Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド 11g リリース1 (11.1.1) E51909-01 |
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この付録では、Discovererの構成ファイルに関する参照情報について説明します。この付録の内容は次のとおりです。
この項では、Oracle BI Discovererの構成に使用するファイルの場所のリストを示します。
構成ファイル内の設定の多くは、Fusion Middleware Controlを使用して構成します。可能なかぎり、Fusion Middleware Controlを使用してDiscovererを構成してください。手動による構成ファイルの設定の更新は、このマニュアル内の指示に従う場合のみ行うようにしてください。
表A-1に、UNIXでのDiscoverer構成ファイルの場所を示します。Windowsの場合は、パス内のスラッシュ(/
)をバックスラッシュ(\
)に置き換えてください。
表A-1 Discovererファイルの場所
ファイル名 | 説明および場所 |
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このファイルは、Discovererプリファレンス・コンポーネントを更新します(Windows固有)。 場所: 注意: 処理中のエラーに関する情報は、error.txtに格納されます。 |
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このファイルは、Discoverer中間層の構成をチェックするユーティリティを起動して、中間層コンポーネントの状態をチェックし、障害または異常をレポートします。 場所: 注意: |
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このスクリプトは、すべてのDiscovererログを1つのフォルダに収集します。 場所: 注意: |
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このファイルには、Discovererの構成設定が格納されています。 場所: 注意: このファイルは手動で編集しないでください。詳細は、付録A「configuration.xml内の構成設定」を参照してください。 |
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このスクリプトは、 場所: 詳細は、第9.8項「Discovererプリファレンスの移行について」を参照してください。 |
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このファイルには、出荷時のデフォルトのDiscovererプリファレンスが格納されています。 場所: |
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このファイルは、 場所: |
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このスクリプト・ファイルは、その他のDiscovererスクリプトで使用される環境変数を設定します。 場所: |
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このファイルには、 場所: |
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このファイルには、Oracle BI Discovererで使用されるWebサーバーに関する構成情報(Webサーバーのタイムアウト設定 場所: |
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このファイルには、Oracleシングル・サインオンの構成設定(Oracleシングル・サインオンを有効および無効に切り替える設定など)が格納されています。 場所: シングル・サインオンを有効にする方法の詳細は、第13.8.1.2項「Discovererに対しシングル・サインオンを有効および無効にする方法」を参照してください。 |
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opmn.xml |
このファイルには、DiscovererのOPMN構成設定(サーバーのタイムアウト、Discovererセッションの最大数など)が格納されています。 場所: |
このスクリプト・ファイルは、OPMN処理の管理に使用されます。 場所: 注意: このスクリプトのオンライン・ヘルプを表示するには、「 |
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このファイルにはDiscoverer中間層のプリファレンスが格納されており、 場所: 注意: このファイルは手動で編集しないでください。詳細は、Oracleサポートに連絡してください。 |
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このファイルには、ユーザーごとのプリファレンスが、データベースとユーザーIDの一意の組合せとして格納されています。これらの値は、 注意: このファイルは手動で編集しないでください。詳細は、Oracleサポートに連絡してください。詳細は、第A.2項「configuration.xml内の構成設定」を参照してください。 場所: |
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このファイルには、Oracle BI Discovererを使用してアクセスできるすべてのデータベースの名前および別名が含まれています。 場所: |
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このファイルには、Discovererサーブレットのデプロイメント情報が含まれています。 場所: 注意: このファイルは手動で編集しないでください。 |
configuration.xml
ファイルには、Discovererの構成設定が格納されています。表A-2に、configuration.xml
ファイルで定義する設定を示します。
