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Oracle® Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Contentのマネージング
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34 クラシックHTML変換レイアウト・テンプレート

この章では、クラシックHTML変換レイアウト・テンプレートの作成と使用について説明します。

この章の内容は、次のとおりです。

34.1 クラシックHTML変換レイアウト・テンプレートについて

レイアウト・テンプレートを使用して、クラシックHTML変換テンプレート(第33章を参照)を補完できます。Webページ上のアイテム、特に変換済ドキュメントの外側の領域の配置を制御できます。レイアウト・テンプレートには、共通の枠線、ナビゲーション、カスタム・スクリプトなどを追加できます。レイアウト・テンプレートを使用すると、変換済ドキュメントの周囲に共通ハイパーリンクのセット(「追加リソース」など)を作成したり、Idoc Scriptのヘッダー・タグとフッター・タグを使用して独自のドキュメントの周囲をOracle WebCenter Content Serverと同じルック・アンド・フィールにしたりできます。

「テンプレートの選択ルール」ページでレイアウト・テンプレートを指定しない場合、ユーザーがコンテンツ・サーバー・インタフェースで(HTML)リンクをクリックすると、Webブラウザのスクリーン領域全体に変換済ドキュメントが表示されます(第37.2項を参照)。

図34-1 レイアウト・テンプレートを使用しない変換済ドキュメント

レイアウト・テンプレートを使用しない変換済ドキュメント

サンプルのdefault_layout.txtなどのレイアウト・テンプレートを指定すると、コンテンツ・アイテムの周囲に一貫したルック・アンド・フィールを追加できます。

図34-2 レイアウト・テンプレートを使用した変換済ドキュメント

レイアウト・テンプレートを使用した変換済ドキュメント

34.2 レイアウト・テンプレートのコンテンツ

一般的なレイアウト・テンプレートには、次の部分が存在します。

これらを組み合せることで、変換済ドキュメントの外観をグローバル・レベルで微調整でき、本格的で一貫したルック・アンド・フィールでオンライン情報を提供できます。

34.3 レイアウト・テンプレート内のトークン

トークンは、テンプレート・エディタで作成するクラシックHTML変換テンプレートを設定する際に使用するプレースホルダまたは変数です。レイアウト・テンプレートは、変換済ドキュメントの周囲のアイテムの配置を制御するために使用します。クラシックHTML変換テンプレート(レイアウト・テンプレートはクラシックHTML変換テンプレートと一緒に使用することが非常に多いことに注意してください)の特定のTOP設定またはHEAD設定を組み込む場合、通常はその情報をコピーしてレイアウト・テンプレート(HTMLのTOPタグまたはHEADタグ)に貼り付ける必要があります。トークンを使用すると、クラシックHTML変換テンプレート設定でそのスペースを予約できます。

次の4つのトークンが用意されています。

34.4 サンプル・レイアウト・テンプレート

豊富なサンプル・レイアウト・テンプレートをOracle Technology Network(http://www.oracle.com/technetwork/indexes/samplecode/)からダウンロードできます。ダウンロードしたサンプルは、コンテンツ・サーバーにチェックインしてから、使用し始めます。

次のサンプル・レイアウト・テンプレートが用意されています。

34.4.1 default_layout.txt

default_layout.txtテンプレートは、Idoc ScriptとHTMLの表を使用して、変換済ドキュメントの周囲に、コンテンツ・サーバーの枠線とナビゲーションを表示します。

図34-3 デフォルト・レイアウト

デフォルト・レイアウトのページ

default_layout.txtレイアウト・テンプレートには、次のコードが組み込まれています。

<html>
<head>
<!-- TRANSIT - CUSTOMLAYOUT(HEAD) -->
<$defaultPageTitle="Converted Content"$>
<$include std_html_head_declarations$>
</head>

<$include body_def$>
<$include std_page_begin$>
<$include std_header$>

<table border="0" cellpadding="0" cellspacing="0" width="550">
<tr><td>

<!-- TRANSIT - CUSTOMLAYOUT(BODY) -->

</td></tr>
</table>

<$include std_page_end$>

</body>
</html>

34.4.2 snippet_layout.txt

snippet_layout.txtテンプレートは、HTMLマークアップのトップ、ヘッダーまたは本体を使用しないで、変換済ドキュメントをWebページ上に配置します。結果はレイアウト・テンプレートが関連付けられていない場合と非常によく似ていますが、この場合、このコンテンツをHTMLスニペットとして簡単に抽出して、別のWebページ、場合によってはポータル・サイトに、組み込むことができるという利点があります。

snippet_layout.txtレイアウト・テンプレートは、次の1行のコードで構成されています。

<!-- TRANSIT - CUSTOMLAYOUT(BODY) -->

これは、Webページ上に実際のコンテンツ・アイテムを表示するトークンです。ここでは単独で使用されるので、別のWebページまたはHTMLスニペット(第36章「HTMLスニペット」を参照)に組み込むことができる最小のHTML出力が生成されます。

スニペットのデモ

snippet_demo.hcstサンプルには、ボーダーとナビゲーションを維持しながら、コンテンツ・サーバーに保存されている他のコンテンツ・アイテムから情報(HTMLスニペット)を描画する、ポータルスタイルのWebページの基本要素が含まれています。

snippet_demo.hcstサンプルには、次のコードが含まれています。

<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=iso-8859-1">
<title>This is my incDynConv script test page</title>
<meta name="GENERATOR" content="Dynamic Converter">
<$defaultPageTitle="Converted Content"$>
<$include std_html_head_declarations$>
</head>

<$include body_def$>
<$include std_page_begin$>
<$include std_header$>

This is a sample page that shows how to include multiple snippets of dynamically<br>
converted content on a single page using the new Idoc function incDynamicConversion.

