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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalインストレーション・ガイド
11gリリース1 (11.1.1.7.0)
B55910-05
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2 Oracle WebCenter Portalのインストール

この章では、Oracle WebCenter Portalのインストール方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

2.1 インストールの準備

Oracle WebCenter Portalをインストールする前に、次のソフトウェアおよびスキーマをインストールする必要があります。

開始前に、表1-3にリストされているインストール前のタスクが完了していることを確認します。

2.2Oracle WebCenter Portalのインストール

デフォルトでは、すべてのOracle WebCenter Portal製品(完全なリストは、第1.3項「Oracle WebCenter Portalの製品」を参照)がシステムにインストールされます。製品のインストール後、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを実行して、選択した製品を構成できます。

この項の内容は次のとおりです。

2.2.1 ソフトウェアの入手

具体的なニーズに応じて、Oracle Fusion Middlewareソフトウェアを入手できる場所は複数あります。詳細は、「Oracle Fusion Middlewareダウンロード、インストール、構成のREADME」ページにある、特定のリリースのREADMEファイルを参照してください。

ダウンロード場所の1つを選択し、「SOA Suite」をダウンロードします。これは、.zipアーカイブ・ファイルとして使用システムに保存されます。

アーカイブ・ファイルをダウンロードした後、インストールを実行するマシンの選択したディレクトリにアーカイブ・ファイルを解凍します。

2.2.2 インストーラの起動

インストーラを実行するには、アーカイブ・ファイルを解凍したディレクトリに移動し、Disk1ディレクトリに切り替えます。

UNIXオペレーティング・システムの場合:

cd unpacked_archive_directory/Disk1
./runInstaller -jreLoc JRE_LOCATION

Windowsオペレーティング・システムの場合:

cd unpacked_archive_directory\Disk1
setup.exe -jreLoc JRE_LOCATION

インストーラでは、システム上のJava Runtime Environment (JRE)の場所のフルパスが必要となります。これは、-jreLocパラメータを使用して指定する必要があります。Oracle WebLogic Serverをインストールしたときに、システムのMiddlewareホーム内のjdk160_versionディレクトリにJREがインストールされています。この場所をJRE_LOCATIONとして使用してインストーラを実行できます。

インストーラによって作成されるログ・ファイルと各ログ・ファイルの内容については、第D.2.1項「インストール・ログ・ファイル」を参照してください。

2.2.3 Oracleインベントリの構成(UNIXのみ)

UNIXオペレーティング・システムにインストールする場合で、Oracle Universal InstallerによるOracle製品のインストールをそのシステム上で初めて行う場合は、インベントリ・ディレクトリの場所を尋ねられます。これは、インストーラがサブディレクトリを設定し、このシステムにインストールされている各Oracle製品のインベントリ・データを保持する場所です。

表2-1の手順に従って、インベントリ・ディレクトリの情報を構成します。詳細は、表で画面名をクリックするか、またはGUIで「ヘルプ」ボタンをクリックします。

表2-1 インベントリ・ディレクトリおよびグループの画面

画面 説明と必須作業

インベントリ・ディレクトリの指定


Oracleインベントリ・ディレクトリおよびそのディレクトリのグループ権限を指定します。グループは、Oracleインベントリ・ディレクトリへの書込み権限を持っている必要があります。

インベントリの場所の確認


createCentralInventory.shスクリプトをrootとして実行します。


2.2.4 インストールの画面と説明

表2-2に、Oracle Universal Installerで表示される画面のリストを示します。表2-2の手順に従って、Oracle WebCenter Portalをインストールします。画面の詳細を参照するには、表の画面名をクリックします。

インストール画面についてさらにヘルプが必要な場合は、付録A「Oracle WebCenter Portalのインストール画面」を参照するか、GUIで「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。

表2-2 Oracle WebCenter Portalのインストール画面

画面 説明と必須作業

ようこそ


このページからOracle Fusion Middlewareのインストーラが開始します。

ソフトウェア更新のインストール


ソフトウェア更新の取得に使用する方法を選択するか、更新しない場合は「ソフトウェア更新のスキップ」を選択します。

更新が見つかった場合、インストーラは、この時点で更新の適用を自動的に試みるため、インストールの実行に使用しているサーバーがインターネットに接続されていることを確認してください。

