Oracle WebCenter Portalのコンポーザは、デプロイ済で使用中のWebCenter Portalアプリケーションのカスタマイズやパーソナライズを可能にする革新的なコンポーネントです。WebCenter Portalのコンポーザは大変使いやすく設計されており、ビジネス・ユーザーおよびエンド・ユーザーはマウスを数回クリックするだけでどのページも編集することができます。コンポーザは、すべての最新のブラウザで動作し、Business Dictionaryやリソース・カタログから情報とコンポーネントを選択することでJSFアプリケーションおよびポータル・ページを動的に編集するための豊富な機能を提供します。


カスタマイズは、すべてのユーザーのポータルの表示を変更でき、一般的に特定の顧客または特定の目的で配信されたポータルへのブランド情報を追加する必要があります。カスタマイズには、ロゴの挿入または企業ブランドに合わせた色の変更などの単純な変更から、ページにアイテムを追加するようなより高度なタスクが含まれます。.また、ページへのアイテムの追加、ページのレイアウト変更、指定されたプロセスの変更および特定のビジネス要件にあわせて配信されたポータルの調整もできます。WebCenter PortalおよびWebCenter Portalのコンポーザは、Oracle Metadata Services(MDS)を使用してこれらのカスタマイズを任意のデータベースに直接格納したり、ファイル・システムに格納するためのきわめて柔軟なモデルを提供します。たとえば、データベースにカスタマイズを格納するために、コンポーザはページの編集中に、ページのコピーまたはサンドボックスを作成します。このサンドボックスは、ランタイム・ページ・カスタマイズの保存、他のユーザーへの公開、または破棄が行われるまで、そのカスタマイズのグループを保存しておく一時記憶領域です。このように、カスタマイズは他のユーザーがプレビューすることができ、すべてのユーザーが参照できるようになる前に使用することを承認できます。

また、カスタマイズにより、ポータル・ページの表示(自分用の表示のみ)を変更することもできます。一人のユーザーが行った変更が他のユーザーに影響することはありません。現在、インターネット上の多くのWebサイトおよびソーシャル・サービスによって、ユーザーは自分にとって重要なものを決定し、すばやく簡単に検索できるように情報を編成する場所として個人用ページを作成できます。WebCenter Portalのコンポーザは、OracleのBusiness Dictionaryまたはリソース・カタログからの情報をロールベースのビューで表示することによりパーソナライズを実現し、ユーザーには彼らに関係のあるコンポーネントのみが表示されるようになります。たとえば、営業担当者は現在の顧客リスト、現在のリードまたは販売機会のリスト、および過去の顧客とリニューアルするまでの製品リストを選択し、ページをパーソナライズできます。カスタマ・サポート担当者は、パーソナライズされたページに追加できるこれらのコンポーネントのサブセットのみを表示できます。重要な点は、他のユーザーのページの表示に影響を与えることなく、個々のユーザーがページを調整し、いつでも必要なときに任意の組合せのコンポーネントを追加できることです。

WebCenter Portalのコンポーザは、WebCenter Portal: FrameworkおよびWebCenter Portal: Servicesと統合されています。コンポーザ・コンポーネントを自分のJSFアプリケーション・ページに追加し、ユーザーがこれらのページを実行時に編集できるようにすることができます。コンポーザ・コンポーネントは、開発ライフサイクル中にいつでも必要に応じて追加できます。

ソフトウェア開発者は、コードを1行も記述せずに簡単にコンポーザを追加できます。この強力な機能は、単にコンポーザをJSFページにドラッグ・アンド・ドロップするだけで実現できます。

WebCenter Portalのコンポーザは、Oracle WebCenter Portal: Spaces内部で広く使用されており、スペースのカスタマイズとパーソナライズを可能にしています。Oracle WebCenter Portal: Spacesアプリケーションは、エンド・ユーザーが自分にとっての必要性および要件に合せた作業環境の管理および変更に積極的な役割を担う方法を実現しています。