この章では、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control、コンテンツ・サーバー管理サーバーおよびコンテンツ・サーバー・システム・プロパティ・ユーティリティを使用してコンテンツ・サーバー・システム・プロパティを構成する方法を説明します。
この章の内容は次のとおりです。
システム・プロパティはシステム全体にわたる設定で、コンテンツ・サーバー・インスタンスを特定の要件に合うように調整できます。システム・プロパティは、インストール時に設定され、ユーザーおよびコンテンツのメンテナンスのためにより定期的に使用される他の管理ツールとは異なり、通常、ときどきまたは必要に応じて更新されます。
重要: システム・プロパティをどの方法で変更したかに関係なく、構成の変更内容を反映するには、コンテンツ・サーバー・インスタンスを再起動する必要があります。 |
システム・プロパティの変更は、次のツールを使用して行います。
Enterprise Manager Fusion Middleware Controlインタフェースは、コンテンツ・サーバー・インスタンスのサーバー、インターネット、電子メールおよびセキュリティ構成パラメータを表示および変更するために使用します。Fusion Middleware Controlへのアクセスの詳細は、4.1項を参照してください。
コンテンツ・サーバーの管理サーバー・インタフェースは、個別のコンテンツ・サーバー・インスタンスの一般オプションを構成するために使用します。また、システム・コンポーネントの管理およびシステム情報の表示にも使用します。管理サーバーにアクセスするには、WebブラウザからWebCenter Contentにログオンし、「トレイ」レイアウトまたはメニューから「管理」リンクを選択して、次に「管理サーバー」を選択します。
システム・プロパティ・ユーティリティはコンテンツ・サーバーの管理アプリケーションで、コンテンツ・サーバー・インスタンスがインストールされているシステムからシステム全体の設定を構成するために使用します。
システム・プロパティ・ユーティリティへのアクセスには、システム管理者としてログインする必要はありません。コンテンツ・サーバー・インスタンスがインストールされているローカル・コンピュータにアクセスするのみです。システム・プロパティ・ユーティリティの実行に関する情報は、4.5.2項を参照してください。
注意: システム・プロパティ・ユーティリティは、WebCenter Contentドメインでコンテンツ・サーバー・インスタンス用のスタンドアロン・アプリケーションとして実行されるため、追加の構成が必要です。 |
大部分のシステム・プロパティ設定は、次の構成ファイルのいずれかにある構成変数に対応しています。
IntradocDir
/config/config.cfg
DomainHome
/ucm/cs/bin/intradoc.cfg
IntradocDir
/search/search.cfg
これらのファイルへの変更は、管理サーバーまたはシステム・プロパティ・ユーティリティを使用して、設定が正しく入力されるようにすることをお薦めします。テキスト・エディタを使用してこれらのファイルを直接編集することもできますが、誤りが生じる可能性があります。構成変数の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentの構成リファレンスを参照してください。
ヒント: コンテンツ・サーバー・インスタンスのパフォーマンスを最適化するには、いろいろな方法があります。あるタイプのチューニングでは、核となるコンテンツ・サーバーのパフォーマンスに影響を与えるデフォルトのパラメータやソフトウェア設定に変更が必要になります。システムの最適化やパフォーマンス・チューニングは、多くの場合、システム設定や構成変数の調整、あるいはデータベースや索引などのリソースのチューニングによって行われます。 たとえば、コンテンツ・サーバー・インスタンス内のコンテンツが増えるにつれて、使用可能な領域が不足する可能性があります。この場合、ボールト、Webレイアウトおよび検索索引ディレクトリをもっと領域のある別のドライブに移動すると、不足の問題を軽減できます。これらのディレクトリを移動するには、 |
