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Oracle® Identity Manager GoToMeetingコネクタ・ガイド
リリース11.1.1
E85883-05
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1 GoToMeetingコネクタの概要

Oracle Identity Managerは、オンプレミスまたはクラウドにあるアプリケーションに対してセルフ・サービス、コンプライアンス、プロビジョニングおよびパスワード管理サービスを提供する集中アイデンティティ管理ソリューションです。Oracle Identity Managerコネクタは、Oracle Identity Managerと外部のアイデンティティ認識アプリケーションの統合に使用されます。このコネクタは、Oracle Identity ManagerをGoToMeetingと統合します。

この章の構成は、次のとおりです。

1.1 GoToMeetingコネクタの概要

GoToMeetingコネクタは、Oracle Identity Manager Microsoft Active Directory User Managementコネクタ(OIM ADコネクタ)または事前定義されたGoToMeetingコネクタを使用して、Oracle Identity ManagerをGoToMeeting Admin Center (Admin Center)と統合することによって、Oracle Identity ManagerがGoToMeetingのアイデンティティ・データを管理できるようにします。

どちらの実装も、アカウント管理(またはターゲット・リソース管理)モードで実行するように構成できます。

次の各項では、GoToMeetingコネクタの実装について詳細に説明します。

OIM ADコネクタ統合

このコネクタの実装は、Microsoft Active Directory (AD)をミドルウェアとして使用してOracle Identity ManagerをAdmin Centerと統合します。この実装では、ADは、Admin Centerでユーザー管理操作を実行するためのユーザー・ソースとして使用されます。

OIM ADコネクタを使用すると、Oracle Identity ManagerとADの間でGoToMeetingユーザー情報を同期できます。GoToMeeting Active Directory Connector (GoToMeeting ADコネクタ)は、ADから属性をフェッチし、そのデータをAdmin Centerと同期することに役立ちます。

これはオプションの統合であり、Admin CenterでMicrosoft Active Directoryをすでに構成している場合は、ユーザーを管理するためにこの統合を選択できます。

GoToMeetingとOIM ADコネクタの統合を参照してください。

事前定義された統合

事前定義された統合を使用して、GoToMeetingコネクタを実装できます。このコネクタの実装は、GoToMeeting Administration APIを使用してOracle Identity ManagerをAdmin Centerと統合します。Admin Centerは、Oracle Identity Managerのアイデンティティ・データの管理対象(ターゲット)リソースとして使用されます。

Admin Center上で直接作成または変更されたユーザーに関する情報は、Oracle Identity Managerにリコンサイルできます。このデータは、Oracle Identity Managerユーザーに割り当てられたリソース(つまりアカウント)の追加または変更に使用されます。また、Oracle Identity Managerを使用して、Oracle Identity Managerユーザーに割り当てられたGoToMeetingアカウントのプロビジョニングまたは更新を行うことができます。

GoToMeetingコネクタの実装を参照してください。

ノート:

このマニュアルで使用する次の用語の意味を説明します。
  • Oracle Identity Manager Microsoft Active Directory User Managementコネクタは、OIM ADコネクタと示します。

  • GoToMeeting Active Directory Connectorは、GoToMeeting ADコネクタと示します。

  • GoToMeeting Admin Centerは、ターゲット・システムと示します。

1.2 GoToMeetingコネクタでサポートされるユースケース

GoToMeetingは、オンライン会議、画面共有およびビデオ会議機能を提供するクラウドベースのアプリケーションです。GoToMeetingコネクタは、Oracle Identity Managerを使用したGoToMeetingユーザーおよびそのアカウントの管理に役立ちます。

GoToMeetingコネクタを使用できる一般的なシナリオを次に示します。

組織は、様々な場所にいるユーザーのリアルタイム・コラボレーションのためにGoToMeetingを使用します。管理者は、有効なGoToMeetingライセンスのあるアカウントを各GoToMeetingユーザーに割り当てる必要があり、また、ユーザーが組織を退職した後はそのアカウントを使用してアプリケーションにアクセスできないようにする必要があります。

GoToMeetingコネクタは、GoToMeetingユーザー・アカウントのプロビジョニングおよびプロビジョニング解除の自動化を可能にするユーザー管理機能を提供します。コネクタは、組織がOracle Identity Managerを介してGoToMeetingユーザーのアイデンティティおよびライセンスを管理することを可能にします。たとえば、ユーザーが組織に参加すると、Oracle Identity Managerで事前定義されたアクセス・ポリシーに基づいて、アカウントがそのユーザーに自動的にプロビジョニングされます。さらに、ユーザーにGoToMeetingライセンスが割り当てられます。同様に、このアカウントはユーザーが退職した後に非アクティブになります。これによって時間が節約され、手動の介入が少なくなるために堅牢なセキュリティが提供されます。

1.3 GoToMeetingコネクタの実装のロードマップ

GoToMeetingコネクタの理解、デプロイおよび使用についての、このガイドで使用可能な情報の構成を次に示します。

このガイドの残りは、次の章で構成されています。