この章では、コネクタのテストおよびトラブルシューティングに関連するトピックについて説明します。コネクタをデプロイした後、テストを行いコネクタが正常に機能することを確認する必要があります。
|
注意: テスト・ユーティリティを使用すると、接続をテストし、基本的なコネクタ操作に対するサニティ・テストを実行できます。テスト・ユーティリティでは、検証、変換、リソース除外、複数バージョンのサポート、リモート・コネクタ・サーバーなどの機能はサポートされていません。 |
テスト・ユーティリティを使用すると、コネクタの機能をテストできます。テスト・ユーティリティは、ターゲット・システムで生成されたXMLファイルまたはメッセージを入力として使用します。これは、完全リコンシリエーションおよび増分リコンシリエーションをテストするために使用できます。
テスト・ユーティリティは、インストール・メディアのtestディレクトリ内にあります。詳細は、第2.1.1.1項「インストール・メディアのファイルおよびディレクトリ」を参照してください。
リコンシリエーションに対してテスト・ユーティリティを実行するには、次のようにします。
test/config/reconConfig.propertiesファイルを開いて、次のように編集します。
i) ListenerURLの値としてPeopleSoftOIMListenerサーブレットURLを次の構文で入力します。
http://HOSTNAME:PORT/PeopleSoftOIMListener
次に例を示します。
ListenerURL=http://10.1.6.83:8080/PeopleSoftOIMListener
ii) 次の例に示すように、XMLFilePathの値として絶対XMLメッセージ・ファイル・パスを入力します。
XMLFilePath=c:/xmlmessages/scc_constituent_sync.xml
|
注意: 指定するディレクトリ・パスおよびファイル名に、空白または空白文字が含まれていないことを確認してください。 |
iii) MessageTypeの値を入力します。pingメッセージの場合は、次の例に示すようにPing、Noneまたはotherwiseを指定します。
MessageType=None
iv) ITResourceNameの値を入力します。この値は、Oracle Identity ManagerのアクティブなITリソースと一致している必要があります。
次に例を示します。
ITResourceName=PSFT Campus
v) テスト・ユーティリティを実行するメッセージの名前を入力します。
次に例を示します。
MessageName=SCC_CONSTITUENT_SYNC
コマンド・ウィンドウを開いて、scriptsディレクトリに移動します。
テスト・ユーティリティをOIM_HOME/server/ConnectorDefaultDirectory/CONN_HOME/test/scriptsディレクトリ(CONN_HOMEはコネクタ・ディレクトリ)から実行する必要があります。
次に例を示します。
OIM_HOME/server/ConnectorDefaultDirectory/PSFT_CS-11.1.1.5.0/test/scripts
次のスクリプトを実行します。
Microsoft Windowsの場合:
InvokeListener.bat
UNIXの場合:
InvokeListener.sh
リコンシリエーション・イベントがOracle Identity Managerに作成されていること、およびメッセージ固有のXMLファイルに指定されているデータがイベントに含まれていることを確認します。
次の表に、このコネクタに関して発生する一般的な問題の一部を示します。
| 問題の詳細 | 解決方法 |
|---|---|
| 操作を実行しようとすると、次のエラーに類似したエラーが発生します。
|
第1.4.3.2.2項「Lookup.PSFT.Campus.SccConstituentFullSync.AttributeMapping」の参照定義のデコード・エントリが、付録C「メッセージ構造」に示すメッセージ構造に基づいていることを確認します。
メッセージ構造が変更された場合(XMLファイル内のノード名が異なる場合)は、変更後のメッセージ構造に従って、参照定義内のデコードのエントリを更新する必要があります。 注意: この問題が増分リコンシリエーション中に発生した場合は、Lookup.PSFT.Campus.SccConstituentSync.AttributeMapping参照定義のデコード・エントリを変更します。 |
| リコンシリエーション操作を実行しようとすると、単一のエンティティに対して2つのCREATEユーザー・イベントが作成されることがあります。 | リソース・オブジェクトのリコンシリエーション・プロファイルで、リコンシリエーションのbatchSizeパラメータが0に設定されていることを確認します。 |