この項では、Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlインタフェースを使用して、特定のコンテンツ・サーバー・プロパティを構成する方法を説明します。
この項の内容は次のとおりです。
コンテンツ・サーバー構成では、コンテンツ・サーバーのデプロイメント・シナリオを識別するために使用する情報が指定されています。
サーバー構成を変更するには、次の手順を実行します。
ナビゲーション・ツリーで、適切なドメイン名(Farm_base_domain
など)を開きます。
「WebCenter」、「コンテンツ」、「コンテンツ・サーバー」の順に展開します。
コンテンツ・サーバー・インスタンス名(Oracle WebCenter Content - Content Server (UCM_server1)
など)を選択します。コンテンツ・サーバー・インスタンスのホーム・ページが表示されます。
コンテンツ・サーバーのホームページで、「コンテンツ・サーバー」メニューから「構成」を選択します。
表9-1の説明に従って、サーバーの構成セクションの設定を変更します。
「適用」をクリックします。
変更を適用しない場合、「元に戻す」をクリックして前の構成設定に戻します。
表9-1 サーバーの構成 - 構成ページ
要素 | 説明 |
---|---|
HTTPアドレス |
コンテンツ・サーバー・インスタンスのHTTPサーバー・アドレスを入力します。このフィールドは必須です。 サーバー・アドレスは、コンテンツ・サーバーのユーザー・インタフェースでの完全URLを形成するために使用されます。これにより、ページ上のリンクが相対リンクである場合はサーバーの入力に使用するドメイン名が変更されないため、ユーザーは再度ログインするよう求められません。例: |
IPアドレス・フィルタ |
コンテンツ・サーバー・インスタンスへのアクセスに使用できるIPアドレスのリストを入力します。このフィールドは必須です。 IPアドレスのリストは、Intradocサーバー・ポート経由でコンテンツ・サーバー・インスタンスへの通信が許可されています。このフィールドは、アドレス間のセパレータにパイプを使用して、IPアドレスとIPv6アドレスの両方を受け入れます。これは信頼できる接続であるため、このリストは正確に定義されている必要があります。例: |
Intradoc ServerPort |
コンテンツ・サーバー・インスタンスのサーバー・ポート番号を入力します。 Intradocサーバー・ポートは、コンテンツ・サーバー・インスタンスによってリスニングされるポート番号です。これは、認証にユーザーIDのみを必要とする、信頼できる接続です。例: |
SSLの使用 |
チェック・ボックスを選択して、コンテンツ・サーバー・インスタンスのSecure Socket Layer(SSL)をオンにします。SSLをオフにするには、チェック・ボックスの選択を解除します。 SSLはHTTPサーバー・アドレスに関連し、完全URLが保護されたHTTP命名を使用していることを意味します。たとえば、 |
コンテンツ・サーバーの電子メール構成パラメータには、コンテンツ・サーバーのデプロイメント・シナリオを識別するために使用する情報が含まれています。
電子メール構成を変更するには:
ナビゲーション・ツリーで、適切なドメイン名(Farm_base_domain
など)を開きます。
「WebCenter」、「コンテンツ」、「コンテンツ・サーバー」の順に展開します。
コンテンツ・サーバー・インスタンス名(Oracle WebCenter Content - Content Server (UCM_server1)
など)を選択します。
コンテンツ・サーバーのホームページで、「コンテンツ・サーバー」メニューから「構成」を選択します。
表9-2の説明に従って、電子メール構成セクションの設定を変更します。
「適用」をクリックします。
変更を適用しない場合、「元に戻す」をクリックして前の構成設定に戻します。
表9-2 電子メール構成 - 構成ページ
要素 | 説明 |
---|---|
メール・サーバー |
コンテンツ・サーバー・インスタンスのメール・サーバーの名前を入力します。 SMTPベースの電子メールを送信するためにコンテンツ・サーバーが使用するメール・サーバーです。例: |
SMTPポート |
コンテンツ・サーバー・インスタンスのポート番号を入力します。 メール・サーバーへの接続に使用するポート番号です。例: |
管理メール・アドレス |
