Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド 11g リリース1 (11.1.1.7.0) B72085-02 |
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この章では、WebCenter Portalアプリケーションで使用されるコンテンツ・リポジトリを構成および管理する方法について説明します。
対象読者
この章の内容は、Fusion Middleware管理者(Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してAdmin
またはOperator
ロールを付与されたユーザー)を対象としています。第1.8項「管理操作、ロールおよびツールの理解」を参照してください。
Oracle WebCenter PortalはJCR 1.0のオープン・ドキュメント標準をサポートしているため、複数のバックエンド・コンテンツ・ストアとの統合が可能です。Oracle WebCenter Portalは、コンテンツ・リポジトリとして、Oracle WebCenter Content Server (Content Server)、Microsoft SharePoint、Oracle Portalおよびファイル・システムをサポートしています。
Oracle WebCenter Portalでは、次のものを使用したコンテンツ統合が可能です。
コンテンツ・リポジトリ・データ・コントロール: コンテンツ・リポジトリへの読取り専用アクセスを可能にし、WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションへのコンテンツの表示方法の厳格な制御を維持します。
ドキュメント・サービス: 組織のコンテンツ・リポジトリに含まれているドキュメントおよび他のタイプのコンテンツをユーザーが表示および管理できるようにします。
コンテンツ・プレゼンタ: エンド・ユーザーが様々な方法でコンテンツを選択し、利用可能な表示テンプレートを使用してコンテンツ・アイテムを表示できるようにします。WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションの開発中に、コンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローを追加できます。または、実行時に編集可能なページにこのタスク・フローを追加できます。
WebCenter Portalアプリケーションのコンテンツの管理と組込みの詳細は、次の関連項目も参照してください。
"分散コンテンツへのアクセスを提供するコンテンツ・リポジトリ接続の構成については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド』のコンテンツの統合に関する項を参照してください。
"コンテンツ・プレゼンタを使用してWebCenter Portalアプリケーション内で分散コンテンツを統合および公開するためのカスタム表示テンプレートの作成については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド』のカスタムのコンテンツ・プレゼンタ表示テンプレートの作成に関する項を参照してください。
"Javaコンテンツ・リポジトリ(JCR)コントロールを使用してコンテンツ・リポジトリへの読取り専用アクセスを可能にする方法については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド』のコンテンツ・リポジトリ接続の構成に関する項を参照してください。
"実行時のドキュメントの管理、表示および検索用の使いやすいインタフェースをエンド・ユーザーに提供するための、WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションでのドキュメント・サービスの統合については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド』のドキュメント・サービスの統合に関する項を参照してください。
WebCenter Portalアプリケーションでの実行時のドキュメント・サービスおよびタスク・フローの使用については、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドのドキュメント・サービスのタスク・フローおよびドキュメント・コンポーネントでの作業に関する項を参照してください。
注意: Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して行ったコンテンツ・リポジトリ構成の変更は、動的ではありません。変更を有効にするには、WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。第8.2項「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。 |
次の各項では、各コンテンツ・リポジトリの前提条件について説明します。
WebCenter Portalユーザーは、ファイルを格納、公開および共有する必要があります。ドキュメント・サービスは、WebCenter Portalアプリケーションにコンテンツの管理および格納機能を提供します。これには、コンテンツのアップロード、ファイルとフォルダの作成および管理、ファイルのチェックアウト、バージョニングなどが含まれます。これらの機能を提供するためには、ドキュメント・サービスは少なくとも1つのコンテンツ・リポジトリ接続をアクティブ(デフォルト)にする必要があります(WebCenter Portalアプリケーションでは複数のコンテンツ・リポジトリ接続をサポートできます)。
Oracle WebCenter Portal: Spaces: Spacesアプリケーションでは、ホーム・スペース、およびドキュメント・サービスがプロビジョニングされたあらゆるスペースに、そのスペース固有のドキュメント・フォルダがあります。このデータはContent Serverリポジトリに格納されます。このリポジトリはSpacesのプライマリ・コンテンツ・リポジトリとして構成されている必要があります。SpacesではContent Serverをアクティブまたはデフォルトのコンテンツ・リポジトリにする必要がありますが、サポートされている他のいずれかのリポジトリにSpacesを接続することも可能です。デフォルトのコンテンツ・リポジトリの設定、およびSpacesコンテンツ・リポジトリに必要な追加のドキュメント・スペース・プロパティの設定の詳細は、第11.8項「コンテンツ・リポジトリ接続の詳細の変更」を参照してください。
その他のWebCenter Portal: Frameworkアプリケーション: コンテンツ・リポジトリをアクティブに設定すると(第11.8項「コンテンツ・リポジトリ接続の詳細の変更」を参照)、特定の接続詳細が指定されていないインスタンスでは、そのコンテンツ・リポジトリがドキュメント・サービス・タスク・フローで使用されます。使用するデフォルトのコンテンツ・リポジトリについては、特定の要件はありません。
Content Serverがプライマリ・アクティブ・コンテンツ・リポジトリである場合(Spacesでは必須)、WebCenter Portalアプリケーションで使用されるものと同じアイデンティティ・ストアにドキュメント・サービスとContent Serverを接続する必要があります。
他のサービス接続と同様に、デプロイ後のコンテンツ・リポジトリ接続は、Fusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドライン・ツールを使用して登録および管理されます。接続情報は構成ファイルおよびMDSリポジトリに格納されます。詳細は、第1.3.5項「WebCenter Portalの構成に関する考慮事項」を参照してください。
WebCenter Portalアプリケーションのバックエンド・サービスを確認および構成するには、常にFusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドライン・ツールを使用してください。デプロイ後にWebCenter Portalアプリケーションに対して行った変更は、Oracle Metadata Service (MDS)リポジトリにカスタマイズとして格納されます。
接続の詳細が定義されると、WebCenter Portalアプリケーション・ユーザーは、<af:image>
、<af:inlineFrame>
、<af:goLink>
などの複数のADF Facesコンポーネント、および組込みのドキュメント・サービス・タスク・フロー(ドキュメント・マネージャ、フォルダ・ビューアおよび最近のドキュメント)を使用して、接続されたコンテンツ・リポジトリのコンテンツを公開できます。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドのページ・コンテンツの使用とドキュメント・サービスのタスク・フローおよびドキュメント・コンポーネントでの作業に関する項を参照してください。
この項では、Oracle WebCenter Content Server 11g (Content Server)コンテンツ・リポジトリをWebCenter Portal: SpacesおよびWebCenter Portal: Frameworkアプリケーション用に構成するための手順を説明します。特に明記しないかぎり、次の手順はSpacesおよびFrameworkアプリケーションの両方に共通です。
この項の内容は次のとおりです。
この項では、第11.2.3項「WebCenter Portalアプリケーション用のContent Serverの構成」に進む前に理解する必要がある前提条件と他の考慮事項について説明します。
この項の内容は次のとおりです。
Content Server
Oracle WebCenter Content Server 11g (Content Server)を構成するには、Content Serverがすでにインストールされていることが必要です。Content Serverは、Oracle Fusion MiddlewareのコンポーネントであるOracle WebCenter Contentの一部としてインストールされます。Oracle WebCenter Contentについては、Oracle WebCenter Contentインストール・ガイドで説明しています。
旧バージョンのContent Serverがすでにインストールされている場合は、Oracle WebCenter Content Server 11gにアップグレードしてから、Content Server 11gの構成を行ってください。Oracle WebCenter Content Server 11gへのアップグレードの詳細は、Oracle Fusion Middleware Enterprise Content Managementアップグレード・ガイドのOracle Enterprise Content Management Suite環境のアップグレードに関する項を参照してください。
Inbound Refinery
インストールの一部として、Oracle WebCenter Content: Inbound Refinery (Inbound Refinery)もインストールすることをお薦めします。Inbound Refineryは、ドキュメント、デジタル・イメージ、モーション・ビデオなどの電子アセットのファイル変換を管理する変換サーバーです。ドキュメントやイメージのサムネイル機能や、ビデオのストーリーボード機能も提供します。Inbound Refineryを使用して、Content Serverに格納されているコンテンツ・アイテムを変換できます。Inbound Refineryのインストールについては、Oracle WebCenter Contentインストール・ガイドでも説明しています。
注意: Content ServerとInbound Refineryは、同じドメインにインストールする必要があります。Content ServerとInbound Refineryは、WebCenter Portalと同じドメインにインストールすることをお薦めします。これらを同じドメインにインストールすると、外部LDAP認証プロバイダを使用するための追加構成は必要なくなります。 |
Content ServerとInbound Refineryをインストールした後は、インストール後の初期設定の構成も完了しておく必要があります。この構成については、Oracle WebCenter Contentインストール・ガイドのContent Serverインスタンスの構成に関する項で説明しています。次の表に示すWebCenter Portal固有の追加指示も含めて、Content ServerとInbound Refineryの両方の設定を構成します。設定を更新した後は、必ずサーバーを再起動してください。
Content Server
設定 | 説明 |
---|---|
サーバーのソケット・ポート |
これは、RIDCを使用して接続するintradocポートです(デフォルトは |
受信ソケット接続アドレス・セキュリティ・フィルタ |
どのマシンがソケット接続によってContent Serverにアクセスできるかを指定するサーバー・フィルタ。この値は、 |
フルテキスト検索 (オプションですがお薦めします) |
内部 |
Inbound Refinery
設定 | 説明 |
---|---|
サーバーのソケット・ポート |
これは、RIDCを使用して接続するintradocポートです。この値はインストール後の構成ページで入力されており、Inbound Refineryの構成情報ページにある |
受信ソケット接続アドレス・セキュリティ・フィルタ |
どのマシンがRIDCによってInbound Refineryにアクセスできるかを指定するサーバー・フィルタ。この値は、 |
フルテキスト検索 (オプションですがお薦めします) |
内部 |
SpacesアプリケーションまたはFrameworkアプリケーションと同じアイデンティティ・ストアLDAPサーバーを使用するように、Content Serverを構成する必要があります。アイデンティティ・ストアを外部のLDAPサーバーに再度関連付ける方法の詳細は、第30.1項「外部LDAPサーバーへのアイデンティティ・ストアの再関連付け」を参照してください。
Content ServerとInbound Refineryは、同じドメインにインストールする必要があります。Content ServerとInbound Refineryは、WebCenter Portalと同じドメインにインストールすることをお薦めします。これらを同じドメインにインストールすると、外部LDAP認証プロバイダを使用するための追加構成は必要なくなります。
図11-1のフロー・チャートは、WebCenter Portalアプリケーション(SpacesおよびFrameworkアプリケーション)でContent Serverを機能させるための前提条件と必要なタスクの概要を示しています。フロー・チャート内の手順については、表11-1と、第11.2.3項「WebCenter Portalアプリケーション用のContent Serverの構成」内の各項で説明します。
図11-1 WebCenter Portalアプリケーション用のContent Serverの構成
表11-1 WebCenter Portal固有のContent Server構成タスク
タスク | 説明 | ドキュメント |
---|---|---|
必須コンポーネントの有効化 |
必須 Folders_gコンポーネント(Content Server内でコンテンツへの階層フォルダ・インタフェースを提供するコンポーネント)と、WebCenterConfigureコンポーネント(WebCenter Portalアプリケーション用にContent Serverのインスタンスを構成するコンポーネント)を有効化する必要があります。また、FrameworkFoldersフォルダ・コンポーネント(Folders_gコンポーネントと非互換のコンポーネント)を無効化する必要があります。 |
第11.2.3.1項「必須コンポーネントの有効化」を参照してください。 |
Dynamic Converterコンポーネントの構成 |
オプションですが、強くお薦めします このコンポーネントによってHTMLレンディションが可能になります。DynamicConverterコンポーネントとWebCenterConfigureコンポーネントの両方がインストールされている場合、WebCenter Portalでスライド・プレビューアを使用できます。 |
第11.2.3.2項「Dynamic Converterコンポーネントの構成」を参照してください。 |
Inbound Refineryの構成 |
オプションですが、強くお薦めします これは、ドキュメント、デジタル・イメージ、モーション・ビデオなどの電子アセットのファイル変換を管理する変換サーバーです。ドキュメントやイメージのサムネイル機能や、ビデオのストーリーボード機能も提供します。Inbound Refineryを使用して、Content Serverに格納されているコンテンツ・アイテムを変換できます。 |
第11.2.3.3項「Inbound Refineryの構成」を参照してください。 |
Content Server用のSecure Sockets Layer (SSL)の構成 |
オプションですが、強くお薦めします セキュアなアイデンティティ伝播を保証するには、Content Serverに対してSSLを設定します。 |
第34.7項「SSLを使用したSpacesからContent Serverへの接続の保護」を参照してください。 また、第11.2.3.4項「Content Serverに対するSSLの設定」も参照してください。 |
WebCenter PortalでのiFrame化UIの有効化 |
オプションですが、強くお薦めします iFrame化が構成されていない場合、ドキュメント・マネージャのドキュメント・レンディション・サポート、拡張メタデータ編集、IFRAME機能などの一部の機能が使用できなくなります。 |
第11.2.3.5項「WebCenter PortalでのiFrame化UIの有効化」を参照してください。 詳細は、付録B「WebCenter PortalのOracle HTTP Server構成」を参照してください。 |
オプション デフォルトの検索アダプタを上書きして、ドキュメント、ページ、人などのWebCenter Portalリソースの統合ランキング結果の取得にOracle SESを使用できます。 |
第22.6.2項「Oracle SES検索のためのOracle WebCenter Portal: Content Serverの設定」を参照してください。 また、第11.2.3.6項「SESクローラの構成」も参照してください。 |
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Site Studioの構成 |
オプションですが、強くお薦めします Site Studioを構成すると、Site Studioを使用してSite Studioアセット(リージョン定義および表示テンプレート)を作成し、そのアセットをコンテンツ・プレゼンタで使用できるようになります。Site Studioが不要であることが確実ではない場合、後でやり直すことがないように、インストールおよび構成することを強くお薦めします。 |
第11.2.3.7項「Site Studioの設定」を参照してください。 詳細は、Oracle WebCenter Content Content Serverシステム管理者ガイドのコンポーネントの有効化と無効化に関する項と、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドのコンテンツ・プレゼンタでのコンテンツの公開に関する項も参照してください。Oracle WebCenter Site Studio管理者ガイドも参照してください。 |
