プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Identity Manager ServiceNowコネクタ・ガイド
リリース11.1.1
E79637-05
目次へ移動
目次

前
次

1 ServiceNowコネクタについて

ServiceNowコネクタはOracle Identity Manager (OIM)をServiceNowと統合します。

1.1 ServiceNowコネクタの概要

Oracle Identity Managerでは、アクセス権の管理、セキュリティおよびITリソースのプロビジョニングが自動化されています。ServiceNowコネクタにより、Oracle Identity Managerの管理された(ターゲット)リソースとしてServiceNowを使用できます。

ServiceNowコネクタは、OIMをServiceNowインスタンスと統合するのに使用されます。ServiceNowコネクタを使用すると、すべてのServiceNowアカウントがエンタープライズ内の他のアイデンティティ認識アプリケーションとの統合サイクルに基づいて作成、更新および非アクティブ化されます。ServiceNowコネクタではサービス・プロセスを標準化し、自動化を実装して手動タスクを置き換えます。

ノート:

このマニュアルの一部では、ServiceNowをターゲット・システムと呼んでいます。

コネクタのアカウント管理(ターゲット・リソース)モードでは、ターゲット・システム上で直接作成または変更されたユーザーに関する情報をOracle Identity Managerにリコンサイルできます。このデータは、OIMユーザーに割り当てられたリソース(つまりアカウント)の追加または変更に使用されます。また、Oracle Identity Managerを使用して、OIMユーザーに割り当てられたServiceNowリソース(アカウント)のプロビジョニングまたは更新を行うことができます。Oracle Identity Managerで実行されるこのようなプロビジョニング操作は、ターゲット・システム・アカウントの作成または更新に変換されます。

1.2 ServiceNowコネクタの動作保証済コンポーネント

ServiceNowコネクタをインストールおよび使用するために必要なソフトウェア・コンポーネントおよびそのバージョンは次のとおりです。

表1-1 動作保証されているコンポーネント

項目 要件

Oracle Identity GovernanceまたはOracle Identity Manager

Oracle Identity ManagerのOracle Identity Governanceの次のリリースのいずれかを使用できます。

  • Oracle Identity Governance 12c (12.2.1.4.0)
  • Oracle Identity Governance 12c (12.2.1.3.0)

  • Oracle Identity Manager 11gリリース2 PS3 BP06 (11.1.2.3.6)およびこのリリース・トラックでのそれ以降のBP

ターゲット・システム

ServiceNowリリースEureka以降

コネクタ・サーバー

11.1.2.1.0

コネクタ・サーバーJDK

JDK 1.6以上

1.3 ServiceNowコネクタの動作保証済言語

コネクタでサポートされている言語は次のとおりです。

  • アラビア語

  • 中国語(簡体字)

  • 中国語(繁体字)

  • チェコ語

  • デンマーク語

  • オランダ語

  • 英語(アメリカ合衆国)

  • フィンランド語

  • フランス語

  • フランス語(カナダ)

  • ドイツ語

  • ギリシャ語

  • ヘブライ語

  • ハンガリー語

  • イタリア語

  • 日本語

  • 韓国語

  • ノルウェー語

  • ポーランド語

  • ポルトガル語

  • ポルトガル語(ブラジル)

  • ルーマニア語

  • ロシア語

  • スロバキア語

  • スペイン語

  • スウェーデン語

  • タイ語

  • トルコ語

1.4 ServiceNowコネクタのアーキテクチャ

ServiceNowコネクタは、Identity Connector Framework (ICF)を使用して実装されます。

ICFは、アイデンティティ・コネクタを使用するために必要なコンポーネントです。ICFは、すべてのOracle Identity Managerコネクタに共通の基本的なリコンシリエーションおよびプロビジョニング操作を提供します。さらに、ICFにはバッファリング、タイムアウト、フィルタリングなどの一般的な機能も用意されているため、開発者がこれらの機能を自分で実装する必要はありません。ICFはOracle Identity Managerに同梱されています。したがって、ICFを構成したり変更する必要はありません。

図1-1に、ServiceNowコネクタのアーキテクチャを示します。

図1-1 コネクタのアーキテクチャ

図1-1の説明が続きます
「図1-1 コネクタのアーキテクチャ」の説明
コネクタは、アカウント管理モードで実行するように構成できます。アカウント管理は、ターゲット・リソース管理とも呼ばれます。このモードでは、ターゲット・システムはターゲット・リソースとして使用され、コネクタは次の操作を行うことができます。
  • プロビジョニング

    プロビジョニングでは、Oracle Identity Managerを使用して、ターゲット・システムでユーザーを作成、更新または削除します。プロビジョニング中に、アダプタがICF操作を呼び出すと、ICFがServiceNowアイデンティティ・コネクタ・バンドルで作成操作を呼び出し、バンドルがプロビジョニング操作のためにターゲット・システムAPIを呼び出します。ターゲット・システムのServiceNow Table APIはバンドルからのプロビジョニング・データを受け入れ、ターゲット・システムで必要な操作を実行し、ターゲット・システムからのレスポンスをバンドルに返し、バンドルはそのレスポンスをアダプタに渡します。

