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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールと構成
12c(12.1.2)
E47990-01
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5 Oracle WebLogic ServerとCoherencの削除

この章では、Oracle WebLogic ServerとCoherenceの削除と再インストールの方法について説明します。

ソフトウェアを削除するときは、この章で説明する手順に必ず従ってください。ソフトウェアを手動で削除しようとすると、後でソフトウェアを再インストールする際に問題が発生する場合があります。この章の手順に従うと、ソフトウェアを適切に削除できます。

この章の内容は次のとおりです。

5.1 製品の削除について

Oracle Fusion Middlewareアンインストーラにより、起動元のOracleホーム・ディレクトリからソフトウェアが削除されます。表5-1 には手順の要約とサポート・ドキュメントへのリンクが記載されています。

表5-1 Oracle Fusion Middleware Infrastructure削除のロードマップ

タスク 説明およびドキュメント ドキュメント

Oracle Fusion Middlewareを停止します。

アンインストーラ実行前に、ドメインにあるすべてのサーバーとプロセスが停止している必要があります。

第5.2項を参照してください。

ソフトウェアを削除します。

製品アンインストーラを実行して、Oracle WebLogic ServerとCoherencを削除します。

第5.3項を参照してください。

Oracleホーム・ディレクトリを削除します。

アンインストーラでは、すべてのファイルとフォルダがOracleホーム・ディレクトリから削除されません。アンインストーラが終了した後、手動でOracleホームを削除して、製品の削除を完了させる必要があります。

第5.4項を参照してください。

ドメインとアプリケーション・データを削除します。

アンインストーラでは、ドメイン・ホームやアプリケーション・ホームのディレクトリにあるデータがOracleホーム内にあっても削除されません。これらのディレクトリは手動で削除する必要があります。

第5.5項を参照してください。


Oracleホームにあるファイルとディレクトリはアンインストーラですべて削除されません。

WebLogicドメインやカスタムのアプリケーション・データなどのユーザー作成データやJDKはアンインストーラで削除されません。インストール・プログラムでインストールされたコンポーネントのみがアンインストーラで削除されます。

5.2 Oracle Fusion Middlewareの停止

アンインストーラ実行前に、削除対象のOracleホームに関連付けられたサーバーとプロセスをすべて停止する必要があります。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理でOracle Fusion Middleware環境の停止に関する項を参照してください。

5.3 ソフトウェアの削除

この項の手順に従って、製品アンインストーラを起動し、ソフトウェアを削除します。

サイレント(コマンドライン)アンインストールを実行する場合、Oracle Universal Installerによるソフトウェアのインストールでサイレント・アンインストールのOracle Universal Installerの実行に関する項を参照してください。

5.3.1 削除プログラムの起動

アンインストーラをWindowsオペレーティング・システムで起動する場合、次のいずれかを実行します。

  1. ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用して、ORACLE_HOME\oui\binディレクトリに移動し、deinstall.cmdをダブルクリックします。

  2. コマンドラインで、ORACLE_HOME\oui\binに移動し、次のコマンドを入力します。

    deinstall.cmd
    
  3. 「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」「Oracle」「OracleHome」「Uninstall Oracle Middleware」を選択します。

アンインストーラをUNIXオペレーティング・システムで起動するには、ORACLE_HOME/oui/binディレクトリに移動し、次のコマンドを入力します。

./deinstall.sh

5.3.2 削除画面のナビゲート

削除プログラムでは表5-2に記載された順番で一連の画面が表示されます。

削除画面に関して詳細な情報が必要な場合、画面名をクリックしてください。

表5-2 削除画面と説明

画面 説明

ようこそ

この画面により製品アンインストーラが開始します。

アンインストール・サマリー

この画面は、削除されるOracleホーム・ディレクトリとその内容を示しています。これが正しいディレクトリであることを確認してください。

「削除」をクリックして、ソフトウェアの削除を開始します。

アンインストールの進行状況

この画面には削除の進行状況が表示されます。

アンインストール完了

削除が完了すると、この画面が表示されます。この画面の情報を確認し、「終了(F)」をクリックしてアンインストーラを閉じます。


5.4 Oracleホーム・ディレクトリの手動削除

アンインストーラが終了した後、アンインストーラで削除されなかったOracleホーム・ディレクトリと既存のサブディレクトリを手動で削除する必要があります。たとえば、Oracleホーム・ディレクトリがUNIXオペレーティング・システムで/home/Oracle/products/Oracle_Homeの場合:

> cd /home/Oracle/products
> rm -rf Oracle_Home

Windowsオペレーティング・システムで、Oracleホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Products\Oracle_Homeの場合、ファイル・マネージャのウィンドウを使用してC:\Oracle\Productsディレクトリにナビゲートし、Oracle_Homeフォルダを右クリックしてから「削除」をクリックします。

5.5 ドメインとアプリケーション・データの削除

ドメインとアプリケーション・データを削除するには:

  1. 手動でドメイン・ホーム・ディレクトリを削除します。

    たとえば、ドメイン・ホーム・ディレクトリがUNIXオペレーティング・システムで/home/Oracle/config/domains/infra_domainの場合:

    > cd /home/Oracle/config/domains
    > rm -rf infra_domain
    

    Windowsオペレーティング・システムで、ドメイン・ホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Config\domains\infra_domainの場合、ファイル・マネージャのウィンドウを使用してC:\Oracle\Config\domainsディレクトリにナビゲートし、infra_domainフォルダを右クリックしてから「削除」をクリックします。

  2. 手動でアプリケーション・ホーム・ディレクトリを削除します。

    たとえば、アプリケーション・ホーム・ディレクトリがUNIXオペレーティング・システムで/home/Oracle/config/applications/infra_domainの場合:

    > cd /home/Oracle/config/applications
    > rm -rf infra_domain
    

    Windowsオペレーティング・システムで、アプリケーション・ホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Config\applications\infra_domainの場合、ファイル・マネージャのウィンドウを使用してC:\Oracle\Config\applicationsディレクトリにナビゲートし、infra_domainフォルダを右クリックしてから「削除」をクリックします。

  3. Oracleホームのdomain_registry.xmlファイルをバックアップしてから、ファイルを編集し、削除するドメインに関連する行を削除します。たとえば、infra_domainを削除するには、次の行を見つけて削除します。

    <domain location="/home/Oracle/config/domains/infra_domain"/>
    

    終了したら、ファイルを保存して終了します。

5.6 ソフトウェアの再インストール

手動でOracleホーム・ディレクトリを削除することを含め、この章の指示に従ってソフトウェアが削除されている場合のみ、同じOracleホームに前のインストールとしてソフトウェアを再インストールできます。再インストールする際、同じOracleホームを前のインストールとして指定できます。

次のようにOracleホームが空でない場合を考慮します。