オプションですがお薦めします フルテキストの検索および索引付け機能の構成はオプションですが、フルテキスト検索用にOracleTextSearchオプションを使用することをお薦めします。このオプションは、Oracle Databaseとの組合せでのみ使用可能なことに注意してください。 |
第11.2.3.8項「OracleTextSearchの有効化」を参照してください。 詳細は、Oracle WebCenter Contentインストール・ガイドのContent Server用のOracle Text Searchの構成に関する項と、Oracle WebCenter Content Serverアプリケーション管理者ガイドのSite Studioの統合に関する項も参照してください。 |
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コンテンツ・プロファイルの作成 |
オプション WebCenter PortalアプリケーションでiFrame化が有効化されている場合、ユーザーは必要に応じて、Content Serverプロファイルに基づいてコンテンツをアップロードできます。 |
第11.2.3.9項「Content Serverでのコンテンツ・プロファイルの作成」を参照してください。 コンテンツ・プロファイルの作成の詳細は、Oracle WebCenter Content Serverアプリケーション管理者ガイドの「メタデータの管理」の章を参照してください。 |
オプション ドキュメント・サービスでは、アイテム・レベル・セキュリティ(ILS)を使用して、デフォルトのSpacesドキュメント・セキュリティ・モデルを上書きしたり、FrameworkアプリケーションでContent Serverドキュメント・セキュリティを公開することができます。ILSにより、Content Serverフォルダ(およびその子)または個々のドキュメントが一意のセキュリティ権限を保有できます。 |
第11.2.3.10項「WebCenter Portalアプリケーションでのアイテム・レベル・セキュリティの構成」を参照してください。 Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドのフォルダまたはファイルのセキュリティ・オプションの設定に関する項も参照してください。 |
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追加オプション構成 |
オプション 残りの構成が完了したら、必要に応じてFileStore Providerコンポーネントの構成およびノード・マネージャの設定が可能です。 |
第11.2.3.11項「追加のオプション構成」を参照してください。 |
Content ServerとFrameworkアプリケーション間のセキュリティの構成 |
Frameworkアプリケーションでは必須(Spacesには適用されません) Frameworkアプリケーションと連携するようにContent Serverを構成するには、まず開発環境でコンテンツ・セキュリティとユーザーを設定してから、これらを本番環境に移行する必要があります。 |
第11.2.3.12項「Content ServerとWebCenter Portal: Frameworkアプリケーション間のセキュリティの構成」を参照してください。 |
Content Server接続の登録 |
必須 Frameworkアプリケーションについては、アプリケーションからContent Serverへの接続を構成する必要があります。Spacesについては、ほとんどの場合、Spacesの最初の起動時に接続が構成されますが、少なくとも接続のテストを行って、接続が使用している環境用に正しく構成されていること、およびデータが正しくシードされていることを確認してください。 |
Frameworkアプリケーションについては、第11.2.3.13.1項「Frameworkアプリケーション用のContent Server接続の構成」を参照してください。Spacesについては、第11.2.3.13.2項「Spaces用のContent Server接続の構成」を参照してください。Spacesについては、第11.2.3.13.3項「Content ServerにシードされたSpacesデータの確認」の説明に従って、シードされたデータを確認する必要もあります。 |
Content Server 11gのインストールまたはこのバージョンへのアップグレードが完了したら、表11-1に示す構成タスクを実行します。特に明記しないかぎり、これらのタスクはSpacesおよびFrameworkアプリケーションの両方に共通です。
注意: 構成を開始する前に、この項の構成手順の開始点を定義した第11.2.1項「Content Serverを構成するための前提条件」で説明しているインストール手順と構成手順を完了しておく必要があります。 |
注意: 競合を回避し、複数のContent Serverインスタンス間のドキュメントの移行を保証するために、Content Serverインスタンスで一意の自動採番接頭辞を入力したことを確認してください。 |
この項の内容は次のとおりです。
必須
次の手順に従って、Content Serverが必要とするコンポーネントを有効化します。これには、FrameworkFolders
フォルダ・コンポーネント(Folders_g
コンポーネントと非互換のコンポーネント)が無効化されていることの確認、Folders_g
コンポーネント(Content Server内のコンテンツへの階層フォルダ・インタフェースを提供するコンポーネント)の有効化、およびWebCenterConfigure
コンポーネント(WebCenter Portalアプリケーション用にContent Serverのインスタンスを構成するコンポーネント)の有効化が含まれます。WebCenterConfigure
コンポーネントの機能の詳細は、第11.2.3.1.1項「WebCenterConfigureコンポーネントに関する必要な知識」を参照してください。
必須コンポーネントを有効化する手順は次のとおりです。
管理サーバーにログオンし、「管理サーバー」ページを開きます。
「管理サーバー」ページには、Content Serverで「管理」→「管理サーバー」と移動することによりアクセスできます。
「コンポーネント・マネージャ」をクリックします。
「コンポーネント・マネージャ」ページが表示されます。
「FrameworkFolders」チェック・ボックスが選択解除されていることを確認します。
「WebCenterConfigure」のチェック・ボックスと、有効化する他のコンポーネントのチェック・ボックスを選択します。
Inbound Refineryがインストールされており、これを使用することを予定している場合は、「コンポーネント・マネージャ」ページで「InboundRefinerySupport」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。また、Dynamic Converterを使用することを予定している場合は、後で有効化しなくてすむように、これもここで選択できます。
「更新」をクリックします。
「拡張コンポーネント・マネージャ」をクリックします。
「コンポーネント・マネージャ」ページが表示されます。
「無効なコンポーネント」リスト・ボックスでFolders_g
を選択して、「有効化」をクリックします。
Content Serverインスタンスを再起動します。
WebCenterConfigureコンポーネントを有効化すると、Content Serverで次のタスク(表11-2)が実行されます。
表11-2 WebCenterConfigureコンポーネントに関連付けられたタスク
タスク | タスクの完了を検証するポインタ |
---|---|
アカウントの有効化 |
「Content Server」→「管理」→「管理サーバー」→「一般構成」→「アカウントの有効化」チェック・ボックス または
|
リリース前のドキュメントに対する更新の許可 |
「Content Server」→「管理」→「管理サーバー」→「一般構成」→「追加の構成変数」 または
設定が |
フォルダのキャッシュの無効化 |
または
|
次のメタデータ・フィールドの追加
|
メタデータ・フィールドの表示、編集および追加は、「Content Server」→「管理」→「管理アプレット」→「構成マネージャ」→「情報フィールド」タブで行えます。 |
次のフォルダ設定の設定(
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「Content Server」→「管理」→「フォルダ構成」→「システムのデフォルト情報のフィールド構成」 「Content Server」→「管理」→「フォルダ構成」→「フィールド情報の継承構成」 |
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「Content Server」→「管理」→「管理アプレット」→「ワークフロー管理」→「オプション」→「トークン」メニュー |
3つの |
|
Site StudioをWebCenter Portal環境で動作させるための、Site Studioコンテンツの切替えウィザードの特定の動作の上書き |
それによって、コンテンツ・プレゼンタ内からSite Studioコンテンツの切替えウィザードとSite Studioコントリビュータ・エディタにアクセスして、WebCenter PortalからSite Studioドキュメントの追加および編集を行えるようになります。
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11.1.1.6.0形式へのPersonalSpaceロールとデフォルト属性のアップグレード |
Content Serverに旧バージョン(11.1.1.5.0およびこれより前)のPersonalSpaceロール形式が含まれている場合、WebCenterConfigureを有効化すると、PersonalSpaceロールとデフォルト属性が11.1.1.6.0形式にアップグレードされます。 11.1.1.5.0およびこれより前の形式: ロール:
デフォルトの属性:
11.1.1.6.0形式: ロール:
デフォルトの属性:
|
オプションですが、強くお薦めします
この構成は、WebCenter Portalのスライド・プレビューア機能用に必要です。この機能では、Dynamic Converterによってオンザフライで生成されるHTMLレンディションが使用されます。
Dynamic Converterの構成には、Dynamic Converterの有効化と、Dynamic Converterの利用が可能なファイル・タイプの定義の2つの手順が含まれます。必須コンポーネントを有効化したときにすでにDynamic Converterを有効化してある場合は、有効化の手順はスキップして、ファイル・タイプの定義の手順に直接進むことができます。
Dynamic Converterの有効化
Dynamic Converterを有効化する手順は次のとおりです。
管理サーバーにログオンし、「管理サーバー」ページを開きます。
「管理サーバー」ページには、Content Serverで「管理」→「管理サーバー」と移動することによりアクセスできます。
「コンポーネント・マネージャ」ページで「DynamicConverter」チェック・ボックスを選択します。
「更新」をクリックします。
Content Serverインスタンスを再起動します。
Dynamic Converterに送信するファイル・タイプの設定
Dynamic Converterの利用が可能なファイル・タイプを定義する手順は次のとおりです。
Content Serverにログインして、「管理」→「Dynamic Converterの管理」→「構成設定」→「変換フォーマット」を選択します。
「Dynamic Converterの管理」メニュー・オプションは、Dynamic Converterコンポーネントを有効化した後にContent Serverインスタンスを再起動しないと、表示されません。
Dynamic Converterを有効化するファイル・フォーマットをドロップダウン・リストから選択します。HTMLレンディションを必要とするすべてのドキュメント・フォーマット(Word、Excel、PowerPoint、PDFなど)を選択します。
オプションですが、強くお薦めします
Inbound Refineryは、ドキュメント、デジタル・イメージ、モーション・ビデオなどの電子アセットのファイル変換を管理する変換サーバーです。ドキュメントやイメージのサムネイル機能や、ビデオのストーリーボード機能も提供します。Inbound Refineryを使用して、Content Serverに格納されているコンテンツ・アイテムを変換できます。
Inbound Refineryを構成するには、Content ServerからInbound Refineryへの送信プロバイダを設定し、変換するファイル・タイプを指定する必要があります。また、Inbound RefineryでPDFExportConverterを有効化し、他の変換設定を設定する必要もあります。必要に応じて、wikiおよびブログのPDFへの変換も有効化します。
Inbound Refineryの構成前に、次のことを完了しておきます。
Inbound Refineryのインストール(第11.2.1.1項「インストールに関する前提条件」を参照)
インストール後の初期構成(第11.2.1.2項「構成に関する前提条件」を参照)
InboundRefinerySupport
コンポーネントが有効化されていることの確認(第11.2.3.1項「必須コンポーネントの有効化」を参照)
この項の内容は次のとおりです。
変換するファイルをContent ServerからInbound Refineryに送信できるようにするには、「Inbound Refinery変換ジョブの処理」オプションを選択して、Content ServerからInbound Refineryへの送信プロバイダを設定する必要があります。
送信プロバイダを作成する手順は次のとおりです。
「Content Serverの管理」メニューから「プロバイダ」を選択します。
「プロバイダ」ページの「新規プロバイダの作成」セクションで、「送信」行にある「追加」をクリックします。
次のフィールドに値を入力します。
プロバイダ名: 送信プロバイダの対象であるInbound Refineryインスタンスについて説明する、空白を含まない任意の短い名前。Inbound Refineryのインスタンス名と同じ名前を使用することをお薦めします。
プロバイダの説明: 送信プロバイダの説明。
サーバー・ホスト名: Inbound Refineryインスタンスを実行するホスト・マシン名(例: myhost.example.com
)。
HTTPサーバー・アドレス: Inbound Refineryインスタンスのアドレス(http://myhost.example.com:16250
など。16250
はWebポートです)。
サーバー・ポート: Inbound RefineryインスタンスのIntradocServerPort値。この値はインストール後の構成ページで入力されており、Inbound Refineryの構成情報ページにある「サーバー・ポート」で確認できます。また、FMW_HOME/user_projects/domains/ucm_domain/ucm/ibr/config/config.cfg
ファイル内のIntradocServerPort
でも確認できます。
Inbound Refinery構成情報ページを表示する手順は次のとおりです。
Content Serverにログインして、「管理」→「<インスタンス名>の構成」を選択します。
「サーバーの構成」をクリックしてサーバーの構成を表示します。
インスタンス名: Inbound Refineryのインスタンス名(config.cfg
ファイル内のIDC_Name
値)。この値はインストール後の構成ページで「コンテンツ・サーバーのインスタンス名」として入力されます。インスタンス名を検索するには、Inbound Refineryにログインし、「管理」→「<インスタンス名>の構成」を選択します。
相対Webルート: Inbound RefineryインスタンスのWebルート(例: /ibr/
)。
「変換オプション」で、「Inbound Refinery変換ジョブの処理」を選択します。「Inbound Refineryの読取り専用モード」は選択しないでください。
「追加」をクリックします。
Content Serverを再起動します。
「プロバイダ」ページに戻り、プロバイダの「接続状態」の値がgood
になっていることを確認します。
値がgoodでない場合は、これまでのすべての入力値に誤りがないことを再確認するとともに、Content ServerインスタンスとInbound Refineryインスタンスが互いにping可能なことを確認します。
PDFExportConverter
はOutsideInを使用してドキュメントをPDFファイルに直接変換します。この変換はプラットフォームをまたがって実行でき、サード・パーティ製品は何も必要としません。Inbound Refineryに対してPDFExportConverter
をサーバー機能として有効化できます。
Inbound RefineryでPDFExportConverter
を有効化する手順は次のとおりです。
「Inbound Refinery管理」メニューから「管理サーバー」を選択し、「コンポーネント・マネージャ」を選択します。
「PDFExportConverter」
を選択して「更新」をクリックします。
「OK」をクリックして、この機能を有効化します。
Inbound Refineryを再起動します。
PDFコンバータ設定を設定する手順は次のとおりです。
Inbound Refineryに再びログインします。
「変換設定」を選択し、「プライマリWebレンディション」を選択します。
「PDFエクスポートによるPDFへの変換」を選択します。
「変換設定」を選択し、「追加レンディション」を選択します。
「Outside Inを使用するサムネイル・イメージの作成」を選択します。
「変換設定」→「サードパーティ・アプリケーションの設定」→「標準のOutsideInフィルタ・オプション」→「オプション」を選択します。
フォントへのパスをInbound Refineryシステム上のフォントに設定します。
「UNIXレンダリング・オプション」で、「内部グラフィック・レンダリングの使用」を選択します。
「更新」をクリックします。
詳細は、Oracle Fusion Middleware Conversion管理者ガイドのプライマリWeb表示可能レンディションとしてのPDFファイルの設定に関する項を参照してください。
どのファイルを変換対象としてInbound Refineryに送信するかをContent Serverに示すために、ファイル・フォーマットを選択する必要があります。
変換するファイル・フォーマットを選択する手順は次のとおりです。
「Content Serverの管理」メニューから、「リファイナリ管理」を選択し、ファイル・フォーマット・ウィザードを選択します。
注意: Inbound Refineryインスタンスへの有効な送信プロバイダがない場合や、 |
Content Serverによって「ファイル・フォーマット・ウィザード」ページが表示されます。このページでは、Content Serverへのチェックイン時に変換対象としてInbound Refineryに送信するファイル・フォーマットを構成します。
変換対象のフォーマットを選択します。
