サイトのデザイナは、そのほとんどの作業時間をSite Studio Designerアプリケーションの操作に費やします。そのため、デザイナのコンピュータにローカルでSite Studio Designerをインストールすることをお薦めします。
デザイナで、サイト階層を構築し、サイトのルック・アンド・フィール全体を作成します。デザイナは、ページ・レイアウト、サイト・ナビゲーション、およびフラグメントとコントリビューション・リージョン(Webページの編集可能領域)の使用について方針を決定します。
この項の内容は次のとおりです。
デザイナのインストールと実行のシステム要件の詳細は、1.8項「システム要件」を参照してください。
Site Studio Designerアプリケーションをインストールするには、次のタスクを実行します。
注意: Site Studio Designerをインストールするにはコンピュータの管理権限が必要です。ユーザー・アカウント制御(UAC)がオフの状態でWindows VistaまたはWindows 7を実行するシステムにSite Studio Designerをインストールする場合、管理者権限を持つユーザーとしてアプリケーションをインストールしてください。 |
システム管理者に問い合せて、Site Studio Designerのクライアント・ソフトウェア・インストーラをどこで入手できるか確認します。
Oracle Content Server 11gR1インスタンスのアクセス権がある場合は、Oracle Content Server Webインタフェースの「ダウンロード」ページ(「コンテンツ・サーバー」の下)にSite Studio Designerのインストーラが表示されます。
クライアント・ソフトウェアを入手したら、インストーラ実行可能ファイルを実行します。
インストール・ウィザードが起動されます。
画面の指示に従って、Site Studio Designerソフトウェアをインストールします。
Site Studio Designerを起動するには、「スタート」メニューで「プログラム」→「Oracle Universal Content Management」→「Site Studio 11gR1」→「Site Studio Designer」を選択します。
デザイナ・アプリケーションを最初に起動すると、空のサイト階層と作業領域が開き、Webサイトの作成を促すプロンプトが表示されます。その後は、デザイナで最後に作業していたWebサイトが表示されます。「ツール」メニューで「カスタマイズ」を選択して「カスタマイズ」ダイアログを呼び出し、「その他」タブで、デザイナが最後に作業していたサイトに自動的に再接続しないように設定できます。
注意: Site Studio 11gR1には完全な下位互換性があります。つまり、Site Studio Designer11gR1を使用して、以前のリリースのSite Studioで作成されたサイトを処理できます。ただし、これらのサイトは引き続きレガシー・モードで動作します。すなわち、10gR4より前のアーキテクチャを使用し、Site Studio 10gR4で導入されたアーキテクチャや機能は使用しません。 |
デザイナ・インタフェースは、サイト構造、ページ・レイアウト、ナビゲーションおよびコントリビューションを含むサイトのすべての構成要素を設定および管理できる環境を提供します。最初にデザイナを起動すると、左側にサイト階層とアセットのプロパティ、中央に作業領域、その下にサイト・アセット、右側にツールボックスが表示されます。
デザイナのメイン・ウィンドウは次の様々な要素で構成されています。
サイト階層は、サイトの構造を編成する場合に使用します。これには、ホームページ、個々のセクションおよび各セクションに関連付けられたページ・テンプレートが含まれます。詳細は、5.4項「サイト階層」を参照してください。
「プロパティ」ペインは、サイトの様々な設定(サイト階層、サイト・アセット、個々のHTMLタグやスクリプト・タグの情報など)を参照および編集する場合に使用します。詳細は、5.5項「「プロパティ」ペイン」を参照してください。
作業領域は、ページ・テンプレート、リージョン・テンプレート、要素定義などのサイト・アセットを表示および編集する場合に使用します。詳細は、5.6項「作業領域」を参照してください。
「サイト・アセット」ペインは、サイトに属するファイル(ページ・テンプレート、データ・ファイル、CSSファイル、イメージ、スクリプトなど)を編成する場合に使用します。このペインを使用すると、各ファイルを迅速かつ簡単に表示、編集および編成できます。詳細は、5.7項「「サイト・アセット」ペイン」を参照してください。
「ツールボックス」ペインは、サイトのフラグメントを作成、編集および管理する場合に使用します。詳細は、5.8項「ツールボックス」と第13章「フラグメントの操作」を参照してください。
ツールバーでは、デザイナ・アプリケーションの多くの機能に簡単にアクセスできます。詳細は、5.10項「ツールバー」を参照してください。
これらのオブジェクトの表示と配置は、デフォルトです。これらの配置は変更して、好みのインタフェースにカスタマイズできます。詳細は、第6章「デザイナのカスタマイズ」を参照してください。
サイト階層は、Webサイトの基本構造を示すもので、最終的にはサイトの他の多くの操作(コンテンツの編成方法やSite Studioでのプレゼンテーションの制御方法など)に影響します。サイト階層の表示と非表示は、「表示」メニューから切り替えることができます。
「サイト接続マネージャ」(5.12項「サイト接続マネージャ」を参照)でWebサイトの名前と場所を指定したら、サイト構造の構築を開始できます。これを行うには、サイト階層でホームページを作成し、次に個々のセクション(Products、Services、About Usなど)を作成します。
セクションを追加したら、各セクションにページ・テンプレートを追加できます。ページ・テンプレートは、次の2つに分類されます。
プライマリ・ページ: プライマリ・ページは、サイト階層の1つのセクションに関連付けられたページ・テンプレートです。サイトの該当セクションに移動すると、このページが表示されます(従来のサイトのデフォルト・ページとほぼ同じです)。
セカンダリ・ページ: セカンダリ・ページも、サイト階層の1つのセクションに関連付けることができます。ただし、その主な目的は、コントリビュータによりサイトに追加されるファイル(コントリビュータ・データ・ファイルおよびネイティブ・ドキュメント)の背景として機能することです。
セクションにプライマリ・ページとセカンダリ・ページのどちらを追加するかにかかわらず、3つのオプションを選択できます。つまり、完全に新規のレイアウト・ページを作成するか、既存のレイアウト・ページを再利用するか、または既存のレイアウト・ページに基づいて新規レイアウト・ページを作成できます。詳細は、12.1項「サイト階層の操作」を参照してください。また、マネージャ・アプリケーションを使用して、サイト階層の変更とページ・テンプレートの割当てを行うことも可能です(5.17項「Site Studio Manager」を参照)。
「プロパティ」ペインには、サイト階層、作業領域、「サイト・アセット」ペインまたはツールボックスで現在選択されているオブジェクトに関する有益な情報が表示されます。「プロパティ」ペインの表示と非表示は、「表示」メニューから切り替えることができます。
「プロパティ」ペインに表示されている情報は現在選択されているオブジェクトに応じたカテゴリに分類されます。図5-3は、「Careers」というサイト階層内のノードのプロパティ・カテゴリを示しています。「Webサイト」、「セクション」および「カスタム・セクション・プロパティ」があります。他のオブジェクトが選択されると、プロパティ・カテゴリも異なります。プラス記号とマイナス記号を使用してプロパティ・カテゴリを展開または縮小し、プロパティとその値の表示と非表示を切り替えることができます。
表示されるプロパティはプロパティ・カテゴリごとに異なります。たとえば、サイト階層に関しては、サイトID、サイト・ラベル、CGI URL、ホームページ、デフォルトのプレースホルダ定義などが表示されます(図5-4)。ページ・テンプレートに関しては、ページ上のサイト・アセット、HTMLタグ、スクリプト・タグ、フラグメントなどの情報が表示されます。内部で何が起きているかを確認し、特定のタグを正確に編集できるように、サイト・アセットのプロパティは「設計」ビューでの作業に従って表示されます。
「設計」ビューでの作業時に、「プロパティ」ペインを使用して、Webサイトの様々な設定を表示および編集できます。これには、サイト階層、プライマリ・ページとセカンダリ・ページ、およびサイト・テンプレートのコンテンツ(HTML、スクリプト、フラグメントなど)の設定が含まれます。「プロパティ」ペインは、特に「設計」ビューで直接変更を行うことができない場合に、サイト・テンプレート(ページ・テンプレート、サブテンプレートおよびリージョン・テンプレート)のコンテンツを編集するのに非常に便利です。たとえば、背景色、ページのマージン、表の幅などを変更する場合です。
「プロパティ」ペインの最上部にあるアイコンを使用して、すべてのプロパティを(名前の)アルファベット順か、関連するプロパティのグループに分類して表示できます。一部のプロパティは値を編集できます。それらのプロパティは黒で表示されます。編集できないプロパティはグレー表示されます。
「設計」ビューでページ・テンプレート、リージョン・テンプレートまたはサブテンプレートの別の領域をクリックするか、あるいは別のサイト・アセットをクリックすると、別の属性を持つ別のタグがかわりに表示されます。「プロパティ」ペインの最上部でドロップダウン・リストから親タグを選択して、その属性を参照することもできます。
マネージャ・アプリケーションを使用して、サイト階層に関連するプロパティを変更することも可能です。詳細は、5.17項「Site Studio Manager」を参照してください。
作業領域は、通常ほとんどの作業を行う場所です。作業領域では、サイト・テンプレート(ページ・テンプレート、リージョン・テンプレートおよびサブテンプレート)の編集や、その他のサイト・アセット(リージョン定義、要素定義およびCascading Style Sheetなど)の定義と構成も行います。
作業領域でサイト・アセットを開くと、コンテンツ・サーバー上にある関連付けられたファイルがチェックアウトされます。編集後、(ツールバーの「保存」アイコンをクリックするか、[Ctrl]+[S]を押して)変更内容を保存すると、ファイルが再びコンテンツ・サーバーにチェックインされます。
別のユーザーが編集するためにアセットを開いているときは、そのアセットを編集のために開くことはできません。その場合はユーザーにアラートが表示され、アセットが読取り専用モードで開きます。
デザイナの作業領域では次の機能が提供されます。
作業領域では、ダイアログとタブの2つの方法でサイト・アセットを表示できます。
作業領域では、サイト・アセットを使い慣れたWindowsダイアログ(タイトル・バーと「最小化」、「最大化」および「閉じる」アイコンが付いたダイアログ)で表示できます(図5-5)。
ダイアログ・ウィンドウは作業領域内の任意の位置に自由にドラッグ・アンド・ドロップできます。これは、操作可能領域が大きい大画面の場合、開いたウィンドウを最大限効率よく表示されるように配置できるため特に便利です。デザイナの「ウィンドウ」メニューを使用して、作業領域内でのウィンドウの配置(重ねるか、並べる)を変更することもできます。
アセットの変更内容が保存されていない場合、ウィンドウのタイトル・バーのアセット名の横にアスタリスク(*)で示されます。変更を保存しないでウィンドウを閉じようとすると、まず変更内容を保存するか、または破棄するかを確認するプロンプトが表示されます。
作業領域では、サイト・アセットを作業領域全体を使用するタブとして表示することもできます(図5-6)。
