プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Identity Manager GoToMeetingコネクタ・ガイド
リリース11.1.1
E85883-05
目次へ移動
目次

前
次

3.2 GoToMeetingコネクタのデプロイ

コネクタをデプロイする手順は、インストール前、インストール、およびインストール後の3つのステージに分けることができます。

次のトピックでは、これらのステージについて詳しく説明します。

3.2.1 インストール前の作業

インストール前の作業には、開発者アプリケーションの作成およびコンシューマ・キーとコンシューマ・シークレット値の取得が含まれます。また、アクセス・トークンおよびリフレッシュ・トークン値の生成と、開発者アカウントのアカウント・キーの取得も含まれます。

これらの値を取得するには、ターゲット・システムで次のタスクを実行します。
  1. Developer Sandboxを設定し、開発者アプリケーション(GoToMeetingアプリケーション)を作成し、アプリケーションの作成後に生成されるコンシューマ・キーおよびコンシューマ・シークレット値を取得します。
    ITリソースの構成中に、clientIdおよびclientSecretパラメータのコンシューマ・キーおよびコンシューマ・シークレット値をそれぞれ指定します。
  2. ステップ1で取得したコンシューマ・キー値を使用して、アクセス・トークンおよびリフレッシュ・トークンの値を生成します。
    ITリソースの構成中に、customAuthHeadersパラメータのアクセス・トークンおよびリフレッシュ・トークンの値を指定します。最初はこれらのトークンを手動で生成します。その後、GoToMeeting Update Access Tokenスケジュール済ジョブが実行され、これらの値が定期的に更新されます。
    アクセス・トークンおよびリフレッシュ・トークンの値に加えて、Developer Sandboxアカウントのアカウント・キー値が表示されます。ITリソースの構成中に、uriPlaceHolderパラメータのアカウント・キー値を指定します。
これらのインストール前の作業を実行する手順の詳細は、https://goto-developer.logmeininc.com/のGoToMeeting Developer Centerのドキュメントを参照してください。

3.2.2 インストール

コネクタをOracle Identity Managerにインストールする必要があります。必要に応じて、コネクタをコネクタ・サーバーにインストールすることもできます。

次のトピックでは、コネクタのインストールについて詳しく説明します。

3.2.2.1 GoToMeetingコネクタのインストールの理解

このコネクタ・コードは、Oracle Identity Managerでローカルに実行することも、コネクタ・サーバーでリモートで実行することもできます。コネクタ・コード(バンドル)を実行する場所に応じて、コネクタのインストール・オプションは次のようになります。
  • Oracle Identity Managerでコネクタ・コードをローカルに実行します。

    このシナリオでは、Oracle Identity Managerにコネクタをデプロイします。Oracle Identity Managerにコネクタをデプロイするには、コネクタ・インストーラの実行およびターゲット・システムのITリソースの構成で説明されている手順を実行します。

  • コネクタ・サーバーでコネクタ・コードをリモートに実行します。

    このシナリオでは、Oracle Identity Managerにコネクタをデプロイしてから、コネクタ・サーバーにコネクタ・バンドルをデプロイします。コネクタ・サーバーのインストール、構成および実行と、コネクタ・サーバーを使用したコネクタのインストールの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのアイデンティティ・コネクタ・サーバーの使用を参照してください。

3.2.2.2 コネクタ・インストーラの実行

コネクタ・インストーラを実行すると、コネクタ・ファイルがOracle Identity Managerのディレクトリに自動的にコピーされ、コネクタXMLファイルがインポートされ、プロビジョニングに使用されるアダプタがコンパイルされます。
コネクタ・インストーラを実行するには、次のようにします。
  1. コネクタのインストール・メディアから次のディレクトリに、コネクタをコピーします。
    OIM_HOME/server/ConnectorDefaultDirectory

    ノート:

    これが、コネクタ・サーバーにコネクタ・バンドルをデプロイするためのコネクタ・インストーラの最初の実行の場合、バンドルをコネクタ・サーバー・バンドル・ディレクトリに配置します。
  2. Oracle Identity System Administrationにログインします。
  3. 左ペインの「システム管理」で、「コネクタの管理」をクリックします
  4. 「コネクタの管理」ページで「インストール」をクリックします
  5. 「コネクタ・リスト」リストから、GoToMeeting Connector RELEASE_NUMBERを選択します。このリストには、インストール・ファイルをデフォルト・コネクタ・インストール・ディレクトリ(OIM_HOME/server/ConnectorDefaultDirectory)にコピーしたコネクタの、名前およびリリース番号が表示されます