コンテンツ・サーバー・インスタンスの管理者用の電子メール・アドレスを入力します。 エラー・メッセージを受け取る管理者の電子メール・アドレスです。このようなメッセージは通常、記録されますが、これは付加的な通知方法です。例: |
WebCenter Contentおよびコンテンツ・サーバー・インスタンスをデプロイし、初期構成を指定した後は、システム・プロパティ・ユーティリティの「オプション」タブまたは管理サーバーからアクセスする一般構成ページを使用して、コンテンツ・サーバーの一般的な機能のオプションを設定または変更できます。
システム・プロパティの「オプション」タブにアクセスする方法は、4.5.2項を参照してください。
一般構成ページにアクセスするには、「管理」→「管理サーバー」→「一般構成」を選択します。
一般的な機能のオプションを使用して、次のことができます。
ユーザーがチェックイン時にドキュメントのフォーマットを選択できるようにします
ユーザーが同時に複数のファイルを選択してチェックアウトまたはダウンロードできるようにします
ユーザーが単一のZipファイルとして複数のファイルにチェックインできるようにします
アカウントを使用できるようにします
Enterprise Searchを使用する構成になっている場合に、Enterprise Searchフィールドが検索ページに表示されるようにします
コンテンツIDが6桁のシーケンス番号として自動的に生成されるようにします
自動コンテンツID生成が有効になっている場合は、このフィールドで指定した文字列が6桁のシーケンス番号に接頭辞として追加されます
リビジョン番号の省略可能な2つ目の文字または数値の増分方法を指定します
構成の変更内容を反映するには、コンテンツ・サーバー・インスタンスを再起動する必要があります。
設定できる一般構成オプションには、リビジョンのラベル・シーケンスが含まれます。「リビジョン」というメタデータ・フィールドには、1、2、3、4、5などのデフォルトのリビジョン番号シーケンスが入っています。この番号は、ドキュメントが改訂されるごとに自動的に増えます。
「リビジョン」のデフォルト値は、そのリビジョンのラベルの定義を変更することでオーバーライドできます。リビジョンのラベルは、メジャー・リビジョンのシーケンスとマイナーリビジョンのシーケンスという2つの部分で構成されます。メジャー・リビジョンのラベル・シーケンス(MajorRevSeq)は最初の数字または文字で、その後にマイナー・リビジョンのラベル・シーケンス(MinorRevSeq)が続きます。たとえば、1a、1b、1c、2a、2b、2c、3a、3b、3cなどのリビジョン・シーケンスでは、数字1、2、3がメジャー・リビジョン・シーケンスで、a、b、cがマイナー・リビジョン・シーケンスです。
メジャーおよびマイナーのリビジョン・シーケンスは、どちらも数字または文字の範囲として定義されます。メジャー・シーケンスには複数の範囲を定義できるのに対し、マイナー・シーケンスでは1つの範囲のみです。
範囲の定義には次の制限があります。
数字または文字を使用できますが、両方を使用することはできません。たとえば、1から10は有効な範囲ですが、Aから10は無効な範囲です。
文字の範囲で定義できるのは1文字のみです。たとえば、AからZは有効な範囲ですが、AAからZZは無効な範囲です。
メジャー・リビジョンのシーケンスで文字の範囲が使用されている場合は、マイナー・リビジョンのシーケンスは数字の範囲または未使用にする必要があります。メジャー・リビジョンのシーケンスで数字の範囲が使用されている場合は、マイナー・リビジョンのシーケンスは文字の範囲または未使用にする必要があります。
次に示すのは、異なるリビジョン・シーケンスの例と、config.cfgファイルでのメジャーおよびマイナーのリビジョン・エントリの定義方法です。
例1
MajorRevSeq=A-D,1-99
リビジョン・シーケンスは、A、B、C、D、1、2、3、4などです。
例2
MajorRevSeq=1-99
MinorRevSeq=a-c
リビジョン・シーケンスは、1a、1b、1c、2a、2b、2c、3a、3b、3cなどです。
IntradocDir/config/config.cfgファイルでデフォルトのリビジョン・シーケンスを手動で変更するには、次の名前/値のペアを入力します。
MajorRevSeq=range1,range2,range3...