タブはすでに作業領域全体を使用しているため、作業領域内の別の位置に移動はできません。作業領域の右上にある左向き矢印と右向き矢印を使用して、開いているすべてのアセット・タブ間を順に移動できます。また、現在のタブを閉じるには「X」アイコンを使用します。
アセットの変更内容が保存されていない場合、タブのアセット名の横にアスタリスク(*)で示されます。変更を保存しないでタブを閉じようとすると、まず変更内容を保存するか、または破棄するかを確認するプロンプトが表示されます。
ダイアログ表示とタブ表示はいつでも切り替えることができます。開いているすべてのアセットをダイアログ表示からタブ表示に切り替える場合は、アセット・ウィンドウの「最大化」アイコンをクリックします(図5-7)。1つのダイアログを最大化すると、すべてのアセットがタブに表示されます。
開いているすべてのアセットをタブ表示からダイアログ表示に切り替える場合は、デザイナ・アプリケーション・ウィンドウの右上にある、アプリケーション・タイトル・バー・アイコンのすぐ下の「元のサイズに戻す」アイコンをクリックします(図5-8)。1つのタブを元のサイズに戻すと、すべてのアセットがダイアログで表示されます。
サイト・アセットは、アセットのタイプに応じて次のような様々な方法で表示できます。
「ソース」ビューには、サイト・アセットに関連付けられたコンテンツ・ファイルに含まれるコード(HTML、XML、JavaScript、Idoc Script、Site Studioタグなど)が表示されます。詳細は、5.6.3項「「ソース」ビュー」を参照してください。
「設計」ビューには、静的(固定バナー・グラフィックなど)と動的(プレースホルダとフラグメント)の両方のオブジェクトがすべて、サイト・テンプレートの配置どおりに表示されます。詳細は、5.6.4項「「設計」ビュー」を参照してください。
「プレビュー」には、すべてのアセットがWebブラウザでサイト・コンシューマに表示されるとおりに配置された、サイト・テンプレートの実際のビューが表示されます。詳細は、5.6.5項「プレビュー」を参照してください。
「フォーム」ビューでは、ダイアログが表示され、そこでサイト・アセットのプロパティを設定できます。詳細は、5.6.6項「「フォーム」ビュー」を参照してください。
作業領域の左下にある矢印を使用して、現在のサイト・アセットのビュー間を移動できます。デフォルトでは、サイト・テンプレートは「設計」ビューで開き、定義アセットは「フォーム」ビューで開きます。それ以外のアセット(コントリビュータ・データ・ファイルやCSSファイルなど)のほとんどは、「ソース」ビューで開きます。ネイティブ・ドキュメントは、それぞれに関連付けられたサード・パーティ・アプリケーションで開きます。
「ソース」ビューには、サイト・アセットに関連付けられたコンテンツ・ファイルに含まれるコード(HTML、XML、JavaScript、Idocスクリプト、Site Studioタグなど)が表示されます。
「ソース」ビューの情報は、次のように色分けされたテキストとして表示されます。
黒は、XMLコード、HTMLタグ属性およびWebページに表示されるテキストに使用されます。
紫は、HTMLタグに使用されます。
青は、HTMLタグ属性値に使用されます。
緑は、Idocスクリプト、HTMLコメントおよびSite Studioにより挿入されたコードに使用されます。
書体、インデント・レベル、行の折返しなどの設定の多くは、変更できます。詳細は、6.9項「「ソース」ビューのコードの書式設定」を参照してください。
「ソース」ビューでは、サイト・テンプレートを完全に制御できます。「設計」ビューでの表示に満足できない場合は、いつでも「ソース」ビューに切り替えてWebページの動作を厳密に制御できます。実際の手順では、「設計」ビュー(5.6.4項「「設計」ビュー」を参照)を使用してページの作成を開始し、その後「ソース」ビューに切り替えてページの外観と動作をカスタマイズします。
このガイドのほとんどの項では、ユーザーが「設計」ビューで作業していることを前提としています。「ソース」ビューでの作業方法は、必要に応じて説明しています。
「ソース」ビューでは、一般的な編集キーストローク([Ctrl]+[C]、[Ctrl]+[V]によるコピーおよび貼付けなど)、アプリケーション・ツールバー(5.10項「ツールバー」を参照)および右クリック・メニュー(5.6.7項「右クリック・メニュー」を参照)を使用してテキストを編集できます。たとえば、「ソース」ビューでの作業時に、サイト・アセット、イメージ、表および改行を追加できます。
「設計」ビューには、静的(固定バナー・グラフィックなど)と動的(プレースホルダやフラグメントなど)の両方のオブジェクトがすべて、サイト・テンプレートの配置どおりに表示されます。このビューは、テンプレートの設定方法と使用する配置方法によっては、Webブラウザで表示されるページ・レイアウトに近くなることがあります。実際のWebサイトに表示されるとおりにテキスト、イメージ、色、ハイパーリンクおよび表が表示されますが、動的コンテンツ(フラグメントやスクリプトによるもの)は、実際のコンテンツではなくタグで表現されます。これは、ほとんどのフラグメントとスクリプトにはサーバー側のスクリプトと動的にレンダリングされるコンテンツが必要であるためです。このようなコンテンツは、「プレビュー」タブでのみ表示できます(5.6.5項「プレビュー」を参照)。
デザイナでサイト・テンプレート(ページ・テンプレート、リージョン・テンプレートまたはサブテンプレート)を開くと、そのテンプレートは作業領域にデザイン・モードで開き、必要に応じて編集できます。作業領域はエディタとして機能し、多くの一般的な編集機能を使用できます。一般的な編集キーストローク([Ctrl]+[C]、[Ctrl]+[V]によるコピーおよび貼付けなど)、アプリケーション・ツールバー(5.10項「ツールバー」を参照)および右クリック・メニュー(5.6.7項「右クリック・メニュー」を参照)を使用してテキストやオブジェクトを編集できます。たとえば、「設計」ビューでの作業時に、サイト・アセット、イメージ、表および改行を追加できます。オブジェクトを選択するには、そのオブジェクトをクリックします。選択ハンドルが表示されます(図5-12)。
このインタフェースを使用して実行できない編集操作がある場合、「プロパティ」ペインを使用できます(5.5項「「プロパティ」ペイン」を参照)。「プロパティ」ペインでは、サイト・テンプレートの特定の領域(背景色、ページのマージン、表の幅など)を詳細に調整できます。このペインで特定の編集操作を実行できない場合でも、常に「ソース」ビュー(5.6.3項「「ソース」ビュー」を参照)で実際のコードを編集できます。
サイト・テンプレートでサイト・アセット(プレースホルダやフラグメントなど)が存在する場所を識別できるように、デザイナによりアセット・タグと名前が挿入されます。(このフラグメントのテキストは、13.12.4項「フラグメント・スニペットの追加、編集および削除」に説明されているとおり、フラグメント・エディタで変更できます。)
「設計」ビューでは、HTMLタグの場所をハイライト表示することもできます。この機能を有効化するには、書式設定ツールバーの「HTMLタグの表示/非表示」アイコン(図5-13)をクリックします。特定のHTMLタグの表示と非表示を切り替えるには、アイコンの横にある下向き矢印をクリックします。
「プレビュー」には、すべてのアセットがWebブラウザでコンシューマに表示されるとおりに配置された、Webページの実際のビューが表示されます。これは、サイト・テンプレートをプレビューして、テンプレート上でのフラグメントとプレースホルダの配置を確認する場合に便利です(デザイン・モードでは、特にページ・レイアウトがCSSによって制御されていると、この表示は難しい場合があります)。
注意: Site Studioでは、プレビュー機能を提供するためにInternet Explorer 7以上を必要とします。 |
「フォーム」ビューでは、ダイアログが表示され、そこで一部のサイト・アセット(要素定義、リージョン定義、プレースホルダ定義、変換定義など)のプロパティを設定できます。図5-15の例では、「フォーム」ビューにリージョン定義が表示されています。ほとんどのフォーム・ビューには「ヘルプ」ボタンがあり、クリックすると現在のフォームに関するコンテキスト依存ヘルプ情報が表示されます。
作業領域の「ソース」ビューまたは「設計」ビューでの作業中は、いつでも右クリックして関連するオプションのメニューを表示できます(図5-16)。使用可能なオプションは、作業領域内の作業場所、作業対象のアセットのタイプおよび作業の内容によって異なります。右クリック・メニューでは複数の一般的な編集機能(切取り、コピー、貼付け、すべてを選択など)が提供されるだけでなく、通常は、アセットの挿入(特定のコンテキストの場合)や、選択したアセットの編集または削除を行うこともできます。
「サイト・アセット」ペインは、サイトに関連付けられたファイルを管理する場合に使用します。このペインを使用すると、各ファイルを迅速かつ簡単に表示、編集および編成できます。「サイト・アセット」ペインの表示と非表示は、「表示」メニューから切り替えることができます。
サイト・アセット・リストにはすべてのタイプのアセットが表示されます。このリストは必要に応じて変更できます。エントリを自由に並べ替えたり、グループ分けしたりするには、メニューの横にあるアイコンをクリックします。これによって「サイト・アセット・カテゴリ」ダイアログが開き(A.14項「「サイト・アセット・カテゴリ」ダイアログ」を参照)、「サイト・アセット」ペインでのアイテムの表示順序やグループ分けを変更できます。
「サイト・アセット」ペインにはツールバーがあり、そこから次の機能に簡単にアクセスできます。
アイコン | 定義 |
---|---|
「サイト・アセット・カテゴリ」ダイアログを開き、そこでデザイナの「サイト・アセット」ペインのカテゴリをカスタマイズしたり、追加したりすることができます。詳細は、A.14項「「サイト・アセット・カテゴリ」ダイアログ」を参照してください。 | |
選択したアセットを編集できます。 | |
選択したアセットのコンテンツ情報を開きます。 | |
アセットの作成や既存のアセットのコピーを行えます。 | |
選択したアセットをサイトに追加します。 | |
選択したアセットをサイトから削除します。 | |
現在のアセット・カテゴリについて、アイテムのリストをリフレッシュします。 | |
サイト・アセット・リストにある1つ前のアセット・カテゴリを開きます。 | |
サイト・アセット・リストにある次のアセット・カテゴリを開きます。 |
アセット・カテゴリのリストはサイトのプロジェクト・ファイルに格納されます。そのため、各Webサイトのメニューで同じアセット・リスト構造を維持する場合は、サイトごとにリストを編集する必要があります。
コンテンツIDリスト
メニューでサイト・アセットのタイプを選択すると、そのタイプのアセットがすべて表示されます。コンテンツIDは、各サイト・アセットの名前です(アセット作成時に指定されたもの)。適切なネーミング規則が使用されていれば、アセットのコンテンツIDによって、そのアセットの用途が一目でわかります。列ヘッダーをクリックすると、コンテンツID順にアセットのリストをソートできます。
タイトル・リスト
コンテンツ・サーバーにチェックインされた各サイト・アセットには、識別のために固有のコンテンツIDとタイトルが付いています。タイトルは、補助的な情報として「サイト・アセット」ペインでサイト・アセットを識別する場合に使用します。列ヘッダーをクリックすると、タイトル順にアセットのリストをソートできます。
ツールボックスには、ページ・テンプレート、リージョン・テンプレートおよびサブテンプレートに追加できるフラグメントが含まれます。フラグメントは、テキスト、グラフィック、スクリプト、およびWebページに機能を追加する他のすべての構成要素のコンテナです。ツールボックスの表示と非表示は、「表示」メニューから切り替えることができます。