    インストール・ファイルを異なるディレクトリにコピーした場合は、次のようにします。

    1. 「代替ディレクトリ」フィールドに、該当するディレクトリのフルパスおよび名前を入力します。

    2. 「リフレッシュ」をクリックして、「コネクタ・リスト」に含まれるコネクタのリストを再移入します。

    3. 「コネクタ・リスト」リストから、GoToMeeting Connector RELEASE_NUMBERを選択します。

  6. 「ロード」をクリックします。
  7. 「続行」をクリックして、インストール処理を開始します。次のタスクが順番に実行されます。
    1. コネクタ・ライブラリの構成

    2. コネクタのXMLファイルのインポート(デプロイメント・マネージャを使用)

    3. アダプタ定義のコンパイル

    正常に完了したタスクには、チェックマークが表示されます。タスクが失敗すると、Xマークおよび失敗の理由を示すメッセージが表示されます。タスクが失敗した場合は、必要な修正を行い、次のいずれかのステップを実行します。

    1. インストールを再試行するには、「再試行」をクリックします。

    2. インストールを取り消してインストール・プロセスをやり直すには、「取消」をクリックしてステップ3から開始します。

  8. 「終了」をクリックしてインストール・プロセスを終了します。
    コネクタのインストール手順の3つのタスクがすべて正常に終了すると、インストールの成功を示すメッセージが表示されます。
    また、インストール後に実行するステップのリストが表示されます。これらのステップは次のとおりです。
    1. コネクタのITリソースの構成。

      ITリソースを構成する手順は、このガイドで後述します。

    2. コネクタのインストール時に作成されたスケジュール済タスクの構成

      これらのスケジュール済タスクを構成する手順は、このガイドで後述します。

    コネクタ・インストーラを実行すると、コネクタ・ファイルおよび外部コード・ファイルがOracle Identity Managerホスト・コンピュータ上のコピー先ディレクトリにコピーされます。これらのファイルはGoToMeetingコネクタ・インストール・メディア上のファイルおよびディレクトリに示されています。

3.2.2.3 ターゲット・システムのITリソースの構成

ターゲット・システムのITリソースは、コネクタのインストール後に作成されます。このITリソースを構成することで、コネクタによりOracle Identity Managerをターゲット・システムと接続できます。

この項では、次の項目について説明します。

3.2.2.3.1 ITリソース・パラメータ

ITリソースは、ターゲット・システムに関する接続やその他の汎用情報を格納するパラメータで構成されます。Oracle Identity Managerはこの情報を使用して、ターゲット・システムの特定のインストールまたはインスタンスに接続します。

表3-11に、GoToMeetingのITリソースの各パラメータをアルファベット順に示します。

表3-11 ITリソースのパラメータ

パラメータ 説明

Configuration Lookup

リコンシリエーションおよびプロビジョニング時に使用される構成情報を格納する参照定義の名前。

デフォルト値:

Lookup.GTM.Configuration

パラメータの値は変更しないでください。

Connector Server Name

コネクタ・サーバーにGoToMeetingコネクタをデプロイしている場合、コネクタ・サーバーのITリソースの名前を入力します。

authenticationType

ターゲット・システムにより使用される認証のタイプ。このコネクタでは、OAuth 2.0カスタム認証タイプを使用したターゲット・システムへの認証をサポートします。

デフォルト値: Other

パラメータの値は変更しないでください。

clientId

開発者アプリケーションの作成後に生成されるコンシューマ・キー値を入力します。

サンプル値: ABCDEbkTacBC7emdnbABCDEFa96DsEYN

コンシューマ・キー値の取得の詳細は、インストール前を参照してください。

clientSecret

開発者アプリケーションの作成後に生成されるコンシューマ・シークレット値を入力します。

サンプル値: AB9CDoOOabCo2l03

コンシューマ・シークレット値の取得の詳細は、インストール前を参照してください。

customAuthHeaders

アクセス・トークンおよびリフレッシュ・トークンの値を次の形式で入力します。

“access_token=ACCESSTOKEN,“refresh_token=REFRESHTOKEN

この形式の、ACCESSTOKENをアクセス・トークン値で、REFRESHTOKENをリフレッシュ・トークン値で置き換えます。これらの値は、Developer Sandboxの設定後に生成されます。

