Oracle® Fusion Middleware Oracle WebCenter Portal管理者ガイド 11g リリース1 (11.1.1.7.0) B72085-02 |
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この章では、WebCenter Portalアプリケーションで使用されるインスタント・メッセージおよびプレゼンス(IMP)サービスを構成および管理する方法について説明します。
WebCenter Portalアプリケーションのバックエンド・サービスを確認および構成するには、常にFusion Middleware ControlまたはWLSTコマンドライン・ツールを使用してください。デプロイ後にアプリケーションに加えた変更は、MDSメタデータにカスタマイズとして格納されます。第1.3.5項「WebCenter Portalの構成に関する考慮事項」を参照してください。
注意: Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して行ったインスタント・メッセージおよびプレゼンス・サービスの構成の変更は動的ではありません。変更を有効にするには、アプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。第8.2項「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。 |
対象読者
この章の内容は、Fusion Middleware管理者(Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してAdmin
またはOperator
ロールを付与されたユーザー)を対象としています。第1.8項「管理操作、ロールおよびツールの理解」も参照してください。
IMPサービスを使用すると、認証された他のアプリケーション・ユーザーのプレゼンス・ステータス(オンライン、オフライン、ビジーまたは退席中)を確認し、インスタント・メッセージ(IM)やメールなどの連絡方法に即時にアクセスできます。
バックエンド・プレゼンス・サーバーへの単一の接続が必要です。WebCenter Portalは、Microsoft Office Live Communications Server (LCS) 2005、Microsoft Office Communications Server (OCS) 2007およびMicrosoft Lync 2010での動作が保証されています。
注意: Oracle Beehive Server接続は、このリリースではサポートされていません。 |
アプリケーションのプレゼンス・サーバー接続は、Fusion Middleware ControlまたはWLSTを使用して登録できます。サービスを機能させるには、接続をアクティブとしてマークする必要があります。追加のプレゼンス・サーバー接続を登録できますが、一度にアクティブにできる接続は1つのみです。
この項では、Microsoft Live Communications Server 2005 (LCS)をインスタント・メッセージおよびプレゼンス・サービスのプレゼンス・サーバーとして使用するための前提条件を示します。
この項の内容は次のとおりです。
インストールの詳細は、Microsoft Live Communications Server 2005のドキュメントを参照してください。
Microsoft Live Communications Server 2005をインスタント・メッセージおよびプレゼンス・サービスのプレゼンス・サーバーとして使用するには、Microsoft RTC API v1.3をインストールして構成し、Microsoft LCS 2005用のOracle RTC Webサービスをインストールする必要があります。
Microsoft RTC API v1.3をインストールするには、Microsoft RTC Client API SDK 1.3からRTC SDKをダウンロードして、インストーラを実行します。インストーラにより必要なインストール・コンポーネントが用意されます。デフォルトのオプションを選択した場合、次の2つのインストーラがC:\Program Files\RTC Client API v1.3 SDK\INSTALLATION
に保存されています。
RtcApiSetup.msi
RtcSxSPolicies.msi
RtcApiSetup.msi
インストーラ、並列ポリシー・スイッチャのインストーラ(RtcSxSPolicies.msi
)の順に実行したら、システムを再起動します。
Microsoft Live Communications Server 2005用のOracle RTC Webサービスをインストールするには、Oracle Fusion MiddlewareのコンパニオンCDからowc_lcs.zip
ファイルを抽出します。このファイルはディレクトリ/Disk1/WebCenter/services/imp/NT
に保存されています。このzipファイルの内容は次のとおりです。
/Bin
/images
ApplicationConfigurationService.asmx
BlafPlus.css
ExtAppLogin.aspx
ExtAppLogin.aspx.cs
Global.asax
Log4Net.config
RTCService.asmx
Web.Config
WebcenterTemplate.master
インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャを開きます。
「IIS マネージャー」ウィンドウでサーバー・ノードを開き、「Webサイト」を開きます。
「既定のWebサイト」を右クリックして「新規」→「仮想ディレクトリ」を選択し、Oracle RTC Webサービス用のサイトを作成します(図16-1)。仮想ディレクトリの作成ウィザードが表示されます。
「次へ」をクリックします。
「エイリアス」フィールドに仮想ディレクトリの別名(たとえば、RTC)を入力します。
owc_lcs.zip
ファイルを抽出したディレクトリのパスを入力します。あるいは、「参照」ボタンを使用して、そのディレクトリにナビゲートします。
「次へ」をクリックします。
仮想ディレクトリで、「読取り」、「実行」、「参照」権限があることを確認します。(図16-2)
「次へ」をクリックします。
「完了」をクリックします。「IIS マネージャー」ウィンドウの「既定のWebサイト」の下に、新しく作成した仮想ディレクトリが表示されます(図16-3)。
Oracle RTC Webサービス用に新しく作成した仮想ディレクトリを右クリックし、「プロパティ」を選択して「プロパティ」ダイアログを開きます。
「仮想ディレクトリ」タブの「アプリケーションの設定」で、「作成」をクリックします。ボタンのラベルが「削除」に変わり、新しく作成した仮想ディレクトリが「アプリケーション名」フィールドに表示されています。
「実行アクセス許可」ドロップダウン・リストから「スクリプトおよび実行可能ファイル」を選択します(図16-4)。
「ASP.NET」タブで、「ASP.NET バージョン」ドロップダウン・リストから2.0以上のASP.NETバージョンを選択します。IISはASP.NET 2.0アプリケーションを消費するように構成されます。
「OK」をクリックします。
LCS接続内のLSCプール名が設定されていることを確認します。
次のURL書式からWebサイトにアクセスすることにより、Webサービスをテストします。
http://localhost/default_website/ApplicationConfigurationService.asmx
default_website
は、Oracle RTC Webサービス用に作成した仮想ディレクトリです。
次に例を示します。
http://localhost/RTC/ApplicationConfigurationService.asmx