Site Studio Designerには、複数の事前定義済のフラグメントが付属します。フラグメントには、ナビゲーション・フラグメント、動的リスト・フラグメント、静的リスト・フラグメントおよびその他のフラグメントという4つのカテゴリがあります。各カテゴリには、複数のスクリプト言語で記述された様々なフラグメントが含まれます。各フラグメントは、そのまま使用することも、コピーしてニーズにあわせて編集することもできます。また、新規のフラグメントを作成することも可能です。デザイナで提供されるフラグメントの詳細は、付録C「サンプル・フラグメント」を参照してください。
テンプレートにフラグメントを追加するのは簡単です。テンプレートでフラグメントを表示する場所にカーソルを置き、ツールボックスの適切なフラグメントをクリックするのみです。多くのフラグメントには、テンプレートに追加する前にフラグメントの外観をカスタマイズできる追加オプション(パラメータ)が含まれます。
フラグメントの詳細は、第13章「フラグメントの操作」を参照してください。
この項の内容は次のとおりです。
「ファイル」メニューには複数の部分があります。多くの項目は、「閉じる」、「保存」、「印刷」、「終了」など一般的なものです。ただし、これらの他に3つのサブメニューがあり、Webサイトの構造を操作するための多くのオプションやその他の詳細なオプションが含まれます。
「ファイル」メニューの多くの項目は、標準ツールバーとサイト・ツールバーにも含まれています。標準ツールバーの詳細は、5.10.1項「標準ツールバー」を参照してください。サイト・ツールバーの詳細は、5.10.2項「サイト・ツールバー」を参照してください。
「ファイル」メニューには次の項目が含まれます。
閉じる: このオプションを選択して、アクティブなサイト・アセットを閉じます。
保存: このオプションを選択して、アクティブなサイト・アセットに変更を保存します。
印刷: 選択して、現在のサイト・アセットを印刷します。このメニュー項目を選択できるのはアクティブなアセットがテンプレートである場合のみです。詳細は、8.2項「サイト・アセットとしてのテンプレートの管理」を参照してください。
印刷プレビュー: 選択して、印刷ページに出力されるサイト・アセットを確認します。この項目がアクティブになるのはサイト・アセットが「ソース」ビューにある場合のみです。詳細は、5.6.3項「「ソース」ビュー」を参照してください。
印刷設定: 選択して、このセッションのプリンタ・オプションを編集します。
サイト: Webサイト全体に影響する管理オプションを含むサブメニューを開きます。詳細は、5.9.1.1項「「サイト」サブメニュー」を参照してください。
フラグメント: フラグメント・ライブラリを使用するオプションを含むサブメニューを開きます。詳細は、5.9.1.2項「「フラグメント」サブメニュー」を参照してください。
定義: 定義バンドルのアップロードとダウンロードのオプションを含むサブメニューを開きます。
終了: : 選択してSite Studio Designerを終了します。
「サイト」サブメニューには次のオプションがあります。
接続マネージャ: 「サイト接続マネージャ」ダイアログ(5.12項「サイト接続マネージャ」を参照)を開き、そこでコンテンツ・サーバー上のWebサイトへの接続を作成、編集および削除できます。
接続: 現在のWebサイトとの接続を確立します。
切断: 現在のWebサイトとの接続を切断します。
階層とフラグメントのリフレッシュ: サイト全体をリフレッシュします。それによってWebサイトのサイト階層とフラグメントがリロードされます。
最近のサイト: Site Studio Designerで最近開かれたサイトのリスト。
詳細: Site Studioを操作するための詳細な項目を含む別のサブメニューが開きます。
サイト・アドレスの編集: 「サイト・アドレス」ダイアログが開きます。ここでは、Webサイトを示すドメインベース・アドレスまたはフォルダベース・アドレスを1つ以上指定できます。詳細は、A.5項「「サイト・アドレス」ダイアログ」を参照してください。
デフォルト・リンク・フォーマットの設定: 「デフォルト・リンク・フォーマットの選択」ダイアログが開きます。ここでは、デフォルト・リンク・フォーマットを指定できます(最初にパスベースかIDベースかを選択します)。または、フォーマットの変更がリンク・ウィザードで行えるかどうかを指定できます。詳細は、A.6項「「デフォルト・リンク・フォーマットの選択」ダイアログ」および5.13項「リンク・ウィザード」を参照してください。
環境プロパティの定義: 「環境プロパティの定義」ダイアログが開きます。ここでは、サイト・レプリケーション時に維持するWebサイトのプロパティとレプリケートしないプロパティを決定できます。詳細は、A.7項「「環境プロパティの定義」ダイアログ」を参照してください。
コントリビュータ・アクセシビリティ・メニューの表示: 画面読上げツールに適応する形式にメニュー・バーを切り替えます。
すぐに公開を有効化: 「今すぐ公開」オプションをSite Studio Contributorツールバーに含めるか除外するかを切り替えます。詳細は、5.20.2項「今すぐ公開」を参照してください。
セクション・レベル・レプリケーションの有効化: Webサイトのすべてのセクションの「セクション・プロパティ」の公開準備完了フィールドを切り替えます。
プロジェクト変更のコミット: プロジェクトのすべての変更をコンテンツ・サーバーに保存します。
プロジェクト情報の更新: デザイナのプロジェクト情報をコンテンツ・サーバーに基づいて更新します。
プロジェクトDOC_INFOの表示: プロジェクト・ファイルのDOC_INFO情報を表示するブラウザ・ウィンドウが開きます。
Webサイト・オブジェクト・レポートの表示: ブラウザ・ウィンドウが開き、「Webサイト・オブジェクト・レポート」が開きます。「Webサイト・オブジェクト・レポート」の詳細は、14.5項「Webサイト・オブジェクト・レポートの表示」を参照してください。
表示: Oracle Content ServerでのWebサイトの操作およびWebサイトの表示のための詳細な項目を含む別のサブメニューが開きます。
コンテンツ・サーバー・ポータル: Oracle Content Serverを表示するブラウザが開きます。
コンテンツ・サーバー管理者: Oracle Content Administration Serverを表示するブラウザ・ウィンドウが開きます。
コンテンツ・サーバー・アプレット: Oracle Content Serverの「管理」セクションを表示するブラウザ・ウィンドウが開きます。
コンテンツ・サーバー検索: Oracle Content Serverの検索ページを表示するブラウザ・ウィンドウが開きます。
Content Trackerレポート: Webサイトの「Content Trackerレポート」が開きます。これは、サイトのアセットがアクセスされた回数を示します。詳細は、14.4項「Content Trackerレポート」を参照してください。
Site Studio管理者: Oracle Content Serverの「Site Studioの管理」ページを表示するブラウザ・ウィンドウが開きます。
Site Studio管理Webサイト: Oracle Content Serverの「Site Studioの管理」の「Webサイトの管理」セクションを表示するブラウザ・ウィンドウが開きます。
サイト・ホームページ: 現在のWebサイトのホームページを表示するブラウザ・ウィンドウが開きます。
選択したページ: ブラウザの「階層」ペインでハイライト表示されたページが開きます。
ソース: アクティブなアセットが「ソース」タブに開きます。詳細は、8.11.2項「「ソース」ビュー」および9.11.2項「「ソース」ビュー」を参照してください。
設計: アクティブなアセットが「設計」タブに開きます。詳細は、8.11.1項「「設計」ビュー」を参照してください。
プレビュー: アクティブなアセットが「プレビュー」タブに開きます。詳細は、8.11.3項「プレビュー」を参照してください。
フォーム: アクティブなアセットが「フォーム」タブに開きます。詳細は、9.11.1項「「フォーム」ビュー」を参照してください。
「フラグメント」サブメニューにはフラグメント・ライブラリを管理するための項目が含まれます。また、新規のフラグメントを作成することも可能です。フラグメントの詳細は、第13章「フラグメントの操作」を参照してください。
選択: 「フラグメントの選択」ダイアログが開きます。ここで、使用するフラグメントをキーボードだけで選択できます。「フラグメント」ツールボックスではマウスを使用する必要があります。詳細は、A.81項「「フラグメントの選択」ダイアログ」を参照してください。
新規: 「新規フラグメント」ダイアログが開きます。ここでは、Webサイトの新しいフラグメントを作成し、他のWebサイトに移動するためにライブラリに保存できます。フラグメントの作成方法の詳細は、13.9項「新規フラグメントの作成」を参照してください。「新規フラグメント」ダイアログの詳細は、A.58項「フラグメントのプロパティ・ダイアログ」を参照してください。
フラグメント・ライブラリのアップロード: ローカル・コンピュータに格納されたフラグメント・ライブラリを選択するためのダイアログが開きます。詳細は、13.13.4項「フラグメント・ライブラリのアップロードとダウンロード」を参照してください。
フラグメント・ライブラリのダウンロード: コンテンツ・サーバーのフラグメント・ライブラリをリスト表示するブラウザ・ウィンドウが開きます。ローカル・コンピュータにダウンロードするライブラリを選択します。詳細は、13.13.4項「フラグメント・ライブラリのアップロードとダウンロード」を参照してください。
「定義」サブメニューには、定義バンドルのアップロードとダウンロードを操作するための項目が含まれます。定義バンドルの詳細は、9.12項「定義バンドル」を参照してください。
定義のバンドルのアップロード: ローカル・コンピュータに格納された定義バンドルを選択するためのダイアログが開きます。詳細は、9.12.3項「バンドルのアップロード」を参照してください。
ダウンロード: ダウンロードする定義のタイプに基づいて定義バンドルをダウンロードするための別のサブメニューが開きます。様々な定義バンドルをダウンロードする方法の詳細は、9.12.2項「バンドルのダウンロード」を参照してください。
プレースホルダ定義のバンドル: コンテンツ・サーバーのプレースホルダ定義をリスト表示するブラウザ・ウィンドウが開きます。1つを選択して、バンドルのダウンロードを続行します。
リージョン定義のバンドル: コンテンツ・サーバーのリージョン定義をリスト表示するブラウザ・ウィンドウが開きます。1つを選択して、バンドルのダウンロードを続行します。
要素定義のバンドル: コンテンツ・サーバーの要素定義をリスト表示するブラウザ・ウィンドウが開きます。1つを選択して、バンドルのダウンロードを続行します。
「編集」メニューには、ドキュメントのテキストの編集や変換に使用される項目が含まれます。これらの機能の多く(「元に戻す」、「繰返し」、「切取り」、「コピー」、「検索」、「置換」など)は、ドキュメントのオブジェクトに対しても使用されます。
このメニューの項目の多くは標準ツールバーに含まれます。詳細は、5.10.1項「標準ツールバー」を参照してください。
「編集」メニューのすべての項目は、アクティブなドキュメントが「プレビュー」モードの場合には使用できません(グレー表示)。詳細は、5.6.5項「プレビュー」を参照してください。
「編集」メニューには次の項目が含まれます。
元に戻す: 直前のアクションを元に戻します。
繰返し: 「元に戻す」コマンドで取り消された直前のアクションを実行します。
切取り: 選択されたテキストまたはオブジェクトを切り取り、クリップボードに入れます。
コピー: 選択されたテキストまたはオブジェクトをコピーして、クリップボードに入れます。
貼付け: クリップボードのテキストまたはオブジェクトを貼り付けます。
すべて選択: すべてのテキストとオブジェクトを選択します。