  • ターゲット・リソース・リコンシリエーション

    リコンシリエーション時には、スケジュール済タスクによってICF操作が呼び出されます。ICFは続いてServiceNowアイデンティティ・コネクタ・バンドルで検索操作を呼び出し、続いてバンドルによりServiceNow APIがリコンシリエーション操作のために呼び出されます。APIはリコンシリエーション基準に一致するユーザー・レコードを抽出し、バンドルおよびICFを介してレコードをスケジュール済タスクに戻し、スケジュール済タスクがOracle Identity Managerにレコードを渡します。

    ターゲット・システムからフェッチされた各レコードは、OIMユーザーにすでにプロビジョニングされているServiceNowリソースと比較されます。一致が見つかると、ターゲット・システムからServiceNowレコードに対して行われた更新が、Oracle Identity ManagerのServiceNowリソースにコピーされます。一致が見つからなかった場合、レコードのユーザーIDが、各OIMユーザーのユーザーIDと比較されます。一致が見つかった場合、ターゲット・システム・レコードのデータを使用して、ServiceNowリソースがOIMユーザーにプロビジョニングされます。

ServiceNowアイデンティティ・コネクタ・バンドルはHTTPSプロトコルを使用してServiceNow Table APIと通信します。ServiceNow Table APIを使用すると、REST APIエンドポイントを介してプログラム的にアクセスできます。アプリケーションはServiceNow APIを使用して、ディレクトリ・データ、およびユーザーなどのディレクトリ・オブジェクトに対して作成、読取り、更新および削除(CRUD)操作を実行できます。

関連項目:

ICFの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのIdentity Connector Frameworkの理解を参照してください。

1.5 ServiceNowコネクタでサポートされるユースケース

ServiceNowコネクタは、OIMをServiceNowインスタンスと統合するのに使用されます。ServiceNowコネクタを使用すると、すべてのServiceNowアカウントがエンタープライズ内の他のアイデンティティ認識アプリケーションとの統合サイクルに基づいて作成、更新、削除および非アクティブ化されます。ServiceNowコネクタではサービス・プロセスを標準化し、自動化を実装して手動タスクを置き換えます。一般的なITシナリオでは、OIMを使用する組織のねらいは、ServiceNowクラウド・インスタンスにおけるアカウントの管理やロールまたは部門とのユーザー・アソシエーションの管理にあります。

ビジネス・ユースケースとして、チケッティング・システム・ソリューションとしてServiceNowを、アイデンティティ管理にOIMを使用していたオーストラリアの大手ロジスティックス企業を考えてみましょう。ServiceNowコネクタを使用する前は、作成、編集、削除といった操作は手動で行っており、集中管理による効率的な操作は導入されていませんでした。これらの操作はServiceNow REST APIを使用して簡単に自動化できます。ServiceNowコネクタをOracle Identity Managerと統合することで、このロジスティックス企業では完全な自動化を実現できました。

ServiceNowコネクタが役立ついくつかのシナリオの例を次に紹介します。
  • ServiceNowユーザー管理

    ServiceNowを使用している組織において、OIMとの統合によりアイデンティティを管理することにしました。この組織では、OIMを使用してターゲット・システムのユーザー・アイデンティティを作成することによりその管理を行うことにしました。この組織ではまた、ターゲット・システムでOIMにより直接実行されたユーザー・アイデンティティの変更を同期することにもしました。このようなシナリオにおいて手軽で簡単な方法は、ServiceNowコネクタをインストールし、ITリソースの接続情報を指定することによりターゲット・システムに対して構成することです。

    ServiceNowコネクタでは、新規ユーザーがServiceNowクラウド・インスタンスでセルフ・プロビジョニングできます。新規ユーザーは、クラウド・ベースのリソースのカタログからリクエストおよびプロビジョニングできます。

    ターゲット・システムで新規ユーザーを作成するには、OIMプロセス・フォームに入力して送信し、プロビジョニング操作をトリガーします。コネクタではターゲット・システムに対して作成操作を実行し、この操作の実行が成功するとユーザーが作成されます。同様に、削除や更新といった操作も実行できます。

    ユーザー・アイデンティティを検索または取得するには、OIMからスケジュール済タスクを実行する必要があります。コネクタはターゲット・システムのユーザー・アイデンティティに対して対応する検索操作を実行し、OIMに対するすべての変更をフェッチします。

  • 権限付与の管理
    • ServiceNowのグループ

      ServiceNowにおいて、グループとは共通の目的を共有するユーザーの集合のことです。一般に、グループは変更要求の承認やインシデントの解決といったタスクを実行します。

      たとえば、ネットワークの停止というシナリオを考えてみましょう。チーム・メンバーが何人かいるネットワーク担当グループがそのインシデントについてのグループ通知を受信します。この停止インシデントを解決するタスクはネットワーク担当グループのどのメンバーに割り当ててもかまいません。ServiceNowコネクタのOIMとの統合により、リクエスト・ベースのポリシー・オプションが提供されます。ServiceNowコネクタを使用する前は、承認者はネットワーク担当グループのユーザーでなければなりませんでした。ServiceNowとの統合により、この停止の解決は事前定義済ポリシーに基づいて自動的にユーザーまたはグループに割り当てることができます。管理者およびユーザーにとって、ServiceNowコネクタはリクエスト・ベースのグループ・メンバーシップ割当てやグループ・メンバーシップ取消しを容易にするオプションとなります。

