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Oracle® Fusion Middleware Oracle Business Intelligence Discoverer構成ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
E51909-01
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11 Discovererの診断機能とロギング機能

この章では、Discovererで使用可能なサーバーの診断機能およびロギング機能について説明します。この章の内容は次のとおりです。

11.1 使用可能なDiscovererの診断機能とロギング機能

Discovererでは、問題のトレースおよび診断に役立つ次のような診断機能を提供します。たとえば、パフォーマンスが低下した場合、Discovererの中間層コンポーネントが正しく構成されているか確認する必要があります。

注意

11.2 checkdiscovererユーティリティ

checkdiscovererユーティリティは、Discoverer中間層および中間層コンポーネントの構成を確認し、障害または異常をレポートするためのスクリプトです。

checkdiscovererユーティリティの詳細は、第A.1項「Discovererファイルの場所」を参照してください。

注意: Discoverer Plus OLAPには、独自の診断ユーティリティがあります。詳細は、第5.6項「Discoverer Plus OLAPの構成診断ユーティリティ」を参照してください。

11.3 Fusion Middleware Controlを使用してDiscovererのログ・ファイルを表示する方法

Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用すると、Oracle Fusion Middlewareアプリケーションのログ・ファイルを検索して表示することができます。たとえば、特定のDiscoverer中間層のマシン上で実行中のすべてのDiscovererセッションのリストを調べることができます。

Fusion Middleware Controlを使用してログ・ファイルを表示するには:

  1. Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを起動します。

    詳細は、第4.1.2項「Fusion Middleware Controlを起動してファーム・ホームページを表示する方法」を参照してください。

  2. Discovererホームページに移動します。

    詳細は、第4.1.3項「Fusion Middleware ControlのDiscovererホームページとDiscovererコンポーネント・ホームページを表示する方法」を参照してください。

  3. 「Discoverer」メニューから、「監視」「ログ」を選択します。

    「ログ・メッセージ」ページが表示されます。

  4. (オプション)特定のログ・ファイルを検索する場合は、検索基準を入力し、「検索」をクリックします。

  5. ログ・ファイルのリストを表示するには、「ログ・ファイル」ボタンをクリックします。

    「ログ・ファイル」ページが表示されます。

  6. 表示するログ・ファイルに対応する行を選択し、「ログ・ファイルの表示」をクリックします。

    「ログ・ファイルの表示」ページが表示されます。これは、選択したログ・ファイル内のエントリを示します。

  7. 特定のログ・エントリの詳細を表示するには、そのエントリを選択します。

    選択したログ・エントリの詳細が、エントリのリストの下に表示されます。

詳細は、Enterprise Manager Fusion Middleware Controlのヘルプを参照してください。

11.4 Discovererコンポーネント・ログ出力のログ・レベルの設定方法

Oracle Fusion Middlewareは、Discovererコンポーネントについて、次のログ出力を提供します。

これらのログ出力ごとに、Oracle Diagnostic Logging (ODL)レベルを構成できます。Discovererコンポーネントのセッション・アクティビティを特定の詳細度で監視する場合は、個別のDiscovererコンポーネントにログ・レベルを設定します。

Discovererコンポーネント・ログ・ファイルにログ・レベルを構成するには:

  1. Fusion Middleware Controlを起動します。詳細は、第4.1.2項「Fusion Middleware Controlを起動してファーム・ホームページを表示する方法」を参照してください。

  2. Fusion Middleware ControlのDiscovererホームページに移動します。詳細は、第4.1.3項「Fusion Middleware ControlのDiscovererホームページとDiscovererコンポーネント・ホームページを表示する方法」を参照してください。

  3. 「Discoverer」メニューから、「ログ」「ログ構成」を選択します。

    「ログ構成」ページが表示されます。

  4. 「表示」リストから「ランタイム・ログ出力」を選択します。

  5. 各Discovererコンポーネントのログ・レベルを、「Oracle Diagnostic Loggingレベル(Javaレベル)」リストから選択します。

  6. 「適用」をクリックします。

    これで、指定した詳細レベルでDiscovererセッション・ログ・ファイルを監視できます。詳細は、第11.3項「Fusion Middleware Controlを使用してDiscovererのログ・ファイルを表示する方法」を参照してください。

    詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のログ・ファイルと診断データの管理に関する項を参照してください。

11.5 Discovererログ・ファイルのコピー方法

すべてのDiscovererログを1箇所にコピーする必要がある場合があります(Discoverer中間層マシンのスナップショットが必要な場合や、Discovererログ・ファイルをアーカイブする場合など)。

Discovererのログを1箇所にコピーするには、collectlogsユーティリティを使用します。

Discovererログ・ファイルを1箇所にコピーするには、Discoverer中間層マシンで次のコマンドを実行します。

collectlogs <logs_target_location>

ターゲットの場所は、TARファイル名(UNIX)またはフォルダ名(Windows)です。

これで、Discovererログ・ファイルは指定した場所にコピーされます。

collectlogsユーティリティの詳細は、第A.1項「Discovererファイルの場所」を参照してください。


注意:

collectlogsスクリプトは、次の情報を収集します。

  • 中間層のDiscovererログ

  • application.logファイル

  • .reg_key.dcファイル

  • env情報

  • Discovererサーバー・ファイル(<ORACLE_HOME>/discoverer/binおよび<ORACLE_HOME>/discoverer/lib内のすべてのファイル)

  • UNIX固有のシステム・パラメータ(/etc.hostsifconfig出力、showrev -p出力、uname -a出力、ulimit -a出力など)