検索: 入力したテキスト文字列を検索するダイアログが開きます。
置換: 入力したテキスト文字列を検索して別の文字列で置換するダイアログが開きます。
メニュー・バーの「フォーマット」メニューの選択肢には、他のソフトウェア・プログラムと似た項目が含まれます。テキストのフォーマットに関連する機能(「太字」、「斜体」、「番号付きリスト」、箇条書きリスト、「中央揃え」など)があります。
「編集」メニューのすべての項目は、アクティブなドキュメントが「プレビュー」モードの場合には使用できません(グレー表示)。詳細は、5.6.5項「プレビュー」を参照してください。
このメニューのすべての項目は「フォーマット」ツールバーに含まれます。詳細は、5.10.3項「「フォーマット」ツールバー」を参照してください。
「フォーマット」メニューには次の項目が含まれます。
太字: 選択したテキストを太字にします。
斜体: 選択したテキストをイタリックにします。
下線: 選択したテキストに下線を引きます。
フォーマットの削除: 選択したテキストの太字、イタリックおよび下線のフォーマットをすべて削除します。
番号付きリスト: 項目の番号付きリストを1から開始します。
箇条書きリスト: 項目の箇条書きリストを開始します。
インデントを増やす: : 一番左のマージンを右に移動します。
インデントを減らす: : 一番左のマージンを左に移動します。
左揃え: テキストを左マージンに揃えます。
中央揃え: テキストをページ中央に揃えます。
右揃え: テキストを右マージンに揃えます。
フォント・サイズ: 「xx-小」から「xx-大」などのテキスト・サイズを選択するためのメニューが開きます。
フォント・フェイス: ページで使用するフォントを選択するメニューが開きます。
スタイル: 使用するフォント・スタイルを選択するメニューが開きます。
テキストの色: テキストの色を選択するカラー・ピッカーが開きます。
背景: 背景色(ハイライト)を選択するカラー・ピッカーが開きます。
「表示」メニューのほとんどの項目は、デザイナ作業領域でウィンドウを表示するためのトグルと作業領域のツールバーを表示するためのトグルです。
項目の最初のセクションは、作業領域でのウィンドウの表示(選択)または非表示(選択解除)を切り替えるために使用されます。中央のセクションは作業領域のツールバーを切り替えます。作業領域のウィンドウの詳細は、5.6項「作業領域」を参照してください。様々なツールバーの詳細は、5.10項「ツールバー」を参照してください。
残りの2つのセクションにはそれぞれ1つの項目が含まれます。
ログ・ファイル: Site Studio Log File Viewerアプリケーションを起動します。詳細は、5.11項「ログ・ファイル」を参照してください。
カスタマイズ: 「カスタマイズ」ダイアログの「コマンド」タブを開きます。ここで、メニュー・バー項目の構成を決めることができます。詳細は、A.1.1項「「カスタマイズ」ダイアログ: 「コマンド」タブ」を参照してください。
「ツール」メニューの項目を使用して、デザイナで現在開いているサイトを操作します。ここには、「カスタマイズ」項目を使用して作成したカスタム・メニュー項目を含めることもできます。詳細は、A.1.3項「「カスタマイズ」ダイアログ: 「ツール」を参照してください。
「ツール」メニューには次の項目が含まれます。
ナビゲーションの更新: サイト・ナビゲーション構造を再生成します。これらの構造から生成されるメニューもWebサイト上で更新されます。
カスタム・セクション・プロパティの定義: 「カスタム・セクション・プロパティ」ダイアログを開き、そこで(セクションID、ラベル、デフォルト・プレースホルダ定義などのWebサイト・プロパティに加えて)カスタム・プロパティをサイト・セクションに割り当てることができます。詳細は、A.9項「「カスタム・セクション・プロパティ」ダイアログ」を参照してください。
プレースホルダ定義マッピングの定義: 「プレースホルダ定義マッピングの定義」ダイアログを開きます。ここで、プレースホルダ名とプレースホルダ定義のマッピングを指定します。「プレースホルダ定義マッピングの定義」ダイアログの詳細は、A.74項「「プレースホルダ定義マッピングの定義」ダイアログ」を参照してください。プレースホルダ・マッピングの詳細は、9.8項「プレースホルダ定義の操作」を参照してください。
変更の比較: 変更比較機能を開きます。詳細は、12.5.2項「変更比較機能の使用」を参照してください。
ハイパーリンクの作成: リンク・ウィザードを開きます。詳細は、12.4項「リンクの操作」を参照してください。
ハイパーリンクの削除: 選択したハイパーリンクを削除します。
HTMLタグの表示/非表示: 「設計」ビューでのHTMLタグの表示を切り替えます。
境界のない要素の強調表示: 「設計」ビューにおいて、最終的なWebページに完全に表示されるコンテンツを含む要素(プレースホルダやフラグメントなど)の薄い輪郭線を表示するかどうかを切り替えます。
HTML Tidyソース: HTML Tidyライブラリを「ソース」ビューのコードに適用します。HTMYL Tidyは、HTMLソース・コードをクリーンアップして、指定の.dtdファイルに準拠させるために使用されるライブラリです。
言語: デザイナを操作する言語を選択します。
カスタマイズ: 「カスタマイズ」ダイアログの「ツール」タブを開きます。ここでは、カスタム・メニュー・オプションを追加することができます。詳細は、A.1.3項「「カスタマイズ」ダイアログ: 「ツール」を参照してください。
「ウィンドウ」メニューの項目は他のソフトウェア・パッケージのメニューと似ています。ここでは、ウィンドウの最大化やクローズを選択したり、開いている作業領域ウィンドウの中からアクティブ・ウィンドウを選択したりすることができます。
Site Studio Designerには複数のツールバーがあり、そこから次の設計機能に簡単にアクセスできます。
これらのツールバーの表示と非表示は、「表示」メニューから切り替えることができます。さらに、ツールバーを任意の位置にドラッグ・アンド・ドロップできます。ツールバーをツールバー領域外の位置にドラッグすると別個のダイアログになり、タイトル・バーの下向き矢印をクリックしてカスタマイズできます。
標準ツールバーでは、コピー、貼付け、印刷など、複数の一般的な編集機能にアクセスできます。
オプション | 説明 |
---|---|
開いているアセットを保存します。 | |
選択したテキストを切り取ります。 | |
選択したテキストをコピーします。 | |
選択したテキストを貼り付けます。 | |
最後に実行した操作をキャンセルします。 | |
「元に戻す」コマンドで直前に取り消された操作を実行します。 | |
作業領域のアクティブ・ウィンドウの現在のコンテンツを印刷します。 | |
デザイナ・アプリケーションのオンライン・ヘルプを開きます。 |
サイト・ツールバーでは、サイト接続、コンテンツ割当て、ナビゲーションなど、複数のサイト関連機能にアクセスできます。
オプション | 説明 |
---|---|
定義されているサイト接続をすべて表示します。 | |
現在のWebサイト(このアイコンの横にあるリスト内に表示されているWebサイト)との接続を確立します。 | |
現在のWebサイト(このアイコンの横にあるリスト内に表示されているWebサイト)との接続を切断します。 | |
「コンテンツの割当」ダイアログ(A.54項「「コンテンツの割当」ダイアログ」を参照)を開き、そこでコンテンツ(コントリビュータ・データ・ファイル、ネイティブ・ドキュメントまたはサブテンプレート)をページ上のコントリビューション・リージョンに割り当てることができます。 | |
「カスタム・セクション・プロパティ」ダイアログ(A.9項「「カスタム・セクション・プロパティ」ダイアログ」を参照)を開き、そこで(セクションID、ラベル、デフォルト・プレースホルダ定義などのWebサイト・プロパティに加えて)カスタム・プロパティをサイト・セクションに割り当てることができます。 | |
サイト・ナビゲーション構造を再生成します。これらの構造から生成されるメニューもWebサイト上で更新されます。 | |
サイト全体をリフレッシュします。それによってWebサイトのサイト階層とフラグメントがリロードされます。 | |
「サイト接続マネージャ」ダイアログ(5.12項「サイト接続マネージャ」を参照)を開き、そこでコンテンツ・サーバー上のWebサイトへの接続を作成、編集および削除できます。 | |
ブラウザを起動して、サイト階層ウィンドウの現在選択しているセクションを表示します。
サイト階層で何も選択されていない状態でこのアイコンをクリックしても何も行われません。 |
|
現在のWebページをコンテンツ・サーバー上の最新のWebページと比較し、その違いを新しいブラウザ・ウィンドウに色分けされたテキストで表示します。 | |
サイト階層のすべてのセクションを展開して、割り当てられているプライマリ・ページとセカンダリ・ページをすべて表示します。 | |
サイト階層のすべてのセクションを縮小して、割り当てられているプライマリ・ページとセカンダリ・ページをすべて非表示にします。 |
書式設定ツールバーでは、フォントのサイズと色、テキストの位置合せ、リストなど、複数のテキスト書式設定機能にアクセスできます。
オプション | 説明 |
---|---|
選択したフォントをテキストに適用します。 | |
選択したフォント・サイズをテキストに適用します。 | |
選択した色をテキストに適用します。アイコンの横にある下向き矢印を使用してテキストの色を選択できます。 | |
選択した背景色(ハイライト色)をテキストに適用します。アイコンの横にある下向き矢印を使用して背景色を選択できます。 | |
選択したテキストを太字にします。 | |
選択したテキストをイタリックにします。 | |
選択したテキストに下線を引きます。 | |
選択したテキストのすべての書式設定を解除します。 | |
番号付き(順序付けられた)リストを挿入します。 | |
箇条書き(順序のない)リストを挿入します。 | |
選択したテキストのインデント・レベルを1レベル上げます。 | |
選択したテキストのインデント・レベルを1レベル下げます。 | |
選択したテキストを左に揃えます。 | |
選択したテキストを中央に揃えます。 | |
選択したテキストを右に揃えます。 | |
リンク・ウィザード(A.18項「リンク・ウィザード」を参照)を起動し、選択したテキストのハイパーリンクの作成や既存のハイパーリンクの編集を行うことができます。 | |
選択したテキストから既存のハイパーリンクを削除します。 | |
作業領域のHTMLタグの表示と非表示を切り替えます。アイコンの横にある下向き矢印を使用して、特定のHTMLタグの表示と非表示を切り替えることができます。 | |
通常は枠線のない要素の枠線の表示と非表示を切り替えます。 | |
HTMLソース・コードをクリーンアップおよび再フォーマットして、選択したDOCTYPEに準拠するようにします。 |
HTMLツールバーでは、CSSクラス、イメージ、水平線など、複数のHTML関連機能にアクセスできます。
オプション | 説明 |
---|---|
選択したHTMLスタイルをテキストに適用します。 | |
Webページ上の現在のカーソル位置にイメージを挿入します。イメージをコンテンツ・サーバーから選択するように求められます。 | |
水平線(<hr> )を挿入します。 |
|
改行(<br> )を挿入します。 |
|
改行なしの空白(& )を挿入します。 |
表ツールバーでは、表の追加、行と列の追加、セルのマージと分割など、複数の表関連機能にアクセスできます。
オプション | 説明 |
---|---|
Webページ上の現在のカーソル位置に表を挿入します。事前定義済の表から選択するには、アイコンの横にある下向き矢印をクリックします。 | |
現在の表を削除します。 | |
表のカーソルがある行の上に行を挿入します。 | |
表のカーソルがある列の左に列を追加します。 | |