変換対象としてInbound Refineryに送信するすべてのファイル・タイプを確実に選択してください。HTMLは選択しません。また、wikiとブログについても、WebCenterConversionsコンポーネントを介してこれらの変換を有効化していない場合は選択しないでください。この有効化については、第11.2.3.3.4項「WikiおよびブログのPDFへの変換の有効化」で説明します。
「更新」をクリックします。
オプション
WebCenter PortalアプリケーションでwikiおよびブログのPDFへの変換を有効化するためには、まず次のことを実行する必要があります。
Inbound RefineryとのOpenOffice統合の設定。詳細は、Oracle Fusion Middleware Conversion管理者ガイドのプライマリWeb表示可能レンディションとしてのPDFファイルの設定に関する項を参照してください。
Oracle Fusion Middleware Conversion管理者ガイドのOpenOfficeクラス・ファイルのクラスパスの設定に関する項で説明している手順を実行します(ホストにログインしないでOpenOfficeを使用する方法に関する項も参照してください)。
wikiおよびブログのPDFへの変換を有効化するには、まず、Inbound RefineryサーバーとContent Serverのそれぞれで、WebCenterConversionsコンポーネントをインストールし、HTMLのPDFへの変換を実行するOpenOfficeを構成する必要があります。WebCenterConversionsコンポーネントによってHtmToPDFOpenOffice変換オプションが追加されます。このオプションでは、Inbound RefineryでOpenOffice変換が活用されます(したがって、そのInbound Refineryに対してOpenOfficeが構成されていることが必要です)。
次に示す手順は順序どおり実行する必要がある点に注意してください。Inbound Refineryをインストールおよび有効化せずに、ファイル・フォーマット・ウィザードでWikiおよびブログを選択して有効化すると、Inbound Refineryの変換キューでWikiおよびブログ・ドキュメントがスタックします。
ヒント: Oracle Fusion Middleware Conversion管理者ガイドのOpenOfficeによってPDFに変換されるファイル・フォーマットに関する項も参照してください。 |
WebCenterConversionコンポーネントをインストールする手順は次のとおりです。
Inbound Refineryサーバーにログインします。
「管理」をクリックし、「管理サーバー」を選択します。
Inbound Refineryの「管理サーバー」ページが表示されます。
「コンポーネント・マネージャ」で、「拡張コンポーネント・マネージャ」リンクをクリックします。
「コンポーネント・マネージャ」ページが表示されます。
「新規コンポーネントのインストール」セクションで、コンパニオンCDから「WebCenterConversions.zip」を選択して「インストール」をクリックします。
WebCenterConversionコンポーネントが「無効なコンポーネント」ボックスに表示されます。
「WebCenterConversion」を選択して「有効化」を選択します。
Inbound Refineryサーバーを再起動します。
WebCenterConversionコンポーネントを有効化する手順は次のとおりです。
Inbound Refineryサーバーで、「変換設定」の下にある「変換リスト」リンクをクリックします。
これにより、「変換リスト」ページが表示されます。
「変換」表で、HtmToPDFOpenOffice
に対して「承認」チェック・ボックスを選択して「更新」をクリックします。
関連付けられたContent Serverインスタンスの、Content Serverのファイル・フォーマット・ウィザードで、Wikiとブログのオプションが表示されるようになります。
Content ServerでWikiおよびブログのPDFへの変換を有効化する手順は次のとおりです。
Content Serverにログインします。
「管理」ノードを開き、「リファイナリ管理」を開いて、ファイル・フォーマット・ウィザードをクリックします。
「ファイル・タイプの選択」で、「Wiki」および「ブログ」チェック・ボックスを選択して「更新」をクリックします。
リポジトリ接続を作成するSpacesまたはFrameworkアプリケーションとContent Serverが、同じシステム上または信頼できる同じプライベート・ネットワーク上にない場合、アイデンティティ伝播はセキュアではありません。セキュアなアイデンティティ伝播を保証するには、さらにContent Serverに対してSSLを設定する必要があります。Content Serverに対するSSLの設定手順の詳細は、第34.7項「SSLを使用したSpacesからContent Serverへの接続の保護」を参照してください。
オプションですが、強くお薦めします
WebCenter Portalアプリケーション(つまり、SpacesおよびFrameworkアプリケーション)では、ドキュメント・マネージャのドキュメント・レンディションや拡張メタデータ編集などの特定の機能に対して、iFrameに表示されたContent Server UIが使用されます。iFrameはドメイン間の通信をサポートしていないため、WebCenter PortalアプリケーションとContent Serverが(Webアドレスにおいて)同じドメインにない場合は、後述の説明に従ってOracle HTTP Server (OHS)を構成する必要があります。この構成を行わないと、iFrame化機能を使用できません。
注意: iFrame化のサポートを有効化する前に、第32.2.5項「Oracle HTTP Serverのインストールと構成」の説明に従って、Oracle HTTP Server (OHS)のインストールと構成を完了しておく必要があります。 |
WebCenter PortalアプリケーションでiFrame化UIを有効化する手順は次のとおりです。
mod_wl_ohs.conf
ファイルを開いて、このファイルが適切なContent Serverインスタンスを指していることを確認します。
このファイルのデフォルトの場所は、OHS_HOME
/Oracle_WT1
/instances/
instance1
/config/OHS/ohs1/mod_wl_ohs.conf
です。
Content Serverの接続プロパティを次のように更新します。
webContextRoot='/cs'
この設定は、OHSが設定されていない場合や、正しく動作していない場合には、設定しないでください。
Content Serverが複数ある場合には、別のコンテキスト・ルートを使用するように2番目のサーバーを再構成します。
Content ServerおよびadfAuthentication保護URI情報でmod_wl_ohs.conf
ファイルを更新することによって、OHSを構成します。次に例を示します。
<Location /cs> SetHandler weblogic-handler WeblogicHost example.com WeblogicPort 9400 </Location> <Location /adfAuthentication> SetHandler weblogic-handler WeblogicHost example.com WeblogicPort 9400 </Location>
Content ServerがOracle AutoVue VueLinkサーブレットで構成されている場合は、次の追加エントリを含めます。
<Location /vuelink> SetHandler weblogic-handler WeblogicHost example.com # Same as /cs entry WeblogicPort 9400 # Same as /cs entry </Location>
mod_wl_ohs.conf
ファイルによるOHSの構成の詳細は、付録B「WebCenter PortalのOracle HTTP Server構成」を参照してください。
SpacesまたはFrameworkアプリケーションを開いて、iFrame化機能が使用可能なことを確認します。
これでWebCenter PortalアプリケーションのフロントエンドがOHSになったため、SpacesまたはFrameworkアプリケーションにはOHSを介してアクセスする必要がある点に注意してください。したがって、次のように指定してアプリケーションにアクセスします。
http://<host>:<OHSPort>/webcenter
次に例を示します。
http://example.com:7777/webcenter
オプション
SESクローラの構成は、第22.6.2項「Oracle SES検索のためのOracle WebCenter Portal: Content Serverの設定」の手順に従ってください。
オプションですが、強くお薦めします
Site Studioの構成はオプションですが、この構成を行わないと、コンテンツ・プレゼンタでのSite Studio関連のアセットの作成および使用はできません。Site Studioが不要であることが確実ではない場合、後でやり直すことがないように、インストールおよび構成することをお薦めします。
Site Studioを有効化する手順は次のとおりです。
Content Serverにログインして、「管理サーバー」ページを開きます。
「コンポーネント・マネージャ」ページが表示されます。
「すべての機能」をクリックします。
ドキュメント管理、フォルダ、Inbound Refinery、統合およびWebコンテンツ管理カテゴリのすべてのコンポーネントが表示されます。
有効化する各コンポーネントのチェック・ボックスを選択します。次のコンポーネントを有効化する必要があります。
LinkManager
SiteStudio
SiteStudioExternalApplications
DBSearchContainsOpSupport (OracleTextSearchでは不要)
Site Studioでは、OracleTextSearchまたはフルテキスト検索がサポートされています(メタデータ検索はサポートされていません)。OracleTextSearchを構成する場合は、DBSearchContainsOpSupportは有効化しないでください。しかし、フルテキスト検索を構成する場合は、Site Studio Designerを正しく動作させるためにDBSearchContainsOpSupportを有効化する必要があります。
「更新」をクリックします。
Content Serverインスタンスを再起動します。
Content Serverに再度ログインして、「管理」ページを開きます。
「Site Studioの管理」を選択し、「デフォルトのプロジェクト・ドキュメント情報の設定」を選択します。
デフォルトを受け入れて「更新」をクリックします。
「Site Studioの管理」を選択し、「デフォルトのWebアセット・ドキュメント情報の設定」を選択します。
デフォルトを受け入れて「更新」をクリックします。
Site Studio Designerを使用するには、Content Serverコンソールにログインし、「ダウンロード」
に移動して、Site Studio Designerのダウンロードとインストールを実行します。
オプションですがお薦めします
OracleTextSearchはオプションですが、フルテキスト検索用にOracleTextSearchオプションを使用することをお薦めします。デフォルトでは、Content Serverが使用するデータベースは、メタデータのみの検索および索引付けの機能を提供するように設定されます。しかし、フルテキストの検索および索引付け機能も追加でサポートするように、データベースのデフォルト構成を変更できます。
このオプションはOracle Databaseとの組合せでのみ使用可能なことに注意してください。メイン・スキーマに対して使用するデータベース・タイプにかかわらず、Oracle DatabaseにOracleTextSearchの索引が常に含まれている必要があります。詳細は、Oracle WebCenter Contentインストール・ガイドのContent Server用のOracle Text Searchの構成に関する項と、Oracle WebCenter Content Serverアプリケーション管理者ガイドのSite Studioの統合に関する項を参照してください。
オプション
WebCenter PortalアプリケーションでiFrame化が有効化されている場合、ユーザーは必要に応じて、Content Serverプロファイルを使用してコンテンツをアップロードできます。Content Serverプロファイルの詳細は、Oracle WebCenter Content Serverアプリケーション管理者ガイドのプロファイルを使用したコンテンツ画面のカスタマイズに関する項を参照してください。
Oracle WebCenter Content Serverユーザーズ・ガイドの付録「ユーザー・インタフェース」にあるコンテンツ・チェックイン・フォームに関する項で説明している各フィールド(表を参照)は、Content Serverでは必須です。どのコンテンツ・プロファイルもこれらを含んでいる必要があります。含んでいないと、チェックインが失敗します。表に示されているように、一部のフィールドは非表示フィールドまたは情報フィールドとしてプロファイルに追加できます。
Content Serverプロファイルには、Content Serverにファイルをアップロードするために必要となる必須フィールドに加えて、ドキュメント・ライブラリおよびSpacesでアップロード・プロファイルを正しく動作させるための次のフィールドも含める必要があります。
xCollectionID
: フォルダ名の永続化用
xIdcProfile
: プロファイル値の永続化用
dRevLabel
: 新しいバージョンのチェックインを可能にするために、CHECKIN_SEL_FORM
APIで必要
これらのフィールドを非表示フィールドとしてプロファイルに追加できます。
オプション
ドキュメント・サービスでは、アイテム・レベル・セキュリティ(ILS)を使用して、デフォルトのSpacesドキュメント・セキュリティ・モデルを上書きしたり、FrameworkアプリケーションでContent Serverドキュメント・セキュリティを公開することができます。ILSにより、Content Serverフォルダ(およびその子)または個々のドキュメントが一意のセキュリティ権限を保有できます。
この項の内容は次のとおりです。
Oracle WebCenter Portalでは、ファイルまたはフォルダにカスタムの権限を設定できます。この機能は、アイテム・レベル・セキュリティ(ILS)と呼ばれます。構成された時点で、スペースのドキュメント・ページからアクセスできます。
注意: Spacesでは、ユーザー数が増大すると、スペースのプライマリ・セキュリティ・メカニズムとしてILSを使用することは管理が困難になる場合があります。また、ILSはSpacesセキュリティ・モデルほど効果的でないことがあります。そのためILSの使用は、Spacesセキュリティ・モデルに収まらないドキュメントまたはフォルダに対してセキュリティを定義する場合のみとすることをお薦めします(たとえば、限定されたユーザー・セットのみがアクセス可能なドキュメントおよびフォルダなどです)。セキュリティの詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドのスペースのロールと権限の管理に関する項を参照してください。 |
ILSを使用して、既存のファイルまたはフォルダのセキュリティをカスタムの権限セットに置換できます。
カスタム権限は、ファイルに適用された場合は、そのファイルにのみ影響します。
フォルダに適用された場合は、更新後のセキュリティがすべての子のファイルとフォルダに再帰的に伝播され、固有のカスタム権限が設定されたフォルダが検出されると、そこで伝播が停止されます。ファイルに固有のカスタム権限がすでに設定されている場合、そのファイルには伝播は影響しません。
注意: ILSは、Spacesアプリケーション内のスペースのルート・フォルダには適用できません。これは、スペースのファイルまたはフォルダのアイテム・レベル・セキュリティが削除されたときに、そのファイルまたはフォルダに対して、そのスペースのセキュリティを適切にリストアするためです。 |
Content Server内で、ILSはACL、アカウントおよび他のメタデータ・フィールド設定の組合せとして実装されます。ILSを有効化するには、Content Serverが適切に構成されていることが必要です。第11.2.3.10項「WebCenter Portalアプリケーションでのアイテム・レベル・セキュリティの構成」および第11.2.3.12項「Content ServerとWebCenter Portal: Frameworkアプリケーション間のセキュリティの構成」を参照してください。
カスタム権限を設定したときにContent Serverで行われる処理
「アイテム・レベルのセキュリティ」ダイアログでファイルまたはフォルダに対してカスタム権限を設定すると、Content Serverで次の処理が実行されます。
アカウントがアカウントWCILS/
original_account
に変更されます。
デフォルトですべてのAUTHENTICATED
ユーザーにアカウントWCILS
に対するRWDA
が付与され、すべてのPUBLIC
ユーザーにWCILS
に対するR
が付与されます。アカウントがWCILS/
original_account
に変更されることで、確実にカスタム権限のみによってコンテンツのセキュリティが決定されるようになります。
ACLコンテンツ・メタデータ・フィールドxClbraUserList
およびxClbraRoleList
がカスタム権限によって更新されます。(xClbraUserList
にはドキュメントまたはフォルダに対してユーザーが持つ権限が格納され、xClbraRoleList
にはそのドキュメントまたはフォルダに対してグループが持つ権限が格納されます。)
コンテンツ・メタデータ・フィールドxInhibitUpdate
がtrue
に設定され、ILSがアイテム自体のカスタム・セキュリティを親フォルダのカスタム権限で上書きしないようにします。
カスタム権限を削除したときにContent Serverで行われる処理
フォルダまたはファイルからカスタム権限を削除すると、そのアイテムのセキュリティをそのアイテムの親フォルダに設定されたセキュリティに戻す処理が試みられます。カスタム権限を削除すると、Content Server内で次の変更が行われます。
そのアイテムのアカウントが親フォルダのアカウントに変更されます。
そのアイテムのACLコンテンツ・メタデータ・フィールドxClbraUserList
およびxClbraRoleList
が消去されます。
コンテンツ・メタデータ・フィールドxInhibitUpdate
がfalse
に設定されます。
これらの変更は、アイテム・レベル・セキュリティの設定時と同じように伝播されます。
WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションでアイテム・レベル・セキュリティを使用するときの前提条件
WebCenter Portalアプリケーションにおいて、アイテム・レベル・セキュリティ(ILS)機能は、そのアプリケーションのContent Serverセキュリティ構成が特定の前提条件を満たしている場合にのみサポートされます。ほとんどのシナリオではILSは必要ではないため、明示的に必要な場合以外はILSを有効化しないでください。一般に、ILSは、アプリケーションでセキュリティ・ポリシーの例外ケースを処理するために、ドキュメントごとに個別ユーザーまたはユーザー・グループに対してContent Serverセキュリティ・モデルを上書きまたは補足する必要がある場合に使用されます。ILSの使用時にはパフォーマンスへの影響と追加の管理オーバーヘッドが発生する点に注意してください。