ユーザーが資格証明を提供してLCSサーバーに対して自身を認証できるように、Microsoft Live Communications Server接続用の外部アプリケーションを構成する必要があります。
保護されたアプリケーションでは、ユーザーがプレゼンス・ステータスを取得できます。LCSでは、セキュリティが必要な場合、信頼できるプライベート・ネットワーク上にLCSが存在する必要があります。
LCSには、外部資格情報を変更するためのオプションが用意されています。これは、外部アプリケーションを使用するかわりになります。ログインしたユーザーは、「プレゼンス」タグをクリックし、メニューから「資格情報の変更」を選択できます。
詳細は、第16.3.1項「Fusion Middleware Controlを使用したインスタント・メッセージおよびプレゼンス・サーバーの登録」を参照してください。
この項では、Microsoft Office Communications Server 2007 (OCS)をインスタント・メッセージおよびプレゼンス・サービスのプレゼンス・サーバーとして使用するための前提条件を示します。
この項の内容は次のとおりです。
インストールの詳細は、Microsoft Office Communications Server 2007のドキュメントを参照してください。
Microsoft OCS 2007をIMPサービスのプレゼンス・サーバーとして使用するには、Microsoft OCS 2007用のWebCenter PortalのProxyアプリケーションを、次のいずれかのトポロジでデプロイする必要があります。
このトポロジでは、OCSボックス上にホストされているInternet Information Services (IIS)サーバーにWebCenter PortalのProxyアプリケーションをデプロイします。
Microsoft Unified Communications Managed API (UCMA) 2.0をOCSボックスにインストールします。
詳細は、第16.2.2.2.6項「UCMA v2.0のインストール」を参照してください。
WebCenter PortalのProxyアプリケーションのIISサーバー上でのデプロイこのプロキシ・アプリケーションは、OCSサーバーとのやり取りおよび情報の送受信のためのWebサービスを提供します。WebCenter PortalはこれらのWebサービスと通信し、データを表示します。
詳細は、第16.2.2.2.7項「WebCenter PortalのProxyアプリケーションのインストール」を参照してください。
このトポロジでは、OCSボックスに対してリモートであるInternet Information Services (IIS)サーバーにWebCenter PortalのProxyアプリケーションをデプロイします。つまり、IISサーバーとOCSサーバーが別々のマシン上にホストされます。
このプロキシ・アプリケーションはリモート・ボックス上にホストされるため、アプリケーションとOCSの間に信頼関係を設定する必要があります。これは、アプリケーションのプロビジョニングと呼ばれます。プロビジョニングは、Microsoft UCMA v2.0に付属のApplication Provisionerユーティリティを使用して行います。詳細は、http://msdn.microsoft.com/en-us/library/dd253360%28office.13%29.aspx
を参照してください。
図16-5に、様々なデプロイ・エンティティで実行される手順(UCMA v2.0のインストールを含む)の概要を示します。
これらの手順の詳細は、次の項で説明します。
この項では、OCSにアクセスする他のIISサーバーをプロビジョニングするための、Microsoft社による手順を示します。
Visual Studio 2008を任意の開発者ボックスにインストールします(必ずしもIIS/OCSである必要はありません)。
第16.2.2.2.6項「UCMA v2.0のインストール」の手順に従って、UCMAバージョン2.0を同じボックスにインストールします。Application Provisionerアプリケーションは、UCMA SDKに付属しています。
UCMA Coreをインストールした場所(たとえば、C:\Program Files\Microsoft Office Communications Server 2007 R2\UCMA SDK 2.0\UCMACore\Sample Applications\Collaboration\ApplicationProvisioner
など)の下にあるディレクトリSample Applications\Collaboration\ApplicationProvisioner
へ移動します。
このディレクトリにはApplication Provisionerアプリケーションが格納されています。Visual Studio 2008を使用してアプリケーションを構築します。これにより、ApplicationProvisioner.exe
ファイルが生成されます。
この実行可能ファイルをOCSボックスにコピーします。
UCMA v2.0のコア・ライブラリをOCSボックスにインストールします。第16.2.2.2.6項「UCMA v2.0のインストール」の手順に従ってください。ただし、Visual C++ 2008の再頒布可能ファイルのインストール後にOCSCore.msi
を実行しないでください。これにより、アプリケーションのプロビジョニングに必要なWMIクラスがインストールされます。
前の項で生成されたApplicationProvisioner.exe
ファイルを実行します。「Application Provisioner」ダイアログが開きます。
「Application Provisioner」ダイアログで、「アプリケーション名」にアプリケーション名としてWebCenterProxyApplication
と入力し、「検索または作成」をクリックします。
「アプリケーション プールを作成します。」ダイアログの「OCS Pool Fqdn」の一覧で、使用するアプリケーションのOffice Communications Serverプールを選択します。「リッスンするポート」にアプリケーションのリスニング・ポートを入力します(例: 6001)。「アプリケーション サーバー Fqdn」に、アプリケーションをデプロイするコンピュータの完全修飾ドメイン名(FQDN)を入力します(これはIISボックスです)。
アプリケーションを複数のコンピュータにデプロイする場合、「負荷分散アプリケーション」チェック・ボックスを選択し、「ロード バランサー Fqdn」にロード・バランサのFQDNを入力します。
アプリケーション・プールは、「Application Provisioner」ダイアログに表示されます。サーバーのエントリをダブルクリックします。「サーバーの表示」ダイアログが表示されます。そこに表示される情報は、サーバーのFQDN、ポート、GRUUです。
OCSサーバーでOffice Communications Server Certificateウィザードを使用して、前の手順で書き留めておいたサーバーFQDNをサブジェクト名として証明書を作成します。この証明書は、IISサーバーからの要求の認可に使用されます。
証明書が作成されたら、証明書を表示します。「詳細」タブで、「ファイルにコピー」をクリックします。これにより、証明書のエクスポート ウィザードが起動します。秘密鍵を使用して、証明書をファイルにエクスポートします。これにより、証明書の名前に.pfx (Personal Information Exchange)が付いたファイルが作成されます。
リモート・デプロイのシナリオでは、IISサーバーはWebCenter PortalのProxyアプリケーションをホストするため、前の項の情報を使用して、IISを信頼された認証局にしてください。
