この章では、リリース11.1.1.9.0のSAP User Management Engineコネクタのソフトウェアおよびドキュメントに関する更新の概要を示します。
この章で説明する更新内容は、次のカテゴリに分類されます。
コネクタのソフトウェアに対する更新が含まれます。
コネクタのドキュメントに対する主な変更が含まれます。この変更はソフトウェアの更新には関係ないものです。
次の項では、ソフトウェアの更新について説明します。
リリース11.1.1.8.0で解決された問題を次に示します。
| Oracle Bug# | 問題の説明 | 解決内容 |
|---|---|---|
16506263 |
コネクタが他のネイティブ言語用に構成されている場合でも、タスクのレスポンスは英語のみで表示されます。 |
この問題は解決されました。 |
13090423 |
ユーザーがターゲット・システムで2つのロールを持ち、リコンシリエーション操作を実行する場合、両方のロールがOracle Identity Managerで反映されます。 ターゲット・システムでユーザーから2つのロールを割当て解除してから、リコンシリエーション操作を実行した場合、2つのロールが子フォームから削除されません。 |
この問題は解決されました。 |
12951484 |
管理およびユーザー・コンソールで実行中にスケジュール済ジョブを停止しようとすると、スケジュール済ジョブのステータスが「STOPPED」でなく「INTERRUPT」と表示されます。 |
この問題は解決されました。 |
17748918 |
UD_SAPUME_IS_LOCKのデフォルト値が「BLANK」ではなく「NO」に変更されます。 |
この問題は解決されました。 |
17401453 |
SAP User Management Engineのユーザー・リコンシリエーション中に、アカウントIDが小文字である場合に2つのリソース・オブジェクトがOracle Identity Managerの特定のアカウントに作成されます。 |
この問題は解決されました。 |
17288932 |
OIMの「ユーザーの作成」タスクに対するSAP Webディスパッチャ内の使用可能なログがないため、「WSDLドキュメントの処理中のエラー」の問題が発生します。 |
この問題は解決されました。 このリリースで、コネクタは、SAP GRC 5.3のSSL(Secure Socket Layer)の構成にも使用できるLookup.SAPUME.AC53.Configuration参照定義の新しいコネクタ構成エントリをサポートします。 |
リリース11.1.1.7.0でのソフトウェアの更新は次のとおりです。
このリリース以降、コネクタでは次の新規コンポーネントがサポートされています。
Risk Analysis and Remediation (別名Analyze and Manage Access Risk (AMAR))
Compliant User Provisioning (別名Provision and Manage Users (PMU))
このガイドでは、SAP BusinessObjects AC Access Risk AnalysisはRisk Analysis and Remediation、SAP BusinessObjects AC Access Request ManagementはCompliant User Provisioningを示します。
これは、Identity Connector Framework (ICF)に基づくSAP User Management Engine用の最初のOracle Identity Manager Connectorリリースです。リリース11.1.1.5.0でのソフトウェアの更新は次のとおりです。
Oracle Identity Manager SAP User Management Engine Connectorは、ICFベースのコネクタです。
Identity Connector Framework (ICF)は、すべてのOracle Identity ManagerおよびOracle Wavesetコネクタで必要な基本プロビジョニングやリコンシリエーションなどの機能を提供するコンポーネントです。ICFではクラスパス分離も使用されているため、SAP User Management Engineコネクタと従来のバージョンのコネクタを共存させることができます。
詳細は、「コネクタのアーキテクチャおよびサポートされるデプロイメント構成」を参照してください。
前のリリースでは、エンタープライズ・ポータル・コネクタはOracle Identity Managerが実行されているマシンにデプロイ可能でした。今後のリリースでは、SAP User Management Engineコネクタを、Oracle Identity Managerにローカルに、またはコネクタ・サーバーにリモートでデプロイできます。
詳細は、「コネクタ・サーバーへのコネクタ・バンドルのデプロイ」を参照してください。
SAP User Management Engineコネクタは、ユーザー関連データと複数データ・ソース(Lightweight Directory Access Protocol (LDAP)ディレクトリ、SAP NetWeaver Application Server Javaのシステム・データベース、Application Server ABAPのユーザー管理など)とのプロビジョニングおよびリコンサイル用に構成および使用できます。すなわち、データ・ソース構成に関係なく、ユーザー管理エンジンからユーザー管理操作を実行するように、このコネクタを構成できます。
