次のトピックでは、Oracle Coherenceの新機能と変更された機能について、およびこのガイドに記載されるその他の重要な変更について紹介し、詳細情報へのリンクを提供します。このドキュメントは、旧名『Oracle Coherence開発者ガイド』の新版です。
このドキュメントでのOracle Coherence 12c (12.1.2)に含まれる新機能と変更された機能は次のとおりです。
Oracle Universal Installerおよびパッチ
完全なインストーラ。すべてのインストール・オプションが提供され、グラフィカル・モードまたはサイレント・モードで動作できます。「Coherenceインストーラの実行」を参照してください。
クイック・インストーラ。サイレント・インストーラが提供されますが、APIのドキュメントおよびサンプルは含まれません。「Coherenceクイック・インストーラの実行」を参照してください。
サプリメンタル・インストーラ。APIのドキュメントおよびサンプルのみが提供されます。「Coherenceサプリメンタル・インストーラの実行」を参照してください。
アンインストーラ。Coherenceのインストールをアンインストールできます。「Coherenceのアンインストール」を参照してください。
Mavenの統合。ビルド・プロセスにおいてCoherenceなどの容易化および標準化を図ります。「Mavenとの統合」を参照してください。
SLF4Jの統合。SLF4Jロギングを可能にします。「CoherenceログでのSLF4Jの使用」を参照してください。
クラスタの優先度。クラスタ・メンバー、クラスタ通信コンポーネントおよびスレッドの重要度を割り当てるために使用します。「クラスタの優先度の指定」を参照してください。
ローカル・ニア・キャッシュの無効化戦略。ニア・キャッシュに、統合削除でないすべてのバッキング・マップ・イベントをリスニングするように指示します。「ニア・キャッシュの無効化戦略」を参照してください。
フラッシュ・ジャーナルの高いサイズ。ジャーナルから失効した値の削除を開始するタイミングを決定するもので、自動チューニングの基準になります。「フラッシュ・ジャーナル・リソース・マネージャの構成」を参照してください。
非同期バックアップ。クライアントは、バックアップ操作中も引き続きリクエストに応答できます。「非同期バックアップの使用」を参照してください。
クォーラム・フェイルオーバー・アクセス・ポリシー。キャッシュ・サーバーがパーティション・バックアップを適切に再確立できるよう、フェイルオーバー・イベント中にクライアント・リクエストの負荷を軽減します。「カスタム・フェイルオーバー・アクセス・ポリシーの有効化」を参照してください。
カスタムXMLネームスペースおよびネームスペース・ハンドラ。ユーザー定義のXML要素および属性をキャッシュ構成ファイルに追加できるようにします。第19章「キャッシュ構成ファイルの拡張」を参照してください。
POF構成ジェネレータ。@Portable
注釈が含まれるクラスのユーザー定義型エントリを含むPOF構成ファイルを自動的に作成します。「POF構成ファイルの生成」を参照してください。
暗黙的ロック。トランザクションのような方法で、単一のエントリ・プロセッサから複数のキャッシュのキャッシュ・エントリを更新できるようにします。「複数のキャッシュのエントリの処理」を参照してください。
ライブ・イベント。データ・グリッドに対する操作を実行する際に、クラスタ内での拡張を可能にするイベント・プログラミング・モデルです。このモデルでは、監視可能なクラスタ操作の発生を表すイベントを使用します。第27章「ライブ・イベントの使用」を参照してください。
パーティション割当て戦略。記憶域が有効なクラスタ・メンバーにどのようにパーティションを割り当てるかを定義します。「パーティション分散戦略の変更」を参照してください。
InfiniBandメッセージ・バス(IMB)プロバイダ。Remote Direct Memory Access (RDMA)、ゼロ・メッセージ・コピー、カーネル・バイパス、予報通知およびカスタム・ヒープ外バッファをサポートするネイティブInfiniBandプロトコルです。IMBは、Oracle Exalogicシステムでのみ使用できます。<reliable-transport>
要素の設定の詳細は、付録A「unicast-listenerのサブ要素」および付録B「distributed-schemeのサブ要素」を参照してください。
このマニュアルは、12c (12.1.2)の情報でいくつかの部分が更新されています。次の表に、追加または変更された項を示します。
システム要件が変更されました。「システム要件」を参照してください。
インストール・ディレクトリの構造の説明が変更されました。「インストール・ディレクトリの参照」を参照してください。
パケット・バッファの構成手順が変更されました。「パケット・バッファのサイズの構成」および「パケットの最大サイズの調整」を参照してください。
ニア・キャッシュの無効化戦略の項が変更され、新しいデフォルトの動作が追加されました。「ニア・キャッシュの無効化戦略」を参照してください。
ジャーナルの失効およびエビクションに関する項を追加しました。ジャーナルの失効およびエビクションの使用に関する項を参照してください。
キーのシリアライズに関する項が追加され、キーをシリアライズする際の考慮事項が記載されました。「POFを使用したキーのシリアライズ」を参照してください。
キー・アソシエーション・チェックの遅延に関する項が追加されました。「キー・アソシエーション・チェックの遅延」を参照してください。
分散キャッシュ・サービスのデフォルトのパーティション数の変更に関する項が追加されました。「パーティションの数の変更」を参照してください。
すべての新しい要素および変更された要素につき、オペレーション構成リファレンスが変更されました。付録A「オペレーション構成の要素」を参照してください。
すべての新しい要素および変更された要素につき、キャッシュ構成リファレンスが変更されました。付録B「キャッシュ構成の要素」を参照してください。