    • ServiceNowのロール

      ServiceNowにおいて、ロールとはグループの作成および各種グループに対するアクセス権ベースの権限の割当てができる管理者のことです。

      ServiceNowコネクタではロール・メンバーシップを管理します。ロール・メンバーシップにより、ServiceNowの機能に対する選択的なアクセス権が提供されます。ユーザーは1つ以上のロールのメンバーになることができます。一般に、新規ユーザーは特定のロールに追加されます。各ロールにより、表示や更新、削除の操作など、ServiceNowユーザーが実行できる各種タスクが決まります。

      例をあげると、ある特定のロールを持つユーザーには変更要求を表示する権限はあるものの、変更要求を承認または拒否するアクセス権限はありません。ロール割当てのないServiceNowユーザーは読取りと書込みの最小限の操作を行えます。ServiceNowユーザーがグループを作成するには、ロール・アクセス権限が必要です。大規模な組織では、管理者が他の従業員に管理者として様々な役割を果たすよう任命することが必要となる場合があります。たとえば、他の従業員やパートナ、顧客、ベンダーに対するサポート・エージェントとしての役割を果たせる社内のITスタッフに管理者役割を設定できます。ServiceNowコネクタを使用すると、ServiceNowの管理ロールを権限としてユーザーに割り当てたり失効させることができ、ServiceNowの委任管理機能を利用するのが簡単になります。

1.6 ServiceNowコネクタの機能

コネクタの機能には、コネクタ・サーバーのサポート、完全リコンシリエーション、制限付きリコンシリエーション、および削除されたアカウント・データのリコンシリエーションが含まれます。

1.6.1 完全リコンシリエーション

完全リコンシリエーションでは、すべてのレコードがターゲット・システムからOracle Identity Managerにフェッチされます。

最初の完全リコンシリエーション実行後に、増分リコンシリエーション用にコネクタを構成できます。

ターゲット・システムでサポートされている場合、コネクタは増分リコンシリエーションを実行できます。つまり、ターゲット・システムにタイムスタンプ値を保持できるフィールドがある場合、増分リコンシリエーションがサポートされます。

完全リコンシリエーションはいつでも実行できます。

完全リコンシリエーションの実行の詳細は、完全リコンシリエーションを参照してください。

1.6.2 コネクタ・サーバーのサポート

コネクタ・サーバーはICFによって提供される機能の1つです。コネクタ・アーキテクチャでは、1つ以上のコネクタ・サーバーを使用することで、アプリケーションと外部にデプロイされたバンドルとの通信が可能になります。

アプリケーションと同じVMでJavaコネクタ・バンドルを実行しない場合は、Javaコネクタ・サーバーを使用すると便利です。ネイティブに管理されているリソースと同じホストにバンドルをデプロイするとバンドルの動作が速くなる場合は、Javaコネクタを別のホストで実行するとパフォーマンス改善に役立ちます。

このコネクタのインストール・オプションの詳細は、インストールを参照してください。

関連項目:

コネクタ・サーバーのインストールと構成、およびコネクタ・サーバーの実行の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのアイデンティティ・コネクタ・サーバーの使用を参照してください。

1.6.3 制限付き(フィルタ)リコンシリエーション

指定されたフィルタ基準に基づいて、ターゲット・システムからレコードをリコンサイルできます。

ユーザー・リコンシリエーション・スケジュール済ジョブのFilter Suffix属性の値としてリコンシリエーション・フィルタを設定できます。このフィルタで、リコンサイルする必要のある、新規追加または変更されたターゲット・システム・レコードのサブセットを指定します。Filter Suffix属性は、ターゲットからのフィルタ済レスポンスを取得するベースとなるAPIにフィルタを割り当てるのに役立ちます。

制限付きリコンシリエーションの詳細は、制限付き(フィルタ)リコンシリエーションを参照してください。

1.6.4 アカウント・データの変換および検証

リコンシリエーションおよびプロビジョニング時にOracle Identity Managerとの間で移動または送信されるアカウント・データの検証を構成できます。

さらに、リコンシリエーション時にOracle Identity Managerに移動されるアカウント・データの変換も構成できます。詳細は、次の項を参照してください。

1.7 コネクタ操作時に使用される参照定義

リコンシリエーションおよびプロビジョニング時に使用される参照定義は事前構成されているか、またはターゲット・システムと同期できます。

コネクタ操作中に使用される参照定義は、次のように分類できます。

1.7.1 ターゲット・システムと同期される参照定義

プロビジョニング操作時に、プロセス・フォームの参照フィールドを使用して値セットから1つの値を選択します。たとえば、ロール名参照フィールドからロールを選択してユーザーに割り当てられるロールを指定できます。コネクタをデプロイすると、ターゲット・システムの参照フィールドに対応する参照定義がOracle Identity Managerに作成されます。 参照フィールド同期では、ターゲット・システムの特定のフィールドに対して行われた追加または変更が、Oracle Identity Managerの参照定義にコピーされます。