秘密鍵を使用してOCSサーバーによって発行された証明書をインストールします。OCSサーバーでのWebCenter PortalのProxyアプリケーションのプロビジョニングの手順7で生成した.pfxファイルをIISボックスにコピーし、それをダブルクリックします。これにより、証明書のインポート ウィザードが起動します。LOCAL_MACHINEの下の個人用フォルダに証明書をインポートします。
証明書を読み取るための権限をIIS_WPGユーザーに付与します。これは、証明書に対する適切な読取りアクセス権をIISサーバーに与えるために必要な作業です。この作業は、Microsoft社が提供するWindows HTTP Services Certificate Configuration Tool (http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=c42e27ac-3409-40e9-8667-c748e422833f&displaylang=en
)というユーティリティを使用して行えます。このユーティリティをダウンロードしてインストールしてください。インストールすると、winhttpcertcfg.exe
という実行可能ファイルが作成されます。インストールした場所に移動し、次のコマンドを実行して権限を付与します。
winhttpcertcfg.exe -g -c LOCAL_MACHINE\MY -s "<certificate-name>" -a "IIS_WPG"
C:/WINDOWS/system32/drivers/etc/hosts
にOCSサーバーのプール名のエントリを次の形式で作成します。
<ip-address-of-ocs-box> <poolname-of-ocs-box>
次に例を示します。
10.177.252.146 pool01.example.com
IISサーバーはWebCenter PortalのProxyアプリケーションをホストするため、IISサーバーにMicrosoft UCMA v2.0をインストールします。
詳細は、第16.2.2.2.6項「UCMA v2.0のインストール」を参照してください。
UCMAをインストールしたら、プロキシ・アプリケーションをIISサーバー上にデプロイします。WebCenter PortalのProxyアプリケーションは、OCSサーバーとのやり取りおよび情報の送受信のためのWebサービスを提供します。WebCenter PortalはこれらのWebサービスと通信し、データを表示します。
詳細は、第16.2.2.2.7項「WebCenter PortalのProxyアプリケーションのインストール」を参照してください。
WebCenter PortalのProxyアプリケーションが抽出された場所に移動します。Web.config
を開き、appSettings
XMLノードを編集して、前の項の手順7で説明した値を追加します。RemoteDeployment
の値がtrueに設定されていることを確認してください。
たとえば、appsettings
XMLノードは次のように表示されます。
<appSettings> <add key="ApplicationName" value="WebCenterProxyApplication"/> <add key="RemoteDeployment" value="true"/> <add key="ApplicationFQDN" value="iis.server.com"/> <add key="ApplicationGRUU" value="sip:iis.server.com@EXAMPLE.COM;gruu;opaque=srvr:WebCenterProxyApplication:7mhSo94PlUK-5Q2bKPLyMAAA"/> <add key="ApplicationPort" value="6001"/> </appSettings>
信頼関係が確立され、WebCenter PortalのProxyアプリケーションがOCSと対話できるようになりました。
Microsoft Unified Communications Managed API v2.0 (UCMA)は、OCS環境と対話可能なサーバー・アプリケーションを上級開発者が構築できるエンドポイントAPIです。
シンプル・デプロイでは、UCMAがOCSと同じボックスにインストールされます。リモート・デプロイでは、OCSコア・ライブラリはOCSボックスにインストールされ、UCMAはIIS(プロキシ)ボックスにインストールされます。
UCMA v2.0を次の場所からダウンロードします。
OCS2007 R1インストール用(32ビット): http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=768efa33-6606-4b2b-809a-6c69274621d3&displaylang=en
UcmaSDKWebDownload.msi
ファイルをダウンロードして実行します。セットアップ・ファイルがフォルダC:\Microsoft Unified Communications Managed API 2.0 SDK Installer package\i386
に抽出されます。
OCS2007 R2インストール用(64ビット): http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=b20967b1-6cf5-4a4b-b7ae-622653ac929f&displaylang=en
UcmaSDKWebDownload.msi
ファイルをダウンロードして実行します。セットアップ・ファイルがフォルダC:\Microsoft Unified Communications Managed API 2.0 SDK Installer package\amd64
に抽出されます。
(前の手順でファイルが抽出された)ディレクトリに移動しvcredist_x86.exe
を実行します。UCMA APIに必要な、Visual C++ライブラリのランタイム・コンポーネントがインストールされます。ディレクトリSetup
に移動し、UcmaRedist.msi
を実行します。UCMA 2.0アセンブリがGACにインストールされます。
コンパニオンCDからowc_ocs2007.zip
を抽出します。ディレクトリOCSWebServices
に移動します。
インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャを開きます。
インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャでサーバー・ノードを開き、「Webサイト」を開きます。
「既定のWebサイト」を右クリックして「新規」→「仮想ディレクトリ」を選択し、Oracle RTC Webサービス用のサイトを作成します。仮想ディレクトリの作成ウィザードが表示されます。「次へ」をクリックします。
「エイリアス」フィールドに仮想ディレクトリの別名(たとえば、RTC
)を入力します。
owc_ocs2007.zipファイルから抽出されたディレクトリのパスを入力します。このzipファイルを「C:\」に抽出した場合、パスには「C:\OCSWebServices」を指定します。または、「参照」ボタンをクリックして、当該ディレクトリに移動します。「次へ」をクリックします。
仮想ディレクトリで、「読取り」、「実行」、「参照」権限があることを確認します。「次へ」をクリックします。
「完了」をクリックします。「IIS マネージャー」ウィンドウの「既定のWebサイト」の下に、新しく作成した仮想ディレクトリが表示されます。
Oracle RTC Webサービス用に新しく作成した仮想ディレクトリを右クリックし、「プロパティ」を選択して「プロパティ」ダイアログを開きます。