表のカーソルが置かれているセルを複数の列または行に分割します。セルを複数列(垂直)または複数行(水平)のどちらに分割するか選択するように求められます。 | |
表のカーソルの置かれているセルとその左側のセルをマージします。 | |
表のカーソルの置かれているセルとその上側のセルをマージします。 | |
表のカーソルの置かれているセルとその右側のセルをマージします。 | |
表のカーソルの置かれているセルとその下側のセルをマージします。 |
コントリビューション・ツールバーでは、リージョンや様々なタイプの要素の追加など、複数のコントリビューション機能にアクセスできます。このツールバーは、主にレガシー・サイト(10gR4より前のリリースのSite Studio Designerで作成されたサイト)に使用されます。
オプション | 説明 |
---|---|
Webページ上の現在のカーソル位置にレガシー・コントリビューション・リージョンを挿入します。 | |
Webページ上の現在のカーソル位置にレガシーWYSIWYG要素を挿入します。 | |
Webページ上の現在のカーソル位置にレガシー・プレーン・テキスト要素を挿入します。 | |
Webページ上の現在のカーソル位置にレガシー・イメージ要素を挿入します。 | |
選択した要素のプロパティ・ダイアログを開き、そこでプロパティを編集できます。 | |
選択したアイテムをWebページから削除します。 |
ログ・ファイルには、デザイナ・アプリケーションを使用中に生成されたステータス、警告およびエラー・メッセージが表示されます。これはトラブルシューティングを行う場合に役立ちます。ログ・ファイルは、「表示」メニューを開き、「ログ・ファイル」を選択するといつでも表示できます。
ログには、メッセージの発生元、そのタイプ、日付と時刻および実際のメッセージ・テキストが表示されます。メッセージをクリックすると詳細を表示できます。さらに、「ファイル」→「保存」をクリックすると、現在のログをテキスト・ファイルに保存できます。
サイト接続マネージャは、コンテンツ・サーバー上にあるSite Studio Webサイトへの接続を制御する場合に使用します。サイト接続を作成、編集および削除できます。Webサイトに接続すると、コンテンツ・サーバーにあるそのWebサイトのプロジェクト・ファイルに接続することになります。このプロジェクト・ファイルには、デザイナでのサイトの作業を可能にする関連情報がすべて保持されています。たとえば、プロジェクト・ファイルには、Webサイトとその関係を構成するすべてのファイルへの参照が含まれています。
Site Connection Managerは次の2つの方法で起動できます。
「ファイル」メニューを開き、「サイト」→「接続マネージャ」を選択します。
サイト・ツールバー(図5-27)で「サイト接続マネージャ」アイコンをクリックします。
サイト接続を作成するときに、Webサイトが格納されるコンテンツ・サーバーのCGI URLアドレス、サイト識別子および接続名を指定します。続いて、Site Studio Designerにより、Webサイトのプロジェクト・ファイルが作成され、それが新規プロジェクト・ファイル用のデフォルト・メタデータとともにコンテンツ・サーバーにチェックインされます(7.3.1項「プロジェクト・ファイルに割り当てるメタデータの指定」を参照)。サイト接続を作成したら、サイト・ツールバーのメニューを使用するか(図5-29)、「ファイル」→「サイト」→「最近のサイト」を選択してデザイナで簡単にサイトを開くことができます。
Webサイトは、コンテンツ・サーバーの「Webサイト」メニューにも表示されます(図5-30)。
サイト接続の操作方法の詳細は、7.1項「サイト接続」およびA.2項「「サイト接続マネージャ」ダイアログ」を参照してください。
リンク・ウィザードは、ハイパーリンクを、ページ・テンプレート、リージョン・テンプレートまたはサブテンプレートのテキストやその他のページ要素に追加する場合に使用します。Webサイト接続、コントリビュータ・データ・ファイル、ネイティブ・ドキュメント、URLなど様々なターゲットにリンクできます。現在のWebサイト上のアイテムだけでなく、コンテンツ・サーバーにある他のSite Studioサイト上のアイテムや、外部Webサイトにもリンクできます。各コントリビュータは、この同じウィザードを使用してコントリビュータ・アプリケーションでハイパーリンクを作成します。コントリビュータが使用できるオプションは、サイト・デザイナが要素定義の設定時に制御します(「リンク設定」の下)。たとえば、リンク先として使用可能なコンテンツの種類を、新規コントリビュータ・データ・ファイルまたはネイティブ・ドキュメント、コンテンツ・サーバー上の既存のファイルおよびローカル・コンピュータ上の既存のファイル(あるいはそのすべて)から決定します。リンク先として使用可能なネイティブ・ドキュメントのファイル・フォーマットを制限することもできます(たとえば、Microsoft Wordドキュメントのみなど)。
デザイナでは、「設計」ビューでテンプレートを開き、テキストなど、なんらかのページ要素を選択した状態で、書式設定ツールバーの「ハイパーリンクの作成」アイコン(図5-31)をクリックするとこのウィザードが起動されます。
リンク・ウィザードは、プロセスのなかで選択した内容に応じた複数の手順で構成されます。
注意: ウィザードの手順をより早く進めるには、使用するオプションの左側にある青い矢印をクリックします。これにより、オプションが自動的に選択され、ウィザードが次の手順に進みます。 |
最初の手順では、作成するハイパーリンクのタイプを指定します。
「オプション」をクリックすると、リンク・ターゲットを新しいブラウザ・ウィンドウで開くかどうかを指定できます。必要なリンク・タイプを選択すると、ウィザードが次に進み、選択内容に応じてさらにいくつかの画面が表示されます。
「セクションへのリンク」を選択すると、ハイパーリンクの宛先になるサイト・セクションを指定するように求められます。現在のWebサイト上またはコンテンツ・サーバーにある別のSite Studioサイト上のセクションにリンクできます。ターゲット・セクションをサイト階層から選択します。
さらに、ウィザードで表示するように設定されているオプションの中から、URL形式(パスベースまたはIDベース)を選択するように求められる場合があります(12.4.8項「デフォルトのリンク形式の選択」を参照)。詳細は、「URL形式」を参照してください。
最後の手順では、リンクを実際に作成(または変更)する前に確認します。
「ファイルへのリンク」を選択すると、最初にハイパーリンクの宛先になるファイルのタイプを選択するように求められます。サイト・デザイナが、次の中からリンク先として使用可能なファイルのタイプを決定します。
新規コントリビュータ・データファイル: 新規コントリビュータ・データ・ファイルへのリンクを選択すると、新規データ・ファイルをコンテンツ・サーバーにチェックインするように求められます(標準のコンテンツ・チェックイン・フォームを使用)。適切なコンテンツ情報(メタデータ)を入力して、アイテムをコンテンツ・サーバーにチェックインします。ほとんどの情報は自動的に設定されます。フィールド名が赤くマークされているものは、必須フィールドです(つまり、そのフィールドが空だとアイテムをチェックインできません)。新規コントリビュータ・データ・ファイルは、サイト・コントリビュータがそのファイルをコントリビュータ・エディタで編集するまで空ファイルになっています。
また、ハイパーリンク先のデータ・ファイルを表示するWebサイトのセクションも指定するように求められます。詳細は、「ターゲット・セクション」を参照してください。
さらに、ウィザードで表示するように設定されているオプションの中から、URL形式(パスベースまたはIDベース)を選択するように求められる場合があります(12.4.8項「デフォルトのリンク形式の選択」を参照)。詳細は、「URL形式」を参照してください。
最後の手順では、リンクを実際に作成(または変更)する前に確認します。
新規ネイティブ・ファイル: 新規ネイティブ・ドキュメントへのリンクを選択すると、最初にファイル形式(Microsoft Wordなど)を選択する必要があります。新規ネイティブ・ドキュメントとして許可されるファイル形式は、サイト・デザイナが決定します。
次に、新規ネイティブ・ドキュメントをコンテンツ・サーバーにチェックインするように求められます(標準のコンテンツ・チェックイン・フォームを使用)。適切なコンテンツ情報(メタデータ)を入力して、アイテムをコンテンツ・サーバーにチェックインします。ほとんどの情報は自動的に設定されます。フィールド名が赤くマークされているものは、必須フィールドです(つまり、そのフィールドが空だとアイテムをチェックインできません)。新規ネイティブ・ドキュメントは、サイト・コントリビュータがそのファイルを関連付けられたサード・パーティ・アプリケーションで編集するまで空ファイルになっています。
また、ハイパーリンク先のネイティブ・ドキュメントを表示するWebサイトのセクションも指定するように求められます。詳細は、「ターゲット・セクション」を参照してください。
さらに、ウィザードで表示するように設定されているオプションの中から、URL形式(パスベースまたはIDベース)を選択するように求められる場合があります(12.4.8項「デフォルトのリンク形式の選択」を参照)。詳細は、「URL形式」を参照してください。
最後の手順では、リンクを実際に作成(または変更)する前に確認します。
サーバーからの既存のファイル: コンテンツ・サーバー上の既存のファイルへのリンクを選択すると、選択可能なコンテンツ・ファイルがすべて表示された、コンテンツ・サーバー上の標準検索結果のページが表示されます。この検索問合せに使用する基準は、サイト・デザイナが決定します。リンク先にするコンテンツ・アイテムの横にある「選択」ボタンをクリックします。
また、ハイパーリンク先のファイルを表示するWebサイトのセクションも指定するように求められます。詳細は、「ターゲット・セクション」を参照してください。
さらに、ウィザードで表示するように設定されているオプションの中から、URL形式(パスベースまたはIDベース)を選択するように求められる場合があります(12.4.8項「デフォルトのリンク形式の選択」を参照)。詳細は、「URL形式」を参照してください。
最後の手順では、リンクを実際に作成(または変更)する前に確認します。
既存のローカル・ファイル: 既存のローカル・ファイル(自分のコンピュータ上にあるファイル)へのリンクを選択すると、そのファイルをコンテンツ・サーバーにチェックインするように求められます(標準のコンテンツ・チェックイン・フォームを使用)。ほとんどの情報は自動的に設定されます。フィールド名が赤くマークされているものは、必須フィールドです(つまり、そのフィールドが空だとアイテムをチェックインできません)。「プライマリ・ファイル」フィールドの横にある「参照」ボタンをクリックして、コンピュータ上のファイルにナビゲートし、選択します。また、必ずタイトルを指定します。
また、ハイパーリンク先のファイルを表示するWebサイトのセクションも指定するように求められます。詳細は、「ターゲット・セクション」を参照してください。
さらに、ウィザードで表示するように設定されているオプションの中から、URL形式(パスベースまたはIDベース)を選択するように求められる場合があります(12.4.8項「デフォルトのリンク形式の選択」を参照)。詳細は、「URL形式」を参照してください。
最後の手順では、リンクを実際に作成(または変更)する前に確認します。
現在のアイテム: 選択したコンテンツ・ファイルに引き続きリンクし、ハイパーリンクのプロパティ(サイトのターゲット・セクションなど)を変更する場合は、このオプションを選択します。
「URLへのリンク」(URLはWebアドレス)を選択すると、このオプションの横にあるフィールドにURLを指定できます。URLを指定するまで、ウィザードの先には進めません。これは多くの場合、インターネット上のWebサイトなどの外部URLになりますが、PDFファイル、メディア・ファイル、zipファイルなど、コンテンツ・サーバー上にあるコントリビューションに使用されないファイルへのリンクにも役立つ場合があります。