コネクタをデプロイしたら、参照フィールドの入力ソースとして使用される次の参照定義がOracle Identity Managerで自動的に作成されます。

  • Lookup.ServiceNow.Groups

  • Lookup.ServiceNow.Roles

  • Lookup.ServiceNow.Departments

これらの参照定義はデフォルトでは空です。参照フィールド同期スケジュール済ジョブを実行すると、ターゲット・システムからフェッチされた値が移入されます。たとえば、ロール参照フィールド同期のスケジュール済ジョブを実行すると、ターゲット・システムのすべてのロールがOracle Identity Managerにフェッチされ、Lookup.ServiceNow.Roles参照定義に移入されます。

参照フィールドの同期後、参照フィールド同期の各参照定義のデータは次の書式で格納されます。

  • コード・キー: <IT_RESOURCE_KEY>~<FIELD_VALUE_ID>

    この形式の詳細は次のとおりです。
    • IT_RESOURCE_KEYは、Oracle Identity ManagerでITリソースに割り当てられる番号コードです。

    • FIELD_VALUE_IDはターゲット・システムのフィールド値のIDです。

    たとえば、Lookup.ServiceNow.Roles参照定義の場合、そのエントリの1つのコード・キー値は89~1b5d6697-f4a6-4f03-8df7-4fae1512fd16のようになります。この例では、89はターゲット・システムに関連付けられたITリソースに割り当てられた数値コード、1b5d6697-f4a6-4f03-8df7-4fae1512fd16はターゲット・システムのロールのIDです。
  • デコード: <IT_RESOURCE_NAME>~<LOOKUP_FIELD_NAME>

    この形式の詳細は次のとおりです。
    • IT_RESOURCE_NAMEは、Oracle Identity ManagerでITリソースに割り当てられた名前です。

    • FIELD_VALUEはターゲット・システムのフィールドの値です。

    たとえば、Lookup.ServiceNow.Roles参照定義の場合、そのエントリの1つのデコード値はServiceNow~adminのようになります。この例では、ServiceNowはターゲット・システムに関連付けられたITリソースに割り当てられた名前、adminはターゲット・システムのロールの名前です。

表1-2に、Lookup.ServiceNow.Groups参照定義のサンプル・エントリを示します。

表1-2 Lookup.ServiceNow.Groups参照定義のサンプル・エントリ

コード・キー デコード

87~287ebd7da9fe198100f92cc8d1d2154e

ServiceNow~Network

87~287ee6fea9fe198100ada7950d0b1b73

ServiceNow~Database

87~7a0d3844db125200b88df7a0cf96198a

ServiceNow~OIM

87~97f274a1db129200b88df7a0cf9619e2

ServiceNow~OIM Connector

1.7.2 事前定義済の参照定義

事前構成済参照定義は、コネクタのデプロイ時にOracle Identity Managerに作成されるその他の参照定義です。これらの参照定義には、値が事前移入されるか、コネクタのデプロイ後に値を手動で入力する必要があります。

事前構成済の参照定義は次のとおりです。

1.7.2.1 Lookup.ServiceNow.Configuration

Lookup.ServiceNow.Configuration参照定義には、ターゲット・リソースのリコンシリエーションおよびプロビジョニング操作時に使用されるコネクタ構成エントリが含まれます。

表1-3に、Lookup.ServiceNow.Configurationの値の参照定義のデフォルト・エントリを示します。

ノート:

この参照定義のエントリは変更しないでください

表1-3 Lookup.ServiceNow.Configuration定義のエントリ

コード・キー デコード 説明

Any Incremental Recon Attribute Type

true

デフォルトでは、OIMではターゲット・システムから送信されるタイムスタンプ情報はLongデータ型形式のみを受け入れます。このIncremental Recon Attribute Typeエントリのデコード値がTrueの場合、任意のデータ型形式のタイムスタンプ情報を受け入れます。

Bundle Name

org.identityconnectors.servicenow

このエントリは、コネクタ・バンドルの名前を保持します。

Bundle Version

1.0.1115

このエントリは、コネクタ・バンドルのバージョンを保持します。

Connector Name

org.identityconnectors.genericrest.GenericRESTConnector

このエントリは、コネクタ・クラスの名前を含みます。

customPayload

"__ACCOUNT__.__GROUP__.UPDATEOP={\"user\": \"$(__UID__)$\",\"group\": \"$(sys_id)$\"}","

__ACCOUNT__.__ROLE__.UPDATEOP={\"user\": \"$(__UID__)$\",\"role\": \"$(sys_id)$\"}","

__ACCOUNT__.__ENABLE__.UPDATEOP={\"active\":\"$(__ENABLE__)$\",\"locked_out\":\"false\"}"

このエントリは、標準の形式ではないすべての操作のペイロードを示します。

enableEmptyString

true

このエントリはブール値を保持し、空の文字列をターゲット・システムに送信する必要があることを示します。ServiceNow Table APIがいずれかのパラメータに対してnull値を受信した場合、enableEmptyString属性がtrueに設定されていれば、ターゲット・システムに空の文字列が送信されます。

httpHeaderAccept

application/json

このエントリは、ヘッダーの、ターゲット・システムに対して期待する受入タイプを含みます。

httpHeaderContentType

application/json

このエントリは、ヘッダーの、ターゲット・システムが予期するコンテンツ・タイプを含みます。

jsonResourcesTag

"__ACCOUNT__=result","__GROUP__=result",

"__ACCOUNT__.__GROUP__=result",

"__ACCOUNT__.__ROLE__=result","__ROLE__=result","Department=result",

"__ACCOUNT__.__MEMBERSHIP__.__GROUP__=result",

"__ACCOUNT__.__MEMBERSHIP__.__ROLE__=result"