「仮想ディレクトリ」タブの「アプリケーションの設定」で、「作成」をクリックします。ボタンのラベルが「削除」に変わり、新しく作成した仮想ディレクトリの名前が「アプリケーション名」フィールドに表示されています。
「実行アクセス許可」ドロップダウン・リストから「スクリプトおよび実行可能ファイル」を選択します。
「ASP.NET」タブで、「ASP.NET バージョン」ドロップダウン・リストから2.0以上のASP.NETバージョンを選択します。IISはASP.NET 2.0アプリケーションを消費するように構成されます。「OK」をクリックします。
次のURL書式からWebサイトにアクセスすることにより、Webサービスをテストします。http://localhost/
default_website
/OCSWebService.asmx
default_website
は、Oracle RTC Webサービス用に作成した仮想ディレクトリです。
次に例を示します。
http://localhost/RTC/OCSWebService.asmx
ユーザーが資格証明を提供してOCSサーバーに対して自身を認証できるように、Microsoft Office Communications Server接続用の外部アプリケーションを構成する必要があります。
保護されたアプリケーションでは、ユーザーがプレゼンス・ステータスを取得できます。OCSでは、セキュリティが必要な場合、信頼できるプライベート・ネットワーク上にOCSが存在する必要があります。
OCSには、外部資格情報を変更するためのオプションが用意されています。これは、外部アプリケーションを使用するかわりになります。ログインしたユーザーは、「プレゼンス」タグをクリックし、メニューから「資格情報の変更」を選択できます。
詳細は、第16.3.1項「Fusion Middleware Controlを使用したインスタント・メッセージおよびプレゼンス・サーバーの登録」を参照してください。
この項では、Microsoft Lync 2010をインスタント・メッセージおよびプレゼンス・サービスのプレゼンス・サーバーとして使用するための前提条件を示します。
この項の内容は次のとおりです。
インストールの詳細は、Microsoft Lync 2010のドキュメントを参照してください。
Microsoft Lyncの構成はMicrosoft OCSの構成に似ています。
Microsoft Lync 2010をIMPサービスのプレゼンス・サーバーとして使用するには、Microsoft Lync 2010用のWebCenter PortalのProxyアプリケーションを、次のいずれかのトポロジでデプロイする必要があります。
このトポロジでは、Lyncボックス上にホストされているInternet Information Services (IIS)サーバーにWebCenter PortalのProxyアプリケーションをデプロイします。
Microsoft Unified Communications Managed API (UCMA) 2.0をLyncボックスにインストールします。
詳細は、第16.2.3.2.8項「UCMA v2.0のインストール」を参照してください。
WebCenter PortalのProxyアプリケーションのIISサーバー上でのデプロイこのプロキシ・アプリケーションは、Lyncサーバーとのやり取りおよび情報の送受信のためのWebサービスを提供します。WebCenter PortalはこれらのWebサービスと通信し、データを表示します。
詳細は、第16.2.3.2.9項「WebCenter PortalのProxyアプリケーションのインストール」を参照してください。
このトポロジでは、Lyncボックスに対してリモートであるInternet Information Services (IIS)サーバーにWebCenter PortalのProxyアプリケーションをデプロイします。つまり、IISサーバーとLyncサーバーが別々のマシン上にホストされます。
このプロキシ・アプリケーションはリモート・ボックス上にホストされるため、アプリケーションとLyncの間に信頼関係を設定する必要があります。これは、アプリケーションのプロビジョニングと呼ばれます。プロビジョニングは、Microsoft UCMA v2.0に付属のApplication Provisionerユーティリティを使用して行います。
図16-6に、様々なデプロイ・エンティティで実行される手順(UCMA v2.0のインストールを含む)の概要を示します。
これらの手順の詳細は、次の項で説明します。
この項では、Lyncにアクセスする他のIISサーバーをプロビジョニングするための、Microsoft社による手順を示します。
Visual Studio 2008を任意の開発者ボックスにインストールします(必ずしもIIS/Lyncである必要はありません)。
第16.2.3.2.8項「UCMA v2.0のインストール」の手順に従って、UCMAバージョン2.0を同じボックスにインストールします。Application Provisionerアプリケーションは、UCMA SDKに付属しています。
UCMA Coreをインストールした場所(たとえば、C:\Program Files\Microsoft Lync 2010 R2\UCMA SDK 2.0\UCMACore\Sample Applications\Collaboration\ApplicationProvisioner
など)の下にあるディレクトリSample Applications\Collaboration\ApplicationProvisioner
へ移動します。
Visual Studio 2008でアプリケーションを開き、http://msdn.microsoft.com/en-us/library/gg448038.aspx
に従ってApplication.cs
ファイルを編集します。
Visual Studio 2008を使用してアプリケーションを構築します。これにより、ApplicationProvisioner.exe
ファイルが生成されます。
この実行可能ファイルをLyncボックスにコピーします。
Lyncセットアップ・パッケージに付属のOCSWMIBC.msi
ファイルを実行します。
UCMA 2.0アプリケーションをLync Server 2010に対して直接デプロイする場合は、Merge-CsLegacyTopology
コマンドレットを実行する前に、Lync Server 2010環境で使用するSIPドメインをOffice Communications Server 2007 R2 SIPドメイン・リストに追加しておく必要があります。アプリケーションは、あたかもOCS 2007 R2に対してデプロイされているかのようにデプロイされた後、移行されてLync Server 2010に対して実行されます。ドメインを追加するには、第16.2.3.2.5項「WBemTestを使用したAllowedDomainsの追加」を参照してください。
前の項で生成されたApplicationProvisioner.exe
ファイルを実行します。「Application Provisioner」ダイアログが開きます。
「Application Provisioner」ダイアログで、「アプリケーション名」にアプリケーション名としてWebCenterProxyApplication
と入力し、「検索または作成」をクリックします。
「アプリケーション プールを作成します。」ダイアログの「Lync Pool Fqdn」の一覧で、使用するアプリケーションのプールを選択します。「リッスンするポート」にアプリケーションのリスニング・ポートを入力します(例: 6001)。「アプリケーション サーバー Fqdn」に、アプリケーションをデプロイするコンピュータの完全修飾ドメイン名(FQDN)を入力します(これはIISボックスです)。
アプリケーションを複数のコンピュータにデプロイする場合、「負荷分散アプリケーション」チェック・ボックスを選択し、「ロード バランサー Fqdn」にロード・バランサのFQDNを入力します。