サンプル値: access_token=ABabEXAMPLe0Q0ZjABCabc0AbAbC","refresh_token=hABCfd9oABc6abcDeFGabcdXhwRMIHav"

アクセス・トークンおよびリフレッシュ・トークン値の取得の詳細は、インストール前を参照してください。

host

ターゲット・システムのホスト名を入力します。

サンプル値: api.getgo.com

port

ターゲット・システムがリスニングしているポート番号を入力します。

proxyHost

外部ターゲットに接続するのに使用されるプロキシ・ホストの名前を入力します。

サンプル値: www.example.com

proxyPort

プロキシのポート番号を入力します。

proxyUser

ターゲット・システムに接続するために、Oracle Identity Managerにより使用されるターゲット・システム・ユーザー・アカウントのプロキシ・ユーザー名を入力します。

proxyPassword

ターゲット・システムに接続するために、Oracle Identity Managerにより使用されるターゲット・システム・ユーザー・アカウントのプロキシ・ユーザーIDのパスワードを入力します。

sslEnabled

ターゲット・システムでSSL接続が必要な場合、このパラメータの値をtrueに設定します。そうではない場合、値をfalseに設定します。

デフォルト値: true

uriPlaceHolder

Developer Sandboxアカウントのアクセス・トークンおよびリフレッシュ・トークン値の生成中に表示されるアカウント・キー値を入力します。

サンプル値: "account_key;5253092000266355206"

アカウント・キー値の取得の詳細は、インストール前を参照してください。

3.2.2.3.2 ITリソース・パラメータの値の指定

ターゲット・システムのITリソースには、ターゲット・システムに関する接続情報が含まれます。Oracle Identity Managerでは、プロビジョニングおよびリコンシリエーション時にこの情報を使用します。GoToMeetingのITリソースはコネクタ・インストーラを実行すると自動的に作成され、ITリソースのパラメータの値を指定する必要があります。
ITリソースのパラメータ値を指定するには:
  1. アイデンティティ・システム管理にログインします。
  2. サンドボックスを作成し、アクティブにします。 Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのサンドボックスの作成に関する項 および サンドボックスのアクティブ化および非アクティブ化に関する項を参照してください。
  3. 左側のペインの「構成」で、「ITリソース」をクリックします
  4. 「ITリソースの管理」ページの「ITリソース名」フィールドにGoToMeetingと入力して、「検索」をクリックします。
  5. ITリソースの「編集」アイコンをクリックします。
  6. ページ上部のリストから、「詳細およびパラメータ」を選択します。
  7. ITリソースのパラメータの値を指定します。表3-11に、各パラメータの説明を示します。
  8. 「更新」をクリックして、値を保存します。

3.2.3 インストール後の作業

コネクタのインストール後の作業には、Oracle Identity Managerの構成、すべてのコネクタ・イベントに関する情報を追跡するためのロギングの有効化、およびSSLの構成が含まれます。また、ユーザー・インタフェースのローカライズなどのオプションの構成も行います。

インストール後のタスクは次の項に分かれています。

3.2.3.1 Oracle Identity Managerの構成

リコンシリエーションおよびプロビジョニング操作を実行するリソースに対し、UIフォームおよびアプリケーション・インスタンスを作成する必要があります。さらに、権限とカタログの同期ジョブを実行する必要があります。

これらの手順について、次の各項で説明します。

3.2.3.1.1 サンドボックスの作成およびアクティブ化

カスタマイズおよびフォーム管理機能の使用を開始するには、サンドボックスを作成してアクティブにする必要があります。次に、サンドボックスを公開してそのカスタマイズを他のユーザーが使用できるようにします。

 Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのサンドボックスの作成に関する項 および サンドボックスのアクティブ化および非アクティブ化に関する項を参照してください。

3.2.3.1.2 UIフォームの新規作成

Oracle Identity System Administrationのフォーム・デザイナを使用して、アプリケーション・インスタンス・フォームを作成および管理できます。Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理 の フォーム・デザイナを使用したフォームの作成に関する項を 参照してください。 

UIフォームを作成するときは、必ずそのフォームを関連付けるコネクタに対応するリソース・オブジェクトを選択します。また、「権限フォームの生成」チェック・ボックスを選択します。