MinorRevSeq=range
range1,range2,range3...およびrangeは、定義された範囲のシーケンスです。
コンテンツ・サーバーのチャンク化機能は、データを複数のチャンクに分割し、一度に1チャンクずつ転送することにより、大量のデータ転送の失敗を防ぎます。転送に失敗した場合、失敗前にコンテンツ・サーバー・インスタンスに転送されたチャンクはすべて保存され、転送は失敗した時点から再開できます。
注意: チャンク化機能を使用するクライアント・セッションが、タイムアウトまたはクライアント・ブラウザを閉じることで終了した場合、転送は失敗します。 |
チャンク化機能は、アップロード・アプレットで使用できます。
チャンク化機能を有効にするには、次のようにします。
アップロード・アプレットまたはHTTPプロバイダを有効にします。9.3項を参照してください。
一般構成ページの「追加の構成変数」フィールドで、次の構成設定を設定します。
DisableHttpUploadChunking=false AppletChunkThreshold=size in bytes
AppletChunkSize=size in bytes
AppletChunkSize設定は、個々のチャンクのサイズを設定します。AppletChunkThreshold設定は、チャンク化機能を使用する最小ファイル・サイズを設定します。これらの値はどちらもデフォルトでは1Mです。
チャンク化機能をデバッグするには、ChunkedRequestTrace=trueを設定します。この設定により、チャンク化されたリクエストを管理サーバーの出力ページで表示できます。
変更を保存します。
コンテンツ・サーバー・インスタンスを再起動します。
WebCenter Contentおよびコンテンツ・サーバー・インスタンスをデプロイし、初期構成を指定した後は、システム・プロパティ・ユーティリティの「コンテンツ・セキュリティ」タブまたは管理サーバーからアクセスするコンテンツ・セキュリティ・ページを使用して、コンテンツ・サーバーのコンテンツ・セキュリティ・オプションを設定または変更できます。
システム・プロパティの「コンテンツ・セキュリティ」タブにアクセスする方法は、4.5.2項を参照してください。
コンテンツ・セキュリティ・ページにアクセスするには、「管理」→「管理サーバー」→「コンテンツ・セキュリティ」を選択します。
コンテンツ・セキュリティのオプションを使用して、次のことができます。
コンテンツ・アイテムのセキュリティ・グループに対して読取り権限のみを持つユーザーが、ネイティブ・ファイルのコピーを取得できるようにします。
作成者またはコンテンツ・アイテムのセキュリティ・グループに対して管理権限を持つユーザーにかぎり、コンテンツ・アイテムをチェックアウトできるようにします。
コンテンツ・アイテムの作成者が、自分が作成したコンテンツ・アイテムのセキュリティ・グループに対して削除権限を持っていない場合でも、コンテンツ・アイテムを削除できるようにします。
チェックイン・ページおよび検索ページの「アカウント」リストには、定義済アカウントのみが表示されるようにします。
構成の変更内容を反映するには、コンテンツ・サーバー・インスタンスを再起動する必要があります。
WebCenter Contentドメインおよびコンテンツ・サーバーをデプロイし、初期構成を指定した後は、システム・プロパティ・ユーティリティの「インターネット」タブまたは管理サーバーからアクセスするインターネットの構成ページを使用して、コンテンツ・サーバーのインターネット・オプションを表示または変更できます。通常、インターネット・オプションはOracle WebCenter Contentのインストール中および初期構成中に指定されます。
システム・プロパティの「インターネット」タブにアクセスする方法は、4.5.2項を参照してください。システム・プロパティ・ユーティリティでのみ変更可能なフィールドもあります。
インターネットの構成ページにアクセスするには、「管理」→「管理サーバー」→「インターネット」を選択します。
インターネット構成オプションを使用して、次のことができます。
Webサーバーの名前を表示または変更します。
コンテンツ・サーバー・インスタンスから電子メール通知を送信するために使用する電子メール・サーバーを表示または変更します。