注意: Content Serverセキュリティは、アイテム・レベル・セキュリティよりも効果的で、また多数のユーザーおよびコンテンツ・オブジェクトに対して適応しやすいため、Content Serverセキュリティを使用することをお薦めします。管理面では、Content Serverのセキュリティはメンテナンスもより容易です。セキュリティの構成の詳細は、第11.2.3.12項「Content ServerとWebCenter Portal: Frameworkアプリケーション間のセキュリティの構成」を参照してください。 |
WebCenter PortalアプリケーションでのContent ServerのセキュリティにおけるILSの前提条件は次のとおりです。
セキュリティがContent Serverのアカウントのみに基づいていること。
すべてのコンテンツにセキュリティ・グループが設定されていることも必要であるため、これは、アプリケーションのすべてのユーザーに、そのアプリケーションのセキュリティ・グループに対するRWD
権限が付与されている必要があることを意味します。この要件は、カスタム権限を設定すると、そのアカウントは自動的に、すべてのユーザーにRWDA
が付与されるアカウントWCILS/original_account
に変更されるというILSの動作によるものです。この変更によって、ドキュメントまたはフォルダのセキュリティがカスタム権限のみによって決定されるようになります。
アプリケーション・コンテンツ全体に対して、コンテンツ・メタデータ・フィールドxForceFolderSecurity
がtrue
に設定されていること。それによって、Folder
のセキュリティ設定がその子のフォルダとドキュメントに強制されます。これは、カスタム権限の伝播をサポートするために必要です。
アイテム・レベル・セキュリティ(ILS)を構成する手順は次のとおりです。
Content Serverインスタンスにログオンします。
「管理」メニューから「管理サーバー」を選択して「コンポーネント・マネージャ」を開きます。
「コンポーネント・マネージャ」セクションで、「拡張コンポーネント・マネージャ」リンクをクリックします。
「拡張コンポーネント・マネージャ」ページで、下へスクロールして「無効なコンポーネント」リストに移動し、「RoleEntityACL」(図11-2を参照)を選択して「有効化」をクリックします。
関連項目: Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドのファイルのセキュリティ・オプションの設定に関する項 |
左側の「オプション」ペインで「一般構成」を選択します。
「一般構成」ページの「追加の構成変数」ボックスに次のパラメータを追加します。
UseEntitySecurity=1
SpecialAuthGroups=PersonalSpaces,securityGroup
各要素の意味は次のとおりです。
SpecialAuthGroups
は、セキュリティ・グループのカンマ区切りリストです(値間に空白は入れないでください)。ILSオプションはこれらのセキュリティ・グループのコンテンツに対してのみ有効化されます。
WebCenter Portalアプリケーションの場合、securityGroup
はコンテンツの作成場所のセキュリティ・グループ名です。
Spacesの場合、Spacesデータを格納するセキュリティ・グループの名前は、ドキュメント・スペース・プロパティのアプリケーション名と同じです。アプリケーション名はFusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して見つけることができます。
Fusion Middleware Controlでは、アプリケーション名は、Spaces接続にContent Serverのデフォルト接続の一部として表示されます。
WLSTでは、アプリケーション名は、listDocumentsSpacesProperties
コマンドを使用することによって、表示されます。次に例を示します。
listDocumentsSpacesProperties('webcenter') The Documents Spaces container is "/myspacesroot" The Documents repository administrator is "weblogic" The Documents application name is "myspacesapp" <- applicationName The Documents primary connection is "myucm"
Content ServerおよびWebCenter Portalアプリケーション(SpacesまたはFrameworkアプリケーション)が実行されている管理対象サーバーを再起動します。
Frameworkアプリケーションの場合は、第11.2.3.10.2項「アイテム・レベル・セキュリティの構成」で説明している手順に加えて、デフォルトですべてのユーザーにWCILS
アカウントに対するRWDA
が確実に付与されるようにする必要もあります。そのためには、SET_DEFAULT_ATTRIBUTESサービスを使用します。SET_DEFAULT_ATTRIBUTESサービスの詳細は、Oracle WebCenter Content Servicesリファレンス・ガイドのSET_DEFAULT_ATTRIBUTESに関する項を参照してください。
ブラウザを使用してSET_DEFAULT_ATTRIBUTESサービスを実行する手順は次のとおりです。
ブラウザから、管理ユーザーとしてContent Serverにログインします。
ページのソースを表示し、var idcToken =
を含む行を検索することによって、idcTokenの値(例: var idcToken = 1316188662243:6FE5F809A3B122277B7A1D19912FBB5
)を見つけます。
また、同じブラウザ・ウィンドウで次の形式のURLを入力します。
http://host:port
/cs/idcplg?IdcService=SET_DEFAULT_ATTRIBUTES&dECPropSubKey=<Security Group>&dDefAttribs=account,WCILS,15&idcToken=<idcToken>&IsSoap=1
次に例を示します。
http://myhost.com:4444/cs/idcplg?IdcService=SET_DEFAULT_ATTRIBUTES&dECPropSubKey=Custom&dDefAttribs=account,WCILS,15&idcToken=1291297336399:6E324367FC9D2F8BE525F4CEBF4463FC&IsSoap=1
この項では、追加のオプション構成について説明します。これらの構成はContent Serverを適切に機能させるために必須ではありませんが、これらに構成によって価値が得られ、Content Serverのエンタープライズ・インストールのベスト・プラクティスが確立されます。
この項の内容は次のとおりです。
Content Serverシステムでは、コンテンツの格納および整理のための従来のファイル・システムのかわりに、データ管理用のファイル・ストアが使用されます。File Store Providerコンポーネントは、(ドキュメントが格納されていない)新しいContent Serverインスタンスに対して、デフォルトでインストール、有効化およびアップグレードされます。File Store Providerコンポーネントは、このコンポーネントによって公開される機能(Web、ボールトおよびWeb URLパス表現の変更など)を活用するために、デフォルトのファイル・ストア(DefaultFileStore)を自動的にアップグレードします。
File Store ProviderコンポーネントはContent Serverインタフェースでファイル・ストア機能を公開し、追加の構成オプションを使用可能にします。たとえば、バイナリ・ラージ・オブジェクト(BLOB)データ型を使用して、ファイル・システムのかわりにデータベースにコンテンツを格納するように、Content Serverインスタンスを構成できます。
File Store Providerでは、チェックインされたコンテンツおよび関連付けられたメタデータが、システム管理者が設定した基準に基づいて調べられ、これらにストレージ・ルールが割り当てられます。基準には、メタデータ、プロファイルまたはその他の考慮事項を含めることができます。ストレージ・ルールによって、Content ServerシステムによるボールトおよびWebファイルの格納方法と、これらへのWebサーバーからのアクセス方法が決まります。
File Store Providerコンポーネントを使用することによって、Content Serverシステムの管理対象のコンテンツの格納とコンテンツへのアクセスのためのデータドリブン・ルールを定義できます。次に示す構成手順では、ファイル・システム上ではなくデータベースにコンテンツが確実に格納されるようにするためのストレージ・ルールが作成されます。
ストレージ・ルールを作成する手順は次のとおりです。
システム管理者としてContent Serverインスタンスにログインします。
「管理」を選択し、「プロバイダ」を選択します。
「プロバイダ」ページが表示されます。
DefaultFileStore
プロバイダの隣にある「アクション」列で「情報」をクリックします。
「ファイル・ストア・プロバイダ情報」ページが表示されます。
ルール名(例: DBStorage
)を指定し、JDBCストレージを選択します。
「OK」をクリックします。
「ファイル・ストア・プロバイダの編集」ページが表示されます。
「更新」をクリックします。
Content Serverインスタンスを再起動します。
Content Serverおよびこのサーバーが配置されているドメイン内の他のサーバーの構成および管理の追加手順として、Oracle WebLogic Serverノード・マネージャの使用も考えられます。ノード・マネージャを使用すると、WebLogic Serverインスタンスのリモートからの起動および停止、これらの監視、および予期しない障害発生後の自動再起動が可能になります。Content Server、管理サーバーおよびノード・マネージャーが同じWebLogic Serverドメイン内でともに動作するように、これらを構成できます。ノード・マネージャは、いずれかのサーバー・インスタンスをホストするすべてのマシンにインストールされます。ノード・マネージャの使用の詳細は、Oracle WebCenter Contentインストール・ガイドのOracle WebCenter Contentでのノード・マネージャの使用に関する項を参照してください。
Frameworkアプリケーションでは必須
Frameworkアプリケーションと連携するようにContent Serverを構成するには、まず開発環境でコンテンツ・セキュリティとユーザーを設定してから、これらを本番環境に移行する必要があります。セキュリティの詳細は、Oracle WebCenter Content Content Serverシステム管理者ガイドの「セキュリティとユーザー・アクセスの管理」の章も参照してください。
この項では、次の必須手順について説明します。
セキュリティ・グループの作成: フォルダかドキュメントかを問わず、コンテンツ・アイテムはすべて、セキュリティ・グループ内に配置されている必要があります。フォルダ・コンテンツの表示、編集または管理を誰が行うかに基づいて、フォルダ・コンテンツを制限したり、コンテンツへのアクセスをカスタマイズしたりできるようにするために、フォルダにはセキュリティ・グループが必要です。セキュリティ・グループを作成するには、第11.2.3.12.1項「Content Serverコンソールを使用したセキュリティ・グループの作成」の手順に従ってください。
ロールの作成: ロールは、読取り、書込み、削除、管理などの様々な権限付きで作成され、セキュリティ・グループに対する権限の定義に使用されます。まず、第11.2.3.12.2項「Content Serverコンソールを使用したロールの作成」の説明に従って、Content Serverでロールを作成し、その後、第11.2.3.12.3項「Fusion Middleware Controlを使用したロール(グループ)の作成」の説明に従って、WebCenter Portalアプリケーションに対してロールを作成する必要があります。
フォルダの作成: フォルダ内には、ファイル、サブフォルダ、イメージなどのコンテンツが含まれます。フォルダを作成するには、第11.2.3.12.4項「Content Serverコンソールを使用したフォルダの作成」の手順に従ってください。
ユーザーの作成: 各ユーザーには、組織内におけるそれぞれのロールと職責に基づいて異なるロールが割り当てられます。第11.2.3.12.5項「Fusion Middleware Controlを使用したユーザーの作成」の説明に従ってユーザーを作成し、その後、第11.2.3.12.6項「Fusion Middleware Controlを使用したユーザーへのロールの付与」の説明に従ってこれらのユーザーにロールを付与します。
セキュリティの移行: これらのセキュリティ・グループ、フォルダ、ユーザーおよびロールを本番環境に移行します。詳細は、第11.2.3.12.7項「本番環境へのセキュリティの移行」を参照してください。
構成の確認: セキュリティ・グループとロールが正しく作成されていることを、第11.2.3.12.8項「セキュリティ・グループおよびロール構成の確認」の説明に従って確認します。
この項で説明する手順は、ドキュメント・サービス(wikiおよびブログを含む)とコンテンツ・プレゼンタに適用されます。
セキュリティ・グループを作成する手順は次のとおりです。
管理者としてContent Serverコンソールにログインします。
「管理」メニューから「管理アプレット」を選択します。
「管理アプレット」ページで「ユーザー管理」をクリックし、「ユーザー管理」ダイアログを表示します。
「セキュリティ」メニューから「グループの権限」を選択します。
「グループの権限」ダイアログで、「グループの追加」をクリックします。
「新しいグループの追加」ダイアログで、WikiBlog
などのグループ名を入力します。
「OK」をクリックします。
セキュリティ・グループが作成されます。このセキュリティ・グループは、第11.2.3.12.4項「Content Serverコンソールを使用したフォルダの作成」でフォルダを作成するときに使用します。
この項では、Frameworkアプリケーションで設定するロールを模倣した2つのロール(セキュリティ・グループに対する読取り権限のみを付与するロールと、セキュリティ・グループに対するすべての権限を付与するロール)をContent Serverで設定する方法を説明します。
ロールを作成する手順は次のとおりです。
管理者としてContent Serverコンソールにログインします。
「管理」メニューから「管理アプレット」を選択します。
「管理アプレット」ページで「ユーザー管理」をクリックし、「ユーザー管理」ダイアログを表示します。
完全なアクセス権を持つ新しいロールを作成します。
「セキュリティ」メニューから「ロールの権限」を選択します。
「グループの権限」ダイアログで、「新しいロールの追加」をクリックします。
「新しいロールの追加」ダイアログで、WikiBlog
などの名前を入力します。
「OK」をクリックします。これにより、「ロールの権限」ダイアログが表示されます。
「グループ/権限」列で、第11.2.3.12.1項「Content Serverコンソールを使用したセキュリティ・グループの作成」の説明に従って事前に作成したセキュリティ・グループ(例: WikiBlog
)を選択します。
「アクセス権の編集」をクリックします。
「アクセス権の編集」ダイアログで、「読取り」、「書込み」、「削除」および「管理者」のすべてのチェック・ボックスを選択して「OK」をクリックします。
RWDAアクセス権が有効化されます(図11-3)。
読取りアクセス権のみを持つ別のロール(例: WikiBlogRO
)を作成します。4aから4fまでの手順に従い、手順4gの「アクセス権の編集」ダイアログで「読取り」チェック・ボックスを選択します。
この項では、Frameworkアプリケーションで2つのロール(読取りアクセス権を持つロールと、読取り、書込み、削除および管理の完全なアクセス権を持つロール)を作成する手順について説明します。
ロール(グループ)を作成する手順は次のとおりです。
管理者としてFusion Middleware Controlにログインします。
「ドメイン構造」で「セキュリティ・レルム」をクリックします。
「セキュリティ・レルムのサマリー」セクションの表で、「myrealm」などをクリックします。
重要: myrealmでは、Oracle WebCenter Portalに付属している組込みLDAPが使用されます。インストール環境で別のLDAPを使用している場合は、組込みLDAPではなく、使用しているLDAPを選択する必要があります。
「ユーザーとグループ」タブを選択し、「グループ」サブタブを選択します。
「グループ」セクションで「新規」をクリックして、「新しいグループの作成」セクションを表示します。
「名前」フィールドに、Content Serverで、第11.2.3.12.2項「Content Serverコンソールを使用したロールの作成」の説明に従って完全アクセス権を付与したロール(例: WikiBlog
)を入力して、「OK」をクリックします。
手順5および6を実行して、読取り権限を持つロールまたはグループ(例: WikiBlogRO
)を作成します。このロールの名前は、Content Serverで第11.2.3.12.2項「Content Serverコンソールを使用したロールの作成」の説明に従って指定した名前と一致している必要があります。
フォルダを作成する手順は次のとおりです。
管理者としてContent Serverコンソールにログインします。
「コンテンツの参照」メニューから「コントリビューション・フォルダ」を選択して、フォルダの作成先のルート・ディレクトリを表示します。
「コントリビューション・フォルダ」ページで、「新規アイテム」メニューから「新規フォルダ」を選択して、「階層フォルダ構成」ページを表示します。
「仮想フォルダ名」フィールドに、わかりやすい名前(例: WikiBlog
)を入力します。
「フォルダ情報」セクションの「タイトル」フィールドに、わかりやすいタイトル(例: WikiBlog
)を入力します。
「セキュリティ・グループ」ドロップダウンから、第11.2.3.12.1項「Content Serverコンソールを使用したセキュリティ・グループの作成」の説明に従って作成したセキュリティ・グループを選択します。
このフォルダ内のすべてのアイテムが、このセキュリティ・グループからセキュリティを継承します。
「保存」をクリックします。
この項では、2人のユーザー(読取りロールのユーザーと、読取り、書込み、削除および管理の完全なアクセス・ロールのユーザー)を作成する手順について説明します。
ユーザーを作成する手順は次のとおりです。
管理者としてFusion Middleware Controlにログインします。
「ドメイン構造」で「セキュリティ・レルム」をクリックします。
「セキュリティ・レルムのサマリー」の表で「myrealm」(統合LDAPと連携する組込みレルム)をクリックします。
「ユーザーとグループ」タブを選択し、「ユーザー」サブタブを選択します。
「ユーザー」セクションで「新規」をクリックして、「新しいユーザーの作成」セクションを表示します。
「名前」フィールドに名前(例: Joe
)を入力します。