3.2.3.1.3 フォームとアプリケーション・インスタンスの関連付け

デフォルトでは、コネクタのインストール後にGoToMeetingアプリケーション・インスタンスという名前のアプリケーション・インスタンスが自動的に作成されます。このアプリケーション・インスタンスを、UIフォームの新規作成で作成されたフォームに関連付ける必要があります。Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理のアプリケーション・インスタンスの変更を参照してください。

アプリケーション・インスタンスを更新したら、それを組織に公開して、アプリケーション・インスタンスのリクエストとそれに続くユーザーへのプロビジョニングを可能にする必要があります。

ベスト・プラクティスとして、アプリケーション・インスタンスを公開する前に次の手順を実行します。

  1. Oracle Identity System Administrationで、サンドボックスを非アクティブ化します。
  2. Oracle Identity System Administrationからログアウトします。
  3. Oracle Identity Self Serviceにログインし、ステップ1で非アクティブ化したサンドボックスをアクティブ化します。
  4. 「カタログ」ページで、アプリケーション・インスタンスのUI (フォーム・フィールド)をチェックし、正しく表示されていることを確認します。
  5. すべてが正しく表示されている場合にかぎり、アプリケーション・インスタンスを公開します。それ以外の場合、問題を修正してからアプリケーション・インスタンスを公開します。
    組織にアプリケーション・インスタンスを公開する手順は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理 のアプリケーション・インスタンスに関連付けられた組織の管理を参照してください。

3.2.3.1.4 サンドボックスの公開

サンドボックスを公開する前に、ベスト・プラクティスとして次の手順を実行し、このステージまでに行われたすべてのサンドボックスの変更を検証してください(サンドボックスを公開した後に変更を元に戻すことは難しいため)。
  1. アイデンティティ・システム管理で、サンドボックスを非アクティブ化します。
  2. アイデンティティ・システム管理をログアウトします。
  3. xelsysadmユーザー資格証明を使用してIdentity Self Serviceにログインし、ステップ1で非アクティブ化したサンドボックスをアクティブ化します。
  4. カタログで、GoToMeetingアプリケーション・インスタンス・フォームが正しいフィールドとともに表示されていることを確認します。
  5. サンドボックスを公開します。Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのアプリケーションの開発とカスタマイズのサンドボックスの公開に関する項を参照してください。

3.2.3.1.5 権限および同期カタログの収集

子プロセス・フォーム表から権限割当てスキーマを移入し、ロール、アプリケーション・インスタンスおよび権限をカタログに収集できます。カタログ・メタデータをロードすることもできます。
権限の収集とカタログ同期化を行うには:
  1. 権限リスト・スケジュール済ジョブを実行して、子プロセス・フォーム表から権限割当てスキーマを移入します。
  2. カタログ同期化ジョブ・スケジュール済ジョブを実行します。

関連項目:

権限リスト・スケジュール済ジョブおよびカタログ同期化ジョブ・スケジュール済ジョブの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理で事前定義済のスケジュール済タスクを参照してください。

3.2.3.1.6 新規フォームによる既存アプリケーション・インスタンスの更新

フォーム・デザイナで行うすべての変更に対して、新しいUIフォームを作成し、アプリケーション・インスタンスでその変更を更新する必要があります。
新規フォームにより既存のアプリケーション・インスタンスを更新するには、次のようにします。
  1. サンドボックスを作成し、アクティブにします。 Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのサンドボックスの作成に関する項 および サンドボックスのアクティブ化および非アクティブ化に関する項を参照してください。
  2. リソースの新しいUIフォームを作成します。Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerの管理 の フォーム・デザイナを使用したフォームの作成に関する項を 参照してください。 
  3. 既存のアプリケーション・インスタンスを開きます。
  4. 「フォーム」フィールドで、作成した新しいUIフォームを選択します。
  5. アプリケーション・インスタンスを保存します。
  6. サンドボックスを公開します。Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのアプリケーションの開発とカスタマイズのサンドボックスの公開に関する項 を参照してください。