最後の手順では、リンクを実際に作成(または変更)する前に確認します。
ウィザードの手順の1つで、選択したデータ・ファイルを表示するWebサイトのセクション(ターゲット・セクション)を指定できます。これにより、特定のファイルが実際に格納されているサイトに関係なく、そのファイルをWebサイト上のどこに表示するかを制御できます。たとえば、サイトの「Products」セクションに製品の説明が格納されている場合、「Support」セクションからそのファイルへのリンクを作成し、次に、ハイパーリンクがクリックされたときそのドキュメントが実際に「Support」セクションに表示されるように指定できます。次のオプションから選択できます。
Webサイト・セクションのデフォルト・メタデータを使用: このオプションを選択すると、ハイパーリンク先のコンテンツ・ファイルは、コンテンツ・ファイルのWeb Site Section metadataフィールドに現在指定されているWebサイト・セクションに表示されます。コントリビュータにリンクのURL形式の選択が許可されている場合、IDベースのURL形式を使用する必要があります。
Webサイト・セクションの選択: このオプションを選択すると、ハイパーリンク先のコンテンツ・ファイルは、選択したWebサイト・セクションに開かれます(実際にはコンテンツ・ファイルのデフォルトのターゲット・セクションが上書きされます)。現在のWebサイトのセクションでも、コンテンツ・サーバーにある別のSite Studioサイトのセクションでも選択できます。
コンテンツ・アイテムのURLへのリンク: このオプションを選択すると、ファイルは、Webサイトのフレームワーク内ではなく、コンテンツ・サーバーに格納されている状態に忠実に表示されます。これはPDFファイルなどのネイティブ・ドキュメントにリンクする場合に便利です。
コントリビュータにリンクのURL形式の決定が許可されているかどうかに応じて、リンクのURL形式を選択するように求められる場合があります。(デザイナで、このオプションを設定するには、「ファイル」→「サイト」→「詳細」→「デフォルト・リンク・フォーマットの設定」を選択します。)次のURL形式を選択できます。
パスベースのURL: リンクには、ターゲット・ロケーションのパスが含まれます。このタイプのリンクには次の2つの選択肢があります。
絶対パス: フルパスを生成します。たとえば、<!--$ssServerRelativeSiteRoot-->products/index.htm
("<!--$ssServerRelativeSiteRoot-->"
はWebサイトのルートのパスで置き換えられる)のようになります。
相対パス: フルパスではなく相対パスを生成します。たとえば、../products/index.htm
のようになります。
ターゲット・セクションとしてコンテンツ・ファイルのデフォルトのWebサイト・セクションを使用するように選択している場合、このオプションは選択できません。
IDベースのURL: リンクには、パスベースの名前ではなく、ターゲットの場所をコード化したIDが含まれます。このタイプのリンクには3つの選択肢があります。
クライアント側のスクリプト・フォーマット: クライアント側のJavaScriptを使用して、ターゲットの場所へのリンクを作成します。たとえば、javascript:nodelink('10024');
のようになります。
サーバー側のスクリプト・フォーマット: サーバー側のIdocスクリプトを使用して、ターゲットの場所へのリンクを作成します。たとえば、<!--$wcmUrl('nodelink','10024')-->
のようになります。
URLトークン・フォーマット: サーバーでリダイレクトを使用して、ターゲットの場所へのリンクを作成します。たとえば、ssNODELINK/10024
のようになります。
コンテンツの切替えウィザードは、Webページ上のコントリビューション・リージョンに割り当てられているコンテンツを変更する場合に使用します(または、何も割り当てられていない場合はコンテンツの割当てに使用します)。各コントリビュータは、この同じウィザードを使用してコントリビュータ・アプリケーションでコンテンツの割当てまたは切替えを行います。コントリビュータが使用できるオプションは、サイト・デザイナがリージョン定義の設定時に制御します。たとえば、割当て先として使用可能なコンテンツの種類を、新規コントリビュータ・データ・ファイルまたはネイティブ・ドキュメント、コンテンツ・サーバー上の既存のファイルおよびローカル・コンピュータ上の既存のファイル(あるいはそのすべて)から決定します。割当て先として使用可能なネイティブ・ドキュメントのファイル・フォーマットを制限することもできます(たとえば、Microsoft Wordドキュメントのみなど)。さらに、コンテンツとコントリビューション・リージョンの関連付けをまとめて削除できるように指定することもできます。
デザイナでは、コンテンツの切替えウィザードは「コンテンツの割当」ダイアログ(A.54項「「コンテンツの割当」ダイアログ」を参照)に開かれたWebページから起動します。このダイアログは、サイト階層でセクションの割り当てられているプライマリ・ページまたはセカンダリ・ページを右クリックし、「コンテンツの割当」を選択して起動します。ページは、基本的にコントリビューション・モードで表示されるため、コントリビューション・グラフィックのメニューで右クリックして、関連付けられているプレースホルダのコンテンツを切り替えることができます(または、コンテンツがまだ割り当てられていない場合は割り当てることができます)。
コンテンツの切替えウィザードは、現在のコントリビューション・リージョンのプロパティとプロセスのなかで選択した内容に応じた複数の手順で構成されます。
注意: ウィザードの手順をより早く進めるには、使用するオプションの左側にある青い矢印をクリックします。これにより、オプションが自動的に選択され、ウィザードが次の手順に進みます。 |
コントリビューション・リージョンの設定方法に応じて、最初に、リージョン・コンテンツのベースとなるリージョン定義またはサブテンプレートを選択するように求められます。
リージョン定義を選択する場合、そのコントリビューション・リージョンをコントリビュータ・データ・ファイルまたはネイティブ・ドキュメントに直接関連付けます(ウィザード内の後半で選択)。コンテンツが、選択したリージョン定義と関連付けられたリージョン・テンプレートに従ってコントリビューション・リージョンに開かれます。コントリビューション・リージョンに(プレースホルダ定義で)使用できるリージョン定義は、サイト・デザイナが制御します。
サブテンプレートを選択する場合、コントリビューション・リージョンを、リージョンの外観を定義し、通常はそれをより小さいコントリビューション・リージョン(それぞれに別個のコンテンツを割り当てる必要がある)に分割するサブテンプレートに関連付けます。コントリビューション・リージョンに(プレースホルダ定義で)使用できるサブテンプレートは、サイト・デザイナが制御します。
ウィザードで選択した内容に応じて、コントリビューション・リージョンに関連付けられるコンテンツ・ファイルのタイプを選択するように求められる場合があります。選択可能なコンテンツ・ファイルのタイプは、リージョン定義内の設定によって異なります。次のオプションを選択します。
新規のコントリビュータ・データ・ファイルを使用するには、「新規コントリビュータ・データファイル」を選択します。コンテンツ・チェックイン・フォームが表示され、そこでコントリビュータ・データ・ファイルのメタデータを指定し、ファイルをコンテンツ・サーバーにチェックインできます。ファイルは、コントリビュータがそのファイルをコントリビュータ・エディタで編集するまで空の状態です。
新規のネイティブ・ドキュメントを使用するには、「新規ネイティブ・ファイル」を選択し、ファイル形式を選択します。(選択可能なファイル形式はリージョン定義に設定されています。)コンテンツ・チェックイン・フォームが表示され、そこでネイティブ・ドキュメントのメタデータを指定し、ファイルをコンテンツ・サーバーにチェックインできます。必須のメタデータ・フィールドはすべて赤でマークされています。ファイルは、コントリビュータがそのファイルをネイティブ・アプリケーションで編集するまで空の状態です。
コンテンツ・サーバーの既存のファイルを使用するには、「サーバーからの既存のファイル」を選択します。コンテンツ・サーバー上にあるすべてのアイテムがリストされた検索結果のページが表示され、そこでファイルを選択できます。(検索問合せの基準はリージョン定義に設定されています。)使用するファイルを、関連付けられている「選択」ボタンをクリックして選択します。
コンピュータにある既存のファイルを使用するには、「既存のローカル・ファイル」を選択します。コンテンツ・チェックイン・フォームが表示され、そこでファイルのメタデータを指定し、ファイルをコンテンツ・サーバーにチェックインできます。必須のメタデータ・フィールドはすべて赤でマークされています。「プライマリ・ファイル」フィールドの横にある「参照」ボタンを使用して、コンピュータ上の使用するファイルにナビゲートし、選択します。
コンテンツ・ファイルとコントリビューション・リージョンの既存の関連付けを削除するには、「なし」をクリックします。これによって、コントリビューション・リージョンはコンテンツ・ファイルが割り当てられていない状態になります。
フラグメント・エディタは、フラグメントの作成と編集に使用します。フラグメントを編集するには、ツールボックス(5.8項「ツールボックス」を参照)でフラグメントを右クリックし、「編集」または「コピーして編集」(読取り専用フラグメントの場合)を選択します。これにより、フラグメント・エディタにフラグメントが表示されます。(最初にフラグメントのプロパティのダイアログが表示された場合は、そこで情報を指定してからフラグメントの編集を開始する必要があります。)フラグメントを作成するには、「ファイル」→「フラグメント」→「新規」を選択します。
フラグメント・エディタは、状況によってダイアログまたはタブとして表示されます。詳細は、5.6.1項「ダイアログとタブ」を参照してください。
フラグメントは、単純なコピーライト文から複雑な一連のスクリプト関数まで、多くの形式で表現されます。任意のコード部分をフラグメントに変換できます。フラグメント・エディタは、このコードと、フラグメントを構成する次の各部分を管理するのに役立ちます。
スニペット: スニペットは、フラグメントを構成するコードの個々の断片です(この断片は単なるテキストの場合もあります)。このコードは、フラグメント・エディタの「ソース」ビューまたは「設計」ビューで作成および編集できます(サイト・テンプレートの「ソース」および「設計」ビューと同様です)。フラグメントにスクリプト・コードが含まれる場合、正しいスクリプト構文を理解している必要があります。
アセット: アセットは、フラグメント内から参照されるファイルです。グラフィック、Cascading Style Sheet(CSS)またはJavaScriptファイルは、すべて一般的に使用されるアセットです。フラグメントに追加されたアセットは、そのフラグメントの一部となります。
要素: 要素は、静的リストの生成に使用されるフラグメントに追加します。要素をこのように使用することで、各コントリビュータは、リストの編集、行の追加、行の削除などを行うことができます。
パラメータ: パラメータは、フラグメントの外観と動作を制御する属性です。フラグメントの作成時にパラメータの独自のセットを指定して、フラグメントをページ・テンプレートに追加する際にそれらのパラメータを選択できます。
フラグメント・エディタの詳細は、13.12項「フラグメント・エディタの使用」を参照してください。
