Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Publisherユーザーズ・ガイド 11g リリース 1 (11.1.1) B66711-03 |
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この序章では、Oracle Business Intelligence Publisher 11gリリース1(11.1.1)におけるOracle BI Publisherのレポートの表示機能およびスケジュール機能の変更点について説明します。リリースごとの機能、ツールおよび手順の違いについて、次の各項で説明します。
この序章には、次のトピックが含まれています。
Oracle BI Publisher 11g リリース1 (11.1.1.7)のレポート・ユーザー向けの新機能には、次のものが含まれます。
イベント・ドリブンなスケジュールを定義するときに、BI Publisherが自動的にトリガーを再実行してレポート実行条件をテストするように、再試行間隔も設定できるようになりました。この機能をサポートするために、「再試行制限」と「休止時間」の2つのフィールドが新たに追加されました。これらのフィールドを使用して、BI Publisherが条件をチェックする回数と、試行の間に待機する時間間隔を定義できます。詳細は、第4.4.2項「スケジュール・トリガーの有効化」を参照してください。
Oracle E-Business Suiteユーザー向けに、このリリースでは、フレックスフィールド・パラメータ・タイプのサポートが追加されました。BI Publisherのレポート・ビューアとOracle E-Business Suiteのフレックスフィールド定義を統合することで、フレックスフィールド・セグメントの値の範囲を選択してレポートに渡せるようになりました。詳細は、第3.3.1.2項「フレックスフィールド・パラメータのダイアログ」を参照してください。
Oracle BI Publisher 11gリリース1(11.1.1.6)のレポート・ユーザー向けの新機能には、次が含まれています。
スケジュール済のレポート・ジョブを編集できるようになりました。ジョブの編集後は、変更をジョブにそのまま保存することも、新しいジョブに保存することもできます。これにより、既存のジョブから新しいジョブを作成できます。スケジュール済ジョブは、「レポート・ジョブの管理」ページから編集します。詳細は、第5.9項「ジョブの編集」を参照してください。
スケジュール済のレポート・ジョブを、イベントに基づく条件に応じて実行できるようになりました。レポート・ジョブ定義で有効にするスケジュール・トリガーをレポートのデータ・モデルに含めることができます。レポート・ジョブの実行がスケジュールされると、トリガーが実行されます。トリガーからデータが返されない場合、そのジョブ・インスタンスはスキップされます。データが返されると、ジョブ・インスタンスはスケジュールどおりに実行されます。詳細は、第4.4.2項「スケジュール・トリガーの有効化」を参照してください。
イベント・ドリブンなスケジュール機能をサポートするために、このリリースでは新しいジョブ・ステータスが導入されています。スケジュール・トリガーからデータが返されない場合、そのジョブ・インスタンスは「スキップ」されます。スキップのステータスは、「レポート・ジョブ履歴」ページに表示されます。
パラメータ表示オプションが次の点で拡張されています。
値のラジオ・ボタン表示とチェック・ボックス表示のサポート
データ・モデル内でメニューとして定義されるパラメータについて、そのメニュー・オプションをラジオ・ボタンまたはチェック・ボックスのリストとして表示するように構成できます。1つの値をサポートするように構成するパラメータでは、ラジオ・ボタン表示のオプションを選択できます。複数の値をサポートするように構成するパラメータでは、チェック・ボックス表示のオプションを選択できます。
レポート・ビューアでのパラメータの配置に関する新しいオプション
以前のレポート・ビューアでは、パラメータは必ずビューア上部の水平方向のリージョンに表示されていました。このリリースでは、パラメータ・リージョンを次のいずれかの方法で表示するように構成できます。
ビューア右側の垂直方向のリージョンに表示する
ダイアログとして表示する
独立したページとして表示する