アプリケーション・プールは、「Application Provisioner」ダイアログに表示されます。サーバーのエントリをダブルクリックします。「サーバーの表示」ダイアログが表示されます。そこに表示される情報は、サーバーのFQDN、ポート、GRUUです。
新しく作成した信頼済エントリをLync Server 2010に移行する必要があります。第16.2.3.2.6項「Topology BuilderまたはPowerShellコマンドレットを使用した信頼済サービス エントリの移行」を参照してください。
LyncサーバーでLync Certificateウィザードを使用して、前の手順で書き留めておいたサーバーFQDNをサブジェクト名として証明書を作成します。この証明書は、IISサーバーからの要求の認可に使用されます。
証明書が作成されたら、証明書を表示します。「詳細」タブで、「ファイルにコピー」をクリックします。これにより、証明書のエクスポート ウィザードが起動します。秘密鍵を使用して、証明書をファイルにエクスポートします。これにより、証明書の名前に.pfx (Personal Information Exchange)が付いたファイルが作成されます。
WBemTest.exe
を起動し、コマンド・プロンプトでWBemTest
と入力して[Enter]キーを押します。
「Windows Management Instrumentation テスト」ダイアログ・ボックスで、「接続」をクリックします。
「接続」ダイアログ・ボックスで「接続」をクリックします。
「Windows Management Instrumentation テスト」ダイアログ・ボックスで、「クラスの列挙」をクリックします。
「スーパークラス情報」ダイアログ・ボックスで「OK」をクリックします。
「クエリ結果」ダイアログ・ボックスで「MSFT_SIPDomainData()」までスクロール・ダウンして、このエントリをダブルクリックします。
「MSFT_SIPDomainData のオブジェクト エディタ」ダイアログ・ボックスで「インスタンス」をクリックします。「クエリ結果」ダイアログ・ボックスが開き、MSFT_SIPDomainData WMIクラスの各インスタンスのInstanceIDが表示されます。これらのエントリはAllowedDomainエントリです。
AllowedDomainエントリを追加するために、「追加」をクリックします。
「MSFT_SIPDomainData のインスタンス」ダイアログ・ボックスの「プロパティ」リストボックスで、「アドレス」をダブルクリックします。
「プロパティ エディタ」ダイアログ・ボックスで、「NULLでない」ラジオ・ボタンを選択します。
「値」テキスト入力ペインにLyncサーバーのドメイン(例: contoso.com
)を入力します。「プロパティの保存」をクリックします。
「MSFT_SIPDomainData のインスタンス」ダイアログ・ボックスの「プロパティ」リストボックスで、「権限あり」をダブルクリックします。「権限あり」プロパティをNullではなく、Falseに設定してください。「プロパティの保存」をクリックします。
「MSFT_SIPDomainData のインスタンス」ダイアログ・ボックスの「プロパティ」リストボックスで、「既定のドメイン」をダブルクリックします。「既定のドメイン」プロパティをNullではなく、Trueに設定してください。「プロパティの保存」をクリックします。
「MSFT_SIPDomainData のインスタンス」ダイアログ・ボックスで、「オブジェクトの保存」をクリックします。
Microsoft Lync Server 2010 Topology Builderを使用して信頼済サービス エントリを移行する手順は次のとおりです。
Microsoft Lync Server 2010のトポロジ ビルダーを起動します。
既存のトポロジが読み込まれたら、「アクション」で「2007 トポロジのマージ」または「2007 R2 トポロジのマージ」を選択します。ウィザードが起動します。
ウィザードで、デフォルトのオプションをそのまま使用して最後まで進みます。ウィザードが終了したら、正常に実行が完了したことを確認します。ユーザー・インタフェースにエラーが表示されていないことを確認してください。
「トポロジの公開」を選択し、前の手順と同じようにウィザードを完了します。
Microsoft Lync Server 2010 PowerShellコマンドレットを使用して信頼済サービス エントリを移行する手順は次のとおりです。
「スタート」メニューから「Microsoft Lync Server 2010」プログラム・グループにある「Lync Server管理シェル」を実行します。
次のPowerShellコマンドレットを実行します。
Merge-CsLegacyTopology -TopologyXmlFileName D:\output.xml
次のPowerShellコマンドレットを実行します。
Publish-CsTopology -FileName D:\output.xml
リモート・デプロイのシナリオでは、IISサーバーはWebCenter PortalのProxyアプリケーションをホストするため、前の項の情報を使用して、IISを信頼された認証局にしてください。
秘密鍵を使用してLyncサーバーによって発行された証明書をインストールします。LyncサーバーでのWebCenter PortalのProxyアプリケーションのプロビジョニングの手順7で生成した.pfxファイルをIISボックスにコピーし、それをダブルクリックします。これにより、証明書のインポート ウィザードが起動します。LOCAL_MACHINEの下の個人用フォルダに証明書をインポートします。
C:/WINDOWS/system32/drivers/etc/hosts
にLyncサーバーのプール名のエントリを次の形式で作成します。
<ip-address-of-lync-box> <poolname-of-lync-box>
次に例を示します。
10.177.252.146 pool01.example.com
IISサーバーはWebCenter PortalのProxyアプリケーションをホストするため、IISサーバーにMicrosoft UCMA v2.0をインストールします。
詳細は、第16.2.3.2.8項「UCMA v2.0のインストール」を参照してください。
UCMAをインストールしたら、このプロキシ・アプリケーションをIISサーバー上にデプロイします。WebCenter PortalのProxyアプリケーションは、Lyncとのやり取りおよび情報の送受信のためのWebサービスを提供します。WebCenter PortalはこれらのWebサービスと通信し、データを表示します。
詳細は、第16.2.3.2.9項「WebCenter PortalのProxyアプリケーションのインストール」を参照してください。
WebCenter PortalのProxyアプリケーションが抽出された場所に移動します。Web.config
を開き、appSettings
XMLノードを編集して、前の項の手順7で説明した値を追加します。RemoteDeployment
の値がtrueに設定されていることを確認してください。
たとえば、appsettings
XMLノードは次のように表示されます。
<appSettings> <add key="ApplicationName" value="WebCenterProxyApplication"/> <add key="RemoteDeployment" value="true"/> <add key="ApplicationFQDN" value="iis.server.com"/> <add key="ApplicationGRUU" value="sip:iis.server.com@EXAMPLE.COM;gruu;opaque=srvr:WebCenterProxyApplication:7mhSo94PlUK-5Q2bKPLyMAAA"/> <add key="ApplicationPort" value="6001"/> </appSettings>