コンテンツ・サーバー・インスタンスが電子メール通知を送信するために使用する管理者電子メール・アドレスを表示または変更します。
SMTP通信に使用するポートを表示または変更します。
WebサーバーがIntradocDir
/weblayout/
ディレクトリ内のファイルへのURLを解決するために使用する相対Webルートを表示または変更します。
Secure Sockets Layer (SSL)対応のWebサーバーが使用されるかどうかを表示または指定します。
構成の変更内容を反映するには、コンテンツ・サーバー・インスタンスを再起動する必要があります。
WebCenter ContentおよびWebCenter Content Serverインスタンスをデプロイし、初期構成を指定した後は、コンテンツ・サーバーのシステム・データベース・プロパティを設定または変更できます。システム・データベースには、Oracle Database 11g、Microsoft SQL Server、IBM DB2、またはその他のデータベースを使用できます。
サポートされているデータベースの詳細は、次のURLのOracle Technology Networkの「Oracle Fusion Middleware Supported System Configurations」ページで、自分の製品のシステム要件およびサポートされるプラットフォームのドキュメントを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/webcenter/content/documentation/documentation-155348.html
初期デプロイメントと初期構成の詳細は、『Oracle WebCenter Contentインストレーション・ガイド』を参照してください。
注意: セキュリティ上の理由から、管理サーバーはこれらのオプションの構成に使用できません。コンテンツ・サーバー・インスタンスがインストールされているコンピュータから、スタンドアロン・アプリケーションとしてシステム・プロパティ・アプリケーションを起動する必要があります。このプログラムを起動するのに必要な方法は、WindowsインストールとUNIXインストールとで若干異なります。詳細は、第4.5.2項を参照してください。 |
システム・データベースのオプションを使用して、次のことができます。
JDBCが有効かどうかを変更し、ドライバ・オプションを選択します。
データベースで大文字と小文字が区別されるかどうかを変更します(OracleやInformixなど)。
データベース接続をサポートするために、「データベース・ドライバ・クラスパス」フィールドにデータベース・ドライバ・クラスパスを指定する必要があるかどうかを変更します。
データベース・ドライバのクラスパスを指定します。
JDBCドライバの名前を指定します。
JDBCドライバの接続文字列を指定します。
データベース内部に表を所有するユーザー名を指定します。
データベース内部に表を所有するユーザー名のパスワードを指定します。
構成の変更内容を反映するには、コンテンツ・サーバー・インスタンスを再起動する必要があります。
コンテンツ・サーバーでは、Oracle WebLogic Serverデータ・ソースを使用して、メタデータおよびその他の情報が格納されているシステム・リレーショナル・データベースと通信します。システム・リレーショナル・データベースのデータベース接続情報の管理には、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用する必要があるため、JDBCユーザー名およびパスワード情報は、IntradocDir
/config/config.cfg
ファイルには格納されず、システム・プロパティ・ユーティリティでは管理されません。
注意: Oracle WebLogic Serverドメインのデータベース接続情報をシステム・プロパティ・ユーティリティを使用して設定する場合、JDBCユーザー名およびパスワードは暗号化されて不特定の場所に格納されます。 |