「パスワード」フィールドにパスワードを指定します。
「パスワードの確認」フィールドにパスワードを再入力して、「OK」をクリックします。
手順4から8を実行して、もう1人のユーザーを作成します。
この項では、第11.2.3.12.3項「Fusion Middleware Controlを使用したロール(グループ)の作成」で作成したロールを、第11.2.3.12.5項「Fusion Middleware Controlを使用したユーザーの作成」で作成したユーザーに割り当てる手順について説明します。
ユーザーにロールを割り当てる手順は次のとおりです。
管理者としてFusion Middleware Controlにログインします。
「ドメイン構造」で「セキュリティ・レルム」をクリックします。
「セキュリティ・レルムのサマリー」の表で「myrealm」(統合LDAPと連携する組込みレルム)をクリックします。
「ユーザーとグループ」タブを選択し、「ユーザー」サブタブを選択します。
「ユーザー」セクションの表で、第11.2.3.12.5項「Fusion Middleware Controlを使用したユーザーの作成」で作成したユーザーの名前をクリックして、設定セクションを表示します。
「グループ」タブを選択します。
「親グループ」の「使用可能」列で、第11.2.3.12.3項「Fusion Middleware Controlを使用したロール(グループ)の作成」で作成した読取り権限を持つロール(例: WikiBlogRO
)を選択します。
このロールを「選択済み」列に移動して「保存」をクリックします。
手順5から8を繰り返して、作成したもう1人のユーザーに完全なアクセス権限を持つロールを付与します。
開発環境から本番環境へのセキュリティの移行の詳細は、第29.2.5項「デプロイ後のセキュリティ構成タスク」を参照してください。
構成が完了したら、次の手順に従って、セキュリティ・グループおよびロールが正しく作成されていることと、ルート・フォルダが作成されていることを確認します。
セキュリティ・グループおよびロールが作成されていることを確認する手順は次のとおりです。
管理者としてContent Serverコンソールにログインします。
「管理」メニューから「管理アプレット」を選択します。
「管理アプレット」ページで「ユーザー管理」をクリックし、「ユーザー管理」ダイアログを表示します。
「セキュリティ」メニューから「グループの権限」を選択します。
「グループの権限」ダイアログで、セキュリティ・グループが「グループ」リストに表示されていることを確認します。セキュリティ・グループIDの名前は、Spacesドキュメント・プロパティにあるアプリケーション名と同じである必要があります。
「グループ」リストでセキュリティ・グループを選択します。
「ロール」リストに、スペースに対するR
権限を持つ<applicationName>
User
ロールと、RWD
権限を持つ<applicationName>
AuthenUser
ロールの2つが含まれていることを確認します。
ルート・フォルダが作成されていることを確認する手順は次のとおりです。
管理者としてContent Serverコンソールにログインします。
「コンテンツの参照」メニューで、ルート・フォルダが表示されていることを確認して、そのフォルダを選択します。
子のフォルダspacetemplate
が表示されていることを確認します。
「情報」をクリックして、「階層フォルダ情報」画面を表示します。
セキュリティ・グループが正しいことを確認します。
Frameworkアプリケーションでは必須/Spacesではオプションですが強くお薦めします
Frameworkアプリケーションの場合、構成したContent Serverを使用するには、アプリケーションとContent Server間の接続を構成する必要があります。Spacesの場合、アプリケーションの最初の起動時に接続が自動的に構成されますが、少なくとも接続のテストを行って、期待されるデータが正しくシードされていることを確認してください。
この項の内容は次のとおりです。
Content Serverのインストールと構成が完了したら、次に、FrameworkアプリケーションとContent Server間の接続を構成します。接続の構成の詳細は、第11.6.2項「Fusion Middleware Controlを使用したコンテンツ・リポジトリの登録」または第11.6.3項「WLSTを使用したコンテンツ・リポジトリの登録」を参照してください。
SpacesとContent Server間の接続は、アプリケーションの最初の起動時に自動的に構成されますが、少なくとも接続のテストを行って、使用している環境用に正しく構成されていることを確認してください。高可用性環境やシングル・サインオン環境では、Spacesのホストおよびポート設定を変更する必要がある場合があります。
Content Serverのインストールおよび構成が完了し、Spacesを再起動したら、第11.11.1項「Content Server接続のテスト」の説明に従って、SpacesからContent Serverへの接続が正しく構成されていることを確認します。接続が正しく構成されていなかった場合は、第11.10項「Spacesコンテンツ・リポジトリの接続プロパティの設定」の説明に従って接続を構成します。
ドキュメント・サービスなどの一部のWebCenter Portalコンポーネントは、Spacesの最初の起動時にContent Serverにシードされるデータを使用します。Spacesで他のコンポーネントを構成する前に、期待されるデータが正しくシードされていることを、第11.2.3.13.3項「Content ServerにシードされたSpacesデータの確認」の説明に従って確認してください。
Spacesの最初の起動時には、デフォルトのデータ・セットがContent Serverにシードされます。Spacesインスタンスに対してContent Serverにシードされるデータは、アクティブなコンテンツ・リポジトリ接続のドキュメント・スペース・プロパティに基づきます。次に例を示します。
Root folder = /WebCenter1 Application Name= WC1
データが正しくない場合や、部分的にしかシードされていない場合は、SpacesのログとContent Serverの構成を確認して、ドキュメント・スペース・プロパティに必要な修正を行います。その後、Spacesインスタンスを再起動してデータを再シードしてください。デフォルトのコンテンツ・リポジトリの設定、およびSpacesコンテンツ・リポジトリに必要な追加のドキュメント・スペース・プロパティの設定の詳細は、第11.8項「コンテンツ・リポジトリ接続の詳細の変更」を参照してください。
表11-3は、シードされるスペース・データ(「シードされるデータ」)、シードされるデータのネーミング(「ネーミング」)、およびContent Serverにデータがシードされていることの確認方法(「検証」)を示しています。
表11-3 シードされるスペース・データ
シードされるデータ | ネーミング | 検証 |
---|---|---|
セキュリティ・グループ |
1つのセキュリティ・グループがシードされます。
例: |
Content Serverで、「管理」→「管理アプレット」→「ユーザー管理」→「セキュリティ」→「グループの権限」に移動します。 |
ロール |
2つのロールがシードされます。
例: |
Content Serverで、「管理」→「管理アプレット」→「ユーザー管理」→「セキュリティ」→「ロールの権限」に移動します。 |
ルート・フォルダ名 |
例: |
コンテンツを参照します(フォルダはトップレベルのフォルダとしてリストされます)。 |
デフォルト属性 - パブリック・ユーザー |
すべてのパブリック・ユーザーには次の権限があります。
|
|
デフォルト属性 - 認証されたユーザー |
認証されたすべてのユーザーには次の権限があります。
|
|
ワークフロー |
次の3つのワークフローがシードされます。
例: |
Content Serverで、「管理」→「ユーザー管理」→「ワークフロー管理」→「条件」タブに移動します。 |
表11-4は、シードされるホーム・スペース・データ(「シードされるデータ」)、シードされるデータのネーミング(「ネーミング」)、およびContent Serverにデータがシードされていることの確認方法(「検証」)を示しています。同じContent Serverを使用しているSpacesインスタンスの数にかかわらず、ホーム・スペースのデータはContent Serverに1回のみシードされます。したがって、複数のSpacesインスタンスで同じContent Serverを使用している場合、これらのインスタンスは同じホーム・スペース・データを共有することになります。
表11-4 シードされるホーム・スペース・データ
シードされるデータ | ネーミング | 検証 |
---|---|---|
セキュリティ・グループ |
1つのセキュリティ・グループがシードされます。
|
Content Serverで、「管理」→「管理アプレット」→「ユーザー管理」→「セキュリティ」→「グループの権限」に移動します。 |
ロール |
2つのロールがシードされます。
|
Content Serverで、「管理」→「管理アプレット」→「ユーザー管理」→「セキュリティ」→「ロールの権限」に移動します。 |
ルート・フォルダ名 |
|
コンテンツを参照します(フォルダはトップレベルのフォルダとしてリストされます)。 |
デフォルト属性 - パブリック・ユーザー |
すべてのパブリック・ユーザーには次の権限があります。
|
|
デフォルト属性 - 認証されたユーザー |
認証されたすべてのユーザーには次の権限があります。
|
|
WebCenter PortalアプリケーションからMicrosoft SharePointコンテンツ・リポジトリにアクセスするには、Microsoft SharePoint用Oracle WebCenterアダプタをインストールする必要があります。Microsoft SharePoint用Oracle WebCenterアダプタは次の機能をサポートしています。
Microsoft SharePointリポジトリのコンテンツおよびメタデータの読取り
SharePointドキュメント・ライブラリへのファイルおよびフォルダの書込み
Microsoft SharePointシステムに対する問合せの実行
Microsoft SharePointのネイティブ認証および認可の活用による、アクセス対象コンテンツに対するSharePointセキュリティ設定の有効化
すべての機能は、Microsoft SharePointコンテンツおよびサービスへのインタフェースとしてMicrosoft SharePointのネイティブWebサービスを使用して実装されます。
この項では、WebCenter PortalアプリケーションをMicrosoft SharePointに接続するための前提条件について説明します。
注意: SpacesでMicrosoft SharePoint接続を有効にするには、Oracle Technology Network ( |
この項の内容は次のとおりです。
第11.3.1.2項「Microsoft SharePoint用Oracle WebCenterアダプタのインストール」
第11.3.1.3項「Microsoft SharePoint接続を管理するためのWLSTコマンド・スクリプトのインストール」
Oracle WebCenter Portalは次のMicrosoft SharePointバージョンをサポートしています。
Microsoft Office SharePoint Server (MOSS) 2007 SP2
Microsoft Windows SharePoint Services (WSS)バージョン3 SP2
注意:
|
インストールの詳細は、該当するMicrosoft SharePointドキュメントを参照してください。
Oracle WebCenter Portalは、Microsoft SharePoint 2007ドキュメント・ライブラリの次のバージョン設定をサポートしています。
チェックアウトを必須にする: いいえ
コンテンツの承認: いいえ
ドキュメントの改訂履歴: バージョンを管理しない
他のバージョン設定が構成されている場合、Microsoft SharePoint用Oracle WebCenterアダプタは正しく機能しません。たとえば、Require CheckOut
がyes
に設定されていると、アップロード操作が失敗します。同様に、ドキュメントの改訂履歴またはコンテンツの承認が有効化されていると、新しいバージョンまたはドキュメントの表示が制限されます。
Microsoft SharePoint用Oracle WebCenterアダプタのファイルは、Oracle WebCenter Companion DVD内のofm_wc_generic_jcr_sharepoint_adapter_11.1.1.4.0.zip
ファイルに含まれています。このZIPファイルを一時的な場所に抽出すると、TEMP_LOCATION
/WebCenter/services/content/adapters
ディレクトリにアダプタ・ファイルが見つかります。
開始前の作業:
Microsoft SharePoint用WebCenterアダプタは、WebCenter Portalアプリケーションと同じ管理対象サーバーにインストールする必要があります。WebCenter Portalアプリケーション・デプロイメントに適した管理対象サーバーをまだ作成していない場合は、第7.1.4項「管理対象サーバーの作成」および第7.1.5項「メタデータ・サービス・リポジトリの作成および登録」の説明に従って作成してください。
WebCenter Portalアプリケーション用にMicrosoft SharePoint用WebCenterアダプタをインストールする手順は次のとおりです。
WLS管理コンソールにログインします。
WLS管理コンソールへのログインの詳細は、第1.13.2項「Oracle WebLogic Server管理コンソール」を参照してください。
WLS管理コンソールのホーム・ページに移動します。
「ドメイン構造」ペインで「デプロイメント」をクリックします。
「デプロイメントのサマリー」セクションの「制御」で「インストール」をクリックします。
「アプリケーション・インストール・アシスタント」の注意で、テキストの本文内の「ファイルをアップロード」リンクをクリックします。
「デプロイメント・アーカイブ」の隣にある「参照」をクリックして、TEMP_LOCATION
/WebCenter/services/content/adapters
ディレクトリからoracle.webcenter.content.jcr.sharepoint.ear
ファイルを選択します。これは、Oracle WebCenter Companion DVDからofm_wc_generic_jcr_sharepoint_adapter_11.1.1.4.0.zip
のコンテンツを抽出した一時ディレクトリです。「次へ」をクリックします。
EARファイルが正常にアップロードされたことを通知するメッセージ(図11-4)が表示されたら、「次へ」をクリックします。
「このデプロイメントをライブラリとしてインストールする」を選択して、「次へ」をクリックします。
「デプロイ・ターゲットの選択」で、Frameworkアプリケーションをデプロイする管理対象サーバーを選択します。これは、WebCenter Portalの初期設定の管理対象サーバーの1つではなく、(カスタム・ポータル・テンプレートに基づく)カスタムの管理対象サーバーである必要があります。詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portalインストール・ガイドのFrameworkアプリケーションのカスタム管理対象サーバーの作成に関する項を参照してください。
「次へ」をクリックします。
「オプション設定」で、デフォルトを受け入れて「終了」をクリックします。
Oracle WebCenter Companion DVDに含まれているofm_wc_generic_jcr_sharepoint_adapter_11.1.1.4.0.zipファイルから、DocLibSharePointWLST.py
ファイルとDocLibGenericWLST.py
ファイルを抽出します。これらのファイルは/WebCenter/services/content/adapters
ディレクトリにあります。
抽出したDocLibSharePointWLST.py
ファイルとDocLibGenericWLST.py
ファイルをコピーして、ORACLE_HOME
/common/wlst
ディレクトリに貼り付けます。
WLSTコマンドを実行するには、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
WLSTを使用した接続の管理の詳細は、第11.3.5項「WLSTを使用したMicrosoft SharePoint接続の管理」を参照してください。
WebCenter PortalアプリケーションでMicrosoft SharePoint接続を有効化するには、次のタスクを実行する必要があります。
WebCenter Portalアプリケーションをデプロイすることを計画している管理対象サーバーに、Microsoft SharePoint用Oracle WebCenterアダプタをインストールします。
JDeveloperで、Microsoft SharePointリポジトリへの接続を構成します。これは、アプリケーション・ナビゲータの「アプリケーション・リソース」に作成されたアプリケーション接続である必要があります。
(オプション) JDeveloperで、Microsoft SharePointリポジトリ接続を使用するドキュメント・タスク・フローを追加します。
WebCenter Portalアプリケーションをデプロイします。
デプロイ後、JDeveloperで構成したMicrosoft SharePointリポジトリにWebCenter Portalアプリケーションからアクセスできます。
(オプション)必要に応じて、デプロイ後にMicrosoft SharePoint接続の詳細を再構成します。
デプロイ後にMicrosoft SharePoint接続を管理するためのWLSTコマンド・スクリプトをインストールします。
既存の接続の詳細を変更するか(setJCRSharePointConnection
)、または新しいMicrosoft SharePointリポジトリ接続を作成します(createJCRSharePointConnection
)。
注意: SpacesでMicrosoft SharePoint接続を有効にするには、Oracle Technology Network ( |
Microsoft SharePoint接続では、アイデンティティ伝播による認証はサポートされていません。しかし、外部アプリケーションを使用して、Microsoft SharePointリポジトリに対してユーザーを認証できます。使用する外部アプリケーションを指定するには、WLST引数extAppId
を使用します。詳細は、第11.3.5.1項「createJCRSharePointConnection」を参照してください。extAppId
で参照している外部アプリケーション接続に対してパブリック資格証明も共有資格証明も定義されていない場合は、ドキュメント・タスク・フローによって資格証明の入力が求められます。これによって、アイデンティティ伝播の代替方法として、ユーザーごとの資格証明のマッピングが可能になります。
Spacesアプリケーションでは、Microsoft SharePointはプライマリ・ドキュメント・ストアとしてサポートされていません。したがって、かわりにOracle WebCenter Contentを使用する必要があります。
デプロイ後にSharePointコンテンツ・リポジトリへの接続を管理するには、表11-5に示すコマンドを使用します。