注意: ログ・ファイルに次のような例外が記録されている場合は、 ErrorCode = -2146893039 FailureReason = NoAuthenticatingAuthority e.Message = "Unable to perform authentication of credentials." base {Microsoft.Rtc.Signaling.FailureResponseException} = {"Unable to perform authentication of credentials."} InnerException = {"NegotiateSecurityAssociation failed, error: \-2146893039"}
<identity impersonate="true" userName="Administrator" password="MyPassword1*"/>
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信頼関係が確立され、WebCenter PortalのProxyアプリケーションがLyncと対話できるようになりました。
Microsoft Unified Communications Managed API v2.0 (UCMA)は、Lync環境と対話可能なサーバー・アプリケーションを上級開発者が構築できるエンドポイントAPIです。
シンプル・デプロイでは、UCMAがLyncと同じボックスにインストールされます。リモート・デプロイでは、Lyncコア・ライブラリはLyncボックスにインストールされ、UCMAはIIS(プロキシ)ボックスにインストールされます。
OCS 2010 R2インストール用のUCMA v2.0を次の場所からダウンロードします。http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=b20967b1-6cf5-4a4b-b7ae-622653ac929f&displaylang=en
UcmaSDKWebDownload.msi
ファイルをダウンロードして実行します。セットアップ・ファイルがフォルダC:\Microsoft Unified Communications Managed API 2.0 SDK Installer package\amd64
に抽出されます。
(前の手順でファイルが抽出された)ディレクトリに移動しvcredist_x86.exe
を実行します。UCMA APIに必要な、Visual C++ライブラリのランタイム・コンポーネントがインストールされます。ディレクトリSetup
に移動し、UcmaRedist.msi
を実行します。UCMA 2.0アセンブリがGACにインストールされます。
コンパニオンCDからowc_ocs2007.zip
を抽出します。ディレクトリOCSWebServices
に移動します。
インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャを開きます。
IISマネージャでサーバー・ノードを開き、「サイト」を開きます。
「既定のWebサイト」を右クリックして、「アプリケーションの追加」を選択します。アプリケーションの追加ウィザードが表示されます。
「エイリアス」フィールドに仮想ディレクトリの別名(たとえば、RTC
)を入力します。
owc_ocs2007.zip
ファイルから抽出されたディレクトリのパスを入力します。たとえば、このzipファイルを「C:\」に抽出した場合は、C:\OCSWebServices
を入力します。あるいは、「参照」ボタンを使用して、そのディレクトリにナビゲートします。「OK」をクリックします。
新しく作成したアプリケーションを右クリックし、「アクセス許可の編集」を選択して「プロパティ」ダイアログを表示します。
「セキュリティ」タブで、アクセス許可を編集してユーザー「すべてのユーザー」に読取りアクセス許可を付与します。
次のURL書式からWebサイトにアクセスすることにより、Webサービスをテストします。http://localhost/
default_website
/OCSWebService.asmx
default_website
は、Oracle RTC Webサービス用に作成した仮想ディレクトリです。
次に例を示します。
http://localhost/RTC/OCSWebService.asmx
ユーザーが資格証明を提供してLyncサーバーに対して自身を認証できるように、Microsoft Lync接続用の外部アプリケーションを構成する必要があります。
保護されたアプリケーションでは、ユーザーがプレゼンス・ステータスを取得できます。Lyncでは、セキュリティが必要な場合、信頼できるプライベート・ネットワーク上にLyncが存在する必要があります。
Lyncには、外部資格情報を変更するためのオプションが用意されています。これは、外部アプリケーションを使用するかわりになります。ログインしたユーザーは、「プレゼンス」タグをクリックし、メニューから「資格情報の変更」を選択できます。
詳細は、第16.3.1項「Fusion Middleware Controlを使用したインスタント・メッセージおよびプレゼンス・サーバーの登録」を参照してください。
WebCenter Portalアプリケーションには複数のプレゼンス・サーバー接続を登録できますが、一度にアクティブにできる接続はそのうち1つのみです。
新しい(アクティブな)プレゼンス・サーバーの使用を開始するには、WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。
この項の内容は次のとおりです。
Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter Portalアプリケーションのホームページに移動します。詳細は、次を参照してください。
次のいずれかを実行します。
Spacesアプリケーションの場合: 「WebCenterポータル」メニューから、「設定」→「サービス構成」を選択します。
Frameworkアプリケーションの場合: 「アプリケーションのデプロイ」メニューから、「WebCenterポータル」→「サービス構成」を選択します。
「WebCenter Portalサービス構成」ページのサービスのリストから、「インスタント・メッセージおよびプレゼンス」を選択します。
新しいプレゼンス・サーバーに接続するには、「追加」をクリックします(図16-7)。
この接続の一意の名前を入力し、プレゼンス・サーバー・タイプを指定して、この接続をアプリケーションのアクティブな(またはデフォルトの)接続にするかどうかを指定します(表16-1)。
表16-1 インスタント・メッセージおよびプレゼンス接続: 名前
フィールド | 説明 |
---|---|
名前 |
接続の一意の名前を入力します。名前は、WebCenter Portalアプリケーションのすべての接続タイプにおいて一意である必要があります。 |
接続タイプ |
プレゼンス・サーバーのタイプを指定します。
初期設定のWebCenter Portalは、Microsoft LCS、OCSおよびLyncをサポートしています。 注意: Microsoft Lync接続は、Microsoft Office Communications Server 2010接続タイプを使用します。(Oracle Beehive Server接続は、このリリースではサポートされていません。) |
アクティブな接続 |
これを選択した場合、WebCenter Portalアプリケーションでインスタント・メッセージおよびプレゼンス・サービスにこの接続が使用されます。 1つのアプリケーションに対して複数のプレゼンス・サーバー接続を登録できますが、IMPサービスで使用される接続はデフォルトの(またはアクティブな)接続1つのみです。 |
