ポータルのデプロイ後、実行時にユーザーがページを変更できるように、ページをカスタマイズ可能にすることができます。ページはカスタマイズ可能であり、ページのどの部分を変更できるかについては、完全な柔軟性があります。これは、エンド・ユーザーは、設計時環境に戻らなくても、コンポーネントを追加および削除したり、ページのルック・アンド・フィールを変更できるということです。
ページをカスタマイズ可能にすることは、開発プロセスでページへいくつかのコンポーネントをドラッグ・アンド・ドロップすることと同様に簡単にできます。テスト環境で、ページを直接実行し、実行時にOracleのビジネス・ディレクトリまたはリソース・カタログからコンポーネントを追加または削除することで、ページの動作をテストできます。実行時にユーザーがページをカスタマイズできるようにするには、次のようにOracle JDeveloperでページを作成します。
- 手順1: ページにページ・カスタマイズ可能コンポーネントを追加します。ページ・カスタマイズ可能コンポーネントは、ポータルのデプロイ後に、適切な権限を持ったユーザーが編集可能なページの領域を定義します。パネル・カスタマイズ可能なコンポーネントは、自動的にページ・カスタマイズ可能コンポーネントに追加されます。パネル・カスタマイズ可能コンポーネントは、実行時にカスタマイズ可能にするOracle ADFコンポーネント、タスク・フローおよびポートレットを格納するためのコンテナとして機能します。必要に応じて、複数のパネル・カスタマイズ可能コンポーネントをページに追加することができます。
- 手順2: リソース・カタログからパネル・カスタマイズ可能コンポーネントに1つ以上のコンポーネントを追加します。次のコンポーネントは、ページの編集時にユーザーが実行できるアクションを定義します。
- 詳細フレームの表示: ユーザーが、子コンポーネントの展開、縮小、移動および削除などのカスタマイズを実行できるようにします。
- レイアウト・カスタマイズ可能: ユーザーが、ページのレイアウトをカスタマイズできるようにします。
- 手順3: ユーザーが編集できるように子コンポーネントを追加します。子コンポーネントの例としては、Oracle ADF Facesコンポーネント、ポートレット、タスク・フロー、または基本的にはビジネス・ディレクトリまたはリソース・カタログ内のすべてのものです。リソース・カタログは完全に開発者の管理下にあり、常に拡張可能で、ユーザーがページに追加する新しいコンポーネントを提供します。たとえば、次のコンポーネントを追加し、「ようこそ」ページを作成できます。
- Oracle ADF Facesコンポーネント。
- ポートレット。
- ロゴのイメージ・コンポーネント。
- 歓迎メッセージを含むリッチ・テキスト・エディタ・コンポーネント。
- ユーザー名およびパスワードのフィールドを持つログイン領域を作成する、テキスト入力コンポーネント。
- 「OK」および「リセット」ボタンを作成するボタン・コンポーネント。
WebCenter Portalのコンポーザは、ポータルのデプロイ後に、ページ全体を設計する柔軟性を提供します。それには、コンポーザのみを含む空白ページを作成するだけで、ユーザーが特定の用途に応じてページを調整できるようになります。