これらのWebCenter Portal WLSTコマンドを使用して行った構成変更は、WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動しないと有効になりません。詳細は、第8.2項「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。
表11-5 SharePointコンテンツ・リポジトリWLSTコマンド
コマンド | 目的 | WLSTの状態 |
---|---|---|
|
Microsoft SharePoint 2007リポジトリ接続の作成 |
オンライン |
|
Microsoft SharePoint 2007リポジトリ接続の編集 |
オンライン |
|
WebCenter Portalアプリケーション用に構成されているすべてのMicrosoft SharePoint 2007接続のリスト |
オンライン |
Microsoft SharePoint用WLSTスクリプトのインストール方法の詳細は、第11.3.1.3項「Microsoft SharePoint接続を管理するためのWLSTコマンド・スクリプトのインストール」を参照してください。
createJCRSharePointConnection
WLSTコマンドは、Microsoft SharePoint 2007リポジトリへの接続を作成します。このWLSTコマンドの構文およびその他の詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のcreateJCRSharePointConnectionに関する項を参照してください。
注意: WebCenter Portalアプリケーションについては、 |
このWLSTコマンドは、既存のMicrosoft SharePoint 2007リポジトリ接続を編集します。このWLSTコマンドの構文およびその他の詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のsetJCRSharePointConnectionに関する項を参照してください。
このWLSTコマンドは、指定されたWebCenter Portalアプリケーション用に構成されているすべてのSharePoint接続をリストします。このWLSTコマンドの構文およびその他の詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のlistJCRSharePointConnectionに関する項を参照してください。
次の各項では、Oracle Portalコンテンツ・リポジトリの前提条件について説明します。
Oracle Portalのインストールの詳細は、Oracle Fusion Middleware Installation Oracle Portal、Forms、ReportsおよびDiscovererインストール・ガイドを参照してください。
最新のパッチの適用によりOracle Portalが最新の状態になっていることが必要です。パッチの詳細は、製品のリリース・ノートを参照してください。Oracle Fusion Middleware Oracle Portal管理者ガイドも参照してください。
なし。
Oracle WebCenter PortalとのOracle Portal統合は読取り専用です。Oracle WebCenter PortalからOracle Portalにコンテンツを作成することはできません。
Oracle PortalでポートレットとしてOracle Portalページを公開することによって、フェデレーテッド・ポータル・アダプタを使用してWebCenter PortalアプリケーションでOracle Portalページを公開できます。次のものはフェデレーテッド・ポータル・アダプタによって返されないため、Oracle WebCenter Portalでは表示されません。
シードされたページ・グループ:
Oracle Portalリポジトリ
Oracle Portalデザインタイム・ページ
次のタイプのページ:
モバイル
URL
ナビゲーション・ページ
次のタイプのアイテム:
ナビゲーション・アイテム
PLSQLアイテム
ポートレット
ポートレット・インスタンス
URLアイテム
モバイル・アイテム
ページ・リンク
アイテム・リンク
次のように定義されているアイテム:
期限切れ
非表示
次の各項では、ファイル・システム・コンテンツ・リポジトリの前提条件について説明します。
注意: ファイル・システム接続は、本番またはエンタープライズ・アプリケーションのデプロイには使用しないでください。この機能は、開発用としてのみ提供されます。ファイル・システム・アダプタを使用して作成した接続は、Oracle JDeveloperを使用したWebCenter Portalアプリケーションの開発時に使用できます。 WebCenter Portal: Spacesアプリケーションでは、ファイル・システム接続はサポートされていません。 |
この項の内容は次のとおりです。
WebCenter Portal: Spaces用のコンテンツ・サーバー・リポジトリを登録する際には、次の点を考慮してください。
Spacesは、起動時に、Spacesのプライマリ/アクティブ/デフォルト・リポジトリにシード・データを作成します(このデータがまだ存在しない場合)。
Spacesでは、Microsoft SharePointなどの別のリポジトリが使用可能になっている場合でも、Content Serverリポジトリ接続をプライマリ接続として常に提供する必要があります。
Content Serverインスタンスに対する管理権限を持つユーザー名が必要です(Content Administrator
)。Spacesコンテンツ、セキュリティ・グループおよびロール用のフォルダの作成と保守、およびコンテンツへのアクセス権の管理には、このユーザーが使用されます。デフォルトのコンテンツ管理者はsysadmin
です。
Spacesユーザーにかわって操作を実行できるようにするために、この接続には管理権限が必要です。
Root Folder
とApplication Name
の値:
Spacesでのアクティブな接続用に、Root Folder
とApplication Name
の値を使用してSpacesリポジトリにシード・データが作成され、それによってスペース関連データの格納が可能になります。
警告:
|
これらの値を変更しても、Content Serverリポジトリ内の既存のシード・データの名前は変更されません。かわりに、アプリケーションを起動したときに、新しい値を使用して新しいシード・データが作成されます。アプリケーションが起動すると、新しいRoot Folder
の下に新しいSpacesデータが作成され、以前のRoot Folder
の下の既存のデータは使用できなくなります。つまり、以前、Root Folder
の変更前にドキュメント・サービスが有効であったSpacesで、ドキュメント・サービスが無効化されます。
注意:
|
Root Folder
値は、すべてのSpacesコンテンツの格納場所である、コンテンツ・リポジトリ内のルート・フォルダの名前として使用されます。Root Folder
値には、まだ存在していないコンテンツ・リポジトリ・フォルダを指定する必要があります。形式は/foldername
を使用します。たとえば、/MyWebCenterSpaces
のようになります。Root Folder
を/
(ルート自体)にすることはできません。また、様々なWebCenter Portalアプリケーション間で一意にする必要があります。WebCenter Portalアプリケーションの起動時に、指定したフォルダが作成されます。無効なエントリの例: /
、/foldername/
、/foldername/subfolder
。
Application Name
はこのコンテンツ・リポジトリ内でSpacesアプリケーションを識別します。これには一意の値(例: MyWCS
)を指定する必要があります。この名前は14文字以内とし、英字を先頭に、英数字またはアンダースコア文字の任意の組合せで構成する必要があります。ここで指定した名前は、<applicationName><WorkflowName>
および<applicationName><WorkflowStepName>
として、ドキュメント関連のワークフローのネーミングにも使用されます。ワークフローのネーミング時には、Application Name
の先頭の14文字のみが使用されます。
Application Name
値の用途は次のとおりです。
複数のSpacesアプリケーションが同じコンテンツ・リポジトリを共有しており、アプリケーション間で一意にする必要があるときにデータを分離するために使用する。
シードされるワークフローおよびワークフロー手順の接頭辞として使用する。
Spacesアプリケーションで作成されたすべてのデータを格納するセキュリティ・グループの名前として使用する。
ロールの接頭辞として使用する(名前の書式はapplicationName
User
およびapplicationName
AuthenUser
)。
特定のSpacesアプリケーション用にアカウントに対するユーザー権限をストライプ化するために使用する。
特定のSpacesアプリケーション用にデフォルトの属性をストライプ化するために使用する。
セキュリティ・グループおよびロールの詳細は、Content Serverのセキュリティとユーザー・アクセスの管理を参照してください。フォルダの詳細は、フォルダおよびWebDav管理ガイドを参照してください。これらのガイドは、http://download.oracle.com/docs/cd/E10316_01/owc.htmで利用できます。
Fusion Middleware Controlを使用してContent Server、Oracle Portalまたはファイル・システムのコンテンツ・リポジトリを登録するには、次の手順に従ってください。SharePointリポジトリを登録するには、第11.6.3項「WLSTを使用したコンテンツ・リポジトリの登録」に説明に従ってWLSTを使用する必要があります。WLSTを使用したContent Serverリポジトリの登録方法の詳細は、第11.10.2項「WLSTを使用したSpacesコンテンツ・リポジトリの接続プロパティの設定」を参照してください。
Content Server、Oracle Portalまたはファイル・システムのコンテンツ・リポジトリを登録する手順は次のとおりです。
Fusion Middleware Controlにログインし、SpacesまたはFrameworkアプリケーションのホーム・ページに移動します。
次のいずれかを実行します。
WebCenter Portal: Spacesの場合: 「WebCenterポータル」メニューから、「設定」→「サービス構成」を選択します。
WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションの場合: 「アプリケーションのデプロイ」メニューから、「WebCenterポータル」→「サービス構成」を選択します。
「WebCenterサービス構成」ページのサービスのリストから、「コンテンツ・リポジトリ」を選択します。
新規のコンテンツ・リポジトリに接続するには、「追加」をクリックします(図11-5)。
この接続の一意の名前を入力し、コンテンツ・リポジトリ・タイプを指定して、この接続をアプリケーションのアクティブな(またはデフォルトの)接続にするかどうかを指定します。表11-6を参照してください。
表11-6 コンテンツ・リポジトリ接続の管理
フィールド | 説明 |
---|---|
接続名 |
このコンテンツ・リポジトリ接続の一意の名前を入力します。名前は、WebCenter Portalアプリケーションのすべての接続タイプにおいて一意である必要があります。 |
リポジトリ・タイプ |
接続先のリポジトリのタイプを選択します。次のうちから選択します。
(Spaces) Spaces用のバックエンド・コンテンツ・リポジトリ、つまりスペース関連のドキュメントを格納するためにSpacesで使用するリポジトリを設定する場合は、「Content Server」を選択する必要があります。 |
アクティブな接続 |
このフィールドを選択した場合、これがWebCenter Portalアプリケーションのデフォルトまたはプライマリのコンテンツ・リポジトリとなります。 WebCenter Portalアプリケーションを複数のコンテンツ・リポジトリに接続できます。すべての接続が使用されます。1つの接続をデフォルトの(またはアクティブな)接続として指定する必要があります。次のいずれかを実行します。
このオプションの選択を解除しても、コンテンツ・リポジトリ接続は無効化されません。コンテンツ・リポジトリが不要になった場合は、その接続を削除する必要があります。 |
(Spacesのアクティブな接続に対してのみ。)Spacesリポジトリの追加の詳細を入力します。詳細は、第11.6.1項「Spaces用のコンテンツ・リポジトリの登録に関する必要な知識」を参照してください。
コンテンツ・リポジトリの接続の詳細を入力します。パラメータの詳細は、次の表を参照してください。
表11-7 Content Serverの接続パラメータ
フィールド | 説明 |
---|---|
RIDCソケット・タイプ |
Content Serverをコンテンツ・サーバー・リスナー・ポートとWebサーバー・ポートのどちらで接続するか、およびリスナー・ポートがSSL対応かどうかを指定します。次のうちから選択します。
Spacesの場合、「Web」オプションではアイデンティティ伝播ができないため、このオプションはアクティブな接続、つまりスペース関連のドキュメントの格納に使用するバックエンドのContent Serverリポジトリには適しません。 |
サーバー・ホスト |
Content Serverを実行しているマシンのホスト名を入力します。 例: 「RIDCソケット・タイプ」を「ソケット」または「ソケットSSL」に設定した場合は、「サーバー・ホスト」の指定が必須です。 |
サーバー・ポート |
Content Serverがリスニングするポートを入力します。
このプロパティは、Content Server構成ファイルのIntradocServerPort設定に対応するものであり、デフォルトはポート 「RIDCソケット・タイプ」を「ソケット」または「ソケットSSL」に設定した場合は、「サーバー・ポート」の指定が必須です。 |
Web URL |
Content ServerのWebサーバーURLを入力します。
例: 「Web URL」は、「RIDCソケット・タイプ」を「Web」に設定した場合に適用されます。 |
WebサービスURL |
JAX-WSプロトコルの使用時にContent Serverへの接続に必要となるWebサービスURLを入力します。
例: 「WebサービスURL」は、「RIDCソケット・タイプ」を「JAX-WS」に設定した場合に適用されます。 |
接続タイムアウト(ミリ秒) |
接続タイムアウト・メッセージを発行する前にWebCenter Content Serverにログインできる時間(ミリ秒)を指定し、すべてのサービス・リクエストの基本のRIDC接続のソケット・タイムアウトを設定します。 注意: RIDCソケット・タイムアウトは、ソケット、ソケットSSLおよびWeb接続タイプにのみ適用されます。 「接続タイムアウト」プロパティが設定されていない場合は、次の値が使用されます。
「接続タイムアウト」プロパティが設定され、接続タイプがソケット、ソケットSSL、Webのいずれかの場合は、60000ミリ秒未満の値を指定しないことをお薦めします。RIDCソケット・タイムアウトが短くなり、長時間実行されるリクエストがタイムアウトする可能性が高くなるためです。たとえば、長時間実行される検索、長時間のファイル・アップロード、長時間のコピー操作中にタイムアウトする可能性があります。 |
認証方式 |
次のうちから選択します。
認証に外部アプリケーションを使用する場合は、「関連付けられている外部アプリケーション」ドロップダウン・リストを使用して、アプリケーションを指定します。目的のアプリケーションがリストに表示されない場合は、「新規作成」を選択して、ここで外部アプリケーションを定義します。 |
Webサーバー・コンテキスト・ルート |
Content ServerのWebサーバー・コンテキスト・ルートを入力します。 指定した場合、WebCenter Portalアプリケーションで、iFrameに基づく複数のContent Server機能が使用可能になります。これには次が含まれます。
「Webサーバー・コンテキスト・ルート」プロパティは、「認証方式」を「アイデンティティ伝播」に設定した場合にのみ適用されます。 注意: Webサーバー・コンテキスト・ルートを指定した場合、WebCenter PortalアプリケーションのフロントエンドがOHSになることを表します。Webサーバー・コンテキスト・ルートを指定したにもかかわらず、OHSを介して接続しないと、ドキュメント・ビューアでの拡張メタデータの編集、プロファイルを使用したアップロード、またはスペースでのワークフロー内のコンテンツ・アイテムに対する「詳細」のクリック時に404エラーが発生します。WebCenter PortalアプリケーションのフロントエンドになるOHSの設定の詳細は、付録B「WebCenter PortalのOracle HTTP Server構成」を参照してください。 WebCenter Portalアプリケーションが複数のContent Serverサーバーに接続されている場合は、OHSリダイレクションが正しく動作するように、各Content Serverサーバーに一意のWeb Serverコンテキスト・ルートを設定することをお薦めします。 |
関連付けられている外部アプリケーション |
Content Serverに対するユーザーの認証に使用する外部アプリケーションを選択します。 「関連付けられている外部アプリケーション」は、「RIDCソケット・タイプ」を「Web」に設定した場合、および「RIDCソケット・タイプ」が「ソケット」または「ソケットSSL」(「認証方式」を「外部アプリケーション」に設定)である場合に適用されます。 |
クライアント・セキュリティ・ポリシー |
「RIDCソケット・タイプ」が「JAX-WS」のときに使用するクライアント・セキュリティ・ポリシーを入力します。例: JAX-WSクライアント・セキュリティ・ポリシーには有効な任意のOWSMポリシーを使用できますが、Content ServerのネイティブWebサービスのIdcWebLoginサービスに対して構成されているセキュリティ・ポリシーに一致していることが必要です。IdcWebLoginサービスの詳細は、『Oracle WebCenter Content Content Server開発者ガイド』のWebCenter Content Webサービスに関する項を参照してください。 使用している環境でグローバル・ポリシー・アタッチメント(GPA)をサポートしている場合は、このフィールドを空白のままにします。 |
管理者ユーザー名 |
このContent Serverインスタンスに対する管理権限を持つユーザー名を入力します。このユーザーは、プロファイルに基づくコンテンツ・タイプ情報のフェッチと、キャッシュ無効化のためのドキュメントの変更の追跡に使用されます。 デフォルトは |
管理者のパスワード |
Content Server管理者のパスワードを入力します。socketTypeがWebに設定されている場合必須です。 |
キー・ストアの場所 |
セキュリティ・アサーションの署名に使用する秘密鍵が含まれるキーストアの場所を指定します。キー・ストアの場所は絶対パスで指定する必要があります。 例: 「RIDCソケット・タイプ」を「ソケットSSL」に設定した場合は、「キー・ストアの場所」の指定が必須です。 |
キー・ストア・パスワード |
