パート5:Webサービス・プロキシの作成
JavaクライアントからWebサービスにアクセスする必要がある場合は、Java Webサービス・プロキシが必要になります。JDeveloperはJava Webサービス・プロキシを作成するウィザードを提供しています。このプロキシ・クライアントの目的は、あたかもローカル・サービスへアクセスするかのように、Webサービス APIにアクセスする方法を提供することです。Webサービス・プロキシのジェネレータが必要とするのは、WebサービスのWSDLのみです。ジェネレータはWSDLからAPIを特定して、必要なクラスを生成します。
ステップ1:Webサービス・プロキシの作成

この項では、ウィザードを使用して、Webサービスを呼び出すJavaプロキシを生成します。完了したら、プロキシに接続してこれを使用するクライアントを作成します。

  1. 空のプロジェクトを新規に作成します。「Annotation」プロジェクト・ノードを右クリックし、「New」→「From Gallery」を選択します。New Galleryで、Categoriesリストから「General」→「Projects」を選択し、Itemsリストから「Custom Project」を選択します。「OK」をクリックします。

    new gallery

  2. 新しいGeneric Projectを作成してClientTesterという名前をつけ、「Finish」をクリックします。

    Create Generic Project、Finish

  3. クライアントを使用するには、HTTP Analyzerを起動して、いずれかのサービスをアナライザで実行しておく必要があります。実行されていない場合、「Annotation」プロジェクトを開き、HTTP AnalyzerでMyCompanyクラスをテストします。稼働中であることを確認します。(作成したWebサービスのうち、いずれを使用しても構いません。)

  4. アナライザのWSDL URLを右クリックし、「Copy」を選択します。HTTP Analyzerタブを閉じないでください。

    HTTP Analyzer
  5. プロキシを生成するには、ClientTester」プロジェクトを右クリックして「New」→「From Gallery」を選択します。

    アプリケーション・ナビゲータ

  6. New Galleryで、Categoriesリストの「Business Tier」ノードを開き、「Web Services」を選択します。「Web Service Client and Proxy」項目を選択し、「OK」をクリックします。

    new gallery

    これにより、Create Web Service Proxyウィザードが起動されます。

  7. Next」をクリックして、Welcomeページを閉じます。

  8. Select Web Service Descriptionページで、WSDLサービスの場所を指定します。
    前のステップでHTTP AnalyzerからコピーしたURLをWSDL Document URLに貼り付けます。「Copy WSDL Into Project」を選択し、「Next」をクリックします。

    Create Web Service Proxyのステップ3

  9. Mappingオプションのデフォルト値を受け入れて、「Next」をクリックします。

    Create Web Service Proxyのステップ2

  10. Endpoint URLを変更して別のサーバーを指定する必要がある場合はここで指定します。「Next」をクリックします。

    Create Web Service Proxyのステップ5

  11. ウィザードの残りのページでは、デフォルト値をそのまま受け入れます。「Next」をクリックして残りの手順を確認するか、または「Finish」をクリックしてプロキシを作成します。

    Create Web Service Proxyのステップ9

  12. Save AllSave Allをクリックして作業内容を保存します。

  13. アプリケーション・ナビゲータで「ClientTester」→「Applications Sources」→「annotation」→「MyCompanyWSProxy」ノードの順に開きます。アプリケーション・ナビゲータは次のように表示されます。

    アプリケーション・ナビゲータ

ステップ2:クライアント・プロキシの作成とテスト

この項では、Webサービス・プロキシを起動するクライアント・クラスを更新し、結果をメッセージ・ウィンドウに返すようにします。

  1. アプリケーション・ナビゲータで「MyCompanyPortClient.java」をダブルクリックして、エディタで開きます。

    アプリケーション・ナビゲータ

  2. MyCompanyPortClientクラスのmain()メソッドに次のコードを追加します。



    コード・エディタ
  3. Save AllSave Allをクリックして作業内容を保存します。

  4. 次に、クライアント・プロキシのテストを行います。

  5. アプリケーション・ナビゲータで「MyCompanyPortClient.java」ファイルを右クリックし、「Run」を選択します
    (クライアントのリクエストを処理するには、HTTP Analyzerが起動されており実行中でなければなりません。HTTP Analyzerが起動されていない場合は、Annotationプロジェクトへ戻り、「MyCompany.java」ファイルを右クリックしてから「Test Web Service」を選択します。エラーが表示されてテストが実行されない場合、JDeveloperを終了してから再起動します)。

    アプリケーション・ナビゲータ

  6. クライアントの結果は、ClientTester.jpr -Logウィンドウで確認できます。正しく実行された場合、Administration is at Redwood Cityと表示されます。

    Running - Logウィンドウ

  7. エディタ内のすべてのタブを閉じ、アプリケーション・ナビゲータですべてのプロジェクトを閉じます。


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