パラメータの表示/非表示を切り替えるための新しいレポート・ビューアのアクション・ボタン
このリリースでは、ユーザーがパラメータ・リージョンの表示および非表示を切り替えることのできるアクション・ボタンがレポート・ビューアに追加されています。これにより、新しいパラメータ表示オプションがさらに拡張されます。レポートのパラメータをダイアログまたは独立したページとして表示するように構成している場合、ビューアにレポートが表示されると、パラメータ表示リージョンは非表示になります。パラメータ・リージョンを再表示して新たにパラメータを選択するには、「パラメータ」ボタンを使用します。
メニューへの検索機能の追加
指定された数を超えるオプションを持つすべてのパラメータ・メニューで、検索オプションを使用できるようになりました。詳細は、第3.3.1.1項「パラメータ検索ダイアログ」を参照してください。
「適用」ボタンの削除オプション
パラメータの「適用」ボタンを持たないレポートを構成できるようになりました。このようなレポートでは、新しいパラメータ値を選択すると、自動的にレポートが再実行されます。
ホームページの新しい「お気に入り」リージョンを使用すると、すばやくアクセスしたいアイテムに対してブックマークを作成できます。「お気に入り」リージョンから、レポートなどのオブジェクトを表示、スケジュール、構成および編集できます。「お気に入りの管理」ツールを使用すると、カタログからリージョンにアイテムをドラッグ・アンド・ドロップできます。また、カタログでオブジェクトの「詳細」リンクを使用して、そのアイテムを「お気に入り」に追加することもできます。詳細は、第2.3.5項「お気に入り」を参照してください。
Oracle BI Publisher 11g リリース1 (11.1.1.5)の新機能には、次が含まれています。
「レポート・ジョブの管理」ページに各ジョブの「履歴」リンクが含まれるようになり、実行の完了したジョブをすばやく確認できるようになりました。詳細は、第5.1項「「レポート・ジョブの管理」ページについて」を参照してください。
スケジュール済のレポート・ジョブの実行中に、「レポート・ジョブ履歴」ページでレポート処理のステージを確認できるようになりました。詳細は、第6.8項「実行中のジョブの監視」を参照してください。
スケジュール済のレポート・ジョブの実行中に、「レポート・ジョブ履歴」ページから実行中のジョブを取り消せるようになりました。詳細は、第6.9項「実行中のジョブの取消し」を参照してください。
レポートの新しい出力タイプとして、Excel 2007を使用できるようになりました。BI Publisherでこれを選択すると、Excel XML形式(.xlsx)の出力が生成されます。Excel 2007以降がインストールされている場合は、このオプションを使用するとレイアウトや書式が最も適切に維持されます。詳細は、第3.3項「レポート・ビューアのオプションの使用」を参照してください。
Oracle BI Publisher 11g リリース1 (11.1.1.3)の新機能には、次が含まれています。
新しいホーム・ページや再設計されたエディタやペインなど、ユーザー・インタフェースがいくつかの点で大幅に改良されました。これらの改良は、Oracle BI Publisherでの操作をより容易にし、一貫性を高めるためのものです。このガイドには、様々なユーザー・インタフェースの操作の詳細が含まれています。
Oracle BI Enterprise EditionでのBI Publisherのインストールについて、BI Publisherでは、Oracle BIプレゼンテーション・サービスと同じカタログを共有しています。
新しいBI Publisherレイアウト・エディタで作成されたレポートでは、新しい対話型の出力タイプを利用できます。対話型ビューアにより、レポートの異なるコンポーネントで、ポップ・アップ・チャートの詳細、スクロール可能な表、表のフィルタリング、表のソート、および伝播されたフィルタリングを利用できます。この対話型操作は、レイアウト・エディタでレポートを設計するだけで実現し、追加的なコーディングは必要ありません。
1つのレポート・ジョブで、異なるレイアウトを適用した複数の出力を生成し、それぞれを異なる宛先に送信できるようになりました。スケジュール・オプションが拡張され、使用できる繰り返しパターンのオプションが増えました。