<table border="1" cellpadding="0" cellspacing="0" width="550">
    <tr>
        <td>
            <$incDynamicConversion("<source_contentID_1>","latest","<template_contentID_1>","snippet_layout")$>
        </td>
        <td>
            <$incDynamicConversion("<source_contentID_2>","latest","<template_contentID_2>","snippet_layout")$>
        </td>
    </tr>
    <tr>
        <td colspan=2>
            <$incDynamicConversion("<source_contentID_3>","latest","<template_contentID_3>","snippet_layout")$>
        </td>
    </tr>
</table>

<$include std_page_end$>

</body>
</html>

34.5 コンテンツ・アイテム用のレイアウト・テンプレートの作成

レイアウト・テンプレートを作成および編集するには:

  1. テキスト・エディタまたはWYSIWYGツールで新しいレイアウト・テンプレートを作成します。レイアウト・テンプレートの内容の詳細は、第34.2項を参照してください。


    ヒント:

    出発点として使用できる豊富なサンプル・レイアウト・テンプレートをOracle Technology Network(http://www.oracle.com/technetwork/indexes/samplecode/)からダウンロードできます(第34.4項を参照)。


  2. Dynamic Converterの管理ページを開きます。

  3. 「既存のテンプレートのチェックイン」をクリックし、既存のテンプレートをチェックインする手順を実行します(第32.4項を参照)。テンプレート・タイプとしてレイアウト・テンプレートを選択していることを確認します。

  4. 「Dynamic Converterの管理」ページに戻ります。

  5. レイアウト・テンプレートとテンプレート・ルールを関連付けます(第34.6項を参照)。

34.6 レイアウト・テンプレートとテンプレート・ルールの関連付け

「テンプレートの選択ルール」ページで、特定のレイアウト・テンプレートとテンプレート・ルールを関連付けることができます。図34-4の例では、「default_layout」というタイトルのテンプレート・サンプルが選択されています。

図34-4 「テンプレートの選択ルール」ページでレイアウト・テンプレートを選択

「テンプレートの選択ルール」ページ

テンプレート・ルールにレイアウト・テンプレートを指定するには:

  1. Dynamic Converterの管理ページを開きます。

  2. 「テンプレートの選択ルール」をクリックします。

  3. 「テンプレートの選択ルール」ページで、レイアウト・テンプレートを指定するルールをハイライトします。

  4. (「選択したルールのテンプレートとレイアウト」ヘッダーの)「レイアウト」テキスト・ボックスにレイアウトのコンテンツIDを入力します。「使用できるレイアウト」メニューからレイアウト・テンプレートを選択することもできます。

  5. ページの下部にある「更新」をクリックします。

34.7 デフォルト・レイアウト・テンプレートの指定

レイアウト・テンプレートを特定のテンプレート・ルールと関連付けるだけでなく、定義されているテンプレート条件を満たさないすべてのコンテンツ・アイテムに適用するデフォルト・レイアウトも指定できます。デフォルト・レイアウトは、「Dynamic Converterの構成」ページで指定できます。図34-5の例では、「default_layout」というタイトルのテンプレート・サンプルが選択されています。

図34-5 「Dynamic Converterの構成」ページのデフォルト・レイアウト・テンプレート

「Dynamic Converterの構成」ページ

コンテンツ・アイテムに関連付けるデフォルト・レイアウト・テンプレートを設定するには:

  1. Dynamic Converterの管理ページを開きます。

  2. 「構成設定」をクリックします。

  3. 「Dynamic Converterの構成」ページの「デフォルト・レイアウト」ヘッダーで、「レイアウト」テキスト・ボックスにレイアウト・テンプレートのコンテンツIDを入力します。また、「使用できるレイアウト」メニューから、必要なレイアウト・テンプレートを選択できます。

  4. ページの下部にある「更新」をクリックし、デフォルト・テンプレートを有効にします。

34.8 スクリプト、イメージおよびCSSのレイアウト・テンプレートへの組込み

コンテンツ・アイテムに関連付けられているレイアウト・テンプレートには、カスタム・スクリプト、イメージ、カスケーディング・スタイルシート(CSS)などの他のファイルへの参照が組み込まれている可能性があります。実際、旧バージョンのDynamic Converterで作成されたスクリプト・テンプレートが大量に存在する場合、それらのテンプレートからIdoc Scriptタグをコピーして、新しいレイアウト・テンプレートに貼り付けることができます。詳細は、第35章「スクリプト・テンプレート」を参照してください。

コンテンツ・サーバーにチェックインされている各コンテンツ・アイテムは、そのメタデータが変更されると保存場所が変更される可能性があるので(コンテンツ・アイテムのURLは最終的にはメタデータによって決定されます)、組み込まれているファイルに使用する適切なパスを特定することが困難になる可能性があります。したがって、新しいコンテンツ・アイテムは、割り当てられたメタデータと一緒にコンテンツ・サーバーにチェックインされるまで、そのアドレスが不明です。

このタイプの環境では、相対パスはすぐに問題を起こします。コンテンツ・サーバーのどこからでも動作するパスを使用する必要があります。解決策のリストは、第38.7項を参照してください。


注意:

デフォルト・レイアウト・テンプレートをコンテンツ・アイテムに割り当てる手順は、第30.2項を参照してください。旧バージョン(バージョン6以前)のDynamic Converterでは、デフォルト・レイアウトは、コンテンツ・サーバーでの構成変数として割り当てられていました。現在は、「Dynamic Converterの構成」ページでこの設定を実行できます。