このエントリは、リコンシリエーション中に単一ペイロード内の複数のエントリの解析のために使用されるjsonタグ値を含みます。

nameAttributes

"__ACCOUNT__.user_name",

"__GROUP__.name",

"__ROLE__.name","Department.name"

このエントリは、このコネクタにより処理されるすべてのオブジェクトの名前属性を含みます。たとえば、ユーザー・アカウントに使用される__ACCOUNT__オブジェクト・クラスの名前属性はuser_nameです。

opTypes

"__ACCOUNT__.__GROUP__.UPDATEOP=POST",

"__ACCOUNT__.__ROLE__.UPDATEOP=POST"

このエントリは、コネクタでサポートされる各オブジェクト・クラスのHTTP操作タイプを指定します。値はカンマ区切りで、次の形式です:

OBJ_CLASS.OP=HTTP_OP

この形式において、OBJ_CLASSはコネクタ・オブジェクト・クラス、OPはコネクタ操作(CreateOp、UpdateOp、SearchOpなど)、およびHTTP_OPはHTTP操作(GET、PUT、またはPOST)です。

passwordAttribute

user_password

このエントリは、OIMのコネクタの__PASSWORD__属性にマッピングされるターゲット・システム属性の名前を含みます。

relURI’s

"__ACCOUNT__.CREATEOP=/api/now/v1/table/sys_user?sysparm_input_display_value=true", "__ACCOUNT__.SEARCHOP=/api/now/v1/table/sys_user/$(FilterSuffix)$", "__ACCOUNT__=/api/now/v1/table/sys_user/$(__UID__)$?sysparm_input_display_value=true", "__GROUP__.CREATEOP=/api/now/v1/table/sys_user_group", "__GROUP__.SEARCHOP=/api/now/v1/table/sys_user_group/$(FilterSuffix)$", "__GROUP__=/api/now/v1/table/sys_user_group/$(__UID__)$", "__ROLE__.SEARCHOP=/api/now/v1/table/sys_user_role/$(FilterSuffix)$", "__ACCOUNT__.__GROUP__.UPDATEOP=/api/now/table/sys_user_grmember", "__ACCOUNT__.__ROLE__.UPDATEOP=/api/now/table/sys_user_has_role", "__ACCOUNT__.__GROUP__.SEARCHOP=/api/now/v1/table/sys_user_grmember?sysparm_query=user.sys_id=$(__UID__)$", "__ACCOUNT__.__ROLE__.SEARCHOP=/api/now/table/sys_user_has_role?sysparm_query=user.sys_id=$(__UID__)$", "__ACCOUNT__.__GROUP__.DELETEOP=/api/now/table/sys_user_grmember/$(__MEMBERSHIP__.sys_id)$",

"__ACCOUNT__.__MEMBERSHIP__.__GROUP__.SEARCHOP =/api/now/v1/table/sys_user_grmember?sysparm_query=user.sys_id=$ (__UID__)$%5E (__UID__)$%5Egroup.sys_id=$(__GROUP__.sys_id)

$&sysparm__fields=sys_id", "__ACCOUNT__.__ROLE__.DELETEOP=/api/now/table/sys_user_has_role$(__MEMBERSHIP__.sys_id)$",

"__ACCOUNT__.__MEMBERSHIP__.__ROLE__.SEARCHOP=/api/now/v1/table/sys_user_has_role?sysparm_query= user.sys_id=$(__UID__)$%5Erole.sys_id=$(__ROLE__.sys_id)

$&sysparm _fields=sys_id",

"Department.SEARCHOP =/api/now/v1/table/cmn_department",

"__ACCOUNT__.__ENABLE__.UPDATEOP=/api/now/v1/table/sys_user/$(__UID__)$?sysparm__input_display_value=true",

"__ACCOUNT__.__ENABLE__.UPDATEOP=/api/now/v1/table/sys_user/$(__UID__)$?sysparm__input_display_value=true"

このエントリは、このコネクタでサポートされている各オブジェクト・クラスの相対URLおよびこれらのオブジェクト・クラスで実行可能なコネクタ操作を含みます。

たとえば、"__ACCOUNT__.CREATEOP=/api/now/v1/table/sys_user?sysparm_input_display_value=true"値は、=/api/now/v1/table/sys_user?sysparm_input_display_value=true"が__ACCOUNT__オブジェクト・クラスで実行されるすべての作成プロビジョニング操作の相対URLであることを示します。

specialAttributeHandling

"__ACCOUNT__.__GROUP__.UPDATEOP=SINGLE",

"__ACCOUNT__.__ROLE__.UPDATEOP=SINGLE",

"__ACCOUNT__.__ENABLE__.CREATEOP=SINGLE",

"__ACCOUNT__.__ENABLE__.UPDATEOP=SINGLE"