注意: このマニュアル内の指示に従っている場合を除き、このファイルを手動で編集しないでください。通常、このファイル内の設定値はFusion Middleware Controlのページを使用して構成します。
Discoverer Portlet Providerの設定を変更するには、Oracle Fusion Middleware Controlの「Discoverer Portlet Provider構成」ページを使用します。詳細は、第4.6.1項「Discovererクライアント層コンポーネントを構成する方法」を参照してください。
表A-2 構成設定
設定 | 説明 |
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enableAppsSSOConnection |
SSO対応のOracle Applicationsデータベースを使用する認証済のOracleシングル・サインオン・ユーザーが、パスワードを入力することなくDiscovererプライベート接続を作成および使用できるようにするかどうかを指定します(詳細は、第14.2.2項「Oracle Applicationsユーザーが、SSO対応Oracle Applicationsデータベースへのプライベート接続を作成または使用できるようにする方法」を参照)。 注意: Oracle Fusion Middleware Controlの「Discoverer管理」ページにある「認証されたOracleシングル・サインオン(SSO)ユーザーがSSO対応Oracle Applicationsデータベースへのプライベート接続を、パスワードを入力せずに作成および使用できるようにします」チェック・ボックスを使用して値を設定します。 |
Discoverer Viewerにページ・ナビゲーション・ツールを表示するかどうかを指定します。有効な値は次のとおりです。
注意: この値は、Oracle Fusion Middleware ControlのMBeanブラウザを使用して設定します。 |
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GraphAxisAutoScaledFromZero |
Discoverer Viewer (マルチディメンション・データ・ソースとともに使用される場合のみ)で、0 (ゼロ)からスケールが始まるグラフを表示するのか、ワークシート・データに基づく値からスケールが始まるグラフを表示するのかを指定します。有効な値は次のとおりです。
注意: この値は、Oracle Fusion Middleware ControlのSystem MBeanブラウザを使用して設定します。 |
EnableLevelOffsetBasedTimeCalc |
Discoverer Plus OLAPユーザーに提示する計算テンプレートを指定します。デフォルトでは、この設定はTRUEです。そのため、計算の作成時または計算の編集時には、リリース11.1.1で新しくなったレベル・オフセット・ベースのテンプレートがユーザーに表示されます。リリース10.1.2からのカレンダ・ベースのテンプレートを使用して作成された計算を編集するときには、そのテンプレートが表示されます。時間階層がグレゴリオ暦に基づいてモデル化されている場合は、リリース10.1.2テンプレートを使用するようにデフォルトを変更することができます。 この設定を |
ExcludeDuplicateRowsDuringExcelExport |
Discoverer Plus OLAPからMicrosoft Excelにワークシートをエクスポートするときに、重複行にフィルタを適用するかどうかを指定します。有効な値は次のとおりです。
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ExcludeDuplicateColumnsDuringExcelExport |
Discoverer Plus OLAPからMicrosoft Excelにワークシートをエクスポートするときに、重複列にフィルタを適用するかどうかを指定します。有効な値は次のとおりです。
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SortMemberStepHierarchically |
Discoverer Plus OLAPにおいて、メンバー・ステップが階層的にソートされるかどうかを指定します。このオプションが無効の場合、メンバーは階層順ではなく、追加された順でソートされます。有効な値は次のとおりです。
この設定を |
SwitchWorksheetBehaviour |
エンド・ユーザーが現在のワークシートに変更を加えているときに、別のワークシートを開いた場合のDiscoverer Viewerの動作を指定します。有効な値は次のとおりです。
注意: この設定がファイル内に存在しない場合、Discovererのデフォルトは'prompt'になります。 |
worksheetSaveBehavior |
ユーザーがワークシートに変更を加えた後で、ワークシートから別の場所に移動したときのDiscoverer Viewerの保存動作を指定します。このパラメータは、ワークシート間の切替え時には影響しません。この設定は、configuration.xmlファイルの<viewer>セクションで行います。有効な値は次のとおりです。
注意: この設定がファイル内に存在しない場合、Discovererのデフォルトは'prompt'になります。 |
propagateGUIDToVPD |
GUIDまたはOracleシングル・サインオン・ユーザー名のどちらを仮想プライベート・データベース(VPD)ポリシーに渡すかを指定します。有効な値は次のとおりです。
注意: 値の設定には、Oracle Fusion Middleware Controlの「Discoverer管理」ページにある「ユーザーID」フィールドを使用します。 |
pickerCompatibleVersions |
日付ピッカーまたはカラー・ピッカーがPortalで利用できるかどうかを指定します。これらのピッカーを異なるバージョンのPortalで利用できるようにするには、このパラメータを各Portalのバージョンに合せて変更する必要があります。 たとえば、10.1.4のPortalに日付ピッカーまたはカラー・ピッカーを表示するには、pickerCompatibleVersionsの値を"10.1.4"に変更します。 |