コントリビュータ・データ・ファイルとネイティブ・ドキュメントは、コントリビュータがサイトに発行するコンテンツを格納するために使用されます。どちらのファイルも、プライマリ・ページのコントリビューション・リージョンに直接割り当てるか、ハイパーリンクまたは動的リストのターゲットとして追加できます(この場合、ファイルはセカンダリ・ページに表示されます)。
ただし、2つのファイルを開いて編集する方法は次のようにそれぞれ異なります。
コントリビュータ・データ・ファイル: コントリビュータ・データ・ファイルは、Site Studioで生成されたXMLファイルであり、コントリビュータ・アプリケーションで開いて編集するように設計されています。このファイルは、即座に更新されてWebページに追加されます。
ネイティブ・ドキュメント: ネイティブ・ドキュメントは、サード・パーティ製のファイルであり、それを最初に作成したときのアプリケーション(たとえば、Wordドキュメントの場合はMicrosoft Word)を使用して参照および編集します。ファイルは、閉じられると(Dynamic Converterを使用して)Webページに変換され、Webページで使用できるようになります。
サイトでこれらのファイルを使用するには、ページ・テンプレートに編集可能な領域(コントリビューション・リージョン)を作成し、そのプレースホルダにデータ・ファイルまたはネイティブ・ドキュメントを割り当てる必要があります。データ・ファイルを使用する場合、各リージョン定義に1つ以上の要素も追加する必要があります。各要素は、コントリビュータ・アプリケーションにフィールドとして表示され、ユーザーはコンテンツを追加および編集できます。各要素(要素定義)内でコントリビュータが使用できる編集オプションは、サイト・デザイナが制御します。
コントリビューション・リージョンを設定したら、「コンテンツの割当」ダイアログ(A.54項「「コンテンツの割当」ダイアログ」を参照)を使用してこれらのファイルのいずれかをリージョンに割り当てます。このダイアログは、「コンテンツの割当」アイコン(図5-35)をクリックすることでいつでも使用できます。
「コンテンツの割当」ダイアログを最初に開くとき、左側にはサイト階層が表示され、右側には1つ以上のコントリビューション・リージョンを含んだページ・テンプレートが完全にレンダリングされて表示されます。各コントリビューション・リージョンには独自のコントリビューション・グラフィックがあり、コントリビューション・リージョンの名前、「ステータス」/「編集」アイコンおよび「メニュー」アイコンが表示されます(図5-36)。
マウス・カーソルをコントリビューション・グラフィックの上に置くと、関連付けられたコントリビューション・リージョンが黄色いボックスでマークされます。これが、選択したコントリビューション・グラフィックを使用して編集可能なコンテンツです。さらに、コントリビューション・リージョンに関する役に立つサイト設計情報(関連付けられたプレースホルダ名と定義、関連付けられたコンテンツ・ファイルのコンテンツIDおよび関連付けられたリージョン定義とテンプレートなど)を提供するツールチップが表示されます(図5-37)。
サイト・セクションのページ上のコントリビューション・リージョンのなかに、まだコンテンツが割り当てられていないものがあると、サイト階層でそのセクションのフォルダ・アイコンに赤い「X」が表示されます(図5-38)。
リージョンごとに、新しいデータ・ファイルまたはネイティブ・ドキュメントを指定するか、既存のファイルを再利用できます。Webサイトの特定のページに一意の新規コンテンツを表示する場合は、新規ファイルを指定する必要があります。Webサイトの複数のページに同じコンテンツを表示する場合は、既存のファイルを再利用します(ページ・テンプレートなど、その他のサイト・アセットを再利用する場合の方針決定と同様です)。
注意: コントリビュータ・データ・ファイルとネイティブ・ドキュメントは、他のコンテンツ・アイテムのようにコンテンツ・サーバーに格納されます。したがって、デザイナはファイルごとに異なるメタデータまたはセキュリティを選択できるため、コントリビュータが閲覧できる内容は、それぞれのログイン資格証明に基づいて制限されます。 |
デザイナは、コントリビュータ・データ・ファイルまたはネイティブ・ドキュメントをリージョンに割り当てる以外に、各コントリビュータがWebサイトに独自のデータ・ファイルおよびネイティブ・ドキュメントを作成することを許可できます。
これにより、サイトにまったく新しい側面が追加されます。つまり、コンテンツが作成されるたびにデザイナがセクションやページ・テンプレートを作成することなく、サイトは成長を続けることが可能になります。これを行うには、サイトへのファイルの追加を各コントリビュータに許可し(要素定義で許可されるアクション)、それらのファイルを表示できるサイト上の領域(セカンダリ・ページにおける置換え可能なリージョン)を設定する必要があります。
Site Studio Designerを使用してWebサイトを作成およびデプロイしたら、そのサイトを管理するユーザーにサイトの管理責任を譲渡できます。これは、WebベースのアプリケーションであるSite Studio Managerを使用して行います。
マネージャを使用するには、マネージャ機能が有効化されているWebページに移動します(see 第16章「マネージャの設定」を参照)。実装方法に応じて、マネージャは常に表示されるか、またはコントリビューション・モードでのみ表示されます。マネージャは、各ページまたはサイトの指定セクションから起動できます。
マネージャでは、サイト階層、セクションに関連付けられたページ・テンプレート、セクションのプロパティなどを変更できます。サイト・マネージャは、効果的にサイトを管理するため、マネージャでのみ作業するか、マネージャとコントリビュータの両方で作業するかを選択できます。
マネージャおよびコントリビュータ・アプリケーションをサイトに導入する場合、2つのアプリケーションを使用する方法と、2つのアプリケーションを各マネージャとコントリビュータが併用する方法について検討する必要があります。デザイナは、マネージャとコントリビュータにその役割と責任に関する情報を提供する必要があります。
マネージャの使用方法の詳細は、『Oracle WebCenter Content Site Studio管理者およびマネージャーズ・ガイド』を参照してください。
Site Studio DesignerでWebサイトを作成およびデプロイしたら、そのサイトでコンテンツを追加および更新するユーザーに権限を譲渡できます。これらのユーザーは、コントリビュータと呼ばれ、コントリビュータ・アプリケーションを使用してサイトを更新します。
サイトのデザイナもコントリビュータ・アプリケーションを使用できますが、頻繁に使用するのは、サイト・コントリビューションをテストする場合、サイトにサンプル・ページを移入する場合、または破損したページを修正する場合です。
コントリビュータを起動するには、(デザイナで設定された)編集可能なコントリビューション・リージョンを含むWebページに移動し、ページ・ビューをコントリビューション・モードに変更します(状況によってはWebサイトにログインするように求められます)。その後、ページ上のコントリビューション・グラフィックをクリックして、コントリビュータでそのページの編集を開始できます。
次の項で、コントリビュータの概要情報について説明します。
コントリビュータ・アプリケーションを起動するには、コントリビューション・リージョンが含まれるWebページに移動し、キーボードのキーストロークの組合せ(デフォルトは[Ctrl]+[Shift]+[F5])を使用してコントリビューション・モードを有効にします。その後、ログイン資格証明を入力するよう求められます。
コントリビューション・モードに入っていることは、画面の一番上にある細長い「コントリビューション・モード」バナーからわかります。また、プレースホルダごとに1つずつ、ページ上に1つ以上のコントリビューション・グラフィック(図5-40)も表示されます。
各コントリビューション・グラフィックは、コントリビュータまたはサード・パーティ・アプリケーション(ネイティブ・ドキュメントの使用時)で開いて編集できる、Webページ上の編集可能な領域を示します。プレースホルダ名が最初にリストされ、次に「編集」アイコンと「メニュー」アイコンが続きます。編集するには、「編集」アイコンをクリックするか、「メニュー」アイコンをクリックして「編集」を選択します。
次のことに注意してください。
コントリビューション・グラフィックの数は、ページの編集可能領域の数とコントリビュータのログイン資格証明に応じて変化します(デザイナがサイトのファイルごとに異なるセキュリティを設定している場合)。
コントリビューション・グラフィック内には様々な意味を持つ様々なアイコンが表示される場合があります。コンテンツがプレースホルダに割り当てられていない場合、グラフィックには小さい緑のプラス(+)記号(図5-41)が表示されます。
コントリビュータにリージョン・コンテンツを切り替えるアクセス権がある場合、グラフィックには小さい黄色の矢印(図5-42)が表示されます。
コンテンツがワークフロー内にある場合、コントリビューション・グラフィックの左側にある緑の歯車アイコン(図5-43)で示されます。
デフォルトのキーストロークの組合せ([Ctrl]+[Shift]+[F5])を変更する方法の詳細は、『Oracle WebCenter Content Site Studio管理者およびマネージャーズ・ガイド』を参照してください。
どのWebページにコントリビューション・リージョンが含まれるか、およびそのうちどのリージョンを編集する必要があるかを指示するため、デザイナは、WebページのURLを転送するか、ワークフローを使用してコントリビュータに通知する必要があります。
Webページのコントリビューション・リージョンを編集することを選択すると、コントリビュータ・エディタがブラウザ・ポップアップ・ウィンドウ内で起動し(図5-44)、現在のコントリビューション・リージョンのコンテンツの編集を開始できます。このブラウザ・ポップアップ・ウィンドウが、ポップアップ・ブロック・ソフトウェアによって抑制されている場合があります。その場合は、サイトでのポップアップを許可するようにそのソフトウェアを構成する必要があります。また、コントリビュータ・エディタが起動すると、元のWebページを表示しているWebブラウザが一時的に使用できなくなります。コントリビュータ・エディタを閉じると、Webブラウザに戻ることができます。
コントリビュータのインタフェースは、ワード・プロセッサ・プログラムのインタフェースとよく似ています。テキスト、イメージ、ハイパーリンクなどを追加、削除および編集できます。単純または複雑なリストを管理できるリスト・オプションもあります。コントリビュータの外観と動作は、デザイナで各コントリビューション・リージョンおよび要素がどのように設定されているかによって変化します。サイトのデザイナは、コントリビュータのインタフェースを平易で単純なものに、または高度で強力なものにするように、コントリビューション・リージョンを設定および変更できます。
エディタのメイン・ウィンドウは次の様々な要素で構成されています。
データファイル: コンテンツ・サーバーにある、編集可能なコントリビューション・リージョンに関連付けられたデータ・ファイルのコンテンツIDが表示されます。
「要素」タブ: コントリビューション・リージョンのすべての要素に対する編集環境を提供します。編集中のコントリビューション・リージョンに実際に表示されているのが一部の要素のみの場合でも、関連付けられたデータ・ファイル内のすべての要素が表示されます。(コントリビューション・リージョンに実際に表示されない情報はWebサイトの別の場所で使用されている場合があるため、その情報を編集するとサイトの他のページに影響を与える可能性があります。)
「メタデータ」タブ: 編集可能なコントリビューション・リージョンに関連付けられたデータ・ファイルのコンテンツ情報(メタデータ)が表示されます(サイト・デザイナがコントリビューション・リージョンにメタデータを使用できるように選択した場合のみ)。