このエントリには、値をターゲットに1つずつ("SINGLE")送信する必要がある特殊属性がリストされます。値はカンマ区切りで、次の形式です:

OBJ_CLASS.ATTR_NAME.PROV_OP=SINGLE

たとえば、デコードの値が__ACCOUNT__.__ENABLE__.CREATEOPである場合、更新プロビジョニング操作において__ACCOUNT__オブジェクト・クラスのGROUP属性がターゲット・システムに1つずつ送信される必要があることを示します。

specialAttributeTargetFormat

"__ACCOUNT__.__GROUP__=group",

"__ACCOUNT__.__ROLE__=role"

このエントリには、属性がターゲット・システム・エンドポイントに存在する形式がリストされます。値はカンマ区切りで、次の形式で示されます: OBJ_CLASS.ATTR_NAME= TARGET_FORMAT

statusAttribute

"__ACCOUNT__.active"

このエントリには、アカウントのステータスを含むターゲット・システム属性の名前がリストされます。たとえば、ユーザー・アカウントに使用される__ACCOUNT__オブジェクト・クラスのステータス属性はactiveです。

uidAttributes

"__ACCOUNT__.sys_id",

"__GROUP__.sys_id",

"__ROLE__.sys_id",

"Department.sys_id"

このエントリは、このコネクタにより処理されるすべてのオブジェクトのuid属性を含みます。たとえば、ユーザー・アカウントのuid属性はsys_Idです。

言い換えると、デコードの値__ACCOUNT__.sys_idは、__ACCOUNT__オブジェクト・クラスのコネクタのsys_id属性(つまりGUID)が、ターゲット・システムのユーザー・アカウントのuid属性に対応するsys_idにマッピングされるということです。

User Configuration Lookup

Lookup.ServiceNow.UM.Configuration

このエントリは、ユーザー固有の構成プロパティを含む参照定義の名前を含みます。

1.7.2.2 Lookup.ServiceNow.UM.Configuration

Lookup.ServiceNow.UM.Configuration参照定義は、ユーザー・オブジェクト・タイプに特有のエントリを含みます。この参照定義は事前構成済で、ユーザー管理操作の際に使用されます。

表1-4 Lookup.ServiceNow.UM.Configuration参照定義のエントリ

コード・キー デコード

Provisioning Attribute Map

Lookup.ServiceNow.UM.ProvAttrMap

Recon Attribute Map

Lookup.ServiceNow.UM.ReconAttrMap

1.7.2.3 Lookup.ServiceNow.UM.ProvAttrMap

Lookup.ServiceNow.UM.ProvAttrMap参照定義は、プロセス・フォーム・フィールドとターゲット・システム属性名のマッピングを含みます。

この参照定義は事前に構成されており、ターゲット・リソース・プロビジョニングの際に使用されます。表1-12にデフォルト・エントリを示します。

プロビジョニング用の新規ターゲット・システム属性をマップする場合、この参照定義にエントリを追加できます。「プロビジョニングへの新規ユーザー属性の追加」を参照してください。

1.7.2.4 Lookup.ServiceNow.UM.ReconAttrMap

この参照定義は事前に構成されており、ターゲット・リソース・リコンシリエーションの際に使用されます。

Lookup.ServiceNow.UM.ReconAttrMap参照定義は、リソース・オブジェクト・フィールドとターゲット・システム属性のマッピングを含みます。表1-9に、デフォルト・エントリを示します。

ターゲット・リソース・リコンシリエーションのために新しいターゲット・システム属性をマッピングする場合には、この参照定義にエントリを追加できます。リコンシリエーションへの新規ユーザー属性の追加を参照してください。

1.7.2.5 Lookup.ServiceNow.DateFormat

Lookup.ServiceNow.DateFormat参照定義は、ターゲット・システムの一部のフィールドで使用されている日付フォーマット値をOIMユーザー・フォームのフィールドに表示される対応する日付フォーマットにマップします。

表1-5 Lookup.ServiceNow.DateFormat参照定義のエントリ

コード・キー(リソース・オブジェクト・フィールド) デコード(ServiceNowフィールド)

dd/MM/yyyy

dd/MM/yyyy

dd.MM.yyyy

dd.MM.yyyy

dd-MM-yyyy

dd-MM-yyyy

MM-dd-yyyy

MM-dd-yyyy

yyyy-MM-dd

yyyy-MM-dd

1.7.2.6 Lookup.ServiceNow.Timezone

Lookup.ServiceNow.Timezone参照定義は、ターゲット・システムの一部のフィールドで使用されているタイムゾーン値をOIMユーザー・フォームのフィールドに表示される対応するタイムゾーン値にマップします。

