つのディスク・グループがあり、各物理ディスクを各ディスク・グループに配置できます。すべての物理ディスクをデータ検索とストレージに関連付けると、ストレージのパフォーマンスが最大限に発揮されます。
Oracle Enterprise Manager Ops Centerは、SuperCluster Engineered Systemを管理する際にExadata Storage Serverとそのディスクを検出します。詳細は、第20章「Oracle Engineered Systems」を参照してください。
Oracle Enterprise Manager Ops Centerには、次の操作に対応するデフォルトのプロファイルが用意されています。
RAIDコントローラの構成
Sun ZFS Storage Applianceの更新
ストレージ・デバイスをHA構成するには、次の要件を満たす必要があります。
ストレージが、プライマリとセカンダリのエンタープライズ・コントローラ・システム間で転送可能であること。ローカル・ファイルシステムを高可用性のストレージに使用しないこと。
ストレージが、ミラーリングやRAID 5などデータ冗長性機能に対応していること。
ストレージが、操作のサポートに十分なパフォーマンスに対応していること。
ストレージに、Oracle Enterprise Manager Ops Centerソフトウェアが/var/opt/sun/xvm
ディレクトリ構造に格納するデータを保持できる容量があること。
NASアプライアンス、ハードウェアRAIDアレイ、および外部JBODなど各種のストレージ・ソリューションがこのような基準を満たしています。ストレージは、エンタープライズ・コントローラに直接アタッチすることも、ストレージ・エリア・ネットワークを介してアタッチすることもできます。
必要な容量、パフォーマンス、接続性、および冗長性機能を備えたストレージ・ソリューションを選定する必要があります。構成の手順は、使用可能なストレージ・ソリューションごとに、およびオペレーティング・システムによって大きく異なります。
HAストレージ・ソリューションで使用する具体的なフェイルオーバー手順を決定する必要があります。実際のインストールごとに必要な手順の詳細は、My Oracle Supportに問い合せてください。
アクションの実行の手順、またはこの機能のロールの詳細は、次のいずれかのリソースを参照してください。
詳細な例は、「How To」ライブラリ(http://docs.oracle.com/cd/E27363_01/nav/howto.htm
)を参照してください。
ストレージ・ハードウェアの詳細は、第10章を参照してください。
Sun ZFS Storage 7000システム管理ガイドを閲覧するには、Unified Storage Systemソフトウェア・インタフェースにログインし、画面右上にある「Help」をクリックしてください。このガイドには、ストレージ・システムの次のホスト名またはIPアドレスでもアクセスできます。
https://hostname:215/wiki
https://ipaddress:215/wiki
詳細な情報へのリンクは、Sun ZFS Storage Appliance Softwareの製品情報ページを参照してください。