Oracle Portalでは、Oracle Application Server Wirelessを使用してワイヤレス・デバイスからのリクエストを処理し、ポータルによって提供されるコンテンツを適切な形式に変換します。ポータルでモバイル・アクセスを有効にするには、Portal管理者がOracle PortalでのOracleAS Wirelessの使用方法(「グローバル設定: モバイル」タブ)を構成する必要があります。詳細は、Oracle Fusion Middleware管理者ガイド for Oracle Portalを参照してください。このマニュアルは、Oracle Technology NetworkのOracle Portalの「Documentation」ページ(http://www.oracle.com/technology/products/ias/portal/documentation.html
)で入手できます。
モバイル・ページとは
モバイル・ページとは、モバイル・デバイスでの表示専用に設計されたページです。モバイル・ページでは、情報は階層ツリー構造で表示されます。この構造はレベルによって定義されます。トップ・レベルを含むあらゆるレベルに、任意の数のポートレット、アイテムおよびレベルを含めることができます。これにより、大量のコンテンツを柔軟に表示できるようになりますが、表示されるリストは、ほとんどのモバイル・デバイスの限られた表示サイズに合せて常に制限されます。
モバイル・ページを作成する前の考慮事項
標準ページのみを使用する場合、標準ページはモバイル・デバイスの小さな画面に適切に表示されない場合があります。一方、標準ページとモバイル・ページを作成する場合は、2組のポータル・ページを管理することになります。
モバイル・アクセスが予測される場合は、標準ページがモバイル・デバイスでどのように表示されるかをテストする必要があります。標準ページに移動し、(編集モードで)ページ上部のツールバーにある「モバイル: プレビュー」リンクをクリックします。
一部のOracle Portalの機能(アイテム・バージョニング、アイテム・レベルのセキュリティ、承認チェーンなど)は、モバイル・ページでは使用できません。
モバイル対応コンテンツ
標準ページはモバイル・デバイスに表示できますが、モバイル対応コンテンツのみが表示されます。標準ページの編集時、ページ設計者はページ上部のツールバーにある「モバイル: プレビュー」リンクをクリックして、ページがモバイル・デバイスでどのように表示されるかをプレビューできます。
標準ページの構造は、フラット化されて、モバイル対応のポートレットおよびアイテムのリストになっており、その中からユーザーが選択できます。ページ上のタブは複数のレベルに変換され、ユーザーはそのレベルをドリルダウンしたり、さらにコンテンツを表示できます。詳細は、9.5項「モバイル・デバイスでの標準ページの表示」を参照してください。
モバイル対応のポートレットは、MobileXMLを処理可能なポートレットです。どのポートレットがモバイル対応であるのかは、モバイル・ページにポートレットを追加するときにポートレット・リポジトリでどのポートレットが使用可能であるのかを書き留めることで、簡単に把握できます。
モバイル対応アイテムには、BaseURL、BasePageLinkおよびBaseSubPageDisplayに基づいたアイテムが含まれます。つまり、モバイル・ページに使用できる可能性があるアイテム・タイプには、シンプルURL、URL、ワイヤレスURL、シンプル・ページ・リンク、ページ・リンク、ログイン/ログアウト・リンク、サブページ表示があります。
9.3項「モバイル・ページへのコンテンツの追加」も参照してください。