表1-6 Lookup.ServiceNow.Timezone参照定義のエントリ

コード・キー デコード

GMT

GMT

US/Arizona

US/Arizona

US/Central

US/Central

US/Eastern

US/Eastern

参照をカスタマイズして他の属性を追加する必要がある場合、手動で追加できます。

1.7.2.7 Lookup.ServiceNow.CalendarIntegration

Lookup.ServiceNow.CalendarIntegration参照定義には、Oracle Identity Managerを使用して作成したターゲット・システム・アカウントに対して選択できるカレンダ統合に関する情報が含まれます。これは静的な参照定義です。

この参照定義のエントリは手動で移入する必要があります。この参照定義のコード・キー値とデコード値の形式は次のとおりです。
  • コード・キー: カレンダ統合のシリアル番号

  • デコード・キー: 統合するカレンダ名

表1-7 Lookup.ServiceNow.CalendarIntegration参照定義のエントリ

コード・キー(リソース・オブジェクト・フィールド) デコード(ServiceNowフィールド)

1

Outlook

1.7.2.8 Lookup.ServiceNow.BooleanValues

Lookup.ServiceNow.BooleanValues参照定義は、ターゲット・システムの一部のフィールドで使用されているブール値をOIMユーザー・フォームのフィールドに表示される対応するブール値にマップします。

表1-8に、Lookup.ServiceNow.BooleanValues参照定義のデフォルト・エントリを示します。

表1-8 Lookup.ServiceNow.BooleanValues参照定義のエントリ

コード・キー(リソース・オブジェクト・フィールド) デコード(ServiceNowフィールド)

true

True

false

False

1.8 ターゲット・リソースのリコンシリエーション時に使用されるコネクタ・オブジェクト

リコンシリエーション・ルール、リコンシリエーション・アクション・ルールおよびスケジュール済ジョブなどのコネクタ・オブジェクトは、ユーザー・レコードをターゲット・システムからOracle Identity Managerにリコンサイルするために使用されます。

ServiceNow Target Resource User Reconciliationスケジュール済ジョブは、リコンシリエーションの実行開始に使用されます。このスケジュール済ジョブは、リコンシリエーション・スケジュール済ジョブで説明されています。

関連項目:

リコンシリエーションの概念の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理 のリコンシリエーションの管理 に関する項を参照してください。

1.8.1 ターゲット・リソース・リコンシリエーション用のユーザー・フィールド

Lookup.ServiceNow.UM.ReconAttrMap参照定義は、リソース・オブジェクト・フィールドとターゲット・システム属性をマップします。この参照定義は、ターゲット・リソース・ユーザー・リコンシリエーションの実行に使用されます。

この参照定義のエントリは次の形式です。

  • コード・キー: リソース・オブジェクトのリコンシリエーション・フィールド

  • デコード: ターゲット・システム属性の名前

表1-9に、この参照定義のエントリを示します。

表1-9 Lookup.ServiceNow.UM.ReconAttrMap参照定義のエントリ

コード・キー(リソース・オブジェクト・フィールド) デコード(ServiceNowフィールド)

カレンダ統合

calendar_integration

日付書式

date_format

部門[LOOKUP]

department.value

電子メール

email

first_name

グループ~グループ名[LOOKUP]

__GROUP__~__GROUP__~value

内部統合ユーザー

internal_integration_user

last_name

ロック

locked_out

携帯電話

mobile_phone

パスワードのリセットが必要

password_needs_reset

電話

phone

ロール~ロール名[LOOKUP]

__ROLE__~__ROLE__~value

ステータス

Status __ENABLE__

システムID

__UID__

タイム・ゾーン

time_zone

役職

title

ユーザー名

__NAME__

Webサービス・アクセスのみ

web_service_access_only

1.8.2 ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・ルール

ユーザー・ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・ルールは、Oracle Identity Managerがターゲット・システムで新たに検出されたアカウントを割り当てる必要があるアイデンティティを特定するためにリコンシリエーション・エンジンで使用されます。

この項では、ターゲット・リソース・リコンシリエーションのユーザー・リコンシリエーション・ルールに関する次の項目について説明します。

1.8.2.1 ユーザーのターゲット・リソースのリコンシリエーション・ルール

ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・ルールは、Oracle Identity Managerがターゲット・システムで新たに検出されたアカウントを割り当てる必要があるアイデンティティを特定するためにリコンシリエーション・エンジンで使用されます。

ユーザーのプロセス一致ルールを次に示します。

ルール名: ServiceNow User Recon Rule

ルール要素: User Login Equals User Name

このルールの意味は次のとおりです。
  • User Loginは、OIMユーザー・フォームの「ユーザーID」フィールドです。

  • User Nameは、ターゲット・システムでのユーザーの一意のログイン名です。

1.8.2.2 ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・ルールの表示

コネクタのデプロイ後は、Oracle Identity Manager Design Consoleのリコンシリエーション・ルール・ビルダー・フォームでリコンシリエーション・ルールを表示できます。

ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・ルールを表示するには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager Design Consoleにログインします。
  2. 「開発ツール」を開きます。
  3. 「リコンシリエーション・ルール」をダブルクリックします。
  4. ServiceNow User Recon Ruleリコンシリエーション・ルールを検索して開きます。
    図1-2にユーザーのターゲット・リソースのリコンシリエーション・ルールを示します。

    図1-2 ユーザーのターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・ルール

    図1-2の説明が続きます。
    「図1-2 ユーザーのターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・ルール」の説明