3.2.3.2 UIフォームにおけるフィールド・ラベルのローカライズ

使用する言語に対応するリソース・バンドルを使用して、UIフォーム・フィールド・ラベルをローカライズできます。リソース・バンドルはコネクタ・インストール・メディアに用意されています。
UIフォームに追加するフィールド・ラベルをローカライズするには、次のようにします。
  1. Oracle Enterprise Managerにログインします。
  2. 左側のペインで、「アプリケーションのデプロイ」を開き、oracle.iam.console.identity.sysadmin.earを選択します
  3. 右側のペインで、「アプリケーションのデプロイ」リストから、「MDS構成」を選択します
  4. 「MDS構成」ページで、「エクスポート」をクリックして、ローカル・コンピュータにアーカイブを保存します
  5. アーカイブの内容を解凍して、テキスト・エディタで次のファイルを開きます。
    SAVED_LOCATION\xliffBundles\oracle\iam\ui\runtime\BizEditorBundle_en.xlf"
  6. BizEditorBundle.xlfファイルを次の方法で編集します。
    1. 次のテキストを検索します。

      <file source-language="en" 
      original="/xliffBundles/oracle/iam/ui/runtime/BizEditorBundle.xlf" 
      datatype="x-oracle-adf">
    2. 次のテキストで置き換えます。

      <file source-language="en" target-language="LANG_CODE" 
      original="/xliffBundles/oracle/iam/ui/runtime/BizEditorBundle.xlf" 
      datatype="x-oracle-adf">
      このテキストのLANG_CODEを、フォーム・フィールド・ラベルをローカライズする言語のコードに置き換えます。フォーム・フィールド・ラベルを日本語でローカライズする場合の値の例を次に示します。
       <file source-language="en" target-language="ja" 
      original="/xliffBundles/oracle/iam/ui/runtime/BizEditorBundle.xlf" 
      datatype="x-oracle-adf">
    3. アプリケーション・インスタンスのコードを検索します。この手順は、GoToMeetingアプリケーション・インスタンスのサンプル編集を示しています。元のコードは次のとおりです。

      <trans-unit 
      id="${adfBundle['oracle.adf.businesseditor.model.util.BaseRuntimeResourceBundle']['persdef.sessiondef.oracle.iam.ui.runtime.form.model.user.entity.userEO.UD_GTM_USER_FIRSTNAME__c_description']}">
      <source>First Name</source>
      <target/>
      </trans-unit>
      <trans-unit 
      id="sessiondef.oracle.iam.ui.runtime.form.model.GoToMeetingForm.entity.GoToMeetingFormEO.UD_GTM_USER_ FIRSTNAME__c_LABEL">
      <source>First Name</source>
      <target/>
      </trans-unit>

      このテキストで、GoToMeetingFormは、GoToMeetingアプリケーション・インスタンスに関連付けられた現在のフォーム・インスタンス名です。

    4. コネクタ・パッケージに入っているリソース・ファイル(例: GoToMeeting_ja.properties)を開き、そのファイルの属性の値を取得します。例:
      global.udf.UD_GTM_USER_FIRSTNAME=\u540D
    5. ステップ6 cに示されている元のコードを、次のものに置き換えます。

      <trans-unit 
      id="${adfBundle['oracle.adf.businesseditor.model.util.BaseRuntimeResourceBundle']['persdef.sessiondef.oracle.iam.ui.runtime.form.model.user.entity.userEO.UD_GTM_USER_FIRSTNAME__c_description']}">
      <source>First Name</source>
      <target>\u540D</target>
      </trans-unit> 
      <trans-unit
      id="sessiondef.oracle.iam.ui.runtime.form.model.GoToMeetingForm.entity.GoToMeetingFormEO.UD_GTM_USER_ FIRSTNAME__c_LABEL">
      <source>First Name</source> 
      <target>\u540D</target> 
      </trans-unit>
    6. プロセス・フォームのすべての属性に対し、ステップ6 aからステップ6 dを繰り返します。

    7. ファイルをBizEditorBundle_LANG_CODE.xlfとして保存します。このファイル名で、LANG_CODEを、ローカライズする言語のコードに置き換えます。サンプル・ファイル名: BizEditorBundle_ja.xlf.