インスタント・メッセージおよびプレゼンス・サービスをホストするサーバーの接続の詳細を入力します(表16-2)。
表16-2 インスタント・メッセージおよびプレゼンス接続: 接続の詳細
フィールド | 説明 |
---|---|
サーバーURL |
インスタント・メッセージおよびプレゼンス・サービスをホストするサーバーのURLを入力します。 例: |
ユーザー・ドメイン |
(OCS/Lyncのみ)この接続に関連付けられている(Microsoft Office Communications Server上の)Active Directoryドメインの名前を入力します。OCS/Lync接続の場合はユーザー・ドメインが必須です。 ユーザー・ドメインの詳細は、Microsoft社のドキュメントを参照してください。 |
プール名 |
この接続に関連付けられているプールの名前を入力します。このプール名は必須です。 プール名の詳細は、Microsoft社のドキュメントを参照してください。 |
関連付けられている外部アプリケーション |
インスタント・メッセージおよびプレゼンス・サーバーを外部アプリケーションと関連付けます。外部アプリケーションの資格証明情報が、ユーザーをインスタント・メッセージおよびプレゼンス・サーバーに対して認証するために使用されます。 外部アプリケーションは必須です。 リストから既存の外部アプリケーションを選択することも、「新規作成」をクリックして新規の外部アプリケーションを構成することもできます。 インスタント・メッセージおよびプレゼンス・サービス用に構成する外部アプリケーションでは、 |
接続タイムアウト |
接続の適切なタイムアウトを指定します。 これは、WebCenter Portalアプリケーションが接続タイムアウト・メッセージを発行するまでにプレゼンス・サーバーからのレスポンスを待機する時間(秒)です。 デフォルトは-1で、サービスのデフォルトが使用されます。サービスのデフォルトは10秒です。 |
プレゼンス・サーバーに接続するためには追加のパラメータが必要になる場合があります。
プレゼンス・サーバーへの接続に追加のパラメータが必要な場合は、「追加プロパティ」を開き、必要な詳細を入力します(表16-3)。
表16-3 インスタント・メッセージおよびプレゼンス接続: 追加プロパティ
フィールド | 説明 |
---|---|
追加 |
「追加」をクリックして、追加の接続パラメータを指定します。
|
削除 |
「削除」をクリックして、選択したプロパティを削除します。 「削除」をクリックする前に、正しい行を選択します。 注意: OKをクリックするまで、削除された行は無効として表示されます。 |
「OK」をクリックして、この接続を保存します。
新しい(アクティブな)接続の使用を開始するには、WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。詳細は、第8.2項「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。
WLSTコマンドのcreateIMPConnection
を使用して、プレゼンス・サーバーの接続を作成します。コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のcreateIMPConnectionに関する項を参照してください。
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
新規のIMP接続をアクティブに使用するようにインスタント・メッセージおよびプレゼンス・サービスを構成するには、default=true
を設定します。詳細は、第16.4.2項「WLSTを使用したインスタント・メッセージおよびプレゼンス用のアクティブな接続の選択」を参照してください。
注意: 新しい(アクティブな)接続の使用を開始するには、WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のコマンド・ラインを使用したWebLogic管理対象サーバーの起動および停止に関する項を参照してください。 |
WebCenter Portalアプリケーションには複数のインスタント・メッセージおよびプレゼンス・サーバー接続を登録できますが、一度にアクティブにできる接続はそのうち1つのみです。アクティブな接続がアプリケーションのバックエンド・プレゼンス・サーバーになります。
この項の内容は次のとおりです。
アクティブな接続を変更する手順は、次のとおりです。
Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter Portalアプリケーションのホームページに移動します。詳細は、次を参照してください。
次のいずれかを実行します。
Spacesアプリケーションの場合: 「WebCenterポータル」メニューから、「設定」→「サービス構成」を選択します。
Frameworkアプリケーションの場合: 「アプリケーションのデプロイ」メニューから、「WebCenterポータル」→「サービス構成」を選択します。
「WebCenter Portalサービス構成」ページのサービスのリストから、「インスタント・メッセージおよびプレゼンス」を選択します。
「インスタント・メッセージおよびプレゼンス接続の管理」表に、現在のアクティブな接続(ある場合)が示されます。
アクティブな(またはデフォルトの)接続にする接続を選択し、「編集」をクリックします。
「アクティブな接続」チェック・ボックスを選択します。
「OK」をクリックして、接続を更新します。
新しい(アクティブな)接続の使用を開始するには、WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。第8.2項「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。
WLSTコマンドのsetIMPConnection
をdefault=true
で使用して、既存のプレゼンス・サーバー接続をアクティブ化します。コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のsetIMPConnectionに関する項を参照してください。
プレゼンス・サーバー接続を無効化するには、その接続を削除するか、別の接続を「アクティブな接続」にするか、またはremoveIMPServiceProperty
コマンドを使用します。
removeIMPServiceProperty('appName='webcenter', property='selected.connection')
このコマンドを使用すると、接続の詳細は保持されますが、この接続はアクティブな接続として示されなくなります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のremoveIMPServicePropertyに関する項を参照してください。
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
注意: このアクティブな接続の使用を開始するには、WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のコマンド・ラインを使用したWebLogic管理対象サーバーの起動および停止に関する項を参照してください。 |
インスタント・メッセージおよびプレゼンス・サーバー接続の詳細はいつでも変更できます。
更新した(アクティブな)接続の使用を開始するには、WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。
この項の内容は次のとおりです。
インスタント・メッセージおよびプレゼンス・サーバーの接続の詳細を更新する手順は、次のとおりです。
Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter Portalアプリケーションのホームページに移動します。詳細は、次を参照してください。
次のいずれかを実行します。
Spacesアプリケーションの場合: 「WebCenterポータル」メニューから、「設定」→「サービス構成」を選択します。
Frameworkアプリケーションの場合: 「アプリケーションのデプロイ」メニューから、「WebCenterポータル」→「サービス構成」を選択します。
「WebCenter Portalサービス構成」ページのサービスのリストから、「インスタント・メッセージおよびプレゼンス」を選択します。
接続名を選択し、「編集」をクリックします。
必要に応じて接続の詳細を編集します。パラメータの詳細は、表16-2「インスタント・メッセージおよびプレゼンス接続: 接続の詳細」を参照してください。
「OK」をクリックして、変更を保存します。
更新した(アクティブな)接続の使用を開始するには、WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。詳細は、第8.2項「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。
WLSTコマンドのsetIMPConnection
を使用して、プレゼンス・サーバー接続の詳細を編集します。コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のsetIMPConnectionに関する項を参照してください。
プレゼンス・サーバーへの接続に追加のパラメータが必要な場合は、setIMPConnectionProperty
コマンドを使用します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のsetIMPConnectionPropertyに関する項を参照してください。
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
注意: 更新した(アクティブな)接続の使用を開始するには、WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』のコマンド・ラインを使用したWebLogic管理対象サーバーの起動および停止に関する項を参照してください。 |
インスタント・メッセージおよびプレゼンス接続はいつでも削除できますが、アクティブな接続を削除する際は注意が必要です。ユーザー・プレゼンス・オプションはバックエンド・インスタント・メッセージおよびプレゼンス・サーバーを必要とするため、アクティブな接続を削除すると、ユーザー・プレゼンス・オプションは使用できなくなります。
接続を削除するとき、インスタント・メッセージおよびプレゼンス・サービスに関連付けられている外部アプリケーションの目的がこのサービスをサポートすることのみであれば、その外部アプリケーションを削除することを考慮してください。詳細は、第26.5項「外部アプリケーション接続の削除」を参照してください。
この項の内容は次のとおりです。
インスタント・メッセージおよびプレゼンス・サーバー接続を削除する手順は、次のとおりです。
Fusion Middleware Controlにログインし、WebCenter Portalアプリケーションのホームページに移動します。詳細は、次を参照してください。
次のいずれかを実行します。
Spacesアプリケーションの場合: 「WebCenterポータル」メニューから、「設定」→「サービス構成」を選択します。
Frameworkアプリケーションの場合: 「アプリケーションのデプロイ」メニューから、「WebCenterポータル」→「サービス構成」を選択します。
「WebCenter Portalサービス構成」ページのサービスのリストから、「インスタント・メッセージおよびプレゼンス」を選択します。
接続名を選択し、「削除」をクリックします。
この変更を有効にするには、WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされている管理対象サーバーを再起動する必要があります。詳細は、第8.2項「WebCenter Portalアプリケーションがデプロイされる管理対象サーバーの起動および停止」を参照してください。
注意: 管理対象サーバーを再起動する前に、他の接続をアクティブとしてマークしてください。そうしないとサービスが無効になります。 |
WLSTコマンドのdeleteConnection
を使用して、プレゼンス・サーバーの接続を削除します。コマンドの構文と例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のdeleteConnectionに関する項を参照してください。
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
WLSTコマンドのsetIMPServiceProperty
を使用して、IMPサービスのデフォルトを設定します。
selected.connection
: インスタント・メッセージおよびプレゼンス・サービスで使用する接続。
rtc.cache.time
: インスタント・メッセージおよびプレゼンス・データのキャッシュ・タイムアウト。
resolve.display.name.from.user.profile
: ユーザー表示名がない場合に表示する内容を設定します。0に設定すると、表示名の情報がない場合には、ユーザー名のみがアプリケーションに表示されます。1に設定すると、表示名の情報がない場合には、ユーザー・プロファイル・データから表示名が読み込まれます。このオプションを1に設定すると、パフォーマンスに影響します。デフォルト設定は0です。
表示名は、プレゼンス・データでは必須でありません。WebCenter Portalアプリケーションがデフォルトでは表示名を提供しないことがあり、この表示名の情報が重要と思われる場合は、resolve.display.name.from.user.profileを1に設定することで、表示名を常に表示できます。
im.address.resolver.class
: ユーザー名からIMアドレスおよびIMアドレスからユーザー名へのマッピングに使用するリゾルバ実装。デフォルト設定はoracle.webcenter.collab.rtc.IMPAddressResolverImpl
です。この実装は、次の場所と順序でIMアドレスを検索します。
ユーザー・プリファレンス
ユーザー資格証明
ユーザー・プロファイル
im.address.profile.attribute
: ユーザーのIMアドレスを特定するために使用するユーザー・プロファイル属性。デフォルト設定はBUSINESS_EMAIL
です。im.address.profile.attribute
でこのデフォルトを変更できます。
コマンドの構文と詳細な例は、『Oracle Fusion Middleware WebLogic Scripting Toolコマンド・リファレンス』のsetIMPServicePropertyに関する項を参照してください。
WLSTコマンドの実行方法の詳細は、第1.13.3.1項「Oracle WebLogic Scripting Tool (WLST)コマンドの実行」を参照してください。
Webサービスでは、呼び出して妥当性をテストできる一連のWebメソッドを公開しています。接続を検証するには、その接続上にデプロイされているWebCenter Portal RTC Webサービスのエンドポイントにアクセスしてみます。次に例を示します(アプリケーション・コンテキスト・パスは/RTC
と仮定)。
protocol
://
host
/RTC/ApplicationConfigurationService.asmx
protocol
://
host
/RTC/RTCService.asmx
protocol://host
/RTC/OCSWebService.asmx