コンテンツ・サーバーでは、Oracle Real Application Cluster(RAC)用のOracle Databaseリレーショナル・データベースへの接続で、GridLinkデータ・ソースをサポートします。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Server JDBCデータ・ソースの構成と管理』および『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』を参照してください。
スタンドアロン・モードでアプリケーションを実行するコンテンツ・サーバー・インスタンスへのデータベース接続の構成の詳細は、次の項を参照してください。
IBM DB2データベースでは、検索問合せにおいてキーワードCONTAINS
がサポートされていません。コンテンツ・サーバー・インスタンスをIBM DB2検索問合せ用に正しく構成するには、フラグSSUseContains=false
変数を追加する必要があります。コンテンツ・サーバー・インスタンスを構成するには、次の手順を実行します。
新規のブラウザ・ウィンドウを開き、システム管理者としてコンテンツ・サーバー・インスタンスにログインします。
「管理」→「管理サーバー」を選択します。
コンテンツ・サーバー・インスタンスのオプション・リストで、「一般構成」を選択します。
一般構成ページの「追加の構成変数」領域で、次の行を追加します。
SSUseContains=false
「Save」をクリックします。
コンテンツ・サーバー・インスタンスを再起動します。
WebCenter Contentおよびコンテンツ・サーバー・インスタンスをデプロイし、初期構成を指定した後は、システム・プロパティ・ユーティリティの「サーバー」タブを使用して、コンテンツ・サーバーのオプションを設定または変更できます。
注意: セキュリティ上の理由から、管理サーバーはこれらのオプションの構成に使用できません。コンテンツ・サーバー・インスタンスがインストールされているコンピュータから、スタンドアロン・アプリケーションとしてシステム・プロパティ・アプリケーションを起動する必要があります。このプログラムを起動するのに必要な方法は、WindowsインストールとUNIXインストールとで若干異なります。詳細は、第4.5.2項を参照してください。 |
サーバーのオプションを使用して、次のことができます。
ユーザー・インタフェースの言語、ステミング・ルール、ソート順序、日付/時間書式など、いくつかの言語固有の問題をコンテンツ・サーバー・インスタンスが処理する方法を指定します。
コンテンツ・サーバー・インスタンスが配置されているタイムゾーンを選択します。
Windowsの「スタート」メニューに表示されるインスタンス名を指定します。
コンテンツ・サーバー・インスタンスへのアクセスを、指定したIPアドレスを持つコンピュータに制限します。
プロキシのパスワードを指定します。
コンテンツ・サーバー・インスタンスで内部JSPサポートが有効かどうかを指定します。
内部JSPサポートに対して有効にするセキュリティ・グループを指定します。
構成の変更内容を反映するには、コンテンツ・サーバー・インスタンスを再起動する必要があります。
注意: ホスト名フィルタ、IPアドレス・フィルタまたはその他のネットワークベースのセキュリティを使用しないと、コンテンツ・サーバー・インスタンスにセキュリティ・ホールが生じます。たとえば、システムについての深い知識を持つユーザーならば、ログインしなくても、他のユーザーをシステム管理者のアクセス権限を持つように作成または変更することができます。 |
ホスト名フィルタまたはIPアドレス・フィルタの値は、次のような状況でコンテンツ・サーバー・インスタンスと通信できるように設定する必要があります。
Inbound RefineryおよびPDF Converterの実行時(コンテンツ・サーバー・インスタンスと同じ物理コンピュータ上の場合でも)。
コンピュータ間でのコンテンツ・サーバー・アーカイブの転送時。
Webサーバーとコンテンツ・サーバー・インスタンスが異なるシステムにある場合の構成。
EJB拡張機能の操作。
コンテンツ・サーバー・インスタンスとは別のシステムでIdcCommandまたはIdcCommandXユーティリティの使用時。(デフォルト値を変更し、WebサーバーのIPアドレスを指定する必要があります。)