isCurrentPageItemsExportForOLAP |
Microsoft ExcelまたはHTMLへのエクスポート時に、Discoverer Viewerでページ・アイテムを含むOLAPデータのワークシートをエクスポートする方法を指定します。有効な値は次のとおりです。
このオプション設定は、 |
cacheThreshold |
インフラストラクチャ・データベースに維持するキャッシュ・エントリの数を指定し、ユーザーがパラメータ値を変更したときのポートレット・データの表示を向上します。この値は、 この設定のデフォルト値は"1"です。この場合、Discoverer Portlet Providerは、現在の値の組合せに対する結果に加え、直前のキャッシュ・エントリのみを維持します。 注意: cacheThresholdに1より大きい値を設定すると、インフラストラクチャ・データベースで使用される領域が大きくなり、各ポートレットのリフレッシュに必要な時間が長くなります。たとえば、cacheThreshold="15"の場合、リフレッシュ時に、ポートレットの問合せが15回実行され、結果の保存に必要なDBの領域が15倍大きくなる可能性があります。cacheThresholdは慎重に設定して、ポートレットのリフレッシュが適切な時間内に完了するようにしてください。 |
viewerURLForPublicUser |
パブリック・ポータル・ページの「分析」リンクをクリックしたときの動作を指定します。この設定の値に"normalViewer"を指定すると、「分析」リンクのクリックによりDiscoverer Viewerに移動します。この設定は、 ユーザーがポータルまたはSSOにログインすると、configuration.xmlファイルの設定に関係なく、常に、「分析」リンクでSingle Worksheet Viewerが開きます。 |
enableDataSelection |
Discoverer Viewerで表内のデータを選択して、そのデータをHTMLページとしてクリップボードにコピーできるようにするかどうかを指定します。有効な値は次のとおりです。
このオプション設定は、 |
numberOfLOVsToBeDisplayed |
パラメータ検索ダイアログのリスト・ボックスに表示する値の数を指定します。 このオプション設定は、 |
numColsForLOW |
「ワークシートのリスト」ポートレットがSingle Worksheet Viewerで開かれたときに、そのポートレットに表示する列の数を指定します。 このオプション設定は、 |
numRowsForLOW |
「ワークシートのリスト」ポートレットがSingle Worksheet Viewerで開かれたときに、そのポートレットに表示する行の数を指定します。 このオプション設定は、 |
peekSleepIntervalSec |
リフレッシュするスケジュール済ポートレットを取得するためのスリープ間隔を指定します。このパラメータのデフォルト値は2秒です。 注意: 複数の中間層が存在する場合、スケジュール済ポートレットのロード・バランシングのために、このパラメータには各中間層に異なる値を設定してください。これにより、スケジュール済のリフレッシュは各中間層に均等に分散されるようになります。 |
opmn.xml
ファイルには、DiscovererのOPMN設定が格納されています。表A-3に、opmn.xml
の設定を示します。デフォルトのDiscoverer構成を変更する必要がある場合に、この設定を変更します。
表A-3 opmn.xml内の構成設定
設定 | 説明 |
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保護モードでOracle Applicationsデータベースに接続する際にDiscovererで使用されるDBCファイルが格納されたディレクトリを指定します。 Discovererは、まず、ファイル名が この値が設定されていない場合、DiscovererではFND_TOPで指定された値の使用が試みられます。 |
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保護モードでOracle Applicationsデータベースに接続する際にDiscovererで使用されるDBCファイルが格納された、保護ディレクトリのパス($<FND_TOP>/secure)を指定します。 この変数は下位互換性のために含まれています。最初にDiscovererでは、FND_SECUREで指定された値の使用が試みられます。 |
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DiscovererからORBに対し、サーバー・コンフィギュレータ・ネットワークからのデバッグ・メッセージを出力するように指示するかどうかを指定します。このオプションには値を設定しませんが、デバッグ・メッセージの有効/無効の切替えに使用します。 |
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ORBDebugLevel=<level> |
ORBのデバッグ・レベルを指定します。1 (最小量のデバッグ情報)から10 (最大量のデバッグ情報)までの範囲です。 |
ORBLogFile=<name of log file> |
ACE_DEBUGおよびACE_ERRORのすべてのメッセージが、指定されたファイルにリダイレクトされるように指定します。パスを指定しない場合、ファイルは、サーバーが実行されているディレクトリ($ORACLE_HOMEなど)に作成されます。 |
ORBObjRefStyle=[IOE|URL] |
ユーザーに表示されるオブジェクト参照のスタイルを指定します。IORスタイル(デフォルト)は従来のCORBAオブジェクト参照ですが、URLスタイルはURLに似ています。 |
ORBVerboseLogginglevel=[0|1|2] |
デバッグ・ログの各行に出力するステータスのデータ量を指定します。大きい値を指定すると生成される出力量が増えます。 |
注意: ORB要素は、デフォルトでは組み込まれていません。TAOのORBをカスタマイズする場合は、ORB要素および表A-2で説明した属性を追加します。詳細は、TAOのドキュメントを参照してください。