コネクタを自分の要件にかなうように構成したら、コネクタを使用してリコンシリエーションおよびプロビジョニング操作を実行できます。
ノート:
この項では、コネクタの構成に関する、概念的な情報と手順の情報の両方を提供します。手順を実行する前に、概念的な情報を参照することをお薦めします。
GoToMeeting Group Lookup ReconciliationおよびGoToMeeting License Lookup Reconciliationのスケジュール済ジョブは、参照フィールド同期に使用されます。これらのスケジュール済ジョブによってターゲット・システムからフェッチされた値は、Lookup.GTM.GroupおよびLookup.GTM.License参照定義にそれぞれ移入されます。
表3-13 参照フィールド同期用のスケジュール済ジョブの属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
Code Key Attribute |
コネクタの属性の名前。参照定義(Lookup Name属性の値として指定される)のコード・キー列に値を移入するために使用されます。 デフォルト値: |
Decode Attribute |
コネクタの属性の名前。参照定義(Lookup Name属性の値として指定される)のデコード列に値を移入するために使用されます。 デフォルト値: |
IT Resource Name |
ユーザー・レコードのリコンサイル元のターゲット・システム・インストールに対するITリソースの名前。 デフォルト値: GoToMeeting |
Lookup Name |
ターゲット・システムからフェッチした値を移入するOracle Identity Managerの参照定義の名前を入力します。 デフォルト値は、使用しているスケジュール済ジョブに応じて次のようになります。
これらの参照定義のいずれかのコピーを作成する場合は、Lookup Name属性の値として新しい参照定義の名前を入力します。 |
Object Type |
リコンサイルするオブジェクトのタイプを入力します。 デフォルト値は、使用しているスケジュール済ジョブに応じて次のようになります。
|
コネクタを構成して、リコンシリエーションのタイプおよびそのスケジュールを指定できます。
この項では、リコンシリエーションの構成に関する次の項目について詳しく説明します。
完全リコンシリエーションでは、既存のすべてのユーザー・レコードをターゲット・システムからOracle Identity Managerへリコンサイルします。コネクタをデプロイした後はまず、完全リコンシリエーションを実行する必要があります。
完全リコンシリエーションを実行するには、ユーザーをリコンサイルするためのスケジュール済ジョブのFilter属性に値を指定しないでください。ターゲット・システムに1つの応答で返せる以上の数のレコードが含まれている場合、フラット・ファイル・コネクタを使用して完全リコンシリエーションを実行します。大規模なレコードのリコンサイルを参照してください。
リコンシリエーション・モジュールにフィルタを作成して制限付きリコンシリエーションを実行し、指定されたフィルタ基準に基づいて、ターゲット・システムからレコードをリコンサイルできます。
制限付きまたはフィルタ処理されたリコンシリエーションは、フィルタ基準のセットに基づいてリコンサイルされるレコードの数を制限するプロセスです。デフォルトでは、前回のリコンシリエーションの実行後に追加または変更されたすべてのターゲット・システム・レコードが、現在のリコンシリエーションの実行中にリコンサイルされます。リコンサイルする必要のある追加または変更されたターゲット・システム・レコードのサブセットを指定して、このプロセスをカスタマイズできます。これは、リコンシリエーション・モジュールのフィルタを作成して行います。
このコネクタのFilter Suffix属性(スケジュール済タスクの属性)により、ターゲット・システムの任意の属性を使用してターゲット・システム・レコードをフィルタ処理できます。ユーザー・リコンシリエーション・スケジュール済ジョブの構成中に、Filter Suffix属性に値を指定します。
ノート:
ターゲット・システムに1つの応答で返せる以上の数のレコードが含まれている場合、フラット・ファイル・コネクタを使用して制限付きリコンシリエーションを実行します。大規模なレコードのリコンサイルを参照してください。GoToMeetingフィルタの詳細は、https://goto-developer.logmeininc.com/のGoToMeeting Developer CenterページでGoToMeeting Administration REST API実装に関連するフィルタ情報を参照してください。
コネクタ・インストーラを実行すると、リコンシリエーション・スケジュール済ジョブが自動的にOracle Identity Managerで作成されます。これらのスケジュール済ジョブを、その属性の値を指定して必要に合うように構成する必要があります。
この項では、リコンシリエーションのために構成可能な次のスケジュール済ジョブについて説明します。
GoToMeeting User Reconciliationスケジュール済ジョブを使用して、コネクタのターゲット・リソース(アカウント管理)モードでターゲット・システムからユーザー・アカウント・データをリコンサイルします。
表3-14 GoToMeeting User Reconciliationスケジュール済ジョブの属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
Filter Suffix |
リコンシリエーションの実行時にターゲット・システムからフェッチされるユーザー・レコードの検索フィルタを入力します。「制限付きリコンシリエーションの実行」を参照してください。 サンプル値: "?filter=firstName%20%3D%20%22.*UserA.*%22" |
IT Resource Name |
ユーザー・レコードのリコンサイル元のターゲット・システム・インストールに対するITリソースの名前を入力します。 デフォルト値: GoToMeeting |
Object Type |
この属性は、リコンシリエーションの実行用のオブジェクト・タイプの名前を保持します。 デフォルト値: User このデフォルト値は変更しないでください。 |
Resource Object Name |
リコンシリエーションを実行するリソース・オブジェクトの名前。 デフォルト値: GoToMeeting User このデフォルト値は変更しないでください。 |
GoToMeeting Update Access Tokenスケジュール済ジョブを使用して、(ITリソースの一部として構成される)アクセス・トークン値を期限切れになる前に自動的にリフレッシュします。
表3-15 GoToMeeting Update Access Tokenスケジュール済ジョブの属性
| 属性 | 説明 |
|---|---|
Access Token Endpoint |
この属性は、GoToMeeting Administration APIエンドポイントを保持して、新しいアクセス・トークン値を取得します。 デフォルト値: この属性の値は変更しないでください。 |
IT Resource Name |
ユーザー・レコードのリコンサイル元のターゲット・システム・インストールに対するITリソースの名前を入力します。 デフォルト値: |
Task Name |
この属性は、スケジュール済タスクの名前を保持します。 デフォルト値: デフォルト値は変更しないでください。 |
ターゲット・システムで定期的に新しい情報をチェックしてOracle Identity Managerにそのデータを複製するリコンシリエーションを実行するスケジュール済ジョブを構成します。
この手順は、参照フィールド同期およびリコンシリエーションのためのスケジュール済ジョブを構成する場合に適用できます。
スケジュール済ジョブを構成するには:
「ユーザーの作成」ページを使用して、Identity Self Serviceに新規ユーザーを作成します。アカウントのプロビジョニングやリクエストは「ユーザーの詳細」ページの「アカウント」タブで実行します。
関連項目:
「ユーザーの作成」ページ内のフィールドの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle Identity Managerでのセルフ・サービス・タスクの実行のユーザーの作成を参照してください。