1.8.3 ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・アクション・ルール

リコンシリエーション・アクション・ルールでは、リコンシリエーション・ルールの適用時に一致するServiceNowリソースまたはOIMユーザーのどちらが見つかるかに応じて実行する必要のあるアクションが指定されます。

次の各項では、このコネクタのアクション・ルールに関する情報を提供します。

1.8.3.1 ユーザーのターゲット・リソース・リコンシリエーションのアクション・ルール

リコンシリエーション・アクション・ルールは、リコンシリエーション・イベントの処理結果に基づいてコネクタが実行する必要があるアクションを指定します。ユーザーおよびグループのいずれのリコンシリエーション・アクション・ルールも同じです。

表1-10 ユーザーのターゲット・リソース・リコンシリエーションのアクション・ルール

ルール条件 アクション

一致しない場合

なし

1つのエンティティ一致が見つかった場合

リンクの確立

1つのプロセス一致が見つかった場合

リンクの確立

1.8.3.2 ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・アクション・ルールの表示

Oracle Identity Manager Design Consoleのリソース・オブジェクトのオブジェクト・リコンシリエーション・タブで、リコンシリエーション・アクション・ルールを表示できます。

ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・アクション・ルールを表示するには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager Design Consoleにログインします。
  2. 「リソース管理」を開きます。
  3. 「リソース・オブジェクト」をダブルクリックします。
  4. ServiceNow Userリソース・オブジェクトを検索して開きます。
  5. 「Object Reconciliation」タブ、「Reconciliation Action Rules」タブの順にクリックします。
    「Reconciliation Action Rules」タブに、コネクタに定義されているアクション・ルールが表示されます。図1-3に、ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・アクション・ルールを示します。

    図1-3 ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・アクション・ルール

    図1-3の説明が続きます
    「図1-3 ターゲット・リソース・リコンシリエーションのリコンシリエーション・アクション・ルール」の説明

1.9 プロビジョニング時に使用されるコネクタ・オブジェクト

アダプタなどのコネクタ・オブジェクトは、ターゲット・システムでプロビジョニング操作を実行するために使用されます。これらのアダプタは、プロビジョニング用の参照定義で定義されたフィールド上でプロビジョニング機能を実行します。

関連項目:

プロビジョニングの概念については、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerでのセルフ・サービス・タスクの実行でプロビジョニングの管理に関する項を参照してください。

この項では、次の項目について説明します。

1.9.1 プロビジョニング機能

ServiceNowコネクタでサポートされるプロビジョニング機能と、これらの機能を実行するアダプタを示します。

表1-11のアダプタ列には、機能が実行されるときに使用されるアダプタの名前が示されます。

関連項目:

プロセス・タスクおよびアダプタの一般情報は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズアダプタのタイプを参照してください。

表1-11 ユーザー・プロビジョニング機能

関数 アダプタ

ServiceNow子オブジェクトの追加

adpSERVICENOWADDCHILDOBJECT

ServiceNowバルク・アダプタ

adpSERVICENOWBULKADAPTER

ServiceNowオブジェクトの作成

adpSERVICENOWCREATEOBJECT

ServiceNowオブジェクトの削除

adpSERVICENOWDELETEOBJECT

ServiceNowオブジェクトの無効化

adpSERVICENOWDISABLEOBJECT

ServiceNowオブジェクトの有効化

adpSERVICENOWENABLEOBJECT

ServiceNow子オブジェクトの削除

adpSERVICENOWREMOVECHILDOBJECT

ServiceNow子データの更新

adpSERVICENOWUPDATECHILDDATA

ServiceNowオブジェクトの更新

adpSERVICENOWUPDATEOBJECT

1.9.2 プロビジョニング用のユーザー・フィールド

Lookup.ServiceNow.UM.ProvAttrMap参照定義は、プロセス・フォーム・フィールドをServiceNowフィールドにマップします。この参照定義は、ユーザー・プロビジョニング操作を実行するために使用されます。

この参照定義のエントリは次の形式です。

コード・キー: プロセス・フォーム・フィールドの名前

デコード: ターゲット・システム属性の名前

表1-12に、この参照定義のエントリを示します。

表1-12 Lookup.ServiceNow.UM.ProvAttrMap参照定義のエントリ

コード・キー デコード

カレンダ統合

calendar_integration

日付書式

date_format

部門[LOOKUP]

department

電子メール

email

first_name

内部統合ユーザー

internal_integration_user

last_name

ロック

locked_out

携帯電話

mobile_phone

パスワード

__PASSWORD__

パスワードのリセットが必要

password_needs_reset

電話

phone

システムID

__UID__

タイム・ゾーン

time_zone

役職

title

UD_SN_UGP~グループ名[LOOKUP]

__GROUP__~__GROUP__~sys_id

UD_SN_URO~ロール名[LOOKUP]

__ROLE__~__ROLE__~sys_id

ユーザー名

__NAME__

Webサービス・アクセスのみ

web_service_access_only

1.10 コネクタのデプロイおよび使用のロードマップ

コネクタのデプロイおよび使用についての、このガイドで使用可能な情報の構成を次に示します。

このガイドの残りは、次の章で構成されています。