フェデレーテッド・ポータル・ネットワーク(FPN)によって、SAPおよびSAP以外の複数のポータルを持つ組織は、独立したポータル間でコンテンツを共有できます。FPNでは、プロデューサがアプリケーションを保持および実行します。コンシューマは、プロデューサ・ポータルへのリダイレクトを管理します。FPN構成では、リモート・ロール割当てコンテンツ使用状況モードを使用して、コンテンツをネットワーク全体で共有できます。コンシューマは、プロデューサから提供されたロールを割り当てることができます。FPN構成でリモート・ロール割当てをサポートするようにコネクタを構成できます。
以前のリリースでは、ターゲット・システムの複数のインストールがある場合、参照定義のエントリは、エントリのコピー元のターゲット・システム・インストールにリンクされていませんでした。プロビジョニング操作中、プロビジョニング操作が実行されているターゲット・システム・インストールに固有の参照フィールドの値を選択できませんでした。
今後のリリースからは、参照定義のエントリは、コピー元のターゲット・システム・インストールにリンクされます。
詳細は、「ターゲット・システムと同期された参照定義」を参照してください。
リコンシリエーション時にOracle Identity Managerに送信されたアカウント・データの変換を構成できます。さらに、リコンシリエーションおよびプロビジョニング時に、Oracle Identity Managerに送信された、またはOracle Identity Managerから送信されたアカウント・データの検証も構成できます。詳細は、次の各項を参照してください。
削除されたユーザー・レコードのリコンシリエーション用にコネクタを構成できます。ターゲット・システムでレコードが削除された場合、対応するSAP UMEリソースがOIMユーザーから削除されます。
削除されたユーザー・レコードのリコンシリエーションのために使用されるスケジュール済ジョブの詳細は、「リコンシリエーション・スケジュール済ジョブ」を参照してください。
次の各項では、ドキュメント固有の更新について説明します。
このガイドのリビジョン12でのドキュメント固有の更新は次のとおりです。
表1-1の「Oracle Identity GovernanceまたはOracle Identity Manager」行が更新されました。
このガイドのリビジョン11(原典)でのドキュメント固有の更新は次のとおりです。
このガイドのリビジョン10(原典)でのドキュメント固有の更新は次のとおりです。
このガイドのリビジョン9では、次のようなドキュメント固有の更新が行われています。
表1-1の「Oracle Identity Manager」行は、「Oracle Identity GovernanceまたはOracle Identity Manager」に変更され、Oracle Identity Governance 12c (12.2.1.3.0)の動作保証についても更新されました。
このガイドのリビジョン8(原典)でのドキュメント固有の更新は次のとおりです。
OIMのインタフェース名がドキュメント全体で訂正されました。
「インストール前の作業」は再編成されています。
ターゲット・システム上で実行される手順に関する情報は、次の各項でハイレベルの概要に置き換えられています。
ガイドのリビジョン7(原典)でのドキュメント固有の更新は次のとおりです。
リリース11.1.1.8.0のリビジョン6におけるドキュメント固有の更新は次のとおりです。
表1-1の「Oracle Identity Manager」行が更新されています。
Oracle Identity Manager 11gリリース2 PS3 (11.1.2.3.0)に固有の情報が「使用上の推奨事項」に追加されました。
リリース11.1.1.8.0のリビジョン5におけるドキュメント固有の更新は次のとおりです。
「ノート」が、「コネクタの機能拡張」の冒頭に追加されました。
リリース11.1.1.8.0のリビジョン4におけるドキュメント固有の更新は次のとおりです。
「コネクタ・サーバー」行が表1-1に追加されました。
表1-6の次の行が変更されました:
ACリクエストID[WRITEBACK]
UniqueID
「SAPUMEプロセス・フォームおよびSAP AC UMEプロセス・フォームとターゲット・システムのフィールド長の同期化」が追加されました。
「アップグレード後のステップの実行」が追加されました。
「コネクタのアップグレード」のステップ5.aで、コネクタ・バージョンが「11.1.1.7.0」から「11.1.1.8.0」に変更されました。
第2.1.2.1項「コネクタ操作用のターゲット・システム・ユーザー・アカウントの作成」のステップ3.dにノートが追加されました。
リリース11.1.1.7.0のリビジョン3におけるドキュメント固有の更新は次のとおりです。
第2.1.2.1項「コネクタ操作用のターゲット・システム・ユーザー・アカウントの作成」のステップ3が変更されました。
リリース11.1.1.7.0のリビジョン2におけるドキュメント固有の更新は次のとおりです。