WebCenter Contentおよびコンテンツ・サーバー・インスタンスをデプロイし、初期構成を指定した後は、システム・プロパティ・ユーティリティの「ローカライズ」タブを使用して、日付/時間のフォーマット、デフォルトのタイムゾーン、ソート・ゾーン、有効になっているインタフェース言語などの言語特有のアイテムを変更できます。コンテンツ・サーバー・ポータルの「管理」メニューからアクセスするローカライズ・ページを使用して、ユーザーが各自の「ユーザー・プロファイル」で選択するロケールを有効化または無効化できます。
システム・プロパティの「ローカライズ」タブにアクセスする方法は、4.5.2項を参照してください。
管理サーバーの一般構成ページにアクセスするには、「管理」→「管理サーバー」→「ローカライズ」を選択します。
デフォルトのEnglish-USロケールでは、年は2桁(yy)で表現され、1969年から2068年の間のものとして解釈されます。つまり、65は1965年ではなく、2065年とみなされます。English-USロケールで1969年より前の年が正しく解釈されるようにするには、そのロケールのデフォルトの日付フォーマットを、年が4桁(yyyy)で表されるように変更する必要があります。
この問題は、すでに年の表現に4桁を使用しているEnglish-UKロケールには当てはまりません。
デフォルトのEnglish-US日付フォーマットを変更するには、次のようにします。
システム・プロパティ・アプレットを起動します。
Windows: 「スタート」→「プログラム」→「コンテンツ・サーバー」→「instance_name」→「ユーティリティ」→「システム・プロパティ」を選択します。
UNIX: コンテンツ・サーバー・インストール・ディレクトリの/bin
サブディレクトリにあるシステム・プロパティ・ユーティリティを実行します。
./SystemProperties
「ローカライズ」タブを選択します。
ロケールのリストでEnglish-USエントリを選択し、「編集」をクリックします。
「ロケールの構成」ダイアログで、日付フォーマットを2桁(yy)ではなく4桁(yyyy)を使用して年を表すように修正します。
編集が終了したら、「OK」をクリックして「ロケールの構成」ダイアログを閉じます。
「OK」をクリックして変更を適用し、「システム・プロパティ」を終了します。
コンテンツ・サーバー・インスタンスを停止して再起動し、構成の変更内容を反映します。
コンテンツ・サーバー・インスタンスのインタフェース言語を追加、編集、削除、有効化または無効化するには、次のようにします。
9.8.1項で説明されているのと同じ基本手順で、システム・プロパティ・ユーティリティの「ローカライズ」タブでロケールを選択します。
インタフェース言語を変更し、OKをクリックします。「ローカライズ」タブでロケールを有効化すると、管理ローカライゼーション・ページでもそのロケールが有効になります。
管理者は複数のロケールを有効化して、ユーザーが各自の「ユーザー・プロファイル」から、自分のユーザー・インタフェース言語に使用するロケールを、有効化されたロケールの中から選択できるようにすることができます。ユーザーが選択できるように有効にするロケールを指定するには、次のようにします。
コンテンツ・サーバーのメイン・ページで、「管理」→「ローカライズ」を選択します。
「有効なロケール」リストからチェック・ボックスを選択して言語を指定します。
「更新」をクリックします。
WebCenter Contentおよびコンテンツ・サーバー・インスタンスをデプロイし、初期構成を指定した後は、システム・プロパティ・ユーティリティの「パス」タブを使用して、次のことをできます。
スタンドアロンの管理ユーティリティおよびアプリケーションからオンライン・ヘルプを表示するために使用されるブラウザ実行可能ファイルの場所を変更します。
Javaクラス・ファイルへのパスを変更します。
共有ディレクトリへのパスを変更します。
構成の変更内容を反映するために、コンテンツ・サーバー・インスタンスを再起動する必要があります。
注意: セキュリティ上の理由から、管理サーバーはこれらのオプションの構成に使用できません。コンテンツ・サーバー・インスタンスがインストールされているコンピュータから、スタンドアロン・アプリケーションとしてシステム・プロパティ・アプリケーションを起動する必要があります。このプログラムを起動するのに必要な方法は、WindowsインストールとUNIXインストールとで若干異なります。詳細は、第4.5.2項を参照してください。 |