一部の更新はインストーラの再起動を必要とします。インストーラの再起動が発生した場合、次は「ソフトウェア更新のインストール」画面は表示されません。

前提条件のチェック


必要なすべての前提条件をシステムが満たしていることを確認します。

インストール場所の指定


Oracle MiddlewareホームとOracleホームの場所を指定します。

Oracle共通ホーム(oracle_common)ディレクトリはMiddlewareホーム内に自動的に作成されるため、Oracleホーム・ディレクトリの名前としてoracle_commonを使用しないでください。

アプリケーション・サーバー


アプリケーション・サーバーを選択し、その場所を指定します。

インストール・サマリー


この画面の情報を確認し、「インストール」をクリックしてインストールを開始します。

インストールの進行状況


この画面はインストールの進行状況を示します。

進行状況が100%完了したことを示している場合、「次へ」をクリックして続行します。

インストール完了


「保存」をクリックして構成情報をファイルに保存します。この情報には、後でアクセスするために必要になる可能性のあるポート番号、インストール・ディレクトリ、URLおよびコンポーネント名が含まれます。

構成情報を保存後、「終了」をクリックして画面を終了します。


2.3 Oracle JDeveloperのインストール

Oracle JDeveloperをインストールしてOracle WebCenter Portalとともに使用する場合は、この項の情報を参照してください。

この章の内容は次のとおりです。

2.3.1 Oracle JDeveloperについて

Oracle JDeveloperは、Java、XML、SQLおよびWebサービスの業界標準を使用するWebサービス指向アプリケーション(WebCenter Portalアプリケーションなど)の構築用の無料の統合開発環境(IDE)です。これは、開発ライフサイクル全体をサポートし、アプリケーションのモデリング、コーディング、デバッグ、テスト、プロファイリング、チューニングおよびデプロイのための統合された機能を提供します。

JDeveloperは、Struts、Ant、JUnit、XDocletsおよびCVSのための組込み機能を持つポピュラーなオープンソースのフレームワークやツールと連携して動作します。また、開発者が開発環境に機能を追加したり、開発環境をカスタマイズできるようにするためのExtensions SDKも含まれています。

デプロイメントへのOracle JDeveloperのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperインストレーション・ガイド』を参照してください。

2.3.2 Oracle WebCenter Portalのアプリケーション開発にOracle JDeveloperをインストールする際の特記事項

この項では、Oracle WebCenter PortalとともにOracle JDeveloperをインストールする際に考慮すべき重要な情報を説明します。

通常、Oracle JDeveloperは開発マシンにインストールし、アプリケーションをテストするためにリモートのOracle WebCenter Portalドメインに接続します。


注意:

Oracle JDeveloperとOracle WebCenter Portalは、同じMiddlewareホーム・ディレクトリにはインストールしないようにする必要があります。製品ごとに別のMiddlewareホームを作成する必要があります。



注意:

Windowsオペレーティング・システムでOracle JDeveloperをインストールする場合は、必ず空白を含まないディレクトリを選択します。たとえば、Oracle JDeveloperのインストール・ディレクトリとしてC:\My Homeは使用しません。Oracle JDeveloperのインストール・ディレクトリのパスに空白が含まれている場合、WebCenter Portalアプリケーションのページは表示されません。


JDeveloperを使用してWebCenter Portalアプリケーションを構築するには、ユーザーはWebCenter拡張バンドルをインストールする必要があります。WebCenter拡張バンドルは、JDeveloper Studio Editionに完全なWebCenter機能セットを提供するJDeveloperアドインです。Oracle JDeveloperの入手およびインストールの詳細は、次のURLのOTNでOracle JDeveloperのページを参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/overview/index.html

WebCenter拡張バンドルのインストールの詳細は、『Oracle WebCenter Framework開発者ガイド』のWebCenter拡張バンドルのインストールに関する項を参照してください。


注意:

JDeveloperが参照する(JDeveloperがランタイム・ファイルの格納に使用する)ユーザー・ホーム・ディレクトリの環境変数を設定することを、強くお薦めします。この変数を設定すると、一部の状況で発生することが知られている長いパス名のエラーを受信しないようにできます。

Windows、Linux、UNIXおよびMac OS Xオペレーティング・システムでこの変数を設定する詳細な手順については、『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperインストレーション・ガイド』(Oracle Fusion Applications Edition)のユーザー・ホーム・ディレクトリの設定に関する説明を参照してください。