  7. ZIPファイルを再パッケージしてMDSにインポートします。

    関連項目:

    メタデータ・ファイルのエクスポートおよびインポートの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerのためのアプリケーションの開発とカスタマイズのカスタマイズのデプロイおよびアンデプロイを参照してください

  8. Oracle Identity Managerからログアウトしてから、ログインします。

3.2.3.3 サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドル関連コンテンツのクリア

コネクタをデプロイすると、リソース・バンドルがインストール・メディアのresourcesディレクトリからOracle Identity Managerデータベースにコピーされます。connectorResourcesディレクトリに新しいリソース・バンドルを追加したり、既存のリソース・バンドルに変更を加えた場合は、コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをその都度サーバー・キャッシュから消去する必要があります。
コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをサーバー・キャッシュからクリアするには、次のようにします。
  1. コマンド・ウィンドウで、OIM_HOME/server/binディレクトリに切り替えます。
  2. 次のいずれかのコマンドを入力します。
    • Microsoft Windowsの場合: PurgeCache.bat All

    • UNIXの場合: PurgeCache.sh All

    ノート:

    コンテンツ・カテゴリのキャッシュをパージするには、PurgeCacheユーティリティを使用できます。Microsoft WindowsではPurgeCache.bat CATEGORY_NAMEを実行し、UNIXではPurgeCache.sh CATEGORY_NAMEを実行します。CATEGORY_NAME引数は、消去するコンテンツ・カテゴリの名前を表します。

    たとえば、次のコマンドを実行すると、サーバー・キャッシュからメタデータ・エントリがパージされます。
    • PurgeCache.bat MetaData

    • PurgeCache.sh MetaData

    PurgeCacheユーティリティを実行する前に、WL_HOMEおよびJAVA_HOME環境変数が設定されていることを確認します。

    プロンプトが表示されたら、SYSTEM ADMINISTRATORSグループに属するアカウントのユーザー名とパスワードを入力します。さらに、次の書式でサービスURLを入力するように求められます。

    t3://OIM_HOST_NAME:OIM_PORT_NUMBER

    この形式の詳細は次のとおりです。
    • OIM_HOST_NAMEは、Oracle Identity Managerホスト・コンピュータのホスト名またはIPアドレスで置き換えます。

    • OIM_PORT_NUMBERは、Oracle Identity Managerがリスニングを行うポートで置き換えます。

3.2.3.4 GoToMeetingコネクタのロギングの管理

Oracle Identity ManagerではOracle Diagnostic Logging (ODL)ロギング・サービスを使用して、コネクタに関連するすべてのタイプのイベントを記録します。

次のトピックでは、ロギングについて詳しく説明します。

3.2.3.4.1 ログ・レベルの理解

ロギングを有効化すると、Oracle Identity Managerはプロビジョニングおよびリコンシリエーション操作の過程で発生するイベントについての情報をログ・ファイルに自動的に格納します。ODLはOracle Identity Managerにより原則的に使用されるロギング・サービスで、java.util.Loggerに基づいています。

ロギングを行うイベントのタイプを指定するには、ログ・レベルを次のいずれかに設定します。

  • SEVERE.intValue()+100

    このレベルでは、致命的エラーに関する情報のロギングが有効化されます。

  • SEVERE

    このレベルでは、Oracle Identity Managerの実行を続行できる可能性があるエラーに関する情報のロギングが有効化されます。

  • WARNING

    このレベルでは、障害を引き起こす可能性のある状況に関する情報のロギングが有効化されます。

  • INFO

    このレベルでは、アプリケーションの進行状況を示すメッセージのロギングが有効化されます。

  • CONFIG

    このレベルでは、デバッグに役立つ詳細なイベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • FINE、FINER、FINEST

    これらのレベルでは詳細なイベントに関する情報のロギングが有効化され、FINESTではすべてのイベントに関する情報が記録されます。

表3-12に示すように、これらのメッセージ・タイプはODLメッセージ・タイプとレベルの組合せにマップされています。

表3-12 ログ・レベルおよびODLメッセージ・タイプとレベルの組合せ

Javaレベル ODLメッセージ・タイプ:レベル

SEVERE.intValue()+100

INCIDENT_ERROR:1

SEVERE

ERROR:1

WARNING

WARNING:1

INFO

NOTIFICATION:1

CONFIG

NOTIFICATION:16

FINE

TRACE:1

FINER

TRACE16

FINEST

TRACE32

OJDLの構成ファイルはlogging.xmlで、これは次のパスにあります: DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/servers/OIM_SERVER/logging.xml

ここで、DOMAIN_HOMEOIM_SERVERは、Oracle Identity Managerのインストール時に指定されたドメイン名とサーバー名です。

3.2.3.4.2 ロギングの有効化

Oracle WebLogic Serverのロギングを有効化するには、次のようにします。
  1. 次のようにしてlogging.xmlファイルを編集します。
    1. ファイル内に次のブロックを追加します。