コントリビューション・ツールバー: では、コントリビューション・リージョン全体に適用する一連の機能を提供します。データ変更の保存またはプレビュー、現在のビューのリフレッシュ、データ・ファイルの使用状況レポートの起動、およびWebページに加えられた変更の表示を行うことができます。
編集領域: Webページのコントリビューション・リージョンに関連付けられたコントリビュータ・データ・ファイル内の要素ごとに1つずつあります。これらの編集領域で、テキストの入力やドキュメントの書式設定を行います。
要素ツールバー: 編集するコンテンツのタイプに関連する編集機能を提供します。サイト・デザイナが、要素タイプごとに使用可能な編集オプションを制御します。
サイトにコンテンツを投稿する以外に、各コントリビュータは、コンテンツの確認と承認を担当することがあります。この作業は、組織のレビューアが単独で担当することもあります。コンテンツを確認および承認するプロセスは、ワークフローと呼ばれます。
ワークフローは、コンテンツ・サーバーの既存のワークフロー機能を使用してSite Studioで作成します。この作業に慣れていれば、通常は、ワークフロー・プロセスを迅速にサイトに導入できます。ワークフローは、Webページ上のコントリビューション・リージョンに割り当てられたコンテンツに対して有効化できます。コントリビュータがそのWebページに新規データ・ファイルまたはネイティブ・ドキュメントを追加すると、コンテンツは自動的にワークフローに移行します(ページが承認プロセスを通過せずに稼働状態になることはありません)。
ワークフローに参加する場合、レビューアは、ワークフローの電子メール・メッセージにあるリンクをクリックし、確認が必要なWebページに移動します(ページはコントリビューション・モードになります)。レビューアは、ワークフロー・アイコン(図5-45)を含むコントリビューション・グラフィックのメニューを開いて、「ドキュメントの承認」、「ドキュメントの却下」または「編集」を選択できます。
レビューアが「ドキュメントの承認」を選択すると、ワークフローの次のレビューアに同様の電子メール・メッセージが送信されます。レビューアがワークフローの最後のレビューアの場合、「ドキュメントの承認」をクリックすると、コンテンツは実際の(稼働状態の) Webサイトに表示されます。
レビューアが「ドキュメントの却下」を選択すると、Oracle Content Serverの「拒否」ページが開きます。ここで、却下の詳しい理由を入力する必要があります。また、ワークフローの以前のレビューアにメールが送信されます。レビューアが「編集」をクリックすると、コンテンツを編集できるようにコントリビュータが起動します。詳細は、15.3項「コントリビュータのワークフローの使用状況」および『Oracle WebCenter Content Site Studio Contributorユーザーズ・ガイド』を参照してください。
完全なワークフロー・プロセスは、コンテンツ・サーバーでのワークフローの設定方法に応じて変化します。詳細は、第15章「ワークフローの使用方法」およびOracle Content Serverのドキュメントを参照してください。
「Site Studioの管理」ページは、コンテンツ・サーバーへのSite Studioコンポーネントのインストール時に作成され、Oracle Content Serverの「管理」ページからアクセスできます。
このページを使用して、すべてのWebサイトのための複数の管理タスクを実行します(一部のタスクはデザイナでも実行できます)。「Site Studioの管理」ページの使用により、Webサイトに関する情報の表示、Webサイトの開始と停止、Webサイトのレプリケート、Webサイトのアップグレードなどが可能になります。
このページには、次のオプションがあります。
Webサイトの管理: 「Webサイトの管理」ページを開きます。このページで、各サイトの表示、ナビゲーションの更新、サイト・レポートの表示、サイトの停止と開始、およびサイトのリロードができます。
Webサイト・アドレスの管理: 「Webサイト・アドレスの管理」ページを開きます。このページで、Webサイトを示すドメイン・アドレスを追加できます。
フラグメント・ライブラリの管理: 「フラグメント・ライブラリの管理」ページを開きます。このページで、フラグメント・ライブラリをデプロイし、JSPサポートを構成し、コントリビュータ・コードを圧縮できます。
デフォルトのプロジェクト・ドキュメント情報の設定: 「プロジェクトのデフォルト・ドキュメント情報の設定」ページを開きます。このページで、(デザイナで作成した)プロジェクト・ファイルに割り当てるデフォルト・メタデータを指定できます。
サイト・レプリケーションの管理: 「サイト・レプリケーションの管理」ページを開きます。このページで、あるコンテンツ・サーバーから別のコンテンツ・サーバーにサイトをレプリケートできます。
バックアップとリストア: 「バックアップとリストア」ページを開きます。このページで、Webサイトのバックアップの作成や、Webサイトのバックアップからのリストアができます。
Site Studio Publisher: 「Site Studio Publisher」ページを開きます。このページで、スケジュール済の公開(Site Studio Webサイトから静的Webサイトへ)を管理できます。詳細は、Oracle WebCenter Content Site Studio Publisherユーザーズ・ガイドを参照してください。
一般コンポーネント情報: 「一般コンポーネント情報」ページを開きます。このページで、サイトに関する有益な情報(バージョン、Site Studio固有のメタデータ、ディレクトリ・パスなど)を参照できます。また、このページでコントリビュータ・コンソールの有効と無効を切り替えることができます。
これらのオプションそれぞれの詳細は、『Oracle WebCenter Content Site Studio管理者およびマネージャーズ・ガイド』を参照してください。
Oracle Content Serverのユーザー・インタフェースを使用する以外にも、デザイナのサイト・ツールバーで「ページの表示」アイコンの横にある下向き矢印をクリックし、「Site Studio管理者」(図5-46)を選択すると、「Site Studioの管理」ページを簡単に開くことができます。これにより、デザイナが現在接続している、サイトをホストするコンテンツ・サーバーの「Site Studioの管理」ページが表示されます。
Site Studio Publisherは、Oracle Content Serverにインストールされるコンポーネントです(Site Studioコンポーネントと同様にインストールされます)。これは、Site Studio Webサイトをクロールして、Oracle Content Server環境のWebサイトを、Oracle Content Serverインスタンスを実行していない純粋なWebサーバー環境に転送します。このプロセスはパブリッシュと呼ばれます。
Site Studio Publisherは動的サイトから静的スナップショットを作成します。このために、Webサイトのすべてのリンクに移動(リンク先のすべてのページにアクセス)して、各ページのコピーと各ページのすべてのリソース(イメージ、フラッシュ・ムービーなど)をダウンロードします。こうして、問合せの内容、レイアウト・ページ、フラグメント、コントリビュータ・データ・ファイル、ネイティブ・ドキュメントを含むWebサイト全体がコピーされ、新しいサーバーにパブリッシュされます。
この項の内容は次のとおりです。
Site Studio PublisherはOracle Content Serverで実行します。いったんインストールすると、Site Studioで作成されたサイトをクロールするために必要なタスクを作成できます。パブリッシュしようとするWebサイトが格納されるコンテンツ・サーバーにPublisherを配置する必要はありません。
Publisherのメイン・インタフェースはダッシュボード・タイプです。すべてのパブリッシュ・タスク、タスクのステータス(実行スケジュールと最後の実行)、個々のタスクの変更や即時実行(オンデマンド)のためのアクション・メニューがリスト表示されます。
このウィンドウには存在するパブリッシュ・タスクの情報が含まれます。
画面の一番上にはPublisherのステータス(実行または一時停止)が表示されます。
「パブリッシュの一時停止」は、すべてのタスクのスケジュールによる実行を保留します。Publisherが一時停止されると、このボタンは「パブリッシュの再開」に変わります。
「新規タスクの追加」は、新しいパブリッシュ・タスクを追加します。
「リフレッシュ」は、すべてのタスクのステータスを再表示します。
「説明」はタスクに付けた名前です。
「優先度」は、タスクを実行する優先度が「高」か「標準」かを示します。
「ステータス」は、タスクについて「待機中」、「保留」、「実行」、「終了」または「期限切れ」を表示します。
「次の実行」は、タスクの実行がスケジュールされた日時です。
「最終実行」は、最新タスクが完了または失敗した日時です。
「進行状況」は、タスクの現在の進行状況を表示します。
「アクション」をクリックしてメニューを開き、次のいずれかのアクションをタスクに選択します。
「編集」は、タスクのパラメータを編集する画面を開きます。
「実行」は、設定済のスケジュールに基づいて実行するようにタスクをキューに入れます。
「停止」は、タスクが実行しているときに表示されます。タスクを停止する際に選択します。
「削除」はタスクを削除します。
「情報の表示」は、タスクが以前実行された際の情報を表示する画面を開きます。実行されたことがないタスクに関しては表示されません。
「ログの表示」は、タスクのログ・ファイルを表示する画面を開きます。
Publisherの使用方法の詳細は、Oracle WebCenter Content Site Studio Publisherユーザーズ・ガイドを参照してください。
パブリッシュは、Site Studio PublisherがWebサイトをクロールして、純粋なWebサーバー環境に静的Webサイトを作成することを意味する用語です。Webサイトのサイズによって異なりますが、パブリッシュにはかなり時間がかかることがあります。このため、多くの場合、サイト全体のパブリッシュは定期的にしか行われません。このようなケースで、変更されたWebページが稼働中のサイトに反映されるまでに時間が経過することがあります。
特にWebページのエラーを修正した場合は、変更したページをサイトに表示するために次のパブリッシュ・サイクルまで待ちたくないことがあります。これに対処するため、Site Studio Publisherには「今すぐ公開」機能があります。この機能では、すぐにパブリッシュするようにマークされたファイルをコンテンツ・サーバーで検索して、そのようなファイルのみをパブリッシュすることができます。このプロセスはごく短時間で行われます。サイト全体ではなく少数のファイルのみがデプロイされるためです。
「今すぐ公開」はSite Studio Contributorツールバーに含まれます。コントリビュータがページを変更して、すぐにパブリッシュしようとするとき、コントリビュータ・ツールバーの「今すぐ公開」をクリックします。Site Studio Contributorの「今すぐ公開」の詳細は、『Oracle WebCenter Content Site Studio Contributorユーザーズ・ガイド』を参照してください。
デザイナで機能を設定することにより、コントリビュータで「今すぐ公開」機能の使用を制御できます。これはメニュー・バーで簡単に操作できます。「ファイル」、「サイト」、「詳細」の順に選択し、最後に「すぐに公開を有効化」を選択します(詳細は、5.9.1.1項「「サイト」サブメニュー」を参照)。「すぐに公開を有効化」が選択されると、機能が有効になり、Webサイトを操作するコントリビュータが個々のページを「今すぐ公開」でマークできます。