キーストアへのアクセスに必要なパスワードを入力します。 例: 「RIDCソケット・タイプ」を「ソケットSSL」に設定した場合は、「キー・ストア・パスワード」の指定が必須です。 |
秘密鍵の別名 |
キーストアの中のクライアント秘密鍵の別名を入力します。この秘密鍵は、サーバーに対してメッセージを署名するために使用されます。この秘密鍵に対応する公開鍵をサーバー・キーストアにインポートする必要があります。 特殊文字および空白を含まない別名を指定する必要があります。例: 「RIDCソケット・タイプ」を「ソケットSSL」に設定した場合は、「秘密鍵の別名」の指定が必須です。 |
秘密鍵のパスワード |
キー・ストアの秘密鍵の別名とともに使用するパスワードを入力します。 例: 「RIDCソケット・タイプ」を「ソケットSSL」に設定した場合は、「秘密鍵のパスワード」の指定が必須です。 |
表11-8 接続:Content Server: キャッシュ詳細
要素 | 説明 |
---|---|
キャッシュ無効化間隔(分) |
外部Content Serverコンテンツの変更を確認する頻度を指定します(分単位)。変更されたアイテムは、WebCenter Portalによって自動的にキャッシュから消去されます。 デフォルトは0です。これはキャッシュ無効化を無効にすることを意味します。 最小間隔は2分です。 |
キャッシュされたドキュメントの最大サイズ(バイト) |
Content Serverバイナリ・ドキュメントのキャッシュ可能な最大サイズを入力します(バイト単位)。このサイズより大きいドキュメントは、WebCenter Portalによってキャッシュされません。 デフォルトは102400バイト(100K)です。 使用マシンのメモリー構成と、キャッシュされることが期待されるバイナリ・ドキュメントのタイプに基づいて、この値を調整してください。 |
フィールド | 説明 |
---|---|
データソース名 |
ポータルへの接続に使用するJNDIデータソースの場所を入力します。 例: データソースは、WebCenter Portalアプリケーションのデプロイ先のサーバーに配置されていることが必要です。 |
接続タイムアウト(ミリ秒) |
WebCenter Portalへのログインに許容される時間(ミリ秒)を指定します。この時間を超えると、接続タイムアウト・メッセージが発行されます。タイムアウトが設定されていない場合は、oracle.webcenter.contentリソースのデフォルトの同時タイムアウトが使用されます(30秒または30000ミリ秒)。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareパフォーマンスおよびチューニング・ガイド』の同時実行性管理の構成に関する項を参照してください。 |
認証方式 |
Oracle Portalに対するユーザーの認証方法を指定します。次のうちから選択します。
認証に外部アプリケーションを使用する場合は、「関連付けられている外部アプリケーション」ドロップダウン・リストを使用して、アプリケーションを指定します。 |
関連付けられている外部アプリケーション |
Oracle Portalを外部アプリケーションに関連付けます。外部アプリケーションの資格証明情報を使用してOracle Portalユーザーが認証されます。ドロップダウン・リストから既存の外部アプリケーションを選択するか、または「新規作成」をクリックして、新しい外部アプリケーションを構成できます。 |
「OK」をクリックして、この接続を保存します。
「テスト」をクリックして、作成した接続が機能するかどうかを検証します。正常な接続の場合、新しい(アクティブな)接続の使用を開始するにはWebCenter Portalアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があることを通知するアドバイスが「テストのステータス」メッセージに表示されます。
登録された接続がドキュメント・サービスおよびコンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローで使用可能になります。これらのタスク・フローは、WebCenter Portal: SpacesまたはWebCenter Portal: Frameworkアプリケーションでページに追加できます。Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドのドキュメント・サービスのタスク・フローおよびドキュメント・コンポーネントでの作業に関する項も参照してください。
Frameworkアプリケーションの新しいコンテンツ・リポジトリ接続の登録には、次のWLSTコマンドを使用します。WLSTを使用したSpaces用のContent Serverリポジトリの登録方法の詳細は、第11.10.2項「WLSTを使用したSpacesコンテンツ・リポジトリの接続プロパティの設定」を参照してください。
Microsoft SharePoint: createJCRSharePointConnection
コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』を参照してください。
特定の接続をデフォルト接続として構成するには、isPrimary='1'
を設定します。第11.7項「アクティブな(またはデフォルトの)コンテンツ・リポジトリ接続の変更」を参照してください。
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
注意: 新しい(アクティブな)接続の使用を開始するには、SpacesまたはFrameworkアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のコマンド・ラインを使用したWebLogic管理対象サーバーの起動および停止に関する項を参照してください。 |
WebCenter Portalアプリケーションでは複数のコンテンツ・リポジトリ接続がサポートされていますが、アクティブな(またはデフォルトの)接続として指定できるコンテンツ・リポジトリ接続は1つのみです。
Spacesでは、アクティブな接続はスペースおよびホーム・スペース・ドキュメントのデフォルトのバックエンド・リポジトリになります。このリポジトリはContent Serverである必要があります。アクティブな接続は、ドキュメント・サービスおよびコンテンツ・プレゼンタ・タスク・フローのデフォルトの接続としても使用されます。
他のWebCenter Portalアプリケーションの場合は、アクティブな接続は、コンテンツ・プレゼンタ、ドキュメント・マネージャ、ドキュメント・リスト・ビューア、最近のドキュメントなどのデフォルトの接続になります。これらのタスク・フローに特定の接続の詳細が指定されていない場合は、デフォルトの(アクティブな)接続が使用されます。
この項の内容は次のとおりです。
アクティブな(またはデフォルトの)コンテンツ・リポジトリ接続を変更する手順は、次のとおりです。
Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter Portal: SpacesアプリケーションまたはWebCenter Portal: Frameworkアプリケーションのホームページに移動します。
次のいずれかを実行します。
WebCenter Portal: Spacesの場合: 「WebCenterポータル」メニューから、「設定」→「サービス構成」を選択します。
WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションの場合: 「アプリケーションのデプロイ」メニューから、「WebCenterポータル」→「サービス構成」を選択します。
「WebCenter Portalサービス構成」ページのサービスのリストから、「コンテンツ・リポジトリ」を選択します。
「コンテンツ・リポジトリ接続の管理」表に、現在のアクティブな接続(ある場合)が示されます。
アクティブな(またはデフォルトの)接続にする接続を選択し、「編集」をクリックします。
「アクティブな接続」チェック・ボックスを選択します。
変更を保存する前に、「コンテンツ管理者」、「ルート・フォルダ」、「アプリケーション名」フィールドの値を必ず入力します。
「OK」をクリックして、接続を更新します。
「テスト」をクリックして、アクティブ化した接続が機能するかどうかを検証します。接続が正常にアクティブ化されると、更新した接続の使用を開始するにはWebCenter Portalアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があることを通知するアドバイスが「テストのステータス」メッセージに表示されます。
既存のコンテンツ・リポジトリ接続をデフォルトの接続として指定するには、次のWLSTコマンドを使用し、isPrimary='1'
と指定します。
Microsoft SharePoint: setJCRSharePointConnection
「listJCRSharePointConnections」も参照してください。
コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』を参照してください。
後からデフォルトのコンテンツ・リポジトリ接続を無効化するには、isPrimary='false'
と指定して同じWLSTコマンドを実行します。接続の詳細は保持されますが、この接続はadf-config.xml
内に主要な接続として示されなくなります。
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
注意: 新しい(アクティブな)接続の使用を開始するには、WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のコマンド・ラインを使用したWebLogic管理対象サーバーの起動および停止に関する項を参照してください。 |
この項の内容は次のとおりです。
コンテンツ・リポジトリ接続の詳細を更新する手順は、次のとおりです。
Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter Portal: SpacesアプリケーションまたはWebCenter Portal: Frameworkアプリケーションのホームページに移動します。
次のいずれかを実行します。
Spacesアプリケーションの場合: 「WebCenterポータル」メニューから、「設定」→「サービス構成」を選択します。
Frameworkアプリケーションの場合: 「アプリケーションのデプロイ」メニューから、「WebCenterポータル」→「サービス構成」を選択します。
「WebCenter Portalサービス構成」ページのサービスのリストから、「コンテンツ・リポジトリ」を選択します。
接続名を選択し、「編集」をクリックします。
必要に応じて接続の詳細を編集します。パラメータの詳細は、次の表を参照してください。
「OK」をクリックして、変更を保存します。
「テスト」をクリックして、更新した接続が機能するかどうかを検証します。接続が正常に更新されると、更新した接続の使用を開始するにはWebCenter Portalアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があることを通知するアドバイスが「テストのステータス」メッセージに表示されます。
次のWLSTコマンドを使用して、コンテンツ・リポジトリ接続を編集します。
コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』を参照してください。
特定の接続をアクティブな(またはデフォルトの)接続として構成するには、isPrimary='1'
を設定します。第11.7項「アクティブな(またはデフォルトの)コンテンツ・リポジトリ接続の変更」を参照してください。
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
注意: 更新した(アクティブな)接続の詳細の使用を開始するには、WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のコマンド・ラインを使用したWebLogic管理対象サーバーの起動および停止に関する項を参照してください。 |
すぐに使用できるコンテンツ・プレゼンタ用コンテンツ管理コード、Content Management Interoperability Services (CMIS) REST APIなどがローカル(メモリー内)キャッシュに付属して出荷されます。デフォルトではこのコードでCoherenceは使用されませんが、本番環境ではキャッシュ・メカニズムにCoherenceを使用することをお薦めします。HA環境の場合はCoherenceが必須です。キャッシュに対するCoherenceの有効化は、content-coherence-cache-config.xml
ファイルで設定できます。WebCenter Portal: Spacesの場合、このファイルはORACLE_HOME
/user_projects/applications/wc_domain/custom.webcenter.spaces.fwk/APP-INF/classes/
ディレクトリに格納されています。WebCenter Portalアプリケーションの場合は、開発者が、アプリケーション(EAR)のクラスパスまたはサーバーのシステム・クラスパスにcontent-coherence-cache-config.xml
ファイルを作成する必要があります。
例11-1で示しているサンプルのCoherence構成ファイルは、content-app-lib.ear
ファイル内にあります。このEARファイルの場所は、ORACLE_HOME
/webcenter/modules/oracle.webcenter.content.integration_11.1.1/content-app-lib.ear
です。サンプル・ファイルの場所は、/content-app-lib.ear/
APP-INF/classes/sample-content-coherence-cache-config.xml
ファイルです。このファイルをコピーしてファイル名をcontent-coherence-cache-config.xml
に変更し、ローカルのデプロイのニーズに合った値を設定できます。表11-11で、このファイルのキャッシュ・エントリについて説明します。
例11-1 サンプルのCoherence構成ファイル
<!DOCTYPE cache-config SYSTEM "cache-config.dtd"> <cache-config> <caching-scheme-mapping> <cache-mapping> <cache-name>repo.ucm.nodeUidCache.*</cache-name> <scheme-name>ContentNodeCaches</scheme-name> </cache-mapping> <cache-mapping> <cache-name>repo.ucm.nodePathToUidCache.*</cache-name> <scheme-name>ContentNodeCaches</scheme-name> </cache-mapping> <cache-mapping> <cache-name>repo.ucm.securityInfoCache.*</cache-name> <scheme-name>ContentNodeCaches</scheme-name> </cache-mapping> <cache-mapping> <cache-name>repo.ucm.typeNameCache.*</cache-name> <scheme-name>ContentTypeCaches</scheme-name> </cache-mapping> <cache-mapping> <cache-name>repo.ucm.typeNamesCache.*</cache-name> <scheme-name>ContentTypeCaches</scheme-name> </cache-mapping> <cache-mapping> <cache-name>binaryCache.*</cache-name> <scheme-name>ContentBinaryCaches</scheme-name> </cache-mapping> <cache-mapping> <cache-name>repo.ucm.searchCriteriaCache.*</cache-name> <scheme-name>ContentSearchCaches</scheme-name> </cache-mapping> <cache-mapping> <cache-name> repo.ucm.indexedFieldsCache.*</cache-name> <scheme-name>ContentSearchCaches</scheme-name> </cache-mapping> <cache-mapping> <cache-name>repo.ucm.securityUserCache.*</cache-name> <scheme-name>ContentSecurityCaches</scheme-name> </cache-mapping> <cache-mapping> <cache-name>repo.ucm.profileTriggerValueCache.*</cache-name> <scheme-name>ContentProfileCaches</scheme-name> </cache-mapping> </caching-scheme-mapping> <caching-schemes> <!-- The following schemes are all local. For a clustered deployment, a distributed, replcated, or other clustered scheme is recommended. See Coherence documentation for more information. --> <local-scheme> <scheme-name>ContentNodeCaches</scheme-name> <expiry-delay>1m</expiry-delay> <high-units>100</high-units> </local-scheme> <local-scheme> <scheme-name>ContentTypeCaches</scheme-name> <expiry-delay>30m</expiry-delay> <high-units>50</high-units> </local-scheme> <local-scheme> <scheme-name>ContentBinaryCaches</scheme-name> <expiry-delay>1m</expiry-delay> <high-units>100000</high-units> <unit-calculator> <class-scheme> <class-name>com.tangosol.net.cache.SimpleMemoryCalculator</class-name> </class-scheme> </unit-calculator> </local-scheme> <local-scheme> <scheme-name>ContentSearchCaches</scheme-name> <expiry-delay>5m</expiry-delay> <high-units>50</high-units> </local-scheme> <local-scheme> <scheme-name>ContentSecurityCaches</scheme-name> <expiry-delay>10m</expiry-delay> <high-units>50</high-units> </local-scheme> <local-scheme> <scheme-name>ContentProfileCaches</scheme-name> <expiry-delay>1h</expiry-delay> <high-units>100</high-units> </local-scheme> <!-- <class-scheme> <scheme-name>ContentDisabledCaches</scheme-name> <class-name>com.tangosol.util.NullImplementation$NullMap</class-name> </class-scheme> --> </caching-schemes> </cache-config>