      <log_handler name='GoToMeeting-handler' level='[LOG_LEVEL]'class='oracle.core.ojdl.logging.ODLHandlerFactory'>
      <property name='logreader:' value='off'/>
      <property name='path' value='[FILE_NAME]'/> 
      <property name='format' value='ODL-Text'/>
      <property name='useThreadName' value='true'/>
      <property name='locale' value='en'/> <property name='maxFileSize' value='5242880'/>
      <property name='maxLogSize' value='52428800'/>
      <property name='encoding' value='UTF-8'/>
      </log_handler>
      <logger name="ORG.IDENTITYCONNECTORS.GoToMeeting" level="[LOG_LEVEL]" useParentHandlers="false">
      <handler name="GoToMeeting-handler"/> 
      <handler name="console-handler"/>
      </logger>
    2. [LOG_LEVEL]が出現したら両方を必要なODLのメッセージ・タイプとレベルの組合せに置き換えます 表3-12に、サポートされているメッセージ・タイプとレベルの組合せを示します。同様に、[FILE_NAME]は、ログ・メッセージを記録するログ・ファイルのフルパスおよび名前で置き換えます。次のブロックは、[LOG_LEVEL]および[FILE_NAME]のサンプル値を示しています。
      <log_handler name='GoToMeeting-handler' level='NOTIFICATION:1' class='oracle.core.ojdl.logging.ODLHandlerFactory'> 
      <property name='logreader:' value='off'/>
      <property name='path' value='F:\MyMachine\middleware\user_projects\domains\base_domain1\servers\o im_server1\logs\oim_server1-diagnostic-1.log'/>
      <property name='format' value='ODL-Text'/> 
      <property name='useThreadName' value='true'/> 
      <property name='locale' value='en'/> 
      <property name='maxFileSize' value='5242880'/> 
      <property name='maxLogSize' value='52428800'/> 
      <property name='encoding' value='UTF-8'/>
      </log_handler>
      
      <logger name="ORG.IDENTITYCONNECTORS.GoToMeeting" level="NOTIFICATION:1"useParentHandlers="false">
      <handler name="GoToMeeting-handler"/> 
      <handler name="console-handler"/>
      </logger>

    これらのサンプル値を設定すると、Oracle Identity Managerを使用するときに、このコネクタについて生成される、ログ・レベルがNOTIFICATION:1レベル以上のすべてのメッセージが指定のファイルに記録されます。

  2. ファイルを保存して閉じます。
  3. サーバー・ログをファイルにリダイレクトするには、次の環境変数を設定します。
    • Microsoft Windowsの場合:
      set WLS_REDIRECT_LOG=FILENAME
    • UNIXの場合:
      export WLS_REDIRECT_LOG=FILENAME

    FILENAMEを、出力のリダイレクト先ファイルの場所と名前に置き換えます。

  4. アプリケーション・サーバーを再起動します。

3.2.3.5 GoToMeetingコネクタのSSLの構成

Oracle Identity Managerとターゲット・システムの間のデータ通信を保護するためにSSLを構成する必要があります。
SSLを構成するには、次のようにします。
  1. ターゲット・システムの公開キー証明書を取得してSSL証明書を取得します。
  2. ターゲット・システムの公開キー証明書を、Oracle Identity Managerをホストしているコンピュータにコピーします。
  3. 次のkeytoolコマンドを実行して、公開キー証明書をOracle Identity Managerのアイデンティティ・キー・ストアにインポートします。
    keytool -import -keystore WEBLOGIC_HOME/server/lib/DemoTrust.jks -file CERT_FILE_NAME -storepass PASSWORD

    コマンドの説明は次のとおりです。

    • CERT_FILE_NAMEは、証明書ファイルのフルパスと名前です

    • PASSWORDは、キーストアのパスワードです。

    次に、このコマンドのサンプル値を示します。

    keytool -import -keystore WEBLOGIC_HOME/server/lib/DemoTrust.jks -file /home/target.cert -storepass DemoTrustKeyStorePassPhrase

    ノート:

    keytoolコマンドに渡すパラメータ値は、個別の要件に応じて変更してください。keytoolの引数には改行が含まれないようにしてください。