表11-11 content-coherence-cache-config.xml内のキャッシュ・エントリ
キャッシュ・エントリ名 | 説明 |
---|---|
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IDに基づくリポジトリのノード・リストを格納します。このキャッシュ・エントリのサイズは、アクティブ・リポジトリ内のノード数に依存します。このキャッシュの期限切れは、ノード・データのリフレッシュのタイミングと、別のアプリケーションからのデータの変更回数に基づきます。キー: ノードのUID: 文字列 値: Content Serverノード・オブジェクト |
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パスに基づくリポジトリのノード・リストを格納します。このキャッシュのサイズは、アクティブ・リポジトリ内のノード数に依存します。このキャッシュ・エントリの期限切れは、ノード・データのリフレッシュのタイミングと、別のアプリケーションからのデータの変更回数に基づきます。サイズと有効期限は、 キー: ノードのパス: 文字列 値: ノードのUID: 文字列 |
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ノードのキャッシュされたセキュリティ情報を格納します。このキャッシュのサイズは、リポジトリ内のノード数に依存します。このキャッシュの期限切れは、ノードのセキュリティ・データの更新頻度に基づきます。 キー: ノードのUID: 文字列 値: ノードのセキュリティ情報 |
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コンテンツ・タイプ情報をキャッシュします。このキャッシュのサイズは、リポジトリ内のタイプ数に依存します。このキャッシュの期限切れは、タイプ情報のリフレッシュのタイミングと、別のアプリケーションからのタイプの変更回数に基づきます。 キー: コンテンツ・タイプのUID: 文字列 値: ContentTypeオブジェクト |
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Content Serverに認識されているすべてのタイプ名をキャッシュします。すべてのタイプ名がまとめてキャッシュされるため(1つのキー)、すべてが同時に期限切れになります。 このキャッシュの期限切れは、新規タイプの作成またはタイプの削除の頻度に基づきます。 キー: このキャッシュのキーは" 値: 各タイプ名を示す |
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バイナリ・プロパティ・データをキャッシュします。リポジトリ構成プロパティ このキャッシュのサイズは、比較的小さい( このキャッシュの期限切れは、バイナリ・データのリフレッシュのタイミングと、別のアプリケーションからのバイナリ・データの変更回数に基づきます。 キー: ノードのUIDとバイナリ・プロパティのUID ( 値: バイナリ・ストリーム・データ: |
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Content Serverの検索構文に基づくパラメータの検索問合せセットをキャッシュします。このキャッシュのサイズは、繰り返し実行されることが想定される一意の検索数に依存します。 使用されない検索が最終的に期限切れになり、キャッシュ・メモリーを節約できるように、有効期限を設定する必要があります。 キー: 検索問合せパラメータ・セット 値: Content Serverにおける検索問合せパラメータ・セット |
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リポジトリの索引付けされた(検索可能な)システム・パラメータを保持します。このキャッシュには次の3つのキーがあります。
このキャッシュの期限切れは、索引付きフィールドの変更頻度に基づきます。 キー: 文字列 値: |
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ローカル・ユーザー名(現在のアプリケーション)と同じユーザーのContent Serverでの名前とのマッピングをキャッシュします。このキャッシュのサイズは、同時ユーザー数、頻繁なユーザー数またはこの両方に依存します。 このキャッシュの期限切れは、ユーザー・アイデンティティのマッピングの更新頻度に基づきます。 キー: ローカル・ユーザーID: 文字列 値: Content ServerのユーザーID: 文字列 |
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ドキュメントの作成時に使用できるように、特定のプロファイルのプロファイル・トリガー値をキャッシュします。このキャッシュの最大エントリ数は、Content Serverサーバーの最大プロファイル数に暗黙的に制限されます。キャッシュ・エントリのサイズは小さくなります。変動のある主なエントリは有効期限です。これは、Content Serverでのプロファイル・トリガー・フィールド値の変更頻度に依存します。この値は、Content Serverシステムでのプロファイルの構成後めったに変わりません。そのため、適切に有効期限を設定してください。 キー: Content Serverのプロファイル名: 文字列 値: Content Serverのプロファイル・トリガー値: 文字列 |
この項の内容は次のとおりです。
注意: コンテンツ・リポジトリ接続の削除は、その接続を使用していない場合にのみ行ってください。接続がアクティブとしてマークされている場合は、アクティブ・リストからその接続を除外してから削除します。 |
コンテンツ・リポジトリ接続を削除する手順は、次のとおりです。
Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter Portal: SpacesアプリケーションまたはWebCenter Portal: Frameworkアプリケーションのホームページに移動します。
次のいずれかを実行します。
Spacesアプリケーションの場合: 「WebCenterポータル」メニューから、「設定」→「サービス構成」を選択します。
Frameworkアプリケーションの場合: 「アプリケーションのデプロイ」メニューから、「WebCenterポータル」→「サービス構成」を選択します。
「WebCenter Portalサービス構成」ページのサービスのリストから、「コンテンツ・リポジトリ」を選択します。
接続名を選択し、「削除」をクリックします。
この変更を有効にするには、WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。
WLSTコマンドのdeleteConnection
を使用して、コンテンツ・リポジトリ接続を削除します。コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のdeleteConnectionに関する項を参照してください。
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
注意: この変更を有効にするには、WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のコマンド・ラインを使用したWebLogic管理対象サーバーの起動および停止に関する項を参照してください。 |
スペースおよびホーム・スペース・ドキュメントを格納するためにSpacesで使用されているバックエンドContent Serverリポジトリの接続プロパティを表示、変更および削除できます。具体的には、スペース・コンテンツの格納先のルート・フォルダ、コンテンツ・リポジトリ管理者の名前、およびContent Server上でアプリケーション・データを分離するための一意のアプリケーション識別子を定義できます。
この項の内容は次のとおりです。
Spaces用のコンテンツ・リポジトリの接続プロパティを設定する手順は次のとおりです。
Fusion Middleware Controlにログインし、Spacesアプリケーションのホームページに移動します。第6.2項「Spacesアプリケーションのホームページへの移動」を参照してください。
「WebCenterポータル」メニューから、「設定」→「サービス構成」を選択します。
「WebCenter Portalサービス構成」ページのサービスのリストから、「コンテンツ・リポジトリ」を選択します。
接続名を選択し、「編集」をクリックします。
(Spacesのアクティブな接続に対してのみ。)Spacesリポジトリの接続プロパティを設定します。詳細は、第11.6.1項「Spaces用のコンテンツ・リポジトリの登録に関する必要な知識」を参照してください。
「OK」をクリックして、変更を保存します。
更新した(アクティブな)接続プロパティの使用を開始するには、Spacesアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります(デフォルトはWC_Spaces
)。
次のコマンドは、スペースとホーム・スペース・ドキュメントを格納するためにSpacesで使用されているContent ServerリポジトリのプロパティをSpaceアプリケーションで表示、設定および削除する目的でのみ有効です。
コマンドの構文と詳細な例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』を参照してください。
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
コンテンツ・リポジトリ接続の設定が完了したら、次の各項の説明に従って接続のテストを行い、コンテンツ・リポジトリにアクセスできることを確認できます。
ソケット・タイプがweb
の接続を検証するには、Content ServerのWebインタフェースにadministrator
としてログインします。ソケット・タイプ接続のURLは、Fusion Middleware Controlから次の手順で取得できます。
Fusion Middleware Controlで、「WebCenterポータル」メニューから、「設定」→「サービス構成」を選択します(図11-6)。
図11-6 Fusion Middleware Controlの「WebCenterポータル」メニュー
「コンテンツ・リポジトリ接続の管理」ページで、接続を選択して「編集」をクリックします(図11-7)。
「コンテンツ・リポジトリ接続の編集」ページでWeb URLをコピーします(図11-8)。
注意: 使用前に、URLから |
URLの形式: http://
host_name
/
web_root
/
例: http://mycontentserver/cms/
Oracle Portal接続の完全な状態を検証する手順は次のとおりです。
デフォルトでは、ファイルの最大アップロード・サイズは次のとおりです。
WebCenter Portal: Frameworkアプリケーションでは2MB。このデフォルトは、ブラウザからアプリケーション・サーバーへのファイルのアップロードを処理するApache MyFaces Trinidadによって設定されます。
Frameworkアプリケーション開発者は、web.xml
ファイルでorg.apache.myfaces.trinidad.UPLOAD_MAX_DISK_SPACE
パラメータを設定することによって、最大ファイル・アップロード・サイズを設計時にカスタマイズできます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal開発者ガイド』のコンテンツ・リポジトリにファイルをアップロードするためのパラメータの設定に関する項を参照してください。
デプロイ後に最大アップロード・ファイル・サイズを変更するには、web.xml
ファイルを編集する必要があります。詳細は、第A.1.2.2項「WebCenter Portalアプリケーションのweb.xmlプロパティの編集」を参照してください。
Spacesアプリケーションでは2GB。
システム管理者は、webcenter-config.xml
ファイルでuploadedFileMaxDiskSpace
パラメータを編集することによって、最大ファイル・アップロード・サイズをカスタマイズできます。詳細は、第A.1.3項「webcenter-config.xml」を参照してください。
WebCenter Portal: Spacesで、エンド・ユーザーはOracle Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal: Spacesユーザーズ・ガイドのファイルのアップロードの説明に従って、「ドキュメントのアップロード」ペインからファイルをアップロードします。JAVAシステム・プロパティoracle.webcenter.doclib.upload.forceSimpleMultiFileUpload
の値により、「ドキュメントのアップロード」ペインの表示方法が決まります。
「ドキュメントのアップロード」ペインの表示方法を設定する手順は次のとおりです。
次にある、ドメイン起動スクリプトsetDomainEnv.sh
を編集します。
UNIX: DOMAIN_HOME/bin/setDomainEnv.sh
Windows: DOMAIN_HOME\bin\setDomainEnv.cmd
oracle.webcenter.doclib.upload.forceSimpleMultiFileUpload
プロパティを追加または修正し、次の値のいずれかを設定します。
表11-12 oracle.webcenter.doclib.upload.forceSimpleMultiFileUploadプロパティ
値 | 「ドキュメントのアップロード」ペインの表示方法 |
---|---|
(デフォルト) |
ドラッグ・アンド・ドロップまたは複数選択でファイルを追加し、任意ですべてのファイルに適用される1つの説明を入力します(図11-12)。 |
|
ファイルを1度に1つずつ追加し、任意で各ファイルの説明を入力します(図11-13)。 次に例を示します。
|
図11-12 「ドキュメントのアップロード」ペイン: oracle.webcenter.doclib.upload.forceSimpleMultiFileUpload=false
図11-13 「ドキュメントのアップロード」ペイン: oracle.webcenter.doclib.upload.forceSimpleMultiFileUpload=true
この項の内容は次のとおりです。
Spacesでドキュメント・サービスが使用できない場合、つまり、ホーム・スペースまたはスペースで「ドキュメント」タブが使用できない場合は、バックエンドContent Serverへの接続の問題がある可能性があります。あるいは、Content Serverに一部の必要なSpacesアプリケーション・データがありません。
問題を診断するには、次の手順を実行します。
Content Serverが起動して実行中であることを確認します。サーバーの「サーバー・ポート」(intradoc
)が構成され、「サーバーIPフィルタ」でWebCenter Portal: Spacesの接続を許可していることを確認します。
Content Serverにログインします。
「管理」をクリックします。
「<インスタンス名>の構成」をクリックします。
「システム構成」で「サーバーの構成」リンクをクリックします。
「サーバー・ポート」がリストにあり、「サーバーIPフィルタ」でWebCenter Portal: Spacesの接続を許可していることを確認します。
Spacesアプリケーションと、バックエンド・ドキュメント・ストアとして使用されているWebCenter Content Server間の接続を確認します。
Fusion Middleware Controlにログインし、「コンテンツ・リポジトリ接続設定」に移動します。詳細は、第11.6.2項「Fusion Middleware Controlを使用したコンテンツ・リポジトリの登録」を参照してください。
必要な接続を選択して編集します。
「アクティブな接続」チェック・ボックスを選択していることを確認します。
「コンテンツ管理者」、「ルート・フォルダ」、「アプリケーション名」が正しく指定されていることを確認します。
コンテンツ管理者: コンテンツ管理者はContent Server上で管理者権限が必要です。スペース・コンテンツ、セキュリティ・グループおよびロール用のフォルダの作成と保守、およびコンテンツへのアクセス権の管理には、このユーザーが使用されます。
ルート・フォルダおよびアプリケーション名: いずれも一意で、同じContent Serverを使用する他のSpacesアプリケーションで使用されていてはなりません。これらの値を変更する場合は、片方のみではなく、両方の値が変更されていることを確認してください。
アプリケーション名: 項目名の長さに制限があるワークフローなどのContent Serverで作成される項目の接頭辞として使用されるため、14文字以下にする必要があります。
変更する場合は、「OK」をクリックして接続を保存します。
「テスト」をクリックして、接続が機能するかどうかを検証します。
変更する場合は、Spacesアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーのWC_Spacesを再起動する必要があります。
Oracle WebCenter Portal: Spacesにログインし、接続の更新後にドキュメント・サービスが使用可能かどうかを確認します。
ドキュメント・サービスが使用できない場合は、Spaces起動に関するログメッセージで、Content Serverへの接続エラーまたはContent Serverでのデータ保存エラーがないかどうかを確認します。
詳細は、第39.5項「ログ情報の表示および構成」を参照してください。
ログに有用なログ情報がない場合は、Content Serverのロギング・レベルを上げ、Spacesアプリケーションを再起動して、詳細メッセージを調査します。
Fusion Middleware Controlを使用(またはlogging.xml
ファイルを編集)して、oracle.webcenter.doclib.internal.model
およびoracle.webcenter.doclib.internal.spaces
のロギングを上げます。
第39.5.1項「Spacesアプリケーションのログ」も参照してください。
Spacesアプリケーションを再起動します。
再度ログを確認します。
Spacesアプリケーション・データがContent Serverに存在する場合は、次のメッセージがTRACEレベルで出力されます。
Content Server already contains the Space container, therefore no need to seed any data
Spacesアプリケーション・データがシードされていない場合は、次のメッセージがTRACEレベルで出力されます。
Creating WebCenter Seeded Data